JP2008228360A - モータ制御装置、及びモータ制御システム - Google Patents

モータ制御装置、及びモータ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】オンライン状態で且つ少ない演算量で、制御対象の剛体特性と共振特性との双方を同定する。
【解決手段】連結軸3を介して負荷2と連結したモータ1と、前記モータを駆動する電力変換器4と、目標指令値及び、前記モータに流れるモータ電流に基づいて前記電力変換器を制御するモータ制御装置100とを備えるモータ制御システム200であって、モータ制御装置は、モータのモータトルク値とモータ回転速度検出値とを入力信号にして、制御の制御パラメータを自動調整するオートチューニング部11を備え、オートチューニング部は、モータと連結軸と負荷の機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルとして捉え、各モデルを構成するパラメータを別々に同定するパラメータ同定手段を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、負荷と連結したモータを制御するモータ制御装置、及びモータ制御システムに関する。
産業用機械(半導体製造装置、工作機械、射出成形機)では、モータが多数使用され、特に、オンラインで稼働中に機械系パラメータを同定し制御性能の向上を図ることが望まれている。
モータ制御装置においては、実運転中に機械の合計慣性モーメント、粘性摩擦係数、及び定常外乱トルク等の剛体としてのパラメータを同定し、同定結果を位置制御器、速度制御器等の制御パラメータの自動設定に用いる技術が開示されている(特許文献1)。この特許文献1の技術では、正転時と逆転時とで、それぞれのモータトルク値、加速度、及びモータ回転速度の時系列データを用いて、逐次最小二乗法によりパラメータ同定を行っている。
また、剛体特性だけでなく、共振特性をも同定する技術が開示されている(特許文献2)。この特許文献2の技術では、モータトルク値としてホワイトノイズを印加し、このときのモータトルク及びモータ回転速度をFFT演算して得られるゲイン・周波数線図に対して、カーブフィッティングを施すことにより二慣性共振系のパラメータの同定を行っている。また、特許文献2の技術は、共振系のパラメータ同定値へのクーロン摩擦の影響を排除する為に、別途設けた剛体パラメータ同定部から得られる機械の合計慣性モーメント、粘性摩擦係数、及び定常外乱トルク等の剛体としてのパラメータ情報を用いて、補正演算を行うことを特徴としている。
また、剛体特性だけでなく、共振特性をも同定する、より一般的な技術としては、例えば、セルフチューニングレギュレータを挙げることができる(非特許文献1)。この非特許文献1の技術は、出力信号y(t)を目標信号r(t)に収束させる制御子システムであって、制御対象41に入力される入力信号u(t)と、制御対象41からの出力信号y(t)の時系列データに対して最小二乗法を適用することでプラントの伝達関数を同定機構42で同定することを特徴としている(図14参照)。
特開2005−168166号公報 特開平7−152429号公報 特開2004−187432号公報 鈴木 隆著「アダプティブコントロール」、コロナ社、2001年、1章 飯國 洋二「適応信号処理アルゴリズム」、培風館、2000年、4章
特許文献1の技術では、同定可能なパラメータが剛体としてのパラメータに限定されている。このため、特許文献1の技術は、機械系の共振特性を考慮した制御パラメータの設定や、後記する制振制御器の制御パラメータの設定を自動で行うには不向きである。
一方、特許文献2の技術は、機械系の剛体特性のみならず、共振特性まで同定可能であるが、ホワイトノイズを印加する必要があるため、使用条件がオフライン調整に限られている。また、第3の従来技術は、オンライン状態で制御対象の伝達関数を同定できる利点を有するが、同定アルゴリズムとして一般的な逐次最小二乗法を選んだ場合には、計算量は同定パラメータ数の2乗に比例してしまう(非特許文献2参照)。このため、同定器は十分な演算能力を持った計算機へ実装することが必要条件であった。
これにより、位置制御器、速度制御器等の制御パラメータの自動設定、及び特許文献3に記載されている制振制御パラメータの高精度な自動設定が可能となり、より簡単に高性能な制御が実現できることとなる。
そこで、本発明は、オンライン状態で且つ、少ない演算量で、制御対象の剛体特性と共振特性との双方を同定することができるモータ制御装置、及びモータ制御システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のモータ制御システムは、連結軸を介して負荷と連結したモータと、前記モータを駆動する電力変換器と、目標指令値及び、前記モータに流れるモータ電流に基づいて前記電力変換器を制御するモータ制御装置とを備えるモータ制御システムであって、前記モータ制御装置は、前記モータのモータトルク値とモータ回転速度検出値とを入力信号にして、前記制御の制御パラメータを自動調整するオートチューニング部を備え、前記オートチューニング部は、前記モータと前記連結軸と前記負荷の機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルとして捉え、各モデルを構成するパラメータを別々に同定するパラメータ同定手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、オンライン状態で且つ少ない演算量で、制御対象の剛体特性と共振特性との双方を同定することができる。
(基本原理)
後記する各実施形態の制御対象の機械系を図1を用いて説明する。この機械系はモータ1と負荷2とが連結軸3で接続されている。ここでは、説明を簡単化する為に、制御対象機械系を二慣性系モデルを仮定する。すなわち、モータ1は、粘性摩擦係数Dの羽根車で表現されるモータ軸と、モータ慣性モーメントJの回転子とを備え、負荷2は、例えば、負荷慣性モーメントJを備えた円板状のものであり、連結軸3は粘性摩擦係数C及びバネ定数Kを備えたバネ/ダンパと仮定する。また、モータ1はモータトルクτ、モータ回転速度ωで回転し、負荷2は円周上に加えられた重力mg等によって、モータ側換算の定常外乱トルク値dが印加され、負荷回転速度ωで回転しているとする。
各実施形態は、制御対象となる図1の機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルとして捉え、両モデルを構成するパラメータを「剛体モデル同定部」と「共振モデル同定部」とで別々に同定することを特徴とし(図5)、計算量が同定パラメータ数の2乗に比例することによる弊害を回避している。
すなわち、剛体モデル同定部は、モータトルク値τとモータ回転速度検出値ωとを用いて、特許文献1もしくは、非特許文献1に示された方法によって、合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、定常外乱トルク推定値d^等の剛体パラメータを、まず求める。次に、剛体モデルは、予め求めた剛体パラメータをセットした後、剛体回転速度推定値ω^RDを算出する。このとき用いる、剛体モデルの演算式は、sをラプラス演算子とするとき、(1)式である。
ωRD =(τ−d )/(J・s+D ) ・・・・・・・・・・・(1)
次に、共振モデル同定部は、(1)式で算出した剛体回転速度推定値ωRD^と、モータ回転速度検出値ωとに基づいて、逐次最小二乗法(非特許文献1、又は非特許文献2参照)を用いて共振モデルを決定付ける共振パラメータの同定を行う。
以上が基本原理の概要であるが、以下では、制御対象機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルで近似可能なことを詳細に説明する。図2において、変数τはモータの発生トルク値であり、変数ωはモータ回転速度であり、変数τは連結軸の軸ねじりにより発生するトルクであるモータ発生トルク値であり、変数τはモータ軸に作用する粘性摩擦トルクであり、sはラプラス演算子を意味する。
ここで、図2の二慣性系モデルにおいて、モータ軸換算の定常外乱トルク値d、及び、モータ軸に作用する粘性摩擦係数Dを零とおいた場合のモータに発生するモータ発生トルク値τに対するモータ回転速度ωの伝達関数GMR(s)は(2)式で表現される。
MR(s)=ω(s)/τ(s)=1/{(J+J)s}・(ω/ω・(s+2ζωs+ω )/(s+2ζωs+ω )・・・・・(2)
但し(2)式において、ωは反共振角周波数、ζは反共振点の減衰係数、ωは共振角周波数、ζは共振点の減衰係数であり、それぞれ物理定数J、J、K、Cを用いて(3)式、(4)式、(5)式、(6)式で表すことができる。
ω=√(K/J) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
ζ=C/(2√(J・K))・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
ω=√(K(J+J)/(J・J))・・・・・・・・・・(5)
ζ=C/2・√((J+J)/(K・J・J)) ・・・・(6)
このとき、図2の二慣性系モデルは、(2)式で表現される伝達関数GMR(s)の入力信号であるモータ発生トルク値τからモータ軸換算の定常外乱トルク値d、及び、モータ軸に作用する粘性摩擦トルク値τを減算した場合に等しい。よって、図2の二慣性系モデルは、図3(a)に示したモデルと等価である。こうして得られた図3(a)の等価二慣性系モデルは、図2に比べて簡潔な表現ながら、モータ軸に作用する粘性摩擦トルク値τの発生式がモータ回転速度ωを入力信号とした(7)式であるために、GMR(s)に対するフィードバックループが存在する。
τ=D・ω ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
このため、このままではGMR(s)の分割は不可能である。
そこで、図3(a)に代えて図3(b)の近似二慣性系モデルを導入する。図3(b)では、モータ軸に作用する粘性摩擦トルク値τの代わりに(8)式で算出するモータ軸に作用する粘性摩擦トルク近似値τ~を用いる。
τ~=D・ωRD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
(8)式において、入力信号として用いる剛体回転速度ωRDは、図4(b)中に示した共振モデル77の入力部から取得する。これにより、ωRDを境にしたモデルの分割が可能としている。また、ωRDは、モータ回転速度ωに比較して振動成分の少ない剛体的な特性となる。そこで、ωRDを剛体回転速度と呼ぶことにする。さらに、入力信号τ及び定常外乱トルク値dから剛体
回転速度ωRDを導出するブロックを「剛体モデル」、剛体回転速度ωRDから共振特性を付加したモータ回転速度ωを導出するブロックを「共振モデル」と呼ぶことにする。
次に、図4(a)の等価二慣性系モデルを図4(b)のように、剛体モデルと共振モデルの直列接続モデルとして近似した場合の近似誤差について、周波数領域での検討を加えておく。まず図4(b)中の剛体モデル部の伝達関数をGRD(s)と定義し、共振モデル部の伝達関数をGRS(s)と定義する。このとき、説明を簡単化する為に、定常外乱トルク値dを零とすると、剛体モデル部の伝達関数GRD(s)は、sをラプラス演算子とするとき、(9)式で記述できる。但し、(9)式において、カットオフ周波数ωrdを(10)式で定義した。
RD(s)=ωRD/τ=(1/D)・ωrd/(s+ωrd)・・・(9)
ωrd=D/(J+J)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
(9)式から明らかなように、剛体モデル部の伝達関数GRD(s)は、カットオフ角周波数=ωrd[rad/s]の一次遅れ要素に、ゲイン1/Dを乗じた特性を持つと解釈できる。
一方、共振モデル部の伝達関数GRS(s)は(11)式で記述される。
RS(s)=(ω/ω・(s+2ζωs+ω )/(s+2ζωs+ω )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
(11)式から明らかなように、共振モデル部の伝達関数GRS(s)は、低周波域のゲインが1、高周波域のゲインが(ω/ω)、反共振角周波数ωで極小ゲインを、共振角周波数ωで極大ゲインを有している。以上の準備ができた所で、図4(a)における、モータの発生トルク値τに対するモータ回転速度ωの伝達関数をGMB(s)と定義する。
同様に、近似二慣性系モデル図4(b)におけるモータの発生トルク値τに対するモータ回転速度ωの伝達関数をGMA(s)と定義して、その比GMA(s)/GMB(s)を求めることにする。
ここで、GMB(s)及びGMA(s)は、それぞれ(12)式、(13)式となる。
MB(s)=((1/(J+J)s)GRS)/(1+(D/(J+J)s)・GRS) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
MA(s)=GRD(s)/GRS(s)・・・・・・・・・・・・・(13)
(9),(10),(12),(13)式より、GMA(s)/GMB(s)を求めると、(14)式が得られる。
MA(s)/GMB(s)=(1+(ωrd/s)・GRS(s))/(1+(ωrd/s))・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
(14)式は、図4(a)に示す等価二慣性系モデルGMB(s)に対する、図4(b)に示す近似二慣性系モデルGMA(s)の比率であり、これが1であることが望ましい。即ち、(14)式の分母と分子とが等しければよい。ところが、分子第二項目には、(11)式で記述した共振モデル特性GRS(s)が余分に付いており、明らかに分母=分子とならない。しかし、低周波域では、GRS(s)の低周波域ゲインが1である為に、分母≒分子となり、誤差は皆無になる。一方、高周波域ではGRS(s)の高周波域ゲインは(ω/ω)であるが、(ωrd/s) が小さくなる為、分母≒分子≒1となり、やはり誤差は皆無になる。
残る問題は、共振モデル特性GRS(s)の反共振点、及び共振点の現象である。共振モデル特性GRS(s)が極小・極大値を採る為、その影響を軽減するには、(ωrd/s) がGRS(s)の反共振点、及び共振点で十分に小さくなる必要がある。この条件を満足するには、剛体モデルの折れ点角周波数ωrdが、GRS(s)の反共振角周波数ωに比べて十分に低ければよい。即ち、ωrd<<ωが成立する条件では、図4(b)に示す近似二慣性系モデルが利用可能である。これにより、剛体モデル、共振モデルの個別同定が可能となり、計算量が同定パラメータ数の2乗に比例することによる従来の弊害を回避できる。なお、ωrd<<ωの条件は、(10)式より粘性摩擦係数Dが少なければいいので、通常のモータであれば成立する。
この基本原理によれば、制御対象の剛体特性と共振特性との両方がオンライン同定可能である。これにより、位置制御器、速度制御器、制振制御器等の制御パラメータを、共振特性をも考慮して調整可能となる。また、制御対象となる機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」の直列接続モデルとして扱うことにより、従来技術よりも少ない演算量で同定できることから、適用範囲の拡大に貢献できる。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態であるモータ制御システムを、図4のブロック線図を用いて説明する。図4は、オートチューニング処理により、通常の装置稼動状態であっても、時々刻々と変動する負荷の機械特性に応じて、最適な速度制御器ゲイン、及び位置制御器ゲインの設定を実現する実施形態である。以下、本実施形態の詳細な説明を行う。
図4において、モータ制御システム200は、モータ1と、モータ1により駆動される負荷2と、モータ1と前記負荷2とを連結する連結軸3と、モータ1を駆動する電力変換器4と、モータ1の回転軸に取り付けられ、モータ1の回転軸の位置検出値θMを出力する位置検出器27と、モータ1に流れる電流を検出する電流検出器6と、モータ制御装置100とを備える。
モータ制御装置100は、速度演算器5と、電流制御器8と、1次遅れフィルタ9と、トルク定数増幅器10と、オートチューニング部11と、速度制御器12と、位置制御器14と、位置指令生成器17と、減算器7,13,250と、を備える。また、モータ制御装置100は、モータ1に流れるモータ電流を励磁軸成分と、これに電気的に直交するトルク軸成分にdqベクトル変換して制御している。以下、トルク電流成分の検出値Iqのみで説明し、励磁軸成分の値Idは通常ゼロに設定されるので記載を省略している。
速度演算器5は、位置検出値θの時間変化からモータ回転速度ωを演算する。
電流検出器6は、モータ1に供給されるトルク電流検出値Iqを検出する
減算器7は、トルク電流指令値Iqモータ1に供給されるトルク電流検出値Iqとの電流偏差Iを演算する。
電流制御器8は、電流偏差Iに応じて電力変換器4をパルス幅制御する。
1次遅れフィルタ9は、トルク電流指令値Iqを入力し、トルク電流推定値Iq^を出力し、そのゲイン交差角周波数は、電流制御器8で構成した電流制御系のゲイン交差角周波数と等しく設定している。トルク定数増幅器10は、トルク電流推定値Iq^を入力しモータトルク値τを算出し、使用するモータ1のトルク定数ktと等しい値を設定する。
オートチューニング部11は、モータトルク値τ、及びモータ回転速度検出値ωの時系列データを入力値とし、モータ1と連結軸3と駆動対象の負荷2とからなる機械系の合計慣性モーメント推定値J^、及び、最適な速度制御器のゲイン交差角周波数ω、及び、最適な位置制御器のゲイン交差角周波数ωを出力する。
速度制御器12は、モータ回転速度偏差ωに応じてトルク電流指令値Iqを出力する。速度制御器12はsをラプラス演算子とするとき、(15)式で表現される演算を行う比例積分制御構造の制御器であり、比例増幅器18及び積分増幅器19を構成するパラメータである合計慣性モーメント推定値J^及び速度制御系ゲイン交差角周波数ωもまたオートチューニング部11により随時更新する。
Iq=[Jω^+(Jω/N・s)]ω・・・・・・・(15)
減算器13は、モータ回転速度指令値ω とモータ回転速度検出値ωとのモータ回転速度偏差ωを演算する。
位置制御器14は、モータ回転位置偏差θに応じてモータ回転速度指令値ω を出力する。また、位置制御器14はモータ位置偏差θを可変増幅器22において位置制御系ゲイン交差角周波数ω倍した値をモータ回転速度指令値ω として出力する比例制御構造の制御器であり、そのゲインωはオートチューニング部11により随時更新される。
位置指令生成器17は、目標指令値である位置制御入力指令値θ を生成する。減算器250は、位置制御入力指令値θ とモータ位置検出値θとのモータ位置偏差θeを演算する。なお、位置指令生成器17はモータ制御装置100の外部に設置してもよい。
次に、図5を用いてオートチューニング部11の構成について詳細に説明する。図5において、オートチューニング部11は、ローパスフィルタLPF90,91と、剛体モデル同定部92と、剛体モデル93と、共振モデル94と、共振モデル同定部95と、離散系/連続系パラメータ変換部97と、制御パラメータ調整部98と、加算器96とを備える。
ローパスフィルタLPF90,91は、高次のローパスフィルタであり、アンチエリアスフィルタとして利用する。この遮断周波数は、オートチューニング部のサンプリング周波数の1/2〜1/3程度に設定される。また、ローパスフィルタLPF90,91は、それぞれモータトルク値τ及びモータ回転速度検出値ωを入力し、フィルタ後モータトルク値τMF及びフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを出力する。
剛体モデル同定部92は、モータトルク値τ及びモータ回転速度検出値ωを利用して、合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、正転時定常外乱トルク推定値d^_f、又は逆転時定常外乱トルク推定値d^_rを出力する公知の技術(特許文献1、非特許文献1参照)で構成される。
剛体モデル93は、フィルタ後モータトルク値τMFを入力として、(1)式をリアルタイムで演算することにより、剛体回転速度推定値ωRD^を出力する。このとき、(1)式の演算に必要な合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、定常外乱トルク推定値d^として、剛体モデル同定部92が算出する同定結果を用いることで、高精度な剛体回転速度推定値ωRD^を得ている。
共振モデル94は、剛体モデル93が出力する剛体回転速度推定値ωRD^とフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを入力値として、フィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^を出力する。この共振モデル94の演算式は、基本的には図4(b)の説明で伝達関数GRS(s)に等しいが、後記するように、離散時間領域でのパラメータ同定を行う都合上、伝達関数GRS(s)を離散化した数式から導いた一段先(1サンプル先)予測式を用いる。
減算器96は、予測誤差ε(N)をε(N)=ωMF−ωMF^により算出する。共振モデル同定部95は、剛体回転速度推定値ωRD^とフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの情報を利用しつつ、逐次最小二乗法を用いて減算器96が出力する予測誤差ε(N)が最小となるように、共振モデル94における一段先(1サンプル先)予測式の演算に必要なパラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)を出力する。
離散系/連続系パラメータ変換部97は、共振モデル同定部95が出力するパラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)を連続系パラメータに変換することにより、(11)式に示した共振モデル伝達関数GRS(s)における反共振角周波数ω及び反共振点減衰係数ζの各推定値としての反共振角周波数推定値ω^及び反共振点減衰係数推定値ζ^を算出する。
制御パラメータ調整部98は、離散系/連続系パラメータ変換部97が出力する反共振角周波数推定値ω^及び反共振点減衰係数推定値ζ^を基にして、速度制御系ゲイン交差角周波数ω及び、位置制御系ゲイン交差角周波数ωを決定し出力する。
以下では、図5のオートチューニング部を構成する各ブロックの詳細を順次説明する。図6において、剛体モデル部92は、減算器111,113と、乗算器114,116と、積分器115と、切替スイッチ112とを備える。
切替スイッチ112はモータが正転時にはA側の接点を選択し、モータが逆転時にはB側の接点を選択する。これにより、切替スイッチ112の出力信号d^には、正転時には正転時定常外乱トルク推定値d^_fが、逆転時には逆転時定常外乱トルク推定値d^_rが正しく設定される。
減算器111は、フィルタ後モータトルク値τMFから切替スイッチ112が出力する定常外乱トルク推定値d^を減算し定常外乱トルク値を考慮したモータトルク推定値τMC^を算出する。減算器113は、減算器111が出力する定常外乱トルク値を考慮したモータトルク推定値τMC^から乗算器116が出力するモータ軸に作用する粘性摩擦トルク推定値τ^を減算するものあり、モータ加減速トルク推定値τ^を出力する。乗算器114は、減算器113が出力するモータ加減速トルク推定値τ^に合計慣性モーメント推定値J^の逆数を乗ずるである。
積分器115は、乗算器114の乗算結果を積分することにより剛体回転速度推定値ωRD^を演算する。このとき、モデリングしていない静止摩擦トルクの影響を排除する為に、モータ加速度及び速度の大きさが一定値以上となった場合にのみ積分を実行する。また、積分開始時の初期値である剛体回転速度推定初期値ω^RD_0には積分開始時のフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを設定する。
乗算器116は、積分器115が出力する剛体回転速度推定値ωRD^に粘性摩擦係数推定値D^を乗じてモータ軸に作用する粘性摩擦トルク推定値τ^を出力する。
以上が、フィルタ後モータトルク値τMFから剛体回転速度推定値ωRD^を算出する剛体モデルの例である。次に、こうして得られた剛体回転速度推定値ωRD^とフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFからフィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^を算出する共振モデル94の実施例を詳細に説明する。共振モデル94は離散時間領域で実現する為、まず、前記(11)式に示した共振モデルの伝達関数GRS(s)を整合z変換により離散化する。ちなみに、整合z変換とはサンプリング周期をTとするとき、連続系伝達関数の極・零点sを、それぞれ離散系伝達関数の極・零点z=esTに写像する変換法である。この整合z変換によれば、GRS(s)に対応する離散系伝達関数GRS(z)は(16)式で表すことができる。また、(16)式における係数a1,a2,b0,b1,b2は(17)式〜(21)式で表される。
RS(z)=(b+b−1+b−2)/(1+a−1+a−2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16)
=−2e−adTcos(bT)・・・・・・・・・・・・・・(17)
=e−2adT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18)
=K・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(19)
=−2Ke−anTcos(bT)・・・・・・・・・・・・・(20)
=Ke−2anT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21)
但し、(19)式〜(21)式におけるKを、(22)式で定義する。
K=(1−2e−adTcos(bT)+e−2adT)/(1−2e−anTcos(bT)+e−2anT)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(22)
さらに、上記(17)式〜(18)式、及び(20)式〜(22)式におけるa,b,a,bは、連続系領域における共振モデルの伝達関数GRS(s)のパラメータω、ζ、ω、ζを用いて下記(23)式〜(26)式で表現できる。
=ζω ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(23)
=ω√(1−ζ ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(24)
=ζω・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(25)
=ω√(1−ζ ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(26)
以上の関係式(16)〜(26)式を用いれば、共振モデルの連続系伝達関数GRS(S)を対応する離散系伝達関数GRS(z)に変換することが可能となる。また、逆に、GRS(z)の係数b,b,b,a,aからGRS(s)のパラメータω,ζ,ωm,ζmを算出することも可能である。よって、共振モデル94を(16)式に基づいてフィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^を算出する構成とした上で、共振モデル同定部95がフィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^とフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの差である予測誤差ε(N)を最小化するように上記係数b,b,b,a,aを調整することで共振モデル同定が実現できる。そこで、共振モデル94におけるフィルタ後モータ回転速度推定値ω^MFの算出式を以下に説明する。
ここで、同定すべき伝達関数の形は(16)式であり、その伝達関数の入力信号が剛体回転速度推定値ω^RD、出力信号がフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFであることから、(27)式が成立する。
ωMF/ωRD^=(b+b―1+b―2)/(1+a−1+a−2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(27)
次に、上記(27)式を変形すると、(28)式が得られる。
ωMF=−aωMF−1−aωMF−2+bωRD^+bωRD^z−1+bωRD−2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(28)
上記(28)式において、z・1は1サンプル前の値、z・2は2サンプル前の値を意味することから、(28)式は、現在及び過去の剛体回転速度推定値ω^RDと、過去のフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから現在のフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを算出する関係式であると言える。
(28)式において、係数b0,b1,b2,a1,a2を真値ではなく、1サンプル前の推定値に置き換えると、(29)式が得られる。
ω^MF=θ^(N−1)φ(N)・・・・・・・・・・・・・・・(29)
(29)式において、パラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)の要素は、(30)式に示すように係数b0,b1,b2,a1,a2の1サンプル前の推定値で構成される。
θ^(N−1)=[a^(N―1),a^(N−1),b^(N−1),b^(N−1),b^(N−1)]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(30)
また、データベクトルφ(N)の要素は、(31)式に示すように1サンプル前のωMFを意味するωMF(N−1)と、2サンプル前のωMFを意味するωMF(N−2)と、現在のωRD^を意味するωRD^(N)と、1サンプル前のωRD^を意味するωRD^(N−1)と、2サンプル前のωRD^を意味するωRD^(N−2)とから構成される。
φ(N)=[−ωMF(N−1),−ωMF(N−2),ωRD^(N),ωRD^(N−1),ωRD^(N−2)]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(31)

また、(29)式におけるωMF^は現在のフィルタ後モータ回転速度推定値であり、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFと区別することで、係数b0,b1,b2,a1,a2を真値ではなく、1サンプル前の推定値に置き換えたことによる差異を明示している。
図7は、(29)式を具体的に実現する構成図である。
この構成図は、ゼロ次ホールド要素133,136と、1サンプル時間遅延要素131,132,134,135と、乗算器136,137,138,140,141と、加減算要素139,142とを備え、剛体回転速度推定値ωRD^と、パラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)の各要素である係数b0,b1,b2,a1,a2の1サンプル前の推定値と、フィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^とが、入力され、フィルタ後モータ回転速度推定値ωMF^を演算する。
次に、共振モデル同定部95(図5)の詳細について述べる。共振モデル同定部95の基本動作は、逐次最小二乗法(非特許文献2参照)により、パラメータベクトル推定値θ^(N)をサンプル周期T毎に更新することにある。
その更新演算式は(32)式であり、初期値0のパラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)に対してゲインベクトルk(N)と予測誤差ε(N)の乗算値を加算することで得ている。また、(32)式で用いたゲインベクトルk(N)は(33)式の行列演算で求める。(33)式において、行列P(N−1)は5行×5列の共分散行列P(N)の前回値であり、λは忘却係数(0<λ≦1)である。
また、行列P(N)の更新式は(34)式であり、行列P(N)の初期値P(−1)には5行×5列の単位行列に十分に大きな正定数を乗じた値を用いる。
θ^(N)=θ^(N−1)+k(N)ε(N)・・・・・・・・・・・(32)
k(N)={P(N−1)・φ(N)}/{λ+φ(N)P(N−1)φ(N)}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・(33)
P(N)=1/λ{P(N−1)−k(N)(φ(N)P(N−1))}(34)
以上説明した(32)式、(33)式、及び(34)式の構成図を図8に示す。
この構成図は、データベクトル生成部150と、共分散行列演算部151と、メモリ152と、ゲインベクトル演算部153と、乗算器154と、加算器155と、1サンプル時間遅延要素156とを備える。
データベクトル生成部150は、剛体回転速度推定値ωRD^及びフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから(31)式の各ベクトル要素を生成し、データベクトルφ(N)として出力する。共分散行列演算部151は、忘却係数λ、データベクトルφ(N)及びゲインベクトルk(N)を用いて、(34)式に従い共分散行列P(N)を計算し、その前回値P(N−1)を出力する。メモリ152は、ゼロ以上1未満の忘却係数λを格納する。ゲインベクトル演算部153は、忘却係数λ、共分散行列前回値P(N−1)、データベクトルφ(N)を用いて、(33)式に従いゲインベクトルk(N)を計算し出力する。乗算器154はゲインベクトル演算部が出力するゲインベクトルk(N)と予測誤差ε(N)を乗算する。加算器155は、乗算器154の出力結果とパラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)とを加算する。1サンプル時間遅延要素156は、パラメータベクトル推定値θ^(N)を入力してパラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)を出力する。
次に離散系/連続系パラメータ変換部97(図5)の処理内容について数式を交えて説明する。離散系/連続系パラメータ変換部97では、パラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)を入力として、機械系反共振角周波数推定値ω^、機械系反共振点減衰係数推定値ζ^を出力する。その計算式は、それぞれ下記(35)式、(36)式で与えられる。
ω^=√(a+b)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(35)
ζ=a^/√(a+b) ・・・・・・・・・・・・・・・(36)
但し、(35)式、(36)式におけるa^、b^はサンプリング周期をTとするとき(37)式、(38)式で算出する。
^=−1/(2T)・ln[b^(N−1)/b^(N−1)]・・(37)
^=(1/T)・arccos[−b^(N−1)/{2√(b^(N−1)b^(N−1))}]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(38)
制御パラメータ調整部98では、こうして求まった連続系パラメータの内、特に機械系反共振角周波数推定値ω^に基づく調整を行う。例えば、速度制御系ゲイン交差角周波数ωをω=2×ω^に、位置制御系ゲイン交差角周波数ωを、ω=ω^/3.5に設定する。
次に、第1実施形態におけるパラメータ調整処理の全体シーケンスを図9を用いて説明する。逐次、このフローの処理が実行され(S190)、モータ制御装置100は、速度制御器及び位置制御器パラメータの初期値を設定する(S191)。例えば、モータ制御装置100は、N=10、ω=2π×30Hz、ω=ωs/7、J^=モータ単体慣性モーメントに設定する。続いて、剛体モデルパラメータのみオンライン同定を行い、合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、正転時定常外乱トルク推定値d^_f、逆転時定常外乱トルク推定値d^_rを取得する(S192)。次に、速度制御器への合計慣性モーメント推定値J^設定を行う(S193)。
次に、モータ制御装置100は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから加速度を計算し、その大きさ|αMF|が規定値α以上であるか否かを判定する(S194)。ここで、規定値α未満であれば(S194でNo)、判定処理S194が繰り返される。一方、規定値α以上であれば(S194でYes)、判定処理S195に進む。
判定処理S195では、モータ制御装置100は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの大きさ|ωMF|が規定値ω以上であるか否かを判定する(S195)。ここで、規定値ω未満の場合は(S195でNo)、判定処理S194に戻る。一方、判定処理S195の結果がYesの場合には、モータ制御装置100は、判定処理S196に進む。
判定処理S196では、モータ制御装置100は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの符号から回転方向を判定する。ωMF>0の場合には(判定処理S196でYes)、モータ制御装置100は、処理S197に進み、定常外乱トルク推定値d^に対して正転時定常外乱トルク推定値d^_fを設定し、処理S199に移行する。一方、判定処理ωMF>0が成立しない場合には(S196でNo)、モータ制御装置100は、処理S198に進み、定常外乱トルク推定値d^に対して逆転時定常外乱トルク推定値d^_rを設定し、処理S199に進む。
処理S199では、モータ制御装置100は、剛体モデル93(図5)に対して合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、定常外乱トルク推定値d^を設定し、処理S200に進む。処理S200では、モータ制御装置100は、剛体モデル93に与える剛体回転速度推定初期値ω^RD_0に対して現在のフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを設定し、処理S201に移行する。
処理S201では、モータ制御装置100が剛体モデル演算を開始し、直ちに処理S202に進む。処理S202においては、モータ制御装置100は、共振モデルパラメータ同定を開始し、判定処理S203に進む。判定処理S203では、モータ制御装置100は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから演算した加速度αMFの大きさを判定し、αMFの絶対値|αMF|が規定値α未満ならば(Yes)、処理S204に進み、共振パラメータの同定を終了する。
一方、αMFの絶対値|αMF|が規定値α以上ならば(判定処理S203でNo)、判定処理S205に移行し、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの大きさを判定する。判定処理S205において、ωMF絶対値が規定値ω未満の場合には処理S204に進み、共振パラメータの同定を終了する。
一方、ωMFの絶対値|αMF|が規定値ω以上の場合には(処理S205でNo)、モータ制御装置100は、判定処理S203に戻る。次に、処理S204で、共振モデルパラメータの同定を終えると、モータ制御装置100は、処理S206に移行し、離散系/連続系パラメータ変換部97(図5)において、パラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)から機械系反共振角周波数推定値ω^及び機械系反共振点減衰係数推定値ζ^への連続系へ変換する変換演算を行い、処理S207に進む。処理S207では、モータ制御装置100は、速度制御系ゲイン交差角周波数ωをω=2×ω^に、位置制御系ゲイン交差角周波数ωを、ω^/3.5に設定し、速度位置制御器のゲイン背手地を行う(S207)。そして、パラメータ調整処理が終了する。
(第2実施形態)
第1実施形態は、オートチューニング部11に入力されるモータトルク値τをq軸電流指令Iqを用いて演算したが、トルク電流検出値Iqを用いて演算することもできる。
図10において、第2実施形態のモータ制御システム210には、モータ制御装置110が含まれ、モータ制御装置110は、増幅器240がトルク電流検出値Iqにモータ1のトルク定数相当を乗ずることでモータトルク値τを算出するようにしている。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図11を用いて説明する。第3実施形態のモータ制御装置120は、第1実施形態に対して、位置指令生成器17と位置制御器14及び減算器との間に制振制御器16を挿入した構造としている。言い換えれば、位置指令生成器17と位置制御器14との間に制振制御器16及び減算器15が設けられている。
制振制御器16は、モータ位置検出値θを入力信号として、負荷位置推定値θ^を出力する負荷位置推定器23を有しており、その伝達特性を(39)式で与えている。
θ^=θ・(2ζ^ω^・s+ω^)/(s+2ζ^ω^s+ω)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(39)
減算器24は、位置指令生成器17が出力する制振制御入力指令値θ **から負荷位置推定値θ^を減算し、軸ねじり推定値を算出する。制振制御増幅器25は、減算器24が算出する軸ねじり推定値をk1倍(0≦k1<1)した値を出力する。減算器26は、制振制御入力指令値θ **から増幅器25の出力を減算することにより、軸ねじりを緩和した位置指令を位置制御入力指令値θ として出力する。
制振制御器16の動作において、(39)式の演算に必要な機械系反共振角周波数推定値ω^と、機械系反共振点減衰係数推定値ζ^とをオートチューニング部11により設定する点が本実施形態の特徴であり、これにより高精度な制振制御が、調整の手間を掛けることなく実現できる。なお、第3実施形態のオートチューニング部11におけるパラメータ同定処理は第1実施形態と同一である為に割愛し、以下図12を用いて、全体の調整処理シーケンスのみ説明する。
モータ制御装置120は、処理S390のパラメータ同定処理を開始する。モータ制御装置120は、速度制御器12及び位置制御器14のパラメータ初期値を設定し、制振制御をOFFに設定する(S391)。すなわち、モータ制御装置120は、N=10、k1=0.5、ω=2π×30Hz、ω=ω/7、J^=モータ単体慣性モーメントに設定し、制震制御をOFFにするためk1=0に設定する。続いて、モータ制御装置120は、処理S392で剛体パラメータのみオンライン同定を行い、合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、正転時定常外乱トルク推定値d^_f、逆転時定常外乱トルク推定値d^_rを取得する。
次に、モータ制御装置120は、処理S393で速度制御器への合計慣性モーメント推定値J^の設定を行い、判定処理S394に進む。判定処理S394では、モータ制御装置120は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから加速度αMFを計算し、その大きさ|αMF|が規定値α以上であるか否かを判定する。判定処理S394でYesならば、モータ制御装置120は、判定処理S395に進み、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの大きさ|ωMF|が規定値ω以上であるか否かを判定する。規定値ω以上でなければ(判定処理S395においてNo)、判定処理S394が繰り返される。
一方、規定値ω以上であれば(判定処理S395でYes)、モータ制御装置120は、判定処理S396に移行する。判定処理S396ではフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの符号から回転方向を判定する。ωMF>0の場合には(判定処理S396でYes)、モータ制御装置120は、処理S397において、定常外乱トルク推定値d^に対して正転時定常外乱トルク推定値d^_fを設定し、処理S399に移行する。
一方、ωMF>0が成立しない場合には(判定処理S396でNo)、モータ制御装置120は、処理S398に進み、定常外乱トルク推定値d^に対して逆転時定常外乱トルク推定値d^_rを設定する。さらに、モータ制御装置120は、処理S399に進み、剛体モデル93(図5)に対して合計慣性モーメント推定値J^、粘性摩擦係数推定値D^、定常外乱トルク推定値d^を設定する。
さらに、処理S400では、モータ制御装置120は、剛体モデル93に与える剛体回転速度推定初期値ω^RD_0に対して現在のフィルタ後モータ回転速度検出値ωMFを設定する。さらに、処理S401では、モータ制御装置120は、剛体モデル演算を開始し、直ちに処理S402に進み、共振モデルパラメータ同定を開始する。
判定処理S403では、モータ制御装置120は、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFから演算した加速度αMFの大きさを判定する。回転加速度αMFの絶対値が規定値α未満ならば(S403でYes)、モータ制御装置120は、処理S404に進み、共振パラメータの同定を終了する。一方、回転加速度αMFの絶対値が規定値α以上ならば(判定処理S403でNo)、モータ制御装置120は、判定処理S405に進み、フィルタ後モータ回転速度検出値ωMFの大きさを判定する。モータ回転速度検出値ωMFの絶対値が規定値ω未満の場合には(判定処理S405においてYes)、処理S404に移行し共振パラメータの同定を終了する。一方、モータ回転速度検出値ωMFの絶対値が規定値ω以上の場合には(判定処理S405においてNo)、判定処理S403に戻る。
モータ制御装置120は、処理S404で共振モデルパラメータの同定を終えると、処理S406に進み、離散系/連続系パラメータ変換部97(図5)において、パラメータベクトル前回推定値θ^(N−1)から機械系反共振角周波数推定値ω^、及び機械系反共振点減衰係数推定値ζ^への変換演算を行う。さらに、処理S407では、モータ制御装置120は、速度制御系ゲイン交差角周波数ωをω=2×ω^に設定し、位置制御系ゲイン交差角周波数ωを、ω^/3.5に設定し、処理S408に進む。処理S408では、モータ制御装置120は、制振制御器16の負荷位置推定器23に対して(図11)、機械系反共振角周波数推定値ω^及び機械系反共振点減衰係数推定値ζ^を設定後、制振制御増幅器k1を、例えば0.5に設定することにより制振制御を作動させ、調整処理を終了する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図13のブロック線図を用いて説明する。
第4実施形態は第3実施形態に比較して、オートチューニング部11で用いるモータトルク値τの算出方法が異なっている。すなわち、第3実施形態ではモータトルク値τをトルク電流指令値Iqから導出していたのに対して、この第4実施形態のモータ制御装置130は、増幅器240がトルク電流検出値Iqにモータ1のトルク定数相当を乗ずることでモータトルク値τを算出している。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形が可能である。
(1)前記各実施形態は、速度制御器18の全段に位置制御器を設け、位置制御を行ったが、位置制御器を用いずに速度制御を行うことができる。この場合は、モータ回転速度指令値ω が目標指令値となる。
モータと負荷と連結軸との制御対象をモデル化した構成図である。 制御対象の二慣性系モデルである。 等価二慣性系GMB(s)モデル及び近似二慣性系GMA(s)モデルである。 本発明の第1実施形態のモータ制御システムの構成図である。 第1実施形態のオートチューニング部の構成図である。 第1実施形態の剛体モデル部の構成図である。 第1実施形態の共振モデル部の構成図である。 第1実施形態の共振モデル同定部の構成図である。 第1実施形態の全体処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態のモータ制御システムの構成図である。 本発明の第3実施形態のモータ制御システムの構成図である。 第3実施形態の全体処理のフローチャートである。 本発明の第4実施形態のモータ制御システムの構成図である。 従来技術の一例である。
符号の説明
1 モータ
2 負荷
3 連結軸
4 電力変換器
5 速度演算器
6 電流検出器
7,13,96,111,113,250 減算器
8 電流制御器
9 1次遅れフィルタ
10 トルク定数増幅器
11 オートチューニング部
12 速度制御器
14 位置制御器
15 減算器
16 制振制御器
17 位置指令生成器
18 比例増幅器
19 積分増幅器
20 積分器
21 加算器
22 可変増幅器
23 負荷位置推定器
24 減算器
25 制振制御増幅器
26 減算器
27 位置検出器
100,110,120,130 モータ制御装置
200,210,220,230 モータ制御システム
240 増幅器

Claims (13)

  1. 連結軸を介して負荷と連結したモータと、前記モータを駆動する電力変換器と、目標指令値及び前記モータに流れるモータ電流に基づいて前記電力変換器をパルス幅制御するモータ制御装置とを備えるモータ制御システムであって、
    前記モータ制御装置は、前記モータのモータトルク値とモータ回転速度検出値とを入力信号にして、前記制御の制御パラメータを自動調整するオートチューニング部を備え、
    前記オートチューニング部は、前記モータと前記連結軸と前記負荷との機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルとして捉え、各モデルを構成するパラメータを別々に同定するパラメータ同定手段を有することを特徴とするモータ制御システム。
  2. 前記目標指令値は、位置指令値であり、
    前記モータ制御装置は、
    前記位置指令値と前記モータの位置検出値との偏差に応じて速度指令値を出力する位置制御器と、
    前記速度指令値と前記モータ回転速度検出値との偏差に応じてトルク電流指令値を出力する速度制御器と、
    前記トルク電流指令値と前記モータに供給されるトルク電流検出値との偏差に応じて前記電力変換器をパルス幅制御する電流制御器と、を備え、
    前記オートチューニング部は、前記位置制御器と前記速度制御器とに用いられる前記制御パラメータを自動調整することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御システム。
  3. 連結軸を介して負荷と連結したモータを、目標指令値及び前記モータに流れるモータ電流に基づいてパルス幅制御するモータ制御装置であって、
    前記モータ制御装置は、前記モータのモータトルク値とモータ回転速度検出値とを入力信号にして、前記制御に用いる制御パラメータを自動調整するオートチューニング部を備え、
    前記オートチューニング部は、前記モータと前記連結軸と前記負荷との機械系を「剛体モデル」と「共振モデル」との直列接続モデルとして捉え、各モデルを構成するパラメータを別々に同定するパラメータ同定手段を有することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 前記目標指令値は、位置指令値であり、
    前記モータ制御装置は、
    前記位置指令値と前記モータの位置検出値との偏差に応じて速度指令値を出力する位置制御器と、
    前記速度指令値と前記モータ回転速度検出値との偏差に応じてトルク電流指令値を出力する速度制御器と、
    前記トルク電流指令値と前記モータに供給されるトルク電流検出値との偏差に応じて前記電力変換器の出力電流を調整する電流制御器と、を備え、
    前記オートチューニング部は、前記位置制御器と前記速度制御器とに用いられる前記制御パラメータを自動調整することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記オートチューニング部は、前記直列接続モデルのパラメータの同定値に基づいて、前記位置制御器及び前記速度制御器の制御ゲインを決定することを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータトルク値は、前記トルク電流指令値を一次遅れフィルタに通過した後に、前記モータのトルク定数を乗じた値と、前記トルク電流検出値に前記モータのトルク定数を乗じた値との何れか一方を用いることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  7. 前記オートチューニング部は、剛体モデルを構成するパラメータを先ず同定し、その同定結果を予め準備した剛体モデルにセットした後、前記剛体モデルを演算することにより、剛体回転速度を推定することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  8. 前記オートチューニング部は、推定した剛体回転速度と、モータ回転速度検出値の両時系列データから逐次最小二乗法により、前記共振モデルを構成するパラメータを同定することを特徴とする請求項3又は請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記剛体モデルにセットするパラメータは、前記モータと前記連結軸と前記負荷からなる機械系の推定合計慣性モーメント値、推定粘性摩擦係数値、及び推定定常外乱トルク値であり、
    前記推定定常外乱トルク値は、モータの回転方向に応じて異なる値であることを特徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  10. 剛体モデルの演算及び共振モデルを構成するパラメータの同定演算は、前記モータ回転速度検出値の大きさと、前記モータ回転速度検出値における時間変化の大きさとの何れか一方又は双方が、予め設定された所定値以上の場合に行われることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のモータ制御装置。
  11. 剛体モデルを構成する積分器は、剛体モデルの演算開始時に、モータ回転速度検出値をフィルタに通過した値で初期化されることを特徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  12. 前記位置指令値を基に制振位置指令値を生成する制振制御器をさらに備え、
    前記位置制御器は、前記制振位置指令値と前記モータの位置検出値との偏差に応じて速度指令値を出力することを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  13. 前記オートチューニング部は、前記機械系のパラメータの同定値に基づいて、前記位置制御器、及び前記速度制御器の制御ゲインと、前記制震制御器の負荷位置推定器のパラメータとを決定することを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
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