JP2008229594A - 噴射装置およびシート状物の洗浄方法 - Google Patents

噴射装置およびシート状物の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送方向に直交する方向に沿ってむらなく均一な圧力でシート状物に液体を噴射することができる噴射装置を提供する。
【解決手段】噴射装置20は、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物Wに液体を噴射する装置である。噴射装置は、搬送方向に直交する方向に沿い等間隔Pを空けて一直線上に並べられた複数のノズル本体21a〜21f,22a〜22fを有するノズル列21,22を備えている。隣り合うノズル本体の配置間隔は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合における、一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域の前記搬送方向に直交する方向に沿った長さの半分以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置にかかり、とりわけ、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる噴射装置に関する。
また、本発明は、搬送方向に沿ってシート状物を搬送しながら、噴射装置から噴射される液体によってシート状物を洗浄する洗浄方法に係り、とりわけ、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物を洗浄することができるシート状物の洗浄方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータ、特に携帯用パーソナルコンピュータの普及に伴い、カラー液晶表示装置の需要が増大する傾向にある。このカラー液晶表示装置には、通常赤(R)、緑(G)、および青(B)の三原色の画素と、これを仕切るブラックマトリックス(隔壁)と、を有するカラーフィルタ(光学素子)が設けられている。そして、カラーフィルタのそれぞれの画素に対応する液晶をシャッターとして動作させることにより、R・G・Bの画素を光が透過して映像がカラー表示されるようになっている。
また、カラーフィルタと同様な構成を有する光学素子として、エレクトロルミネッサンス素子(EL素子)がある。エレクトロルミネッサンス素子は、画素が塗り分けられていない点においてカラーフィルタと異なる。エレクトロルミネッサンス素子についても、今後、需要が大幅に増大すると予想されている。
このようなカラーフィルタやエレクロルミネッサンス素子等の光学素子を製造する場合、通常、フォトリソグラフィー技術を用いた処理、つまり感光性樹脂層を有した基板に対するパターン露光および現像処理が行われる。そして次に、現像処理を施された基板に対し、現像液や現像残渣の除去等を目的とした洗浄処理が施される。特許文献1には、ライン状に配置された複数のノズル本体から、搬送される基板に向けて液体を高圧で噴射することにより、基板を洗浄する方法が開示されている。
特開2003−322976号公報
ところで、特許文献1において、ノズル本体から噴射された液体の基板W上での噴射領域は楕円形状となっている。また、このようなノズル本体は、図10に示すように、通常、回転可能に支持されている。したがって、図10に示すように、ノズル本体41からの液体の噴射が、搬送方向に直交する横断方向に沿って不均一となることもある。この場合、ローラー12で搬送される基板Wの一部分に対して液体が噴射されず、この部分が洗浄されなくなってしまう。また、横断方向に沿った一部分において、液体の基板Wに対する衝突圧力が高くなる。このため、基板W上に搬送方向に沿った噴射跡が生じてしまうことがある。このような噴射跡は光学素子の品質を著しく低下させ、例えば基板をカラー液晶表示装置に用いた場合には噴射跡が表示装置に表示されてしまうという不具合が生じる。また、液体の基板Wに対する衝突圧力が高くなると、感光性樹脂層に形成されたパターンを破壊してしまうことすらある。とりわけ、昨今においては、パターンが非常に微細複雑化して、破壊されやすくなっている。その一方で、すべてのノズル本体の向きを都度確かめるのは、非常に煩雑である。
また、このような不具合は、光学素子の製造装置および製造方法において特有な問題点ではない。搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置、並びに、このような噴射装置を用いて搬送されるシート状物を洗浄する洗浄方法においても、広く共通する問題点である。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、とりわけ、搬送方向に直交する方向に沿ってむらなく均一な圧力でシート状物に液体を噴射することができる噴射装置を提供することを目的とする。また、本発明は、搬送方向に沿ってシート状物を搬送しながら、噴射装置から噴射される液体によってシート状物を洗浄する洗浄方法であって、とりわけ、搬送方向に直交する方向に沿ってむらなく均一にシート状物を洗浄することができるシート状物の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明による第1の噴射装置は、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、搬送方向に直交する方向に沿い等間隔を空けて一直線上に並べられた複数のノズル本体を有するノズル列を備え、隣り合うノズル本体の配置間隔は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合における、一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域の前記搬送方向に直交する方向に沿った長さの半分以下であることを特徴とする。
本発明による第1の噴射装置によれば、各ノズル本体から噴射される液体がシート状物上において大きな領域で重なり合う。したがって、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる。
本発明による第1の噴射装置において、一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合に、円形状を有するようにしてもよい。このような噴射装置によれば、ノズル本体の向きに起因した噴射量および噴射圧力の変動を防止することができる。これにより、搬送方向に直交する方向に沿ってより略均一にシート状物に液体を噴射することができる。
本発明による第2の噴射装置は、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、搬送方向に直交する方向に沿い等間隔を空けて一直線上に並べられた複数のノズル本体を有するノズル列を備え、一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合に、円形状を有するようにしてもよい。
本発明による第2の噴射装置によれば、ノズル本体の向きに起因した噴射量および噴射圧力の変動を防止することができる。したがって、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる。
本発明による第1および第2の噴射装置が、前記搬送方向に沿って離間して配置された少なくとも二つの前記ノズル列を備え、搬送方向上流側のノズル列から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域は、搬送方向下流側のノズル列から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域と、前記搬送方向に直交する方向における任意の位置において、搬送方向に沿って重なり合うようにしてもよい。このよう噴射装置において、前記搬送方向上流側のノズル列におけるノズル本体の配置ピッチと、前記搬送方向下流側のノズル列におけるノズル本体の配置ピッチと、は同一であり、前記搬送方向上流側のノズル列のノズル本体の配置位置と、前記搬送方向下流側のノズル列のノズル本体の配置位置と、は前記搬送方向に直交する方向において、ノズル本体の配置ピッチの半分だけずれているようにしてもよい。このような噴射装置によれば、搬送方向に直交する方向に沿ってさらに均一にシート状物に液体を噴射することができる。
本発明による第1および第2の噴射装置が、前記搬送方向に直交する方向に沿って移動可能にノズル列を支持する支持部材をさらに備えるようにしてもよい。このような噴射装置によれば、ノズル本体自体を搬送方向に直交する方向に沿って移動させることができる。このため、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる。また、搬送方向に直交する方向に沿って液体が噴射されない領域が発生してしまうことを防止することができる。このような装置において、前記支持部材は、各ノズル本体に連通する中空部を形成された中空部材を有し、前記中空部材の中空部に前記液体が供給されるようになっているようにしてもよい。
本発明による第3の液体噴射装置は、搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、搬送方向に直交する方向に沿って延びるスリットを液体噴射口として有するノズル本体を備え、前記スリットは、前記搬送方向に直交する方向に沿ったシート状物の長さよりも長くしてもよい。
本発明による第3に噴射装置によれば、搬送方向に直交する方向に沿ったシート状物上の全領域に渡って、液体を噴射することができる。したがって、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる。
本発明による第3の噴射装置が、搬送方向に沿って離間して配置された少なくとも二つの前記ノズル本体を備え、搬送方向上流側のノズル本体から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域は、搬送方向下流側のノズル本体から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域と、前記搬送方向に直交する方向における任意の位置において、搬送方向に沿って重なり合うようにしてもよい。
本発明による第3の噴射装置が、前記搬送方向に直交する方向に沿って移動可能に前記ノズル本体を支持する支持部材をさらに備えるようにしてもよい。このような噴射装置によれば、ノズル本体自体を搬送方向に直交する方向に沿って移動させることができる。このため、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に液体を噴射することができる。また、搬送方向に直交する方向に沿って液体が噴射されない領域が発生してしまうことを防止することができる。このような噴射装置において、前記支持部材は、各ノズル本体に連通する中空部を形成された中空部材を有し、前記中空部材の中空部に前記液体が供給されるようになっているようにしてもよい。
本発明による第1乃至第3の噴射装置において、前記シート状物は感光性樹脂層を有する光学素子用基板であり、パターン露光された前記感光性樹脂層を現像処理した後に、前記光学素子用基板を洗浄するために用いられるようにしてもよい。
本発明によるシート状物の洗浄方法は、搬送方向に沿ってシート状物を搬送しながら、上述したいずれかの噴射装置から噴射される液体によってシート状物を洗浄する工程を備えたことを特徴とする。
本発明によるシート状物の洗浄方法によれば、搬送方向に直交する方向に沿って略均一にシート状物に噴射装置から液体を噴射することができる。したがって、シート状物を略均一に洗浄することができる。
以下、図面を参照して本発明の第1および第2の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態においては、カラーフィルタやエレクトロルミネッサンス素子等の光学素子用基板(シート状物)をいわゆるフォトリソグラフィー法にて作製する際に当該シート状物を現像プロセスの後に高圧水洗するための装置に、本発明による噴射装置を適用した例を説明する。
<第1の実施の形態>
まず、図1乃至図7を参照して、本発明による噴射装置およびシート状物の洗浄方法の第1の実施の形態を説明する。ここで、図1は噴射装置が組み込まれ得る基板処理ラインの一例を示す上面図であり、図2は噴射装置を示す正面図であり、図3は図2に示された噴射装置を示す側面図である。
図1に示された基板処理ライン10は、ガラス等からなる光学素子用の基板Wをローラー12で搬送方向に沿って搬送しながら、当該基板Wに対して処理を施していくようになっている。この基板処理ライン10は、上流側から順に配置された、現像エリア10aと、第1置換水洗エリア10bと、第2置換水洗エリア10cと、高圧水洗エリア10dと、を有している。基板Wは、現像エリア10aに搬送されてくる前に、表面に感光性樹脂層を形成されるとともに、形成された感光性樹脂層はパターン露光される。
そして、現像エリア10aでは、基板Wが現像液に浸される。これにより、感光性樹脂層がパターニングされる。次に、第1置換水洗エリア10bでは、例えばアクアナイフを用い、搬送方向に直交する横断方向に沿って直線状に洗浄水(純水)を基板Wに対して供給する。その後、第2置換水洗エリア10cでは、例えばノズルを用い、搬送される基板Wの全面にいきわたるように洗浄水(純水)を供給する。これらの第1置換水洗エリア10bおよび第2置換水洗エリア10cにおいて、基板W上の現像液が洗浄水によって置換される。次に、基板Wは高圧水洗エリア10dに持ち込まれ、液体噴射装置20によって、高圧水洗されることになる。
次に、噴射装置20の構成について詳述する。
図2および図3に示すように、噴射装置20は、搬送方向に沿って搬送されてくる基板Wに液体を噴射する装置であり、搬送方向に直交する横断方向に沿って移動可能な二つの支持部材24,25と、各支持部材24,25にそれぞれ支持されたノズル列21,22と、を備えている。図3に示すように、二つの支持部材24,25は、搬送方向に沿って離間して配置されている。
図2に示すように、各ノズル列21,22は、横断方向に沿い一定ピッチPを空けて一直線上に並べられたノズル本体21a〜21f,22a〜22fをそれぞれ有している。ノズル本体の配置ピッチPは、例えば30mm程度となっている。各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fは、支持部材24,25に取り付けられている。本実施の形態において、支持部材24,25は各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fに連通する中空部24a,25aを形成された中空部材からなっている。各支持部材24,25は、連結管27を介して洗浄液源26に接続されている。そして、支持部材24,25をなす中空部材の中空部24a,25aに、この洗浄液源26から洗浄液(純水)が供給されるようになっている。
ここで図4には、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fから噴射された液体が、他のノズル本体から噴射される液体との干渉を生じないとした場合に、基板W上で噴射されるようになる領域を示している。図4から明らかなように、本実施の形態において、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fは液体を楕円錐状に噴射する。この結果、一つのノズル本体21a〜21f,22a〜22fからの噴射領域A21a〜A21f,A22a〜A22fは基板W上において略楕円形状を有するようになる。また、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fは、支持部材24,25に対して回転可能となっている。したがって、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fから噴射される液体の噴射領域A21a〜A21f,A22a〜A22fは、楕円の長軸が横断方向に対して種々の角度をなすように、調整され得る。
ところで、図4に示すように、本実施の形態において、隣り合うノズル本体の配置間隔Pは、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合における、一つのノズル本体から噴射される液体の基板W上での噴射領域の横断方向に沿った長さlの半分以下となっている。言い換えると、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が生じないとした場合に、隣り合う二つのノズル本体の一方から噴射された液体の基板W上での噴射領域と他方から噴射された液体の基板W上での噴射領域とが重なり合うようになる範囲の横断方向に沿った長さloよりも、隣り合うノズル本体の配置間隔Pは小さくなっている。
なお、図4に示すように、搬送方向上流側のノズル列21に含まれるノズル本体21a〜21fの配置ピッチPと、搬送方向下流側のノズル列22に含まれるノズル本体22a〜22fの配置ピッチPと、は同一となっている。ただし、搬送方向上流側のノズル列21のノズル本体21a〜21fの配置位置と、搬送方向下流側のノズル列22のノズル本体22a〜22fの配置ピッチと、は横断方向において、ノズル本体の配置ピッチPの半分(P/2)だけずれている。
搬送方向上流側のノズル列21に含まれる各ノズル本体21a〜21fは、図2に示すように、横断方向おいては真下に向けて液体を噴射し、一方、図3に示すように、搬送方向においては下流側に向けて斜めに液体を噴射する。また、搬送方向下流側のノズル列22に含まれる各ノズル本体22a〜22fは、図2に示すように、横断方向おいては真下に向けて液体を噴射し、一方、図3に示すように、搬送方向においては上流側に向けて斜めに液体を噴射する。そして、図4に示すように、搬送方向上流側のノズル列21から噴射される基板W上での液体の噴射領域A21a〜A21fが、搬送方向下流側のノズル列22から噴射される基板W上での液体の噴射領域A22a〜A22fと、横断方向における任意の位置において搬送方向に沿って重なり合うよう、各支持部材24,25の配置位置および各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fの噴射方向が決定されている。
このような構成からなる噴射装置20を用いて基板Wを高圧洗浄する場合の作用について説明する。
まず、噴射装置20の下方へ、基板Wを搬送する。このとき、噴射装置20は、基板Wの搬送路に向けて液体を高圧で噴射している。支持部材24,25の中空部24a,25a内における液体の圧力は、例えば0.01MPa以上20MPa以下、好ましくは1MPa以上5MPa以下となっている。そして、基板Wは、噴射装置20から高圧の液体を噴射されて洗浄される。
上述したように、本実施の形態において、隣り合うノズル本体の配置間隔Pは、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合における、一つのノズル本体から噴射される液体の基材W上での噴射領域の横断方向に沿った長さの半分以下となっている。すなわち、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fから噴射される液体は横断方向に沿って広い範囲で重なり合うようになる。したがって、横断方向に沿ってむらなく均一な圧力で基材Wに液体を噴射することができる。とりわけ、本実施の形態によれば、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が生じないとした場合に、隣り合う三つのノズル本体からそれぞれ噴射された液体の基板W上での三つの噴射領域がその一部において重なり合うようになる(例えば、図4の斜線領域)。したがって、例えば、図5および図6に示すように、一つのノズル本体21dの噴射向きがずれたとしても、あるいは、一つのノズル本体21bが目詰まりを起こしたとしても、当該異常の発生したノズル本体の両隣に配置されたノズル本体21c,21eまたはノズル本体21a,21cが正常に機能していれば、基板W上において液体が噴射されない領域は形成されない。つまり、基板Wは幅方向に沿った全域に渡って、噴射装置10からの液体によって高圧洗浄され得る。
また、本実施の形態においては、横断方向に沿って支持部材24,25が移動可能となっている。そして、基材Wに向けて液体を噴射している際に支持部材24,25を横断方向に移動させることにより、横断方向に沿ってさらにむらなく均一な圧力で基材Wに液体を噴射することができる。また、横断方向に沿って液体が噴射されない領域が基材W上に発生してしまうことを防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、搬送方向上流側のノズル列21から噴射される基材W上での液体の噴射領域A21a〜A21fは、搬送方向下流側のノズル列22から噴射される基材W上での液体の噴射領域A22a〜A22fと、横断方向における任意の位置において、搬送方向に沿って重なり合うようになっている。したがって、横断方向に沿ってさらにむらなく均一な圧力で基板Wに液体を噴射することができる。
さらに、本実施の形態によれば、搬送方向上流側のノズル列21におけるノズル本体21a〜21fの配置ピッチPと、搬送方向下流側のノズル列22におけるノズル本体22a〜22fの配置ピッチPと、は同一であり、搬送方向上流側のノズル列21のノズル本体21a〜21fの配置位置と、搬送方向下流側のノズル列22のノズル本体22a〜22fの配置位置と、は横断方向においてノズル本体の配置ピッチPの半分だけずれている。したがって、搬送方向上流側のノズル列21から噴射される液体の基板W上での噴射領域A21a〜A21fと、搬送方向下流側のノズル列22から噴射される液体の基板W上での噴射領域A22a〜A22fと、が搬送方向に沿って補い合うようにして重なり合う。このため、横断方向に沿ってさらにむらなく均一な圧力で基板Wに液体を噴射することができる。
以上のように、本実施の形態における噴射装置20を用いた洗浄方法によれば、搬送方向に直交する方向に沿ってむらなく均一な圧力で基板Wに噴射装置から液体を噴射することができる。したがって、基板Wをむらなく均一に洗浄することができる。このため、感光性樹脂層に形成されたパターンを破壊してしまうことを防止することができ、また、搬送方向に沿った噴射跡が基板W上に生じてしまうことも防止することができる。
なお、上述した第1の実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施の形態において、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fは液体を楕円錐状に噴射し、この結果、一つのノズル本体21a〜21f,22a〜22fからの噴射領域は基板W上において楕円形状を有するようになる例を示しが、これに限られない一例として、図7に示すように、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fは液体を円錐状に噴射し、一つのノズル本体21a〜21f,22a〜22fからの噴射領域が基板W上において略円形状を有するようにしてもよい。このような変形例によれば、ノズル本体が支持部材24,25に対して回転したとしても、基板W上における液体の噴射領域は変化しない。したがって、安定してむらなく均一な圧力で基板Wに液体を噴射することができる。なお、図7は、図4に対応する図であって、各ノズル本体21a〜21f,22a〜22fから噴射された液体が、他のノズル本体から噴射される液体との干渉を生じないとした場合に、基板W上で噴射されるようになる領域A21a〜A21f,A22a〜A22fを示している。
また、上述した実施の形態においては、支持部材24,25およびノズル列21,22が二つずつ設けられる例を示したが、これに限られない。支持部材およびノズル列が一つずつしか設けられていなくてもよい。また、支持部材およびノズル列がそれぞれ三つ以上設けられるようにしてもよい。さらに、一つの支持部材に対して二つ以上のノズル列が設けられるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、各ノズル列21,22が六つのノズル本体21a〜21f,22a〜22fを有するようにした例を示したが、これに限られない。各ノズル列が五つ以下のノズル本体を有するようにしてもよいし、七つ以上のノズル本体を有するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
次に、図8および図9を参照して、本発明による噴射装置およびシート状物の洗浄方法の第2の実施の形態を説明する。ここで、図8は、図2に対応する図であって、噴射装置を示す正面図である。一方、図9は、図4に対応する図であって、各ノズル本体31,32から噴射された液体が、他のノズル本体から噴射される液体との干渉を生じないとした場合に、基板W上で噴射されるようになる領域A31,A32を示している。
なお、第2の実施の形態は、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と、ノズル本体の構成が異なり、他は略同一となっている。図8および図9において、図1乃至図7に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付すとともに、重複する詳細な説明は省略する。
図8および図9に示すように、本実施の形態における噴射装置30は、搬送方向に直交する横断方向に沿って延びるスリット31a,32aを液体噴射口として有するノズル本体31,32を備えている。ノズル本体31,32は、第1の実施の形態と同様に、中空部24a,25aを有する支持部材24,25に支持されている。また、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、支持部材24,25は搬送方向に沿って離間して配置されている。この支持部材24,25は横断方向に沿って移動可能となっている。
図8に示すように、スリット31a,32aは、横断方向に沿った基板Wの長さよりも長くなっている。したがって、本実施の形態によれば、搬送方向に直交する方向に沿った基材W上の全領域に渡って、液体を噴射することができる。このため、横断方向に沿ってむらなく均一な圧力で基材Wに液体を噴射することができる。
また、搬送方向上流側のノズル本体31は、図8に示すように、横断方向おいては略真下に向けて液体を噴射し、一方、第1の実施の形態と同様に(図3参照)、搬送方向においては下流側に向けて斜めに液体を噴射する。また、搬送方向下流側のノズル本体32は、図8に示すように、横断方向おいては真下に向けて液体を噴射し、一方、第1の実施の形態と同様に(図3参照)、搬送方向においては上流側に向けて斜めに液体を噴射する。そして、図9に示すように、搬送方向上流側のノズル本体31から噴射される基板W上での液体の噴射領域A31が、搬送方向下流側のノズル列22から噴射される基板W上での液体の噴射領域A32と、横断方向における任意の位置において搬送方向に沿って重なり合うよう、各支持部材24,25の配置位置および各ノズル本体31,32の噴射方向が決定されている。したがって、むらなく均一な圧力で基材Wに液体を噴射することができる。
以上のように、本実施の形態における噴射装置30を用いた洗浄方法によれば、搬送方向に直交する方向に沿ってむらなく均一な圧力で基板Wに噴射装置から液体を噴射することができる。したがって、基板Wをむらなく均一に洗浄することができる。このため、感光性樹脂層に形成されたパターンを破壊してしまうことを防止することができ、また、搬送方向に沿った噴射跡が基板W上に生じてしまうことも防止することができる。
なお、上述した第2の実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、支持部材24,25およびノズル本体31,32が二つずつ設けられる例を示したが、これに限られない。支持部材およびノズル本体が一つずつしか設けられていなくてもよい。また、支持部材およびノズル本体がそれぞれ三つ以上設けられるようにしてもよい。さらに、一つの支持部材に対して二つ以上のノズル本体が設けられるようにしてもよい。
また、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態において、噴射装置20,30を、光学素子用基板Wの高圧洗浄に適用した例を示したが、これに限られず、シート状物の洗浄に適用することができ、さらには、シート状物の洗浄以外の処理に対しても適用することができる。
図1は、本発明による噴射装置が組み込まれ得る基板処理ラインの一例を示す上面図である。 図2は、本発明による噴射装置の第1の実施の形態を示す正面図である。 図3は、図2に示された噴射装置を示す側面図である。 図4は、図2に示された噴射装置によって噴射された液体の基板上での噴射領域を示す上面図である。 図5は、図2に対応する図であって、図2に示された噴射装置の作用を説明するために図である。 図6は、図4に対応する図であって、図2に示された噴射装置の図4に示された状態における作用を説明するための図である。 図7は、図4に対応する図であって、噴射装置によって噴射された液体の基板上での噴射領域の他の例を示す上面図である。 図8は、図2に対応する図であって、本発明による噴射装置の第2の実施の形態を示す正面図である。 図9は、図4に対応する図であって、図8に示された噴射装置によって噴射された液体の基板上での噴射領域を示す上面図である。 図10は、従来の噴射装置を示す正面図である。
符号の説明
10 基板処理ライン
12 ローラー
20 噴射装置
21 ノズル列
22 ノズル列
21a,21b,21c,21d ノズル本体
22a,22b,22c,22d ノズル本体
24 支持部材
25 支持部材
24a 中空部
25a 中空部
30 噴射装置
31 ノズル本体
32 ノズル本体
31a スリット
32a スリット
41 ノズル本体
A21a,A21b,A21c,A21d 噴射領域
A22a,A22b,A22c,A22d 噴射領域
A31,A32 噴射領域
P ピッチ
W 基板(シート状物)

Claims (12)

  1. 搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、
    搬送方向に直交する方向に沿い等間隔を空けて一直線上に並べられた複数のノズル本体を有するノズル列を備え、
    隣り合うノズル本体の配置間隔は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合における、一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域の前記搬送方向に直交する方向に沿った長さの半分以下である
    ことを特徴とする噴射装置。
  2. 一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合に、円形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の噴射装置。
  3. 搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、
    搬送方向に直交する方向に沿い等間隔を空けて一直線上に並べられた複数のノズル本体を有するノズル列を備え、
    一つのノズル本体から噴射される液体のシート状物上での噴射領域は、他のノズル本体から噴射される液体との干渉が無い場合に、円形状を有する
    ことを特徴とする噴射装置。
  4. 前記搬送方向に沿って離間して配置された少なくとも二つの前記ノズル列を備え、
    搬送方向上流側のノズル列から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域は、搬送方向下流側のノズル列から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域と、前記搬送方向に直交する方向における任意の位置において、搬送方向に沿って重なり合う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の噴射装置。
  5. 前記搬送方向上流側のノズル列におけるノズル本体の配置ピッチと、前記搬送方向下流側のノズル列におけるノズル本体の配置ピッチと、は同一であり、
    前記搬送方向上流側のノズル列のノズル本体の配置位置と、前記搬送方向下流側のノズル列のノズル本体の配置位置と、は前記搬送方向に直交する方向において、ノズル本体の配置ピッチの半分だけずれている
    ことを特徴とする請求項4に記載の噴射装置。
  6. 前記搬送方向に直交する方向に沿って移動可能にノズル列を支持する支持部材をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の噴射装置。
  7. 搬送方向に沿って搬送されてくるシート状物に液体を噴射する噴射装置であって、
    搬送方向に直交する方向に沿って延びるスリットを液体噴射口として有するノズル本体を備え、
    前記スリットは、前記搬送方向に直交する方向に沿ったシート状物の長さよりも長い
    ことを特徴とする噴射装置。
  8. 搬送方向に沿って離間して配置された少なくとも二つの前記ノズル本体を備え、
    搬送方向上流側のノズル本体から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域は、搬送方向下流側のノズル本体から噴射されるシート状物上での液体の噴射領域と、前記搬送方向に直交する方向における任意の位置において、搬送方向に沿って重なり合う
    ことを特徴とする請求項7に記載の噴射装置。
  9. 前記搬送方向に直交する方向に沿って移動可能に前記ノズル本体を支持する支持部材をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の噴射装置。
  10. 前記支持部材は、各ノズル本体に連通する中空部を形成された中空部材を有し、前記中空部材の中空部に前記液体が供給されるようになっている
    ことを特徴とする請求項6または9に記載の噴射装置。
  11. 前記シート状物は感光性樹脂層を有する光学素子用基板であり、
    パターン露光された前記感光性樹脂層を現像処理した後に、前記光学素子用基板を洗浄するために用いられる
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の噴射装置。
  12. 搬送方向に沿ってシート状物を搬送しながら、請求項1乃至11のいずれか一項に記載された噴射装置から噴射される液体によってシート状物を洗浄する工程を備えた
    ことを特徴とするシート状物の洗浄方法。
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