JP2008224523A - ネジ部品の検査装置および検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査精度が高く且つ検査時間が短い、ネジ部品の検査装置および検査方法を提供すること。
【解決手段】本発明の装置10は、各構成要素の制御を行う制御部(11)と、ネジ部品(20)を照射する同軸落射照明部(16)と、該ネジ部品(20)の2次元画像を撮影する画像化部(12)と、撮影された画像を画像処理する画像処理部(14)と、該ネジ部品(20)の良否を判定する良否判定部(15)とを備えており、上記同軸落射照明部(16)により照射された上記ネジ部品(20)が撮影された上記画像におけるネジ部(21)は、上記画像処理部(14)により2値化処理されて、該ネジ部(21)のネジ山(22)が抽出され、抽出された上記ネジ山(22)の良否が、上記良否判定部(15)により判定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネジ部品の検査装置および検査方法に関し、特に、オスネジ部品のネジ山の検査装置および検査方法に関する。
従来、ネジ部品が広く用いられている。このようなネジ部品には、ボルト等のオスネジ部品と、該部品のネジ部に螺合するナット等のメスネジ部品とがある。このオスネジ部品のネジ部には、螺旋状のネジ山が形成されており、一方メスネジ部品のネジ部には、オスネジ部品のネジ山と対応する形状のネジ山が形成されている。
オスネジ部品は、例えばドライバ等の工具を用いて回転させ、メスネジ部品と螺合させて容易に固定することができる。螺合した状態では、オスネジ部品のネジ山と、メスネジ部品のネジ山とが、大きな面接触状態を形成して密着しているので、オスネジ部品とメスネジ部品との固定した状態は、引張ったりするだけでは、開放することができない。一方、開放する際には、固定した時と同様にドライバ等を用いて、例えばオスネジ部品を逆回転することにより、容易に固定した状態を開放することができる。
このオスネジ部品のネジ部は、切削加工または転造加工等により、オスネジ部品を大量に生産することが可能である。オスネジ部品のネジ山は、尾根状に尖っており且つ露出した状態にあるので、加工時に他の部品との接触等により、打痕等の傷が生じる場合がある。また、切削加工または転造加工等のネジ部の加工時に、ネジ部に欠陥が生じる場合もある。
このように、ネジ山に傷等の欠陥があると、オスネジ部品とメスネジ部品との螺合がうまくできなくなり、両者の固定が不十分になるか、または、全く固定できない場合が起こり得る。また、オスネジ部品が、密閉容器の栓として用いられている場合には、オスネジ部品による密閉が不十分となるおそれがある。
このような問題に対して、オスネジ部品のネジ山の検査装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、搬送路を一方向に送られてくるオスネジ部品の表面に搬送路の一方の側部の光源から光を照射してオスネジ部品表面にネジ部に起因する明暗状態を形成し、この明暗状態を撮影した画像を用いて、オスネジ部品のネジ部を検査するネジ検査装置が開示されている。
この検査装置では、オスネジ部品の光源により照射された一部分のみしか検査されないので、検査されない部分に傷等の欠陥があっても検出することができない。また、撮影した画像において、ネジ山の山部および谷部のみに注目して検査するので、ネジ山の形状に欠陥があっても検出することができない。
また、特許文献2には、ネジ先端面取部の欠陥等も好適に検出できるネジ欠陥検査装置が開示されている。この検査装置によれば、完全ネジ部だけでなく、打痕等の通常検出しにくいネジ先端面取部の欠陥が確実に検出できる。
このように、種々のネジ部の検査装置が提案されているが、さらに、検査精度が高く且つ検査時間が短い、ネジ部品の検査装置が求められている。
特開平5−240738号公報 特開平6−307829号公報
本発明は、上記問題点を解決することを課題とし、検査精度が高く且つ検査時間が短い、ネジ部品の検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネジ部品(20)を照射する照明部(16,19)と、該ネジ部品(20)の2次元画像を撮影する画像化部(12)と、撮影された画像を画像処理する画像処理部(14)と、該ネジ部品(20)の良否を判定する良否判定部(15)とを備えたネジ部品の検査装置において、上記照明部(16)により照射された上記ネジ部品(20)が撮影された上記画像におけるネジ部(21)は、上記画像処理部(14)により2値化処理されて、該ネジ部(21)のネジ山(22)が抽出され、抽出された上記ネジ山(22)の良否が、上記良否判定部(15)により判定されることを特徴とする。
これにより、ネジ部(21)の広範囲の領域の画像を、短い時間で処理できるので、ネジ部品の検査を、検査精度が高く且つ検査時間が短く行える。
請求項2に記載の発明は、上記照明部(16)が、同軸落射照明部であり、該同軸落射照明部(16)は、縦長の光源(16a)を有し、該光源(16a)は、その長手方向が、上記ネジ部品(20)の軸方向と略直交し、且つ上記ネジ部(21)が上記同軸落射照明部(16)に対向して照射されるように配置されていることを特徴とする。
これにより、ネジ部(21)の広範囲の領域において、ネジ山(22)を際立たせるようにムラなく照射できるので、ネジ山(22)の良否判定が確かなものとなる。また、請求項2に記載の発明は、上記光源(16a)の長手方向の長さが、上記ネジ部(21)の直径よりも大きいことを特徴とするネジ部品の検査装置に適用されることが好ましい。さらに、請求項2に記載の発明は、上記同軸落射照明部(16)は、ビームスプリッタ(16b)を有しており、上記光源(16a)から照射された光の一部が、該ビームスプリッタ(16b)により反射されて、上記ネジ部品(20)に照射されることを特徴とするネジ部品の検査装置に適用されることが好ましい。これらにより、ネジ部(21)の広範囲の領域において、ネジ山(22)を、より一層、際立たせるようにムラなく照射できるので、ネジ山(22)の良否判定が一層確かなものとなる。
請求項5に記載の発明は、上記照明部(19)が、上記ネジ部品(20)を拡散照射する面照明部であり、該面照明部(19)の面が、上記ネジ部品(20)の軸方向と略直交するように配置されており、上記ネジ部品(20)の上記軸方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、該ネジ部品(20)の画像が上記画像化部(12)により撮影されることを特徴とする。
これにより、ネジ山(22)の微小な欠陥等の有無を、精度よく検査することができる。
請求項6に記載の発明は、上記ネジ部品(20)が、その上記軸を中心に所定の角度ずつ回転し、該回転ごとに、上記ネジ部(21)の一部分が、上記画像化部(12)により撮影され、上記ネジ部品(20)が一回転することにより、該ネジ部(12)の全周面が画像化されることを特徴とする。
これにより、ネジ部(20)の全周面の欠陥等の有無を、検査することができる。また、請求項6に記載の発明は、上記回転ごとに撮影された上記画像には、画像間に重複部分があることを特徴とするネジ部品の検査装置に適用されることが好ましい。これにより、撮影された画像と画像との境界部分に存在する欠陥等も、確実に検査することができる。
請求項8に記載の発明は、上記ネジ部品(20)を回転させるモータ駆動部(18)を有しており、上記モータ駆動部(18)が、上記画像処理部(14)により制御されることを特徴とする。
これにより、ネジ部品(20)の回転が、画像処理部(14)により直接制御されるので、検査時間の短縮化が図れる。また、請求項8に記載の発明は、上記画像処理部(14)は、上記モータ駆動部(18)に対する回転の動作指令を出力した後に、上記画像の画像処理を行うことを特徴とするネジ部品の検査装置に適用されることが好ましい。これにより、ネジ部品(20)が回転している間の時間を用いて、画像処理がなされるので、検査時間の短縮化が図れる。
請求項10に記載の発明は、上記2値化処理が、動的2値化処理であることを特徴とする。
これにより、画像におけるネジ山(22)が、他の部位から明確に識別できるので、ネジ山(22)の良否判定がさらに確かなものとなる。
請求項11に記載の発明は、ネジ部品の検査方法において、照射部(16、19)により、ネジ部品(20)を照射し、画像化部(12)により、照射されている上記ネジ部品(20)の2次元の画像を撮影し、画像処理部(14)により、上記ネジ部品(20)の撮影された上記画像におけるネジ部(21)を2値化処理して、上記ネジ部(21)のネジ山(22)を抽出し、上記良否判定部(15)により、抽出された上記ネジ山(22)の良否を判定することを特徴とする。
これにより、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項12に記載の発明は、縦長の光源(16a)を有し、該光源(16a)の長手方向がネジ部品(20)の軸方向と略直交し、且つ該ネジ部品(20)の上記ネジ部(21)と対向して照射されるように配置されている同軸落射型の上記照明部(16)により、上記ネジ部品(20)を照射することを特徴とする。
これにより、請求項2と同様の効果が得られる。
請求項13に記載の発明は、面状の照明部分を有し、その面が、上記ネジ部品(20)の軸方向と略直交するように配置され、該ネジ部品(20)を拡散照射する面型の上記照明部(19)により、該ネジ部品(20)を照射し、上記画像化部(12)により、上記ネジ部品(20)の上記軸方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、該ネジ部品(20)の画像を撮影することを特徴とする。
これにより、請求項5と同様の効果が得られる。
請求項14に記載の発明は、上記画像化部(12)により、上記ネジ部品(20)の上記画像を撮影し、上記画像処理部(14)により制御されるモータ駆動部(18)によって、上記ネジ部品(20)を回転させた後に、画像処理を行うことを特徴とする。
これにより、請求項8または9と同様の効果が得られる。
請求項15に記載の発明は、上記2値化処理が、動的2値化処理であることを特徴とする。
これにより、請求項10と同様の効果が得られる。
請求項16に記載の発明は、上記画像処理部(14)により、上記ネジ山(22)のネジ山候補を抽出し判定して、上記ネジ山(22)と判定された該ネジ山候補を、さらに、画像処理した後に上記良否判定部(15)により判定することを特徴とする。
これにより、ネジ山(22)の画像領域だけを画像処理し、良否判定できるので、検査時間の短縮が図れる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明のネジ部品の検査装置をその好ましい一実施形態に基づいて、図1〜図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のネジ部の検査装置10(以下、単に本装置10ともいう)の構成図である。本装置10は、オスネジ部品20(以下、単に部品20ともいう)におけるネジ部21のネジ山22の形状の良否を、自動的に速やかに判定する装置である。
本装置10は、図1に示すように、各構成要素を制御する制御部11と、部品20を照射する照明部16としての同軸落射照明部と、部品20の2次元画像を撮影する画像化部12と、撮影された画像を記憶する画像記憶部13と、撮影された画像を画像処理する画像処理部14と、画像処理された結果を用いて部品20の良否を判定する良否判定部15とを備えている。
また、本装置10では、部品20の撮影された画像におけるネジ部21が、画像処理部14により2値化処理されて、該ネジ部21のネジ山22が抽出され、抽出されたネジ山22の良否が、良否判定部15により判定される。
本装置10により検査される部品20は、図1および図2に示すように、概略円筒形状を有しており、その周面に螺旋状のネジ山22が形成されているネジ部21を有する。ネジ部21は、部品20の一方の端部から、該部品の軸方向に、他方の端部の近傍まで形成されている。図2(a)に示すように、部品20の該他方の端部には、平面視が円形状の底板部24が形成されている。底板部24の外周部は、部品20の本体部分から外方に向かって、つば状に突出している。この底板部24の端面24aが、本装置10では、画像処理において基準位置として用いられる。底板部24とネジ部21との間には、ネジ山22が形成されていないオフセットの部分がある。
ネジ山22は、ネジ部21の周面に、図2(a)に示すように、螺旋状に形成されている。本装置10により検査される部品20では、部品20をその軸Gを含む仮想面で切断した断面には、その断面の位置によって、ネジ山22の数が、例えば4個の場合と、5個の場合とがある。
また、ネジ山22の山頂部分には、図2(b)に示すように、平らな平端部23が形成されている。部品20をその軸Gを含む仮想面で切断した断面おいて、各平端部23を結んだ仮想線は、軸Gと平行となる。本装置10は、特に、ネジ山22における平端部23の形状に着目して、傷等の欠陥を検査し、その良否を判定する。
部品20は、対応したネジ形状を有するメスネジ部品に螺合して使用される。この部品20は、例えば、切削加工により形成することができる。
以下、本装置10について、さらに詳細に説明する。
まず、制御部11について以下に説明する。
制御部11は、本装置10における各構成要素の制御を行う。本装置10は、制御部11の制御により、検査処理が自動的に行われる。
制御部11は、図1に示すように、演算部11aと、記憶部11bと、入力部11c、出力部11dとを有している。
また、制御部11には、画像化部12と、画像記憶部13と、画像処理部14と、良否判定部15と、同軸落射照明部16とが接続されており、制御部11がこれらを制御する。
演算部11aには、記憶部11bと、入力部11c、出力部11dとが接続されている。演算部11aは、記憶部11bに記憶されているプログラム等に基づいて演算処理を行って、接続されている各構成要素の制御を実行する。演算部11aは、例えば、中央演算装置(CPU)または数値演算プロセッサから構成することができる。
記憶部11bには、上記演算部11aが使用するプログラム、各種設定ファイル、パラメータなどが記憶されている。記憶部11bには、ROMまたはRAMなどの半導体メモリ、ハードディスクなどの磁気記録媒体、CD−ROM、DVD−R/Wなどの光記録媒体を用いることができる。
入力部11cは、キーボード、マウス、入力インターフェース等の入力手段を有している。この入力部11cを用いて、例えば、オスネジ部品20の品番、この品番固有の情報であるネジ部21のオフセットの長さ、ネジ部12の検出領域の寸法、品番ごとの検査判定基準である面積、長さ等のパラメータを入力することができる。
また、入力部11cを用いて、画像化部12または同軸落射照明部16からの要求またはデータが入力される。
出力部11dは、画面、プリンタ、出力インターフェース等の出力手段を有している。この出力部11dを用いて、例えば、部品20の良否が判定された検査結果が出力される。
また、出力部11dを用いて、画像化部12または同軸落射照明部16への指令またはデータが出力される。
上述した制御部11は、公知の技術を用いて構成することができ、例えば、シーケンス制御装置またはパーソナルコンピュータを用いることができる。
次に、画像化部12について以下に説明する。
画像化部12は、2次元のデジタル画像を撮影する撮影手段を有している。本装置10の画像化部12は、上記撮影手段としてCCDカメラ12aを有している。CCDカメラ12aの画素数は、ネジ部品20の判定に求められる必要分解能に応じて、適宜選択されることが好ましい。具体的には、本装置10では、ネジ山22に対して、許容される欠陥の最小寸法が検出できるように、CCDカメラ12aの画素数が定められている。なお、上記撮影手段としては、CMOS素子等の他の手段を用いてもよい。
CCDカメラ12aは、モノクロ画像またはカラー画像を撮影するタイプのいずれでもよい。
また、CCDカメラ12aには、レンズ12bが装着されている。レンズ12bは、部品20の大きさ、レンズ12bと部品20との間の距離、焦点距離等に応じて、適宜選択されることが好ましい。レンズ12bは、また明るさを調節する絞り機能を有していることが好ましい。
本装置10では、画像化部12、同軸落射照明部16および部品20の配置関係、CCDカメラ12aおよびレンズ12bの仕様等に基づき、撮影された画像において、隣り合う画素間の距離と、ネジ部品20における距離との対応関係が定められている。
次に、同軸落射照明部16について以下に説明する。
図2(a)に、同軸照明部16と、部品20と、CCDカメラ12aおよびレンズ12bとの配置関係を示す。また、図2(b)に部品20のネジ山22を拡大して示す。
本装置10の同軸落射照明部16は、光源16aとビームスプリッタ16bとを有している。同軸落射照明部16は、レンズ12bと同軸上からネジ部21を照射することにより、ネジ部21の正反射光を入光し拡散光を逃がすことで、明暗のコントラストある画像を、CCDカメラ12aにより撮影可能とするものである。結果として、もっぱら平坦部23からの正反射光のみが画像として得られる。
同軸落射照明部16は、縦長であり、その長手方向が、光源の長手方向と一致しており、両者の長手方向の長さが同一である。
ビームスプリッタ16bは、縦長であり、その長手方向が、光源16aの長手方向と一致している。光源16aの長手方向の長さは、ビームスプリッタ16bと同じである。光源16aとビームスプリッタ16bとは、それらの幅方向で連接されている。光源16aから照射された光は、図2(a)に示すように、ビームスプリッタ16の内へ照射される。
図2(a)に示すように、本装置10は、ネジ部品20を照射する同軸落射照明部16を有しており、該同軸落射照明部16は、縦長の光源16aを有し、該光源16aは、その長手方向が、前記ネジ部品の軸Gの方向と略直交し、且つネジ部21が該同軸落射照明部16に対向して照射されるように配置されている。本明細書において、「略直交する」とは、厳密に直交する場合も含む意味である。
図1では、部品20は、軸Gが図1の紙面と略直交する向きに配置されており、部品20は、その正面および左右から、同軸落射照明部16により照射されている。
ネジ部21には、図2(a)に示すように、ネジ山22が、部品20の周面の略周方向に沿って延びるように形成されている。光源16aは、その長手方向が、前記周方向に沿って配置されている。したがって、ネジ山22は、特に平端部23は、その螺旋状に延びる向きに沿って、ネジ部21の正面および周囲から、縦長の光源16aにより、均一にムラなく照射される。
本装置10では、光源16aの長手方向の長さL1は、ネジ部21の直径Dよりも大きいことが好ましい。具体的には、光源16aの長手方向の長さL1が、ネジ部21の直径Dに対して、好ましくは10倍以上、特に好ましくは15倍以上である。ここで、ネジ部21の直径Dは、軸Gと直交する面で、もっぱらネジ山22の平端部23を含むように、ネジ部21を切断した断面積を円と考えた場合の等価直径である。
光源の長手方向の長さL1が、ネジ部21の直径Dに対して、10倍以上であることにより、ネジ部21の広範囲の領域において、ネジ山22を、より一層、際立たせるようにムラなく照射できる。したがって、ネジ部品20が撮影された画像において、この画像の中央部分と隅の部分との間に明るさの差がないので、ネジ部21のネジ山22は、画像中のどこにおいても、同様の明るさを有している。
また、本装置10では、ビームスプリッタ16aの幅方向の長さL2が、部品20の長さHに対して、好ましくは1倍以上、特に好ましくは1.5倍以上である。ビームスプリッタ16aの幅方向は、配置されている部品20の軸Gと平行な方向の、ビームスプリッタ16aの長さである。
光源の幅方向の長さL2が、部品20の長さHに対して、1倍以上であることにより、ネジ部21の広範囲の領域において、ネジ山22を、より一層、際立たせるようにムラなく照射できる。
光源16aとしては、公知の光源を用いることができ、例えば、LEDを直線状に配置したものを用いることができる。
図2(a)に示すように、本装置10では、同軸落射照明部16が、ビームスプリッタ16bを有しており、光源16aから照射された光の一部が、該ビームスプリッタ16bにより反射されて、ネジ部品20に照射される。
本装置10では、上述した光源16aから照射され光の一部が、ビームスプリッタ16bにより90度に反射されて、部品20を照射し、この部品20により反射された反射光が、再びビームスプリッタ16bに戻り、戻った反射光の一部が、レンズ12bに入射して、CCDカメラ12aにより画像化される。
ネジ部21のネジ山22が、特に平端部23が、画像化部12により、均一にムラなく撮影されるためには、同軸落射照明部16とネジ部21との間の距離をできるだけ小さくすることが好ましい。そこで、本装置10では、上述したような構成を採用することにより、ビームスプリッタ16bとネジ山22との間の距離L3を、本装置10の他の制約の範囲内で最小にしている。なお、レンズ12bとネジ部21との間の距離L4は、各構成要素の配置関係およびレンズ12bの仕様等に応じて、適宜設定されることが好ましい。
ネジ山22の平端部23は、照射する光の向きに略直行する面を有しているが、平端部23以外のネジ部21の部分は、照射する光に対して概ね斜めになっている。そのため、ネジ部21が同軸落射照明部16により照射されると、ネジ山22の平端部23が、光を正反射して、他の部分に対して際立つように明るく撮影された画像が得られる。
ビームスプリッタ16bとしては、公知のものを用いることができ、例えば、光源からの透過・反射比率が1:1のものを用いることができる。
なお、ネジ部21が撮影された画像の明るさは、光源16aの仕様以外にも、CCDカメラ16aのゲイン調整、レンズ16bの絞りにより調整されることが好ましい。
次に、画像記憶部13について以下に説明する。
画像記憶部13は、制御部11により制御され、画像化部12により撮影された画像が記憶される。画像記憶部13は、ダイナミックメモリ、フラッシュメモリなどの書き換え可能な半導体メモリ、ハードディスクなどの磁気記録媒体、CD−ROM、DVD−R/Wなどの光記録媒体を用いることができる。本装置10では、処理速度の観点から、記録速度が速い半導体メモリまたは磁気記録媒体が用いられている。
次に、画像処理部14について以下に説明する。
画像処理部14は、制御部11により制御され、画像記憶部13に記憶された部品20の画像を用いて、ネジ部21のネジ山22を抽出するために、所定の画像処理を行う。
具体的には、画像処理部14は、画像処理として、トリミング処理、ウインドウの作成、2値化処理、平均化処理、アフィン変換、画素の結合または分離処理、ラベリング処理、ラベリングした領域内の面積の計算、ラベリングした領域の重心の計算、ラベリングした領域の所定の方向における長さの計算等を実施する。
画像処理部14は、画像化部12により撮影された画像または画像記憶部13に記憶された画像を読み出して、この画像を画像処理部14内にあるワーキングエリアとしての記憶領域に記憶する。各種の画像処理は、この記憶領域の画像に対して行うことにより、処理速度が高められている。また、画像処理が行われた画像は、画像記憶部13に転送されて記憶される。なお、画像処理部14が、直接、画像記憶部13に記憶されている画像を処理してもよい。
以下、画像処理部14が行う各画像処理について、さらに説明する。
まず、画像処理部14は、処理対象の画像における各画素の位置を特定するために、座標系を設定する。この座標系の設定方法は、各種の手法を用いることができ、例えば、2次元直角座標系を用いることができる。その原点の位置としては、画像の最左側最上部の画素の位置とすることができる。
トリミング処理は、例えば、画像化部12により撮影された画像に対して、最初に行われる。撮影された画像のうち、ネジ部21のネジ山22の抽出に不要な部分が取り除かれて、残りの必要な部分だけが画像記憶部13に記憶される。このようにして、転送される画素数を減らし、処理の高速化が図られている。
具体的には、部品20は、その全体像が、その軸Gの方向が画像の長手方向と一致するようにCCDカメラ12aにより撮影され、この撮影された画像に対して、部品20の軸Gと直交する方向の両端部分が、トリミング処理により取り除かれる。本装置10では、このトリミング処理により、画像に残されるネジ部21の部分の軸Gと直行する方向の範囲が、例えば、軸Gを中心とした回転角度で角度50度以内の部分となる。トリミング処理により取り除かれるネジ部21の部分は、ビームスプリッタ16bの長手方向に対して、略垂直な方向を向いているので、CCDカメラ12aの方向に向かって反射される光の量が少なく、画像中の明るさが低い。そのため、この部分の画像を用いても、適切な判定ができない。
ウインドウの作成は、例えば、画像内の特定の領域内だけを対象として、画像処理を行う場合に用いられる。ウインドウを作成することにより、このウインドウ内の領域だけを対象にして、各種の画像処理を行うことができる。
2値化処理は、例えば、画像内の画素が2つの属性に識別された2値画像を得たい場合に用いられる。本装置10の画像処理部では、静的2値化および動的2値化処理を行うことができる。静的2値化処理では、その閾値として、例えば、輝度値ヒストグラムから平均値を求めて用いることができる。また、輝度値ヒストグラムから、中央値、または任意のある輝度値を閾値として用いることもできる。動的2値化は、まず2値化する画像を平均化処理した平均化画像を作成し、次ぎにこの平均化画像と平均化処理前の元の画像とを、画素ごとに比較して、2値化を行う処理である。この動的2値化は、画面内で明るさの変動に強い特性があり、本装置10では、例えば、ネジ部21からネジ山22を抽出する処理で用いられている。
平均化処理は、例えば、画像からノイズを低減する場合や、上記2値化処理の前処理として用いられる。平均化処理の手法としては、例えば、ガウシアンフィルタなどの加重平均フィルタ、メディアンフィルタなどの公知の技術を用いることができる。
アフィン変換は、例えば、画像を線形変換もしくは平行移動または両者を組み合わせた変換を行う場合に用いられる。具体的には、本装置10では、ネジ部21のネジ山22の向きを、画像における一方の座標軸の向きと揃えるため回転させる場合に、アフィン変換が用いられる。
画素の結合または分離処理は、例えば、所定の判断基準に基づいて、画素を結合または分離したい場合に用いられる。具体的には、ラベリング処理の前処理として用いられる。
この判断基準としては、例えば、2値化処理により同じ属性を有する画素に対して、画素間が1画素くらい離れている場合には、分離している画素同士を結合するようにすることが挙げられる。また、画素間が、1画素以上であり且つネジ山22の高さの1/3以下の場合には、分離することが挙げられる。ここで、ネジ山22の高さとは、画像において、部品20の軸Gと略直交する方向の、ネジ山22の長さのことである。1つのネジ山22に着目し、このネジ山が、傷等の欠陥により分離した状態にあれば、上記の分離判断基準により、分離することができる。
ラベリング処理は、例えば、画像内に複数の領域がある場合に、対象とする領域を識別する場合に用いられる。具体的には、あるネジ山の領域と、他のネジ山の領域とを識別する場合に用いられる。
また、ラベリング処理により識別された領域に対して、画素数の計算により領域の面積を求めたり、該領域の重心位置を求めることができる。また、前記領域の特定方向の長さを求めることもできる。具体的には、画像内の画素の位置を表わす2次元直角座標系の各座標軸方向の長さを求めることができる。
図3(a)に、ネジ部21が撮影され、画像処理によりネジ山22の平端部23が抽出された画像の例を示す。画像の長手方向の中央部に部品20の一部分が横長に映されている。この部分は、軸Gを中心とした回転角度で角度50度内の範囲に対応する。画像の上端から下端に亘る5つの細長い領域S1〜S5が、他の部分とは異なる色に着色されて示されている。この5つの領域S1〜S5が、抽出されたネジ山22の平端部23である。なお、図3(a)は、部品20の軸Gと直交する方向の両端部分が、トリミング処理により取り除かれた後の画像である。
また、図3(b)に示す例は、ネジ山22に欠陥がある場合の画像である。図3(b)では、領域S3〜S5は1つの結合された領域から形成されているが、領域S1およびS2は、途中に領域が分離した部分がある。
上述した画像処理部14および下記に詳述する良否判定部15は、公知の技術を用いて構成することができ、例えば、中央演算装置(CPU)、数値演算プロセッサ、ROMまたはRAMなどの半導体メモリ、磁気記録媒体、入出力インターフェースなどから構成することができる。また、画像処理部14および良否判定部15それぞれは、使用するプログラム、各種設定ファイル、およびパラメータ等が、その記憶領域に記憶される。
次に、良否判定部15について以下に説明する。
良否判定部15は、制御部11により制御され、画像処理部14による画像処理の結果に基づいて、部品20の良否を判定する。具体的には、本装置10では、部品20のネジ部21におけるネジ山22の形状が、所定の判断基準に基づいて判断される。この判断基準としては、部品20の具体的な用途に応じて、適宜設定することができる。判断基準としては、例えばネジ山22の位置、ネジ山22の平端部23の面積、平端部23の幅、平端部23の高さ、ネジ山22の個数、ネジ山22の間隔等を用いることができる。本装置10では、すべての値が、基準値以内でなければ、不良品として判断する。
ネジ山22の位置等の情報は、部品20の品番と関連づけられて、制御部11の記憶部11bに記憶されている。また、画像における画素間と、部品20上の距離との対応関係も、本装置10に固有の情報として、記憶部11bに記憶されている。制御部11は、良否判定部15からの要求に応じて、これらの情報を適宜、良否判定部15へ出力する。良否判定部15は、制御部11から入力された、上記情報を用いて判定処理を行う。
図3(b)に示す例で説明すると、良否判定部15は、領域S3〜S5に対応する3つのネジ山22は欠陥を有さない正常なものと判定し、一方、領域S1およびS2に対応する2つのネジ山22は欠陥を有する不良なものと判定する。このようなネジ山22を有する部品20自体は、ネジ部21の他の部分の判定結果に関わらず、ネジ山22の一部に欠陥を有するので、不良品と判定される。
また、本装置10では、部品20が、その軸Gを中心に所定の角度ずつ回転し、該回転ごとに、ネジ部21の一部分が、画像化部12により撮影され、部品20が一回転することにより、該ネジ部12の全周面が画像化される。例えば、部品20を45度ずつ回転させた場合には、回転ごとに撮影された隣り合う画像には、画像間に重複部分がある状態で、最初の撮影後7回の回転により、8枚の画像が撮影されて、ネジ部21の全周面が画像化される。
そこで、良否判定部15では、各画像間におけるネジ山22の数の推移も判定基準として用いている。以下、この判定基準について述べる。
上述した例のように、本装置10により検査される部品20の画像には、ネジ山22が、4個または5個存在する。ネジ山22が4個となるのは、ネジ部21の軸G方向の両端部が撮影されている画像となる。
仮に、最初の画像のネジ山22の数が4個で始まった場合には、その後の画像のネジ山の数が、4個→4個→4個→5個→5個→5個→5個といった具合に推移することがあり得る。一方、部品20の一回転の中で、ネジ山22の数が、4個から5個へ推移し、さらに、4個へ推移した後、さらに5個へ推移することはない。このような数の推移が生じた場合には、この部品20は不良品であると判断される。
なお、ネジ部21のネジ山22の加工のしかたによっては、上述したものとは異なる数の推移があり得るので、この判定基準は、具体的なネジ部21の加工状態に応じて、適宜設定されることが好ましい。
なお、本装置10の良否判定部15では、ネジ山22の両端部分の形状については、上述したネジ山22の数の推移を判定している以外には、検査は行っていない。これは、部品20の用途に対して、一般にこれら両端部分の影響が少ないので、その形状の高い精度が求められていないためである。
また、本装置10では、制御部11にはモータ制御部17が接続されており、このモータ制御部17にはモータ駆動部18が接続されている。そして、部品20は、このモータ駆動部18により、軸Gが回転させられる。このような構成により、上述した部品20の回転が実現されている。
部品20は、図2(a)に示すように、モータ駆動部18に、底板部24が固定されて、軸Gを中心に回転する。また、部品20の全体が、画像化部12により撮影されるように、底板部24は、底板部24の側面が撮影可能に露出するように、モータ駆動部18のチャック部と固定されている。底板部24の側面は、ビームスプリッタ16bと対向して配置されるので、照射されると、光を反射して明るくなる。
本装置10では、モータ制御部17が、制御部11ではなく、画像処理部14により制御される。そして、モータ駆動部18は、モータ制御部を経由して、画像処理部14により制御される。このような構成により、部品20の回転を、画像処理部14により直接制御して、処理時間の短縮を図っている。
画像処理部14は、モータ駆動部18に対する回転の動作指令を出力した後に、画像の画像処理を行う。これにより、ネジ部品20が回転している間の時間を用いて、画像処理がなされるので、処理時間の短縮が図れる。
モータ駆動部18としては、処理時間を短くする観点から、所定の角度を回転するのに要する時間ができるだけ短い性能を有するものが好ましい。また、モータ駆動部18の起動速度、加減速度を具体的な用途によって設定できる観点から、例えば、ステッピングモータを用いることが好ましい。また、回転角度を精度よく制御する観点からは、サーボモータを用いてもよい。
また、モータ制御部17としては、処理速度を短くする観点から、フォワード制御を用いてもよく、また角度制御を高める観点からは、フィードバック制御を用いてもよい。
また、本装置10を、部品20の製造ラインの下流工程に設けることにより、製造された部品20の良否の検査をインラインで行うことができる。その場合には、制御部11が製造ラインの制御部との通信を行えるようにし、本装置10の判定結果に基づいて、部品20の選別を行えるように、検査された部品20の流動制御を行うことが好ましい。
上述した本装置10によれば、ネジ部21の広範囲の領域の画像を、短い時間で処理できるので、ネジ部品の検査を、検査精度が高く且つ検査時間が短く行える。また、2値化処理として、動的2値化処理を用いれば、画像におけるネジ山22が、他の部位から明確に識別できるので、ネジ山22の良否判定がさらに確かなものとなる。
また、縦長の光源16aとビームスプリッタ16bとを有する同軸落射照明部16を用いることにより、ネジ部21の広範囲の領域において、ネジ山22を際立たせるようにムラなく照射できるので、ネジ山22の良否判定が確かなものとなる。
また、回転ごとに撮影される画像間には重複部分があるので、隣り合う画像同士の境界部分に存在する欠陥等も、確実に検査することができる。
さらに、本装置10は、ネジ部21の全周面が画像化されて検査されるので、部品20を取り付ける際に、特に部品の位置決めを行う必要がないので、操作性に優れる。
次に、本発明の第2実施形態のネジ部の検査装置を、図4(a)および(b)を参照しながら以下に説明する。第2実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4において、図1〜2と同じ構成要素に同じ符号を付してある。
本発明の第2実施形態のネジ部の検査装置10(以下、単に本装置10ともいう)は、図4(a)に示すように、部品20を拡散照射する面照明部19を有しており、該面照明部16は、その面が、部品20の軸方向と略直交するように配置されており、部品20の軸G方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、該部品20の画像が画像化部12により撮影される。
本装置10は、上述した実施形態とは、照明部の種類が異なり、また、この照明部と、画像化部12と、部品20の配置関係が異なっている。また、本装置10により検査される部品20は、ネジ山22の先端部が平坦ではなく、凹部を有する頂上部25を有している。このような部品20は、例えば冷鍛にて転造加工することにより製造できる。
本装置10により検査される部品20は、図4(b)に示すように、ネジ山22の頂上部25に、このネジ山22の螺旋の向きに延びる凹部が形成されている。したがって、上述した第1実施形態のように、ネジ山22の正面から光を照射しても、頂上部25から、光が四方八方に散乱されるため、第1実施形態のような装置構成では、ネジ山22の画像がうまく撮影できない場合がある。
そこで、本装置10では、この頂上部25の形状の検査を行うため、図4(a)に示すように、面状の照明部分を有し、その面が、部品20の軸方向と略直交するように配置され、該部品20を拡散照射する面型の面照明部19により、該部品20を照射し、画像化部12により、部品20の軸G方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、部品20の画像を撮影することとした。
このように、部品20の軸Gの方向から、面照射部19により光を拡散照射することで、頂上部25に、傷等の欠陥がある場合には、図4(b)に示すように、正常な頂上部25とは異なる向きに光が反射されるので、ネジ山22の欠陥を有する部位が、画像で正確に捉えることができる。例えば画像において、正常な頂上部25が直線的に明るく見えるのに対して、欠陥のある部位では、この直線性が崩れて見える。
以下、本装置10についてさらに説明する。
まず、面照明部19について説明する。
面照明部19は、面状の光源を有しており、その面が、部品20の軸Gの向きと略直交するように配置されている。部品20の軸Gを延長した位置が、面照明部19の中心になるように、両者の配置をとることが好ましい。面照明部19の照射部分の面積は、ネジ部21の断面積に対して、好ましくは8倍以上、特に好ましくは16倍以上である。
面照明部19の照射部分の面積が、ネジ部21の断面積に対して、8倍以上であることにより、ネジ山22の頂上部25をまんべんなく照射することができる。なお、面照射部19のとり得る最大寸法は、画像化部12等の他の構成要素との関係にも制約を受ける場合がある。ここで、ネジ部21の断面積は、軸Gと直交する面で、もっぱらネジ山22の頂上部25を含むように、ネジ部21を切断した断面積である。
次に、本装置10の画像部12について以下に説明する。
本装置10では、画像部12のCCDカメラ12aが、図4(a)に示すように、部品20を、その軸Gの方向と略直交する方向から撮影するように配置されている。また、レンズ12bの主軸の方向は、面照明部19の面の向きと略平行である。
面照明部19とネジ部21の端面との間の距離L5は、具体的な装置構成により適宜設定することが好ましい。一般的には、L5は、5〜15mmの範囲に設定することが好ましい。
本装置10は、上述した点、およびこの相違点に伴い制御部11に入力するパラメータ等を変更する以外には、第1実施形態と同じ構成を有している。
上述した本装置10によれば、頂上部25のようなネジ山22を有し、この頂上部25に微小な欠陥を有する部品20について、検査精度が高く且つ検査時間を短く、検査を行える。
以下、本発明のオスネジ部品の検査方法を、上述した第1実施形態の装置10を用いた好ましい一実施態様に基づいて、図面を参照しながら説明する。
本実施態様のネジ部の検査方法は、照射部により、部品20を照射し、画像化部12により、照射されている部品20の2次元の画像を撮影し、画像処理部14により、部品20の撮影された画像におけるネジ部21を2値化処理して、ネジ部21のネジ山22を抽出し、良否判定部15により、抽出されたネジ山22の良否を判定するものである。
ま本実施態様では、縦長の光源16aを有し、該光源16aの長手方向が部品20の軸方向と略直交し、且つ該部品20のネジ部21と対向して照射されるように配置されている同軸落射照明部16により、部品(20)を照射する。
図5には、部品20の検査方法のフローチャートを示す。また、図6には、図5における画像処理の手順をフローチャートに示す。また、図7には、図6におけるネジ部領域の基準位置の決定の手順をフローチャートに示す。また、図8には、図6におけるネジ山候補の抽出の手順をフローチャートに示す。また、図9には、図6におけるネジ山候補の判定の手順をフローチャートに示す。さらに、図10には、図6におけるネジ山のデータ処理の手順をフローチャートに示す。
はじめに、モータ駆動部18のチャック部に検査対象の部品20をとりつける。
まず、ステップS100において、これから検査する部品20の検査処理に必要な各種パラメータを、入力部11cにより読み込む。各種パラメータとは、例えば、オスネジ部品20の品番、この品番固有の情報であるネジ部21のオフセット量OS、ネジ部12の検出領域の寸法、品番ごとの検査判定基準であるネジ山の面積および寸法、また画像化部12の設定情報等である。読み込まれた各種パラメータは、記憶部11bに記憶される。
次に、ステップS101において、S100で読み込まれたパラメータを用いて、画像化部12の初期化を行う。具体的には、CCDカメラ12aで撮影される画像の幅および高さ等のパラメータをCCDカメラ12aに設定する。画像の幅は、例えば、図3(a)における横方向の長さであり、画像の高さは、図3(a)における縦方向の長さである。
次に、ステップS102において、制御部11からの検査スタート指令により、検査をスタートする。制御部11からの検査スタート指令は、手動で入力部11cから入力してもよいし、自動的に指令を出すようにしてもよい。この検査スタート指令がでるまでは、同軸落射照明部16は、部品20の照射を行わずに待機する。
次に、ステップS103において、同軸落射照明部16が部品20を照射する。これにより、ネジ部21のビームスプリッタ16bと対向している部分が、均一にムラなく照らされる。その結果、ネジ山22の平端部23が、光を正反射して、他の部分に対して際立つように明るく撮影される。
次に、ステップS104において、画像化部12が、照射されている部品20の2次元のデジタル画像を撮影する。本装置10では、CCDカメラ12aにより、画像が撮影される。具体的には、部品20は、その全体像を含むように、その軸Gの方向が画像の長手方向と一致するようにCCDカメラ12aにより撮影される。撮影された画像は、画像処理部14によりトリミング処理された後、画像記憶部14に記憶される。
次に、ステップS105において、画像処理部14が、モータ制御部17を経由してモータ駆動部18により、部品20に、軸Gを中心に所定の角度だけステップ回転動作をさせる。この角度は、具体的な検査の用途、また各構成要素の配置等から適宜設定することが好ましい。特に、CCDカメラ12aの視野と対応する量だけ、回転することが好ましい。本実施態様では、軸Gを中心に45度だけステップ回転動作をさせている。これは、CCDカメラ12aの実質的な視野に対応させたものである。したがって、ひとつの部品20に対して、最初の撮影をした後、45度ずつ計7回のステップ回転動作をさせて部品20を一回転させ、ネジ部21の全周面の画像化を行う。なお、実質的な視野とは、撮影した画像中において、ネジ山22が正確に識別可能な範囲である。
また、1つの撮影により得られた画像でも、その画像処理には時間がかかるので、この処理を行っている間に部品20の回転処理を行い、トータルの処理時間の短縮を図っている。したがって、画像処理部14は、モータ制御部17にステップ回転動作の指令を出力した後、その動作の終了の返答をまたずに、次のステップに進むことが好ましい。
次に、S106において、ネジ部品20の撮影された画像におけるネジ部21を2値化処理して、ネジ部21のネジ山22を抽出する。画像処理部14は、まず、CCDカメラ12aが撮影した画像を、上記記憶領域に転送し、上述したトリミング処理を行い、この処理後の画像を用いて、その後の画像処理を行う。この画像処理の詳細については、後述する。
次に、ステップS107において、画像処理部14がその画像処理が終了した後に、モータ駆動部18のステップ回転動作が終了しているのかを判断する。モータ駆動部18が、部品20のステップ回転動作を終了していれば、次のステップに進む。もし、部品20のステップ回転動作を終了していなければ、その終了まで待機する。具体的な画像処理の内容、またモータ駆動部の性能等により、画像処理にかかる時間と、ステップ回転動作にかかる時間とが異なる。本装置10では、画像処理部14がその画像処理が終了した時点では、モータ駆動部18のステップ回転動作が終了している。
次に、ステップS108において、部品20が所定のステップ回転動作の数が終了したのかどうかを判断する。所定の回数が終了していれば、S102へ戻り、他の部品20の検査スタートまで待機する。もし、所定の回数が終了していなければ、S104へ戻り、S104からS108までの各処理を繰り返す。なお、S108から、S103に戻ってもよい。
以下、上述したステップS106で行う画像処理の手順を、図6を用いて詳細に説明する。
まず、ステップS200において、ネジ部21に対応する画像中のネジ部領域Pの基準位置の決定を行う。この基準位置を用いて、画像におけるネジ部21に対応する領域を特定する。具体的には、本実施形態では、この基準位置が、画像における底板部24の端面24aの位置である。画像中の端面24aの位置を用いて、画像中のネジ部21の軸G方向における位置の補正を行う。
さらに、S200で行う処理の手順を、図7を用いて以下に詳細に述べる。
まず、ステップS300において、CCDカメラ12aにより撮影され、画像処理部14によりトリミング処理がなされた画像に対して、部分ウインドウを作成する。図11(a)に、この部分ウインドウ(図示せず)が作成される画像の例を示す。部分ウインドウは、画像中のあらかじめ決められた位置に設けられる基準位置検出用のウインドウである。部分ウインドウが設けられる画像における領域の情報は、パラメータとして本装置10に入力されている。この情報を用いて、部分ウインドウを、部品20の基準位置とされる部位が含まれるように設定する。また、この領域は、画素の所定の集まりから形成されており、領域の位置は、画素の座標から定められる。画素の座標系の設定方法は、各種の手法を用いることができ、本実施態様では、2次元直角座標系を用いている。その原点の位置としては、トリミング処理後の画像における最左側最上部の画素の位置とする。そして、この座標系の一方の座標軸の向きと、部品20の軸Gとが略一致するように、部品20を画像化部12により撮影する。
次に、ステップS301において、画像における部分ウインドウ内の2値化を、画像処理部14により行う。具体的には、本実施態様では、静的2値化処理を用いる。
この2値化処理により、照射により明るく照らされている底板部24の側面と、底板部24が固定されているモータ駆動部18側の部分とが、明確に識別される。
次に、ステップS302において、2値化処理後の部分ウインドウ内のノイズを、画像処理部14により除去する。このノイズの除去により、底板部24の側面と、底板部24が固定されているモータ駆動部18側の部分とが、一層明確に識別される。ノイズ除去の手法としては、上述した平均化処理等の各種公知の方法を用いることができる。
次に、ステップS303において、基準位置を、画像処理部14により決定する。2値化した部分ウインドウ内において、図11(b)に示すように、その領域内に、底板部24およびその端面24aが含まれるように、四角形の新たなウインドウWを作成する。このウインドウWの座標情報は、入力されたパラメータ等を用いて定められる。この四角形のウインドウWは、各辺の向きが、画像の座標系の2つの座標軸の一方と一致している。
そして、端面24aに対応する座標の位置が、画像処理部14により求められる。この座標の位置が、デフォルトで設定されている基準位置の値と異なっていれば、その差を求めて、基準位置を補正して、正しい基準位置を決定する。なお、部品20のモータ駆動部18への固定の仕方によっては、この補正が必要でない場合もある。
次に、図6のステップS201において、ネジ部領域Pの座標計算を、画像処理部14により行う。入力されたパラメータ等を用いて、図12に示すように、基準位置とネジ部領域Pとの間のオフセットの長さL6を求め、ネジ部領域Pの座標を計算して、画像における該領域Pを求める。計算されたネジ部領域Pは、画像において、図12に示すように、4角形の領域となる。この4角形の各辺の向きは、画像の座標系の2つの座標軸の一方と一致している。このようにして得たネジ部領域Pをさらに画像処理して、ネジ山22の抽出を行う。
次に、ステップS202において、ネジ部領域Pのネジ山22の傾きを、画像処理部14により回転補正する。図13(a)に、ネジ部領域Pの画像の一例を示す。この画像は、上述したように、互いに直交する座標軸を有する座標系を有している。これらの座標軸それぞれについて、画像の横方向の座標軸をx軸、縦方向の座標軸をy軸とする。この座標系の原点は、上述したように、画像の最左側最上部の画素の位置である。
ネジ部領域Pには、ネジ山22が、その平端部23が明るく光って、際立つように映されている。ネジ山22は、ネジ部21に螺旋状に形成されているため、平端部23の向きは、部品20の軸Gと直交する方向に対して傾きを有している。そこで、ネジ山22の向きを、y軸の向きと一致するように、原点を中心軸として、アフィン変換により回転させる。このアフィン変換により回転させる回転角度は、記憶部11bに記憶されている入力パラメータ等の情報を用いて定める。ネジ山22の向きとy軸とを一致させることにより、画像処理によりネジ山22がより良く抽出されるので、良否判定の結果が、一層確実なものとなる。
回転補正後の画像を、図13(b)に示す。各平端部23の向きが、画像の縦方向の向きと一致している。なお、回転補正後の画像において、画像の原点からx軸の正方向に向かって、回転補正をされていない扇型の領域が一部分存在する。ネジ部領域Pは、回転補正された領域のみが画像処理の対象となる。また、この扇型の回転補正をされていない領域は、図13(b)には図示されていない。以下も同様である。
次に、ステップS203において、ネジ山候補の抽出を、画像処理部14により行う。部品20が撮影された画像には、ネジ山22以外にも、例えば、ネジ山22同士の間の谷部の底などが、明るく照らし出され、光って映される場合がある。本実施形態では、平端部23の部分と、平端部23と同様に明るく光っている部分とを含めて、ネジ山候補と呼ぶ。
このように、本実施態様では、画像処理部14により、ネジ山22のネジ山候補を抽出し判定して、ネジ山22と判定された該ネジ山候補のみを、さらに、画像処理した後に良否判定部15により判定する。これにより、ネジ山22の画像領域だけを画像処理し、良否判定できるので、検査時間の短縮が図れる。
S203で行う処理の手順を、図8を用いて以下に詳細に述べる。
まず、ステップS400において、ネジ部領域P内の画像に、画像処理部14により平均化処理を行う。この平均化は、次のステップS401で行う動的2値化処理の前処理である。平均化処理の手法としては、上述した各種公知の方法を用いることができる。
次に、ステップS401において、平均化されたネジ部領域P内の画像に、画像処理部14により2値化処理を行う。本実施態様では、ネジ山22と対応する領域を確実に抽出するために、2値化処理として、動的2値化処理を用いる。この動的2値化処理により、ネジ山22と考えられる明るさを有する画素と、それよりも低い明るさを有する画素との属性を識別する。この属性には、ネジ山候補と、それ以外とがある。
次に、ステップS402において、画素の結合と分離を、画像処理部14により行う。これは、所定の判断基準に基づいて、ネジ山候補の属性を有すると識別された画素に対して、ノイズ等により、若干分離している画素同士を結合させ、また欠陥により有意差をもって分離されていると考えられる画素を強制的に分離させる処理である。この判断基準としては、上述した例が挙げられる。
次に、ステップS403において、ラベリング処理を、画像処理部14により行う。このラベリング処理により、ネジ山候補の属性を有すると識別された画素に対して、結合した画素同士を、1つのまとまった領域として、識別符号を付与して識別する。
次に、ステップS404において、ネジ山候補の抽出を、画像処理部14により行う。S403において、ラベリング処理がなされた画像では、図3(b)に示す例のように、各ネジ山22の平端部23に対応する領域S1〜S5が他の部位と識別される。ここで、領域S1は、領域S1aとS1bとから構成されており、S1aとS1bとは分離している。同様に、領域S2は、領域S2aとS2bとから構成されており、S2aとS2bとは分離している。また図3(b)には、領域S2とS3との間の部分に領域T1が、領域S3とS4との間の部分に領域T2が、領域S4とS5との間の部分に領域T3が、動的2値化処理によって、ネジ山候補として識別されている。
すなわち、図3(b)に示す例では、各領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4,S5、T1,T2およびT3が、ネジ山候補となる。なお、領域T1,T2およびT3それぞれは、図3(b)では、さらに複数の領域から構成されているが、ここでは、1つの領域として説明する。
次に、図6のステップS204において、ネジ山候補の判定処理を行う。ネジ山候補の判定処理は、各ネジ山候補に対して、その領域の面積および座標と、所定の判断基準とを比較してなされる。
S204で行う処理の手順を、図9を用いて以下に詳細に述べる。
まず、ステップS500において、各ネジ山候補の面積と座標の計算を、画像処理部14により行う。S500では、図3(b)における各領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4,S5、T1,T2およびT3の面積と座標とを求める。なお、座標は、領域の重心座標でもよい。
次に、ステップS501において、ネジ山候補の判定処理を、良否判定部15により行う。部品20において、ネジ山22における平端部23の面積および位置は、既知であり、これらの情報は、パラメータ等として記憶部11bに記憶されているので、良否判定部15は、記憶部11bから必要な情報を入力して、判断基準を作成する。そして、良否判定部15は、この判断基準に基づいて、ネジ山候補の判定処理を行う。
図3(b)に示す例では、このネジ山候補の判定処理により、領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4,S5が、ネジ山22の平端部23と判定され、領域T1,T2、T3がネジ山ではないと判定される。なお、領域S1a、S1b、S2a、S2bについては、画像における面積の大きさによっては、ネジ山ではないと判定される場合もあり得る。
このネジ山候補の判定結果を、図3(b)に示す例のように、出力部11dにより、画面上に出力してもよい。画面上には、例えば、画像中の領域T1,T2、T3と、領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4、S5とを、それぞれ、異なる色で表示することが好ましい。
次に、ステップS502において、ネジ部領域Pにおけるネジ山の個数の良否判定を、良否判定部15により行う。部品20において、ネジ部領域Pにおけるネジ山22の個数は、既知であり、これらの情報は、パラメータ等として記憶部11bに記憶されているので、良否判定部15は、記憶部11bから必要な情報を入力して、判断基準を作成する。
そして、良否判定部15は、この判断基準に基づいて、ネジ山の個数の良否判定処理を行う。その結果、部品20が不良品であると判定された場合には、画像の部品20が不良品であるという結果を出力部11cにより出力した後に、図5のS107へ移動してもよい。本実施態様では、部品20の欠陥の状態を調査することも目的としているため、部品20が良品または不良品と判定された結果にかかわらず、次に、ステップS205へ進む。本実施形態では、ネジ部領域Pにおけるネジ山の個数が、4個または5個であれば、この画像の部品20は良品と判断される。そして、図3(b)に示す例では、ネジ山の個数が5個と判断される。
次に、ステップS205において、ネジ山のデータ処理を、画像処理部14により行う。S205では、ネジ山と判定されたねじ山候補について、さらに画像処理行い、その形状を詳細に調べる。
S205で行う処理の手順を、図10を用いて以下に詳細に述べる。
まず、ステップS600において、ネジ山のテーブルを、画像処理部14により作成する。このテーブルは、S205でネジ山と判定された領域と同じ数の行を有し、各行には、属性として、領域の座標、領域の幅、領域の長さ、領域の面積、領域の重心座標等を有する。図3(b)に示す例では、領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4,S5に対応して、7つの行を有する表が作成される。
次に、ステップS601において、画像処理部14により、ネジ山22の平坦部23に対応する領域を座標で並び替える。本実施形態では、領域のy座標の値を用いて、原点に近い順にネジ山22に対応する領域を並び替える。もし、重心座標のy座標が同じである複数の領域がある場合には、それらの領域のx座標が原点に近い順に、該複数の領域が並び替えられる。図3(b)に示す例では、7つの行は、例えば領域S1a、S1b、S2a、S2b、S3、S4,S5の順に並び替えられる。
次に、ステップS602において、画像処理部14により、領域の幅、領域の長さ、領域の面積、領域の重心座標等を計算する。S602で求められたこれらの値は、上記テーブルにおける各領域に対応した行の属性それぞれに格納される。
次に、ステップS603において、画像処理部14により、ネジ山22の間隔の計算を行う。S603では、各領域の重心座標の値を用いて、x座標方向に隣り合う領域同士の間隔が求められる。
さらに、S603では、良否判定部15により、ネジ山の間隔の判定処理を行う。良否判定部15は、入力されたパラメータ等を用いて、判断基準を作成して、ネジ山の間隔の判定処理を行う。その結果、画像の部品20が不良品であると判定された場合には、画像の部品20が不良品であるという結果を出力部11cにより出力した後に、図5のS107へ移動してもよい。本実施態様では、部品20の欠陥の状態を調査することも目的としているため、画像の部品20が良品または不良品と判定された結果にかかわらず、ステップS206へ進む。
次に、図6のS206において、良否判定部15により、画像の部品20の良否判定を行う。良否判定部15は、所定の判断基準を用いて、各領域における領域の幅、領域の長さ、領域の面積に対する良否判定を行う。この判断基準は、入力パラメータ等を用いて、良否判定部15により作成される。図3(b)に示す例では、領域S1a、S1b、S2a、S2bは、不良であり、領域S3、S4、S5は良品と判断される。
次に、ステップS207において、出力部11dにより、S206の判定結果が出力される。判定結果の出力は、出力部11dにより、画面またはプリンタから出力される。出力される内容は、例えば、画面の部品20の良否、ネジ山22の平端部23の抽出後の画像、良品であるネジ山の個数、ネジ山の平端部23の面積、ネジ山同士の間隔とすることができる。出力された画面上には、良品のネジ山の領域と、不良品のネジ山の領域とを、それぞれ、異なる色で表示することが好ましい。
次に、図5のステップS107へ戻る。
また、ステップS108において、部品20が所定のステップ回転動作の数が終了した場合には、各画像間におけるネジ山22の数の推移についても、判定がなされる。さらに、1つの部品20についての良否の判定結果をまとめて出力してもよい。
このように上述した本実施形態により撮影された部品20の画像を、画像処理前の画像と、画像処理後のネジ山が抽出された画像とを比較して、図14に示す。
図14には、部品20を本装置10で撮影した回転角度0度の画像から、45度ずつ回転させながら撮影した7枚の画像が示されている。各画像は、そのy軸方向の両端部分に回転角度5度ずつ、前後の画像との重複部分を有している。また図15には、各回転角度の画像に対して、ネジ山22の数と、良品と判断されたネジ山22の数が記載されている。
図14に示す例では、回転角度315度の画像処理前の画像をみると、図中の楕円内に示すように、画像のx軸方向に伸びる欠陥が、5つのネジ山にまたがって存在している。特に、画像左側の2つのネジ山22では、上下が完全に分離している。本実施態様では、この二つのネジ山22が、不良と判断される。一方、残りの3つのネジ山22は良品と判断されており、結果として、回転角度315度の画像の部品20は、不良品であると判定される。なお、残り3つのネジ山22も不良と判断することは、判定基準の設定変更により可能である。
上述した本実施態様によれば、ネジ部(21)の広範囲の領域の画像を、短い時間で処理できるので、ネジ部品の検査を、検査精度が高く且つ検査時間が短く行える。
また、図15には、第1実施形態の装置10を用いて、上述した実施態様により部品20の検査を行った場合の検査処理と時間との関係が示されている。CCDカメラ12aにより、最初の撮影1が所要時間T1をかけて行われ、次に部品20を45度回転させると同時に、撮影1の画像処理1が所要時間T2をかけて行われる。部品20を45度回転させるために要する時間T3の方が長いので、最初の画像の撮影およびその画像処理と、部品20の45度の回転には、トータルでT1+T3の所要時間が必要となる。その後、2回目の撮影2と、その画像処理2と、部品20の回転が順次なされる。
図15に示す例では、画像処理1が終了した後に、部品20の回転が終了するまでの間に、待機する時間T3−T2がある。そこで、この待機時間を有効に活用するため、第1実施形態の装置10の変形例として、モータ駆動部18の駆動軸に、2つの部品20a,20bを、軸G方向に直列に固定して、これら2つの部品が同時に回転するようにすることが考えられる。また、画像化部12には、2つの部品20a、20bそれぞれを撮影するためのCCDカメラ1,2を設ける。このような装置構成を用いた場合の検査処理と時間との関係を図16に示す。
図16に示す例では、部品20aの最初の撮影1を行った後に、部品20bの最初の撮影2が続けて行われる。撮影には、それぞれ所要時間T1ずつをかけられる。次に部品20a、20bを同時に45度回転させると共に、撮影1、2の画像処理1、2が所要時間T2ずつをかけて行う。
このようにして、回転処理の待機中の時間を有効に活用し、より多くの部品20の検査を処理して、検査数の向上が図れる。
本発明のネジ部品の検査装置および検査方法は、上述した実施形態または実施態様に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態または実施態様では、部品20の全周面が、8回の撮影により画像化されていたが、この撮影回数は、オスネジ部品またはネジ山の大きさにより、適宜変更して調整することが好ましい。
また、上述した各実施形態では、画像処理部14が、モータ制御部を経由して、モータ駆動部を制御していたが、制御部11が、直接モータ制御部17を経由して、モータ駆動部18を制御していてもよい。
また、上述した各実施形態では、画像化部12、画像記憶部13、画像処理部14、良否判定部15および上記照明部が、制御部11により制御されているが、制御部11は備えずに、画像化部12、画像記憶部13、画像処理部14、良否判定部15および上記照明部だけで装置を構成してもよい。
また、上述した実施態様では、ネジ部領域Pの基準位置を決定するために2値化を用いているが、その他の手法を用いて、基準位置を求めてもよい。
また、上述した実施態様では、部品20のネジ部21の画像ごとに、画像処理およびその良否判定を行った後に、部品20のステップ回転動作を行っていたが、ネジ部21の全周面の画像の撮影を行った後に、各画像の画像処理およびその良否判定をまとめて行ってもよい。
上述した一の実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の第1実施形態のネジ部の検査装置の構成を示す図である。 図2(a)は、図1の検査装置の要部を示す図であり、図2(b)は、ネジ部の要部を示す図である。 図3(a)は、ねじ山抽出後の画像を示す図であり、図3(b)は、ねじ山抽出後の画像を示す他の例である。 図4(a)は、本発明の第2実施形態のネジ部の検査装置の要部を示す図であり、図4(b)は、ネジ部の要部を示す図である。 図5は、本発明のネジ部の検査方法を示すフローチャートである。 図6は、図5の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、図6のネジ部領域の基準位置の決定の手順を示すフローチャートである。 図8は、図6のネジ山候補の抽出の手順を示すフローチャートである。 図9は、図6のネジ山候補の判定の手順を示すフローチャートである。 図10は、図6のネジ山のデータ処理の手順を示すフローチャートである。 図11(a)は、ネジ部領域の基準位置の決定に用いる画像を示す図であり、図11(b)は、(a)の要部を拡大して示す図である。 図12は、ネジ部領域を示す画像を示す図である。 図13(a)は、画像の回転前の状態を示す図であり、図13(b)は画像の回転後の状態を示す図である。 図14は、オスネジ部品を所定の角度ずつ回転させながら撮影した画像の画像処理前後を比較して示す図である。 図15は、ネジ部の検査処理の時間の経過を示す図である。 図16は、本発明のネジ検査装置の変形例における検査処理の時間の経過を示す図である。
符号の説明
10 ネジ部品の検査装置
11 制御部
11a 演算部
11b 記憶部
11c 入力部
11d 出力部
12 画像化部
12a CCDカメラ
12b レンズ
13 画像記憶部
14 画像処理部
15 良否判定部
16 同軸落射照明部
16a 光源
16b ビームスプリッタ
17 モータ制御部
18 モータ駆動部
20 オスネジ部品
21 ネジ部
22 ネジ山
23 平坦部
24 底板部
24a 端面
25 頂上部
W ウインドウ
P ネジ部領域
L1 光源の長手方向の長さ
L2 ビームスプリッタの幅方向の長さ
L3 同軸落射照明部とオスネジ部品との間の距離
L4 レンズとネジ部品との間の距離
L5 面照明部とオスネジ部品の端面との間の距離
L6 オフセット
D ネジ部の直径
H オスネジ部品の軸方向の長さ
G 軸

Claims (16)

  1. ネジ部品(20)を照射する照明部(16,19)と、該ネジ部品(20)の2次元画像を撮影する画像化部(12)と、撮影された画像を画像処理する画像処理部(14)と、該ネジ部品(20)の良否を判定する良否判定部(15)とを備えたネジ部品の検査装置において、
    前記照明部(16)により照射された前記ネジ部品(20)が撮影された前記画像におけるネジ部(21)は、前記画像処理部(14)により2値化処理されて、該ネジ部(21)のネジ山(22)が抽出され、
    抽出された前記ネジ山(22)の良否が、前記良否判定部(15)により判定されることを特徴とするネジ部品の検査装置。
  2. 前記照明部(16)が、同軸落射照明部であり、該同軸落射照明部(16)は、縦長の光源(16a)を有し、該光源(16a)は、その長手方向が、前記ネジ部品(20)の軸方向と略直交し、且つ前記ネジ部(21)が前記同軸落射照明部(16)に対向して照射されるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のネジ部品の検査装置。
  3. 前記光源(16a)の長手方向の長さが、前記ネジ部(21)の直径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のネジ部品の検査装置
  4. 前記同軸落射照明部(16)は、ビームスプリッタ(16b)を有しており、前記光源(16a)から照射された光の一部が、該ビームスプリッタ(16b)により反射されて、前記ネジ部品(20)に照射されることを特徴とする請求項2または3に記載のネジ部品の検査装置。
  5. 前記照明部(19)が、前記ネジ部品(20)を拡散照射する面照明部であり、該面照明部(19)の面が、前記ネジ部品(20)の軸方向と略直交するように配置されており、
    前記ネジ部品(20)の前記軸方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、該ネジ部品(20)の画像が前記画像化部(12)により撮影されることを特徴とする請求項1に記載のネジ部品の検査装置。
  6. 前記ネジ部品(20)が、その前記軸を中心に所定の角度ずつ回転し、該回転ごとに、前記ネジ部(21)の一部分が、前記画像化部(12)により撮影され、前記ネジ部品(20)が一回転することにより、該ネジ部(12)の全周面が画像化されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のネジ部品の検査装置。
  7. 前記回転ごとに撮影された前記画像には、画像間に重複部分があることを特徴とする請求項6に記載のネジ部品の検査装置。
  8. 前記ネジ部品(20)を回転させるモータ駆動部(18)を有しており、
    前記モータ駆動部(18)が、前記画像処理部(14)により制御されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のネジ部品の検査装置。
  9. 前記画像処理部(14)は、前記モータ駆動部(18)に対する回転の動作指令を出力した後に、前記画像の画像処理を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のネジ部品の検査装置。
  10. 前記2値化処理が、動的2値化処理であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のネジ部品の検査装置。
  11. ネジ部品の検査方法において、
    照射部(16、19)により、ネジ部品(20)を照射し、
    画像化部(12)により、照射されている前記ネジ部品(20)の2次元の画像を撮影し、
    画像処理部(14)により、前記ネジ部品(20)の撮影された前記画像におけるネジ部(21)を2値化処理して、前記ネジ部(21)のネジ山(22)を抽出し、
    前記良否判定部(15)により、抽出された前記ネジ山(22)の良否を判定することを特徴とするネジ部品の検査方法。
  12. 縦長の光源(16a)を有し、該光源(16a)の長手方向がネジ部品(20)の軸方向と略直交し、且つ該ネジ部品(20)の前記ネジ部(21)と対向して照射されるように配置されている同軸落射型の前記照明部(16)により、前記ネジ部品(20)を照射することを特徴とする請求項11に記載のネジ部品の検査方法。
  13. 面状の照明部分を有し、その面が、前記ネジ部品(20)の軸方向と略直交するように配置され、該ネジ部品(20)を拡散照射する面型の前記照明部(19)により、該ネジ部品(20)を照射し、
    前記画像化部(12)により、前記ネジ部品(20)の前記軸方向と略直交する向きに反射された散乱光を用いて、該ネジ部品(20)の画像を撮影することを特徴とする請求項11に記載のネジ部品の検査方法。
  14. 前記画像化部(12)により、前記ネジ部品(20)の前記画像を撮影し、
    前記画像処理部(14)により制御されるモータ駆動部(18)によって、前記ネジ部品(20)を回転させた後に、画像処理を行うことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のネジ部の検査方法。
  15. 前記2値化処理が、動的2値化処理であることを特徴とする請求項11から14のいずれか一項に記載のネジ部品の検査方法。
  16. 前記画像処理部(14)により、前記ネジ山(22)のネジ山候補を抽出し判定して、前記ネジ山(22)と判定された該ネジ山候補を、さらに、画像処理した後に前記良否判定部(15)により判定することを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載にネジ部品の検査方法。
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