JP2008229562A - 基板位置調整装置 - Google Patents

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Hirokazu Ose
弘和 小瀬
Masatoshi Ueno
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Abstract

【課題】2つの異なる姿勢で支持される基板の位置を調整する位置調整装置を小型化する。
【解決手段】基板位置調整装置では、4つの角部位置制限部181が、主走査方向および副走査方向に対して斜めに水平移動されて互いに近づけられることにより、各角部位置制限部181の第1制限部1811が、長辺95が主走査方向に平行となる姿勢にてステージ111上に支持された長方形の基板9aの各角部の2辺に近接または当接して各角部の位置の存在許容範囲が制限され、基板9aのおよその位置調整が行われる。また、長辺が副走査方向に平行となる姿勢にて基板がステージ111上に支持されている場合には、各角部位置制限部181の第2制限部1812が、基板の各角部の2辺に近接または当接することにより、基板のおよその位置調整が行われる。これにより、2つの異なる姿勢で支持される基板の位置を調整する基板位置調整装置を小型化することができる。
【選択図】図5.A

Description

本発明は、基板の位置を調整する基板位置調整装置に関する。
従来より、有機EL(Electro Luminescence)材料を利用した有機EL表示装置の開発が行われており、例えば、高分子有機EL材料を用いたアクティブマトリックス駆動方式の有機EL表示装置の製造では、ガラス基板(以下、単に「基板」という。)に対して、TFT(Thin Film Transistor)回路の形成、陽極となるITO(Indium Tin Oxide)電極の形成、隔壁の形成、正孔輸送材料を含む流動性材料(以下、「正孔輸送液」という。)の塗布、加熱処理による正孔輸送層の形成、有機EL材料を含む流動性材料(以下、「有機EL液」という。)の塗布、加熱処理による有機EL層の形成、陰極の形成、および、絶縁膜の形成による封止が順次行われる。
有機EL表示装置の製造において、正孔輸送液または有機EL液を基板に塗布する装置の1つとして、特許文献1に示すように、流動性材料を連続的に吐出する複数のノズルをステージ上の基板に対して相対移動することにより、基板に流動性材料を塗布する装置が知られている。特許文献1の装置では、ノズルを主走査方向に移動するとともに、主走査方向へのノズルの移動が行われる毎に基板を副走査方向に移動することにより、基板上の塗布領域に形成された複数の隔壁間の溝に流動性材料がストライプ状に塗布される。また、流動性材料の塗布開始前には、ノズルに対する基板の位置調整が行われる。
一方、特許文献2では、平面表示装置用の基板を処理する装置において、支持ステージ上に載置された基板の粗い位置調整を行うアライメント装置が開示されている。特許文献2のアライメント装置では、長方形の基板の各角部近傍に配置された押付け装置において、基板の長辺に接触する第1プッシャが短辺に平行な方向に基板縁部に対して付勢され、基板の短辺に接触する第2プッシャが長辺に平行な方向に基板縁部に対して付勢されることにより、基板の位置調整が行われる。
特開2004−111073号公報 特開2004−253809号公報
ところで、特許文献1のようなノズル塗布装置では、基板上の塗布領域の溝が伸びる方向とノズルの主走査方向とが平行とされる必要がある。一方、塗布領域の溝が伸びる方向は、製造される有機EL表示装置の種類により、長方形の基板の長辺に平行となる場合もあり、短辺に平行となる場合もある。また、1枚の基板から複数の有機EL表示装置用の基板を製造する(いわゆる、多面取りを行う)場合、複数の塗布領域を基板上に効率的に配置できるように、溝が伸びる方向は、基板の長辺に平行とされることもあり、短辺に平行とされることもある。したがって、基板がステージ上に載置される際には、基板の長辺がノズルの主走査方向に平行とされることもあり、基板の短辺が主走査方向に平行とされることもある。
ステージ上に載置された基板は、流動性材料の塗布前に位置調整が行われるが、1つの姿勢の基板の調整のみを想定している特許文献2のアライメント装置では、基板が搬入される姿勢が2通りある場合に対応することは困難である。このような場合、特許文献2のアライメント装置により敢えて位置調整を行おうとすると、搬入された基板を必要に応じて90°回転してアライメント装置が対応可能な所定の姿勢とした後、基板に対する位置調整を行い、さらに、必要に応じて基板を90°回転することにより、塗布領域の溝の伸びる方向をノズルの主走査方向に一致させることとなる。このため、基板の位置調整に要する時間が増大してしまい、生産性が低下してしまう。
また、特許文献2のアライメント装置の4つの押付け装置を、基板の長辺に平行な方向、および、短辺に平行な方向に水平移動することにより、姿勢が異なる基板に対応する位置に配置することも考えられるが、押付け装置の移動領域を確保する必要があり、また、押付け装置の移動機構も必要となるため、アライメント装置が大型化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、2つの異なる姿勢で支持される基板の位置を調整する位置調整装置を小型化することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板の位置を調整する基板位置調整装置であって、長方形の基板が水平姿勢にて載置され、前記基板を水平方向にスライド可能に支持する基板支持部と、前記基板の対角方向の一対の角部に対向する一対の角部位置制限部と、前記一対の角部位置制限部の少なくとも一方を移動して互いに近づけることにより、前記一対の角部位置制限部を前記一対の角部に近接または当接させて前記一対の角部の位置の存在許容範囲を制限する、または、前記位置を固定する水平移動機構とを備え、前記基板の長辺が水平な所定の第1方向に平行となる第1の姿勢にて、または、前記第1方向に垂直かつ水平な第2方向に平行となる第2の姿勢にて前記基板が前記基板支持部上に載置され、前記一対の角部位置制限部のそれぞれが、前記第1の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の一の角部の2辺に対向する第1制限部と、前記第2の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の一の角部の2辺に対向する第2制限部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板位置調整装置であって、前記一対の角部位置制限部が互いに近づいた状態において、前記第1の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の前記第1制限部に対向する一の角部において、前記第1制限部に対向する2辺のうちの少なくとも一方を前記第1制限部に対して非接触状態としつつ前記一対の角部位置制限部により前記一対の角部の位置の存在許容範囲が制限される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の基板位置調整装置であって、前記基板の位置が調整される際に前記一対の角部位置制限部の双方が移動し、前記一対の角部位置制限部のそれぞれの移動方向と前記第1方向との為す角度が30°以上60°以下である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、前記第1制限部および前記第2制限部のそれぞれが、前記基板の主面に垂直であって前記2辺に対向する複数の円筒面を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の基板位置調整装置であって、前記第1制限部および前記第2制限部のそれぞれが、前記基板の前記主面に垂直な軸を中心として回転する円筒状の複数のローラである。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、前記基板支持部が、前記基板の下面に当接する長方形の支持面を有するステージと、前記ステージの前記支持面の中心を通るとともに前記支持面に垂直な回転軸を中心として前記ステージを90°回転するステージ回転機構とを備え、前記支持面の短辺が、前記基板の短辺よりも短く、前記支持面の長辺が、前記基板の長辺よりも短く、かつ、前記基板の前記短辺よりも長い。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の基板位置調整装置であって、前記一対の角部位置制限部を、前記ステージの前記支持面に垂直な方向に昇降する昇降機構をさらに備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、前記基板の対角方向のもう一対の角部に対向するもう一対の角部位置制限部と、前記もう一対の角部位置制限部の双方を移動して互いに近づけることにより、前記もう一対の角部位置制限部を前記もう一対の角部に近接または当接させて前記もう一対の角部の位置の存在許容範囲を制限する、または、前記位置を固定するもう1つの水平移動機構とをさらに備える。
本発明では、2つの異なる姿勢で支持される基板の位置を調整する位置調整装置を小型化することができる。請求項2の発明では、角部位置制限部の構造を簡素化することができる。請求項8の発明では、基板の位置調整を容易に行うことができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る塗布装置1の平面図であり、図2は塗布装置1の正面図である。塗布装置1は、平面表示装置用のガラス基板9(以下、単に「基板9」という。)に画素形成材料を含む流動性材料を塗布する装置である。本実施の形態では、塗布装置1において、アクティブマトリックス駆動方式の有機EL(Electro Luminescence)表示装置用の基板9に、有機EL材料を含む流動性材料(以下、「有機EL液」という。)が塗布される。
図3.Aおよび図3.Bは、基板9を示す平面図である。基板9上において有機EL液が塗布される塗布領域91には、所定の方向に伸びる複数の隔壁92が等ピッチにて予め形成されている。複数の隔壁92が伸びる方向は、図3.Aに示すように、基板9の短辺94に垂直なX方向とされる場合と、図3.Bに示すように、基板9の長辺95に垂直なY方向とされる場合の2通りがある。以下の説明では、隔壁92がX方向に伸びる基板9を「基板9a」と呼び、隔壁92がY方向に伸びる基板9を「基板9b」と呼ぶ。また、基板9a,9bを区別する必要がない場合には、単に「基板9」という。
基板9では、隔壁92間の複数の溝に有機EL液が塗布される。以下の説明では、隔壁92間のピッチ(隔壁92間の溝のピッチでもある。)を、「隔壁ピッチ」という。また、基板9の塗布領域91の外側には、基板9の位置調整において利用される4つの十字型の位置調整用目印(いわゆる、アライメントマーク)93が形成されている。本実施の形態では、基板9の厚さは0.5mm〜0.7mm程度とされる。
図1および図2に示すように、塗布装置1は、水平姿勢にて載置された長方形の基板9aを支持する基板支持部11を備え、基板支持部11は、基板9aの下面(すなわち、図1中の(−Z)側の主面)に当接する長方形の支持面113を有するステージ111、および、ステージ111の支持面113の中心を通るとともに支持面113に垂直な回転軸を中心としてステージ111を回転するステージ回転機構112を備える。ステージ111は、内部にヒータによる加熱機構(図示省略)を備え、基板9aを水平方向に(すなわち、図1中のXY平面に平行に)スライド可能に支持する。また、ステージ111は、基板9aを吸着して保持することもできる。
図1に示すように、基板9aの短辺94、および、ステージ111の支持面113の短辺114は、図1中のY方向に平行となっており、支持面113の短辺114は基板9aの短辺94よりも僅かに短い。また、基板9aの長辺95、および、ステージ111の支持面113の長辺115は、図1中のX方向に平行となっており、支持面113の長辺115は基板9aの長辺95よりも僅かに短く、かつ、基板9aの短辺94よりも長い。基板9aのエッジとステージ111のエッジとの間の距離は、X方向およびY方向のそれぞれにおいて10mm以下とされることが好ましい。これにより、基板9aのエッジ近傍の部位が自重により下側に変形することを防止することができ、また、ステージ111内の加熱機構により基板9aを均一に加熱することができる。
図1および図2に示すように、塗布装置1は、また、基板支持部11を基板9aの主面に平行な所定の水平方向(すなわち、図1中のY方向であり、以下、「副走査方向」という。)に移動する支持部移動機構12、基板9a上に形成されたアライメントマーク93(図3.A参照)を撮像して検出する目印検出部13、基板支持部11上の基板9aに向けて流動性材料を吐出する吐出機構である塗布ヘッド14、塗布ヘッド14を基板9aの主面に平行かつ副走査方向に垂直な水平方向(すなわち、図1中のX方向であり、以下、「主走査方向」という。)に移動するヘッド移動機構15、塗布ヘッド14の移動方向(すなわち、X方向)に関して基板支持部11の両側に設けられるとともに塗布ヘッド14からの有機EL液を受ける2つの受液部16、塗布ヘッド14に流動性材料を供給する流動性材料供給部17、および、基板支持部11上において基板9aを水平方向にスライドする基板スライド機構18(図1にのみ図示する。)を備える。
塗布ヘッド14は、同一種類の有機EL液を連続的に吐出する複数(本実施の形態では、3本)のノズル141を備え、3本のノズル141は、図1中のX方向である主走査方向に関して略直線状に離れて配列されるとともに図1中のY方向である副走査方向に僅かにずれて配置されている。3本のノズル141の吐出口は、副走査方向に関して等ピッチにて配列されており、隣接する2本のノズルの吐出口の間の副走査方向に関する距離は、基板9aの塗布領域91(図3.A参照)における隔壁ピッチの3倍に等しくされる。
塗布装置1により基板9aに有機EL液が塗布される際には、まず、基板スライド機構18により、基板支持部11上にスライド可能に支持された基板9aが水平方向にスライドされ、基板9aのおよその位置調整(いわゆる、プリアライメント)が行われる。そして、基板9aがステージ111に吸着されて(+Y)方向へと移動することにより、基板9aの上面に設けられた位置調整用目印93(図3.A参照)が、目印検出部13のCCDカメラ13aの撮像領域内に位置する。基板スライド機構18の詳細な構造および基板9aのおよその位置調整の詳細については後述する。
続いて、CCDカメラ13aにより基板9a上の位置調整用目印93が撮像される。次に、CCDカメラ13aからの出力に基づいて支持部移動機構12、および、基板支持部11のステージ回転機構112が駆動され、基板9aがステージ111と共に僅かに移動および回転することにより、基板9aの高精度な位置調整が行われて基板9aが塗布開始位置に位置する。
その後、ヘッド移動機構15により塗布ヘッド14が有機EL液を連続的に吐出しつつ主走査方向に移動し、塗布ヘッド14の主走査方向への移動(すなわち、図1中の(+X)方向または(−X)方向への移動)が1回行われる毎に、支持部移動機構12により基板9aが副走査方向(図1中の(+Y)方向)にステップ移動する。そして、ノズル141の基板9aに対する主走査方向および副走査方向への相対移動が繰り返されることにより、基板9aに有機EL液がストライプ状に塗布される。塗布装置1では、ヘッド移動機構15および支持部移動機構12が、ノズル141を基板9aに対して主走査方向および副走査方向に相対的に移動する主走査機構および副走査機構となる。
また、塗布装置1により、図3.Bに示す基板9bに対する有機EL液の塗布が行われる際には、図4に示すように、基板支持部11のステージ111が、ステージ回転機構112により図1に示す状態から90°回転された状態にて基板9bが支持される。基板支持部11では、図4に示すように、基板9bの短辺94、および、ステージ111の支持面113の短辺114は、図4中のX方向(すなわち、主走査方向)に平行となっており、また、基板9bの長辺95、および、ステージ111の支持面113の長辺115は、図4中のY方向(すなわち、副走査方向)に平行となっている。そして、X方向に伸びる隔壁92(図3.B参照)間の複数の溝に有機EL液が塗布される。
塗布装置1による基板9bに対する有機EL液の塗布の流れは、基板9aに対する有機EL液の塗布とほぼ同様であり、まず、基板スライド機構18により基板9bがステージ111上において水平方向にスライドされておよその位置調整(すなわち、プリアライメント)が行われる。続いて、基板9bがステージ111に吸着され、支持部移動機構12により(+Y)方向へと移動することにより、基板9b上の位置調整用目印93(図3.B参照)が目印検出部13のCCDカメラ13bの撮像領域内に位置する。次に、CCDカメラ13b、支持部移動機構12およびステージ回転機構112による基板9bの高精度な位置調整が行われた後、塗布ヘッド14のノズル141の基板9bに対する主走査方向および副走査方向への相対移動が繰り返されることにより、基板9bに有機EL液がストライプ状に塗布される。
このように、塗布装置1では、図1に示すように、長辺95が主走査方向(X方向)に平行となる姿勢にて基板支持部11上に載置された基板9aの位置調整および有機EL液の塗布が行われ、また、図4に示すように、長辺95が副走査方向(Y方向)に平行となる姿勢にて基板支持部11上に載置された基板9bの位置調整および有機EL液の塗布が行われる。ここで、主走査方向および副走査方向をそれぞれ第1方向および第2方向とし、以下の説明では、基板支持部11上における基板9aおよび基板9bの姿勢をそれぞれ、長辺95が第1方向に平行となる第1姿勢、および、長辺95が第2方向に平行となる第2姿勢という。
次に、基板スライド機構18の詳細な構造について説明し、さらに、第1姿勢にて基板支持部11に載置された基板9a、および、第2姿勢にて基板支持部11に載置された基板9bの基板スライド機構18によるおよその位置調整であるプリアライメントの流れについて説明する。
図5.Aおよび図5.Bは、基板支持部11および基板スライド機構18近傍を拡大して示す平面図である。図5.Aでは、基板支持部11上に基板9aが第1姿勢にて支持されている状態を示し、図5.Bでは、基板支持部11上に基板9bが第2姿勢にて支持されている状態を示す。
図5.Aに示すように、基板スライド機構18は、第1姿勢にて支持されている基板9aの4つの角部にそれぞれ対向する4つの角部位置制限部181を備える。各角部位置制限部181は、図5.Bに示すように、第2姿勢にて支持されている基板9bの各角部にも対向する。
図6は、一の角部位置制限部181近傍を拡大して示す斜視図である。図5.A、図5.Bおよび図6に示すように、各角部位置制限部181は、基板9aの一の角部の2辺(すなわち、短辺94および長辺95)に対向するとともに基板9aの主面に垂直な軸を中心として回転する円筒状の2つのローラ1814a、基板9bの一の角部の2辺(すなわち、短辺94および長辺95)に対向するとともに基板9bの主面に垂直な軸(基板9aの主面に垂直な軸でもある。)を中心として回転する円筒状の2つのローラ1814b、並びに、各2つのローラ1814a,1814bを一体的に保持する平板状のプレート部1813を備える。本実施の形態では、ローラ1814a,1814bの高さ(すなわち、プレート部1813の上面からの突出量)は約25mmとされる。
以下の説明では、各角部位置制限部181の2つのローラ1814aをまとめて「第1制限部1811」と呼び、2つのローラ1814bをまとめて「第2制限部1812」と呼ぶ。各角部位置制限部181では、2つのローラ1814aの外周面が、基板9aの主面に垂直であって基板9aの一の角部の2辺に対向する2つの円筒面となっており、2つのローラ1814bの外周面が、基板9bの主面に垂直であって基板9bの一の角部の2辺に対向する2つの円筒面となっている。
各角部位置制限部181のプレート部1813は、ステージ111とおよそ同じ高さに位置しており、図5.Aおよび図5.Bに示すように、プレート部1813に設けられた2つの切欠部1815がそれぞれ、基板9aおよび基板9bを支持する際のステージ111の角部においてステージ111の側面に対向している。
基板スライド機構18は、また、図5.A、図5.Bおよび図6に示すように、4つの角部位置制限部181を基板9a,9bの中央近傍に向けてそれぞれ水平方向に移動する4つの水平移動機構182、および、4つの角部位置制限部181をステージ111の支持面113に垂直なZ方向にそれぞれ昇降する4つの昇降機構183を備える。本実施の形態では、水平移動機構182および昇降機構183としてエアシリンダが使用される。
基板スライド機構18では、各水平移動機構182が駆動されることにより、各角部位置制限部181がX方向およびY方向(すなわち、主走査方向および副走査方向)に対して傾斜する斜め方向に水平移動する。各角部位置制限部181の移動方向と主走査方向との為す角度は、好ましくは30°以上60°以下とされ、本実施の形態では、45°とされる。基板スライド機構18では、水平移動機構182により4つの角部位置制限部181が基板9a,9bの中央近傍に向けて移動して前進位置に位置することにより、主走査方向および副走査方向に関して互いに近づき、基板9a,9bから離れる方向に移動して後退位置に位置することにより、主走査方向および副走査方向に関して離れる。
図5.Aに示すように、各角部位置制限部181が前進位置に位置した状態では、平面視において4つの角部位置制限部181の第1制限部1811により形成される矩形領域1810a(すなわち、8つのローラ1814aの外周面に内接する長方形により囲まれる領域)の短辺および長辺はそれぞれ、基板9aの短辺94および長辺95よりも2mmずつ大きい。また、図5.Bに示すように、平面視において4つの角部位置制限部181の第2制限部1812により形成される矩形領域1810b(すなわち、8つのローラ1814bの外周面に内接する長方形により囲まれる領域)の短辺および長辺はそれぞれ、基板9bの短辺94および長辺95よりも2mm大きい。なお、図5.Aおよび図5.Bでは、矩形領域1810a,1810bと基板9a,9bとの間の隙間を実際よりも大きく描いている。
次に、基板9aのプリアライメントについて説明する。図7は、基板9aのプリアライメントの流れを示す図である。また、図8.Aおよび図8.B、並びに、図9は、位置調整途上の基板支持部11および基板スライド機構18近傍を示す平面図である。
基板9aの位置調整が行われる際には、まず、基板スライド機構18の昇降機構183により、角部位置制限部181が必要に応じて(−Z)方向に下降してステージ111の下面よりも下側の退避位置に位置する。続いて、基板支持部11のステージ回転機構112により、ステージ111が必要に応じて90°回転され、図1に示すように、ステージ111の短辺114および長辺115がそれぞれ、主走査方向および副走査方向に平行とされる。そして、この状態において、基板9a(図3.A参照)がステージ111上に載置されて水平方向にスライド可能に支持される(ステップS11)。なお、ステージ111の90°の回転は、昇降機構183に設けられたセンサによりステージ111が退避位置に位置していることが確認されない限り行われない。すなわち、昇降機構183のセンサは、ステージ回転機構112に対するインターロックの役割を果たしている。
次に、基板スライド機構18において、図8.Aに示すように後退位置に位置する4つの角部位置制限部181が昇降機構183により上昇し、基板9aおよびステージ111とおよそ同じ高さに位置する(ステップS12)。さらに、水平移動機構182により、4つの角部位置制限部181が基板9aに向けて前進し、図8.Bに示すように前進位置に位置することにより、基板9aが二点鎖線にて示す初期位置からスライドされて実線にて示す位置へと移動される(ステップS13)。
具体的には、各角部位置制限部181が前進する際には、図8.B中の(−X)側かつ(−Y)側の角部位置制限部181において、2つのローラ1814aが基板9aの(−X)側の短辺94および(−Y)側の長辺95に当接し、基板9aを(+X)方向および(+Y)方向へと押す。(+X)側かつ(−Y)側の角部位置制限部181では、1つローラ1814aが基板9aの(−Y)側の長辺95に当接して基板9aを(+Y)方向へと押す。このとき、(+X)側かつ(−Y)側の角部位置制限部181のもう1つのローラ1814aは、当該角部位置制限部181の前進位置において(すなわち、4つの角部位置制限部181が互いに近づいた状態において)、基板9aの(+X)側の短辺94に非接触状態にて近接して(+X)側の短辺94の位置の存在許容範囲を制限する。
また、(−X)側かつ(+Y)側の角部位置制限部181では、1つのローラ1814aが基板9aの(−X)側の短辺94に当接して基板9aを(+X)方向へと押す。このとき、(−X)側かつ(+Y)側の角部位置制限部181のもう1つのローラ1814aは、当該角部位置制限部181の前進位置において、基板9aの(+Y)側の長辺95に非接触状態にて近接して(+Y)側の長辺95の位置の存在許容範囲を制限する。(+X)側かつ(+Y)側の角部位置制限部181では、当該角部位置制限部181の前進位置において、2つのローラ1814aが基板9aの(+X)側の短辺94および(+Y)側の長辺95にそれぞれ非接触状態にて近接して(+X)側の短辺94および(+Y)側の長辺95の位置の存在許容範囲を制限する。
このように、塗布装置1では、4つの水平移動機構182により4つの角部位置制限部181を移動して互いに近づけることにより、各第1制限部1811が基板9aの各角部に当接または非接触状態にて近接して各角部の位置の存在許容範囲が制限される。これにより、基板9aが、図5.Aに示す矩形領域1810a内へと移動されて基板9aのプリアライメントが終了する。その後、水平移動機構182により各角部位置制限部181が後退し、昇降機構183により退避位置へと下降した後、上述のように、基板9aの高精度な位置調整、および、基板9aに対する有機EL液の塗布が行われる。
基板9bのプリアライメントの流れは、基板9aのプリアライメント(図7参照)と同様であり、基板9b(図3.B参照)がステージ111上に載置されて水平方向にスライド可能に支持された後、4つの角部位置制限部181が上昇して基板9bおよびステージ111とおよそ同じ高さに位置する(ステップS11,S12)。続いて、水平移動機構182により、4つの角部位置制限部181が基板9bに向けて前進し、図9に示すように前進位置に位置することにより、基板9bが二点鎖線にて示す初期位置からスライドされて実線にて示す位置へと移動される(ステップS13)。
図9に示すように、塗布装置1では、基板9bがステージ111上に傾いて載置された場合(すなわち、基板9bの辺がステージ111の辺に非平行な状態で載置された場合)であっても、4つの水平移動機構182により4つの角部位置制限部181を移動して互いに近づけることにより、各第2制限部1812が基板9bの各角部に当接または非接触状態にて近接して各角部の位置の存在許容範囲が制限される。その結果、基板9bが、傾きが抑制される方向に向きを変更しつつ図5.Bに示す矩形領域1810b内へと移動され、基板9b上の位置調整用目印93(図3.B参照)が図4に示すCCDカメラ13bの撮像領域内に位置する。なお、基板9のプリアライメントでは、調整後の基板9の姿勢がステージ111に対して傾いていてもよい。
以上に説明したように、塗布装置1では、基板スライド機構18の4つの角部位置制限部181が、主走査方向および副走査方向に対して斜めに水平移動されて互いに近づけられることにより、各角部位置制限部181の第1制限部1811が、基板支持部11のステージ111上に第1姿勢にて支持された基板9aの各角部の2辺(すなわち、短辺94および長辺95)に近接または当接して各角部の位置の存在許容範囲が制限され、基板9aのおよその位置調整であるプリアライメントが行われる。また、ステージ111上に基板9bが第2姿勢にて支持されている場合には、各角部位置制限部181の第2制限部1812が、基板9bの各角部の2辺に近接または当接して各角部の位置の存在許容範囲が制限されることにより、基板9bのプリアライメントが行われる。
このように、塗布装置1では、基板支持部11および基板スライド機構18が、第1姿勢および第2姿勢にてそれぞれ支持される基板9のプリアライメントを行う基板位置調整装置となっており、基板9の角部の位置の存在許容範囲を制限する角部位置制限部181、および、角部位置制限部181を基板9の中央近傍に向けて基板9の短辺94および長辺95に対して斜めに水平移動する水平移動機構182が、第1姿勢および第2姿勢にて支持される基板9のそれぞれの位置調整時において共通とされることにより、2つの異なる姿勢で支持される基板9の位置を調整する基板位置調整装置を小型化することができる。
特に、基板位置調整装置のうち、基板スライド機構18を小型化することができるため、塗布装置1の(−Y)側の部位(すなわち、基板スライド機構18が設けられる側の部位)におけるX方向およびY方向の幅を小さくすることができる。その結果、有機EL表示装置の製造ラインにおいて、製造に係る複数の装置を搬送アームを中心として略円周状に配置する際等に、塗布装置1の(−Y)側の部位を搬送アームに向けて配置することにより、製造ラインの設置に要する面積を小さくすることができる。
基板位置調整装置(すなわち、基板支持部11および基板スライド機構18)では、また、角部位置制限部181が互いに近づいた状態において、第1制限部1811により形成される矩形領域1810a(図5.A参照)の短辺および長辺の長さがそれぞれ、基板9aの短辺94および長辺95の長さよりも大きくされることにより、基板9aの少なくとも一の角部において第1制限部1811(すなわち、2つのローラ1814a)に対向する2辺のうちの少なくとも一方を第1制限部1811に対して非接触状態としつつ、基板9aの4つの角部の位置の存在許容範囲を制限することができる。
これにより、基板9aの辺の長さが公差(本実施の形態では、0.5mm)の範囲内で設計値よりも大きい場合であっても、基板9aが第1制限部1811により強く挟まれることが防止され、基板9aの第1制限部1811と当接する部位に過剰な押圧力が加えられることが防止される。したがって、第1制限部1811による基板9aへの押圧力を緩和するための構造(例えば、プレート部に対して水平移動可能とされた第1制限部をバネ等の弾性部材により基板に向けて付勢し、第1制限部による基板への押圧力が過剰に大きくなった場合には、弾性部材が圧縮されて第1制限部が押圧力が小さくなる方向へとプレート部上で移動する構造)を角部位置制限部181に設ける必要がない。
また、同様に、角部位置制限部181が互いに近づいた状態において、第2制限部1812により形成される矩形領域1810b(図5.B参照)の短辺および長辺の長さがそれぞれ、基板9bの短辺94および長辺95の長さよりも大きくされることにより、基板9bの少なくとも一の角部において第2制限部1812(すなわち、2つのローラ1814b)に対向する2辺のうちの少なくとも一方を第2制限部1812に対して非接触状態としつつ、基板9bの4つの角部の位置の存在許容範囲を制限することができるため、第2制限部1812による基板9bへの押圧力を緩和するための構造を角部位置制限部181に設ける必要もない。したがって、角部位置制限部181の構造を簡素化することができ、基板位置調整装置のメンテナンスに要する時間および費用を低減することができる。
なお、角部位置制限部181が互いに近づいた状態において、第1制限部1811および第2制限部1812によりそれぞれ形成される矩形領域1810a,1810bの大きさは、必ずしも上記実施の形態にて説明した大きさには限定されず、基板9a,9bの公差や目印検出部13のCCDカメラ13a,13bの撮像領域の大きさ等に基づいて適宜決定されてよい。
角部位置制限部181では、第1制限部1811および第2制限部1812のそれぞれが、基板9の角部の2辺に対向する2つの円筒面(すなわち、ローラ1814a,1814bの外周面)を有することにより、第1制限部1811および第2制限部1812が基板9に当接する際の当接面積を減少させることができ、ステージ111上における基板9の移動の自由度を向上することができる。また、第1制限部1811が2つのローラ1814aとされ、第2制限部1812が2つのローラ1814bとされることにより、第1制限部1811および第2制限部1812と基板9との摩擦による基板9の移動時における抵抗が低減されるため、ステージ111上における基板9の移動の自由度をさらに向上することができる。
基板スライド機構18では、水平移動機構182による各角部位置制限部181の移動方向と主走査方向(すなわち、基板9aの短辺94に垂直な方向であり、また、基板9bの長辺95に垂直な方向)との為す角度が30°以上60°以下とされることにより、角部位置制限部181を主走査方向に所定の距離だけ移動する際の副走査方向における移動距離、および、角部位置制限部181を副走査方向に所定の距離だけ移動する際の主走査方向における移動距離が過剰に大きくなることを防止することができる。その結果、水平移動機構182による角部位置制限部181の移動範囲を小さくすることができ、基板位置調整装置をより小型化することができる。
また、昇降機構183により各角部位置制限部181を下降させてステージ111の下面よりも下側に退避させることにより、ステージ回転機構112によりステージ111を90°回転する際に(例えば、ステージ111を図4に示す状態から図1に示す状態へと回転さする際に)、ステージ111と角部位置制限部181が干渉することが防止される。これにより、ステージ111の回転時に角部位置制限部181を水平方向に大きく退避させる必要がないため、基板位置調整装置をさらに小型化することができる。
基板支持部11では、ステージ111の短辺114が基板9の短辺94よりも短くされ、長辺115が基板9の長辺95よりも短く、かつ、基板9の短辺94よりも長くされている。そして、基板9が第1姿勢および第2姿勢のいずれの姿勢で搬入された場合であっても、ステージ回転機構112により必要に応じてステージ111を90°回転し、ステージ111の短辺114および長辺115がそれぞれ、基板9の短辺94および長辺95にほぼ平行になるように基板9がステージ111上に支持される。このように、ステージ111の支持面113が基板9から露出しない状態(すなわち、支持面113全体が基板9により覆われている状態)において、基板9への有機EL液の塗布が行われることにより、ステージ111への有機EL液の付着を防止しつつ広い面積で安定して基板9を保持することができる。また、ステージ111に内蔵された加熱機構により、基板9をほぼ均一に加熱することもできる。
基板位置調整装置では、角部位置制限部181が互いに近づいた状態において、第1制限部1811により形成される矩形領域1810a(図5.A参照)の短辺および長辺の長さ、並びに、第2制限部1812により形成される矩形領域1810b(図5.B参照)の短辺および長辺の長さがそれぞれ、基板9の短辺94および長辺95の長さと等しくされることにより、前進位置に位置した4つの角部位置制限部181に基板9の短辺94および長辺95が全て当接して基板9の4つの角部の位置が固定されてもよい。
この場合であっても、基板9の角部の位置を固定する角部位置制限部181、および、角部位置制限部181を基板9の中央近傍に向けて基板9の短辺94および長辺95に対して斜めに水平移動する水平移動機構182が、基板支持部11のステージ111上において第1姿勢および第2姿勢にて支持される基板9のそれぞれの位置調整時において共通とされることにより、2つの異なる姿勢で支持される基板9の位置を調整する基板位置調整装置を小型化することができる。なお、角部位置制限部181により基板9の4つの角部が固定される場合、例えば、第1制限部1811および第2制限部1812をプレート部1813に対して移動可能とした上で、弾性部材により第1制限部1811および第2制限部1812を基板9に対して付勢する構造とすることにより、角部位置制限部181による基板9に対する押圧力を緩和することが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、基板スライド機構18の各角部位置制限部181では、図5.Aおよび図5.Bに示すプレート部1813上に設けられる4本のローラ1814a,1814bのうち、中央の2本のローラ1814a,1814bに代えて、図10に示すように、1本のローラ1814cが設けられてもよい。この場合、ローラ1814cは、第1姿勢にて支持される基板9aの長辺95、および、第2姿勢にて支持される基板9bの長辺95に近接または当接する。
また、各角部位置制限部181では、4本のローラ1814a,1814bが省略されるとともにプレート部1813の厚さが厚くされ、プレート部1813の2つの切欠部1815の側面がそれぞれ、基板9の一の角部の2辺に対向する第1制限部1811および第2制限部1812とされてもよい。
基板支持部11では、ステージ111の支持面113は必ずしも長方形とされる必要はなく、例えば、4辺が基板9の短辺94よりも短い正方形とされてもよい。この場合、第1姿勢にて搬入される基板9を支持する際も、第2姿勢にて搬入される基板9を支持する際も、ステージ111が90°回転される必要はない。
基板位置調整装置では、例えば、4つの角部位置制限部181のうちの1つの角部位置制限部181が、他の3つの角部位置制限部181よりも先に水平移動されて前進位置に位置した後、他の3つの角部位置制限部181が前進位置へと水平移動されることにより、基板9のプリアライメントが行われてもよい。
基板位置調整装置の小型化という観点からは、基板スライド機構18の角部位置制限部181および水平移動機構182は、必ずしも4つ設けられる必要はなく、例えば、基板9の対角方向の一対の角部に対向する一対の角部位置制限部181、および、一対の角部位置制限部181を水平移動する一対の水平移動機構182のみにより、基板9の一対の角部の位置の存在許容範囲が制限され、または、一対の角部の位置が固定されることにより、基板9のプリアライメントが行われてもよい。この場合であっても、上記実施の形態と同様に、2つの異なる姿勢で支持される基板9の位置を調整する基板位置調整装置を小型化することができる。
このとき、基板スライド機構18では、一対の角部位置制限部181のうちの一方が水平方向において固定されており、他方の角部位置制限部181のみが水平移動機構182により水平移動されることにより、一対の角部位置制限部181が互いに近づき、基板9のプリアライメントが行われてもよい。すなわち、基板スライド機構18では、一対の角部位置制限部181の少なくとも一方が水平移動機構182により水平移動する。
ただし、基板位置調整装置では、基板9の4つの角部に対向する4つの角部位置制限部181(すなわち、基板9の対角方向の一対の角部およびもう一対の角部にそれぞれ対向する一対の角部位置制限部181およびもう一対の角部位置制限部181)、並びに、4つの角部位置制限部181をそれぞれ水平移動する(すなわち、一対の角部位置制限部181の双方、および、もう一対の角部位置制限部181の双方を水平移動する)4つの水平移動機構182が基板スライド機構18に設けられることにより、基板9の4つの角部の全てについて、その位置の存在許容範囲を確実に制限することができ、または、その位置を確実に固定することができるため、基板9のプリアライメントを容易に行うことができる。
上記実施の形態に係る基板位置調整装置は、塗布装置1における複数の塗布領域91が設けられた基板(すなわち、多面取りが行われる基板)のプリアライメントにも利用されてよい。また、正孔輸送材料を含む流動性材料が塗布される基板のプリアライメントに利用されてもよい。ここで、「正孔輸送材料」とは、有機EL表示装置の正孔輸送層を形成する材料であり、「正孔輸送層」とは、有機EL材料により形成された有機EL層へと正孔を輸送する狭義の正孔輸送層のみを意味するのではなく、正孔の注入を行う正孔注入層も含む。
基板位置調整装置は、液晶表示装置やプラズマ表示装置等の平面表示装置用の基板に対し、着色材料や蛍光材料等の他の種類の画素形成材料を含む流動性材料や他の様々な流動性材料を塗布する塗布装置における基板のプリアライメントに利用されてもよく、また、他の様々な基板に対して様々な処理を行う処理装置における基板のプリアライメントに利用されてもよい。なお、基板位置調整装置による基板の位置調整の精度が、処理装置において求められる位置調整精度の許容範囲内である場合には、基板位置調整装置により基板の最終的な位置調整が行われてもよい。基板位置調整装置は、他の処理を行う機構と独立して設けられてもよく、この場合、基板位置調整装置により位置調整された基板が、他の処理装置等に搬入される。
塗布装置の平面図である。 塗布装置の正面図である。 基板を示す平面図である。 基板を示す平面図である。 塗布装置の平面図である。 基板支持部および基板スライド機構近傍を拡大して示す平面図である。 基板支持部および基板スライド機構近傍を拡大して示す平面図である。 角部位置制限部近傍を拡大して示す斜視図である。 基板のプリアライメントの流れを示す図である。 位置調整途上の基板支持部および基板スライド機構近傍を示す平面図である。 位置調整途上の基板支持部および基板スライド機構近傍を示す平面図である。 位置調整途上の基板支持部および基板スライド機構近傍を示す平面図である。 基板スライド機構の他の例を示す平面図である。
符号の説明
9,9a,9b 基板
11 基板支持部
18 基板スライド機構
94 短辺
95 長辺
111 ステージ
112 ステージ回転機構
113 支持面
114 短辺
115 長辺
181 角部位置制限部
182 水平移動機構
183 昇降機構
1811 第1制限部
1812 第2制限部
1814a〜1814c ローラ
S11〜S13 ステップ

Claims (8)

  1. 基板の位置を調整する基板位置調整装置であって、
    長方形の基板が水平姿勢にて載置され、前記基板を水平方向にスライド可能に支持する基板支持部と、
    前記基板の対角方向の一対の角部に対向する一対の角部位置制限部と、
    前記一対の角部位置制限部の少なくとも一方を移動して互いに近づけることにより、前記一対の角部位置制限部を前記一対の角部に近接または当接させて前記一対の角部の位置の存在許容範囲を制限する、または、前記位置を固定する水平移動機構と、
    を備え、
    前記基板の長辺が水平な所定の第1方向に平行となる第1の姿勢にて、または、前記第1方向に垂直かつ水平な第2方向に平行となる第2の姿勢にて前記基板が前記基板支持部上に載置され、
    前記一対の角部位置制限部のそれぞれが、
    前記第1の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の一の角部の2辺に対向する第1制限部と、
    前記第2の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の一の角部の2辺に対向する第2制限部と、
    を備えることを特徴とする基板位置調整装置。
  2. 請求項1に記載の基板位置調整装置であって、
    前記一対の角部位置制限部が互いに近づいた状態において、前記第1の姿勢にて前記基板支持部上に載置された前記基板の前記第1制限部に対向する一の角部において、前記第1制限部に対向する2辺のうちの少なくとも一方を前記第1制限部に対して非接触状態としつつ前記一対の角部位置制限部により前記一対の角部の位置の存在許容範囲が制限されることを特徴とする基板位置調整装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板位置調整装置であって、
    前記基板の位置が調整される際に前記一対の角部位置制限部の双方が移動し、前記一対の角部位置制限部のそれぞれの移動方向と前記第1方向との為す角度が30°以上60°以下であることを特徴とする基板位置調整装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、
    前記第1制限部および前記第2制限部のそれぞれが、前記基板の主面に垂直であって前記2辺に対向する複数の円筒面を有することを特徴とする基板位置調整装置。
  5. 請求項4に記載の基板位置調整装置であって、
    前記第1制限部および前記第2制限部のそれぞれが、前記基板の前記主面に垂直な軸を中心として回転する円筒状の複数のローラであることを特徴とする基板位置調整装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、
    前記基板支持部が、
    前記基板の下面に当接する長方形の支持面を有するステージと、
    前記ステージの前記支持面の中心を通るとともに前記支持面に垂直な回転軸を中心として前記ステージを90°回転するステージ回転機構と、
    を備え、
    前記支持面の短辺が、前記基板の短辺よりも短く、
    前記支持面の長辺が、前記基板の長辺よりも短く、かつ、前記基板の前記短辺よりも長いことを特徴とする基板位置調整装置。
  7. 請求項6に記載の基板位置調整装置であって、
    前記一対の角部位置制限部を、前記ステージの前記支持面に垂直な方向に昇降する昇降機構をさらに備えることを特徴とする基板位置調整装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板位置調整装置であって、
    前記基板の対角方向のもう一対の角部に対向するもう一対の角部位置制限部と、
    前記もう一対の角部位置制限部の双方を移動して互いに近づけることにより、前記もう一対の角部位置制限部を前記もう一対の角部に近接または当接させて前記もう一対の角部の位置の存在許容範囲を制限する、または、前記位置を固定するもう1つの水平移動機構と、
    をさらに備えることを特徴とする基板位置調整装置。
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