JP2019105231A - エアクリーナ - Google Patents

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【課題】エアクリーナにおいて、ケース内部におけるフィルタエレメントよりも上流側に雪が堆積した場合でも、車両の走行を継続させる。【解決手段】エアクリーナケース11と、エアクリーナケース11内に設けられ、当該エアクリーナケース11内をインレット14側とアウトレット15側とに分割するフィルタエレメント2と、を備えるエアクリーナ1である。エアクリーナケース11内におけるインレット14側には、インレット14からエアクリーナケース11内に侵入した雪を堰き止める第1プレフィルタ4およびケミカルフィルタ3がフィルタエレメント2と間隔を空けて設けられている。エアクリーナケース11には、エアクリーナケース11内におけるケミカルフィルタ3とフィルタエレメント2との間の空間S1Aと、エアクリーナケース11の外部空間S3とを連通させるバイパス経路16が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気を濾過するフィルタエレメントがケース内部に設けられたエアクリーナに関するものである。
空気をエンジンに供給するエンジン車両等における吸気系や、水素と化学反応させる空気を燃料電池スタックに供給する燃料電池車両等における吸気系には、空気中の異物を除去するエアクリーナを設けるのが一般的である。
かかるエアクリーナでは、通常、フロントグリルから導入された空気を、エアクリーナの内部に備えられたフィルタエレメントを通過させることで濾過した後、エンジンや燃料電池スタックに供給するが、降雪時に車両を走行させると、空気と共に雪がエアクリーナ内に吸い込まれ、エアクリーナ内に滞留した雪によってフィルタエレメントが閉塞されたり、目詰まりしたりする場合がある。このように、フィルタエレメントが閉塞されて空気の供給が停止したり、目詰まりにより吸気圧損が高くなったりすると、所謂エンストや発電停止が発生し、車両の走行を継続することが困難になる場合がある。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、吸気側ケースと排気側ケースとの間に保持されるフィルタエレメントを備え、吸気側ケースに、フィルタエレメントとの間に隙間を有するように吸気側スペース内に突出する棚状突出部と、フィルタエレメントと棚状突出部との隙間からなる空気通路と、外気とを連通させる連通孔が形成されたエアクリーナが開示されている。この特許文献1のものによれば、吸気側スペース内の空気の内圧と大気圧との差圧により、吸入空気に混じった雪を空気通路から排出することができるとされている。
特開2011−220236号公報
ところで、上記特許文献1のものでは、吸気側スペース内における棚状突出部の棚部よりも低い空間に雪を堆積させながら、空気通路から雪を排出するが、例えばエンジンコンパートメント(またはモータルーム)のスペースの制限により、吸気側スペースの容量を確保することが困難な場合や、想定以上の降雪量のため空気通路が閉塞されてしまう場合等があることを考慮すると、特許文献1のものには改善の余地がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアクリーナにおいて、ケース内部におけるフィルタエレメントよりも上流側に、空気と共に吸い込まれた雪が堆積した場合でも、車両の走行を継続させる技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るエアクリーナでは、ケース内部におけるフィルタエレメントよりも上流側で雪を堰き止めるとともに、インレットとは異なる経路を介してフィルタエレメントの上流側へ空気を導くようにしている。
具体的には、本発明は、インレットとアウトレットとを有するケースと、当該ケース内に設けられ、当該ケース内をインレット側とアウトレット側とに分割し、インレット側からアウトレット側へ流れる空気を濾過するフィルタエレメントと、を備えるエアクリーナを対象としている。
そして、このエアクリーナは、上記ケース内におけるインレット側には、上記インレットから当該ケース内に侵入した雪を堰き止める、通気性を有する堰止め部材が、当該フィルタエレメントと間隔を空けて設けられており、上記ケースには、当該ケース内における上記堰止め部材と上記フィルタエレメントとの間の空間と、当該ケースの外部とを連通させるバイパス経路が形成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明において「通気性を有する堰止め部材」としては、例えばプレフィルタやケミカルフィルタ等のフィルタや、空気濾過機能は有しないが雪を堰き止めることが可能な程度に目の細かいメッシュ部材等を挙げることができる。
また、本発明において「ケースの外部」とは、エアクリーナが配置される、例えばエンジンコンパートメント内の空間やモータルーム内の空間を意味する。
この構成によれば、ケース内におけるフィルタエレメントよりも上流側に堰止め部材が設けられているが、かかる堰止め部材は通気性を有することから、通常状態(空気と共に吸い込まれた雪がケース内に堆積していない状態)において、インレットから吸い込まれた空気をフィルタエレメントで濾過して、アウトレットから送り出すことができる。
一方、空気と共に吸い込まれた雪がケース内に堆積した場合には、インレットから空気を吸い込むことは困難となるが、フィルタエレメントよりも上流側に間隔を空けて設けられた堰止め部材によって雪が堰き止められるので、フィルタエレメント自体が雪によって閉塞されることはない。
ここで、ケースには、堰止め部材とフィルタエレメントとの間の空間と、ケースの外部とを連通させるバイパス経路が形成されていることから、ケース内に堆積した雪によってインレットから空気を吸い込むことが困難になった場合でも、かかるバイパス経路を介して例えばエンジンコンパートメント内の空気を吸気することができ、これにより、フィルタエレメントで濾過された空気をアウトレットから継続的に送り出すことができる。したがって、空気と共に吸い込まれた雪がケース内に堆積した場合でも、異物が除去された清浄な空気がエンジンや燃料電池スタックに継続的に供給されるので、車両の走行を継続させることができる。
以上説明したように、本発明に係るエアクリーナによれば、ケース内部におけるフィルタエレメントよりも上流側に、空気と共に吸い込まれた雪が堆積した場合でも、車両の走行を継続させることができる。
本発明の実施形態1に係るエアクリーナを模式的に示す断面図である。 エアクリーナ内部に雪が堆積した場合における空気の流れを模式的に説明する断面図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るエアクリーナのバイパス経路を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るエアクリーナを模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るエアクリーナ1を模式的に示す断面図である。このエアクリーナ1は、図1に示すように、空気を濾過するフィルタエレメント2等を備えていて、燃料電池車両(図示せず)のモータルーム内に搭載されて燃料電池システムの一部を構成している。この燃料電池システムは、燃料電池車両前方に設けられたグリル(図示せず)から取り入れられた空気を、フィルタエレメント2等で濾過して、空気中に含まれる異物を除去した後、エアコンプレッサー(図示せず)によって、カソードガスとして燃料電池スタック(図示せず)に供給するように構成されている。
ところで、燃料電池スタックは、固体高分子電解質膜の両面に水素極触媒および酸素極触媒をそれぞれ塗布した電極複合体をセパレーターで挟んだセルを、複数積層することによって形成されるのが一般的であるが、白金等の貴金属を用いた触媒は、空気中のダスト、PM2.5、化学物質といった不純物に接触すると活性が低下する。それ故、カソードガスとして用いる空気を、不純物を除去しないまま燃料電池スタックに供給すると、触媒の活性が低下し、電気化学反応が弱くなって出力低下が起こる場合があるが、フィルタエレメント2だけでは、分子状(気体状)の有害な化学物質等を除去することは困難である。
他方、降雪時に燃料電池車両を走行させると、空気と共に雪がエアクリーナ1内に吸い込まれ、エアクリーナ1内に滞留した雪によってフィルタエレメント2が閉塞されたり、目詰まりしたりする場合がある。このように、フィルタエレメント2が閉塞されて空気の供給が停止したり、目詰まりによって吸気圧損が高くなったりすると、発電停止が発生し、燃料電池車両の走行を継続することが困難になる場合がある。
そこで、本実施形態では、ダストや粒子状物質を除去するフィルタエレメント2の上流側に、雪を堰き止める部材(堰止め部材)を設けるとともに、燃料電池スタックに供給される空気から有害な化学物質等(例えばSO2、NH3、NOx等)を除去すべく、かかる堰止め部材として、ケミカルフィルタ3およびこれを保護するプレフィルタ4を採用するようにしている。
具体的には、本実施形態のエアクリーナ1は、インレット(入口)14とアウトレット(出口)15とを有するエアクリーナケース11と、フィルタエレメント2と、第1プレフィルタ4と、第2プレフィルタ5と、ケミカルフィルタ3と、を備えている。
エアクリーナケース11は、インレット14が形成されている樹脂製のインレット側ケース部材12と、アウトレット15が形成されている樹脂製のアウトレット側ケース部材13とからなる2分割構造になっていて、インレット側ケース部材12に形成された嵌合部12aとアウトレット側ケース部材13に形成された嵌合部13aとを嵌め合せることで矩形筒状に形成されている。インレット14にはインレットダクト(図示せず)が接続されていて、グリルから取り入れられた空気が導入される一方、アウトレット15にはアウトレットダクト(図示せず)が接続されていて、エアクリーナケース11内部を通過した空気が送り出されるようになっている。インレット側ケース部材12には、嵌合部12aよりもインレット14に近い側に、エアクリーナケース11の内側に向かって突出する係止用突起17が矩形状の全周に亘って形成されている。
また、エアクリーナケース11には、当該エアクリーナケース11の内部と外部空間S3とを連通させるバイパス経路16が形成されていて、エアクリーナ1が配置されるモータルーム内の空気を導入することが可能となっている。バイパス経路16は、係止用突起17よりもインレット14に近い側で後述するインレット側空間S1と連通されているとともに、インレット側ケース部材12に形成された開口部18を介して、係止用突起17よりもアウトレット15に近い側でもインレット側空間S1と連通されている。もっとも、バイパス経路16は、図1に示すように、シール部材6(ゴムリップ、ウレタンスポンジ等)が詰められることで、係止用突起17よりもインレット14に近い側でのインレット側空間S1との連通が遮断されているため、開口部18を介してのみインレット側空間S1と連通されている。
フィルタエレメント2は、目の細かい濾紙または不織布を襞折りすることにより形成された角形の濾材2aと、濾材2aの外周に設けられて当該フィルタエレメント2の外周縁部を構成するシール部材2bと、を有している。このフィルタエレメント2は、外周縁部(シール部材2b)がインレット側ケース部材12の嵌合部12aとアウトレット側ケース部材13の嵌合部13aとに挟まれることによって、エアクリーナケース11に固定されるとともに、インレット側ケース部材12とアウトレット側ケース部材13との間の隙間をシールするようになっている。フィルタエレメント2は、このようにしてエアクリーナケース11内に設けられることで、当該エアクリーナケース11内をインレット側空間S1とアウトレット側空間S2とに分割するとともに、インレット14側からアウトレット15側へ流れる空気を濾過して、空気中からダストや粒子状物質を除去する。
第1プレフィルタ4および第2プレフィルタ5は共に、不織布等の目の粗い多孔質材で構成されている。一方、ケミカルフィルタ3は、ハニカム構造のアルミニウム材(以下、アルミニウムハニカムともいう。)に触媒や活性炭等を添着することで構成されていて、SO2、NH3、NOx等の有害な化学物質を自身に吸着させて分解・除去するようになっている。アルミニウムハニカムの外周部には矩形状のウレタン枠(図示せず)が設けられている。これら第1および第2プレフィルタ4,5並びにケミカルフィルタ3は、図1に示すように、上流側から第1プレフィルタ4、ケミカルフィルタ3、第2プレフィルタ5の順で、係止用突起17とフィルタエレメント2との間に挟まれることでエアクリーナケース11内に固定されている。
このように、本実施形態のエアクリーナ1では、係止用突起17とフィルタエレメント2との間に挟むという簡単な構成で、第1および第2プレフィルタ4,5並びにケミカルフィルタ3がエアクリーナケース11内にガタつきなく固定される。また、ケミカルフィルタ3の上流側に第1プレフィルタ4を設置することで、空気と共に吸い込まれた小石等が当接することによってケミカルフィルタ3が変形したり、空気と共に吸い込まれた葉っぱ等がへばり付いたりすることによって、ケミカルフィルタ3が閉塞されるのが抑えられる。さらに、ケミカルフィルタ3とフィルタエレメント2との間に第2プレフィルタ5を設置することで、ケミカルフィルタ3と当たることによってフィルタエレメント2が傷付くのが抑えられる。なお、第2プレフィルタ5は、インレット側空間S1における、ケミカルフィルタ3とフィルタエレメント2との間の空間であり、且つ、開口部18を介してバイパス経路16と連通される空間S1Aに配置されている。
以上のように構成されたエアクリーナ1では、通常状態(空気と共に吸い込まれた雪50(図2参照)がエアクリーナケース11内に堆積していない状態)において、図1の白抜き矢印で示すように、インレット14から導入された空気は、第1プレフィルタ4およびケミカルフィルタ3をインレット14側からアウトレット15側へ通過する際、先ず第1プレフィルタ4で小石等の相対的に大きな異物が除去された後、ケミカルフィルタ3でSO2、NH3、NOx等の有害な化学物質が除去される。その後、第2プレフィルタ5を通過した空気は、フィルタエレメント2で濾過されてダストや粒子状物質等が除去された後、図1の黒塗り矢印で示すように、アウトレット15からアウトレットダクトへ送り出される。
図2は、エアクリーナ1内部に雪50が堆積した場合における空気の流れを模式的に説明する断面図である。図2に示すように、空気と共に吸い込まれた雪50がエアクリーナケース11内に堆積した場合には、インレット14から空気を吸い込むことは困難となるが(図2の×印参照)、フィルタエレメント2よりも上流側に設けられた第1プレフィルタ4およびケミカルフィルタ3によって雪50が堰き止められるので、フィルタエレメント2自体が雪50によって閉塞されることはない。
これらにより、本実施形態では、第1プレフィルタ4およびケミカルフィルタ3が、本発明で言うところの「ケース内におけるインレット側にフィルタエレメントと間隔を空けて設けられ、インレットからケース内に侵入した雪を堰き止める、通気性を有する堰止め部材が」に相当する。
ここで、エアクリーナケース11には、ケミカルフィルタ3とフィルタエレメント2との間の空間S1Aと、エアクリーナケース11の外部空間S3とを連通させるバイパス経路16が形成されていることから、エアクリーナケース11内に堆積した雪50によってインレット14から空気を吸い込むことが困難になった場合でも、モータルーム内の空気を、かかるバイパス経路16を介して吸気することができる。なお、バイパス経路16には、シール部材6が詰められており、係止用突起17よりもインレット14に近い側でのインレット側空間S1との連通が遮断されているので、エアクリーナケース11内に堆積した雪50によってバイパス経路16が閉塞されることはない。
そうして、雪50や小石等が含まれない外部空間S3の空気は、エアコンプレッサーで吸引されることで、図2の白抜き矢印で示すように、バイパス経路16から導入され、開口部18を通ってケミカルフィルタ3とフィルタエレメント2との間の空間S1Aに至り、当該空間S1Aに設けられた第2プレフィルタ5を通過した後、フィルタエレメント2でダストや粒子状物質等が除去されて、図2の黒塗り矢印で示すように、アウトレット15からアウトレットダクトへ送り出される。
このように、本実施形態のエアクリーナ1によれば、空気と共に吸い込まれた雪50がエアクリーナケース11内に堆積した場合でも、異物が除去された清浄な空気が燃料電池スタックに供給されるので、発電停止の発生を抑えることができ、これにより、燃料電池車両の走行を継続させることができる。
(実施形態1の変形例)
本変形例は、バイパス経路26における開口部18よりもインレット14に近い部位26aの形状が、実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図3は、本変形例に係るエアクリーナ21のバイパス経路26を模式的に示す断面図である。上記実施形態1では、バイパス経路16にシール部材6を詰めることで、エアクリーナケース11内に堆積した雪50がバイパス経路16内に侵入するのを抑えるようにしたが、本変形例では、図3に示すように、バイパス経路26における開口部18よりもインレット14に近い部位26aをラビリンス形状に形成している。
これにより、雪50がエアクリーナケース11内に堆積した場合でも、雪50は部位26aの途中までしか侵入することができないため、バイパス経路26が閉塞されるのを抑えることができ、これにより、図3の白抜き矢印で示すように、外部空間S3の空気をバイパス経路26から導入することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、エアクリーナ31をエンジン車両に適用した点が、上記実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
上述の如く、空気と共に雪50が吸い込まれると、フィルタエレメント2が閉塞されたり、目詰まりしたりする場合があるが、エンジン用エアクリーナ31において、フィルタエレメント2が閉塞されて空気の供給が停止したり、目詰まりによって吸気圧損が高くなったりすると、所謂エンストが発生し、車両の走行を継続することが困難になる場合がある。
もっとも、エンジンの吸気系では、空気中の化学物質の除去や、PM2.5等の微小な粒子状物質の除去までは要求されていない。
そこで、本実施形態のエアクリーナ31では、第1プレフィルタ4およびケミカルフィルタ3に代えて、専用の堰止め部材33をフィルタエレメント2の上流側に設けるようにしている。
図4は、本実施形態に係るエアクリーナ31を模式的に示す断面図である。堰止め部材33は、フィルタ等で構成される本体部33aと、本体部33aの外周に設けられた取付け枠部33bと、を有している。この堰止め部材33は、図4に示すように、エアクリーナケース11の係止用突起17に取付け枠部33bを取り付けることで、エアクリーナケース11におけるフィルタエレメント2の上流側に、フィルタエレメント2と間隔を空けて固定されている。
以上のように構成されたエアクリーナ31では、堰止め部材33はフィルタ等で構成されており、通気性を有していることから、通常状態において、インレット14から吸い込まれた空気をフィルタエレメント2で濾過して、アウトレット15から送り出すことができる。
一方、空気と共に吸い込まれた雪50がエアクリーナケース11内に堆積した場合には、インレット14から空気を吸い込むことは困難となるが(図4の×印参照)、フィルタエレメント2よりも上流側に間隔を空けて設けられた堰止め部材33によって雪50が堰き止められるので、フィルタエレメント2自体が雪50によって閉塞されることはない。
そうして、エアクリーナ31には、上記実施形態1と同様に、堰止め部材33とフィルタエレメント2との間の空間S1Bと、外部空間S3とを連通させるバイパス経路16が形成されていることから、インレット14から空気を吸い込むことが困難になった場合でも、図4の白抜き矢印で示すように、エンジンコンパートメント内の空気を、かかるバイパス経路16を介して吸気することができる。したがって、空気と共に吸い込まれた雪50がエアクリーナケース11内に堆積した場合でも、図4の黒塗り矢印で示すように、異物が除去された清浄な空気がエンジンに供給されるので、車両の走行を継続させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態1では、本発明を燃料電池車両に適用し、また、上記実施形態2では、本発明をエンジン車両に適用したが、これに限らず、本発明をハイブリッド車両のエアクリーナに適用してもよい。
上記実施形態2では、堰止め部材33の本体部33aをフィルタ等で構成したが、これに限らず、空気濾過機能は有しないが雪50を堰き止めることが可能な程度に目の細かいメッシュ等で本体部33aを構成してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、ケース内部におけるフィルタエレメントよりも上流側に、空気と共に吸い込まれた雪が堆積した場合でも、車両の走行を継続させることができるので、エアクリーナに適用して極めて有益である。
1、21、31 エアクリーナ
2 フィルタエレメント
3 ケミカルフィルタ(堰止め部材)
4 第1プレフィルタ(堰止め部材)
11 エアクリーナケース
14 インレット
15 アウトレット
16、26 バイパス経路
33 堰止め部材
S1A、S1B 空間

Claims (1)

  1. インレットとアウトレットとを有するケースと、当該ケース内に設けられ、当該ケース内をインレット側とアウトレット側とに分割し、インレット側からアウトレット側へ流れる空気を濾過するフィルタエレメントと、を備えるエアクリーナであって、
    上記ケース内におけるインレット側には、上記インレットから当該ケース内に侵入した雪を堰き止める、通気性を有する堰止め部材が、当該フィルタエレメントと間隔を空けて設けられており、
    上記ケースには、当該ケース内における上記堰止め部材と上記フィルタエレメントとの間の空間と、当該ケースの外部とを連通させるバイパス経路が形成されていることを特徴とするエアクリーナ。
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