JP2002262400A - 仮想音像定位処理装置及び処理方法並びに記録媒体 - Google Patents

仮想音像定位処理装置及び処理方法並びに記録媒体

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JP2002262400A
JP2002262400A JP2001054743A JP2001054743A JP2002262400A JP 2002262400 A JP2002262400 A JP 2002262400A JP 2001054743 A JP2001054743 A JP 2001054743A JP 2001054743 A JP2001054743 A JP 2001054743A JP 2002262400 A JP2002262400 A JP 2002262400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな信号処理量の仮想音像定位処理
装置を得る。 【解決手段】 入力音響信号に対し、所定の時間遅れを
与える第1の遅延手段と、その第1の遅延手段からの出
力信号の振幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得
る第1の間接音音響信号生成手段5と、入力音響信号に
対し、第1の遅延手段により与えられる時問遅れより大
きな時問遅れを与える第2の遅延手段、と、第1の間接
音音響信号生成手段5の周波数特性に対し、低音械での
振幅が略等しく、且つ、高音域での振幅を減衰させる周
波数特性を有し、第2の遅延手段の出力信号が供給され
て、第2の間接音音響信号が得られる第2の間接音音響
信号生成手段5と、第1の音響信号2L及び第1の間接
音音響信号5Lが加算される第1の加算手段TSLと、
第2の音響信号2R及び第2の間接音音響信号5Rが加
算される第2の加算手段TSRとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想音像定位処理
装置及び処理方法並びにその仮想音像定位処理方法を実
現するコンピュータ・プログラムが記録された記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ステレオ音響信号やモノラル音響
信号を、例えば、ヘッドフォンに直接供給して再生した
場合、聴取者の知覚する音像は一般に頭内に定位する。
ヘッドフォン再生において、自然な頭外定位感を得るに
は、仮想音像定位処理された音響信号をヘッドフォンに
供給すれば良い。
【0003】一方近年、テレビゲーム機などの分野にお
いて、モノラル音声の定位位置を聴取者から見て様々な
方向に配置させる要求が高まっており、音響再生装置の
一つとしてヘッドフォンを使用し、仮想音像定位処理さ
れた音響信号をヘッドフォンに供給するようにしたもの
も提案されている。更に、音響再生装置としてスピーカ
を使用し、仮想音像定位処理された音響信号を、更に、
クロストーク処理した後、聴取者の前方左右に配置され
た2本のスピーカに供給し、任意の位置に音像定位させ
るようにしたものも提案されている。尚、仮想音像定位
処理された音響信号をクロストーク処理した後、ヘッド
フォンに供給する場合もある。
【0004】ここで、任意のモノラル音響信号を信号処
理して、例えば、ヘッドフォンに供給して、その再生時
に、音像を聴取者の頭外に定位させたり、スピーカ再生
して任意の位置に音像定位させて、奥行き感を出すに
は、定位させたい位置から聴取者の耳元までの音響伝達
関数を重畳するバイノーラル化信号処理を行い、その生
成された音響信号を入力信号として、ヘッドフォンに供
給したり、あるいは更に、クロストーク・キャンセル処
理を加えて、スピーカに供給するようにすれは良い。
【0005】尚、本明細書では、このようなバイノーラ
ル化信号処理、または、これにクロストーク・キヤンセ
ノレ処理を加えた信号処理を、仮想音像定位処理と呼ぶ
ことにする。
【0006】しかしながら、モノラル音響信号を仮想音
像定位処理しても、モノラル音響信号自体の間接音成分
が少ない場合には、その仮想音像定位処理された音響信
号をヘッドフォンやスピーカに供給しても、音像の十分
な頭外定位感や奥行き感は得られ難いものである。
【0007】そこで、従来は、モラル音響信号に適当な
部屋の反射音などの間接音音響信号を付加したり、モノ
ラル音響信号を遅延、移相、減衰させた音響信号を、間
接音音響信号として元の音響信号に付加することが行わ
れていた。
【0008】ここで、数少ない間接音音響信号をモノラ
ル音響信号に付加することによって、間接音の到来方向
を聴取者から見て水平面において45度〜90度程度、
つまり聴取者の側方に設定すると効果的であるといわれ
ている(入交他による「二個及び三個の反射音が音の距
離感と拡がり感に与える影響について」日本音響学会建
築音響研究委員会資料AA−81−32,1981参
照)。
【0009】そこで、モノラル音響信号を所定時間遅延
させたものに、側方から聴取者の耳元までの音響伝達関
数を重畳するような仮想音像定位処理を施した音響信号
を間接音信号として使用すると、効果的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に計測によって得られた音響伝達関数は、例えば、サン
プリング周波数が44.1kHzの場合、時間軸上数十
サンプル以上あるため、間接音生成のために、これをモ
ノラル音響信号に重畳する処理は処理量が多く、コンパ
クトな信号処理量が要求されるリアルタイム処理ゲーム
などの分野では問題であり、よりコンパクトな仮想音像
定位処理の要求が高くなっている。
【0011】かかる点に鑑み、本発明は、コンパクトな
信号処理量の仮想音像定位処理装置及び処理方法並びに
コンパクトな信号処理量の仮想音像定位処理方法を実現
するためのコンピュータ・プログラムが記録された記録
媒体を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入力音響
信号を、仮想聴取者の周囲の任意の位置に音像定位する
ように変換して得られた第1及び第2の音響信号に対し
て、問接音音響信号を付加するようにした音像定位処理
装置であって、入力音響信号に対し、所定の時間遅れを
与える第1の遅延手段と、その第1の遅延手段からの出
力信号の振幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得
る第1の間接音音響信号生成手段と、入力音響信号に対
し、第1の遅延手段により与えられる時問遅れより大き
な時問遅れを与える第2の遅延手段と、第1の間接音音
響信号生成手段の周波数特性に対し、低音械での振幅が
略等しく、且つ、高音域での振幅を減衰させる周波数特
性を有し、第2の遅延手段の出力信号が供給されて、第
2の間接音音響信号が得られる第2の間接音音響信号生
成手段と、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号が
加算される第1の加算手段と、第2の音響信号及び第2
の間接音音響信号が加算される第2の加算手段とを有す
る音像定位処理装置である。
【0013】第1の発明によれば、第1の遅延手段によ
って、入力音響信号に対し、所定の時間遅れを与え、第
1の間接音音響信号生成手段によって、その第1の遅延
手段からの出力信号の振幅を減衰させて、第1の間接音
音響信号を得るようにし、第2の遅延手段によって、入
力音響信号に対し、第1の遅延手段により与えられる時
問遅れより大きな時問遅れを与え、第1の間接音音響信
号生成手段の周波数特性に対し、低音械での振幅が略等
しく、且つ、高音域での振幅を減衰させる周波数特性を
有する第2の間接音音響信号生成手段に、第2の遅延手
段の出力信号が供給されて、第2の間接音音響信号が得
られ、第1の加算手段によって、第1の音響信号及び第
1の間接音音響信号が加算され、第2の加算手段によっ
て、第2の音響信号及び第2の間接音音響信号が加算さ
れる。
【0014】第2の発明は、入力音響信号を、仮想聴敢
者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第2の音
響信号に変換する仮想音像定位処理手段と、入力音響信
号に対し、所定の時間遅れを与える第1の遅延手段と、
その第1の遅延手段からの出力信号の振幅を減衰させて
第1の間接音音響信号を得る第1の間接音音響信号生成
手段と、入力音響信号に対し、第1の遅延手段により与
えられる時間遅れより大きな時間遅れを与える第2の遅
延手段と、第1の間接音音響信号生成手段の周波数特性
に対し低音域での振幅が略等しく、且つ、高音域での振
幅を減衰させる周波数特性を有し、第2の遅延手段の出
力信号が供給され、第2の間接音音響信号を得る第2の
間接音音響信号生成手段と、第1の音響信号及び第1の
間接音音響信号を加算する第1の加算手段と、第2の音
響信号及び第2の間接音音響信号を加算する第2の加算
手段とを有する仮想音像定位処理装置である。
【0015】第3の発明は、入力音響信号を、仮想聴取
者の周囲の任意の位置に音像定位するように変換して得
られた第1及び第2の音響信号に対して、問接音音響信
号を付加するようにした音像定位処理方法であって、入
力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振幅を減
衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、入力音
響信号に対し、所定の時間より大きな時問遅らせ、且
つ、第1の間接音音響信号に対し、低音械での振幅が略
等しく、しかも、高音域での振幅が減衰された第2の間
接音音響信号を得るステップと、第1の音響信号及び第
1の間接音音響信号を加算すると共に、第2の音響信号
及び第2の間接音音響信号を加算するステップとを有す
る音像定位処理方法である。
【0016】第4の発明は、入力音響信号を、仮想聴敢
者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第2の音
響信号に変換するステップと、入力音響信号に対し、所
定の時間遅らせ、且つ、振幅を減衰させて第1の間接音
音響信号を得ると共に、入力音響信号に対し、所定の時
間より大きな時間遅らせ、且つ、第1の間接音音響信号
に対し低音域での振幅が略等しく、しかも、高音域での
振幅を減衰させた第2の間接音音響信号を得るステップ
と、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号を加算す
ると共に、第2の音響信号及び第2の間接音音響信号を
加算するステップとを有する仮想音像定位処理方法であ
る。
【0017】第5の発明は、入力音響信号を、仮想聴取
者の周囲の任意の位置に音像定位するように変換して得
られた第1及び第2の音響信号に対して、問接音音響信
号を付加するようにした音像定位処理方法であって、入
力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振幅を減
衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、入力音
響信号に対し、所定の時間より大きな時問遅らせ、且
つ、第1の間接音音響信号に対し、低音械での振幅が略
等しく、しかも、高音域での振幅が減衰された第2の間
接音音響信号を得るステップと、第1の音響信号及び第
1の間接音音響信号を加算すると共に、第2の音響信号
及び第2の間接音音響信号を加算するステップとを有す
る音像定位処理方法を実現するコンピュータ・プログラ
ムが記録されてなる記録媒体である。
【0018】第6の発明は、入力音響信号を、仮想聴敢
者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第2の音
響信号に変換するステップと、入力音響信号に対し、所
定の時間遅らせ、且つ、振幅を減衰させて第1の間接音
音響信号を得ると共に、入力音響信号に対し、所定の時
間より大きな時間遅らせ、且つ、第1の間接音音響信号
に対し低音域での振幅が略等しく、しかも、高音域での
振幅を減衰させた第2の間接音音響信号を得るステップ
と、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号を加算す
ると共に、第2の音響信号及び第2の間接音音響信号を
加算するステップとを有する仮想音像定位処理方法を実
現するコンピュータ・プログラムが記録されてなる記録
媒体である。
【0019】第7の発明は、第1の発明の音像定位処理
装置において、第1の問接音音響信号生成手段は、時間
軸インパルスで表される伝達特性を有し、第1の遅延手
段の出力信号に対し重畳演算して、第1の間接音音響信
号を出力し、第2の問接音音響信号生成手段は、時間軸
インパルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で表さ
れる伝達特性を有し、第2の遅延手段の出力信号に対し
重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するように
した音像定位処理装置である。
【0020】第8の発明は、第7の発明の音像定位処理
装置において、第2の問接音音響信号生成手段の伝達特
性を表す時間軸波形は、時問軸矩形波である音像定位処
理装置である。
【0021】第9の発明は、第2の発明の仮想音像定位
処理装置において、第1の問接音音響信号生成手段は、
時間軸インパルスで表される伝達特性を有し、第1の遅
延手段の出力信号に対し重畳演算して、第1の間接音音
響信号を出力し、第2の問接音音響信号生成手段は、時
間軸インパルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で
表される伝達特性を有し、第2の遅延手段の出力信号に
対し重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するよ
うにした音像定位処理装置である。
【0022】第10の発明は、第9の発明の仮想音像定
位処理装置において、第2の問接音音響信号生成手段の
伝達特性を表す時間軸波形は、時問軸矩形波である音像
定位処理装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態の仮想音像定位処理装置及び処理方法を、
ヘッドフォン供給用音響信号生成装置(ヘッドフォン装
置)に適用した例を説明する。図1に、このヘッドフォ
ン供給用音響信号生成装置(ヘッドフォン装置)例の全
体の構成を示し、以下、これについて説明する。ここで
は、モノラル音響信号源1から、デジタルモノラル音響
信号(デジタル入力音響信号)が発生するものとする
が、以下の説明では、単に、モノラル音響信号または入
力音響信号と略称する。図1は、全体として、ヘッドフ
ォン装置を構成し、ヘッドフォン8を除く部分は、ヘッ
ドフォン供給用音響信号生成装置を構成する。
【0024】尚、図1のヘッドフォン8を除く部分の終
段に、クロストークキャンセル手段を付加して、スピー
カ供給用音響信号生成装置を構成することも可能であ
る。
【0025】モノラル音響信号源1よりのモノラル音響
信号が、直接音音響信号生成手段2に供給されて、仮想
音像定位処理されて、直接音音響信号が生成され、その
直接音音響信号が加算手段7に供給される。
【0026】モノラル音響信号源1よりのモノラル音響
信号が、遅延手段3によって所定時間遅延された後、左
側間接音音響信号生成手段5に供給されて、左側間接音
音響信号が生成され、その左側間接音音響信号が加算手
段7に供給される。
【0027】モノラル音響信号源1よりのモノラル音響
信号が、遅延手段3、4によって所定時間遅延された
後、右側間接音音響信号生成手段6に供給されて、右側
間接音音響信号が生成され、その右側間接音音響信号が
加算手段7に供給される。尚、この遅延手段4は、左側
間接音音響信号生成手段5内の遅延手段をも含むものと
する。
【0028】尚、遅延手段3、4を、モノラル音響信号
源1に対し並列接続し、遅延手段3、4よりの各遅延モ
ノラル音響信号を、各別に左側間接音音響信号生成手段
5及び右側間接音音響信号生成手段6に供給するように
しても良い。
【0029】そして、加算手段7から得られた後述する
第1及び第2チャンネルのヘッドフォン供給用音響信号
が、ヘッドフォン8に供給される。
【0030】直接音音響信号生成手段2はモノラル音響
信号源1からのモノラル音響信号を入力信号とし、仮想
聴取者に対する直接音音響信号となる音声信号部分を生
成する処理を行うものである。直接音は、仮想聴取者に
音像を知覚させたい位置から仮想聴取者の耳元までの音
響伝達関数を、入力信号であるモノラル音響信号に重畳
させることにより生成することができる。
【0031】尚、本明細書では、入力時間信号に対して
インパルス時間応答の畳み込み積分演算を施したり、後
述のイコライザやフィルタのように、入力信号の周波数
特性を変化させるために、伝達周波数特性を掛けること
などをまとめて重畳処理または重畳演算と呼ぶことにす
【0032】音響伝達関数は、仮想聴取者に音像を知覚
させたい位置から仮想聴取者の耳元までの音響インパル
ス応答であり、一つの位置に関して左耳元までの音響伝
達関数HL及び右耳元までの音響伝達関数HRが存在す
る。左耳用の直接音音響信号とは、モノラル音響信号に
対して左耳元までの音響伝達関数HLを重畳演算するこ
とにより得られるものである。同様に、右耳用の直接音
音響信号とは、モノラル音響信号に対して右耳元までの
音響伝達関数HRを重畳演算することにより得られるも
のである。具体的には重畳演算は、次に示す数1の計算
式によって表される。
【0033】
【数1】
【0034】この数1の式における各符号の意味するも
のは、下記の通りである。 S:モノラル音響信号 SL:左耳用音響信号 SR:右耳用音響信号 HL:左耳用音響伝達関数 HR:右耳用音響伝達関数 n:サンプル sL:HLの次数 sR:HRの次数
【0035】直接音音響信号生成に使用される音響伝達
関数HL、HRは、無響室等の通常響きの少ない空間で
測定されたデータに基づいて、作成される。
【0036】直接音音響信号生成手段2により生成され
た音響信号は、聴取者に音像定位させたい位置にスピー
カを設置し、そのスピーカからモノラル音響を放声した
際に聴取者の耳元に届く音響をシミュレートしたもので
ある。従って、これをヘッドフォンで受聴した聴取者は
上述したスピーカの位置に音像定位すると考えられる
が、実際にはほとんど頭外定位しない。無響室など響き
の少ない、つまり略直接音のみの空間では音像の距離感
はほとんど出ないためである。
【0037】音像の距離感を得るための要因としてはい
くつかの物理的要因や心理的要因が挙げられているが、
その中で間接音の存在は重要な要因の一つとされてい
る。そこで、直接音音響信号に加えて更に間接音音響信
号成分を生成、付加することによりヘッドフォン受聴に
おける音像の頭外定位感を向上させる手法が行われてい
る。
【0038】間接音音響の物理的役割は両耳に受ける音
響の相関性(両耳相関)を減らすことであると言われて
いる。相関性を減らすことにより音像が頭外にあるもの
として知覚されると考えられている。
【0039】ところで、通常自然界での間接音音響は、
複数の方向から到来し、時間的には数百ミリ秒から数秒
程度まで遅延した音響から構成される。このような間接
音音響信号を上述したような音響伝達関数の重畳演算に
て生成するとなると膨大な演算量となり、特にリアルタ
イム演算が要求されるテレビゲーム機などの分野では非
現実的なものとなってしまう。
【0040】そこで、従来、より少い演算量ながら両耳
相関を効果的に低くする手法として、聴取者側方から到
達する数少ない本数の間接音を使用するものが提案され
ていた。しかしながら、この手法においても、テレビゲ
ーム機の分野などにおいては、未だ高負荷となってお
り、より低負荷な間接音音響信号の生成が求められてい
た。
【0041】ここで、先に述べたように間接音は両耳相
関を減らす、という物理的機能に主として注目し、間接
音音響成分に使用される音響伝達関数の細部構造の頭外
定位感効果に対する寄与は小さいものと推測した。ここ
で側方間接音音響の構造を極力単純化させるための試聴
及び実験を行ったところ、仮想聴取者の左右の耳に対
し、左及び右側方の仮想音源からの音響伝達関数は、例
えば、時間軸インパルス、その逆側である右及び左側方
の仮想音源からの音響伝達関数は、例えば、時間軸矩形
波で代用しても有意な頭外定位感効果が得られることが
判明した。
【0042】図1に戻り、モノラル音響信号源1よりの
モノラル音響信号を遅延させる遅延手段3からの音響信
号を入力とする左側間接音音響信号生成手段5は、上述
した聴取者側方(ここでは左側方)から到達する間接音
音響信号を生成するものである。しかしながら、上述し
たような従来手法が音響伝達関数を使用した高負荷な高
次重畳処理であるのに対し、本発明で提案する左側間接
音生音響信号成手段5は、仮想聴取者の左耳までの音響
伝達特性を時間軸インパルスにて近似代用し、仮想聴取
者の右耳までの音響伝達特性を、例えば、時間軸矩形波
にて近似代用する演算量的に低負荷なものである。同様
に、右側間接音音響信号生成手段6は、仮想聴取者の右
耳までの音響伝達特性を時間軸インパルスにて近似代用
し、仮想聴取者の左耳までの音響伝達特性を、例えば、
時間軸矩形波にて近似代用する演算量的に低負荷なもの
である。
【0043】図2は、図1における遅延手段3、4並び
に左及び右間接音音響信号生成手段5、6を更に具体的
に示したものである。以下、図2について説明する。D
Lは1サンプル周期に等しい遅延時間を有する遅延器を
示す。モノラル音響信号源1よりのモノラル音響信号
が、縦続接続された所定個数の遅延器DLから構成され
る遅延手段3によって遅延された後、左側間接音音響信
号生成手段5に供給される。
【0044】左側間接音生成手段5では、遅延手段3よ
りの遅延モノラル音響信号を、振幅重み付け係数がα1
の係数乗算器(減衰手段)を通じて、左耳用間接音音響
信号5Lを得るようにする。また、遅延手段3よりの遅
延モノラル音響信号を、縦続接続された所定個数の遅延
器DLから構成される遅延手段5Dを通じて、デジタル
フィルタ5Fに供給する。このフィルタ5Fは、遅延手
段5Dの出力側の1個のタップ及び遅延手段5Dに縦続
接続された所定個数の遅延器DLから構成される遅延手
段における、遅延手段5Dの出力側の1個のタップに連
続した(r−2)個、計(r−1)個のタップを取り出
し、それぞれのタップを振幅重み付け係数がα2、α
3、…、α(r−1)、αrの係数乗算器を通じて、加
算器5Sに供給して加算して、右耳用間接音音響信号5
Rとして出力する。即ち、デジタルフィルタ5Fは、F
IR(Finit Impulse Response)(有限インパルス応
答)フィルタを構成している。
【0045】ここで、左側間接音音響信号生成手段5の
左耳用間接音音響信号5Lに重畳した特性は時間軸イン
パルスとなる。フィルタ5Fにおける振幅重み付け係数
α2、‥‥、α(r−1)、αrの値を全て等しくする
と、左側間接音音響信号生成手段5の右耳用音響信号に
重畳した特性は時間軸矩形波となる。更に、次の数2の
式の
【0046】
【数2】
【0047】ような関係に設定することにより、左側間
接音音響信号生成手段5の左耳用間接音音響信号5L及
び右耳用間接音音響信号5Rに重畳した低域振幅特性は
略等しくなり、中域から高域にかけての右耳用間接音音
響信号5Rの振幅特性のエンベロープは、左耳用間接音
音響信号5Lのそれに対して高域方向に減衰してゆく特
性となる。このような相対的な振幅特性はマクロ的に
は、仮想聴取者左側方から到達する音響伝達関数のそれ
と類似したものとなる。
【0048】また、左側間接音音響信号生成手段5の時
間軸上の左右出力波形の相対位置(時間遅れ)を、仮想
聴取者の左側方から到達する音響伝達関数のそれと類似
したものに設定することにより、位相特性に関してもマ
クロ的には、仮想聴取者の左側方から到達する音響伝達
関数のそれと類似したものにすることができる。即ち、
仮想聴取者の左側方から到達する音波は、先ず、左耳に
到達した後に、左右の両耳間距離を音波が伝播する時間
だけ、やや遅れて右耳に到達する。そのとき、聴取者の
頭部による回折効果などにより、右耳へ到達する音波は
相対的に中高音域が減衰されて到達する。
【0049】このようにして左側間接音音響信号生成手
段5の出力音響信号は、仮想聴取者の左側方から到達す
る音響伝達関数を簡略化したものとして扱うことができ
る訳である。
【0050】次に、図5を参照して、左側間接音音響信
号生成手段5の原理を説明する。図5Aに示すように、
聴取者LNの左側方に仮想音源ISを設け、その仮想音
源ISから、聴取者LNの左耳EL 及び右耳ER までの
音響伝達関数(インパルス応答)をそれぞれHL 、HR
とする。
【0051】この音響伝達関数(インパルス応答)
L 、HR を示す時間軸波形の一例を、図5B、Cに示
す。尚、図5B、Cにおけるtは時間を示す。仮想音源
ISから聴取者LNの右耳ER に到達する音波は、左耳
L に到達する音波に比べてΔtだけ遅れて到達する
(図5C)。また、図5B、Cの時間特性を、周波数軸
に変換した特性を、図5Dに、それぞれ及びとして
示す。図5B、C及びDに明らかなように、仮想音源I
Sから聴取者LNの右耳ER に到達する音波は、仮想音
源ISから聴取者LNの左耳EL に到達する音波に比べ
て、聴取者LNの頭部の存在によって、中高音成分が減
衰していることが分かる。
【0052】図5B、Cに示すインパルス応答を示す時
間軸波形を単純化した音響伝達関数(インパルス応答)
を示す時間軸波形を、図5E及びFにそれぞれHL ′、
R′として示す。図5Eの音響伝達関数(インパルス
応答)HL ′は、振幅がα1のインパルスであり、図5
Fの音響伝達関数(インパルス応答)HR ′は、図5E
の音響伝達関数(インパルス応答)HL ′よりΔtだけ
遅延した矩形波応答で、各サンプリング時間毎の振幅値
の総和が、α1となるように設定されている。図5Fの
矩形波応答が、図5Gに丸印で示すように、例えば、3
サンプルから構成されている場合は、各サンプル値は共
にα1/3となる。
【0053】図5E及びFの音響伝達関数(インパルス
応答)を示す時間軸波形を、周波数軸波形に変換して示
すと、それぞれ図5Hの、のようになり、は周波
数の変化に対し平坦な特性を呈し、はローパスフィル
タ特性(中高音域を単純減衰させる特性)を示す。ま
た、図5Hの応答、の積分値、即ち、各サンプル点
の振幅値の総和が、両者で一致しているので、低音域で
の周波数特性は、略一致する。
【0054】再び、図2に戻って説明する。モノラル音
響信号源1よりのモノラル音響信号が、それぞれ縦続接
続された所定個数の遅延器DLから構成される、縦続接
続された遅延手段3、4によって遅延された後、右側間
接音音響信号生成手段6に供給される。遅延手段4は、
上述の遅延手段5D、フィルタ5Fを構成する各遅延器
DL及びその他の各遅延器5Dから構成される。
【0055】右側間接音音響信号生成手段6では、遅延
手段3及び4によって遅延されたモノラル音響信号、即
ち、遅延モノラル音響信号を、振幅重み付け係数がβ1
の係数乗算器を通過させることによって、右耳用音響信
号6Rを得るようにする。また、遅延手段4よりの遅延
モノラル音響信号を、縦続接続された所定個数の遅延器
DLから構成される遅延手段6Dを通じて、デジタルフ
ィルタ6Fに供給する。このフィルタ6Fは、遅延手段
6Dの出力側の1個のタップ及び遅延手段6Dに縦続接
続された所定個数の遅延器DLから構成される遅延手段
における、遅延手段6Dの出力側の1個のタップに連続
した(k−2)個、計(k−1)個のタップを取り出
し、それぞれのタップを振幅重み付け係数がβ2、β
3、…、β(k−1)、βkの係数乗算器を通じて、加
算器6Sに供給して加算して、左耳用音響信号6Lとし
て出力する。このデジタルフィルタ6Fも、上述のデジ
タルフィルタ5Fと同様に、FIRフィルタを構成して
いる。
【0056】ここで、右側間接音音響信号生成手段6の
右耳用音響信号6Rに重畳した特性は時間軸インパルス
となる。フィルタ6Fにおける振幅重み付け係数β2、
‥‥、β(k−1)、βkの値を全て等しくすると、左
側間接音音響信号生成手段5の右耳用音響信号に重畳し
た特性は時間軸矩形波となる。更に、次の数3の数式
【0057】
【数3】
【0058】のような関係に設定することにより、右側
間接音音響信号生成手段6の右耳用音響信号6R及び左
耳用音響信号6Lに重畳した低域振幅特性は略等しくな
り、中域から高域にかけての左耳用音響信号6Lに重畳
した振幅特性のエンベロープは、右耳用音響信号6Rの
それに対して高域方向に減衰してゆく特性となる。この
ような相対的な振幅特性はマクロ的には、仮想聴取者の
左側方から到達する音響伝達関数のそれと類似したもの
となる。
【0059】また、右側間接音音響信号生成手段6の時
間軸上の左右出力波形の相対位置(時間遅れ)を、仮想
聴取者の右側方から到達する音響伝達関数のそれと類似
したものに設定することにより、位相特性に関してもマ
クロ的には、仮想聴取者の右側方から到達する音響伝達
関数のそれと類似したものにすることができる。
【0060】このようにして右側間接音音響信号生成手
段6の出力音響信号は、仮想聴取者の右側方から到達す
る音響伝達関数を簡略化したものとして扱うことができ
る訳である。
【0061】図2では、仮想聴取者の左側方から到達す
る間接音音響信号の方が、仮想聴取者の右側方から到達
する間接音よりも時間的に早く、仮想聴取者の耳元に到
達する関係になっているが、これは逆でも良い。
【0062】また、上述の左側及び右側間接音音響信号
生成手段5、6のいずれか一方のみを使用しても、音像
の頭外定位感や奥行き感が十分に改善されることが、実
験的に確かめられている。
【0063】左側及び右側間接音生成手段5、6におい
て、仮想音源と逆側の耳に到達する波形を生成するため
に重畳した伝達関数は時間軸矩形波に限ったものではな
く、数2及び数3の式の条件を満たし、かつ、時間軸短
時間波形に置き換えることも有効である。すなわち、α
2 、α3 、‥‥‥‥、αr に関して必ずしも等しい値に
設定する必要はない。同様に、β2 、β3 、‥‥‥‥、
βk に関しても必ずしも等しい値に設定する必要はな
い。
【0064】図5Gに示す時間軸波形の変形例を、図6
A、B、Cに示す。尚、図6A、B、Cにおける丸印は
サンプリング点を示す。以下、これらの変形例について
説明する。
【0065】図6Aに示す時間軸波形は、2次または3
次多項式を適用した例であり、図6Bは4次または5次
多項式を適用した例である。図5Gに示す矩形波を含め
て、いずれも移動加算平均演算に用いられる重み係数列
である入力信号に、これらの時間軸波形(伝達関数)を
重畳演算すれぱ、いずれも高音域が減衰した出力言号が
得られるが、時間軸波形によって高音域の減衰特性が変
化する。
【0066】尚、図5Gに示す矩形波の場合は、例え
ば、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を使用
した信号処理では、係数データを格納するメモリが1つ
で済み、更に、サンプリング点の数が2の羃乗、例え
は、4であれば、それぞれの重み係数値は、α1 /4と
なるので、ビットシフト演算により求めることができ、
演算処理の負荷がより一層軽減されるので、好適であ
る。
【0067】図6Cに示す時間軸波形は、指数関数を適
用して疑似的にRCフィルタを模した例である。この場
合も、サンプリング点は高々数点でも良いが、後述のI
IRフィルタによって実施された場合には、係数データ
メモリや演処理量が非常に少なくて済む利点がある。
【0068】また、伝達関数が時間軸矩形波であるFI
Rフィルタの代わりとして中高音域の振幅を単純減衰さ
せる特性を有するフィルタやイコライザにて近似代用す
ることも有効である。図3は、この場合における、図1
における遅延手段3、4並びに左及び右間接音音響信号
生成手段5、6を具体的に示したものである。
【0069】以下、図3について説明する。基本構成は
図2と同様であり、異なるのは左側間接音音響信号生成
手段5の右耳用音響信号生成部及び右側間接音音響信号
生成手段6の左耳用音響信号生成部である。即ち、左側
間接音音響信号生成手段5では、左耳用音響信号として
取り出したタップ位置より数タップから数十タップ後方
の位置より1タップを取り出し、振幅重み付け係数α2
を乗じた後、中高音域の振幅を単純減衰させる特性(図
5Hの特性曲線参照)であるイコライザ5Eにより処
理した信号を右耳用間接音音響信号5Rとして出力す
る。イコライザ5Eとしては、例えば低次IIR( Infi
nite Impulse Response )フィルタからなるLPF( Lo
w Pass Filter ) で構成する。
【0070】右側間接音音響信号生成手段6では、右耳
用間接音音響信号6Rとして取り出したタップ位置より
数タップから数十タップ後方の位置より1タップを取り
出し、振幅重み付け係数β2 を乗じた後、中高音域の振
幅を単純減衰させる特性であるイコライザ6Eにより処
理した信号を左耳用間接音音響信号6Lとして信号出力
する。イコライザ6Eとしては、例えば低次IIRフィ
ルタで構成されたLPFで構成する。
【0071】尚、本発明の実施の形態では、デジタル信
号処理による構成としたが、この振幅重み付け係数
α2 、β2 を乗ずる係数乗算器やイコライザ5E、6E
の前にD/A変換器を設けてアナログ信号として取り出
せば、これらを簡単なCRフィルタなどのアナログロー
パスフィルタで構成するようにしても良い。
【0072】左側及び右側間接音生成手段5、6におい
て、右耳用間接音音響信号5R及び左耳用間接音音響信
号6Lに重畳した低域振幅特性がそれぞれ左耳用間接音
音響信号5L及び右耳用間接音音響信号6Rに重畳した
低域振幅特性とが略等しくなるように、イコライザ5E
及び6Eのの構成及び係数乗算器の係数α2及びβ2を
それぞれα1 及びβ1 と互いに略等しくなるように設定
するのが望ましい。
【0073】図4は、図1における加算手段7を更に具
体的に示したものである。以下、図4について説明す
る。
【0074】この加算手段7は、左耳用音響信号用加算
器7SL及び右耳用音響信号用加算器7SRを備える。
そして、直接音音響信号生成手段2よりの左耳用音響信
号2L{SL〔n〕}、左側間接音音響信号生成手段5
よりの左耳用間接音音響信号5L及び右側間接音音響信
号生成手段6よりの左耳用間接音音響信号6Lが、左耳
用音響信号用加算器7SLに供給されて加算されて、そ
の左耳用加算信号7Lがヘッドフォン8の左耳用スピー
カに供給される。又、直接音音響信号生成手段2よりの
右耳用音響信号2R{SR〔n〕}、左側間接音音響信
号生成手段5よりの右耳用間接音音響信号5R及び右側
間接音音響信号生成手段6よりの右耳用間接音音響信号
6Rが、右耳用音響信号用加算器7SRに供給されて加
算されて、その右耳用加算信号7Rがヘッドフォン8の
右耳用スピーカに供給される。
【0075】このようにして、聴取者はヘッドフォン受
聴による音像の頭外定位感を享受することが可能とな
る。
【0076】尚、上述の実施の形態においては、各信号
処理ブロックを回路として説明したが、その代わりに、
マイクロコンピュータやDSPなどのソフトウェアとし
て信号処理を行うようにしても良いことは勿論である。
【0077】更に、間接音音響信号生成方法、又は、そ
れを含んだ仮想音像定位処理方法をプログラム・ステッ
プとして記録した記録媒体(光ディスク、光磁気ディス
ク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリ等)とし
て提供することも可能である。例えば、数種類の間接音
音響信号生成パラメータ(遅延時間や高音域減衰特性な
ど)をこの処理プログラムと共に記録媒体に記憶してお
き、聴取者の嗜好に応じて選択させたり、再生信号ソー
スの制作者側の意図により、適宜切り換えたりすること
が可能となる。
【0078】これらのプログラムは、テレビゲーム機の
ために提供されるゲームソフト用記録媒体に記録されて
も良いし、別体の記録媒体に記録されて供給されても良
い。
【0079】上述の遅延時間は、上述の図1の遅延手段
3、4で与えられるものに相当する。上述の高音域減衰
特性は上述の図1の左側及び右側間接音音響信号生成手
段5、6で与えられる時間軸伝達特性または周波数特性
に相当し、これらによって形成される間接音音響信号の
レベルに対して、相対的に変化させたり、これらのパラ
メータを変化させることにより、音像の当該定位感や奥
行き感を変化させることができる。この場合にも、頗る
コンパクトな信号処理量を以て、間接音音響信号を得る
ことができるので、マイクロコンピュータなどの信号処
理への負荷は頗る小さく、また、パラメータとしての情
報量も頗る小さいので、記録媒体における記録容量を大
きく占有することはない。
【0080】上述のヘッドフォンは、聴取者の頭部に装
着して聴取するものに限らず、聴取者の耳介や耳道に直
接装着するイヤーホンでも良く、又、ヘッドフォンの代
わりに、聴取者の耳近傍に配置されたスピーカ装置であ
っても良い。
【0081】
【発明の効果】第1の発明によれば、入力音響信号を、
仮想聴取者の周囲の任意の位置に音像定位するように変
換して得られた第1及び第2の音響信号に対して、問接
音音響信号を付加するようにした音像定位処理装置であ
って、入力音響信号に対し、所定の時間遅れを与える第
1の遅延手段と、その第1の遅延手段からの出力信号の
振幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得る第1の
間接音音響信号生成手段と、入力音響信号に対し、第1
の遅延手段により与えられる時問遅れより大きな時問遅
れを与える第2の遅延手段と、第1の間接音音響信号生
成手段の周波数特性に対し、低音械での振幅が略等し
く、且つ、高音域での振幅を減衰させる周波数特性を有
し、第2の遅延手段の出力信号が供給されて、第2の間
接音音響信号が得られる第2の間接音音響信号生成手段
と、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号が加算さ
れる第1の加算手段と、第2の音響信号及び第2の間接
音音響信号が加算される第2の加算手段とを有するの
で、コンパクトな信号処理量の音像定位処理装置を得る
ことができる。
【0082】第2の発明によれば、入力音響信号を、仮
想聴敢者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第
2の音響信号に変換する仮想音像定位処理手段と、入力
音響信号に対し、所定の時間遅れを与える第1の遅延手
段と、その第1の遅延手段からの出力信号の振幅を減衰
させて第1の間接音音響信号を得る第1の間接音音響信
号生成手段と、入力音響信号に対し、第1の遅延手段に
より与えられる時間遅れより大きな時間遅れを与える第
2の遅延手段と、第1の間接音音響信号生成手段の周波
数特性に対し低音域での振幅が略等しく、且つ、高音域
での振幅を減衰させる周波数特性を有し、第2の遅延手
段の出力信号が供給され、第2の間接音音響信号を得る
第2の間接音音響信号生成手段と、第1の音響信号及び
第1の間接音音響信号を加算する第1の加算手段と、第
2の音響信号及び第2の間接音音響信号を加算する第2
の加算手段とを有するので、コンパクトな信号処理量の
仮想音像定位処理装置を得ることができる。
【0083】第3の発明によれば、入力音響信号を、仮
想聴取者の周囲の任意の位置に音像定位するように変換
して得られた第1及び第2の音響信号に対して、問接音
音響信号を付加するようにした音像定位処理方法であっ
て、入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、
入力音響信号に対し、所定の時間より大きな時問遅ら
せ、且つ、第1の間接音音響信号に対し、低音械での振
幅が略等しく、しかも、高音域での振幅が減衰された第
2の間接音音響信号を得るステップと、第1の音響信号
及び第1の間接音音響信号を加算すると共に、第2の音
響信号及び第2の間接音音響信号を加算するステップと
を有するので、音像定位処理方法を得ることができる。
【0084】第4の発明によれば、入力音響信号を、仮
想聴敢者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第
2の音響信号に変換するステップと、入力音響信号に対
し、所定の時間遅らせ、且つ、振幅を減衰させて第1の
間接音音響信号を得ると共に、入力音響信号に対し、所
定の時間より大きな時間遅らせ、且つ、第1の間接音音
響信号に対し低音域での振幅が略等しく、しかも、高音
域での振幅を減衰させた第2の間接音音響信号を得るス
テップと、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号を
加算すると共に、第2の音響信号及び第2の間接音音響
信号を加算するステップとを有するので、コンパクト信
号処理量の仮想音像定位処理方法を得ることができる。
【0085】第5の発明によれば、入力音響信号を、仮
想聴取者の周囲の任意の位置に音像定位するように変換
して得られた第1及び第2の音響信号に対して、問接音
音響信号を付加するようにした音像定位処理方法であっ
て、入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、
入力音響信号に対し、所定の時間より大きな時問遅ら
せ、且つ、第1の間接音音響信号に対し、低音械での振
幅が略等しく、しかも、高音域での振幅が減衰された第
2の間接音音響信号を得るステップと、第1の音響信号
及び第1の間接音音響信号を加算すると共に、第2の音
響信号及び第2の間接音音響信号を加算するステップと
を有する音像定位処理方法を実現するコンピュータ・プ
ログラムが記録されてなるので、コンパクト信号処理量
の仮想音像定位処理方法を実現することのできるコンピ
ュータ・プログラムが記録された記録媒体を得ることが
できる。
【0086】第6の発明によれば、入力音響信号を、仮
想聴敢者の周囲の任意の位置に音像定位する第1及び第
2の音響信号に変換するステップと、入力音響信号に対
し、所定の時間遅らせ、且つ、振幅を減衰させて第1の
間接音音響信号を得ると共に、入力音響信号に対し、所
定の時間より大きな時間遅らせ、且つ、第1の間接音音
響信号に対し低音域での振幅が略等しく、しかも、高音
域での振幅を減衰させた第2の間接音音響信号を得るス
テップと、第1の音響信号及び第1の間接音音響信号を
加算すると共に、第2の音響信号及び第2の間接音音響
信号を加算するステップとを有する仮想音像定位処理方
法を実現するコンピュータ・プログラムが記録されてな
るので、コンパクト信号処理量の仮想音像定位処理方法
を実現することのできるコンピュータ・プログラムが記
録された記録媒体を得ることができる。
【0087】第7の発明は、第1の発明の音像定位処理
装置において、第1の問接音音響信号生成手段は、時間
軸インパルスで表される伝達特性を有し、第1の遅延手
段の出力信号に対し重畳演算して、第1の間接音音響信
号を出力し、第2の問接音音響信号生成手段は、時間軸
インパルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で表さ
れる伝達特性を有し、第2の遅延手段の出力信号に対し
重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するように
したもので、この第7の発明によれば、第1の発明と同
様の効果の得られる音像定位処理装置を得ることができ
る。
【0088】第8の発明は、第7の発明の音像定位処理
装置において、第2の問接音音響信号生成手段の伝達特
性を表す時間軸波形を、時問軸矩形波としたもので、こ
の第8の発明によれば、第7の発明と同様の効果の得ら
れる音像定位処理装置を得ることができる。
【0089】第9の発明は、第2の発明の仮想音像定位
処理装置において、第1の問接音音響信号生成手段は、
時間軸インパルスで表される伝達特性を有し、第1の遅
延手段の出力信号に対し重畳演算して、第1の間接音音
響信号を出力し、第2の問接音音響信号生成手段は、時
間軸インパルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で
表される伝達特性を有し、第2の遅延手段の出力信号に
対し重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するよ
うにしたもので、この第9の発明によれば、第2の発明
と同様の効果の得られる音像定位処理装置を得ることが
できる。
【0090】第10の発明は、第9の発明の仮想音像定
位処理装置において、第2の問接音音響信号生成手段の
伝達特性を表す時間軸波形を、時問軸矩形波としたもの
であって、この第10の発明によれば、第9の発明と同
様の効果の得られる音像定位処理装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の仮想音像定位処理装置が
適用されたヘッドフォン供給用音響信号生成装置(ヘッ
ドフォン装置)の例を示すブロック図である。
【図2】図1の本発明の実施の形態の仮想音像定位処理
装置が適用されたヘッドフォン供給用音響信号生成装置
(ヘッドフォン装置)の例の左側及び右側間接音音響信
号生成手段の具体構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の本発明の実施の形態の仮想音像定位処理
装置が適用されたヘッドフォン供給用音響信号生成装置
(ヘッドフォン装置)の例の左側及び右側間接音音響信
号生成手段の他の具体構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の本発明の実施の形態の仮想音像定位処理
装置が適用されたヘッドフォン供給用音響信号生成装置
(ヘッドフォン装置)の例の加算手段の具体構成例を示
すブロック図である。
【図5】右側間接音音響信号生成手段の原理説明のため
の図である。
【図6】時間軸波形の他の例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 モノラル音響信号源、2 直接音音響信号生成手
段、3 遅延手段、4遅延手段、5 左側間接音音響信
号生成手段、6 右側間接音音響信号生成手段、7 加
算手段、7SL、7SR 加算器、8 ヘッドフォン。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音響信号を、仮想聴取者の周囲の任
    意の位置に音像定位するように変換して得られた第1及
    び第2の音響信号に対して、問接音音響信号を付加する
    ようにした音像定位処理装置であって、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅れを与える第1
    の遅延手段と、 該第1の遅延手段からの出力信号の振幅を減衰させて、
    第1の間接音音響信号を得る第1の間接音音響信号生成
    手段と、 上記入力音響信号に対し、上記第1の遅延手段により与
    えられる時問遅れより大きな時問遅れを与える第2の遅
    延手段と、 上記第1の間接音音響信号生成手段の周波数特性に対
    し、低音械での振幅が略等しく、且つ、高音域での振幅
    を減衰させる周波数特性を有し、上記第2の遅延手段の
    出力信号が供給されて、第2の間接音音響信号が得られ
    る第2の間接音音響信号生成手段と、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号が加
    算される第1の加算手段と、 上記第2の音響信号及び上記第2の間接音音響信号が加
    算される第2の加算手段とを有することを特徴とする音
    像定位処理装置。
  2. 【請求項2】 入力音響信号を、仮想聴敢者の周囲の任
    意の位置に音像定位する第1及び第2の音響信号に変換
    する仮想音像定位処理手段と、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅れを与える第1
    の遅延手段と、 該第1の遅延手段からの出力信号の振幅を減衰させて第
    1の間接音音響信号を得る第1の間接音音響信号生成手
    段と、 上記入力音響信号に対し、上記第1の遅延手段により与
    えられる時間遅れより大きな時間遅れを与える第2の遅
    延手段と、 上記第1の間接音音響信号生成手段の周波数特性に対し
    低音域での振幅が略等しく、且つ、高音域での振幅を減
    衰させる周波数特性を有し、上記第2の遅延手段の出力
    信号が供給され、第2の間接音音響信号を得る第2の間
    接音音響信号生成手段と、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号を加
    算する第1の加算手段と、 上記第2の音響信号及び上記第2の間接音音響信号を加
    算する第2の加算手段とを有することを特徴とする仮想
    音像定位処理装置。
  3. 【請求項3】 入力音響信号を、仮想聴取者の周囲の任
    意の位置に音像定位するように変換して得られた第1及
    び第2の音響信号に対して、問接音音響信号を付加する
    ようにした音像定位処理方法であって、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
    幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、
    上記入力音響信号に対し、上記所定の時間より大きな時
    問遅らせ、且つ、上記第1の間接音音響信号に対し、低
    音械での振幅が略等しく、しかも、高音域での振幅が減
    衰された第2の間接音音響信号を得るステップと、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号を加
    算すると共に、上記第2の音響信号及び上記第2の間接
    音音響信号を加算するステップとを有することを特徴と
    する音像定位処理方法。
  4. 【請求項4】 入力音響信号を、仮想聴敢者の周囲の任
    意の位置に音像定位する第1及び第2の音響信号に変換
    するステップと、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
    幅を減衰させて第1の間接音音響信号を得ると共に、上
    記入力音響信号に対し、上記所定の時間より大きな時間
    遅らせ、且つ、上記第1の間接音音響信号に対し低音域
    での振幅が略等しく、しかも、高音域での振幅を減衰さ
    せた第2の間接音音響信号を得るステップと、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号を加
    算すると共に、上記第2の音響信号及び上記第2の間接
    音音響信号を加算するステップとを有することを特徴と
    する仮想音像定位処理方法。
  5. 【請求項5】 入力音響信号を、仮想聴取者の周囲の任
    意の位置に音像定位するように変換して得られた第1及
    び第2の音響信号に対して、問接音音響信号を付加する
    ようにした音像定位処理方法であって、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
    幅を減衰させて、第1の間接音音響信号を得ると共に、
    上記入力音響信号に対し、上記所定の時間より大きな時
    問遅らせ、且つ、上記第1の間接音音響信号に対し、低
    音械での振幅が略等しく、しかも、高音域での振幅が減
    衰された第2の間接音音響信号を得るステップと、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号を加
    算すると共に、上記第2の音響信号及び上記第2の間接
    音音響信号を加算するステップとを有する音像定位処理
    方法を実現するコンピュータ・プログラムが記録されて
    なることを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 入力音響信号を、仮想聴敢者の周囲の任
    意の位置に音像定位する第1及び第2の音響信号に変換
    するステップと、 上記入力音響信号に対し、所定の時間遅らせ、且つ、振
    幅を減衰させて第1の間接音音響信号を得ると共に、上
    記入力音響信号に対し、上記所定の時間より大きな時間
    遅らせ、且つ、上記第1の間接音音響信号に対し低音域
    での振幅が略等しく、しかも、高音域での振幅を減衰さ
    せた第2の間接音音響信号を得るステップと、 上記第1の音響信号及び上記第1の間接音音響信号を加
    算すると共に、上記第2の音響信号及び上記第2の間接
    音音響信号を加算するステップとを有する仮想音像定位
    処理方法を実現するコンピュータ・プログラムが記録さ
    れてなることを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の音像定位処理装置にお
    いて、 上記第1の問接音音響信号生成手段は、時間軸インパル
    スで表される伝達特性を有し、上記第1の遅延手段の出
    力信号に対し重畳演算して、上記第1の間接音音響信号
    を出力し、 上記第2の問接音音響信号生成手段は、上記時間軸イン
    パルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で表される
    伝達特性を有し、上記第2の遅延手段の出力信号に対し
    重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するように
    したことを特徴とする音像定位処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の音像定位処理装置にお
    いて、 上記第2の問接音音響信号生成手段の伝達特性を表す時
    間軸波形は、時問軸矩形波であることを特徴とする音像
    定位処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の仮想音像定位処理装置
    において、 上記第1の問接音音響信号生成手段は、時間軸インパル
    スで表される伝達特性を有し、上記第1の遅延手段の出
    力信号に対し重畳演算して、上記第1の間接音音響信号
    を出力し、 上記第2の問接音音響信号生成手段は、上記時間軸イン
    パルスと時間軸振幅総和が等しい時間軸波形で表される
    伝達特性を有し、上記第2の遅延手段の出力信号に対し
    重畳演算して、第2の間接音音響信号を出力するように
    したことを特徴とする音像定位処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の仮想音像定位処理装
    置において、 上記第2の問接音音響信号生成手段の伝達特性を表す時
    間軸波形は、時問軸矩形波であることを特徴とする音像
    定位処理装置。
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