JP2008218800A - 固定パタ−ンノイズを低減した増幅型固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入射光を受光する受光部と、受光量に応じた信号電荷を生成し蓄積する電荷蓄積部と、を備える光電変換部と、信号電荷を受け取るフロ−ティングディフュ−ジョン部と、フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を電圧に変換する増幅トランジスタ部と、フロ−ティングディフュ−ジョン部と増幅トランジスタ部を接続する配線と、フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を初期状態に戻すリセットトランジスタ部と、信号電荷を読み出す光電変換部を選択する選択トランジスタ部と、を少なくとも有する画素を単位画素とし、単位画素を複数備える増幅型固体撮像素子であって、光の入射方向からの投影平面において、フロ−ティングディフュ−ジョン部と増幅トランジスタ部とを接続する配線の配線幅/配線長さが0.2から5である増幅型固体撮像装置とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゲイン性FPNの発生を低減化した増幅型固体撮像素子を実現することを目的とする。
また、この発明にかかる増幅型固体撮像素子は、好ましくは光の入射方向からの投影平面において、配線又はフロ−ティングディフュ−ジョン部又は増幅トランジスタ部のゲ−ト電極のうち少なくとも一つの平面形状が、角を落とした形状であることを特徴とする。
また、この発明にかかる増幅型固体撮像素子は、好ましくは配線が、配線幅/配線長さが0.2から5であることを特徴とする。
また、この発明にかかる増幅型固体撮像素子は、好ましくは配線又はフロ−ティングディフュ−ジョン又は増幅トランジスタのゲ−ト電極のうち少なくとも一つの平面形状は、角を落とした形状であることを特徴とする。
以下、本発明の第一の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかる第一の実施形態による増幅型固体撮像素子の光入射側から見た2×2画素分の投影平面図である。この図においては、説明を簡便にするため2×2画素のみを模式的に示す。また、全体構成については、図3により説明する。
FD15は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換領域である受光部11にて発生した電荷を受け取る。増幅トランジスタ12は、FD15の電荷を電圧に変換する。リセットトランジスタ16は、FD15の電荷を初期状態にリセットする。選択トランジスタ13は、読み出し画素を選択する。
次に、この増幅型固体撮像素子10の回路動作について、図3を用いて説明する。図3は、第一の実施形態による増幅型固体撮像素子の回路図であり、増幅型固体撮像素子10は、複数の単位画素31がマトリクス状に配置されて構成される。同図では、説明の簡便のために4×4画素の構成を示しているが、実際には500〜1000万画素等の多数の単位画素31で構成される。
次に、図2により、図1のA−A′断面について説明する。図2では、説明の簡便のため、1層目のメタル層までを示し、それ以外の積層構造である他のメタル層、カラ−フィルタ、マイクロレンズ等は省略して記載しない。また、図1と同部位には同符号を付している。
従って、転送された電荷に応じた電圧が、増幅トランジスタ12のゲ−ト電極12aに印可される。そして、選択トランジスタ13によって読み出し対象に選択されると、選択トランジスタ13を介してソ−スフォロア動作により、垂直信号線35に信号電圧が出力される。
これらの電荷蓄積容量が大きくなると、同一電荷信号量であっても、増幅トランジスタ12の出力電圧が小さくなり、また、これらの電荷蓄積容量が小さくなると、同一電荷信号量であっても、増幅トランジスタ12の出力電圧が大きくなる。すなわち、電荷蓄積容量は、小さいほど変換ゲインは高くなる。従って、従来の増幅型固体撮像素子では、変換ゲインを高くするために配線幅を小さくして、配線容量が小さくなるように設計されている。
ここで、変換ゲインはq/C×Gで表される。qは素電荷、CはFD容量、Gはソ−スフォロア利得である。この式において、画素間においてFD容量Cがばらつけば、変換ゲインもばらつくので、ゲイン性FPNが発生することとなる。そして、FD容量は、FDの拡散容量、配線容量、増幅トランジスタのゲ−ト容量からなる。従って、配線容量がばらつけば、FD容量がばらついて変換ゲインもばらつくことで、ゲイン性FPNが発生する。
すなわち、線幅に対してプロセス変動量が一定と仮定しても、線幅が小さく細くなるほど配線幅に対する変動量の比率は大きくなる。このため、配線幅のばらつきの影響を低減するには配線幅を太くすれば良いが、従来型の配置形状で配線幅を太くすると上述のように電荷蓄積容量の増大を招き、変換ゲインの低下を招来することとなる。
横軸はW/Lとし縦軸は変換ゲインのばらつきをとり、この変換ゲインのばらつきが小さいほど好ましいこととなる。この図からW/Lが大きい程、変換ゲインのばらつきへの影響は小さくなることがわかる。
メタル配線の形状を図9(a)に示すように角を落とさずに設計パタ−ン91を作成すると、実際にはフォトリソ時のフォ−カスムラや露光量ムラによって、素子平面内で図9(b)や図9(c)に示すように角が取れた形状の実パタ−ン92、実パタ−ン93として形成される。
そこで、図5(a)のように角54aを0.1〜0.2μm程度落として、すなわち角部の角度を90°より大きくして、設計パタ−ン51を設計すれば、実際には図5(b)の実パタ−ン52のように形成されるので、面積ばらつきの影響を低減することができる。
また、同様に角を1/4円状に設計してもよく、また、配線は折れ曲がり角が少ない方が好ましい。すなわち、角部が減少することで、角部で発生する上述の配線ばらつき発生が低減され、ゲインのばらつきも抑制できるからである。さらに、製造上も作製しやすくなると考えられる。
この実施形態においては、配線を矩形状にしてW/Lを0.3から3.3とするために、FDと増幅トランジスタとリセットトランジスタの配置を工夫する。FDに隣接してリセットトランジスタを配置し、またFDに隣接して増幅トランジスタのゲ−トを配置する。また、図示しないが、配線やFD拡散領域、増幅トランジスタの角部の形状をも上述のように角を無くせば、さらにゲインばらつきを小さくすることができ、好ましい。
(第二の実施形態)
次に、図6を用いて、第二の実施形態について説明する。図6は、第二の実施形態にかかる増幅型固体撮像素子の画素部の投影平面図であり、2×2画素相当分を示す図である。
リセットトランジスタ64のドレインと、増幅トランジスタ66のドレインは同じ電源電圧Vddが印可されるので、共通化することによる回路駆動方法の変更は考慮しなくてもよく、回路の単純化、効率的なスペ−ス利用上からも、より好ましい。
これにより、開口率を犠牲にすることなく、ゲイン性FPNを低減できることとなる。なお、図6において、67は一単位画素を示し、62はメタル配線、63はFDを示す。
Claims (8)
- 入射光を受光する受光部と、受光量に応じた信号電荷を生成し蓄積する電荷蓄積部と、を備える光電変換部と、
該信号電荷を受け取るフロ−ティングディフュ−ジョン部と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を電圧に変換する増幅トランジスタ部と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部と該増幅トランジスタ部を接続する配線と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を初期状態に戻すリセットトランジスタ部と、
該信号電荷を読み出す該光電変換部を選択する選択トランジスタ部と、
を少なくとも有する画素を単位画素とし、
該単位画素を複数備える増幅型固体撮像素子であって、
光の入射方向からの投影平面において、該フロ−ティングディフュ−ジョン部と該増幅トランジスタ部とを接続する該配線の配線幅/配線長さが0.2から5である
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項1に記載する増幅型固体撮像素子において、
前記配線は、前記配線幅/配線長さが0.3から3.3の矩形状に形成される
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項1又は請求項2に記載する増幅型固体撮像素子であって、
光の入射方向からの投影平面において、
前記配線又は前記フロ−ティングディフュ−ジョン部又は前記増幅トランジスタ部のゲ−ト電極のうち少なくとも一つの平面形状は、角を落とした形状である
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 入射光を受光する受光部と受光量に応じた信号電荷を生成し蓄積する電荷蓄積部とを備える光電変換部と、
該信号電荷を受け取るフロ−ティングディフュ−ジョン部と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を電圧に変換する増幅トランジスタ部と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部と該増幅トランジスタ部とを接続する配線と、
該フロ−ティングディフュ−ジョン部の電荷を初期状態に戻すリセットトランジスタ部と、
該信号電荷を読み出す該光電変換部を選択する選択トランジスタ部と、
を少なくとも有する画素を単位画素とし、
該単位画素を複数備える増幅型固体撮像素子であって、
光の入射方向からの投影平面において、該増幅トランジスタ部のゲ−ト電極は、該フロ−ティングディフュ−ジョン部を間にして該リセットトランジスタ部と相対する位置に配置される
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項4に記載する増幅型固体撮像素子において、
前記増幅トランジスタ部のドレインと、隣接する画素のリセットトランジスタ部のドレインとは、共有化された一のドレインである
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項4又は請求項5に記載の増幅型固体撮像素子において、
前記配線は、前記配線幅/配線長さが0.2から5である
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の増幅型固体撮像素子において、
前記配線は、前記配線幅/配線長さが0.3から3.3の矩形状に形成される
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。 - 請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の増幅型固体撮像素子において、
前記配線又は前記フロ−ティングディフュ−ジョン又は前記増幅トランジスタのゲ−ト電極のうち少なくとも一つの平面形状は、角を落とした形状である
ことを特徴とする増幅型固体撮像素子。
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