JP2008230128A - 電子黒板 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子黒板に表示される表示内容を編集しやすくする。
【解決手段】電子黒板100は、表示部1と検出部11と情報処理部101とスイッチSとを備える。情報処理部101のメモリには、画像データを記憶する複数の画像記憶領域Vが確保される。スイッチSは、個々の画像記憶領域Vに対応して設けられ、スイッチSでの設定によって、画像記憶領域Vへの画像データの書き込みの許可/禁止が、画像記憶領域Vごとに設定される。情報処理部101は、検出部11が検出した表示部1の情報面上の一点を指示する指示物体の検出位置を基に、その指示点の座標を算出する。座標情報に基づく画像データの書き込みは、許可モードに設定されている画像記憶領域Vに対してのみ行われる。表示部1の情報面には、複数の画像記憶領域Vそれぞれに記憶されている画像データが合成されて表示される。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子ペーパーを表示面として用いた電子黒板に関する。
従来、文字や図形を書き込むボード面として電子ペーパーなどの表示メモリー性を持つ電気泳動方式による表示装置を用い、ボード面上の座標や移動軌跡を入力するペン型の入力装置から入力された座標情報に基づいて、描画内容を表示装置に表示させる電子黒板が提案されている(例えば、特許文献1)。さらに、このような電子黒板に、外部機器を接続するインターフェイスを設けることによって、インターフェイスを介して外部機器から読み込んだ表示データを表示装置に表示させることも提案されている(特許文献1の段落番号0023参照)。
このような電子黒板を使用すると、パーソナルコンピュータなどの外部機器から表示データを読み込んでボード面に表示し、ペン型の入力装置を用いてボード面上に表示データに手作業で数字、文字、記号などの書き込みを行って、会議の能率を向上させたり、効果的なプレゼンテーションを行ったりすることができる。
特開2005−049704公報
特許文献1に開示されている電子黒板の発明では、インターフェイスから読み込まれた表示データを表示したボード面にデータの書き込みを行うと、外部機器から読み込まれた表示データに手作業で書き込まれたデータが上書きされて合成された上でボード面に表示される。それゆえに、手作業で書き込んだデータを修正する場合、手作業で書き込んだデータのみならず、インターフェイスから読み込まれた表示データにも修正が反映されてしまう。そのため、外部機器から読み込まれた表示データを残したまま手作業で書き込んだデータのみを修正するというようなきめ細やかな表示内容の編集作業が行いにくく、使い勝手が悪い。
本発明の目的は、電子黒板に表示される表示内容を編集しやすくすることである。
本発明の電子黒板は、情報を表示する二次元構成の情報面を備える表示部と、情報を入力する入力部と、前記情報面に一致した二次元の情報入力領域を指示する指示物体の指示点を検出する検出部と、画像データを記憶可能なメモリを備え、情報処理を実行する情報処理部と、前記情報処理部が、前記入力部による入力操作に基づいて複数層の画面ごとに画像データの書込処理を許可する許可モードと当該書込処理を禁止する禁止モードとを選択的に設定する手段と、前記情報処理部が、前記検出部が検出した前記指示点の座標を座標情報として算出する処理を実行する手段と、前記情報処理部が、前記算出された座標情報に基づく画像データを、前記許可モードに設定されている層の画面の画像データとして前記メモリに書き込む処理を実行する手段と、前記情報処理部が、前記個々の層の画面の画像データを合成して前記表示部の情報面に表示させる処理を実行する手段と、を備える。
本発明によれば、複数層の画面ごとに画像データの書き込みを許可する許可モードまたは書き込みを禁止する禁止モードのいずれか一のモードが設定され、情報処理部が算出した指示物体の指示点の座標情報に基づいて、許可モードに設定されている層の画面の画像データとして画像データがメモリに書き込まれるため、電子黒板に表示される表示内容を編集しやすくなる。
[構造]
本発明の実施の一形態を図1ないし図14に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態の電子黒板100の外観斜視図である。本実施の形態の電子黒板100の外観について、図1に基づいて説明する。
本実施の形態の電子黒板100は、表示部1と、スイッチS(図2参照)と、インターフェイス8と、検出部11とを備える。
表示部1は、情報を表示する二次元構成の情報面2を備える、電子ペーパ、有機ELパネルなどの表示装置である。情報面2には、透明な素材でできた保護シートが貼りつけられており、情報面2に物体が接触して表面が傷つかないようになっている。表示部1は、情報面2を電子黒板100の正面に露出させて、電子黒板100の全体を支持している一対のスタンド3によって支持されている長方形のフレーム4の中に収納されている。フレーム4は、その前面が、情報面2よりも正面側に位置づけられるように厚みを持たせて形成されている。フレーム4の右辺の下方には、操作パネル5が正面を向けて埋設されている。フレーム4の下辺には、ペンPを載置可能な形状に正面に突出した下側棚部6が、電子黒板100の横幅一杯に形成されている。フレーム4の右下には、プリンタ10が設けられている。プリンタ10は、下側棚部6と右側のスタンド3とに接続されるプリンタ支持部材3aによって水平に支持されている。
スイッチSは、操作パネル5の一部を構成しており、電子黒板100の正面側に向けて配置されている。スイッチSは、電子黒板100の使用者が画像記憶領域Vのモードの切り替え操作や編集モードの切り替え操作などの操作情報を入力するための入力部としての役割を果たす。スイッチSの詳細は、図2に基づいて後述する。
インターフェイス8は、下側棚部6の右端で操作パネル5の下方に設けられているコーナ部材9の正面側に設けられている。コーナ部材9の正面には、電子黒板100のオンオフ操作を行うための電源スイッチ7も設けられている。インターフェイス8は、パソコンなどの画像データを記憶する外部機器PCを接続可能なコネクタを備え、電子黒板100と外部機器PCとをデータ通信自在に接続する。このようなコネクタは、例えばUSBコネクタである。
検出部11は、指示物体であるペンPの先端が指示した情報面2の指示点Oを検出する。より詳細には、検出部11は、フレーム4の左上角部4Lに配置される検出装置12Lと、フレーム4の右上角部4Rに配置される検出装置12Rとにより構成される。検出装置12L、12Rは物体を光学的に検知する光センサと、光センサが光を発射する角度を検出して出力する角度検出機構から構成される。光センサは光の発射口と、受光口と、ポリゴンミラーとを備え、光の発射口から赤外線などの光を扇型形状に、情報面2がなす平面と平行に情報面2に向けて発射し、情報面2に一致した情報入力領域Fを指示した指示物体であるペンPの先端に当たって反射した反射光を受光口で検出することで、ペンPの存在を検知する。この情報入力領域Fは情報面2と一致する二次元の領域であり、情報面2の左上に位置する検出装置12Lの光の発射口を原点(0,0)とし、右方向をX軸の正方向、下方向をY軸の正方向とする座標系を備える。光センサが、情報入力領域Fの領域内の指示点Oを指示しているペンPの先端にあたって反射する。光センサがペンPの先端に当たって反射した反射光を検出すると、角度検出機構は角θLおよび角θRを出力する。ここで、角θLは、検出装置12LおよびペンPの先端を結ぶ直線LLと、検出装置12L、12Rを結ぶ直線LHとの二直線がなす角度である。また、角θRは、検出装置12RおよびペンPの先端を結ぶ直線LRと、直線LHとの二直線がなす角度である。角度検出機構から出力された角度θL、θRは、情報処理を実行する情報処理部101(図4参照)に入力される。
図2は、操作パネル5の正面図である。操作パネル5について、図2に基づいて説明する。
操作パネル5は、フレーム4の右辺の形状に合わせて、縦長の矩形形状に形成されている。操作パネル5には、上方から下方に向かって順に、第1レイヤスイッチS1、第2レイヤスイッチS2、編集モード切替スイッチSE、読込ボタン16、プリントボタン17が配置されている。
第1レイヤスイッチS1は第1の画像記憶領域V1(図4参照)に、第2レイヤスイッチS2は第2の画像記憶領域V2(図4参照)にそれぞれ対応している。第1レイヤスイッチS1および第2レイヤスイッチS2は、対応する画像記憶領域V(図4参照)に対し、情報処理部101が行う画像データの書込処理を許可する許可モードと、書込処理を禁止する禁止モードとを交互に切り替えていずれかのモードを選択的に設定する、ボタン式の操作スイッチである。電子黒板100の情報処理部101は、第1レイヤスイッチS1や第2レイヤスイッチS2が押下されるたびに出力される電気信号を受けて、画像記憶領域Vごとのモードを切り替える。
編集モード切替スイッチSEは、編集モードのオンオフを交互に切り替えていずれかのモードを選択的に設定する、ボタン式の操作スイッチである。電子黒板100の情報処理部101は、編集モード切替スイッチSEが押下されるたびに出力される電気信号を受けて、編集モードのオンオフを切り替える。
第1レイヤスイッチS1、第2レイヤスイッチS2および編集モード切替スイッチSEの右側には、これらのスイッチS(S1、S2、SE)に対応付けてLEDランプM1、M2、MEが配置されている。LEDランプM(M1、M2、ME)は、スイッチSが押されることにより情報処理部101によって切り替えられるモードを示す。より詳細には、LEDランプM1は、第1の画像記憶領域V1が許可モードに設定されている場合に点灯し、第1の画像記憶領域V1が禁止モードに設定されている場合には消灯している。LEDランプM1は、第1の画像記憶領域V1が許可モードに設定されている場合に点灯し、第1の画像記憶領域V1が禁止モードに設定されている場合には消灯している。また、LEDランプM2は、第2の画像記憶領域V2が許可モードに設定されている場合に点灯し、第2の画像記憶領域V2が禁止モードに設定されている場合には消灯している。また、LEDランプMEは、編集モードがオンに設定されている場合に点灯し、編集モードがオフに設定されている場合には消灯している。電子黒板100の情報処理部101は、第1の画像記憶領域V1が許可モードに設定されている場合、LEDランプ制御部113(図4参照)を制御してLEDランプM1を点灯させ、第1の画像記憶領域V1が禁止モードに設定されている場合、LEDランプ制御部113を制御してLEDランプM1を消灯させる。同様に、情報処理部101は、第2の画像記憶領域V2が許可モードに設定されている場合、LEDランプ制御部113を制御してLEDランプM2を点灯させ、第2の画像記憶領域V2が禁止モードに設定されている場合、LEDランプ制御部113を制御してLEDランプM2を消灯させる。また、情報処理部101は、編集モードがオンに設定されている場合、LEDランプ制御部113を制御してLEDランプMEを点灯させ、編集モードがオフに設定されている場合、LEDランプ制御部113を消灯させる。
読込ボタン16は、インターフェイス8に接続された外部機器PCから、画像データを読み込むための操作ボタンである。電子黒板100の情報処理部101は、読込ボタン16が押下されると、外部機器PCに記憶されている画像データを第1の画像記憶領域V1に読み込む処理を実行する。
プリントボタン17は、プリンタ10を駆動して表示部1の表示内容を紙媒体に出力するための操作ボタンである。電子黒板100の情報処理部101は、プリントボタン17が押下されると、インターフェイス8に接続された外部機器PCからインターフェイス8を介して、第1の画像記憶領域V1に記憶されている画像データと第2の画像記憶領域V2に記憶されている画像データとを重層させて合成した合成画像データを生成し、プリンタ10を駆動して紙媒体に合成画像データを印刷させる処理を実行する。
図3は、電子黒板100で行われる処理を実現するスキームを示す模式図である。
電子黒板100の使用者は、電子黒板100で実行される各種処理によって、図3に示すように、情報面2に画像データを表示したり、画像データを操作したりすることが可能になる。
電子黒板100の使用者は、第1レイヤスイッチS1を押下して、第1の画像記憶領域V1を許可モードと禁止モードとのいずれか一のモードに設定することができる。
同様に、電子黒板100の使用者は、第1レイヤスイッチS1を押下して、第1の画像記憶領域V1を許可モードと禁止モードとのいずれか一のモードに設定することができる。
また、電子黒板100の使用者は、編集モード切替スイッチSEを押下して、編集モードのオンオフを設定することができる。
編集モードがオフになっている場合に電子黒板100の使用者がペンPの先端で情報面2に書き込みを行うと、電子黒板100では書込処理が実行されて、情報面2には使用者がペンPを用いて書き込んだ内容が表示される。電子黒板100に書き込まれた内容は、許可モードに設定されている画像記憶領域Vにのみ反映される。
一方、編集モードがオンになっている場合に電子黒板100の使用者がペンPの先端で情報面2を指示すると、電子黒板100では編集処理が実行され、使用者は情報面2に表示された表示内容を編集することが可能になる。
より詳細には、まず使用者は、情報面2の異なる2点を指示することによって、対象範囲Qを指定する。対象範囲Qとは、情報面2に表示されている表示内容のうち使用者が行う移動や拡大/縮小などの各種操作の対象になる画像の範囲である。対象範囲Qは、使用者が指示した2点のそれぞれの座標から水平および垂直に線をそれぞれが交差するまで伸ばして囲われる矩形領域である。使用者が対象範囲Qを指定すると、情報面2には対象範囲Qの境界線が点線で表示され、対象範囲Qの四隅のそれぞれには四角いマーカーRが表示される。
対象範囲Qが指定された状態で、使用者が対象範囲Qの範囲内の点を指定すると、電子黒板100では、この使用者が指定した点を始点として情報面2に表示されている対象範囲Q内の画像を別の場所に移動させる移動処理が実行される。使用者が、終点として始点とは異なる情報面2上の点を指示すると、電子黒板100は、対象範囲Q内の画像を始点から終点に向かうベクトルに従って、対象範囲Qとともに対象範囲Q内の画像を移動させる。
また、対象範囲Qが指定された状態で、使用者がいずれか一のマーカーRを第1の点として指定すると、電子黒板100では、情報面2に表示されている対象範囲Q内の画像を拡大/縮小させる拡大/縮小処理が実行される。使用者が、第2の点として第1の点とは異なる情報面2上の点を指示すると、電子黒板100は、基準点から第1の点に向かうベクトルの成分と、基準点から第2の点に向かうベクトルの成分とを比較して拡大率を求め、基準点を拡大/縮小変換の変換中心とし、求められた成分ごとの拡大率に従って、対象範囲Qとともに対象範囲Q内の画像を拡大/縮小させる。
これらの移動、拡大/縮小などの編集結果は、許可モードに設定されている画像記憶領域Vにのみ反映される。
なお、対象範囲Qが指定された状態で、使用者が対象範囲Qの範囲外の点を指定すると、電子黒板100では、対象範囲Qの設定が解除される。
以上に述べたような処理を実現する電子黒板100のハードウェア構成について、以下に説明する。
[ハードウェア構成]
図4は、電子黒板100のハードウェア構成を示すブロック図である。電子黒板100のハードウェア構成について、図4に基づいて説明する。
電子黒板100は、情報処理部101を備える図示しない基盤を、フレーム4の内部で操作パネル5の裏側に備えている。情報処理部101は、各種演算処理を実行するCPU102と、BIOS等の固定データを固定的に記憶するROM103と、画像データなどの各種可変データを書き替え自在に記憶したりワークエリアとして使用されたりするメモリであるRAM104とを備えて構成されている。RAM104上には、CPU102がアドレスマッピングを実行して確保された、画像データを記憶可能な第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2が設けられている。なお、これらの画像記憶領域V(V1、V2)は、CPU102がアドレス指定を行うことによって確保する以外にも、予め定めされたRAM104上のアドレスに設定されていてもよい。また、図示しない基盤上に情報処理部101とデータ通信自在にVRAMを増設し、この増設したVRAMを画像記憶領域として使用するようにしてもよい。
情報処理部101は、インターフェイス8と、表示部制御部110と、検出部制御部111と、操作パネル制御部112と、LEDランプ制御部113と、プリンタ制御部114とに、バスラインBLを介してデータ通信自在に接続されている。表示部制御部110は、表示部1の情報面2への表示内容を制御する。検出部制御部111は、検出装置12L、12Rを備える検出部11からのデータ入力を制御する。操作パネル制御部112は、操作パネル5に備わる第1レイヤスイッチS1、第2レイヤスイッチS2、編集モード切替スイッチSE、読込ボタン16、プリントボタン17から入力される電気信号を制御する。LEDランプ制御部113は、LEDランプM1、M2、MEを点灯もしくは消灯させる制御を行う。プリンタ制御部114は、プリンタ10を制御する。
以上に述べたようなハードウェア構成を備える電子黒板100において、情報処理部101が実行する座標取得処理、書込処理、編集処理について、以下に説明する。
[座標取得処理]
図5は、情報処理部101が実行する座標取得処理の流れを示すフローチャートである。以下、図5に示すフローチャートに従って説明する。
情報処理部101は、電子黒板100が起動している間、座標取得処理(ST100)を実行している。座標取得処理とは、情報処理部101が検出部11から入力された情報に基づいて、ペンPの先端が指示している指示点Oの座標を算出する処理である。
情報処理部101は、検出部11からのデータ入力を待機している(ST101)。検出部11が検出装置12L、12Rが指示点Oを指示しているペンPの先端を検出して出力した角度θL、θR(図1参照)が情報処理部101に入力されると(ST101のY)、情報処理部101は、指示点Oの座標(X,Y)を算出する(ST102)。指示点Oの座標(X,Y)は、検出部11から入力された角度θL、θRの値、およびに直線LH(図1参照)の長さを基に、三角測量の原理によって算出される。
続く処理として、情報処理部101は、算出した指示点Oの座標(X,Y)を座標情報としてRAM104に記憶し(ST102a)、座標取得処理を終了する。
座標取得処理に続く処理として、情報処理部101は、編集モード切替スイッチSEでの設定によって編集モードがオフになっている場合(ST103のN)、図6に基づいて後述する書込処理を実行する。書込処理とは、情報処理部101が、データ書き込みが許可されている許可モードに設定されている画像記憶領域Vに対して、座標情報に基づいて画像データを書き込む処理である。
一方、情報処理部101は、編集モード切替スイッチSEでの設定によって編集モードがオンになっている場合(ST103のY)、図7に基づいて後述する編集処理を実行する。編集処理とは、情報処理部101が、許可に設定されている画像記憶領域Vに対して、座標情報に基づいて画像データを編集加工する処理である。
[書込処理]
図6は、情報処理部101が実行する書込処理の流れを示すフローチャートである。以下、図6に示すフローチャートに従って説明する。
情報処理部101は、書込処理を開始すると、スイッチSによる設定によってデータ書き込みが許可されている画像記憶領域Vを特定する(ST201)。より詳細には、情報処理部101は、第1レイヤスイッチS1によって指定された第1の画像記憶領域V1のモードと、第2レイヤスイッチS2によって指定された第2の画像記憶領域V2のモードとを確認する。
続く処理として、情報処理部101は、許可モードに設定されている画像記憶領域Vに対して、RAM104に記憶されている座標情報に基づいて、データの書き込みを行う(ST202)。
続く処理として、情報処理部101は、第1の画像記憶領域V1に記憶されている画像データに、第2の画像記憶領域V2に記憶されている画像データを合成して情報面2に出力し(ST203)、書込処理を終了する。
[編集処理]
図7は、情報処理部101が実行する編集処理の流れを示すフローチャートである。以下、図7に示すフローチャートに従って説明する。
情報処理部101は、編集処理を開始すると、RAM104に記憶されている座標情報を第1の座標情報として設定する(ST301)。以下、第1の座標情報が示す情報入力領域Fでの座標を(X1,Y1)と表記する。
続く処理として、情報処理部101は、すでに編集処理で処理を行う画像データの処理対象である対象範囲Q(図8参照)が設定されているかどうかを判定する(ST302)。
対象範囲Qが設定されていない場合(ST302のN)、情報処理部101は、図5に基づいて前述した座標取得処理(ST100)を実行し、今回取得した座標情報を第2の座標情報として設定し(ST303)、第1の座標情報と第2の座標情報とに基づいて対象範囲Qを設定し(ST304)、編集処理途中の作業状況を電子黒板100を使用している使用者に視認させるために、その対象範囲Qの指定状況を表示部1の情報面2に一時的に表示して(ST305)、編集処理を終了する。以下、第2の座標情報が示す情報入力領域Fでの座標を(X2,Y2)とする。
図8は、情報処理部101が設定した対象範囲Qの指定状況が表示された表示部1の正面図である。
情報処理部101は、ST304で行う処理によって、情報入力領域Fの一部領域である(X1,Y1)と(X2,Y2)とを結ぶ線分を対角線としX軸およびY軸に平行な辺を備える矩形領域を、編集処理で処理を行う画像データの対象範囲Qとして設定する。情報処理部101は、図8に示すように、すでに情報面2に表示されている表示内容に重層させて、矩形形状の対象範囲Qを囲っている四辺をなぞって点線で情報面2に表示する。さらに情報処理部101は、図8に示すように、対象範囲Qの四隅に、四角形状のマーカーR(R1〜R4)を重層させて情報面2に表示する。
図7に示すフローチャートの説明に戻る。
情報処理部101がST302に示す判定の結果対象範囲Qがすでに設定されている場合(ST302のY)、情報処理部101は、第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)と対象範囲Qとの位置関係を判断する(ST310、ST312)。第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)が図8に示したマーカーRのいずれかと一致する場合(ST310のY)、情報処理部101は、図11に基づいて後述する拡大/縮小処理を実行し(ST311)、編集処理途中の作業状況を電子黒板100の使用者に視認させるために、拡大/縮小処理の結果を表示部1の情報面2に一時的に表示して(ST305)、編集処理を終了する。
これに対し、第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)が図8に示した対象範囲Qの範囲内である場合(ST310のN、312のY)、情報処理部101は、図11に基づいて後述する移動処理を実行し(ST313)、編集処理途中の作業状況を電子黒板100の使用者に視認させるために、移動処理の結果を表示部1の情報面2に表示して(ST305)、編集処理を終了する。
これに対し、第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)が図8に示した対象範囲Qの範囲外である場合(ST310のN、312のN)、情報処理部101は、対象範囲Qの設定を解除し(ST314)、移動処理(ST313)や拡大処理(ST311)で行った処理結果を画像データの書き込みが許可されている許可モードに設定されている画像記憶領域Vに書き込んだ後に(ST315)、第1の画像記憶領域V1に記憶されている画像データに、第2の画像記憶領域V2に記憶されている画像データを合成して情報面2に出力し(ST316)、編集処理を終了する。
図9は、情報処理部101が実行する移動処理の流れを示すフローチャートである。以下、図9に示すフローチャートに従って説明する。
情報処理部101は、移動処理(ST313)を開始すると、まず、図5に基づいて前述した座標取得処理(ST100)を実行し、今回取得した座標情報を第2の座標情報として設定する(ST400)。続く処理として、情報処理部101は、第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて対象範囲Q内の画像を移動させる移動量を示す移動ベクトルU(図10参照)を算出し(ST401)、許可モードに設定されている画像記憶領域Vごとに、対象範囲Qとともに対象範囲Q内の画像データを移動ベクトルUだけ移動させて(ST402)、移動処理を終了する。
図10は、情報処理部101が実行する移動処理によって、画像記憶領域Vに記憶される画像データが編集加工される様子を示す説明図である。
情報処理部101は、ST401の処理を実行して、ベクトル量(X2−X1,Y2−Y1)を算出し、この演算結果を移動ベクトルUとする。そして、情報処理部101は、ST402の処理を実行して、図10に示すように、対象範囲Qとともに対象範囲Q内の画像データを移動させる。このとき、情報処理部101は、許可モードに設定されている画像記憶領域Vについて画像記憶領域Vごとに対象範囲Q内の画像データを移動させ、データの書き込みが禁止されている禁止モードに設定されている画像記憶領域Vに記憶されている画像データは、ST402で行われる処理において移動処理の対象とはしない。そのため、禁止モードに設定されている画像記憶領域Vに記憶されている画像データは、移動処理によって変更されない。
図11は、情報処理部101が実行する拡大/縮小処理の流れを示すフローチャートである。以下、図11に示すフローチャートに従って説明する。
情報処理部101は、拡大/縮小処理(ST311)を開始すると、まず、図5に基づいて前述した座標取得処理(ST100)を実行し、今回取得した座標情報を第2の座標情報として設定する(ST500)。続く処理として、情報処理部101は、第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて、対象範囲Q内の画像を拡大/縮小させる倍率を示す拡大率Kを算出し(ST501)、許可モードに設定されている画像記憶領域Vごとに、対象範囲Qとともに対象範囲Q内の画像データを拡大率Kに従って拡大/縮小させ(ST502)、拡大/縮小処理を終了する。
図12は、情報処理部101が実行する拡大/縮小処理によって、画像記憶領域Vに記憶される画像データが編集加工される様子を示す説明図である。
情報処理部101は、ST501の処理を実行して、第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)と一致するマーカーRと対象範囲Qの対角に位置するマーカーRを基準点Tと設定する。以下、基準点Tの座標を(X0,Y0)とする。情報処理部101は、拡大率KをX軸方向およびY軸方向のそれぞれについて求める。より詳細には、X軸方向の拡大率KX=(X2−X0)/(X1−X0)、Y軸方向の拡大率KY=(Y2−Y0)/(Y1−Y0)を算出する。そして、情報処理部101は、ST502の処理を実行して、図12に示すように、対象範囲Q内の画像データを、基準点Tを変形中心とし、X軸方向にKX倍し、Y軸方向にKY倍して、対象範囲Qとともに拡大/縮小させる。このとき、情報処理部101は、許可モードに設定されている画像記憶領域Vについて画像記憶領域Vごとに対象範囲Q内の画像データを拡大/縮小させ、禁止モードに設定されている画像記憶領域Vに記憶されている画像データは、ST502で行われる処理において、移動処理と同様に、拡大/縮小処理の対象としない。そのため、禁止モードに設定されている画像記憶領域Vに記憶されている画像データは、拡大/縮小処理によって変更されない。
なお、本実施の形態の情報処理部101が実行する拡大/縮小処理では、第1の座標情報が示す座標(X1,Y1)と一致するマーカーRと対象範囲Qの対角に位置するマーカーRを基準点Tとしているが、別の実施の形態として、矩形領域である対象範囲Qの中心点を基準点Tに設定するようにしてもよいし、さらに別の実施の形態として、使用者に第1の座標情報および第2の座標情報とは異なる別の座標情報の入力を求めて、入力された点を基準点Tとして設定するようにしてもよい。
[作用]
以上のような構成の電子黒板100において、第1レイヤスイッチS1が押下されるたびに、情報処理部101は、第1の画像記憶領域V1への画像データの書き込みを許可する許可モードと書き込みを禁止する禁止モードとを切り替え、この切り替え処理と同時に、LEDランプM1の点灯/消灯の切り替えを行う。同様に、情報処理部101は、第2レイヤスイッチS2が押下されるたびに、第2の画像記憶領域V2への画像データの書き込みを許可する許可モードと書き込みを禁止する禁止モードとを切り替え、この切り替え処理と同時に、LEDランプM2の点灯/消灯の切り替えを行う。また、情報処理部101は、編集モード切替スイッチSEが押下されるたびに、編集モードとのオンオフを切り替え、この切り替え処理と同時に、LEDランプMEの点灯/消灯の切り替えを行う。
また、画像データを記憶している外部機器PCがインターフェイス8に接続された状態で読込ボタン16が押下されると、第1の画像記憶領域V1には、外部機器PCに記憶されている画像データが読み込まれる。
編集モードがオフに設定されている際に、情報面2に文字や絵を描くようにペンPの先端が当てられると、検出部11はペンPの先端を検出してペンPの先端を検出する。情報処理部101は、検出部11が検出したペンPの先端の位置から、ペンPの先端が指示する指示点Oの座標を算出する。そして、情報処理部101が実行する書込処理によって、許可モードに設定されている画像記憶領域Vに対して、指示点Oの座標に対応した画像データが書き込まれる。情報面2からペンPによって書き込まれた描画内容は、許可モードに設定された画像記憶領域Vに画像データとして書き込まれる。情報処理部101は、第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2のそれぞれに記憶されている使用者が描いた描画内容が反映された画像データを合成して、情報面2に表示させる。
図13は、スイッチSでの許可モード/禁止モードの設定の組み合わせによる情報処理部101が実行する書込処理の結果の相違を示す説明図である。
電子黒板100を使用する使用者がペンPを用いて情報面2から書き込みを行う前、第1の画像記憶領域V1には、表の罫線を表す画像データを記憶する外部機器PCから読み込まれた画像データが記憶され、第2の画像記憶領域V2には画像データは記憶されていないとする。
ここで、使用者がペンPを用いて情報面2から丸の図形を描くことを想定する。
使用者がスイッチSによって第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2を許可モードに設定した場合(case#1)、第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2の両方に、使用者が描いた丸の図形の画像データが書き込まれる。その結果、情報面2には、表の罫線に丸が上書きされた画像データが表示される。
これに対し、使用者がスイッチSによって第1の画像記憶領域V1を許可モードに、第2の画像記憶領域V2を禁止モードにそれぞれ設定した場合(case#2)、第1の画像記憶領域V1のみに使用者が描いた丸の図形の画像データが書き込まれる。その結果、case#1と同様に、情報面2には、表の罫線に丸が上書きされた画像データが表示される。
これに対し、使用者が第1の画像記憶領域V1を禁止モードに、第2の画像記憶領域V2を許可モードにそれぞれ設定した場合(case#3)、第2の画像記憶領域V2のみに使用者が描いた丸の図形データが書き込まれる。この場合も、case#1と同様に、情報面2には表の罫線に丸が上書きされた画像データが表示される。しかし、case#3では、使用者がペンPを用いて情報面2に書込みを行っても第1の画像記憶領域V1に記憶されている画像データには書き込みが反映されず、外部機器PCに記憶されている画像データの状態のままである。そのため、使用者は、外部機器PCに記憶されている画像データの内容を替えることなく、情報面2に行った書き込みを修正することが可能になる。
これに対し、第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2の両方を禁止モードに設定した場合(case#4)、使用者がペンPを用いて情報面2に行った書き込みは第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2に記憶されている画像データには反映されない。
編集モードがオンに設定されている際に、情報面2にペンPの先端が当てられると、情報処理部101は、検出部11が検出したペンPの先端の位置が指示する指示点Oの座標を算出する。そして、情報処理部101が実行する編集処理によって、許可モードに設定されている画像記憶領域Vに対して、指示点Oの座標に対応した画像データの編集加工操作を行うことができる。情報面2からペンPによって行われた編集加工操作の作業状況は、情報面2に表示させる。
図14は、スイッチSでの許可モード/禁止モードの設定の組み合わせによる情報処理部101が実行する編集処理の結果の相違を示す説明図である。ここでは、特に、電子黒板100の使用者が指定した対象範囲Q内の表示内容を移動させる操作を行った際に行われる移動処理について説明する。
電子黒板100の使用者が、ペンPを用いて情報面2の表示内容を編集加工する前、第1の画像記憶領域V1には外部機器PCから読み込まれた3行2列の表の罫線を表した画像データが、第2の画像記憶領域V2には、表の右側の列に備える各行に対応する位置に、上から順に「あめんぼ」、「あかいな」、「あいうえお」の文字列を表した画像データが、それぞれ記憶されているとする。
ここで、使用者がペンPを用いて情報面2に表示されている表の右側の列を囲うように対象範囲Qを設定し、使用者がペンPの先端でこの対象範囲Qの一点を指示した後に対象範囲Qよりも左側の対象範囲Qの外側の一点を指示して、表の左側の列に重ね合わせるように対象範囲Qを移動させることを想定する。
使用者がスイッチSによって第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2の両方を許可モードに設定した場合(case#1)、対象範囲Qの移動とともに対象範囲Q内の第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2の画像データが移動される。その結果、情報面2には、表の左側の列を構成する罫線に、表の右側の列を構成していた表の罫線と、表の右側の列の各行に表示されていた「あめんぼ」、「あかいな」および「あいうえお」の文字列とが重層されて表示される。
これに対し、使用者がスイッチSによって第1の画像記憶領域V1を許可モードに、第2の画像記憶領域V2を禁止モードにそれぞれ設定した場合(case#2)、対象範囲Qの移動とともに対象範囲Q内の第1の画像記憶領域V1の画像データが移動される。その結果、情報面2には、「あめんぼ」、「あかいな」および「あいうえお」の文字列は移動操作の前の状態と同じ位置に配置され、表の左側の列を構成する罫線に表の右側の列を構成していた罫線が重層されて表示される。
これに対し、使用者が第1の画像記憶領域V1を禁止モードに、第2の画像記憶領域V2を許可モードにそれぞれ設定した場合(case#3)、対象範囲Qの移動とともに対象範囲Q内の第2の画像記憶領域V2の画像データが移動される。その結果、情報面2には、表の形状は移動操作の前の状態と同じままで、表の左側の列の各行に対応して「あめんぼ」、「あかいな」および「あいうえお」の文字列が格納されて表示される。
これに対し、第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2の両方を禁止モードに設定した場合(case#4)、対象範囲Qの移動は行われるが、第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2に記憶されている画像データには移動操作の操作結果は反映されない。
また、図14に示す移動前の状態の第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2において、上述したように使用者がペンPを用いて情報面2に表示されている表の右側の列を囲うように対象範囲Qを設定した上で、使用者がペンPの先端で対象範囲Qの四隅に位置づけられている4つのマーカーRのいずれか一点を指示した後に別の一点を指示して、対象範囲Q内の表示内容を拡大/縮小させる場合にも、図14に基づいて説明したように、使用者がスイッチSによって設定する画像記憶領域Vごとの許可モード/禁止モードの組み合わせによって、第1の画像記憶領域V1と第2の画像記憶領域V2とについて独立に編集加工結果が反映される。
上記に述べたような移動処理および拡大/縮小処理では、2つの座標情報によって実現される。使用者が情報面2上で対象範囲Qを設定してその対象範囲Q内の表示内容を編集加工したい場合、使用者は情報面2で第1の座標情報となる点を指示した後にペンPを情報面2から離して第2の座標情報となる別の点を指示してもよいし、第1の座標情報となる点を指示した後にペンPを情報面2から離さず情報面2をペンPでなぞってもよい。使用者が情報面2をペンPでなぞった場合、情報処理部101は、座標情報を連続して算出し、移動処理や拡大/縮小処理を繰り返し実行する。そのため、電子黒板100の使用者がペンPの先端で情報面2をなぞって対象範囲Q内の画像データを移動させると、情報面2ではペンPの移動に伴って対象範囲Qおよび対象範囲Q内の画像データも連続的に移動される。また、電子黒板100の使用者がペンPの先端で情報面2をなぞって対象範囲Q内の画像データを拡大/縮小させると、情報面2ではペンPの移動に伴って対象範囲Qおよび対象範囲Q内の画像データも連続的に拡大/縮小される。
このように、本実施の形態の電子黒板100によれば、入力部であるスイッチSによって個々の画像記憶領域Vごとに画像データの書き込みを許可する許可モードまたは書き込みを禁止する禁止モードのいずれか一のモードが設定され、許可モードに設定されている画像記憶領域Vに画像データが書き込まれるため、電子黒板100に表示される表示内容を編集しやすくなる。
また、本実施の形態の電子黒板100では、複数層の画面のそれぞれに対応すべくRAM104上に第1の画像記憶領域V1および第2の画像記憶領域V2から構成される画像記憶領域Vが予め確保されており、スイッチSによって許可モードに設定された画像記憶領域Vに層別に画像データが記憶され、これら層別に記憶された画像データが合成されて情報面2に表示されるものである。しかし、本発明の電子黒板100は、本実施の形態に基づいて説明したように、画像データが個々に記憶される画像記憶領域が事前にメモリマッピングなどによってRAM104上に確保されている場合だけでなく、情報処理部101が書込処理を実行した際に初めてRAM104上でアドレス指定を行ってRAM104上に画像記憶領域を事後的に確保することも可能である。また、そもそもRAM104上で画像データを層別に記憶する画像記憶領域を確保せずに、使用者がスイッチSによって書き込みを許可した層を識別する層ID情報と、使用者が書き込んだ画像データとを結びつけて、RAM104に記憶することも可能である。
[別の実施の形態]
図15は、別の実施の形態の電子黒板100の外観斜視図である。
図15に示す別の実施形態の電子黒板100のように、操作パネル5を図1に示すようにハードウェアとして設けずに、情報処理部101が情報面2に表示する表示内容の一部として情報面2の右下側に第1レイヤスイッチS1、第2レイヤスイッチS2、編集モード切替スイッチSE、読込ボタン16およびプリントボタン17に相当するアイコンを表示させ、前述した実施の形態の電子黒板100で操作パネル5上の各種ボタンを押下することで情報処理部101が実行する各種処理を、使用者がペンPの先端で情報面2上に表示されたアイコンを指示することによって情報処理部101が実行するようにしてもよい。つまり、本実施の形態では、検出部11は、各種操作情報を情報処理部101に入力する入力部としての役割を兼ねる。
また、さらに別の実施の形態として、操作パネル5に、編集モード切替スイッチSEの下方に、押下によってコピーモードのオンオフを切り替えて設定するボタン式の操作スイッチを設けて、対象範囲Qを設定した後に、対象範囲Q内の表示内容を移動させる移動処理を行う際に、情報処理部101に移動前の対象範囲Q内に存在した画像データを消去せずに残し、移動先に移動元の画像を複写するコピー処理を実行させるようにしてもよい。
本実施の形態の電子黒板の外観斜視図である。 操作パネルの正面図である。 電子黒板で行われる処理を実現するスキームを示す模式図である。 電子黒板のハードウェア構成を示すブロック図である。 情報処理部が実行する座標取得処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理部が実行する書込処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理部が実行する編集処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理部が設定した対象範囲の指定状況が表示された表示部の正面図である。 情報処理部が実行する移動処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理部が実行する移動処理によって、画像記憶領域に記憶される画像データが編集加工される様子を示す説明図である。 情報処理部が実行する拡大/縮小処理の流れを示すフローチャートである。 情報処理部が実行する拡大/縮小処理によって、画像記憶領域に記憶される画像データが編集加工される様子を示す説明図である。 スイッチでの許可モード/禁止モードの設定の組み合わせによる情報処理部が実行する書込処理の結果の相違を示す説明図である。 スイッチでの許可モード/禁止モードの設定の組み合わせによる情報処理部が実行する編集処理の結果の相違を示す説明図である。 別の実施の形態の電子黒板の外観斜視図である。
符号の説明
1…表示部、2…情報面、8…インターフェイス、11…検出部、100…電子黒板、101…情報処理部、104…RAM(メモリ)、F…情報入力領域、KX、KY…拡大率、O…指示点、P…ペン(指示物体)、PC…外部機器、S1…第1レイヤスイッチ(入力部)、S2…第2レイヤスイッチ(入力部)、U…移動ベクトル、V1…第1の画像記憶領域(層)、V2…第2の画像記憶領域(層)

Claims (5)

  1. 情報を表示する二次元構成の情報面を備える表示部と、
    情報を入力する入力部と、
    前記情報面に一致した二次元の情報入力領域を指示する指示物体の指示点を検出する検出部と、
    画像データを記憶可能なメモリを備え、情報処理を実行する情報処理部と、
    前記情報処理部が、前記入力部による入力操作に基づいて複数層の画面ごとに画像データの書込処理を許可する許可モードと当該書込処理を禁止する禁止モードとを選択的に設定する手段と、
    前記情報処理部が、前記検出部が検出した前記指示点の座標を座標情報として算出する処理を実行する手段と、
    前記情報処理部が、前記算出された座標情報に基づく画像データを、前記許可モードに設定されている層の画面の画像データとして前記メモリに書き込む処理を実行する手段と、
    前記情報処理部が、前記個々の層の画面の画像データを合成して前記表示部の情報面に表示させる処理を実行する手段と、
    を備える電子黒板。
  2. 前記情報処理部は、複数層の画面のそれぞれに対応する画像記憶領域を備える、
    請求項1記載の電子黒板。
  3. 外部機器をデータ送受信可能に接続するインターフェイスと、
    前記情報処理部が、前記インターフェイスを介して前記外部機器から画像データを読み込んで前記複数層の画面のうち一の層の画面の画像データとして前記メモリに記憶する処理を実行する手段と、
    を備える請求項1または2記載の電子黒板。
  4. 前記情報処理部が、前記算出された異なる2つの座標情報が入力されると、前記情報入力領域のうち当該2つの座標情報が示すそれぞれの座標から水平および垂直に線をそれぞれを交差するまで伸ばして囲われる一部領域を対象範囲として設定する処理を実行する手段と、
    前記算出された2つの座標情報が示す2つの座標の一方を始点、他方を終点とし、当該始点から当該終点へ向かうベクトルを移動ベクトルとして求める手段と、
    前記情報処理部が、前記許可モードに設定されている層の画面ごとに、当該層の画面の画像データのうち前記対象範囲内に存在する画像データを前記移動ベクトルに従って移動させる処理を実行する手段と、
    を備える請求項1から3のいずれか一に記載の電子黒板。
  5. 前記情報処理部が、前記算出された異なる2つの座標情報が入力されると、前記情報入力領域のうち当該2つの座標情報が示すそれぞれの座標から水平および垂直に線をそれぞれを交差するまで伸ばして囲われる一部領域を対象範囲として設定する処理を実行する手段と、
    前記算出された2つの座標情報が示す2つの座標の一方を第1の点、他方を第2の点とし、所定の基準点から当該第1の点に向かうベクトルの成分と、当該基準点から当該第2の点に向かうベクトルの成分とを比較して拡大率を求める手段と、
    前記情報処理部が、前記許可モードに設定されている層の画面ごとに、当該層の画面の画像データのうち前記対象範囲内に存在する画像データを前記基準点および前記拡大率に従って拡大/縮小する処理を実行する手段と、
    を備える請求項1から3のいずれか一に記載の電子黒板。
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