JP2008223884A - 転がり軸受及び軸受用密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封装置による緊迫力に起因する内輪または外輪の変形を防止可能でかつ密封装置の嵌合溝からの脱落を防止可能な転がり軸受及び軸受用密封装置を提供する。
【解決手段】この転がり軸受20は、内輪と、外輪12と、内輪と外輪との間で転動自在に周方向に配設された複数の転動体と、内輪と外輪のいずれか一方の軸方向端部に設けられた嵌合溝15に嵌合固定された密封装置21と、を備え、密封装置21は、円環状の芯金22と、芯金に固着された弾性シール材23と、を有し、芯金がその外周縁部を軸方向内側に折り曲げた円筒部22bを有する転がり軸受であって、芯金は円筒部を更に外側に折り返した折り返し部22cを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種一般産業用機械の回転支持部に用いて好適な転がり軸受及び軸受用密封装置に関する。
従来の密封装置付きアンギュラ玉軸受の一例を図6に示す(下記特許文献1参照)。図6のアンギュラ玉軸受は、軌道面11aを有する内輪11と、軌道面12aを有する外輪12と、軌道面11aと軌道面12aとの間に転動体として周方向に配置された複数の玉13と、複数の玉13を転動自在に保持する保持器14と、軸受内部をシールするための密封装置17,17’と、を備える。各玉13は、内輪11の軌道面11a及び外輪12の軌道面12aと径方向に対して接触角を有している。外輪12の軸方向両端部の内周面には密封装置17、17’を嵌合し固定するための嵌合溝15,16がそれぞれ形成されている。
密封装置17と17’は基本的構造が略同一であるので、密封装置17について説明する。密封装置17は、円環状の芯金18と、芯金18に加硫成形等により一体に固着されたゴム等の弾性シール材19と、を備える。弾性シール材19は、密封装置17の外周縁部に外輪12の嵌合溝15に嵌め込まれて嵌合される嵌合部19aを有し、内周縁部が内輪11の外径面に対して非接触になっている。また、円環状の芯金18は、その外周縁部を軸方向内側(玉13側)に折り曲げた円筒部18aを有する。
特許文献1に開示された転がり軸受は、芯金の円筒部に軸方向の切欠きを形成した密封装置を有し、前記軸方向の切欠きを円周方向に配列している。また、下記特許文献2には、弾性シール材の肉厚を厚くして緊迫力による外輪の変形を防止するようにした密封装置が開示されている。
特開2006−77981号公報(図10) 特開平07−279978号公報
図6のような密封装置付きアンギュラ玉軸受等では、リング状の外輪12の肉厚が薄く剛性が低いため、密封装置17を外輪12の嵌合溝15に挿入し嵌め込む際に、図6の斜め方向aへの挿入力の径方向bの成分によって外輪12を変形させてしまうおそれがあり、変形すると、外輪12の外径面の真円度が低下し、外輪12の外径面が楕円状になったり、膨らんでしまう、という問題が発生する。一方で、密封装置17が嵌合溝15から脱落しないように軸方向cへの適度な緊迫力が必要である。
また、特許文献1の芯金形状が複雑であり、軸方向の切欠きも形成のため切削加工が必要である。特許文献2の密封装置は、経年劣化や熱劣化等により嵌合状態が不安定になり、嵌合溝から脱落するおそれがある。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、密封装置による緊迫力に起因する内輪または外輪の変形を防止可能でかつ密封装置の嵌合溝からの脱落を防止可能な転がり軸受及び軸受用密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による第1の転がり軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動自在に周方向に配設された複数の転動体と、前記内輪と前記外輪のいずれか一方の軸方向端部に設けられた嵌合溝に嵌合固定された密封装置と、を備え、前記密封装置は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された弾性シール材と、を有し、前記芯金がその外周縁部を軸方向内側に折り曲げた円筒部を有する転がり軸受であって、前記芯金は前記円筒部を更に外側に折り返した折り返し部を有することを特徴とする。
この転がり軸受によれば、芯金の円筒部に折り返し部を設けることで、芯金の円筒部と折り返し部から構成される嵌合部に弾性を発現させることができ、芯金の嵌合部において半径方向の剛性を抑制でき、芯金が外輪または内輪に与える半径方向への緊迫力を抑制できるので、外輪または内輪の変形を防止できる。更に、外輪または内輪の変形を防止できることから、弾性シール材の肉厚を厚くする必要がなくなり、弾性シール材の弾性による復元力に加えて芯金の嵌合部の弾性による力と芯金の剛性による力も活用でき、軸方向への緊迫力を維持できるので、内輪または外輪の嵌合溝に密封装置を確実に嵌合させることができ、嵌合溝から密封装置が脱落することを防止できる。
上記転がり軸受において前記芯金は前記折り返し部により前記円筒部の断面が略U字形状に形成されることで、嵌合部に弾性を効果的に発現させることができる。
本発明による第2の転がり軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動自在に周方向に配設された複数の転動体と、前記内輪と前記外輪とのいずれかの軸方向端部に設けられた嵌合溝に嵌合固定された密封装置と、を備え、前記密封装置は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された弾性シール材と、を有し、前記芯金が、主面部と、前記主面部の外周縁部を軸方向内側に折り曲げた円筒部と、を有する転がり軸受であって、前記芯金の円筒部の板厚が前記主面部の板厚よりも薄いことを特徴とする。
この転がり軸受によれば、芯金の円筒部を薄く構成することで、芯金の円筒部から構成される嵌合部において、半径方向の剛性を抑制でき、芯金が外輪または内輪に与える半径方向への緊迫力を抑制できるので、外輪または内輪の変形を防止できる。更に、外輪または内輪の変形を防止できることから、弾性シール材の肉厚を厚くする必要がなくなり、弾性シール材の弾性による復元力と芯金の剛性による力とでバランスよく緊迫力が発生し、軸方向への緊迫力を維持できるので、密封装置を外輪または内輪の嵌合溝に安定した状態で確実に嵌合させることができ、これにより、嵌合溝から密封装置が脱落することを防止できる。
上記転がり軸受において前記芯金は前記円筒部を更に外側に折り返した折り返し部を有するようにしてもよく、外輪または内輪の変形防止及び密封装置の脱落防止の効果を更に効果的に得ることができる。
なお、上述と同様に、前記芯金は、前記折り返し部により前記円筒部の断面が略U字形状に形成されることで、嵌合部に弾性を効果的に発現させることができる。
また、上記各転がり軸受において前記芯金の円筒部に軸方向のスリットを前記円筒部の円周方向に複数形成し、前記スリットの数が、Z、Z±1以外の数であることが好ましい(ただし、Z:前記転動体の数)。これにより、外輪または内輪の変形防止及び密封装置の脱落防止の効果を更に効果的に得ることができるとともに、スリットの数をZ、Z±1以外の数とすることで、軸受使用中における振動や音の同期による増幅を低減できる。
本発明による軸受用密封装置は、上述の各転がり軸受に用いられることを特徴とする。この軸受用密封装置によれば、転がり軸受に適用されたとき、外輪または内輪の変形を防止できるとともに外輪または内輪の嵌合溝から脱落することを防止できる。
本発明の転がり軸受及び軸受用密封装置によれば、密封装置による緊迫力に起因する内輪または外輪の変形を防止できるとともに、密封装置の嵌合溝からの脱落を防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態のアンギュラ玉軸受を示す断面図である。図2は図1のアンギュラ玉軸受の要部を示す要部断面図である。
第1の実施の形態のアンギュラ玉軸受20を示す図1では図6のアンギュラ玉軸受と同じ構成部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図1,図2に示すように、密封装置21がアンギュラ玉軸受20の外輪12の嵌合溝15に嵌合し固定されている。同様に、密封装置25が外輪12の嵌合溝16に嵌合し固定されている。密封装置21と25は基本的構造が略同一であるので、密封装置21について以下、説明する。
密封装置21は、鉄鋼等の板材からなる円環状の芯金22と、芯金22に加硫成形等により一体に固着されたゴム等の弾性シール材23と、を備える。
円環状の芯金22は、略円形状の主面部22aと、主面部22aの外周縁部を軸方向内側(玉13側)に折り曲げた円筒部22bと、を有する。円筒部22bは、更に外側(玉13と反対側)に折り返した折り返し部22cを有する。
弾性シール材23は、外輪12の嵌合溝15に嵌め込まれて嵌合される嵌合部23aを密封装置21の外周縁部に有し、また、内周縁部23bが内輪11の外径面11bに対して非接触になっている。
芯金22の円筒部22b及び折り返し部22cは、板材を曲げる曲げ加工により形成することができ、図2のように、円筒部22b及び折り返し部22cの断面が略U字形状になっている。このように、円筒部22b及び折り返し部22cは、切削加工ではなく、曲げ加工により形成できるので、密封装置21の製造コストを抑えることができる。
また、折り返し部22cは、弾性シール材23の嵌合部23aの近傍に位置し、円筒部22bとともに芯金22の嵌合部22dを構成する。弾性シール材23の嵌合部23a及び芯金22の嵌合部22dにより密封装置21の外周縁部が構成される。
図1,図2のように、密封装置21,25は、外輪12の嵌合溝15に弾性シール材23の嵌合部23aから挿入されて嵌合しアンギュラ玉軸受20に固定され、アンギュラ玉軸受20の内部をシールし、軸受内部の潤滑剤の漏出を防止しかつ軸受外部からの塵埃等の異物混入を防止する。
以上のような図1,図2の密封装置21,25を備えるアンギュラ玉軸受20によれば、外輪12の嵌合溝15に密封装置21がその外周縁部から嵌め込まれるが、その外周縁部を構成する芯金22の嵌合部22dにおいて円筒部22bと折り返し部22cとが略U字形状の断面を形成しているので、芯金22の嵌合部22dに弾性を発現させることができる。これにより、芯金22の剛性、特に半径方向b(図2)の剛性を抑制することができ、密封装置21が外輪12の嵌合溝15に挿入されたとき、芯金22が外輪12に与える半径方向bへの緊迫力を抑制できるので、外輪12の変形を防止することができる。したがって、外輪12の外径面の真円度を維持でき、外輪12の外径面が楕円状になったり膨らんでしまうことを防止できる。
また、上述のように外輪12の変形を防止できることから、弾性シール材23の肉厚を従来のように厚くする必要がなくなり、緊迫力の大部分を弾性シール材23の弾性によるのではなく、弾性シール材23の弾性による復元力に芯金22の弾性力と芯金22の剛性による力とが加わることになるので、軸方向c(図2)への緊迫力を維持でき、密封装置21を外輪12の嵌合溝15に安定した状態で確実に嵌合させることができ、これにより、密封装置21が外輪12の嵌合溝15から脱落することを確実に防止できる。
〈第2の実施の形態〉
図3は第2の実施の形態のアンギュラ玉軸受を示す断面図である。図4は図3のアンギュラ玉軸受の要部を示す要部断面図である。
図3,図4の第2の実施の形態のアンギュラ玉軸受30は、図1,図2のアンギュラ玉軸受20と基本的構成は同一であり、同じ構成部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図3,図4のように、アンギュラ玉軸受30における密封装置21の円環状の芯金22は、略円形状の主面部22aの外周縁部を軸方向内側(玉13側)に折り曲げた円筒部24を有し、円筒部24の板厚が主面部22aの板厚よりも薄くなっている。板厚の薄い円筒部24は、切削加工ではなく、例えば、しごき加工により形成でき、このため、密封装置21の製造コストを抑えることができる。
また、芯金22の円筒部24は、弾性シール材23の嵌合部23aの近傍に位置し、芯金22の嵌合部を構成する。弾性シール材23の嵌合部23a及び芯金22の嵌合部24により密封装置21の外周縁部が構成される。
図3,図4のように、密封装置21,25は、外輪12の嵌合溝15に弾性シール材23の嵌合部23aから挿入されて嵌合しアンギュラ玉軸受30に固定され、アンギュラ玉軸受30の内部をシールし、軸受内部の潤滑剤の漏出を防止しかつ軸受外部からの塵埃等の異物混入を防止する。
以上のような図3,図4の密封装置21,25を備えるアンギュラ玉軸受30によれば、外輪12の嵌合溝15に密封装置21がその外周縁部から嵌め込まれるが、その外周縁部の芯金22の嵌合部を構成する円筒部24の板厚が主面部22aの板厚よりも薄くなっているので、芯金22の剛性、特に半径方向b(図4)の剛性を抑制することができる。このため、密封装置21が外輪12の嵌合溝15に挿入されたとき、芯金22が外輪12に与える緊迫力を抑制できるので、外輪12の変形を防止することができる。このように、芯金22の主面部22aの板厚を維持し円筒部24の板厚だけを薄くすることで、外輪12の変形を防止でき、より簡単な構成でかつ低コストで外輪12の外径面の真円度を維持でき、外輪12の外径面が楕円状になったり膨らんでしまうことを防止できる。
また、上述のように外輪12の変形を防止できることから、弾性シール材23の肉厚を従来のように厚くする必要がなくなり、緊迫力の大部分を弾性シール材23の弾性によるのではなく、弾性シール材23の弾性による復元力と芯金22の剛性による力とでバランスよく緊迫力が発生し、軸方向c(図4)への緊迫力を維持できるので、密封装置21を外輪12の嵌合溝15に安定した状態で確実に嵌合させることができ、これにより、密封装置21が外輪12の嵌合溝15から脱落することを確実に防止できる。
なお、図3,図4において、図1,図2のように芯金22の円筒部24を更に外側に折り返した折り返し部を設けてもよく、外輪12の変形防止及び密封装置21の脱落防止の効果を更に効果的に得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
図5は第3の実施の形態によるアンギュラ玉軸受の密封装置の芯金を図1または図3の矢印A方向からみた平面図(a)及び矢印B方向からみた側面図(b)である。
第3の実施の形態によるアンギュラ玉軸受の密封装置は、図1,図2に示す密封装置21の芯金22において円筒部22bと折り返し部22cからなる嵌合部22dに、図5(a)、(b)のように、図2の軸方向cに延びるスリット22eを円筒部22bの円周方向に略等間隔で複数形成したものである。
また、芯金22に形成する軸方向のスリット22eの数は、玉13の数をZとすると、Z、Z±1以外の数であることが好ましく、例えば、Z+2,Z−2である。軸方向のスリット22eは、玉13の数と同一(=Z)か、または、玉13の数±1(=Z±1)であると、軸受使用中に振動や音が同期し、波長が重なることで増幅されてしまうおそれがあるが、スリット22eの数を、Z、Z±1以外の数とすることで、振動や音の同期による増幅を低減でき、振動や音による問題を回避できる。
以上のように、図1,図2のアンギュラ玉軸受20に図5(a)、(b)の芯金22を備える密封装置21が装着されることで、外輪12の嵌合溝15に嵌め込まれる密封装置21の外周縁部を構成する芯金22の嵌合部22dに軸方向のスリット22eを形成しているので、芯金22の剛性、特に半径方向b(図2)の剛性を抑制することができ、芯金22が外輪12に与える緊迫力を更に抑制することができる。これにより、外輪12の変形を一層防止することができ、外輪12の外径面の真円度を維持でき、外輪12の外径面が楕円状になったり膨らんでしまうことを防止できる。
また、外輪12の変形を一層防止できることから、弾性シール材23の肉厚を従来のように厚くする必要がなくなり、緊迫力の大部分を弾性シール材23の弾性によるのではなく、弾性シール材23の弾性による復元力と芯金22の剛性による力でバランスよく緊迫力が発生し、軸方向c(図2)への緊迫力を維持できるため、密封装置21を外輪12の嵌合溝15に安定した状態で確実に嵌合させることができ、これにより、密封装置21の外輪12の嵌合溝15からの脱落を防止できる。
なお、図5(a)、(b)の芯金22の構造は、図3,図4のアンギュラ玉軸受30の密封装置21に適用してもよく、上述と同様の作用効果を得ることができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1〜図4は、密封装置を外輪側に固定したが、内輪側に固定する構成であってもよいことは勿論である。
また、図1〜図5では、本発明の構成をアンギュラ玉軸受に適用したが、本発明はこれに限定されず、単列深溝玉軸受や円筒ころ軸受等の他の種類の転がり軸受に適用できることは勿論である。
第1の実施の形態のアンギュラ玉軸受を示す断面図である。 図1のアンギュラ玉軸受の要部を示す要部断面図である。 第2の実施の形態のアンギュラ玉軸受を示す断面図である。 図3のアンギュラ玉軸受の要部を示す要部断面図である。 第3の実施の形態によるアンギュラ玉軸受の密封装置の芯金を図1または図3の矢印A方向からみた平面図(a)及び矢印B方向からみた側面図(b)である。 従来のアンギュラ玉軸受を示す断面図である。
符号の説明
11 内輪
11a 軌道面
12 外輪
12a 軌道面
13 玉(転動体)
15,16 嵌合溝
20,30 アンギュラ玉軸受
21,25 密封装置
22 芯金
22a 主面部
22b 円筒部
22c 折り返し部
22d 嵌合部
22e スリット
23 弾性シール材
23a 嵌合部
24 円筒部、嵌合部
b 半径方向
c 軸方向

Claims (6)

  1. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動自在に周方向に配設された複数の転動体と、前記内輪と前記外輪のいずれか一方の軸方向端部に設けられた嵌合溝に嵌合固定された密封装置と、を備え、
    前記密封装置は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された弾性シール材と、を有し、前記芯金がその外周縁部を軸方向内側に折り曲げた円筒部を有する転がり軸受であって、
    前記芯金は前記円筒部を更に外側に折り返した折り返し部を有することを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記芯金は前記折り返し部により前記円筒部の断面が略U字形状に形成されている請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動自在に周方向に配設された複数の転動体と、前記内輪と前記外輪とのいずれかの軸方向端部に設けられた嵌合溝に嵌合固定された密封装置と、を備え、
    前記密封装置は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された弾性シール材と、を有し、前記芯金が、主面部と、前記主面部の外周縁部を軸方向内側に折り曲げた円筒部と、を有する転がり軸受であって、
    前記芯金の円筒部の板厚が前記主面部の板厚よりも薄いことを特徴とする転がり軸受。
  4. 前記芯金は前記円筒部を更に外側に折り返した折り返し部を有する請求項3に記載の転がり軸受。
  5. 前記芯金の円筒部に軸方向のスリットを前記円筒部の円周方向に複数形成し、
    前記スリットの数が、Z、Z±1以外の数である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の転がり軸受。(ただし、Z:前記転動体の数)。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の転がり軸受に用いられることを特徴とする軸受用密封装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8702314B2 (en) * 2012-03-15 2014-04-22 Jtekt Corporation Rolling bearing unit

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