JP2008228155A - 音像定位処理装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の音像定位処理装置は、聴取者にとって聴取用音信号に基づく音が擬似的に擬似音源位置から聞こえるように聴取用音信号に方向感及び距離感を付与する音像定位処理装置であって、仮想聴取者からの基準となる位置における標準頭部伝達関数を記憶する手段と、擬似音源位置の情報が与えられたとき右耳用及び左耳用の頭部伝達関数として記憶されている標準頭部伝達関数の中から1つを選択し、又は、複数を選択して補間された頭部伝達関数を形成する手段と、求められた頭部伝達関数を用いて上記聴取用音信号に方向・距離感を付与する手段と、方向・距離感が付与された聴取用音信号、又は、聴取用音信号に対し求められた頭部伝達関数に係る距離と擬似音源位置との距離感の修正を行う手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
安田泰代・大矢智之,「リアリティ音声音響通信技術」NTT技術ジャーナル2003Vol15No9,社団法人電気通信協会,2003年9月出版
以下、本発明による音像定位処理装置、方法及びプログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
図1は、第1の実施形態の音像定位処理装置の全体構成を示すブロック図である。
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の音像定位処理装置100における方向感・距離感の付与の動作について説明する。
第1の実施形態によれば以下のような効果を奏することが可能となる。
以下、本発明による音像定位処理装置、方法及びプログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
図5は、第2の実施形態の音像定位処理装置の全体構成を示すブロック図であり、上述した図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の音像定位処理装置100Aにおける、周波数成分調節部104bの受聴用信号調節の動作を説明する。尚、周波数成分調節部105bの動作は、周波数成分調節部104bとほぼ同様であるので説明を省略する。
第2の実施形態によれば以下のような効果を奏することが可能となる。
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
Claims (7)
- 聴取者に聴取させるための聴取用音信号と、上記聴取者の位置を基準とした擬似音源位置の情報とが与えられると、上記聴取者にとって上記聴取用音信号に基づく音が、擬似的に上記擬似音源位置から聞こえるように、上記聴取用音信号に方向感及び距離感を付与する音像定位処理装置であって、
仮想聴取者からの一又は複数の方向について基準となる位置における標準頭部伝達関数を記憶する標準頭部伝達関数記憶手段と、
上記擬似音源位置の情報が与えられたとき、上記擬似音源位置における右耳用及び左耳用の頭部伝達関数として、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から1つを選択し、又は、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から複数を選択して補間された頭部伝達関数を形成する頭部伝達関数選択手段と、
上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数を用いて、上記聴取用音信号に方向・距離感を付与する方向・距離感付与手段と、
上記方向・距離感付与手段から出力された右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号、又は、上記方向・距離感付与手段へ入力される、同一信号でなる右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号に対し、上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数に係る距離と、右耳又は左耳の位置と上記擬似音源位置との距離感の修正を行う距離感修正手段と
を有することを特徴とする音像定位処理装置。 - 上記標準頭部伝達関数はそれぞれ、仮想聴取者から所定距離の球面上にある基準位置についてのものであることを特徴とする請求項1に記載の音像定位処理装置。
- 上記頭部伝達関数選択手段は、上記聴取者の各耳の位置と上記擬似音源位置とを通る直線と、全ての標準頭部伝達関数に係る基準位置を有する面との交点、又は、その近傍位置について、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から1つ選択し、又は、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から複数選択して補間した標準頭部伝達関数を形成すること特徴とする請求項1又は2に記載の音像定位処理装置。
- 上記距離感修正手段は、上記聴取用音信号のゲインの調節を行って距離感を修正することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の音像定位処理装置。
- 上記距離感修正手段は、上記聴取用音信号における高域成分のパワー調節を行って距離感を修正することを特徴とする請求項4に記載の音像定位処理装置。
- 聴取者に聴取させるための聴取用音信号と、任意の位置である擬似音源位置の情報とが与えられると、上記聴取者にとって上記聴取用音信号に基づく音が、擬似的に上記擬似音源位置から聞こえるように、上記聴取用音信号に方向感及び距離感を付与する音像定位処理プログラムであって、
音出力装置に搭載されたコンピュータを、
仮想聴取者からの一又は複数の方向について基準となる位置における標準頭部伝達関数を記憶する標準頭部伝達関数記憶手段と、
上記擬似音源位置の情報が与えられたとき、上記擬似音源位置における右耳用及び左耳用の頭部伝達関数として、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から1つを選択し、又は、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から複数を選択して補間された頭部伝達関数を形成する頭部伝達関数選択手段と、
上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数を用いて、上記聴取用音信号に方向・距離感を付与する方向・距離感付与手段と、
上記方向・距離感付与手段から出力された右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号、又は、上記方向・距離感付与手段へ入力される、同一信号でなる右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号に対し、上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数に係る距離と、右耳又は左耳の位置と上記擬似音源位置との距離感の修正を行う距離感修正手段と
して機能させることを特徴とする音像定位処理プログラム。 - 聴取者に聴取させるための聴取用音信号と、上記聴取者の位置を基準とした擬似音源位置の情報とが与えられると、上記聴取者にとって上記聴取用音信号に基づく音が、擬似的に上記擬似音源位置から聞こえるように、上記聴取用音信号に方向感及び距離感を付与する音像定位処理方法であって、
標準頭部伝達関数記憶手段と、頭部伝達関数選択手段と、方向・距離感付与手段と、距離感修正手段とを有し、
上記標準頭部伝達関数記憶手段は、仮想聴取者からの一又は複数の方向について基準となる位置における標準頭部伝達関数を記憶し、
上記頭部伝達関数選択手段は、上記擬似音源位置の情報が与えられたとき、上記擬似音源位置における右耳用及び左耳用の頭部伝達関数として、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から1つを選択し、又は、記憶されている上記標準頭部伝達関数の中から複数を選択して補間された頭部伝達関数を形成し、
上記方向・距離感付与手段は、上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数を用いて、上記聴取用音信号に方向・距離感を付与し、
上記距離感修正手段は、上記方向・距離感付与手段から出力された右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号、又は、上記方向・距離感付与手段へ入力される、同一信号でなる右耳用及び左耳用の上記聴取用音信号に対し、上記頭部伝達関数選択手段により求められた右耳用及び左耳用の頭部伝達関数に係る距離と、右耳又は左耳の位置と上記擬似音源位置との距離感の修正を行う
ことを特徴とする音像定位処理方法。
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