JP2008233377A - カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ - Google Patents

カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2008233377A
JP2008233377A JP2007070838A JP2007070838A JP2008233377A JP 2008233377 A JP2008233377 A JP 2008233377A JP 2007070838 A JP2007070838 A JP 2007070838A JP 2007070838 A JP2007070838 A JP 2007070838A JP 2008233377 A JP2008233377 A JP 2008233377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
image forming
cartridge
imaging cartridge
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007070838A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mizuno
浩 水野
Isamu Kugimiya
勇 釘宮
Takeshi Hashimoto
武志 橋本
Nozomi Kondo
望 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2007070838A priority Critical patent/JP2008233377A/ja
Publication of JP2008233377A publication Critical patent/JP2008233377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】性能を犠牲にせず,カートリッジのみならず装置本体をもコンパクト化したカートリッジ式画像形成装置およびそのイメージングカートリッジを提供すること。
【解決手段】着脱可能なイメージングカートリッジ3を装着して画像形成を行うカートリッジ式画像形成装置にて,イメージングカートリッジ3は,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有する。装置本体は,イメージングカートリッジ3の着脱時における移動経路を規定するガイド部材と,イメージングカートリッジ3を画像形成動作時の位置関係のまま着脱方向に移動させることを妨げる着脱妨害部材とを有している。ガイド部材には,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係にして保持する装着位置と,第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を装着位置よりも引き出し側にて規制しつつ,着脱妨害部材との当接を回避しつつ通過させる着脱位置とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は,画像形成プロセスの要素がカートリッジ化されたカートリッジ式画像形成装置およびそのイメージングカートリッジに関するものである。
従来から,カートリッジ式の画像形成装置では,カートリッジの小型化が求められている。しかし単にダウンサイジングするだけでは,例えばトナーの内容量などの性能値も下がってしまう。
そこで,例えば特許文献1に開示されている技術を用いて,これをある程度両立させることができる。特許文献1には,現像ローラを支持する現像容器と,感光体ドラムを支持するクリーニング容器とを回動可能に結合したプロセスカートリッジが開示されている。特許文献1の発明自体は,カートリッジの物流過程における感光体ドラムと現像ローラとの長期定点接触による弊害を防止しようとする目的によるものである。しかしながらこの技術は,容器の容量を犠牲にすることなくカートリッジの荷姿をコンパクト化することにも応用できると解される。
特開2003−241621号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,装置のコンパクト化という点ではなおも問題があった。なぜなら,コンパクト化できるのはカートリッジの荷姿だけであって,装置本体のコンパクト化には全く寄与しないからである。その理由は,物流時の状態から本来の画像形成時の状態への変形を,装置本体への装着前に完了しなければならないからである。そのために装置本体は,画像形成時の状態となりコンパクトでなくなったカートリッジを抜き差しできるようになっていなければならない。このため,装置本体はコンパクト化できないのである。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,性能を犠牲にせず,カートリッジのみならず装置本体をもコンパクト化したカートリッジ式画像形成装置およびそのイメージングカートリッジを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明のカートリッジ式画像形成装置は,着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行う装置であって,イメージングカートリッジは,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,装置本体は,イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材と,イメージングカートリッジを画像形成動作時の位置関係のまま着脱方向に移動させることを妨げる着脱妨害部材とを有しており,ガイド部材には,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係にして保持する装着位置と,第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を装着位置よりも引き出し側にて規制しつつ,着脱妨害部材との当接を回避しつつ通過させる着脱位置とが設けられているものである。
このカートリッジ式画像形成装置では,イメージングカートリッジが脱着時に,ガイド部材により着脱妨害部材との当接を回避しながら通過する。このため,イメージングカートリッジと着脱防止部材とがオーバーラップした配置であってもかまわない。これにより,イメージングカートリッジの容量等の性能を犠牲にせず,装置本体のコンパクト化が達成されている。なお,着脱妨害部材には,画像形成装置における他の機能部分や,隣接する他のイメージングカートリッジが該当しうる。
このカートリッジ式画像形成装置において,ガイド部材の着脱位置は,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係にして通過させることが望ましい。これによりイメージングカートリッジは,着脱妨害部材を回避して通過できる。
このカートリッジ式画像形成装置においてはまた,ガイド部材の着脱位置は,第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を,装着位置における角度と異なる角度にして通過させるものであってもよい。このようにしてイメージングカートリッジが着脱妨害部材を回避できるようにすることもできる。
本発明の別の態様のカートリッジ式画像形成装置は,着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行う装置であって,イメージングカートリッジは,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,装置本体は,イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材を有しており,ガイド部材には,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係にして保持する装着位置と,第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を装着位置よりも引き出し側にて規制しつつ,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係にして通過させる着脱位置とが設けられており,イメージングカートリッジの着脱方向と交差する方向の寸法が,画像形成動作時の位置関係よりも着脱動作時の位置関係において小さいものである。
このカートリッジ式画像形成装置では,イメージングカートリッジの配置を,引き出し側につぼんだ扇形配置とすることができる。これにより,イメージングカートリッジの容量等の性能を犠牲にせず,装置本体のコンパクト化が達成されている。
このカートリッジ式画像形成装置では,第1ユニットが,装着時に第2ユニットより先に装置本体に侵入し,取り外し時に第2ユニットより後で装置本体から脱出するものであり,ガイド部材に,第1ユニットの移動経路を規定する第1ユニットガイド部材と,第2ユニットの移動経路を規定する第2ユニットガイド部材とがあり,第1ユニットガイド部材および第2ユニットガイド部材にそれぞれ,装着位置が設けられていることとするとよい。これにより,脱着時にはイメージングカートリッジをコンパクト化して通過させつつ,装着位置にて画像形成動作時の位置関係でイメージングカートリッジを保持できる。
このカートリッジ式画像形成装置ではあるいは,ガイド部材に,第1ユニットの移動経路を規定する第1ユニットガイド部材と,第2ユニットの移動経路を規定する第2ユニットガイド部材とがあり,第1ユニットガイド部材および第2ユニットガイド部材にそれぞれ,装着位置と着脱位置とが設けられていることとしてもよい。このようにしても,脱着時にはイメージングカートリッジをコンパクト化して通過させつつ,装着位置にて画像形成動作時の位置関係でイメージングカートリッジを保持できる。
このカートリッジ式画像形成装置に装着されて画像形成に供されるイメージングカートリッジとしては,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,第1ユニットおよび第2ユニットはともに,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,装置本体への着脱方向の寸法がその垂線方向の寸法より大きい外形のものであり,画像形成動作時の位置関係では,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,第1ユニットおよび第2ユニットの長手方向同士が並列配置となり,着脱動作時の位置関係では,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,第1ユニットおよび第2ユニットの長手方向同士が直列配置となるものがある。このイメージングカートリッジは,画像形成動作時よりも着脱動作時にて,着脱方向と交差する方向の寸法が小さい。
さらには,第1ユニットおよび第2ユニットの一方が,画像形成の幅方向に垂直な面内にて長手方向の溝またはスリットが形成された変位ガイド部材を有し,第1ユニットおよび第2ユニットの他方が,変位ガイド部材の溝またはスリットに係合する係合部を有するイメージングカートリッジであってもよい。これにより,直列配置と並列配置との変位がガイドされる。
本発明のさらに別の態様のカートリッジ式画像形成装置は,着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行う装置であって,イメージングカートリッジが,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットと,第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係に付勢する第1の付勢部材と,第1ユニットおよび第2ユニットを,第1の付勢部材の付勢よりも強力に,画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係に付勢する第2の付勢部材とを有し,装置本体が,イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材と,イメージングカートリッジを装着したときに第2付勢部材の付勢を解除する付勢解除部材とを有しており,イメージングカートリッジの着脱方向と交差する方向の寸法が,画像形成動作時の位置関係よりも着脱動作時の位置関係において小さいものであってもよい。
本発明によれば,性能を犠牲にせず,カートリッジのみならず装置本体をもコンパクト化したカートリッジ式画像形成装置およびそのイメージングカートリッジが提供されている。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム式のフルカラー画像形成装置に本発明を適用したものである。
[第1の形態]
図1の断面図に,第1の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を示す。図1のフルカラー画像形成装置は,転写ベルト2と,この転写ベルト2に沿って配置された4台のイメージングカートリッジ3とを有している。各イメージングカートリッジ3は,着脱可能である。図1のフルカラー画像形成装置にはこの他,給紙装置4,定着装置5,露光装置6,両面印刷時用戻りパス7,電源基板8などが設けられている。このフルカラー画像形成装置では,給紙装置4から供給された印刷用紙等の記録媒体は,転写ベルト2上に担持され,各イメージングカートリッジ3から直接にトナー像の転写を受けるようになっている。
図1のフルカラー画像形成装置は,前面扉9が,その下端部を軸に開閉可能とされている。前面扉9を開いた状態を,図2に示す。転写ベルト2および両面印刷時用戻りパス7は,前面扉9に内蔵されている。このため前面扉9を開くと,図2に示されるように,4台のイメージングカートリッジ3が露出した状態となる。イメージングカートリッジ3の着脱はこの状態で行う。なお,4台のイメージングカートリッジ3は,内蔵しているトナーの色が違うだけで構造は基本的に同じである。
ここで,図1のフルカラー画像形成装置では,4台のイメージングカートリッジ3の配置が,オーバーラップ配置となっている。すなわち,イメージングカートリッジ3をそのまま抜き差し方向Fに抜き出すと,図2中に矢印10で示すように,抜き出そうとするイメージングカートリッジ3の一部がその直下のイメージングカートリッジ3と衝突してしまう配置なのである。つまり,隣接するイメージングカートリッジ3が互いにオーバーラップしているのである。一番下のイメージングカートリッジ3は,給紙装置4の一部とオーバーラップしている。言い替えると,イメージングカートリッジ3の着脱に対して,直下のイメージングカートリッジ3または給紙装置4の一部が,妨害部材として作用するのである。
この衝突のため,イメージングカートリッジ3をそのまま抜き出すことは,下隣のイメージングカートリッジ3を先に取り外しておかない限りできない。一番下のイメージングカートリッジ3はそれもできない。実際には,着脱時にイメージングカートリッジ3が変形することにより,このような衝突を回避するようになっている。
イメージングカートリッジ3の構造を,図3の断面図に示す。図3のイメージングカートリッジ3は,第1ユニット30と第2ユニット31とを有している。第1ユニット30は,新トナータンク33と供給ローラ34と現像ローラ35とを有する現像ユニットである。第2ユニット31は,廃トナータンク36とクリーニングブレード37と搬送ローラ38とを有するクリーニングユニットである。第2ユニット31には,感光体ドラム32および帯電ローラ39も設けられている。感光体ドラム32は,円筒形状であり,その表面が帯電ローラ39により帯電されるとともに,図1中の露光装置6から照射された光により潜像が形成されるものである。露光装置6からのレーザ光Lは,第1ユニット30と第2ユニット31との間の隙間を通って感光体ドラム32に照射されるようになっている。
イメージングカートリッジ3の側面には,図4に示すように,3箇所に突起が形成されている。突起40は,第2ユニット31の側面上にあり,感光体ドラム32の回転軸の端部である。突起41,42は,第1ユニット30の側面上にある。
かかるイメージングカートリッジ3においては,第1ユニット30と第2ユニット31とが,感光体ドラム32の回転軸を中心に,互いに回転可能に結合されている。図3に示したのは,回転により第1ユニット30と第2ユニット31とが離間した状態であり,画像形成時の状態である。回転により第1ユニット30と第2ユニット31とを近接させた状態を図5に示す。図5の状態は,イメージングカートリッジ3が画像形成装置本体に対する脱着時にとる状態である。図5の状態はまた,第1ユニット30と第2ユニット31とが近接している分,図3の状態に比してややコンパクトである。このためイメージングカートリッジ3は,単体では図5の状態で梱包され流通に供される。
イメージングカートリッジ3の脱着時の動きをガイドするため,図1のフルカラー画像形成装置には,その移動経路を規定するガイド部材が設けられている。図6に,このガイド部材50の構造を示す。図6のガイド部材50には図中下から,第1ガイド部51,第2ガイド部52,第3ガイド部53が形成されている。第1ガイド部51には,図6中ほぼ水平の非傾斜区間510と,その奥で少し下向きに傾斜した傾斜区間511と,その奥のストップ部512とが形成されている。
第2ガイド部52にも同様に,非傾斜区間520と傾斜区間521とストップ部522とが形成されている。傾斜区間511と傾斜区間521は互いに平行である。非傾斜区間510と非傾斜区間520も互いに平行である。これらは図2中の抜き差し方向Fとも平行である。すなわち,「非傾斜」とは,抜き差し方向Fに対して傾斜していない,という意味である。また,非傾斜区間510,520は,傾斜区間511,521よりも引き出し側に位置している。また,第2ガイド部52は第1ガイド部51より短い。特に,傾斜区間521は傾斜区間511より短い。第3ガイド部53は第2ガイド部52よりもさらに短く,ストップ部532が設けられている。
第1ガイド部51および第2ガイド部52は,イメージングカートリッジ3の第1ユニット30をガイドする部分である。すなわち第1ガイド部51には突起42が係合され,第2ガイド部52には突起41が係合される。第3ガイド部53は,第2ユニット31をガイドする部分である。すなわち第3ガイド部53には,突起40が係合される。
イメージングカートリッジ3が装着状態にあるときのガイド部材50とイメージングカートリッジ3との関係を,図7に示す。図7の状態では,ストップ部512に突起42が,ストップ部522に突起41が,ストップ部532に突起40が,それぞれ保持されている。この状態では,イメージングカートリッジ3は図3の画像形成状態にある。図1中の4台のイメージングカートリッジ3は,すべてこの状態にある。
イメージングカートリッジ3を画像形成装置本体から取り外すときには,図7の状態からイメージングカートリッジ3を,図中右向きに引き出す。すると,突起41および42が,傾斜区間521および511に沿って,図7中右やや上向きに移動していく。突起40はすぐに第3ガイド部53から脱出する。このためイメージングカートリッジ3の第1ユニット30は,図7中右やや上向きに移動していく。この向きは,図2中では抜き差し方向Fよりもやや上向きである。第2ユニット31は,引き出し操作開始後速やかに自由状態となる。
イメージングカートリッジ3をさらに引き出していくと,突起41が傾斜区間521から非傾斜区間520に入る。しかし突起42は,今しばらく傾斜区間511の範囲内にあり続ける。傾斜区間521より傾斜区間511の方が長いからである。このためその後の引き出し操作により,突起41は抜き差し方向Fと平行に,突起42は抜き差し方向Fよりやや上向きに進んでいく。これにより第1ユニット30は,図7中時計回りに少し回転しながら引き出されていく。
この状況を図8に示す。図8の状況では,第1ユニット30の後部(図中左側)が,図7中での姿勢と比べて持ち上げられていることが分かる。すなわち図8の状況では第1ユニット30は,図7の画像形成状態における角度とは異なる角度でガイド部材50に指示されているのである。言い替えると,ガイド部材50には,装着位置よりも引き出し側に,第1ユニット30を装着時と異なる角度にして指示する区間が存在するのである。
この,抜き差し方向Fよりやや上向きの動きと回転とにより,図9に示すように,第1ユニット30は下方の障害物(下隣のイメージングカートリッジ3の第2ユニット31または給紙装置4の一部)を回避しつつ通過して,画像形成装置本体から取り出されるのである。
なお,取り付け時も同様である。取り付け時には,まず,突起42を第1ガイド部51に挿入する。次いで突起41を第2ガイド部52に挿入する。これにより図8の状態となる。第1ユニット30をさらに押し込みつつ,最後に突起40を第3ガイド部53に挿入する。そして各突起を各ガイド部の最も奥のストップ部に至らしめれば取り付け完了である(図7)。この取り付け時にも取り外し時と同様に,第1ユニット30は下方の障害物を回避しつつ通過する。
このように本形態では,イメージングカートリッジ3の取り付け時および取り外し時に,第1ユニット30が下方の障害物を回避しつつ通過するようにガイド部材50が形成されている。これは,イメージングカートリッジ3の第1ユニット30と第2ユニット31とが,図3および図5に示したように変位可能であることを利用している。これによりイメージングカートリッジ3を,順序に関係なく脱着できるのである。
一方,イメージングカートリッジ3を図3の状態のままで抜き差しできるように構成するためには,イメージングカートリッジ3の配置のオーバーラップの分だけ,イメージングカートリッジ3同士の間隔を広くして置かざるを得ない。このようにした場合と比較して本形態の画像形成装置は,そのオーバーラップの分だけコンパクトになっているのである。そして,このコンパクト化のために,イメージングカートリッジ3の性能,すなわち,トナー容量や廃トナー容量は犠牲になっていない。
[第2の形態]
第2の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を,図10の断面図に示す。図10のフルカラー画像形成装置は,転写ベルト2と,この転写ベルト2に沿って配置された4台のイメージングカートリッジ300とを有している。このフルカラー画像形成装置にはこの他,手差し給紙トレイ11,定着装置5,露光装置6,電源基板8などが設けられている。
図10のフルカラー画像形成装置の転写ベルト2は,印刷用紙を担持せずに各イメージングカートリッジ300からトナー像の転写を受けるものである。このため,トナー像を最終的に印刷用紙に転写するための2次転写ローラ12が設けられている。このフルカラー画像形成装置では,4台のイメージングカートリッジ300が,引き出し側につぼんだ扇形に配置されている。このため,転写ベルト2のうち4台のイメージングカートリッジ300に対面する部分が弧状となっている。
図10のフルカラー画像形成装置でも,前面扉9がその下端部を軸に開閉可能とされている。前面扉9を開いた状態を,図11に示す。本形態でも,転写ベルト2等は前面扉9に内蔵されている。このため前面扉9を開くと,図11に示されるように,4台のイメージングカートリッジ300が露出した状態となる。イメージングカートリッジ300の着脱はこの状態で行う。
ここで,図10のフルカラー画像形成装置では,4台のイメージングカートリッジ300の扇形配置により,イメージングカートリッジ300をそのままの姿で抜き出すことができないようになっている。すなわち,隣接するイメージングカートリッジ300間の間隔が,抜き出し方向に次第に狭くなってくるのである。このため,イメージングカートリッジ300をそのままの姿で抜き出そうとすると,上下のイメージングカートリッジ300と衝突してしまう配置なのである。言い替えると,イメージングカートリッジ300の着脱に対して,上下のイメージングカートリッジ300が妨害部材として作用するのである。
このため,イメージングカートリッジ300をそのままの姿で脱着することは,両隣のイメージングカートリッジ300がともに取り外されているとき以外はできない。実際には,着脱時にイメージングカートリッジ300を変形させることにより,このような衝突を回避するようになっている。
イメージングカートリッジ300の構成を,図12の斜視図に示す。図12のイメージングカートリッジ300は,第1ユニット301と第2ユニット302と感光体ドラム32とを有している。第1ユニット301は現像ユニットであり,主として新トナータンクからなり,内部に現像ローラ等を有している。第2ユニット302は,クリーニングユニットであり,主として廃トナータンクからなる。感光体ドラム32は,第2ユニット302に一体的に取り付けられている。
第2ユニット302の側面には,ガイド板303が設けられている。ガイド板303には,図12中横方向にスリット304が形成されている。スリット304は,図中左端付近で上向きに湾曲している。さらに,第1ユニット301の側面には,その右端付近に,突起305が設けられている。突起305は,スリット304に挿入されている。なお,スリット304の代わりに溝としてもよい。
イメージングカートリッジ300は,図12中左側の姿態と右側の姿態との2通りの状態を採ることができる。すなわち,第1ユニット301と第2ユニット302とが互いに変位可能に結合されている。左側の姿態では,第1ユニット301と第2ユニット302とが,ほぼ上下に積み重ねられた状態となっている。右側の姿態では,第1ユニット301と第2ユニット302とがほぼ左右に並んだ状態となっている。突起305がスリット304内を移動することにより,両姿態の一方から他方へ移行することができる。
図10に示した画像形成状態でのイメージングカートリッジ300は,図12中左側の姿態である。図10中に現れているイメージングカートリッジ300は,画像形成の幅方向に垂直な面内の断面である。この面内では,第1ユニット301,第2ユニット302ともに,着脱方向(図10中左右方向)の外形寸法がその垂線方向の外形寸法より大きい。そして,第1ユニット301,第2ユニット302の長手方向(図10中左右方向)同士が並列配置となっている。
図11に示したように前面扉9を開いてイメージングカートリッジ300を取り外す際には,第1ユニット301はそのままにして,まず,第2ユニット302を引き出す。感光体ドラム32やガイド板303も第2ユニット302とともに引き出されてくる。このとき,ガイド板303から見ると,突起305がスリット304の中を後方(図12中左方)へ向けて移動していくことになる。これによりイメージングカートリッジ300は,図12中左側の姿態から右側の姿態に移行する。
そして引き続き,第1ユニット301を引き出す。このときには当該イメージングカートリッジ300は,図12中右側の姿態となっている。この姿態では,画像形成の幅方向に垂直な面内で見ると,第1ユニット301,第2ユニット302の長手方向(図11中左右方向)同士が直列配置となっている。そのためこの姿態では,イメージングカートリッジ300の全体としての着脱方向の垂線方向の寸法が,画像形成状態での姿態に比して小さくなっている。このため,上下のイメージングカートリッジ300と衝突することなく取り外すことができる。
なお,取り付け時も同様である。取り付け時には,イメージングカートリッジ300を図12中右側の姿態としておき,まず,第1ユニット301のみを装置本体に挿入する。それから,イメージングカートリッジ300を図12中左側の姿態に移行させつつ,第2ユニット302も装置本体に挿入する。これで取付ができる。
イメージングカートリッジ300のかかる脱着時の動きをガイドするため,図10のフルカラー画像形成装置には,その移動経路を規定するガイド部材が設けられている。図13に,このガイド部材60の構造を示す。ガイド部材60には,図13中下から,第1ガイド部61,第2ガイド部62,第3ガイド部63,第4ガイド部64,第5ガイド部65が形成されている。第1ガイド部61には,図13中ほぼ水平の非傾斜区間610と,その奥で少し下向きに傾斜した傾斜区間611と,その奥のストップ部612とが形成されている。
第2ガイド部62にも同様に,非傾斜区間620と傾斜区間621とストップ部622とが形成されている。傾斜区間611と傾斜区間621は互いに平行である。非傾斜区間610と非傾斜区間620も互いに平行である。第2ガイド部62は第1ガイド部61より長い。第1ガイド部61および第2ガイド部62は,イメージングカートリッジ300の第1ユニット301をガイドする部分である。第3ガイド部63は第1ガイド部61よりさらに短い。第3ガイド部63は,感光体ドラム32を支持する部分である。
第4ガイド部64にも,非傾斜区間640と傾斜区間641とストップ部642とが形成されている。非傾斜区間640は非傾斜区間610,620と平行だが,傾斜区間641は,傾斜区間611,傾斜区間621とは逆に上向きの傾斜となっている。第5ガイド部65にも同様に,非傾斜区間650と傾斜区間651とストップ部652とが形成されている。傾斜区間641と傾斜区間651は互いに平行である。非傾斜区間640と非傾斜区間650も互いに平行である。第5ガイド部65は第4ガイド部64より短い。第4ガイド部64および第5ガイド部65は,第2ユニット302をガイドする部分である。
かかるガイド部材60にガイドされるイメージングカートリッジ300の側面図を図14に示す。イメージングカートリッジ300の側面には,いくつかの突起が形成されている。突起305は,先にも述べたものであり,ガイド板303のスリット304内に挿入されるものである。突起306は,感光体ドラム32の側面上にあり,その回転軸の端部である。突起307,308は,第2ユニット302の側面上にある。突起309,310は,第1ユニット301の側面上にある。
これらの突起は,イメージングカートリッジ300の図12中手前側の側面と奥側の側面との両方に設けられている。ただし,突起305は,手前側の側面にのみ設けられている。また,手前側の側面における突起307,308は,ガイド板303の取り付けステーを兼ねている。
イメージングカートリッジ300が装着状態にあるときのガイド部材60とイメージングカートリッジ300との関係を,図15に示す。図15の状態では,ストップ部612に突起309が,ストップ部622に突起310が,第3ガイド部53に突起306が,ストップ部642に突起307が,ストップ部652に突起308が,それぞれ保持されている。この状態では,イメージングカートリッジ300は画像形成状態にある。図10中の4台のイメージングカートリッジ300は,すべてこの状態にある。
これに対し,脱着の途中での状況を図16に示す。図16の状況では,第1ユニット301のみが第1ガイド部61,第2ガイド部62にガイドされており,第2ユニット302はガイド部60にガイドされていない。
このように本形態では,イメージングカートリッジ300の取り付け時および取り外し時に,第1ユニット301と第2ユニット302とが直列配置となるように変位する。これにより,抜き差し方向と交差する方向の寸法が小さくなった状態で取り付けおよび取り外しがなされる。これによりイメージングカートリッジ300を,他のイメージングカートリッジ300等との干渉なく脱着できるのである。
一方,イメージングカートリッジ300を図12中左の姿態のままで抜き差しできるように構成するためには,イメージングカートリッジ300の扇形配置をやめて平行配置にせざるを得ない。これではイメージングカートリッジ300同士の間隔が全体に広く,装置の大型化は避けられない。本形態では,変位可能なイメージングカートリッジ300を利用して扇形配置を実現することにより,転写ベルト2付近でのイメージングカートリッジ300同士の間隔を縮小している。その分,装置全体もコンパクト化しているのである。そして,このコンパクト化のために,イメージングカートリッジ300の性能,すなわち,トナー容量や廃トナー容量は犠牲になっていない。
[第3の形態]
第3の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を,図17の断面図に示す。図17のフルカラー画像形成装置は,転写ベルト2と,この転写ベルト2に沿って配置された4台のイメージングカートリッジ320とを有している。このフルカラー画像形成装置にはこの他,給紙装置4,定着装置5,露光装置6,電源基板8,2次転写ローラ12などが設けられている。
図17のフルカラー画像形成装置では,排紙トレイを兼ねる上蓋13がその図中左端部を軸に開閉可能とされている。上蓋13を開いた状態を,図18に示す。本形態では,露光装置6が上蓋13に内蔵されている。このため上蓋13を開くと,図18に示されるように,4台のイメージングカートリッジ320が露出した状態となる。イメージングカートリッジ320の着脱はこの状態で行う。本形態での着脱方向Hは上向きである。
ここで,図17のフルカラー画像形成装置では,4台のイメージングカートリッジ320がごく近接して配置されている。このため,イメージングカートリッジ320をそのままの姿で抜き出すことができないようになっている。すなわち,図18の状態からイメージングカートリッジ320をそのままの姿で抜き出そうとすると,隣のイメージングカートリッジ320と衝突してしまうのである(図18中の丸印14に示される箇所)。言い替えると,イメージングカートリッジ320の着脱に対して,隣のイメージングカートリッジ320が妨害部材として作用するのである。実際には,着脱時にイメージングカートリッジ320を変形させることにより,このような衝突を回避するようになっている。
イメージングカートリッジ320の構成を,図19の断面図に示す。図19のイメージングカートリッジ320は,第1ユニット321と第2ユニット322と感光体ドラム32とを有している。第1ユニット321は現像ユニットであり,主として新トナータンクからなり,内部に現像ローラ等を有している。第2ユニット322は,クリーニングユニットであり,主として廃トナータンクからなる。
イメージングカートリッジ320は,図19中左側の姿態と右側の姿態との2通りの状態を採ることができる。すなわち,第1ユニット321と第2ユニット322とが互いに変位可能に結合されている。左側の姿態では,第1ユニット321と第2ユニット322との間に若干の隙間がある。この隙間は,図17の状態において,露光装置6から感光体ドラム32へのレーザ光が通る隙間である。すなわち,図19中左側の姿態は,画像形成時の状態である。
図19中右側の姿態では,第1ユニット321と第2ユニット322との間にほとんど隙間がない。この姿態では,図19中左右方向,つまり着脱方向と交差する方向の寸法が,左側の姿態と比較して少し小さい。このため,この姿態を流通時の姿態とすれば,荷姿が少し小さくて済む。両姿態は,感光体ドラム32付近を軸に第1ユニット321と第2ユニット322とを少し回転させることにより,互いに移行可能である。
図18に示したように上蓋13を開いてイメージングカートリッジ320を取り外す際には,イメージングカートリッジ320を着脱方向Hに上向きに引き上げる。するとイメージングカートリッジ320は,図19中左側の姿態から右側の姿態に変位しつつ引き上げられる。これにより,隣のイメージングカートリッジ320との衝突を回避して,装置本体から取り出される。
この脱着途中での状況を図20に示す。図20中右上のイメージングカートリッジ320が,脱着途中にあるイメージングカートリッジ320であり,図19中右側の姿態をしている。図20中左下のイメージングカートリッジ320は,その左隣のイメージングカートリッジ320であり,図19中左側の姿態で装置本体に取り付けられている。図20中右上のイメージングカートリッジ320が図19中右側の姿態をしていることにより,衝突が回避されている。
取り付け時も同様である。取り付け時には,イメージングカートリッジ320を図19中右側の姿態にして装置本体に挿入する。これにより,隣のイメージングカートリッジ320との衝突を回避しつつ,装着完了時には図19中左側の姿態となる。
図21に,イメージングカートリッジ320のかかる脱着時の動きをガイドするガイド部材を示す。このガイド部材は,第1ガイド部材70と,第2ガイド部材71と,第3ガイド部材72とからなる。第1ガイド部材70が第1ユニット321を,第2ガイド部材71が感光体ドラム32を,第3ガイド部材72が第2ユニット322を,それぞれガイドする。
各ガイド部材の底部700,710,720は,イメージングカートリッジ320を,図19中左側の姿態で画像形成位置に保持する位置である。第1ガイド部材70および第3ガイド部材72には,それより上方に,より間隔の狭い脱着時ガイド区間701,721が設けられている。これらの区間は,脱着操作の途中にて,イメージングカートリッジ320を図19中右側の姿態にする区間である。
このように本形態では,イメージングカートリッジ320の取り付け時および取り外し時に,第1ユニット320と第1ユニット322との間隔が小さくなるように変位する。これにより,抜き差し方向と交差する方向の寸法が小さくなった状態で取り付けおよび取り外しがなされる。これによりイメージングカートリッジ320を,他のイメージングカートリッジ320等との干渉なく脱着できるのである。
一方,イメージングカートリッジ320を図19中左の姿態のままで抜き差しできるように構成するためには,図17中のイメージングカートリッジ320同士の間隔をもっと広くする必要がある。これでは装置全体の大型化は避けられない。本形態では,変位可能なイメージングカートリッジ320を利用することにより,イメージングカートリッジ320同士の間隔を縮小している。その分,装置全体もコンパクト化しているのである。そして,このコンパクト化のために,イメージングカートリッジ320の性能,すなわち,トナー容量や廃トナー容量は犠牲になっていない。
[イメージングカートリッジの変形例]
図22に示すのは,第1の変形例に係るイメージングカートリッジ330である。イメージングカートリッジ330は,第3の形態のイメージングカートリッジ320の変形例である。イメージングカートリッジ330は,第1ユニット331と第2ユニット332とを有している。両ユニットは,軸337を中心に少し回転可能である。第1ユニット331の側面板336からは,感光体ドラムの軸333と,突起334とが突出している。突起334は,第2ユニット332から突き出ているものである。
側面板336にはさらに,係合レバー335が取り付けられている。係合レバー335は弾性体である。その下端は側面板336の1箇所に固定されている。その上端は突起334を下方へ引っ張る向きに付勢している。第1ユニット331と第2ユニット332との間にはさらに,圧縮バネ338が設けられている。圧縮バネ338は,第1ユニット331と第2ユニット332とを離間させる方向に付勢している。係合レバー335の付勢と圧縮バネ338の付勢は互いに逆向きである。ただし係合レバー335の付勢が勝っており,図22の状態では第1ユニット331と第2ユニット332とが接近した状態にある。すなわちこの状態は,図19の右の姿態に相当する。
係合レバー335による突起334の付勢が解除されると,図23の状態となる。この状態は,圧縮バネ338の付勢により,第1ユニット331と第2ユニット332とが離間した状態である。すなわちこの状態は,図19の左の姿態に相当する。
図24に示すのは,第1ユニット331と第2ユニット332とを組み付ける前の状態である。この状態では,第1ユニット331に含まれる感光体ドラム32が見えている。側面板336には,丸孔339と,長孔340が形成されている。丸孔339は,軸337が挿入される孔である。長孔340は,上下方向に長く,突起334が挿入される孔である。図22の状態では,突起334は長孔340の下端に当接している。図23の状態では,突起334は長孔340の上端に当接している。図24では,係合レバー335と圧縮バネ338は省略している。
このイメージングカートリッジ330を用いる場合の装置本体側のガイド部材を,図25により説明する。この場合のガイド部材には,U字ガイド部材80と,レバー解除部材81とが含まれる。図25中のイメージングカートリッジ330は,図22に示した接近状態のものを,図22とは180°反対側から見たものである。イメージングカートリッジ330は,装置本体に装着される前は,図22に示した接近状態である。流通時もこの状態である。
イメージングカートリッジ330を装置本体に取り付ける際には,感光体ドラム32の軸333がU字ガイド部材80に挿入されて保持される。その際にその途中で,係合レバー335がレバー解除部材81に引っかかる。これにより,係合レバー335による突起334の付勢が解除される。このため装着が完了すると,イメージングカートリッジ330は図23に示した画像形成状態となる。取り外し時には,係合レバー335がレバー解除部材81から離れた時点で図22の接近状態となる。このため,イメージングカートリッジ330が図23の画像形成状態となるのは,装着完了時のみといってよい。単体時はもちろん,脱着作業の途中においても図22の接近状態である。
図26に第2の変形例に係るイメージングカートリッジ340を示す。図26のイメージングカートリッジ340は,第1ユニット341と第2ユニット342と感光体ユニット343との,計3つのユニットからなるカートリッジである。第1ユニット341と第2ユニット342とはともに,感光体ユニット343に対して移動可能である。イメージングカートリッジ340も,第3の形態のイメージングカートリッジ320の変形例である。
イメージングカートリッジ340の側面には,ガイド板344が設けられている。ガイド板344は,感光体ユニット343に固定されている。ガイド板344に形成された長孔345に第1ユニット341および第2ユニット342の突起346,347が挿入されることにより,移動範囲が規制されている。第1ユニット341と第2ユニット342との間には,バネ348が設けられている。
図27に,イメージングカートリッジ340を反対側から見た図を,そのガイド部材とともに示す。このガイド部材は,第1ガイド部材90と,第2ガイド部材91と,第3ガイド部材92とからなる。第1ガイド部材90が第1ユニット341を,第2ガイド部材91が感光体ユニット343を,第3ガイド部材92が第2ユニット342を,それぞれガイドする。第1ガイド部材90および第3ガイド部材92は,脱着作業時の第1ユニット341および第2ユニット342の動きを支持するように曲線状とされている。これにより,脱着作業時にイメージングカートリッジ340が開閉動作を行うことになる。
本発明は,複数のイメージングカートリッジを一体的に脱着する形式の画像形成装置にも適用できる。これが第3の変形例である。このような一体カートリッジには,さらに2通りのタイプが考えられる。図28に示すのがその第1の構成例である。この構成例では,一体カートリッジに対し,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のイメージングカートリッジが個別に脱着可能である。
図29は第2の構成例である。この構成例では,一体カートリッジに対し,ブラック(K)のイメージングカートリッジと,3色(Y,M,C)のイメージングカートリッジとが脱着可能である。これらの一体カートリッジに対する個別のイメージングカートリッジの脱着についても本発明を適用できる。
以上詳細に説明したように本実施の形態に係る各フルカラー画像形成装置では,互いに可動な少なくとも2つのユニットからなるイメージングカートリッジを使用することとしている。このイメージングカートリッジは,この動きにより,抜き差し方向と交差する方向に対して,大サイズである画像形成状態と小サイズである縮小状態とを採ることができるものである。
そして画像形成装置本体には,イメージングカートリッジの脱着時の動きをガイドするガイド部材を設けている。このガイド部材は,装着完了状態ではイメージングカートリッジを画像形成状態としつつ,脱着途中の位置ではイメージングカートリッジを縮小状態とする形状のものである。これにより,本実施の形態のフルカラー画像形成装置では,イメージングカートリッジを,そのままの姿態では脱着できないほどコンパクトに配置できているのである。これにより,変形可能なイメージングカートリッジの変形を装置本体のコンパクト化にも生かすようにしたフルカラー画像形成装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,イメージングカートリッジにおける第1ユニット,第2ユニットの構成は,何でもよい。転写装置の一部を含むものも考えられるし,感光体を含まないものも考えられる。また,各部の具体的形状は図示の通りでなくてもよい。画像形成装置は,フルカラーには限らない。
第1の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を示す断面図である。 図1のフルカラー画像形成装置の前面扉を開いた状態を示す断面図である。 図1のフルカラー画像形成装置のイメージングカートリッジの構造を示す断面図である。 図3のイメージングカートリッジの側面図である。 図3のイメージングカートリッジの着脱時の状態を示す断面図である。 図1のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジのガイド部材を示す図である。 図1のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジとそのガイド部材との関係を示す図である。 図1のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジの取り付け,引き出し時の状況を示す図である。 図1のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジの取り付け,引き出し時の状況を示す図である。 第2の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を示す断面図である。 図10のフルカラー画像形成装置の前面扉を開いた状態を示す断面図である。 図10のフルカラー画像形成装置のイメージングカートリッジを示す斜視図である。 図10のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジのガイド部材を示す図である。 図12のイメージングカートリッジの側面図である。 図10のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジとそのガイド部材との関係を示す図である。 図10のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジの取り付け,引き出し時の状況を示す図である。 第3の形態に係るフルカラー画像形成装置の構造を示す断面図である。 図17のフルカラー画像形成装置の上蓋を開いた状態を示す断面図である。 図17のフルカラー画像形成装置のイメージングカートリッジの構造を示す断面図である。 図17のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジの取り付け,引き出し時の状況を示す図である。 図17のフルカラー画像形成装置におけるイメージングカートリッジのガイド部材を示す図である。 第1の変形例に係るイメージングカートリッジの斜視図である。 図22のイメージングカートリッジの第1ユニットと第2ユニットとが離間した状態を示す斜視図である。 図22のイメージングカートリッジの第1ユニットと第2ユニットとを組み付ける前の状況を示す斜視図である。 図22のイメージングカートリッジとそのガイド部材との関係を示す斜視図である。 第2の変形例に係るイメージングカートリッジの斜視図である。 図26のイメージングカートリッジおよびそのガイド部材を示す斜視図である。 第3の変形例に係る一体カートリッジの第1の構成例を示す斜視図である。 第3の変形例に係る一体カートリッジの第2の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
3,300,320,330,340 イメージングカートリッジ
30,301,321,331 第1ユニット
31,302,322,332 第2ユニット
50,60 ガイド部材
51,52,61,62等 第1ユニットガイド部材
64,65等 第2ユニットガイド部材
81 レバー解除部材
303 ガイド板(変位ガイド部材)
304 スリット
305 突起(係合部)
335 係合レバー(第2の付勢部材)
338 圧縮バネ(第1の付勢部材)
512,522,532等 ストップ部(装着位置)
510,520等 非傾斜区間(着脱位置)

Claims (10)

  1. 着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行うカートリッジ式画像形成装置において,
    前記イメージングカートリッジは,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,
    装置本体は,
    前記イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材と, 前記イメージングカートリッジを画像形成動作時の位置関係のまま着脱方向に移動させることを妨げる着脱妨害部材とを有しており,
    前記ガイド部材には,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係にして保持する装着位置と,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を前記装着位置よりも引き出し側にて規制しつつ,前記着脱妨害部材との当接を回避しつつ通過させる着脱位置とが設けられていることを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  2. 請求項1に記載のカートリッジ式画像形成装置において,前記ガイド部材の前記着脱位置は,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係にして通過させることを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  3. 請求項1に記載のカートリッジ式画像形成装置において,前記ガイド部材の前記着脱位置は,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を,前記装着位置における角度と異なる角度にして通過させることを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  4. 着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行うカートリッジ式画像形成装置において,
    前記イメージングカートリッジは,互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,
    装置本体は,
    前記イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材を有しており,
    前記ガイド部材には,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係にして保持する装着位置と,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットの少なくとも一方を前記装着位置よりも引き出し側にて規制しつつ,前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係にして通過させる着脱位置とが設けられており,
    前記イメージングカートリッジの着脱方向と交差する方向の寸法が,画像形成動作時の位置関係よりも着脱動作時の位置関係において小さいことを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  5. 請求項4に記載のカートリッジ式画像形成装置において,
    前記第1ユニットは,装着時に前記第2ユニットより先に前記装置本体に侵入し,取り外し時に前記第2ユニットより後で前記装置本体から脱出するものであり,
    前記ガイド部材には,
    前記第1ユニットの移動経路を規定する第1ユニットガイド部材と,
    前記第2ユニットの移動経路を規定する第2ユニットガイド部材とがあり,
    前記第1ユニットガイド部材および第2ユニットガイド部材にそれぞれ,前記装着位置が設けられていることを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  6. 請求項4に記載のカートリッジ式画像形成装置において,前記ガイド部材には,
    前記第1ユニットの移動経路を規定する第1ユニットガイド部材と,
    前記第2ユニットの移動経路を規定する第2ユニットガイド部材とがあり,
    前記第1ユニットガイド部材および第2ユニットガイド部材にそれぞれ,前記装着位置と着脱位置とが設けられていることを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  7. 着脱可能なイメージングカートリッジを装着して画像形成を行うカートリッジ式画像形成装置において,
    前記イメージングカートリッジは,
    互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットと,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係に付勢する第1の付勢部材と,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを,前記第1の付勢部材の付勢よりも強力に,画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係に付勢する第2の付勢部材とを有し,
    装置本体は,
    前記イメージングカートリッジの着脱時における移動経路を規定するガイド部材と, 前記イメージングカートリッジを装着したときに前記第2付勢部材の付勢を解除する付勢解除部材とを有しており,
    前記イメージングカートリッジの着脱方向と交差する方向の寸法が,画像形成動作時の位置関係よりも着脱動作時の位置関係において小さいことを特徴とするカートリッジ式画像形成装置。
  8. カートリッジ式画像形成装置に装着されて画像形成に供されるイメージングカートリッジにおいて,
    互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットを有し,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットはともに,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,装置本体への着脱方向の寸法がその垂線方向の寸法より大きい外形のものであり,
    画像形成動作時の位置関係では,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,前記第1ユニットおよび第2ユニットの長手方向同士が並列配置となり,
    着脱動作時の位置関係では,画像形成の幅方向に垂直な面内にて,前記第1ユニットおよび第2ユニットの長手方向同士が直列配置となるものであることを特徴とするイメージングカートリッジ。
  9. 請求項8に記載のイメージングカートリッジにおいて,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットの一方が,画像形成の幅方向に垂直な面内にて長手方向の溝またはスリットが形成された変位ガイド部材を有し,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットの他方が,前記変位ガイド部材の溝またはスリットに係合する係合部を有することを特徴とするイメージングカートリッジ。
  10. カートリッジ式画像形成装置に装着されて画像形成に供されるイメージングカートリッジにおいて,
    互いに変位可能に結合された第1ユニットおよび第2ユニットと,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを画像形成動作時の位置関係に付勢する第1の付勢部材と,
    前記第1ユニットおよび第2ユニットを,前記第1の付勢部材の付勢よりも強力に,画像形成動作時の位置関係と異なる着脱動作時の位置関係に付勢する第2の付勢部材とを有し,
    着脱方向と交差する方向の寸法が,画像形成動作時の位置関係よりも着脱動作時の位置関係において小さく,
    前記第2の付勢部材は,装置本体に装着されたときに装置本体の部材により付勢が解除されるものであることを特徴とするイメージングカートリッジ。
JP2007070838A 2007-03-19 2007-03-19 カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ Pending JP2008233377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007070838A JP2008233377A (ja) 2007-03-19 2007-03-19 カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007070838A JP2008233377A (ja) 2007-03-19 2007-03-19 カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008233377A true JP2008233377A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39906257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007070838A Pending JP2008233377A (ja) 2007-03-19 2007-03-19 カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008233377A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040885A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2015040886A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2015040884A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004240198A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Brother Ind Ltd 多色画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004240198A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Brother Ind Ltd 多色画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040885A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2015040886A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2015040884A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
CN104423239A (zh) * 2013-08-20 2015-03-18 佳能株式会社 成像装置和处理盒
US9389580B2 (en) 2013-08-20 2016-07-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and process cartridge
CN104423239B (zh) * 2013-08-20 2019-08-20 佳能株式会社 成像装置和处理盒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102333305B1 (ko) 화상형성장치의 본체에 장착가능한 현상 카트리지
US8095039B2 (en) Image forming apparatus with an opening and closing unit
US7694958B2 (en) Sheet feeding cassette and image forming apparatus
US8923729B2 (en) Image-forming device having drawer to which cartridges are detachably attachable
US8355650B2 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
KR102251926B1 (ko) 화상형성장치의 본체에 장착가능한 현상 카트리지
US8203586B2 (en) Image forming apparatus having a cleaning member configured to clean a transparent member of an optical device
JP5533683B2 (ja) 画像形成装置
EP3045980B1 (en) Image forming unit
JP2009128506A (ja) 画像形成装置
JP6373065B2 (ja) 画像形成装置
US7950861B2 (en) Opening-angle restricting device
JP4396867B1 (ja) 像形成剤収容装置及び画像形成装置
JP2008233377A (ja) カートリッジ式画像形成装置およびイメージングカートリッジ
US8639162B2 (en) Color electrophotographic image forming apparatus
KR101365666B1 (ko) 상형성제 수용 용기, 화상 형성 장치, 상형성제 수용 용기의 장착 방법, 및 상형성제 수용 용기의 분리 방법
KR20120055431A (ko) 현상카트리지 및 이를 포함하는 화상형성장치
US7931273B2 (en) Sheet stacking apparatus and image forming apparatus
US9377746B2 (en) Image forming apparatus
JP2011191686A (ja) 画像形成装置
JP5428756B2 (ja) 画像形成装置
JP6724214B2 (ja) 収納容器および画像形成装置
JP4930474B2 (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP6482347B2 (ja) カートリッジ支持部材、装置本体、およびこれを用いた画像形成装置
JP4689248B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120131