JP2008228456A - モータ支持構造及びアクチュエータ - Google Patents

モータ支持構造及びアクチュエータ Download PDF

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智典 小松
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Abstract

【課題】回転軸を3点で支持するモータ支持構造及びアクチュエータにおいて、軸受のこじれを抑制するとともに、モータの軸線方向と直交するモータの径方向の振動をも抑制することができる。
【解決手段】回転軸50の基端部を軸支する第1軸受24は、モータハウジング(ヨーク21)の第1軸受収容部22に固定されるとともに、ヨーク21及び該第1軸受収容部22の径方向外側においてケース(ケース本体12及びケースカバー)との間に設けられた隙間を介して該ケース内に配置される。このため、第1軸受24は該隙間により径方向に拘束されないので、回転軸50の3点支持によるこじれが抑制される。また、回転軸50の先端部に固定された第3軸受52たるボール軸受が、第1軸受24が径方向に拘束されない状態で、キャップ51の径方向に延びる鍔状の固定部54(軸方向端面)でケースに固定され、モータ3がケースに収容支持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ支持構造及びアクチュエータに関するものである。
従来、アクチュエータにおいて、回転軸を有するモータと収容凹部を有するケース本体と該収容凹部を閉塞するケースカバーとを備え、モータを回転軸の軸線方向と直交する径方向からケース本体とケースカバーとで挟み込んで収容凹部内に収容して支持するモータ支持構造を有するものがある(例えば特許文献1)。このようなアクチュエータでは、モータの回転軸はその反出力側端部である基端部に設けられた第1軸受と、該回転軸の長手方向中間部に設けられた第2軸受と、該回転軸の出力側端部である先端部に設けられた第3軸受とによって3つの支点で回転可能に支持されるとともに、モータ本体は各軸受近傍でケースに支持されている。例えば、特許文献1のアクチュエータでは、第1軸受は回転軸を収容するヨークハウジング(以下、単にヨーク)の反出力側端部に設置され、そのヨークの反出力側端部は回転軸の軸線方向に弾性力を付与するウェーブワッシャを介してケースに支持されている。
一般に、上記のような3つの点で回転軸を軸支するアクチュエータにおいて、3つの軸受を完全に同軸に配置することは非常に困難である。そのため、何れの軸受をも径方向に移動不能に規制して配置すると、回転軸にこじれを生じ、回転軸のスムーズな回転の妨げとなる。これを防止するため、特許文献1のアクチュエータでは、第1軸受を収容するヨークの反出力側端部とケースとの間にウェーブワッシャを介在させ、回転軸の軸線方向に弾性力を付与している。
特開2005−151646号公報
ところで、上記特許文献1のようなアクチュエータにおいて、ヨークの反出力側端部はモータの軸線方向に直交する径方向に拘束されていない状態でケースの収容凹部に収容されているため、該反出力側端部に固定された第1軸受は該径方向に拘束されていない。また、回転軸先端部を軸支する第3軸受は、ケース本体とケースカバーとに跨って設けられた第3軸受収容部で挟持されている。しかしながら、ケース本体とケースカバーとを完全に閉じる必要性から、この第3軸受収容部と第3軸受との間には寸法誤差等を許容する僅かな隙間が設けられている。また、ケース本体とケースカバーを組付ける際には、ケース本体及びケースカバーのそれぞれの第3軸受収容部の位置が完全に一致するものではないから、第3軸受と第3軸受収容部との間のある方向には隙間が生じるものとなる。即ち、該第3軸受も第1軸受と同様に径方向に拘束されていない状態となる。その結果、回転軸を支持する第1〜第3軸受のうち第2軸受のみが径方向に固定された状態となるため、回転軸の長手方向において第2軸受を支点としたモータの径方向の振動が発生してしまう虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転軸を3点で支持するモータ支持構造及びアクチュエータにおいて、軸受のこじれを抑制するとともに、モータの軸線方向と直交するモータの径方向の振動をも抑制することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ケース本体とケースカバーとに跨って収容凹部が形成されるケースと、回転軸が少なくともモータハウジング内における両端部及び該モータハウジングから突出する先端部のそれぞれで軸受により軸支されるモータとにおいて、前記モータを前記ケース本体と前記ケースカバーとで回転軸の軸線方向と直交するモータの径方向から挟み込むように前記ケースの収容凹部内に収容して支持するモータ支持構造であって、前記回転軸は、前記モータハウジング内にある基端部、該基端部と前記先端部との中間位置にあって前記モータハウジング内にある中間部、及び前記先端部が、第1〜第3軸受によってそれぞれ軸支されるものであり、前記第1軸受は、前記モータハウジングの第1軸受収容部に固定されるとともに、前記モータハウジング及び該第1軸受収容部の前記径方向外側において前記ケースとの間に設けられた隙間を介して前記ケース内に配置され、前記第2軸受はボール軸受であって、その内輪が前記回転軸に固定されており、その外輪が前記モータハウジングの第2軸受収容部に固定されるとともに、該第2軸受収容部の前記径方向外側において前記ケースに固定され、前記第3軸受はボール軸受であって、その内輪が前記回転軸に固定されており、その外輪の前記軸線方向端面が前記ケースと圧接、又は前記外輪が前記ケースに固定されたことをその要旨とする。
この発明では、回転軸の基端部を軸支する第1軸受は、モータハウジングの第1軸受収容部に固定されるとともに、第1軸受収容部及び該第1軸受収容部の径方向外側においてケースとの間に設けられた隙間を介して該ケース内に配置される。このため、第1軸受は該隙間により径方向に拘束されないので、回転軸の3点支持によるこじれが抑制される。また、回転軸の先端部に固定された第3軸受たるボール軸受の外輪の軸線方向端面が、第1軸受が径方向に拘束されない状態で、ケースと圧接し、又は固定されて、モータがケース内に収容支持される。このため、該第3軸受は、第1軸受と第2軸受とこじりが発生しない状態でケースに圧接又は固定され、これとともに、当該圧接力又は固定力によりモータの径方向に移動不能に拘束され、第2軸受を長手方向の支点としたモータの振動を低減できる。従って、回転軸を3点で支持するモータ支持構造において、軸受のこじれを抑制することができるとともに、モータの軸線方向と直交するモータの径方向の振動をも抑制することができる。また、第3軸受を軸線方向に圧接又は固定させることは、例えばモータをその径方向からケースの収容凹部に収容し、その後軸線方向に押さえた状態でモータを前記中間部でケースに固定すれば足りる、又は、例えば第3軸受をケースの軸線方向凹部に圧入すれば足りるので、モータを回転軸の軸線方向と直交するモータの径方向から挟み込むように収容支持する本発明構成において有用である。更に、第3軸受を軸線方向に圧接(押圧)した場合、第2軸受と第3軸受との間に軸方向の付勢力を与えられ、軸受自体の振動を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータ支持構造において、前記第2軸受は、前記モータハウジングに設けられた取付部を介して前記ケースに固定され、前記ケース及び前記取付部にはそれぞれ、前記モータを位置決めするとともに該モータの前記軸線方向への移動を案内するための係合部が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ケース及び該ケースにモータを固定するための取付部にはそれぞれ、モータを位置決めするとともに該モータの軸線方向への移動を案内するための係合部が形成される。このため、モータの取付位置精度が向上するとともに、モータの軸線方向に沿って押圧でき、第3軸受の外輪の軸線方向端面を、傾きなく、前記ケースに圧接させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータ支持構造において、前記第3軸受は、その外周面を環状に覆う有底状のキャップにより保持されるとともに、該キャップの開口端部から前記径方向に鍔状に延びる固定部を介して、前記ケースに前記軸線方向に圧接、又は前記ケースに固定されたことをその要旨とする。
この発明では、第3軸受たるボール軸受は、キャップにより外周面を環状に覆うように保持される。これにより、該外周面がケース本体とケースカバーといった2つの部材でなく分離されていない1つの部材でその全周が保持されるため、第3軸受を安定して保持することができる。また、第3軸受とケースとの衝突によるケースの磨耗粉が直接第3軸受に付着することを抑制できる。更に、キャップにはケースに圧接するための、又は固定するための、径方向に延びる鍔部が形成されている。このため、鍔部の軸線方向端面を広くできるので、前記圧接又は固定をより安定なものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータ支持構造において、前記収容凹部には、前記固定部を該収容凹部の開口方向に沿って圧入するための圧入溝が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、収容凹部には固定部を開口方向に沿って圧入するための圧入溝が形成される。このため、モータを開口方向に沿って収容凹部内に挿入すると同時に固定部を圧入溝に圧入することができる。また、キャップが圧入により固定されるため、第3軸受の軸線方向及び径方向の振動を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、前記モータハウジングは、有底筒状のヨークハウジングと、該ヨークハウジングの開口を塞ぐブラケットとから構成され、前記ヨークハウジングの底部には、前記第1軸受収容部が一体形成され、前記ブラケットには、前記第2軸受収容部が一体形成されたことをその要旨とする。
この発明では、モータハウジングは有底筒状のヨークハウジングと、該ヨークハウジングの開口を塞ぐブラケットとから構成され、ヨークハウジングには第1軸受収容部が、ブラケットには第2軸受収容部がそれぞれ一体形成される。このため、第1及び第2軸受収容部を別途必要としない。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータ支持構造において、前記ヨークハウジングには、開口端部から前記軸線方向に沿って突出する係合凸部が一体形成され、前記ブラケットには、前記係合凸部が挿入されるとともに該係合凸部と前記径方向に係合する係合孔が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ヨークハウジングには係合凸部が、ブラケットには係合孔がそれぞれ一体形成される。つまり、第1軸受収容部と係合凸部、及び第2軸受収容部と係合孔がそれぞれ一体形成されるため、第1及び第2軸受の同軸性を向上させることができる。また、係合凸部はヨークハウジングの開口端部から軸線方向に沿って延びるように形成されるため、係合凸部を容易に且つ高精度に形成することができる。更に、係合凸部と係合孔とは径方向に係合されるため、第1及び第2軸受の同軸性をより一層向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、前記第1軸受は、滑り軸受であり、その外周面の前記軸線方向先端側が前記第1軸受収容部に圧入され、前記軸線方向基端側が前記第1軸受収容部の内周面に接触しないように径の大きさが小さく形成されるものであり、前記第1軸受の内周面には、外周面の圧入により縮径する前記軸線方向先端側部分で前記回転軸を支持するとともに、前記軸線方向基端側部分において前記回転軸との隙間を有する拡径部が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、滑り軸受である第1軸受は、その外周面の軸線方向先端側が圧入され、軸線方向基端側が第1軸受収容部の内周面に接触しないように径の大きさが小さく形成される。そして、第1軸受の内周面には、外周面の圧入により縮径する軸線方向先端側部分で回転軸を支持するとともに、軸線方向基端側部分において回転軸との隙間を有する拡径部が形成される。このため、拡径部により回転軸の基端と第1軸受との間に隙間が形成されるため、回転軸のこじれを更に抑制することができる。また、第1軸受を圧入するのみで容易に且つ低コストで拡径部を形成することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、前記モータハウジングには、前記第1軸受収容部が該モータハウジングの基端部から前記軸線方向外側に突出するように形成され、前記第1軸受収容部と前記ケースとの間には、弾性部材が前記径方向に圧縮されるように介在されたことをその要旨とする。
この発明では、第1軸受収容部とケースとの間には、弾性部材が回転軸の径方向に圧縮されるように介在されるため、第1軸受収容部の径方向の移動を許容しつつも該第1軸受の径方向の振動を好適に抑制することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のモータ支持構造において、前記第1軸受収容部の付け根部分と前記ケースとにより径方向断面が三角形状をなす弾性部材収容部が形成されるとともに、該弾性部材収容部には、前記径方向に延びる逃がし部が前記ケース本体と前記ケースカバーとの当接部分に形成され、前記弾性部材は、リング状をなすものであり、前記弾性部材収容部に圧縮状態で配置されたことをその要旨とする。
この発明では、リング状の弾性部材を第1軸受収容部外周面の付け根に設けた状態でモータを収容凹部に容易に組み付けることができる。また、モータハウジングは、断面三角形状の弾性部材収容部に圧縮配置された弾性部材により弾性保持されるため径方向及び軸線方向にバランスよく保持される。更に、弾性部材収容部には径方向に延びる逃がし部がケース本体とケースカバーとの当接部分に形成されるため、該当接部分での弾性部材の弾性変形が逃がし部側に逃げることで、ケース本体とケースカバーとの当接部分での挟持による弾性部材の損傷を抑制することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、前記ケースは、樹脂材料からなることをその要旨とする。
この発明では、軸受のこじれを抑制することで振動が小さくなり、その結果、ケースに樹脂材料を採用することが可能となるため、軽量化を図ることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のモータ支持構造を備えるとともに、前記ケース内に収容され前記第2軸受と前記第3軸受との間で前記回転軸の軸線方向と直交する方向で噛合する減速部を有することをその要旨とする。
この発明では、回転軸の基端部を軸支する第1軸受は、モータハウジングの第1軸受収容部に固定されるとともに、第1軸受収容部及び該第1軸受収容部の径方向外側においてケースとの間に設けられた隙間を介して該ケース内に配置される。このため、第1軸受は該隙間により径方向に拘束されないので、回転軸の3点支持によるこじれが抑制され、回転軸と減速部との直交方向たる径方向の噛合状態が変動せずに安定したものとなる。また、回転軸の先端部に固定された第3軸受たるボール軸受の外輪の軸線方向端面が、第1軸受が径方向に拘束されない状態で、ケースと圧接し、又は固定されて、モータがケース内に収容支持される。このため、該第3軸受は、第1軸受と第2軸受とこじりが発生しない状態でケースに圧接又は固定され、これとともに、当該圧接力又は固定力により、モータの径方向に移動不能に拘束され、第2軸受を長手方向の支点とした振動を低減できる。従って、回転軸を3点で支持するアクチュエータにおいて、軸受のこじれを抑制することができるとともに、モータの軸線方向と直交するモータの径方向の振動をも抑制することができる。また、振動が抑制されるため、回転軸と減速部との前記噛合状態はより安定したものとなる。この構成は、回転軸が受ける減速部からの荷重が大きい、例えば減速部がウォームとウォームホイールとからなる場合等に有用である。
従って、上記記載の発明によれば、回転軸を3点で支持するモータ支持構造及びアクチュエータにおいて、軸受のこじれを抑制するとともに、モータの軸線方向と直交するモータの径方向の振動をも抑制することができる。
以下、本発明をアクチュエータに具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す本実施の形態のアクチュエータ1は、ケース2内に駆動源としてのモータ3と該モータ3の回転を減速する減速部4とが収容されてなる。
ケース2は、モータ3及び減速部4を収容するための収容凹部11が形成されたケース本体12と、該収容凹部11の開口を覆うためのケースカバー13とからなる。尚、ケースカバー13にも、モータ3及び減速部4を収容するための収容凹部(図示略)が設けられている。ケース本体12とケースカバー13とは、互いの収容凹部の開口が対向するように組み付けられ、そのケース本体12とケースカバー13とに跨って形成された収容凹部にはモータ3及び減速部4が収容されている。また、これらケース本体12及びケースカバー13はそれぞれ樹脂材料からなる。尚、図2は、アクチュエータ1においてケース本体12からケースカバー13を取り外した分解図を示すとともに、モータ3における軸線Lから下側半分を断面図で示している。
図2に示すように、ケース本体12の収容凹部11は、その開口方向(図1及び図2における紙面直交方向)とモータ3の軸線L方向とが直交するように該モータ3を収容可能であるとともに、モータ3に減速部4が連結された状態で収容可能となっている。収容凹部11の開口端部には、その開口の外側に向かって平面板状に延びるフランジ部14が形成されている。尚、フランジ部14の上面14aは収容凹部11の開口方向と直交している。フランジ部14には、ケース本体12にケースカバー13を取り付けるためのネジ孔14bが所定箇所に複数形成されている。また、フランジ部14には、モータ3の位置決めをするための円柱状の位置決め凸部14c(係合部)が収容凹部11の開口方向に沿って突出するように形成されている。尚、ケース本体12の長手方向両端(図2における左右端)のフランジ部14にはそれぞれ、ケース本体12に対してケースカバー13を位置決めするための位置決め孔14dが形成されている。
ケース本体12は、図1に示すように、収容凹部11にモータ3及び減速部4を収容した状態で、ネジ15によりケースカバー13と締結固定され、これにより収容凹部11の開口はケースカバー13によって覆われる。即ち、モータ3は、ケース本体12及びケースカバー13とでモータ3の軸線L方向と直交する径方向からモータ3を挟み込むようにケース2内に収容支持されている。尚、収容凹部11の開口はケース本体12とケースカバー13との間に介在されるシール部材(図示略)によってシールされている。
次に、モータ3及び減速部4の構成について説明する。有底円筒状に形成されたヨークハウジング(以下、単にヨークという)21には、底部21aにモータ3の軸線L方向に突出する第1軸受収容部22が一体形成されている。第1軸受収容部22は、図4(a)に示すように、ヨーク21の底部21aを屈曲させることで該底部21aと一体形成されており、ヨーク21の内部側から見て円形状に窪んでいる。尚、図4(a)は、図2におけるヨーク21の基端(底部21a及び第1軸受収容部22)の拡大図であり、図4(b)はアクチュエータ1を軸線L方向基端側から見た概略断面図である。第1軸受収容部22内には、出力軸23(後述のウォーム軸45とで回転軸50を構成)の基端部を軸支する第1軸受24が収容されている。第1軸受24は、ヨーク21(第1軸受収容部22)及び該第1軸受収容部22の径方向外側においてケース2との間に設けられた隙間Gを介して該ケース2内に配置されている。第1軸受収容部22の軸線L方向側端面(底面)には、軸線L方向に貫通する貫通孔22aが形成されている。第1軸受24と出力軸23との接触部分は、貫通孔22aの軸線L方向外側から見て露出している(図4(b)参照)。そして、この貫通孔22aから該接触部分に出力軸23の回転を円滑にするための潤滑剤を供給可能となっている。
第1軸受24は、略円筒状をなす滑り軸受であり、ヨーク21の内部側から第1軸受収容部22に圧入固定されている。第1軸受24の外周面における軸線L方向先端側(図4(a)における左側)には圧入部24aが形成されている。圧入部24aの外周面の径の大きさは、第1軸受24における軸線L方向基端側の基端側外周面24bの径の大きさよりも大きく形成されている。圧入部24aは、第1軸受24の軸線L方向幅の略半分を占めるとともに、第1軸受24の周方向全体に亘って形成されている。また、第1軸受24の内周面における軸線L方向先端側には、第1軸受24と摺接する摺接部24cが形成されるとともに、軸線L方向基端側には、該軸線L方向基端側に向かうにつれて徐々に拡径する拡径部24dが形成されている。この摺接部24c及び拡径部24dは、圧入部24aを第1軸受収容部22に圧入することにより形成される。
詳述すると、第1軸受24の圧入前において、圧入部24aの外径は第1軸受収容部22の内側面の径よりも若干大きく形成されるとともに、第1軸受24の内周面は軸線L方向全体に亘って同径に形成されている。尚、第1軸受24の内周面の径は、出力軸23の径の大きさを考慮して設定されている。そして、第1軸受24(圧入部24a)をヨーク21の内部側から第1軸受収容部22に圧入すると、圧入部24aは第1軸受収容部22の内側面から径方向内側への力を受けるため圧入部24aの内周面は縮径し、摺接部24cが形成される。尚、この内周面の縮径寸法は圧入部24aの外周圧入代の数分の1程度であるが、図2及び図4(a)では誇張して描いてある。一方、圧入部24aよりも径が小さい基端側外周面24bは第1軸受収容部22と圧接しないため、その外周面に対応する内周面は縮径されずに圧入前の径の大きさを保ち、これにより拡径部24dが形成される。
第1軸受24に基端部が軸支された出力軸23には、図2に示すように、ヨーク21の内面に固定された一対のマグネット25(図2において1つのみ図示)の内側において、コイル26aが巻回された電機子コア26b固着されるとともに、該出力軸23における電機子コア26bより先端部側には整流子27が固着されている。また、出力軸23の長手方向中間部は、整流子27より先端部側においてヨーク21の開口部を塞ぐブラケット31に固定された第2軸受32に軸支されるとともに、出力軸23の先端部はブラケット31から軸線L方向に突出している。本実施の形態では、ヨーク21とブラケット31とでモータハウジングが構成されており、第1軸受24及び第2軸受32はモータハウジングの両端部で出力軸23を軸支している。即ち、第1軸受24及び第2軸受32は回転軸50の基端部及び中間部をそれぞれ軸支している。
図3は、モータ3の収容凹部11の底面側を下にして、モータ3を軸線L方向先端側から見た図である。この図3に示すように、ブラケット31はヨーク21と同軸を有する略円盤状をなしている。また、ブラケット31は、軸線L方向から見てヨーク21の外径よりも大きい径を有している。ブラケット31には軸線L方向に貫通する4つの係合孔31aが周方向おいて90度等間隔に形成されている。一方、ヨーク21には、図2及び図3に示すように、その開口端部から軸線L方向に突出する係合凸部21bがブラケット31の係合孔31aに対応するように一体形成されている。即ち、係合孔31aと同様に4つの係合凸部21bが周方向において90度等間隔に形成されている。これら各係合凸部21bはそれぞれブラケット31の各係合孔31aに挿通されている。各係合凸部21bの先端は、係合孔31aに挿入された後、ヨーク21の周方向にそれぞれ広げられ、これによりブラケット31はヨーク21に固定される。尚、各係合孔31aの少なくとも1つは係合凸部21bの寸法に対し若干大きめの寸法となっている。
また、図3に示すように、各係合孔31aにはその内側面から径方向外側に向かって延びる当接部31bがそれぞれ形成されている。各当接部31bはそれぞれ同形状をなすとともに、各当接部31bの先端はヨーク21(係合凸部21b)の内周面にそれぞれ当接している。そのため、ブラケット31は、ヨーク21に対してガタつきなく固定されることとなり、ブラケット31(第2軸受32)とヨーク21(第1軸受24)との同軸性は高いものとなる。
また、図2及び図3に示すように、ブラケット31における係合孔31aよりも径方向内側の中心部には、出力軸23の先端側に向かって突出する第2軸受収容部33が屈曲形成されている。即ち、第2軸受収容部33は、ブラケット31と一体的に形成されている。第2軸受収容部33は、軸線L方向から見て円形状をなし、その内部には第2軸受32が収容されている。第2軸受32はボール軸受であり、その外輪が第2軸受収容部33の内側面に固定されるとともに、第2軸受32の内輪は出力軸23の外周面に固定されている。また、第2軸受収容部33の底面には、出力軸23が挿通される挿通孔33aが形成されている。
ブラケット31には、ケース本体12にモータ3を取り付けるための平面板状の取付部34が2つ設けられている。図2に示すように、各取付部34はそれぞれ出力軸23の軸線L方向基端側に延びている。また、図3に示すように、各取付部34はそれぞれ、ケース本体12のフランジ部14の上面14aと平行となるように形成され該上面14aと当接している。取付部34には、収容凹部11の開口方向に沿う方向に貫通するとともに軸線L方向に沿って延びる係合部としてのガイド孔34aが形成されている。尚、ガイド孔34aは一方の取付部34のみに設けられている。ガイド孔34aには、ケース本体12(フランジ部14)の位置決め凸部14cが挿通され、モータ3の取付位置が軸線L方向に沿って調整できる(移動可能)ようになっている。その調整後、取付部34はフランジ部14にネジ35で締結固定される。
図2に示すように、ブラケット31におけるモータハウジング内部側には、整流子27と摺接可能に設けられた給電用ブラシ41を保持するブラシホルダ42が設けられている。軸線Lを中心とした円形状をなすブラシホルダ42は、周方向において180度対向位置となる2箇所でブラケット31を軸線L方向に貫通しモータハウジング外側に突出している。また、ブラシホルダ42は給電用ブラシ41と電気的に接続されたターミナル43を保持している。ターミナル43の先端は、ブラシホルダ42先端からそれぞれ軸線L方向外側に突出するように延びるとともに、ケースカバー13に設けられたコネクタ部44の一対の外部接続端子44aと電気的に接続されている。このコネクタ部44から整流子27に駆動電力が供給されることによって、モータ3の出力軸23は正逆回転するようになっている。
ブラケット31から突出する出力軸23の先端には、ウォーム45aが形成されたウォーム軸45が該出力軸23と同軸となるように固定され、出力軸23とウォーム軸45とは一体回転するようになっている。本実施の形態では、出力軸23とウォーム軸45とで回転軸50が構成されている。回転軸50は、その長手方向中間部で第2軸受32により軸支されるとともに、回転軸50(ウォーム軸45)の先端部は、キャップ51に保持された第3軸受52に軸支されている。第3軸受52はボール軸受であり、その外輪の外周面がキャップ51により環状に覆われているとともに、その内輪がウォーム軸45の先端(回転軸50の先端)に固定されている。
キャップ51には、第3軸受52を収容して保持するための有底円筒状の第3軸受収容部53が設けられている。キャップ51は、第3軸受収容部53がウォーム軸45の先端側に開口するように設けられるとともに、その内側面には第3軸受52の外輪が保持されている。第3軸受収容部53の底面には、ウォーム軸45が挿通される挿通孔53aが形成されている。また、第3軸受収容部53には、その開口端部から回転軸50の径方向に沿って鍔状に延びる固定部54が一体形成されている(図3参照)。固定部54は、図3に示すように、軸線L方向先端側から見てその上端が直線状に形成されるとともに、その下端が円弧状に形成されている。固定部54には、その上端から開口方向に沿って切り欠かれた切り欠き部54aが2つ形成されている。
図2に示すように、回転軸50(ウォーム軸45)のウォーム45aは、収容凹部11に回転可能に収容されたウォームホイール46と噛合されるとともに、該ウォームホイール46の中心部には出力部46aが設けられている。本実施の形態では、ウォーム軸45とウォームホイール46とで減速部4が構成されている。そして、回転軸50の回転が、ウォーム45aとウォームホイール46とによって減速されて出力部46aから外部に出力されるようになっている。また、ケースカバー13のウォームホイール46と対応する位置には回転検出装置60が取り付けられている。回転検出装置60は、ウォームホイール46の回転位置、即ち出力部46aの回転位置を検出し、その検出結果をコネクタ部60aを介して外部に出力している。
[モータ支持構造]
次に、本実施の形態のアクチュエータ1におけるモータ支持構造について説明する。
上記のようなモータ3は、図2に示すように、第2軸受32と第3軸受52との間に軸線L方向の予圧が付与された状態で、キャップ51の固定部54及びブラケット31の取付部34によりケース本体12に固定されている。
詳述すると、キャップ51は、収容凹部11に固定部54の形状に合わせて形成された圧入溝11bに該固定部54が収容凹部11の開口方向に沿って圧入されることによりケース本体12に固定されている。尚、固定部54には圧入方向に沿って切り欠き部54aが形成されているため、固定部54を容易に圧入することができる。また、第3軸受52はその外周の全体に亘って第3軸受収容部53により保持されている。このため、第3軸受52における収容凹部11の開口側(第3軸受52の上側)も保持されることとなり、第3軸受52は安定して保持される。
一方、ブラケット31の取付部34は、ネジ35にて収容凹部11の開口方向に沿って締結されることによりフランジ部14に固定され、この取付部34の固定は、キャップ51が固定された状態で、ブラケット31及びヨーク21を軸線L方向の例えば先端側に押圧させて前記予圧を付与しつつ行われる。このとき、取付部34(モータ3)の軸線L方向先端側への押圧は、前述したように位置決め凸部14c及びガイド孔34aにより案内されているため、前記予圧を軸線L方向に確実に付与することができる。
このようにキャップ51及びブラケット31に固定された第3軸受52及び第2軸受32は、径方向に移動不能に取り付けられている。また、回転軸50においてこれら第3軸受52と第2軸受32との間にはウォーム軸45が設けられている。このため、回転軸50の回転がウォーム45aからウォームホイール46に伝達される際のウォーム45aに加わる荷重による回転軸50の撓みが抑制され、ウォーム45aとウォーム軸45との噛合が浅くなるといったことが抑制される。
ブラケット31に固定されたヨーク21は、ケース2と接触しないように該ケース2内に組み付けられるとともに、ヨーク21の基端部はケース2との間に介在された弾性部材としてのOリング61により弾性的に支持されている。
詳述すると、図4(a)に示すように、Oリング61はヨーク21の底部21aにおける第1軸受収容部22の突出基端(第1軸受収容部22の付け根部分)に設けられている。一方、収容凹部11の内側面における第1軸受収容部22の付け根部分に対応する位置にはOリング61と径方向及び軸線L方向に当接する当接段差部11cが形成されている。また、ケースカバー13の内側面にもOリング61と当接する当接段差部13aが形成されている(図4(b)参照)。当接段差部11c,13aは、ケース本体12にケースカバー13が取り付けられた状態において、図4(b)に示すように、第1軸受収容部22よりも径が若干大きい略円形をなしている。そして、Oリング61は、これら当接段差部11c,13aと第1軸受収容部22の付け根部分(ヨーク21の底部21a及び第1軸受収容部22)との間に径方向及び軸線L方向に圧縮した状態で設けられている。即ち、このOリング61は第1軸受収容部22を径方向及び軸線L方向に弾性的に支持されている。このため、第1軸受収容部22の径方向への移動を許容しつつも該第1軸受収容部22の径方向及び軸線L方向の振動が好適に抑制される。その結果、ヨーク21(第1軸受収容部22)とケース2とが直接接触することが防止され、樹脂材料からなるケース2の摩耗を抑制することができる。
このように、ケース2に組み付けられたモータ3において、コネクタ部44から駆動電流が供給されると回転軸50が回転する。このとき、部品の寸法誤差等に起因して例えば各軸受24,32,52の同軸性が低いと回転軸50に径方向への軸ブレが生じるが、第2軸受32及び第3軸受52が径方向に移動不能に固定されているため、その軸ブレの影響は径方向への移動が許容されている第1軸受24が受けることとなる。これにより、回転軸50の径方向の軸ブレに合わせて第1軸受24が径方向に移動するため、該軸ブレは第1軸受24側端部(モータハウジングの基端部)で発散されることとなり、各軸受24,32,52において回転軸50がこじれることが抑制される。その結果、ウォーム45aとウォームホイール46との噛合状態が変動せずに安定したものとなる。
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)回転軸50の基端部を軸支する第1軸受24は、モータハウジング(ヨーク21)の第1軸受収容部22に固定されるとともに、ヨーク21及び該第1軸受収容部22の径方向外側においてケース2との間に設けられた隙間Gを介して該ケース2内に配置される。このため、第1軸受24は該隙間Gにより径方向に拘束されないので、回転軸50の3点支持によるこじれが抑制される。また、回転軸50の先端部に固定された第3軸受52たるボール軸受が、第1軸受24が径方向に拘束されない状態で、キャップ51の径方向に延びる鍔状の固定部54(軸方向端面)でケース2に固定され、モータ3がケース2に収容支持される。このため、第3軸受52は、第1軸受24と第2軸受32とこじりが発生しない状態でケース2に固定され、これとともに、この固定力によりモータ3の径方向に移動不能に拘束され、第2軸受32を長手方向の支点としたモータ3の振動を低減できる。従って、回転軸50を3点で支持するモータ支持構造において、各軸受24,32,52のこじれを抑制することができるとともに、軸線L方向と直交するモータ3の径方向の振動をも抑制することができる。
(2)ボール軸受である第2及び第3軸受32,52は、径方向に移動不能であるとともに、第2及び第3軸受32,52間には軸線L方向への予圧が付与されている。このため、第2及び第3軸受32,52における径方向及び軸線L方向の振動を抑制できる。
(3)ケース本体12及びブラケット31の取付部34にはそれぞれ、モータ3を位置決めするとともに該モータ3の軸線L方向への移動を案内するための係合部としての位置決め凸部14c及びガイド孔34aが形成される。このため、モータ3の取付位置精度が向上するとともに、軸線L方向に沿って押圧でき、第2及び第3軸受32,52間における予圧を軸線L方向に傾きなく確実に付与することができる。
(4)第3軸受52は、キャップ51の第3軸受収容部53により外周面を環状に覆うように保持される。このため、第3軸受52における収容凹部11の開口方向側が保持されることとなり、第3軸受52を安定して保持することができる。また、ケース2の摩耗粉が第3軸受52に付着することを抑制することができる。更に、キャップ51には、ケース本体12に固定するための固定部54が第3軸受収容部53の開口端部から回転軸50の径方向に沿って鍔状に延びるように設けられる。このため、ケース本体12に対するキャップ51の接触面積を広くとることができ、これにより、キャップ51をより安定に固定することができるとともに、第2及び第3軸受間32,52の軸線L方向の予圧を確実に付与することができる。また、第3軸受52はキャップ51を介してケース本体12に固定されるため、第2及び第3軸受32,52間における予圧の荷重付加を第3軸受52に直接与えないようにすることができる。
(5)収容凹部11には固定部54を開口方向に沿って圧入するための圧入溝11bが形成される。このため、モータ3を開口方向に沿って収容凹部11内に挿入すると同時に固定部54を圧入溝11bに圧入することができる。また、キャップ51が圧入により固定されるため、第3軸受52の径方向及び軸線L方向の振動を抑制することができる。
(6)第2軸受32の内輪が回転軸50に固定されるとともに、その外輪が第2軸受収容部33に固定されるため、第2軸受32の径方向の振動を確実に抑制することができる。
(7)モータハウジングは有底筒状のヨーク21と該ヨーク21の開口を塞ぐブラケット31とから構成され、ヨーク21には第1軸受収容部22が、ブラケット31には第2軸受収容部33がそれぞれ一体形成される。このため、第1及び第2軸受収容部22,33を別途必要としない。
(8)ヨーク21には係合凸部21bが、ブラケット31には係合孔31aがそれぞれ一体形成される。つまり、第1軸受収容部22と係合凸部21b、及び第2軸受収容部33と係合孔31aがそれぞれ一体形成されるため、第1及び第2軸受24,32の同軸性を向上させることができる。また、係合凸部21bはヨーク21の開口端部から軸線L方向に沿って延びるように形成されるため、係合凸部21bを容易に且つ高精度に形成することができる。更に、係合凸部21bと係合孔31a(当接部31b)とは径方向に係合されるため、第1及び第2軸受24,32の同軸性をより一層向上させることができる。
(9)第1軸受24(圧入部24a)を第1軸受収容部22に圧入することにより、第1軸受24の内周面には軸線L方向基端側に向かうにつれて拡径する拡径部24dが形成される。このため、回転軸50の基端と拡径部24dとの間に隙間が形成され、これにより、回転軸50のこじれを更に抑制することができる。また、第1軸受24を圧入するのみで容易に且つ低コストで拡径部24dを形成することができる。
(10)第1軸受収容部22とケース2との間には、弾性部材としてのOリング61が回転軸50の径方向に圧縮されるように介在される。このため、第1軸受収容部22の径方向への移動を許容しつつも該第1軸受収容部22の径方向及び軸線L方向の振動が好適に抑制される。
(11)各軸受24,32,52のこじれを抑制することで振動が小さくなり、その結果、ケース本体12及びケースカバー13に樹脂材料を採用することが可能となるため、軽量化を図ることができる。
(12)ウォーム45aとウォームホイール46とは、径方向に移動不能となるように固定された第2及び第3軸受32,52間で駆動連結されるため、回転軸50の回転をウォームホイール46に伝達する際に回転軸50がウォームホイール46から受ける荷重による該回転軸50の径方向の振動を抑制することができる。その結果、ウォーム45aとウォームホイール46との噛合状態が安定したものとなる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、Oリング61はケース2の当接段差部11c,13aと当接する構成としたが、図5(a)(b)に示すようにしてもよい。図5(a)に示すように、収容凹部11におけるOリング61と対応する位置には、当接テーパ部71が形成されるとともに、ケースカバー13におけるOリング61と対応する位置にも当接テーパ部72が形成されている(図5(b)参照)。当接テーパ部71,72は、軸線L方向基端側に向かうにつれて徐々に縮径するテーパ状をなすとともに、図5(b)に示すように、ケース本体12にケースカバー13が取り付けられた状態において、第1軸受収容部22よりも径が若干大きい略円形をなしている。そして、この当接テーパ部71,72、ヨーク21の底部21a及び第1軸受収容部22により径方向断面が三角形状をなす弾性部材収容部73が形成され、該弾性部材収容部73内にOリング61が圧縮状態で配置されている。このようにして、第1軸受収容部22はOリング61により径方向及び軸線L方向に弾性的に支持されている。この構成によれば、Oリング61を第1軸受収容部22の突出基端(第1軸受収容部22の付け根部分)に設けた状態でモータ3を収容凹部11に容易に組み付けることができる。また、Oリング61は当接テーパ部71,72と当接するため、第1軸受収容部22は径方向及び軸線L方向にバランスよく保持される。また、ケース本体12には径方向に延びる逃がし部74がケースカバー13との当接面12aに凹設されている。このため、ケース本体12とケースカバー13との当接部分でのOリング61の弾性変形が逃がし部74側に逃げることで、ケース本体12とケースカバー13との当接部分での挟持によるOリング61の損傷を抑制することができる。また、この逃がし部74はケースカバー13に設けられてもよい。
・上記実施の形態では、第2軸受32はブラケット31を介して間接的にケース本体12に固定されたが、ケース本体12に直接固定してもよい。
・上記実施の形態では、第3軸受52はキャップ51により保持されたが、これ以外に例えば、キャップ51を設けずに第3軸受52の外輪を収容凹部11に固定してもよい。また、固定部54を有していないキャップ51を収容凹部11に固定してもよい。また、ケース本体12に設けた軸線方向凹部に第1軸受24を圧入固定してもよい。また、第3軸受52を固定せずに、その外輪の軸線L方向端面52aをケース2に圧接させる構成としてもよい。このような構成としても、モータ3の径方向振動が抑制され、第2軸受32を長手方向の支点とした振動を低減できる。
・上記実施の形態では、第2及び第3軸受32,52間の予圧はブラケット31を軸線L方向先端側に押圧することで付与されたが、軸線L方向基端側に押圧させて付与してもよい。
・上記実施の形態では、ヨーク21の係合凸部21b及びブラケット31の係合孔31aはそれぞれ4つ設けられ周方向において90度等間隔に配置されたが、これ以外に例えば、それぞれ2つ、3つ又は5つ以上の係合凸部21b及び係合孔31aを周方向に等間隔に設けてもよい。また、係合凸部21b及び係合孔31aの配置は周方向に等間隔でなくてもよい。また、ヨーク21とブラケット31とを係合以外の構成で固定してもよい。
・上記実施の形態では、当接部31bは係合孔31aの内側面から径方向外側に突出するように形成されたが、これ以外に例えば、係合孔31aの外側面から径方向内側に突出するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、第1軸受24を滑り軸受、第2軸受32及び第3軸受52をボール軸受としたが、これ以外に例えば、第3軸受52のみをボール軸受としてもよく、各軸受24,32,52を滑り軸受又はボール軸受としてもよい。
・上記実施の形態では、フランジ部14に位置決め凸部14cが、取付部34にガイド孔34aが形成されたが、これとは逆に、フランジ部14にガイド孔34aを凹設し、取付部34に位置決め凸部14cを設けてもよい。
・上記実施の形態では、取付部34はネジ35により収容凹部11の開口方向に沿って締結固定されたが、これ以外に例えば、開口方向に直交する方向から固定する構成としてもよい。
・上記実施の形態では、モータハウジングはヨーク21とブラケット31とから構成されたが、これ以外に例えば、1つの部材、又は3つ以上の部材から構成してもよい。
・上記実施の形態では、ケース本体12及びケースカバー13は樹脂材料から構成されたが、これ以外に例えば、金属材料から構成してもよい。また、ケース本体12及びケースカバー13のどちらか一方のみを樹脂材料から構成してもよい。
・上記実施の形態では、ケース2はケース本体12とケースカバー13とから構成されたが、ケース本体12のみとしてもよい。
・上記実施の形態では、ヨーク21とケース2との間にはOリング61が介在されたが、これ以外に例えば、リング状以外の形状の弾性部材を介在させてもよい。また、弾性部材が介在しない構成としてもよい。
本実施の形態のアクチュエータを示す平面図である。 アクチュエータの分解図である。 モータを軸線方向先端側から見た図である。 (a)は、図2におけるヨークの基端の拡大図であり、(b)は、軸線方向基端側から見たアクチュエータの概略断面図である。 (a)(b)は、別例のアクチュエータを示す図である。
符号の説明
1…アクチュエータ、2…ケース、3…モータ、4…減速部、11…収容凹部、12…ケースを構成するケース本体、13…ケースを構成するケースカバー、14…フランジ部、14d…係合部としての位置決め凸部、11b…圧入溝、21…モータハウジングを構成するヨークハウジング、21a…ヨークハウジングの底部、21b…係合凸部、22…第1軸受収容部、23…回転軸を構成する出力軸、24…第1軸受、24a…圧入部、24d…拡径部、31…モータハウジングを構成するブラケット、31a…係合孔、31b…当接部、32…第2軸受、33…第2軸受収容部、34…取付部、34a…係合部としてのガイド孔、45…回転軸及び減速部を構成するウォーム軸、46…減速部を構成するウォームホイール、50…回転軸、51…キャップ、52…第3軸受、53…第3軸受収容部、54…固定部、61…弾性部材としてのOリング、71,72…当接テーパ部、73…弾性部材収容部、74…逃がし部。

Claims (11)

  1. ケース本体とケースカバーとに跨って収容凹部が形成されるケースと、回転軸が少なくともモータハウジング内における両端部及び該モータハウジングから突出する先端部のそれぞれで軸受により軸支されるモータとにおいて、前記モータを前記ケース本体と前記ケースカバーとで回転軸の軸線方向と直交するモータの径方向から挟み込むように前記ケースの収容凹部内に収容して支持するモータ支持構造であって、
    前記回転軸は、前記モータハウジング内にある基端部、該基端部と前記先端部との中間位置にあって前記モータハウジング内にある中間部、及び前記先端部が、第1〜第3軸受によってそれぞれ軸支されるものであり、
    前記第1軸受は、前記モータハウジングの第1軸受収容部に固定されるとともに、前記モータハウジング及び該第1軸受収容部の前記径方向外側において前記ケースとの間に設けられた隙間を介して前記ケース内に配置され、
    前記第2軸受はボール軸受であって、その内輪が前記回転軸に固定されており、その外輪が前記モータハウジングの第2軸受収容部に固定されるとともに、該第2軸受収容部の前記径方向外側において前記ケースに固定され、
    前記第3軸受はボール軸受であって、その内輪が前記回転軸に固定されており、その外輪の前記軸線方向端面が前記ケースと圧接、又は前記外輪が前記ケースに固定されたことを特徴とするモータ支持構造。
  2. 請求項1に記載のモータ支持構造において、
    前記第2軸受は、前記モータハウジングに設けられた取付部を介して前記ケースに固定され、
    前記ケース及び前記取付部にはそれぞれ、前記モータを位置決めするとともに該モータの前記軸線方向への移動を案内するための係合部が形成されたことを特徴とするモータ支持構造。
  3. 請求項1又は2に記載のモータ支持構造において、
    前記第3軸受は、その外周面を環状に覆う有底状のキャップにより保持されるとともに、該キャップの開口端部から前記径方向に鍔状に延びる固定部を介して、前記ケースに前記軸線方向に圧接、又は前記ケースに固定されたことを特徴とするモータ支持構造。
  4. 請求項3に記載のモータ支持構造において、
    前記収容凹部には、前記固定部を該収容凹部の開口方向に沿って圧入するための圧入溝が形成されたことを特徴とするモータ支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、
    前記モータハウジングは、有底筒状のヨークハウジングと、該ヨークハウジングの開口を塞ぐブラケットとから構成され、
    前記ヨークハウジングの底部には、前記第1軸受収容部が一体形成され、前記ブラケットには、前記第2軸受収容部が一体形成されたことを特徴とするモータ支持構造。
  6. 請求項5に記載のモータ支持構造において、
    前記ヨークハウジングには、開口端部から前記軸線方向に沿って突出する係合凸部が一体形成され、
    前記ブラケットには、前記係合凸部が挿入されるとともに該係合凸部と前記径方向に係合する係合孔が形成されたことを特徴とするモータ支持構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、
    前記第1軸受は、滑り軸受であり、その外周面の前記軸線方向先端側が前記第1軸受収容部に圧入され、前記軸線方向基端側が前記第1軸受収容部の内周面に接触しないように径の大きさが小さく形成されるものであり、
    前記第1軸受の内周面には、外周面の圧入により縮径する前記軸線方向先端側部分で前記回転軸を支持するとともに、前記軸線方向基端側部分において前記回転軸との隙間を有する拡径部が形成されたことを特徴とするモータ支持構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、
    前記モータハウジングには、前記第1軸受収容部が該モータハウジングの基端部から前記軸線方向外側に突出するように形成され、
    前記第1軸受収容部と前記ケースとの間には、弾性部材が前記径方向に圧縮されるように介在されたことを特徴とするモータ支持構造。
  9. 請求項8に記載のモータ支持構造において、
    前記第1軸受収容部の付け根部分と前記ケースとにより径方向断面が三角形状をなす弾性部材収容部が形成されるとともに、該弾性部材収容部には前記径方向に延びる逃がし部が前記ケース本体と前記ケースカバーとの当接部分に形成され、
    前記弾性部材は、リング状をなすものであり、前記弾性部材収容部に圧縮状態で配置されたことを特徴とするモータ支持構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のモータ支持構造において、
    前記ケースは、樹脂材料からなることを特徴とするモータ支持構造。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のモータ支持構造を備えるとともに、前記ケース内に収容され前記第2軸受と前記第3軸受との間で前記回転軸の軸線方向と直交する方向で噛合する減速部を有することを特徴とするアクチュエータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207026A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Asmo Co Ltd アクチュエータのモータ固定方法
JP2013130234A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Advics Co Ltd シール装置
CN114389424A (zh) * 2020-10-16 2022-04-22 日本电产三协株式会社 致动器

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