JP2008221381A - チップソー - Google Patents
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Abstract
【課題】 チップの形状を改善することにより、横すくい角を有する超硬質焼結体製のチップを設けたチップソーが安価に製造できるようにする。
【解決手段】
超硬合金層(7a)の表面に超硬質層(7b)を一体に有する二層構造の超硬質焼結体(7)を設け、該超硬質焼結体(7)を分割して刃先側に超硬質層(7b)を、歯底側に超硬合金層(7a)を有する二層構造のチップ(5)を形成し、該チップ(5)を台金に固着する。また、前記チップ(5)は、そのすくい面(5a)を刃幅中心部から刃幅方向両側に向かって回転進行方向に突出する谷形すくい面(5a−1)、又は凹形すくい面(5a−3)とする。また、前記チップ(5)を超硬合金製の台座(6)を介して台金(2)に固着する。
【選択図】 図3
【解決手段】
超硬合金層(7a)の表面に超硬質層(7b)を一体に有する二層構造の超硬質焼結体(7)を設け、該超硬質焼結体(7)を分割して刃先側に超硬質層(7b)を、歯底側に超硬合金層(7a)を有する二層構造のチップ(5)を形成し、該チップ(5)を台金に固着する。また、前記チップ(5)は、そのすくい面(5a)を刃幅中心部から刃幅方向両側に向かって回転進行方向に突出する谷形すくい面(5a−1)、又は凹形すくい面(5a−3)とする。また、前記チップ(5)を超硬合金製の台座(6)を介して台金(2)に固着する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、超硬合金層の表面にダイヤモンド焼結体(PCD)、立方晶窒化ほう素(CBN)焼結体等の超硬質層を一体に有する二層構造の超硬質焼結体製のチップを台金の外周に固着してなるチップソーに関し、特に、左右に横すくい角が形成されたチップを有するチップソーに関するものである。
ひき溝の両側面の切削性を向上させるチップソーとして、一枚の歯に横すくい角を左右に設けたダブルカット歯形のチップを形成し、該チップを台金の外周に固着してなるチップソーがある。また、チップの耐久性をもたせるために、該チップをダイヤモンド焼結体(PCD)、立方晶窒化ほう素(CBN)焼結体等の超硬質焼結体(ブランク)を分割して形成し、該チップを台金の外周に固着してなるチップソーがある。前記超硬質焼結体(ブランク)は、超硬合金性基材の切刃部分にダイヤモンド、立方晶窒化ほう素等の硬質層を一体に有する二層構造となっており、従来は、この超硬質焼結体を、その硬質層がすくい面側となるように小片に分割してチップを形成し、該チップを台金に固着するようにしていた。
坂井秀春著「チップソー」、槇書店出版 昭和51年6月30日1版2刷 特開2001−79803号公報
坂井秀春著「チップソー」、槇書店出版 昭和51年6月30日1版2刷
前記超硬質焼結体(ブランク)は、一般に、厚さが約3mm、そのうち、硬質層の厚さが約0.5mmとなっている。このため、硬質層をすくい面側に向けた状態で、歯形を左右に横すくい角を有するダブルカット歯形(ホローフェイス型)にする際には、台金のチップ座に2枚のチップを谷形に屈曲させて横方向に並べ、これらを前記チップ座に接合する必要がある。
これは、チップが小片になるため、ブランクの分割回数が増えるとともに、これらをチップ台に固着する際に手数及び高度の技術を要することになる。本発明は、台金に固着するチップの向きを改善することにより、左右に横すくい角を有するチップの形成を容易にするとともに、台金へのチップの固着を容易にし、この種のチップを有するチップソーが安価に製造できるようにすることを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、超硬合金層の表面に超硬質層を一体に有する二層構造の超硬質焼結体を設け、該超硬質焼結体を分割して刃先側に超硬質層を、歯底側に超硬合金層を有する二層構造のチップを形成し、該チップを台金に固着する構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記チップのすくい面を刃幅中心部から刃幅方向両側に向かって回転進行方向に突出する谷形すくい面、又は凹形すくい面としたものである。
請求項3に係る発明は、前記チップを、超硬合金製の台座を介して台金に固着するようにしたものである。
請求項2に係る発明は、前記チップのすくい面を刃幅中心部から刃幅方向両側に向かって回転進行方向に突出する谷形すくい面、又は凹形すくい面としたものである。
請求項3に係る発明は、前記チップを、超硬合金製の台座を介して台金に固着するようにしたものである。
請求項1に係る発明は、被削材を切削するチップの刃先部に超硬質層が存在するので切削性能が高くなるとともに、刃先部の耐久性が高くなる。また、超硬質層が刃先側に超硬合金層が刃底側となるので、超硬質焼結体(ブランク)の切断(分割)時に、逃げ面(平面)側から見たチップのすくい面を、谷形、山形、あるいは円弧形等に形成することができ、ブランクの分割回数が低減するとともに、チップの台金への固着が容易となる。
請求項2に係る発明は、左右に横すくい角を有するチップの刃先部に超硬質層が存在するので、刃先部の耐久性が高くなるとともに、木質ボード等、繊維系材料を切断した際にひき溝の両側面がきれいに切削されることになる。
請求項3に係る発明は、刃底側に位置する超硬合金層が超硬合金製の台座を介して台金に固着されるので、チップを台金に強固に固着することができる。
請求項2に係る発明は、左右に横すくい角を有するチップの刃先部に超硬質層が存在するので、刃先部の耐久性が高くなるとともに、木質ボード等、繊維系材料を切断した際にひき溝の両側面がきれいに切削されることになる。
請求項3に係る発明は、刃底側に位置する超硬合金層が超硬合金製の台座を介して台金に固着されるので、チップを台金に強固に固着することができる。
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明の第1実施例を示す部分側面図、図2は図1の平面図、図3は図2のIII-III断面図、図4は本発明の第2実施例を示す図3相当の断面図、図5は超硬質焼結体の分割状態を示す斜視図である。
図1〜図3において、1は木質ボード等、繊維系材料を円滑に切断するチップソーであり、円板状の台金2の外周に台座6を介して超硬質焼結体製のチップ5を円周方向に等ピッチ又は不等ピッチで固着してなる。前記台金2は合金工具鋼(JIS規格;SKS5)により円板状に形成するとともに、外周部に鋸歯形の刃台3を形成し、該刃台3の回転面側に台座6が固着される段状の載置部3aを形成する。
前記チップ5は、図5に示すような超硬質焼結体(ブランク)7を分割して形成される。超硬質焼結体7は市販品からなり、超硬合金層7aの表面にダイヤモンド焼結体(PCD)、立方晶窒化ほう素(CBN)焼結体等の超硬質層7bを一体に有する二層構造となっており、直径が約60mm、厚さが約3mm、このうち、超硬質層7bの厚さが約0.5mmとなっている。
チップ5は、前記超硬質焼結体7をワイヤカット放電加工機により切断(分割)して形成される。即ち、テーブルに前記超硬質焼結体7を、その超硬質層7bを上面側に、超硬合金層7aを下面側に向けて載置し、ワイヤカット放電加工機にワイヤの角度及び移動量等を予め設定し、この状態で前記超硬質焼結体7を切断して図2、図3に示すようなダブルカット歯形のチップ5、つまり、超硬質層7bが刃先側に、超硬合金層7aが刃底側に位置し、すくい面5aの左右の横すくい角B1が共に約20度、すくい角A1が約5度、逃げ面5bの後部逃げ角C2が約20度、側面向心角E1が約5度、歯厚(刃幅)T1が約3mm、高さH2が約3mm、奥行きP2が約2mmとなるチップ5を形成する。
前記形成されたチップ5は超硬合金製の台座6に固着される。台座6は、超硬合金板をレーザ切断(分割)して高さH1が約6mm、奥行きP1が約3mm、逃げ角C2が約20度となるブロック状に形成され、回転面側の上部に側面視L形のチップ座6aが凹欠き形成されている。前記チップ座6aに前記チップ5を載置して高融点のロウ材、例えばニッケルロウによりロウ付け固着する。そして、前記チップ5がろう付け固着された台座6を前述した刃台3の載置部3aに載置し、両者を銀ロウ等によりロウ付け固着する。次いで、前記チップ5の逃げ面5bの先端部を研磨して該先端部の逃げ角C1を約10度に仕上げ、チップソー1を完成させる。なお、前述した各部の寸法及び角度等は切断物の材質、チップソー1の歯数等によって適宜設定する。
図4は第2実施例を示す。このものは、チップ5の底面5dが逃げ面5bの後部逃げ角C2と同じ角度となるように、前記超硬質焼結体7を側面視菱形に分割したものである。このようにすると、超硬質焼結体7から切断回数を少なくしてチップ5を形成することができる。同様に台座6を前記チップ5に略相似する側面視菱形にし、これにより超硬合金製の板材から前記台座6が迅速に形成できるようにする。その他は第1実施例と略同様の構造となっている。
前記実施例によれば、チップ5の先端切刃5cが超硬質層7bにより形成されるので、切削性能が高くなるとともに、先端切刃5cの耐久性が高くなる。また、超硬質層(7b)が刃先側に超硬公金層(7a)が刃底側となるので、図5の仮想線で示すように、逃げ面(平面)側から見たすくい面5aが、谷形すくい面5a−1、山形すくい面5a−2、凹形すくい面5a−3、凸形すくい面5a−4、平形すくい面5a−5となるチップ5を、超硬質焼結体(ブランク)7を切断(分割)する際に同時に形成することができる。この結果、ブランクの分割回数が低減するとともに、チップ5の台金2への固着が容易となる。
また、チップ5を、台座6を介して台金2に固着するようにしたので、台座6を超硬質焼結体製のチップ5及び合金工具鋼製の台金2の双方に強固にろう付けできる材料、例えば超硬合金(JIS規格;K20)にすることにより、前記チップ5を台金2に強固に固着することができる。
1 チップソー
2 台金
3 刃台
3a 載置部
5 チップ
5a すくい面
5a−1 谷形すくい面
5a−2 山形すくい面
5a−3 凹形すくい面
5a−4 凸形すくい面
5a−5 平形すくい面
5b 逃げ面
5c 先端切刃
5d 底面
6 台座
6a チップ座
7 超硬質焼結体(ブランク)
7a 超硬合金層
7b 超硬質層
B1 横すくい角
C1、C2 逃げ角
2 台金
3 刃台
3a 載置部
5 チップ
5a すくい面
5a−1 谷形すくい面
5a−2 山形すくい面
5a−3 凹形すくい面
5a−4 凸形すくい面
5a−5 平形すくい面
5b 逃げ面
5c 先端切刃
5d 底面
6 台座
6a チップ座
7 超硬質焼結体(ブランク)
7a 超硬合金層
7b 超硬質層
B1 横すくい角
C1、C2 逃げ角
Claims (3)
- 超硬合金層の表面に超硬質層を一体に有する二層構造の超硬質焼結体を設け、該超硬質焼結体を分割して刃先側に超硬質層を、歯底側に超硬合金層を有する二層構造のチップを形成し、該チップを台金に固着したことを特徴とするチップソー。
- チップのすくい面を刃幅中心部から刃幅方向両側に向かって回転進行方向に突出する谷形すくい面、又は凹形すくい面としたことを特徴とする請求項1記載のチップソー。
- チップは、超硬合金製の台座を介して台金に固着されてなることを請求項1又は2記載のチップソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007061592A JP2008221381A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | チップソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007061592A JP2008221381A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | チップソー |
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Family Applications (1)
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JP2007061592A Pending JP2008221381A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | チップソー |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119598A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Wikus Saegenfabrik Wilhelm H Kullmann Gmbh & Co Kg | 基体と、刃先を有する歯とを備える鋸刃 |
JP2010260163A (ja) * | 2009-05-07 | 2010-11-18 | Tajima:Kk | 曲線切断用メタルソーとその加工方法と加工装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03124503U (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-17 | ||
JPH11277332A (ja) * | 1998-03-26 | 1999-10-12 | Matsuoka Cutter Seisakusho:Kk | 回転刃物装置 |
JP2004034209A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Kanefusa Corp | チップソー |
JP2006305863A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Tenryu Saw Mfg Co Ltd | 丸鋸 |
-
2007
- 2007-03-12 JP JP2007061592A patent/JP2008221381A/ja active Pending
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