JP2008229666A - 隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】隔壁部材の取付サイクルタイム短縮に好適な隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法を提供する。
【解決手段】コ字状部材10若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材20を固定して備える隔壁構造体1において、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材10の内壁面に接する前記隔壁部材20の底部21および側部22からなる外周縁の一部をカシメ止めした。
【選択図】図3
【解決手段】コ字状部材10若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材20を固定して備える隔壁構造体1において、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材10の内壁面に接する前記隔壁部材20の底部21および側部22からなる外周縁の一部をカシメ止めした。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車の車体や懸架装置等に用いられる隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法に関するものである。
従来から懸架装置のサスペンションメンバ、サスペンションアーム、車体のドアビーム、車体フレーム等において、その軽量化を図りつつ剛性を向上させるため、プレス成形によりU字状断面もしくはコ字状断面に成形したフランジ付きもしくはフランジ無しのワークの内壁面に横方向の隔壁(バルクや仕切り壁ともいう)を溶接により結合した構造の隔壁構造体が提案されている(特許文献1参照)。この隔壁構造体は、その後の加工により筒型に形成される実施例も提案されている。
特開2006−110630号公報
ところで、上記従来例のように、U字状若しくはコ字状のワーク内壁面に隔壁部材を溶接結合する場合には、溶接品質を確保するために専用冶具により隔壁部材をワーク内面に位置決め保持する必要があり、隔壁部材とワーク内壁面との隙間を一定に保ちつつ前記専用冶具を回避しつつ隔壁部材とコ字状ワークの内壁面とを隅肉溶接するという作業性の低い作業を伴い、隔壁部材の取付サイクルタイムを短縮することが難しいという課題があった。また、U字状若しくはコ字状のワークがスプリングバックしている場合には、矯正冶具にて矯正する作業も必要となり、サイクルタイムが更に長くなるという問題点があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、隔壁部材の取付サイクルタイム短縮に好適な隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材を固定して備える隔壁構造体において、前記コ字状部材若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材の内壁面に接する前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の一部をカシメ止めしている。
したがって、本発明では、コ字状部材若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材の内壁面に接する前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の一部が、カシメ止めしているため、剛性向上のためにコ字状部材の内壁面と隔壁部材とを溶接結合する場合においても隔壁部材をコ字状部材若しくはU字状部材に対して位置決め保持する冶具および位置決め工程が不要であり、溶接作業性を向上でき、隔壁部材の取付サイクルタイムを短縮することができる。また、更に一層剛性を向上させるために、前記コ字状部材若しくはU字状部材の開口側に別部材が溶接結合される場合においても、前記カシメ跡同士を結ぶ線上の外周側から貫通溶接することができ、前記隔壁部材とコ字状部材若しくはU字状部材との溶接工程の実施タイミングが後工程に拘束されることなく自由に設定することができる。
以下、本発明の隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法を一実施形態に基づいて説明する。図1〜図10は、本発明を適用した隔壁構造体およびその製造方法の第1実施形態を示し、図1は隔壁構造体を構成する構成部品の斜視図、図2は隔壁構造体のコ字状部材の製作工程を示す工程図、図3は隔壁構造体を構成するコ字状部材と隔壁部材とを締結する締結方法を示す説明図、図4、5は製作工程の一部の詳細図、図6は下型の部分側面図、図7は上型に設けるカシメ刃の正面図、図8、9は図4、5に続く製作工程の詳細図、図10は前記製作工程によって得られた隔壁構造体の斜視図である。
図1において、本実施形態の隔壁構造体1は、金属製(鋼板)の厚板(例えば、1.8mm程度)をコ字状に折り曲げ成形したコ字状部材10(若しくはU字状部材、以下では、コ字状部材として説明する)と、コ字状部材10の底面11および両側面12からなる内壁面に固定される同じく金属製(鋼板)の厚板(例えば、1.8mm程度)からなる隔壁部材20、とより構成される。
前記隔壁部材20は、コ字状部材10の内壁面に接する底部21および側部を備える板材であり、底部21の中央位置および両側部22の対向する位置には、(例えば、両端で45度に傾斜された長さ10mm程度で深さ1mm程度の)切欠き23を夫々備える。
前記コ字状部材10は、例えば、図15に示す自動車のサスペンションメンバのブラケットやメンバ本体の一部を構成するものであり、隔壁部材20を内壁面に固定することでその剛性を向上させ、コ字状部材10は開放された状態、若しくは、開口に別のプレート部材を固定することにより閉塞してボックス断面としても使用される。
前記コ字状部材10は、図2に示すように、(A)の厚板素材をプレス成形することにより(B)のハット断面に成形され、次いで(C)のように余分な長さの両側フランジ部13が切断され、次いで(D)に示すようにプレス成形によってコ字状断面に形成される。なお、(D)に示すコ字状部材10は、両側部12Aがスプリングバックにより若干開いた状態となっている。
次いで、図3に示すように、完成時におけるコ字状部材10の内周側の底面11および側面12に沿う外周形状を備えた複数の角柱状の突起31が起立された下型30と、完成時におけるコ字状部材10の底部11Aおよび側部12Aの外周側に沿う内周形状を備える上型40とからなるプレス金型により、前記コ字状部材10と隔壁部材20との締結工程を実施する。
前記下型30に設ける複数の角柱状の突起31は、図4〜図6に示すように、互いの突起31間に隔壁部材20を収容可能な隙間32(例えば、1.8mm以上の寸法)が形成され、この隙間32に隣接する部位の上端中央および両横側には、隙間32より大きい所定の巾寸法(例えば、12mm程度)と高さ寸法(例えば、10mm程度)および深さ寸法(例えば、5mm程度)を備える逃げ穴33が形成されている。隔壁部材20は、前記下型30の隙間32に底部21を上方にして投入され、下型30の突起31に設けた各逃げ穴33に合わせて切欠き23が存在するよう位置決めされ、隙間32に両面が接触して倒れることなく支持される。このため、下型30の突起31は、隔壁部材20の位置決め冶具として機能すると共にコ字状部材10の内壁面の形状成形のための中子としても機能し、しかも、逃げ穴33によるカシメポンチ加工代を確保する逃げとしても機能する。
前記上型40には、前記下型30の隙間32に対向する部位において、その金型内周面の底面中央部と両側面の対向した部位にカシメポンチ44が出没可能に配置されている。両側面のカシメポンチ44は上下金型30,40が型閉じされた状態からプレス機械が下死点にストロークする間において下降する、図示しないプレスカムにより横方向に押し出されて上型40の両側面の金型面から突出するよう構成されている。また、金型面の底面に配置したカシメポンチ44は、上下金型30,40が型閉じされた状態からプレス機械のプレスラムが下死点にストロークする間のプレスラムの下降に押動されて金型面の底面から突出するよう構成されている。
前記カシメポンチ44の先端には、図4,5および図7に示すように、隔壁部材20の板厚より幅広(例えば、5mm程度)の間隔を持たせて一対のカシメ刃45が突出させて形成されている。このため、カシメポンチ44のカシメ刃45が前記のように金型面から突出された際には、カシメ刃45がコ字状部材10の底部11Aおよび両側部12Aに食い込み底部11Aおよび両側部12Aの該当部分を下型30の逃げ穴33内に押し込み変形させて、内蔵されている隔壁部材20の切欠き23に沿うよう押出し成形して、隔壁部材20とコ字状部材10とをカシメ締結させるよう機能する。
従って、前記締結工程においては、複数の角柱状の突起31が起立された下型30の突起31間の隙間32部分に前記隔壁部材20を投入保持させ、前記隔壁部材20および下型30の突起31を覆う状態で前記コ字状部材10を下型30に投入し、上型40により型閉じしてプレス成形を実施すると、図8,9に示すように、コ字状部材10はスプリングバックされている両側部12Aが上型40の金型面により完成時の形状に矯正され、次いで、カシメ刃45がコ字状部材10の底部11Aおよび両側部12Aに食い込み下型30の逃げ穴33内に押し込み変形させ、内蔵されている隔壁部材20の切欠き23に沿うよう押出し成形して、隔壁部材20とコ字状部材10とをカシメ締結させることができる。なお、図8,9においては、底部11Aに食い込むカシメポンチについては、図示を省略しているが、同様に底部11Aをカシメ変形させてカシメ締結させる。
図10は、上下型30,40が型開きされて取り出された締結工程を完了した、カシメ締結されたコ字状部材10と隔壁部材20とからなる隔壁構造体1の斜視図である。コ字状部材10の外周の底部11Aおよび両側部12Aには、隔壁部材20にカシメられたことにより夫々一対の窪みがカシメ跡15として形成され、これらのカシメ跡15の内周側に隔壁部材20が一体に結合されていることが目視で確認できる。このカシメ跡15はコ字状部材10が隔壁部材20に塑性加工により確実に圧着されたことを意味し、カシメ跡15同士の間においても、隔壁部材20の縁とコ字状部材10の内周面とが隙間なく圧着されていることを意味している。なお、一対の窪みによるカシメ跡15が形成されない場合には、内周側に隔壁部材20が存在しないなどの不具合があると確認できる。
図11(A)および(B)は、前記カシメ跡15が形成されている部分の(隔壁部材20を横切る)横方法および(隔壁部材20に沿う)縦方向の断面図を夫々示している。図11(A)および(B)に示すように、コ字状部材10の側部12Aおよび底部11Aはカシメ刃45により内周側に変形され、隔壁部材20の切欠き23に押し付けられて密着し、切欠き23の両側においては隔壁部材20の両側面に沿って内周側に陥没されて隔壁部材20の両側面に両側から密着するよう変形されている。
以上の締結工程においては、隔壁部材20が下型30に保持された状態でコ字状部材10の内壁面に上型40の型閉じから下死点までのプレスストロークにより、コ字状部材10のスプリングバックが矯正され、それに続くカシメ工程により一体化されるため、隔壁部材20の位置決めおよび位置決め冶具が不要であり、隔壁部材20の外周縁とコ字状部材10の内壁面との間に隙間があっても両者を隙間なく密着させてカシメ締結することができる。
したがって、締結工程が完了した隔壁部材20が一体化されたコ字状部材10は、次工程に搬送され、サスペンションメンバとして、例えば、コ字状部材10の開口側を閉塞する目的で別体のコ字状部品を溶接結合する等の溶接組立することができる。前記別体のコ字状部品を溶接結合する場合に、コ字状部品の内壁面に接するように、隔壁部材20を予めコ字状部材10の開口側から突出させて形成することにより、隔壁部材20はコ字状部材10の位置決めの機能を持たせることもできる。この場合、コ字状部材10から突出する部分も収容されるように、締結工程の下型30に設ける隙間32の深さ寸法を設定しておくことが望ましい。
図12は、締結工程を完了した隔壁構造体1の剛性をより一層向上させるために、隔壁部材20の外周とコ字状部材10の内壁面とを溶接する一溶接方法を示すものである。コ字状部材10の内壁面には隔壁部材20が締結工程によりカシメ締結されているために、隔壁部材20をコ字状部材10に対して位置決めする必要がない。このため、例えば、隔壁部材20の外周縁とコ字状部材10の内壁面とをアーク溶接などにより隅肉溶接するようにしてもよく、容易に隅肉溶接することができる。
しかしながら、図12に示す溶接方法においては、コ字状部材10の外周側から溶接トーチ50によりレーザビームを照射してコ字状部材10と隔壁部材20の外周部とを貫通溶融させるレーザビーム溶接により貫通溶接する溶接方法を実施している。
前記締結工程を完了した隔壁構造体1は、前記図10に示すように、カシメ締結によりコ字状部材10の外周面に一対の窪みによるカシメ跡15が形成されている。従って、コ字状部材10の外周側から溶接作業を実施する場合には、一対の窪み同士の間の内側には隔壁部材20の外周縁が密着していることから、一対の窪み間を狙って溶接トーチ50よりのレーザビームを照射することにより、コ字状部材10と隔壁部材20の外周部とを溶融させて両者を貫通溶接により接合させることができる。
また、カシメ跡15はコ字状部材10の両側部12Aと底部11Aとに形成されているため、隣接するカシメ跡15同士を連結した部分の内側にも隔壁部材20の外周縁が密着していることが確実であり、図12に示すように、カシメ跡15同士の間でも、溶接トーチ50をカシメ跡15同士を結ぶ線上に移動させることにより、コ字状部材10と隔壁部材20の外周部とを溶融させて両者を貫通溶接により接合させることができる。このようにして、隔壁部材20の外周縁とコ字状部材10の内壁とを全周溶接させることができる。
以上に説明した溶接方法においては、コ字状部材10の外周側から溶接作業を実施できるため、図13に示すように、コ字状部材10の開口側に別体の、例えば、前記したコ字状部品55が溶接されていて、コ字状部材10の開口側が閉塞されている場合においても、溶接作業を実施することができ、溶接作業が後工程でも実施できる特徴がある。図13に示す隔壁構造体1においては、前記コ字状部品がコ字状部材10の開口側に、隔壁部材20の底部21とは反対側の突出端24に支持して位置決めした状態で、コ字状部品55とコ字状部材10との開口側同士を嵌め合わせて溶接した状態を示している。コ字状部品55の底部には横断方向に長穴56を形成する場合には、この長穴56の縁と隔壁部材20の前記突出端24とを溶接して互いに固定することができ、隔壁構造体1としての剛性を更に一層向上させることができる。
なお、図14に示すように、隔壁構造体1のコ字状部材10の開口側にフランジ13を備える構造とする場合には、当該フランジ13に重ね合わせてコ字状部材10の開口側を閉塞するプレート57を溶接により固定することもできる。この場合においても、コ字状部材10の外周側から溶接作業を実施できるため、溶接作業が後工程でも実施できる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)コ字状部材10若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材20を固定して備える隔壁構造体1において、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材10の内壁面に接する前記隔壁部材20の底部21および側部22からなる外周縁の一部をカシメ止めしている。このため、剛性向上のためにコ字状部材10の内壁面と隔壁部材20とを溶接結合する場合においても隔壁部材20をコ字状部材10若しくはU字状部材に対して位置決め保持する冶具および位置決め工程が不要であり、溶接作業性を向上でき、隔壁部材20の取付サイクルタイムを短縮することができる。
また、更に一層剛性を向上させるために、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の開口側に別部材55,57が溶接結合される場合においても、カシメ跡15同士を結ぶ線上の外周側から貫溶接することができ、前記隔壁部材20とコ字状部材10若しくはU字状部材との溶接工程の実施タイミングが後工程に拘束されることなく自由に設定することができる。
(イ)隔壁部材20の底部21および側部22からなる外周縁の夫々の一部に切欠き23が形成され、前記カシメ止めは、コ字状部材10若しくはU字状部材の両側部12Aおよび底部11Aが外周側から内周側への塑性加工により前記隔壁部材20の切欠き23に膨出変形させてカシメ止めするため、隔壁部材20の切欠き23にコ字状部材10若しくはU字状部材のカシメ加工された素材が噛み込み締結力を高めることができ、隔壁構造体1の剛性を向上させることができる。
(ウ)カシメ止めは、前記切欠き23を備える隔壁部材20の板厚方向の両側部位の前記コ字状部材10若しくはU字状部材の底部11Aおよび両側部12Aを外周側から内周側へ塑性変形させることにより、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の底部11Aおよび両側部12Aの素材を前記隔壁部材20の切欠き23に膨出変形され且つ隔壁部材20の両側面に接触するよう膨出変形させていることにより、隔壁部材20の面方向の結合剛性が向上され、隔壁構造体1の剛性を一層向上できる。
(エ)隔壁部材20の外周縁と前記コ字状部材10若しくはU字状部材とは、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の外周側から貫通溶接させることにより、カシメにより塑性変形し隔壁部材20とコ字状部材10若しくはU字状部材とは圧着されて両者間の隙間が無い状態で貫通溶接させることができ、隙間の発生による強度低下を抑制して、隔壁構造体1の剛性強度を一層向上できる。
(オ)コ字状部材10若しくはU字状部材は、その開口部に別部材55,57が溶接結合していることにより、隔壁構造体1の剛性強度を更に一層向上できる。
(カ)隔壁部材20を保持可能であり、完成時の前記コ字状部材10若しくはU字状部材の内壁面の形状に型彫りされた成形面を備える下金型30と、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の完成時の外壁面の形状に型彫りされた成形面を備えると共に前記隔壁部材20の外周縁が位置する部位の前記成形面から型閉じ後にカシメポンチ44を押し出す上金型40とからなり、前記下金型30に前記隔壁部材20を投入保持させ且つ前記コ字状部材10若しくはU字状部材の粗成形品をその内壁面を臨ませて投入し、前記下金型30と上金型40との間で前記コ字状部材10若しくはU字状部材をプレス成形することにより、前記コ字状部材10若しくはU字状部材を成形すると同時にその内周側に前記隔壁部材20をカシメ止めしている。このため、隔壁部材20とコ字状部材10若しくはU字状部材の粗成形品の供給に引続くプレス加工により両者は一体にカシメ締結され、効率的に隔壁部材20の締結を実施することができ、サイクルタイムの短縮ができる。
(キ)カシメポンチ44は、隔壁部材20の板厚方向の両側部位に、コ字状部材10若しくはU字状部材を外周側から内周側へ塑性変形させる一対のカシメ刃45を突出させて備えることにより、コ字状部材10若しくはU字状部材の底部11Aおよび両側部12Aの素材の隔壁部材20の両側面への膨出変形を効率的に実現できる。
(ク)隔壁部材20と前記コ字状部材10若しくはU字状部材とがカシメ止めにより一体となった隔壁構造体1を、前記コ字状部材10若しくはU字状部材の外周側から貫通溶接することにより、板外貫通溶接は相手材が外側から目視できないため、溶接線の位置の設定が難しく最適な条件を求める作業が難しいが、しかしながら、カシメ加工にて締結してあるため、カシメ跡15が板外にあり溶接線の予測が容易であり、確実に貫通溶接を実現できる。
1 隔壁構造体
10 コ字状部材
11A 底部
12A 側部
13 フランジ
15 カシメ跡
20 隔壁部材
21 底部
22 側部
23 切欠き
30 下金型、下型
31 突起
32 隙間
33 逃げ穴
40 上型、上金型
44 カシメポンチ
45 カシメ刃
50 溶接トーチ
10 コ字状部材
11A 底部
12A 側部
13 フランジ
15 カシメ跡
20 隔壁部材
21 底部
22 側部
23 切欠き
30 下金型、下型
31 突起
32 隙間
33 逃げ穴
40 上型、上金型
44 カシメポンチ
45 カシメ刃
50 溶接トーチ
Claims (13)
- コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材が固定される隔壁構造体であり、
前記コ字状部材若しくはU字状部材の外周側から内周側への塑性加工による加工変形により、前記コ字状部材の内壁面に接する前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の一部をカシメ止めしていることを特徴とする隔壁構造体。 - 前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の夫々の一部に切欠きが形成され、前記カシメ止めは、コ字状部材若しくはU字状部材の両側部および底部が外周側から内周側への塑性加工により前記隔壁部材の切欠きに膨出変形させてカシメ止めすることを特徴とする請求項1に記載の隔壁構造体。
- 前記カシメ止めは、前記切欠きを備える隔壁部材の板厚方向の両側部位の前記コ字状部材若しくはU字状部材の底部および両側部を外周側から内周側へ塑性変形させることにより、前記コ字状部材若しくはU字状部材の底部および両側部の素材を前記隔壁部材の切欠きに膨出変形され且つ隔壁部材の両側面に接触するよう膨出変形させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の隔壁構造体。
- 前記隔壁部材の外周縁と前記コ字状部材若しくはU字状部材とは、前記コ字状部材若しくはU字状部材の外周側から貫通溶接することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の隔壁構造体。
- 前記コ字状部材若しくはU字状部材は、その開口部に別部材が溶接結合していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の隔壁構造体。
- コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材が固定される隔壁構造体の製造装置であり、
前記隔壁部材を保持可能であり、完成時の前記コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面の形状に型彫りされた成形面を備える下金型と、
前記コ字状部材若しくはU字状部材の完成時の外壁面の形状に型彫りされた成形面を備えると共に前記隔壁部材の外周縁が位置する部位の前記成形面から型閉じ後にカシメポンチを押し出す上金型と、からなり、
前記下金型に前記隔壁部材を投入保持させ且つ前記コ字状部材若しくはU字状部材の粗成形品をその内壁面を臨ませて投入し、前記下金型と上金型との間で前記コ字状部材若しくはU字状部材をプレス成形することにより、前記コ字状部材若しくはU字状部材を成形すると同時にその内周側に前記隔壁部材をカシメ止めすることを特徴とする隔壁構造体の製造装置。 - 前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の夫々の一部には切欠きが形成され、
前記カシメポンチは型閉じ時に前記切欠きに臨むよう前記上金型に配置していることを特徴とする請求項6に記載の隔壁構造体の製造装置。 - 前記カシメポンチは、前記隔壁部材の板厚方向の両側部位に、前記コ字状部材若しくはU字状部材を外周側から内周側へ塑性変形させる一対のカシメ刃を突出させて備えることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の隔壁構造体の製造装置。
- コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面に横断方向に隔壁部材が固定される隔壁構造体の製造方法であり、
前記隔壁部材を保持可能であり、完成時の前記コ字状部材若しくはU字状部材の内壁面の形状に型彫りされた成形面を備える下金型に、前記隔壁部材を投入保持させ且つ前記コ字状部材若しくはU字状部材の粗成形品をその内壁面を臨ませて投入し、
前記コ字状部材若しくはU字状部材の完成時の外壁面の形状に型彫りされた成形面を備えると共に前記隔壁部材の外周縁が位置する部位の前記成形面から型閉じ後にカシメポンチを押し出す上金型により、前記下金型との間で前記コ字状部材若しくはU字状部材をプレス成形し、
前記コ字状部材若しくはU字状部材を成形すると同時にその内周側に前記隔壁部材をカシメ止めすることを特徴とする隔壁構造体の製造方法。 - 前記隔壁部材の底部および側部からなる外周縁の夫々の一部には切欠きを備え、
前記カシメポンチは型閉じ時に前記切欠きに臨むよう前記上金型に配置されて、隔壁部材の切欠きに対して前記コ字状部材若しくはU字状部材の素材を外周側から内周側に膨出塑性変形させてカシメ止めすることを特徴とする請求項9に記載の隔壁構造体の製造方法。 - 前記カシメポンチは、前記隔壁部材の板厚方向の両側部位に、前記コ字状部材若しくはU字状部材を外周側から内周側へ塑性変形させる一対のカシメ刃を備え、
隔壁部材の切欠きに対して前記コ字状部材若しくはU字状部材の素材を外周側から内周側に押出し、前記コ字状部材若しくはU字状部材の底部および両側部の素材を前記隔壁部材の切欠きに膨出変形させ且つ隔壁部材の両側面に接触するよう膨出変形させてカシメ止めすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の隔壁構造体の製造方法。 - 前記隔壁部材と前記コ字状部材若しくはU字状部材とがカシメ止めにより一体となった隔壁構造体を、前記コ字状部材若しくはU字状部材の外周側から貫通溶接することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか一つに記載の隔壁構造体の製造方法。
- 前記コ字状部材若しくはU字状部材の開口部に別部材を溶接結合することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか一つに記載の隔壁構造体の製造方法。
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JP2007073203A JP2008229666A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 隔壁構造体およびその製造装置並びに製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111922215A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-13 | 常州睿纯佳金属制品有限公司 | 一种用于光伏组件长框架生产的冲压铆压一体化设备 |
CN113399571A (zh) * | 2021-06-21 | 2021-09-17 | 东莞大威机械有限公司 | 一种半自动拉链头打点装置 |
-
2007
- 2007-03-20 JP JP2007073203A patent/JP2008229666A/ja active Pending
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CN111922215A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-13 | 常州睿纯佳金属制品有限公司 | 一种用于光伏组件长框架生产的冲压铆压一体化设备 |
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