JP2008225258A - フレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ保持枠等の可動部品の移動に伴って、フレキシブル基板が移動又は変形しても、フレキシブル基板が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できるレンズ鏡胴を提供する。
【解決手段】レンズ鏡胴本体と、前記レンズ鏡胴に設けられており、前記レンズ鏡胴の内側と外側を仕切る壁部と、を備えるレンズ鏡胴において、前記レンズ鏡胴本体の外側に配置される外フレキシブル基板とレンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板とが屈曲部を介して連続したフレキシブル基板と、前記内フレキシブル基板に形成された抜け止め防止フランジと、を備えており、前記壁部の端面に前記壁部の厚み方向に延びる溝を形成し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間隔を前記壁部の厚みと略同一に設定し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板を前記溝内に位置させたことを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】レンズ鏡胴本体と、前記レンズ鏡胴に設けられており、前記レンズ鏡胴の内側と外側を仕切る壁部と、を備えるレンズ鏡胴において、前記レンズ鏡胴本体の外側に配置される外フレキシブル基板とレンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板とが屈曲部を介して連続したフレキシブル基板と、前記内フレキシブル基板に形成された抜け止め防止フランジと、を備えており、前記壁部の端面に前記壁部の厚み方向に延びる溝を形成し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間隔を前記壁部の厚みと略同一に設定し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板を前記溝内に位置させたことを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明はレンズ鏡胴に係り、特にフレキシブル基板のレンズ鏡胴本体に対する固定構造を備えたレンズ鏡胴に関する。
従来、デジタルカメラ等の光学機器の分野においては、像揺れを抑制するための防振ユニットが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の防振ユニットについて図面を参照しながら説明する。
図6に示すように、特許文献1に記載の防振ユニット2´は、レンズ保持枠2e´、及びこのレンズ保持枠2e´を光軸AXL3´に略直交する方向に移動可能に保持するベース部材2d´を有している。レンズ保持枠2e´にはコイル2a´(可動部)が固定されており、一方、このコイル2a´に対向する位置にはマグネット2b´及びヨーク2c´(固定部)が固定されている。コイル2a´には、電気回路基板7に接続されたフレキシブル基板3´が接続されており、このコイル2a´への通電を制御することにより、レンズ保持枠2e´をベース部材2d´に対して防振光軸AXL3´に略直交する面内で移動させることが可能となっている。
特開2006−309005号公報
しかしながら、特許文献1においては、レンズ保持枠2e´の移動に伴って、フレキシブル基板3´も移動又は変形し、フレキシブル基板3´が他の部材等と接触して摩耗等するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、レンズ保持枠等の可動部品の移動に伴って、フレキシブル基板が移動又は変形しても、フレキシブル基板が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できるレンズ鏡胴を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、レンズ鏡胴本体と、前記レンズ鏡胴に設けられており、前記レンズ鏡胴の内側と外側を仕切る壁部と、を備えるレンズ鏡胴において、前記レンズ鏡胴本体の外側に配置される外フレキシブル基板とレンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板とが屈曲部を介して連続したフレキシブル基板と、前記内フレキシブル基板に形成された抜け止め防止フランジと、を備えており、前記壁部の端面に前記壁部の厚み方向に延びる溝を形成し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間隔を前記壁部の厚みと略同一に設定し、前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板を前記溝内に位置させたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板は抜け止め防止フランジを備えており、屈曲部と抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板が溝内に位置するので、内フレキシブル基板は、抜け止め防止フランジによりレンズ鏡胴本体の外側への移動が規制される。
したがって、仮に、内フレキシブル基板に装着された可動部品等の移動に伴って、内フレキシブル基板に対してレンズ鏡胴本体の外側に移動させる力が加わったとしても、内フレキシブル基板はレンズ鏡胴本体外側に移動しないから、フレキシブル基板が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記壁面の端面に面接触する蓋体をさらに備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、外フレキシブル基板は、内フレキシブル基板に対して所定角度折り曲げられているので(屈曲部)、蓋体(の端面)によりレンズ鏡胴本体の内側への移動が規制される。
したがって、仮に、内フレキシブル基板に装着された可動部品等の移動に伴って、外フレキシブル基板に対してレンズ鏡胴本体の内側に移動させる力が加わったとしても、外フレキシブル基板はレンズ鏡胴本体内側に移動しないから、フレキシブル基板が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記内フレキシブル基板には前記レンズ鏡胴本体内側に配置された可動部品が装着されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、レンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板には抜け止め防止フランジを備えており、屈曲部と抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板が溝内に位置するので、内フレキシブル基板に装着された可動部品が移動したとしても、内フレキシブル基板は、抜け止め防止フランジによりレンズ鏡胴本体の外側への移動が規制される。また、外フレキシブル基板は、内フレキシブル基板に対して所定角度折り曲げられているので(屈曲部)、内フレキシブル基板に装着された可動部品が移動したとしても、外フレキシブル基板は、蓋体(の端面)によりレンズ鏡胴本体の内側への移動が規制される。
すなわち、フレキシブル基板は、レンズ鏡胴本体に固定されることになるから、可動部品の移動に伴うフレキシブル基板の抜けを防止することが可能となる。
本発明によれば、レンズ保持枠等の可動部品の移動に伴って、フレキシブル基板が移動又は変形しても、フレキシブル基板が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できるレンズ鏡胴を提供するが可能となる。
以下添付図面に従って、本発明の一実施形態であるフレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴の好ましい実施の形態について詳説する。
図1には、本発明の一実施形態であるフレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴(以下レンズ装置10という)の側断面図が示されている。このレンズ装置10は、撮影光軸前方側(被写体側)から撮影光軸後方(撮像側)に向って第1レンズ群12、第2レンズ群14、第3レンズ群16、及び第4レンズ群18から構成されており、これらの第1乃至第4レンズ群12〜18を通過した被写体光は、色分解光学系を構成する色分解プリズム20を介して色分解プリズム20のR、G、Bの各出射端に設けられた撮像素子22、24、26に結像される。なお、このレンズ装置10が装備されるカメラ本体(不図示)には、撮像素子22、24、26から得られた撮像信号に所要の処理(ホワイトバランス、γ補正等)を施して所定形式の映像信号を生成する信号処理回路(不図示)等が搭載されている。
第1レンズ群12はいわゆる前玉レンズであり、第2レンズ群14は焦点距離を変更するバリエータレンズ、第3レンズ群16は手振れ等に起因する振動を打ち消す方向に駆動される防振レンズ、第4レンズ群18は焦点を調整するフォーカスレンズである。
これらの第1乃至第4レンズ群12〜18は、レンズ鏡胴本体11内に保持されている。また、レンズ鏡胴本体11内には、光軸と平行な一対のガイドバー28が挿通配置されており、このガイドバー28に第2レンズ群14の保持枠32及び第4レンズ群18の保持枠34がそれぞれスライド移動自在に支持されるとともに、第3レンズ群16の筐体36がガイドバー28に固定されている。なお、筐体36をレンズ鏡胴本体11に直接固定してもよい。
第2レンズ群14には、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がズーム用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。ズーム用ステッピングモータのズームドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からズーム信号が出力されると、ズーム用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第2レンズ群14がガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、所望の焦点距離に調整される。
第4レンズ群18にも同様に、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がフォーカス用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。フォーカス用ステッピングモータのフォーカスドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からフォーカス信号が出力されると、フォーカス用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第4レンズ群18がガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、焦点が合わされる。
次に、防振機構の構造について説明する。
図2は、防振レンズ16を装備した筐体36を後方から見た斜視図であり、図3は、図2に示した筐体36からアクチュエータを除いた斜視図である。
これらの図に示すように、第3レンズ群(ここでは便宜上、防振レンズと称する)16は、レンズ保持枠50に保持され、このレンズ保持枠50は撮影光軸Lに直交する面内で、異なる二方向に移動自在に支持される。以下、防振レンズ16の移動方向をX方向(図2、図3の横方向)、Y方向(図2、図3の縦方向)とする。また、防振レンズ16をX方向に移動させる機構をX移動機構、Y方向に移動させる機構をY移動機構と称する。
まず、X移動機構について説明する。
レンズ保持枠50には、移動ガイドバー52が固定される。移動ガイドバー52は、Y方向に配設され、この移動ガイドバー52にスライダ54が係合される。スライダ54は、上辺部と左辺部から成るL字状に形成され、左辺部には二つのガイド部56、56が光軸方向に突出して形成される。各ガイド部56にはガイド孔(不図示)がY方向に形成され、これらのガイド孔に移動ガイドバー52が挿通される。これにより、スライダ54が移動ガイドバー52に沿ってY方向にスライド自在に係合される。したがって、レンズ保持枠50はスライダ54によってY方向にスライド自在に支持される。また、レンズ保持枠50はX方向の動きがスライダ54に規制され、スライダ54をX方向に移動した際にレンズ保持枠50もX方向に移動される。
なお、移動ガイドバー52の図中下端部52Aは、筐体36に形成されたX方向の長孔58に係合されており、これによって、レンズ保持枠50の倒れ(光軸方向に対する傾き)が防止される。
スライダ54の上辺部には、X方向のガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー60が挿通される。固定ガイドバー60は、X方向に配設され、その両端部は筐体36に固定される。これにより、スライダ54は、固定ガイドバー60に沿ってX方向にスライド自在に支持される。スライダ54をX方向にスライドさせることによって、スライダ54の左辺部に移動ガイドバー52を介して係合されたレンズ保持枠50がX方向にスライドされる。
また、スライダ54の上辺部には、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))62が固定され、このモータコイル62の下面にフレキシブルプリント基板64(フレキシブルプリント基板又はFPCともいう。)の出力端が接着固定される。モータコイル62は防振レンズ16の外側周辺でX方向に配設されており、また、フレキシブル基板64にホール素子等の位置センサ66が位置決めされて固着されている。
フレキシブル基板64は、モータコイル62からX方向に引き出され、筐体36の側面開口68を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキシブル基板64は、外側に屈曲され、さらにV状(またはU状)の屈曲部が形成された後、レンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキシブル基板64は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口68は、スリット70を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット70にフレキシブル基板64を通すことによってフレキシブル基板64が側面開口68の内部に配置される。
モータコイル62の外側には、マグネット72がモータコイル62に対向して配置される。マグネット72は、矩形の板状に形成され、S極72AとN極72BがX方向に並ぶように配設される。前述した位置センサ66はマグネット72のS極72AとN極72Bとの境界部に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキシブル基板64を介して前記ユニットに出力する。
マグネット72の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット72の磁力によってマグネット72に吸着される。また、金属板は、マグネット72よりも大きな矩形状に形成されており、その縁部がマグネット72から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット72の大きさの開口74が形成されており、この筐体36の凹部に金属板が収納され、開口74にマグネット72が収納される。
モータコイル62の内側には、ヨークとなる金属板76がモータコイル62に対向してX方向に配置される。この金属板76は、その一端が前記スリット70に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝78に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたX移動機構は、マグネット72及び2枚の金属板(一方は不図示)76によって形成される磁界内にモータコイル62が配設されるので、モータコイル62に通電することによって、モータコイル62及びそれを支持するスライダ54がX方向に力を受ける。したがって、スライダ54及びレンズ保持枠50がX方向に移動され、よって、防振レンズ16がX方向に移動される。以上が防振機構の構造である。
次に、Y移動機構について説明する。
レンズ保持枠50には、移動ガイドバー82が固定される。移動ガイドバー82は、X方向に配設され、この移動ガイドバー82にスライダ84が係合される。スライダ84は、下辺部と右辺部から成るL字状に形成され、下辺部には二つのガイド部86、86が光軸方向に突出して形成される。各ガイド部86にはガイド孔(不図示)がX方向に形成され、これらのガイド孔に移動ガイドバー82が挿通される。これにより、スライダ84が移動ガイドバー82に沿ってX方向にスライド自在に係合される。したがって、レンズ保持枠50はスライダ84によってX方向にスライド自在に支持される。また、レンズ保持枠50はY方向の動きがスライダ84に規制され、スライダ84をY方向に移動した際にレンズ保持枠50もY方向に移動される。
スライダ84の右辺部には、Y方向のガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー90が挿通される。固定ガイドバー90は、Y方向に配設され、その両端部は筐体36に固定される。これにより、スライダ84は、固定ガイドバー90に沿ってY方向にスライド自在に支持される。スライダ84をY方向にスライドさせることによって、スライダ84の下辺部に移動ガイドバー82を介して係合されたレンズ保持枠50がY方向にスライドされる。
また、スライダ84の右辺部には、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))92が固定され、このモータコイル92の左面にフレキシブル基板94(フレキシブルプリント基板又はFPCともいう。)の出力端が接着固定される。モータコイル92は防振レンズ16の外側周辺でY方向に配設されており、また、フレキシブル基板94にホール素子等の位置センサ96が位置決めされて固着されている。
フレキシブル基板94は、モータコイル92からY方向に引き出され、筐体36の側面開口98を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキシブル基板94は、外側に屈曲され、さらにV状(またはU状)の屈曲部が形成された後、レンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキシブル基板94は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口98は、スリット100を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット100にフレキシブル基板94を通すことによってフレキシブル基板94が側面開口98の内部に配置される。
モータコイル92の外側には、マグネット102がモータコイル92に対向して配置される。マグネット102は、矩形の板状に形成され、S極102AとN極102BがY方向に並ぶように配設される。前述した位置センサ96はマグネット102のS極102AとN極102Bとの境界部に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキシブル基板94を介して前記ユニットに出力する。
マグネット102の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット102の磁力によってマグネット102に吸着される。また、金属板は、マグネット102よりも大きな矩形状に形成されており、その縁部がマグネット102から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット102の大きさの開口104が形成されており、この筐体36の凹部に金属板が収納され、開口104にマグネット102が収納される。
モータコイル92の内側には、ヨークとなる金属板106がモータコイル92に対向してY方向に配置される。この金属板106は、その一端が前記スリット100に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝108に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたY移動機構は、マグネット102及び2枚の金属板(一方は不図示)106によって形成される磁界内にモータコイル92が配設されるので、モータコイル92に通電することによって、モータコイル92及びそれを支持するスライダ84がY方向に力を受ける。したがって、スライダ84及びレンズ保持枠50がY方向に移動され、よって、防振レンズ16がY方向に移動される。以上が防振機構の構造である。
次に、フレキシブル基板の固定構造について図面を参照しながら説明する。
図4は、レンズ鏡胴本体11の一部を構成する壁部11aの一部斜視図である。図5は、図4に示した壁部11aの端面11a1に形成された溝11a2にフレキシブル基板を位置させた状態の斜視図である。
図4に示すように、レンズ鏡胴本体11の内側と外側を仕切る壁部11a(図4及び図5中レンズ鏡胴本体の側壁を例示)の端面11a1にはその厚み方向に延びる溝11a2が形成されており、図5に示すように、フレキシブル基板64(フレキシブル基板94も同様)をこの溝11a2内に位置させることにより、フレキシブル基板64はレンズ鏡胴本体11に固定されている。
フレキシブル基板64は、細い長い帯状のフレキシブル基板であり、レンズ鏡胴本体11の外側に配置される外フレキシブル基板64a、及び、この外フレキシブル基板64aに屈曲部64bを介して連続する、レンズ鏡胴本体11の内側に配置される内フレキシブル基板64cを備えている。この内フレキシブル基板64cの幅方向両側には抜け止め防止フランジ64d、64dが形成されており、屈曲部64bと抜け止め防止フランジ64d、64dとの間隔(距離)は壁部11a1の厚みと略同一に設定されている。なお、図5の下方に示すように、内フレキシブル基板64cの幅方向片側にだけ抜け止め防止フランジ64dを形成してもよい。
この屈曲部64bと抜け止め防止フランジ64d、64dとの間の内フレキシブル基板部分を、図5に示すように、壁部11aの端面11a1に形成された溝11a2内に位置させる。これにより、内フレキシブル基板64cは、抜け止め防止フランジ64d、64dによりレンズ鏡胴本体11の外側への移動が規制される。
したがって、仮に、内フレキシブル基板64cに装着された可動部品(図2ではモータコイル62を例示)の移動に伴って、内フレキシブル基板64cに対してレンズ鏡胴本体11の外側に移動させる力が加わったとしても、内フレキシブル基板64cはレンズ鏡胴本体11外側に移動しないから、フレキシブル基板64が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。なお、図5では、この溝11a2内に位置させたフレキシブル基板64の抜け止め防止フランジ64d、64dを一定姿勢で保持するための支持台11a3、11a3を壁部11aに設けてある。
図1に示すように、レンズ鏡胴本体11には蓋体17が装着されることにより、この蓋体17の裏面周縁が壁部11aの端面11a1(図1には現れていない)に面接触する。外フレキシブル基板64aは、内フレキシブル基板64cに対して所定角度折り曲げられているので(屈曲部64b)、蓋体17(の端面)によりレンズ鏡胴本体11の内側への移動が規制される。したがって、仮に、内フレキシブル基板64cに装着された可動部品(図2ではモータコイル62を例示)の移動に伴って、外フレキシブル基板64aに対してレンズ鏡胴本体11の内側に移動させる力が加わったとしても、外フレキシブル基板64aはレンズ鏡胴本体11内側に移動しないから、フレキシブル基板64が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。以上のようにして、フレキシブル基板64(フレキシブル基板94も同様)はレンズ鏡胴本体に固定される。
以上説明したように、本実施形態のフレキシブル基板64の固定構造を備えたレンズ鏡胴(レンズ装置10)によれば、レンズ鏡胴本体11の内側に配置される内フレキシブル基板64cは抜け止め防止フランジ64d、64dを備えており、屈曲部64bと抜け止め防止フランジ64d、64dとの間の内フレキシブル基板64cが溝11a2内に位置するので、内フレキシブル基板64cは、抜け止め防止フランジ64d、64dによりレンズ鏡胴本体11の外側への移動が規制される。
したがって、仮に、内フレキシブル基板64cに装着された可動部品等の移動に伴って、内フレキシブル基板64cに対してレンズ鏡胴本体11の外側に移動させる力が加わったとしても、内フレキシブル基板64cはレンズ鏡胴本体11外側に移動しないから、フレキシブル基板64が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。
また、外フレキシブル基板64aは、内フレキシブル基板64cに対して所定角度折り曲げられているので(屈曲部64b)、蓋体17(の端面)によりレンズ鏡胴本体11の内側への移動が規制される。
したがって、仮に、内フレキシブル基板64cに装着された可動部品(図2ではモータコイル62を例示)等の移動に伴って、外フレキシブル基板64aに対してレンズ鏡胴本体11の内側に移動させる力が加わったとしても、外フレキシブル基板64aはレンズ鏡胴本体11内側に移動しないから、フレキシブル基板64が他の部材等と接触して摩耗等することを防止又は低減できる。
さらに、フレキシブル基板64は、レンズ鏡胴本体11に固定されることになるから、可動部品(図2ではモータコイル62を例示)の移動に伴うフレキシブル基板64の抜けを防止することが可能となる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…レンズ装置、11…レンズ鏡胴本体、11a…壁部、11a1…端面、11a2…壁面、11a3…支持台、12…第1レンズ群、14…第2レンズ群、16…第3レンズ群(防振レンズ)、17…蓋体、18…第4レンズ群、20…色分解プリズム、22…撮像素子、28…レンズ鏡胴本体、28…ガイドバー、32…保持枠、34…保持枠、36…筐体、50…レンズ保持枠、52…移動ガイドバー、54…スライダ、56…ガイド部、56…各ガイド部、58…長孔、60…固定ガイドバー、62…モータコイル、64…フレキシブル基板、64a…外フレキシブル基板、64b…屈曲部、64c…内フレキシブル基板、64d…抜け止め防止フランジ、66…位置センサ、68…側面開口、70…スリット、72…マグネット、74…開口、76…金属板、78…溝、82…移動ガイドバー、84…スライダ、86…ガイド部、86…各ガイド部、90…固定ガイドバー、92…モータコイル、94…フレキシブル基板、96…位置センサ、98…側面開口、100…スリット、102…マグネット、104…開口、106…金属板、108…溝
Claims (3)
- レンズ鏡胴本体と、前記レンズ鏡胴に設けられており、前記レンズ鏡胴の内側と外側を仕切る壁部と、を備えるレンズ鏡胴において、
前記レンズ鏡胴本体の外側に配置される外フレキシブル基板とレンズ鏡胴本体の内側に配置される内フレキシブル基板とが屈曲部を介して連続したフレキシブル基板と、
前記内フレキシブル基板に形成された抜け止め防止フランジと、
を備えており、
前記壁部の端面に前記壁部の厚み方向に延びる溝を形成し、
前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間隔を前記壁部の厚みと略同一に設定し、
前記屈曲部と前記抜け止め防止フランジとの間の内フレキシブル基板を前記溝内に位置させたことを特徴とするフレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴。 - 前記壁部の端面に面接触する蓋体をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴。
- 前記内フレキシブル基板には前記レンズ鏡胴本体内側に配置された可動部品が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴。
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ID=39843929
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JP2007065897A Pending JP2008225258A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | フレキシブル基板固定構造を備えたレンズ鏡胴 |
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-
2007
- 2007-03-14 JP JP2007065897A patent/JP2008225258A/ja active Pending
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