JP2008232111A - エアクリーナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メインフィルタエレメント7と第1の吸気口11と供給口3dとを有し、上側ケース3および下側ケース4とを備え、メインフィルタエレメント7および下側ケース4によって画成される吸気側スペースと、メインフィルタエレメント7および上側ケース3によって画成される供給側スペース13とを有したエアクリーナにおいて、吸気側スペース内にサブフィルタエレメント8を設けてメインスペース14とサブスペース15に画成し、サブスペース15に開口し外気を吸入するよう下側ケース4の側壁に第2の吸気口12を設けた。
【選択図】図1
Description
例えば、図8に示すように、このエアクリーナ31においては、供給管35を有する上側ケース32と、吸気管36を有する下側ケース33と、フィルタエレメント34とを備え、吸気管36の延長部36aの先端側に設けた開口36bが、フィルタエレメント34から離間し、かつ下側ケース33の底面方向に向くように吸気管36を設けている。
この構成により、雪などの障害物Dがフィルタエレメント34に案内されることを抑制し、フィルタエレメント34の目詰まりを防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
この構成により、エアクリーナが正常な状態のときは、体積の大きいメインスペース内に外気が吸入され、エアクリーナに雪が堆積するような異常な状態のときは、体積の小さいサブスペース内に外気が吸入されるので、サブスペースの体積がメインスペースの体積より小さいと、サブスペースがエアクリーナの異常時における一種の安全装置として機能する。例えば、雪などが混在していない外気が第1の吸気口から吸入される正常な状態のときは、吸入された空気は、メインスペースを経由して画成部材およびメインフィルタエレメントを通過し、供給口からエンジンに浄化された空気が供給される。雪などが混在した外気が第1の吸気口から吸入される異常な状態のときは、メインスペース内で堆積する雪の量が増加してメインフィルタエレメントの清浄および空気供給機能が低下しても、第2の吸気口からエンジンルーム内の雪が混在しない空気が吸入され、サブスペースを経由してメインフィルタエレメントを通過し、供給口からエンジンに浄化された空気が供給される。その結果、エンジンの良好な出力特性が維持される。
ここで正常な状態とは、吸気側スペース内に雪などの障害物の堆積がなくメインフィルタエレメントが正常に機能している状態をいい、異常な状態とは、吸気側スペース内に雪などの障害物が堆積しメインフィルタエレメントを通過する空気量が減少しエンジンの吸気工程で生ずる負圧が高まりメインフィルタエレメントが正常に機能していない状態をいう。
この構成により、画成部材がサブフィルタエレメントであると、メインスペース内に吸入された外気が正常な状態のときは、サブフィルタエレメントを通過しメインフィルタエレメントを通過して清浄化され、供給側スペースに流入し、供給口を通過してエンジンに供給される。メインスペース内に吸入された外気が異常な状態で、サブフィルタエレメントに雪などの障害物が堆積したときは、第2の吸気口からエンジンルーム内の雪が混在しない空気が吸入され、サブスペースを経由してメインフィルタエレメントを通過し、供給口からエンジンに浄化された空気が供給される。その結果、サブフィルタエレメントは、外気が正常な状態のときは、メインフィルタエレメントの補助として空気を浄化するとともに、外気が異常な状態のときは、外気の障害物を遮断してメインフィルタエレメントに堆積しないようにする遮断作用を有する。また、サブフィルタエレメントにより雪などの障害物が遮断され、メインフィルタエレメントを障害物が通過しないので、メインフィルタエレメントの清掃または交換の目安となる航続距離を約1.5倍程度長くすることができる。
この構成により、画成部材が、ケースの壁面からメインフィルタエレメントまで突出して設けられた隔壁であると、メインスペース内が雪などの障害物で充満しても、隔壁により障害物がサブスペースに進入することが阻止される。その結果、第2の吸気口からサブスペースに吸入された雪が混在しない空気は、メインフィルタエレメントを通過し、供給口からエンジンに浄化された空気が供給される。
この構成により、サブスペースがメインフィルタエレメントとサブフィルタエレメントとを離隔した両者の隙間部分で形成されていると、第2の吸気口からサブスペースに吸入された空気は、第1の吸気口から吸入された空気と同様にメインフィルタエレメントの全体を通過して浄化され、供給口からエンジンに供給される。
この構成により、外気導入通路の内端を第2の吸気口に連通させ、外気導入通路の外端を外気に開放させるようにして外気導入管が配置されると、第2の吸気口への外気の吸入が促進される。また、外気導入管を備えていると、第2の吸気口付近で生ずる吸気騒音が減少する。
この構成により、外気導入管の外気導入通路の外端が自動車のバッテリー近傍に位置すると、第1の吸気口から雪などの障害物が混在する外気が吸入されても、雪などの障害物の混在がない自動車のバッテリー近傍などの外気が第2の吸気口から吸入される。
この構成により、バルブはエアクリーナが正常な状態では閉止し、異常な状態ではエンジンの負圧により開放されると、エアクリーナが正常な状態では第1の吸気口のみから外気が吸入され、エアクリーナが異常な状態では、第1の吸気口からの外気の吸入が減少し、主に第2の吸気口から外気が吸入される。また、ケースの側壁にバルブが設けられていると、第2の吸気口付近で生ずる吸気騒音が減少する。
この構成により、バルブがエアクリーナが正常な状態では閉止し、異常な状態では、例えば、エアフローセンサなどにより供給管内の空気量を検出し、検出結果に基づいてバルブ開閉制御部により開放されるので、供給管内の空気量が所定値になったとき第2の吸気口から外気が吸入される。その結果、より正確に第2の吸気口からの外気の吸入がコントロールされ、エンジンの良好な出力特性が維持される。
この構成により、供給側スペースが上側ケースとフィルタエレメントとにより画成され、吸気側スペースが下側ケースとフィルタエレメントとにより画成されると、上側ケースと下側ケースが着脱自在に構成することができ、例えば、下側ケースにメインフィルタエレメントを装着し、上側ケースを下側ケースから着脱することにより、メインフィルタエレメントの清掃、交換などのメンテナンスが容易になる。
図1から図4は本発明の第1の実施の形態に係るエアクリーナを示す図である。
メインフィルタエレメント7に近接してサブフィルタエレメント8を設けるときは、図3に示すように、メインスペース14は、下側ケース4とサブフィルタエレメント8とにより画成され、サブスペース15は、下側ケース4とサブフィルタエレメント8とメインフィルタエレメント7とにより画成される。
メインフィルタエレメント7に間隔Lだけ離隔して、サブフィルタエレメント8を設けるときも、図4に示すように、メインスペース14は、下側ケース4とサブフィルタエレメント8とにより画成され、サブスペース15は、下側ケース4とサブフィルタエレメント8とメインフィルタエレメント7とにより画成される。
このサブスペース15の体積は、メインスペース14の体積より小さいことが好ましい。エアクリーナ2が正常な状態のときは、体積の大きいメインスペース14内に外気が吸入される。このメインスペース14内に雪が堆積するような異常な状態のときは、体積の小さいサブスペース15内に外気が吸入されるので、サブスペース15の体積がメインスペース14の体積より小さいと、サブスペース15がエアクリーナ2の異常時における一種の安全装置として機能するようになっている。
以上の構成により、図3に示すように、上側ケース3と下側ケース4とを固定したとき、上側ケース3とメインフィルタエレメント7とにより供給側スペース13が画成される。
第2の吸気口12は、自動車1の車速を維持しうる空気量の吸入が可能な大きさであれば、第1の吸気口11と同じ大きさでもよく、異なった大きさでもよい。エアクリーナ2が使用されるエンジンの諸条件や寒冷地仕様などの車種により、第1の吸気口11および第2の吸気口12の大きさは決定される。
以上の構成により、供給側スペース13内の浄化された空気は、矢印C方向に供給管6を介して、吸気マニホールドの吸気口に供給されるようになっている。
図3および図4に示すように、障害物Dが混在した外気が矢印A方向から吸気管5内を通って第1の吸気口11から吸入され、メインスペース14に流入すると、メインスペース14内は障害物Dと空気が混在した状態になる。メインスペース14内の空気は、サブフィルタエレメント8を通過し、さらにメインフィルタエレメント7を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、矢印C方向に供給口3dから排出され供給管6内を通過してエンジンに供給される。他方、メインスペース14内の障害物Dは、サブフィルタエレメント8で遮断されてサブフィルタエレメント8内を通過しないのでサブフィルタエレメント8の上流側で滞留する。さらに、障害物Dが混在した外気が第1の吸気口11から吸入されてメインスペース14内に流入し続けると、メインスペース14内の障害物Dの堆積量が増加してサブフィルタエレメント8およびメインフィルタエレメント7を通過する空気は減少し、エンジンに供給される空気も減少傾向になる。エンジンに供給される空気の減少に応じて、第2の吸気口12から矢印B方向にエンジンルーム内の障害物Dが混在しない空気が吸入されてサブスペース15に流入する。さらに、メインフィルタエレメント7を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、供給口3dから矢印C方向に排出されて供給管6内を通過してエンジンに供給される。メインスペース14内に障害物Dが充満しても、第2の吸気口12から障害物Dが混在しない空気が吸入されてエンジンに浄化された空気が供給されるので、エンジンの良好な出力特性が維持される。
図5は本発明の第2の実施の形態に係るエアクリーナを示す断面図である。
図5に示すように、例えば、障害物Dが混在した外気が矢印A方向から吸気管5内を通って第1の吸気口11から吸入され、吸気側スペースのメインスペース14に流入すると、メインスペース14内は障害物Dと空気が混在した状態になる。メインスペース14内の空気は、メインフィルタエレメント7を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、供給口3dから排出されてエンジンに供給される。他方、メインスペース14内の障害物Dは、隔壁9を通過しないのでサブスペース15に侵入することはない。
さらに、障害物Dが混在した外気が第1の吸気口から吸入され、メインスペース14内に流入し続けると、メインスペース14内の障害物Dの堆積量が増加してメインフィルタエレメント7を通過する空気は減少し、エンジンに供給される空気も減少傾向になる。エンジンに供給される空気の減少に応じて、第2の吸気口12からエンジンルーム内の障害物Dが混在しない空気が矢印B方向に吸入されてサブスペース15に流入し、さらにメインフィルタエレメント7を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、供給口3dから排出されてエンジンに供給される。メインスペース14内に障害物Dが充満しても、第2の吸気口12から障害物Dが混在しない空気が吸入されてエンジンに浄化された空気が供給されるので、エンジンの良好な出力特性が維持される。
図6は本発明の第3の実施の形態に係るエアクリーナ50を示す断面図である。
図6に示すように、例えば、障害物Dが混在した外気が矢印A方向から吸気管5内を通って第1の吸気口11から吸入され、吸気側スペースのメインスペース14に流入すると、メインスペース14内は障害物Dと空気が混在した状態になる。メインスペース14内の空気は、サブフィルタエレメント8を通過し、さらにメインフィルタエレメント7を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、供給口3dから矢印C方向に排出され供給管6を通過してエンジンに供給される。他方、メインスペース14内の障害物Dは、サブフィルタエレメント8を通過しないのでサブフィルタエレメント8の上流側で滞留する。さらに、障害物Dが混在した外気が第1の吸気口から吸入され、メインスペース14内に流入し続けると、メインスペース14内の障害物Dの堆積量が増加してサブフィルタエレメント8およびメインフィルタエレメント7を通過する空気は減少し、エンジンに供給される空気も減少傾向になる。エンジンに供給される空気の減少に応じて、開口部16bからエンジンルーム内の障害物Dが混在しない空気が矢印B方向に吸入され、外気導入通路16aを通ってサブスペース15に流入する(矢印B)。さらにメインフィルタエレメント7の周側面から入り内部を通過することによりメインフィルタエレメント7内で浄化されて供給側スペース13に流入し、供給口3dから矢印C方向に排出されてエンジンに供給される。メインスペース14内に障害物Dが充満しても、外気導入管16の開口部16bから第2の吸気口12から障害物Dが混在しない空気が吸入されてエンジンに浄化された空気が供給されるので、エンジンの良好な出力特性が維持される。
図7は本発明の第4の実施の形態に係るエアクリーナ60を示す断面図である。
弁体22aは、プラスチック、金属などからなる板状体で形成された第2の吸気口12を開閉するための弁部と、回動軸22bに軸支され回動軸22bの軸心を中心として回動するリング部とにより構成される。回動軸22bは、プラスチック、金属などからなり、支持部22cに支持されるとともに、弁体22aの弁部を回動可能に支持する。支持部22cは、プラスチック、金属などからなり、下側ケース4の内壁面に固定され回動軸22bを支持する。また、支持部22cは、下側ケース4と一体的に形成してもよく、別個の部品を下側ケース4の内壁面に固定することにより形成してもよい。
2、31、40、50、60 エアクリーナ
3、32 上側ケース
3a、7b フランジ部
3b、3c 係合部
3d 供給口
4、33、41 下側ケース
4a フランジ部
4b、4c、4d、4e クリップ
4f、4g サブフィルタエレメント支持部
5、36 吸気管
6、35 供給管
7 メインフィルタエレメント
7a ろ過部
8 サブフィルタエレメント
9 隔壁
11 第1の吸気口
12 第2の吸気口
13 供給側スペース
14 メインスペース(吸気側スペース)
15 サブスペース(吸気側スペース)
16 外気導入管
16a 外気導入通路
16b 開口部
20 ECU(バルブ開閉制御部)
21 エアフローメータ(バルブ開閉制御部)
22 バルブ
22a 弁体
22b 回動軸
22c 支持部
23 バルブ駆動部
34 フィルタエレメント
41a 底面
D 障害物
Claims (10)
- 吸入した空気をろ過するメインフィルタエレメントと、
外気を吸入する第1の吸気口および吸入した空気をエンジンに供給する供給口を有し、前記メインフィルタエレメントを収容するケースと、を備え、
前記ケースが、前記第1の吸気口が開口し前記メインフィルタエレメントおよび前記ケースによって画成される吸気側スペースと、前記供給口が開口し前記メインフィルタエレメントおよび前記ケースによって画成される供給側スペースと、を有したエアクリーナにおいて、
前記吸気側スペース内に画成部材を設けてメインスペースとサブスペースに画成し、前記サブスペースに開口し外気を吸入するよう前記ケースの側壁に第2の吸気口を設けたことを特徴とするエアクリーナ。 - 前記サブスペースの体積は、前記メインスペースの体積より小さいことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記画成部材が、前記メインフィルタエレメントと前記第1の吸気口との間の前記吸気側スペース内に設けられたサブフィルタエレメントによって構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のエアクリーナ。
- 前記画成部材が、前記ケースの壁面から前記メインフィルタエレメントまで突出して設けられた隔壁で構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のエアクリーナ。
- 前記メインフィルタエレメントと前記サブフィルタエレメントとを外気の流れる方向に所定の間隔で離隔させることにより、前記メインフィルタエレメントと前記サブフィルタエレメントの間に前記サブスペースを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアクリーナ。
- 外気を導入する外気導入通路を有する外気導入管を備え、前記外気導入通路の内端を前記第2の吸気口に連通させ、前記外気導入通路の外端を外気に開放させるようにして前記外気導入管を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエアクリーナ。
- 前記外気導入管の前記外気導入通路の外端を自動車のバッテリー近傍に位置させるようにして前記外気導入管を配置したことを特徴とする請求項6に記載のエアクリーナ。
- 前記第2の吸気口を開閉するよう前記ケースの側壁に設けられたバルブを有し、前記バルブは、エアクリーナが正常な状態では閉止し、異常な状態ではエンジンの吸気工程で生ずる負圧により前記バルブを開放することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエアクリーナ。
- 前記第2の吸気口を開閉するよう前記ケースの側壁に設けられたバルブと、前記バルブの開閉を制御するバルブ開閉制御部とを有し、前記バルブは、エアクリーナが正常な状態では閉止し、異常な状態では前記バルブ開閉制御部により前記バルブを開放することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエアクリーナ。
- 前記ケースが上側ケースと下側ケースとを有し、前記供給側スペースが前記上側ケースと前記フィルタエレメントとにより画成され、前記吸気側スペースが前記下側ケースと前記フィルタエレメントとにより画成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のエアクリーナ。
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