JP2008223106A - ベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金及びその製造方法 - Google Patents

ベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リードフレームのインナーリード部にめっきを施すことなくボンディングワイヤを直接接合するベアボンディング性に優れた銅合金を提供すると共に、このようなベアボンディング性に優れる銅合金の製造方法を提供する
【解決手段】半導体素子のワイヤボンディングの温度範囲における酸化物の生成自由エネルギーがCu元素より低い元素群を総質量で0.1mass%を超えて1mass%未満含む銅合金であって、前記銅合金の表層にある加工変質層の厚みが0.2μm以下であるベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
【選択図】なし

Description

半導体素子を形成するリードフレームのインナーリード部に、めっきを施すことなくワイヤボンディング用のリード線(ボンディングワイヤ)を直接接合するベアボンディング性に優れる銅合金及びその製造方法に関する。
従来、半導体素子の製造は、銅又は銅合金製、或いはFe−Ni合金製条を、プレス打抜き又はエッチングにより所定の形状のリードフレームに成形した後、半導体チップとリードフレームを金線などのボンディングワイヤを用いてボンディングするためにリードフレームの所定部分へめっきを施す。次に半導体チップをリードフレームのダイパット部にダイボンディングし、半導体チップとリードフレームをボンディングワイヤでボンディングした後、封止して半導体素子製品としている。
これから分かるように、リードフレームと半導体チップ、及びリードフレームとボンディングワイヤとの接合にはめっきが不可欠である。
ところが、めっき作業はリードフレームの微小箇所への作業となるため、非常に高い精度を必要とし、めっきの良否がダイボンディング及びワイヤボンディングに大きな影響を与えている。場合によっては半導体素子の不良率を高めてしまう原因ともなっている。
更に、このリードフレームへのめっきは、半導体チップやボンディングワイヤとリードフレームとの材質関係、耐久性及び電気伝導性の観点から、金めっき或いは銀めっきが用いられており、半導体素子のコスト高の一つの原因ともなっている。
このような現状に対し、リードフレームへのめっきを省略し、リードフレームとボンディングワイヤとを直接接合する方法、即ちベアボンディングについて多くの提案がなされている(特許文献1乃至特許文献4を参照)。
特許文献1乃至特許文献3では、ベアボンディング性には表面粗さを適切にすることが述べられている。又、特許文献3及び特許文献4では表層に存在する酸化皮膜の厚みを規定することもベアボンディング性を良好とすることが述べられている。更に、析出物或いは介在物の大きさ(特許文献1)、表面硬さ(特許文献2)や結晶粒の大きさ(特許文献4)などもベアボンディング性に寄与することが述べられている。
特公昭62−46071号公報 特開平2−170937号公報 特開平11−12714号公報 特開2000−273560号公報
しかしながら、前記従来技術を以ってしても、数百箇所以上のワイヤボンディングを行うと、ボンディングの信頼性を表す指標であるワイヤ破断率(ボンディング後のワイヤに垂直方向への引っ張り力を与える試験において、ボンディング箇所でなくワイヤ部分で破断する率)は95%程度にしか向上せず、実用上十分な信頼性を有しているとは言い難かった。
本発明は、前記問題点を解決し、リードフレームのインナーリード部にめっきを施すことなくボンディングワイヤを直接接合するベアボンディング性に優れた銅合金を提供すると共に、このようなベアボンディング性に優れる銅合金の製造方法を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、半導体素子のワイヤボンディングの温度範囲における酸化物の生成自由エネルギーがCu元素より低い元素群を総質量で0.1mass%を超えて1mass%未満含む銅合金であって、前記銅合金の表層にある加工変質層の厚みが0.2μm以下であるベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項2記載の発明は、前記温度範囲が150℃から300℃である請求項1記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項3記載の発明は、Crを0.1mass%から0.4mass%、Snを0.1mass%から0.4mass%、Znを0.1mass%から0.4mass%を含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項4記載の発明は、Crを0.1mass%から0.4mass%、Snを0.1mass%から0.4mass%、Znを0.1mass%から0.4mass%含み、更に必要に応じて0.01mass%から0.3mass%のSi及び0.01mass%から0.3mass%のZrのうち1種又は2種を合計で0.05mass%から0.5mass%を含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項5記載の発明は、Snを0.1mass%から0.8mass%含み、更に必要に応じて0.001mass%から0.1mass%のPを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項6記載の発明は、Feを0.03mass%から0.8mass%、Pを0.001mass%から0.1mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項7記載の発明は、Feを0.03mass%から0.8mass%、Snを0.05mass%から0.4mass%、Pを0.001mass%から0.1mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項8記載の発明は、Crを0.1mass%から0.4mass%、Zrを0.05mass%から0.4mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項9記載の発明は、Crを0.1mass%から0.4mass%、Zrを0.05mass%から0.4mass%、Siを0.01mass%から0.3mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項10記載の発明は、Zrを0.1mass%を超えて0.4mass%以下含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金である。
請求項11記載の発明は、前記請求項1から請求項10記載のいずれか1項に記載のリードフレーム用銅合金からなる条材を成形して形成されるベアボンディング用リードフレームである。
請求項12記載の発明は、加工変質層厚み制御により表層にある加工変質層の厚みを0.2μm以下とするベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項13記載の発明は、加工変質層厚み制御により表層にある加工変質層の厚みを0.2μm以下とする請求項1乃至請求項10記載のいずれか1項に記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項14記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が少なくとも化学的溶解処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項15記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が少なくとも電気化学的溶解処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項16記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が少なくとも非酸化性雰囲気下での熱処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項17記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が化学的溶解処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項18記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が電気化学的溶解処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
請求項19記載の発明は、前記加工変質層厚み制御が非酸化性雰囲気下での熱処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法である。
本発明のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金は、銅合金の表層に存在する不均一且つ微細な加工変質層の厚みを0.2μm以下に抑えることにより、ベアボンディングにおける接続信頼性に優れるものである。更に本発明による銅合金を用いベアボンディングを行ったリードフレームは、ボンディング不良に起因する不具合が発生しないため歩留まりがよく、高い信頼性をもたらしている。
銅合金は一般に、鋳造、圧延、バフ研磨、焼鈍などの工程を適宜組み合わせて製造される。その製造過程において様々な塑性加工を受け、その結果、銅合金の表層には図1に示されるような銅合金内部よりも微細な組織を呈する加工変質層1と塑性変形層2とが形成される。
ここで、「加工変質層」とは、前記様々な塑性加工の結果、銅合金の表層に生じるベイルビー層(上層)と呼ばれる非晶質組織と、極微細な結晶集合組織である微細結晶層(下層)とからなる不均一な微細組織である。
「塑性変形層」は、結晶粒が微細結晶層より粗大であり、表層から離れる従い、銅合金内部の結晶粒の大きさに近づく結晶集合組織である。
前記塑性変形層および銅合金内部の結晶粒の大きさは、銅合金の組成、製造条件などにより様々に変化するために一概には限定されないが、例えば、塑性変形層の結晶粒の大きさは0.2〜3.0μm程度、銅合金内部の結晶粒の大きさは3.0μm〜10μm程度であり、前記加工変質層とは容易に識別することができる。
このような表層構造において、不均一な微細組織である加工変質層上にワイヤボンディングが行われた場合、ワイヤと表層との結合力が弱い部分で結合面の破壊が生じ、その接続信頼性を低下させてしまう。
そのため、加工変質層の厚みは0.2μm以下が望ましく、0.05μm以下とすることがより好ましい。0.2μmを超えて加工変質層が厚くなるとワイヤボンディングの接続信頼性が低下してしまう。
次に、銅合金が鋳造、圧延、バフ研磨、焼鈍などの工程を適宜組み合わせて製造される場合、その表面には、通常、1〜5nm程度の酸化皮膜が形成されている。銅合金表面の酸化皮膜が厚くなるとボンディング不良を招き接続信頼性が低下することは広く知られているが、ワイヤボンディング工程は150〜300℃、10vol%H−Nに代表される還元雰囲気で行われるため、前記酸化皮膜の厚みであればワイヤボンディング時に、前記酸化皮膜は還元除去され、接続信頼性を損なう恐れはないが、酸化物の生成自由エネルギーがCu元素より低い元素を含んだ酸化皮膜は、前記酸化皮膜の還元除去時に還元され難く、酸化物として銅合金表層に残存して、ボンディング不良の原因となる。
従って、ワイヤボンディング工程の温度範囲である150℃から300℃における酸化物の生成自由エネルギーがCu元素より低い元素であるLi、Be、B、Mg、Al、Si、P、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Zr、Snなどは、その含有における総質量を、1mass%未満とすることが望ましい。
一方、これらの元素の多くは銅合金の強度を向上する目的で含有されることが多く、含有量が極端に少ないと材料強度の低下を招き、リードフレーム用銅合金として不適になってしまうことから、前記元素の総質量は、0.1mass%を超えて含むことが好ましい。
これらの条件を満たす銅合金としては、Cu−Sn系、Cu−Cr−Sn系、Cu−Zr系、Cu−Cr−Zr系、Cu−Fe−P系などがある。
Cu−Cr−Sn系合金は、リードフレームとして良好な強度と導電性を得るための成分組成は下記範囲であることが望ましい。
Crは銅中に析出することにより導電性を損なわずに強度を大きく高める働きをするもので、0.1mass%より少ないとその効果が小さく、0.4mass%を超えるとその効果が飽和すると共に酸化物が生成しやすくなりベアボンディング性に悪影響を及ぼすことから0.1mass%から0.4mass%としている。
Sn及びZnは銅に固溶する元素で、固溶硬化及び冷間加工により強度を高める働きをするが、0.4mass%を超えては導電性の著しい低下を招き、0.1mass%未満ではその効果が小さいことからSn、Zn共に0.1mass%から0.4mass%としている。
更に必要に応じて、強度向上のためにSi、Zrの一方又は両者を含んでも良い。
Siは、CrとCr−Si析出物を形成し、CrとCr−Siの複合析出により銅合金の強度を高める働きをする。0.01mass%未満ではその効果が見られず、0.3mass%を超えての含有では導電性を損なう。
Zrは、銅中に析出してその強度を高める働きをするもので、0.01mass%未満ではその効果が見られず、0.3mass%を超えるとその効果が飽和すると共に鋳造性を損なう。
Cu−Sn系合金においては、含まれるSnの範囲を0.1mass%以上0.8mass%以下とし、更に0.001mass%以上0.1mass%以下のPを含むものである。
Snが0.1mass%未満ではSn含有による強度向上の効果が少なく、0.8mass%を超える含有では、導電性が大きく低下するためである。
PはCu−Sn合金に含まれると、その強度を大きく向上させる働きを示すが、0.001mass%未満ではその効果がなく、0.1mass%を超えては鋳造性や熱間加工性などの製造性を大きく損なうものである。
更に必要に応じて、ZnをSn、P、Znの総量が1.0mass%を超えない範囲で含有しても良い。Znは、固溶硬化及び冷間加工により強度を高めると共に、Snを含む半田との接合性を良好にする働きを示す。
Cu−Fe−P系合金において、FeはCu中に固溶して強度を高めると共にPとの化合物を形成して析出し、導電性を損なわずに強度を高める働きをするもので、0.03mass%未満ではその効果が小さく、0.8mass%を超えての含有は導電性の低下を招いてしまうためである。
PはFeと析出物を形成し、強度を高める働きをするもので、0.001mass%未満ではその効果がなく、0.1mass%を超えては製造性を低下させてしまう。
更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZn、0.05mass%から0.4mass%のSnの一方若しくは両者を含有しても良い。Zn、Sn共に固溶してその強度を大きく向上させる働きを示し、ZnはSnを含む半田との接合性を良好にする働きを示す。
Cu−Zr−Cr系合金は、リードフレームとして良好な強度と導電性を得るための成分組成は下記範囲であることが望ましい。
Crは、銅中に析出することにより導電性を損なわずに強度を大きく高める働きをするもので、0.1mass%より少ないとその効果が小さく、0.4mass%を超えるとその効果が飽和すると共に酸化物が生成しやすくなりベアボンディング性に悪影響を及ぼすことから0.1mass%から0.4mass%としている。
Zrも、Crと同様に銅中に析出することにより導電性を損なわずに強度を大きく高める働きをするもので、0.05mass%より少ないとその効果が小さく、0.4mass%を超えるとその効果が飽和すると共に、粗大晶出物の生成や酸化物が生成しやすくなりベアボンディング性に悪影響を及ぼすことから0.05mass%から0.4mass%としている。
更に、0.01mass%から0.3mass%のSiを含んでも良い。Siは、CrとCr−Si析出物を形成し、CrとCr−Siの複合析出により銅合金の強度を高める働きをする。0.01mass%未満ではその効果が見られず、0.3mass%を超えての含有では導電性を損なう。
これらのCu−Zr−Cr系合金は、更に必要に応じて、0.1mass%から0.4mass%のZnを含有する。Znの含有は、固溶硬化及び冷間加工により強度を高める働きをすると共に、Snを含む半田との接合性を良好にする。
Cu-Zr系合金は、銅中に析出することにより導電性を損なわずに強度を大きく高める働きをするZrを、0.1mass%を超えて0.4mass%以下含むもので、Zr単独では0.1mass%を超える含有量でないとその効果が小さく、0.4mass%を超えるとその効果が飽和すると共に、粗大晶出物の生成や酸化物が生成しやすくなりベアボンディング性に悪影響を及ぼすものである。
更に必要に応じて、0.1mass%から0.4mass%のZnを含有する。Znの含有は、固溶硬化及び冷間加工により強度を高める働きをすると共に、Snを含む半田との接合性を良好にする。
加工変質層の厚みの制御は、製造工程中に適時加工変質層を除去することで、その厚みの制御を行うことができ、特に最終工程に加工変質層の除去を行うことが、最も確実に加工変質層の厚みを制御できる。
しかしながら、板厚などの寸法精度を出すことが難しくなるため、仕上圧延の直前に加工変質層の制御、通常はその除去処理を行い、その後、できる限り加工変質層を形成しないように仕上圧延を行い所定の板厚にする方法が望ましい。
前記加工変質層を除去する方法としては、第一に化学的な溶解処理、第二に電気化学的な溶解処理、第三にスパッタリングなどの物理的処理、第四に非酸化性雰囲気で熱処理を施して非晶質や微細な結晶組織の結晶性を回復させて塑性変形層または銅合金内部の結晶組織と同様の組織とすることにより、加工変質層を消失させる方法がある。
これらの方法の中で、前記スパッタリングなどの物理的処理の場合、適用できる寸法或いは処理時間の面で制約があるため、工業的な方法としては、化学的溶解処理、電気化学的溶解処理、及び熱処理による除去方法を採用するのが望ましい。
前記化学的溶解処理は、酸及び酸化剤を組み合わせた酸溶解液を用いて加工変質層を溶解する方法であり、硫酸、硝酸、塩酸、フッ酸、リン酸などの酸と過酸化水素、クロム酸塩、過硫酸塩などの酸化剤とを組み合わせ用いるが、溶解速度、環境面及び作業性への配慮から、硫酸と過酸化水素の組み合わせが好適である。
前記電気化学的溶解処理は、酸性溶液中におけるアノード電解法がある。電解液にはリン酸、硫酸などの酸にクロム酸のような無機酸を添加した物を用いるが、銅合金に対しては、長い実績と優れた研磨効果のあるリン酸系の電解液が好適である。
前記熱処理による方法は、還元性雰囲気や不活性雰囲気などの非酸化性雰囲気の加熱炉中での加熱処理がある。雰囲気と加熱温度及び加熱時間を適宜組み合わせることにより焼鈍炉でのバッチ式加熱や走間焼鈍炉での走間加熱なども適用できるが、加工変質層の除去処理中における表層の酸化を防止するには水素などの還元性雰囲気中での加熱が望ましく、熱処理中の酸素濃度の安定性面からはベル型炉などでのバッチ式加熱が好適である。
前記加工変質層の観察は、図1及び図2に示すように板厚方向の断面における表層部を観察することにより行う。組織観察は、組織を明確に識別するために、電子顕微鏡を用いて10000倍程度に拡大して行うことが望ましく、SIMやFE−SEMなどの観察装置を併せて用いることで、より詳細に観察が可能となる。更に、観察試料の作製では、断面加工において加工変質層を形成させない方法が望ましく、FIBなどの装置を用いると良い。
図1及び2を用いて本発明に係る銅合金の断面構造について説明する。
図1は、SIM観察による銅合金の断面写真である。図2は、加工変質層1及び塑性変形層2からなる銅合金の断面の模式説明図である。
図2から明らかなように、加工変質層1はベイルビー層1a(上層)と微細結晶層1b(下層)とからなり、ベイルビー層1aは非晶質組織であり、微細結晶層1bは極微細な結晶集合組織となっている。加工変質層1の更に下部に存在する塑性変形層2は結晶粒が微細結晶層より粗大であり、図1に示すように加工変質層1と塑性変形層2とは結晶組織が明瞭に異なるため、その境界部(破線部)は明瞭であり、両者は容易に識別することができる。
加工変質層1は塑性加工の程度により形成量が変化するため、電子顕微鏡観察による拡大観察を行った視野内あるいは複数の観察箇所の比較においてその厚みが変化する場合がある。そこで、拡大観察の視野内において加工変質層が最も厚い位置の厚みを計測し、このような厚みを5ヶ所観察し、その計測値の平均を加工変質層の厚みと定義している。
以下に、実施例を用いて詳細に本発明を説明する。
〔実施例1〕
表1に示す成分組成を含み、残部Cu及び不可避的不純物からなる銅合金を、鋳造、熱間及び冷間による粗圧延、時効焼鈍、バフ研磨、化学的溶解処理、仕上圧延、低温焼鈍の順で行い、厚み0.15mmの銅合金条を作製する。
前記化学的溶解処理は、硫酸を100g/l、過酸化水素を15g/l含む室温と同温度の水溶液中に時間を変えて浸漬することで行い、最終的な加工変質層の厚みが、0.05、0.2、0.3、0.5、1.0μmとなるよう調整している。
作製した試料の表面粗さ及び酸化皮膜の厚みを測定したところ、表面最大高さ(Rmax)は0.6〜1.0μm、中心線表面平均粗さ(Ra)は0.07〜0.12μm、酸化皮膜厚さは1〜5nmで、現在一般に流通しているリードフレーム用銅合金とほぼ同様の値であることを確認している。
表面粗さは、万能表面粗さ測定器を用いて測定し、酸化皮膜の厚みは、0.1N−KCl溶液中におけるカソード電解の還元電気量から算出している。
ベアボンディング性の評価は、このようにして作製した試料を用い、表2に示すボンディング条件でベアボンディングを行い、プルテストによりワイヤ破断率(%)を次式、ワイヤ破断率(%)=(ワイヤで破断した数/全試験数)×100、で求めている。その結果を表3に記す。
表3から明らかなように、本発明例1aから本発明例5cでは、加工変質層の厚みが0.2μm以下となり、そのワイヤ破断率も全て99%以上であり、優れた接続信頼性を示している(表3中の例はすべてワイヤ破断率が99.4%以上である)。
特に加工変質層の厚みが0.05μm以下である場合には、ワイヤ破断率が99.9%以上となり、特に優れているのがわかる。一方、比較例20aから比較例25b、比較例26b、比較例26b及び比較例27bでは、加工変質層の厚みが0.2μmより厚いためにワイヤ破断率が97%未満となり接続信頼性に劣っているのがわかる。又、比較例26a、比較例27a及び比較例28aでは、250℃における酸化物の生成自由エネルギーがCuより低い元素の総質量が1.0mass%よりも多いため、加工変質層が存在しない場合においてもワイヤ破断率は81%未満であり大きく接続信頼性に劣っているのが見られる。
〔実施例2〕
次に、前記加工変質層厚みの制御を電気化学的溶解で行った他は、実施例1と同様の方法により試料を作製し、同じ条件でベアボンディングを行い、プルテストによりワイヤ破断率を求め、その結果を表4に記す。
ここで用いた電気化学的溶解処理は、リン酸を700g/l含む水溶液中において室温で電流密度10A/dmの条件でアノード電解し、通電時間を変えることで最終的な加工変質層の厚みが0、0.05、0.2、0.3、0.5、1.0μmとなるよう調整している。
作製した試料の表面最大高さ(Rmax)は0.6〜1.0μm、中心線表面平均粗さ(Ra)は0.07〜0.12μm、酸化皮膜厚さは1〜5nmである。
表4から明らかなように、加工変質層の厚みが0.2μm以下である本発明例6aから本発明例10cでは、ワイヤ破断率が99%以上となり、優れた接続信頼性を示している(表4中の例はすべてワイヤ破断率が99.4%以上である)。
特に加工変質層の厚みが0.05μm以下である場合においては、ワイヤ破断率が99.9%以上となり、特に接続信頼性に優れているのがわかる。一方、加工変質層の厚みが0.2μmより厚い比較例30aから比較例34b、比較例35b、比較例36b及び比較例37bでは、ワイヤ破断率が96%未満となり接続信頼性に劣っているのが見て取れる。
又、比較例35a、比較例36a及び比較例37aでは、合金中の250℃における酸化物の生成自由エネルギーがCuより低い元素の総質量が1.0mass%よりも多いため、加工変質層が存在しない場合においてもワイヤ破断率は82%未満を示し、その接続信頼性が大きく劣っているのがわかる。
〔実施例3〕
前記加工変質層厚みの制御を熱処理を用いて行った以外は、先の実施例1と同様の条件で試料を作製し、表2に示す条件でベアボンディングを行い、プルテストにおけるワイヤ破断率を求め、その結果を表5に記す。
前記熱処理は、水素還元雰囲気の加熱炉において熱処理し、処理時間を変えることで最終的な加工変質層の厚みが、0、0.05、0.2、0.3、0.5、1.0μmとなるよう調整している。
作製した試料の表面最大高さ(Rmax)は0.6〜1.0μm、中心線表面平均粗さ(Ra)は0.07〜0.12μm、酸化皮膜厚みは1〜5nmである。
加工変質層の厚みが0.2μm以下である本発明例11aから15cでは、ワイヤ破断率が99%以上となり接続信頼性に優れているのがわかる(表5中の本発明例は、全てワイヤ破断率が99.4%以上を示している)。
特に加工変質層の厚みが0.05μm以下の場合には、ワイヤ破断率が99.9%以上を示し、一段と優れる接続信頼性を示している。
一方、加工変質層の厚みが0.2μmより厚い比較例40aから比較例44b及び比較例45b、比較例46b、比較例47bにおいては、ワイヤ破断率が96%未満となり接続信頼性に劣っている。又、比較例45a、比較例46a及び比較例47aでは、合金中の250℃における酸化物の生成自由エネルギーがCuより低い元素の総質量が1.0mass%を超えているために、加工変質層が存在しない場合においても81%未満のワイヤ破断率を示し、接続信頼性が大きく劣っているのがわかる。
SIM観察による銅合金の断面写真である。 加工変質層及び塑性変形層からなる銅合金断面の模式説明図である。
符号の説明
1 加工変質層
1a ベイルビー層
1b 微細結晶層
2 塑性変形層

Claims (19)

  1. 半導体素子のワイヤボンディングの温度範囲における酸化物の生成自由エネルギーがCu元素より低い元素群を総質量で0.1mass%を超えて1mass%未満含む銅合金であって、前記銅合金の表層にある加工変質層の厚みが0.2μm以下であるベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  2. 前記温度範囲が、150℃から300℃である請求項1記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  3. Crを0.1mass%から0.4mass%、Snを0.1mass%から0.4mass%、Znを0.1mass%から0.4mass%を含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  4. Crを0.1mass%から0.4mass%、Snを0.1mass%から0.4mass%、Znを0.1mass%から0.4mass%含み、更に必要に応じて0.01mass%から0.3mass%のSi及び0.01mass%から0.3mass%のZrのうち1種又は2種を合計で0.05mass%から0.5mass%を含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  5. Snを0.1mass%から0.8mass%含み、更に必要に応じて0.001mass%から0.1mass%のPを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  6. Feを0.03mass%から0.8mass%、Pを0.001mass%から0.1mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  7. Feを0.03mass%から0.8mass%、Snを0.05mass%から0.4mass%、Pを0.001mass%から0.1mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  8. Crを0.1mass%から0.4mass%、Zrを0.05mass%から0.4mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  9. Crを0.1mass%から0.4mass%、Zrを0.05mass%から0.4mass%、Siを0.01mass%から0.3mass%含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  10. Zrを0.1mass%を超えて0.4mass%以下含み、更に必要に応じて0.1mass%から0.4mass%のZnを含み、残部Cu及び不可避的不純物とからなる請求項1又は請求項2記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金。
  11. 前記請求項1から請求項10記載のいずれか1項に記載のリードフレーム用銅合金からなる条材を成形して形成されるベアボンディング用リードフレーム。
  12. 加工変質層厚み制御により表層にある加工変質層の厚みを0.2μm以下とするベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  13. 加工変質層厚み制御により表層にある加工変質層の厚みを0.2μm以下とする請求項1乃至請求項10記載のいずれか1項に記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  14. 前記加工変質層厚み制御が少なくとも化学的溶解処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  15. 前記加工変質層厚み制御が少なくとも電気化学的溶解処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  16. 前記加工変質層厚み制御が少なくとも非酸化性雰囲気下での熱処理を含む方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  17. 前記加工変質層厚み制御が化学的溶解処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  18. 前記加工変質層厚み制御が電気化学的溶解処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
  19. 前記加工変質層厚み制御が非酸化性雰囲気下での熱処理の後に冷間加工を施す方法である請求項12又は請求項13記載のベアボンディング性に優れるリードフレーム用銅合金の製造方法。
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