JP2008166361A - 半導体素子及び固体撮像装置並びに撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減でき、かつ信号電荷の変換効率を向上できる半導体素子及び固体撮像装置並びに撮像装置を提供する。
【解決手段】MOSトランジスタ28のソース領域32を第1高濃度拡散層32aと第1低濃度拡散層32bとを有するLDD構造とするとともに、ドレイン領域33を第2低濃度拡散層33bと第2高濃度拡散層33aとを有するLDD構造とし、第2低濃度拡散層33bの面積を第1低濃度拡散層32bの面積より大きくして第2高濃度拡散層33aのゲート電極35からの距離を第1高濃度拡散層32aのゲート電極35からの距離より大きくした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゲートに起因する容量成分を低減できる半導体素子及びこれを用いてなる固体撮像装置並びにこの固体撮像装置を用いた撮像装置に関する。
近年、ビデオカメラや電子カメラまたは携帯電話などのモバイル機器に内蔵されたカメラには、CCD型や増幅型(CMOS型)の固体撮像素子(イメージセンサ)が使用されている。これらの固体撮像素子は、それぞれ光電変換素子(フォトダイオード:PD)を有する単位画素を撮像領域内に2次元配列のアレイ状に配列して構成される。
このようなCCD型の固体撮像素子は、各単位画素に入射した光をフォトダイオードにより光電変換して信号電荷を生成し、この信号電荷を垂直CCD転送レジスタ及び水平CCD転送レジスタを介して出力部に設けたフローティングディフュージョン(FD)部に転送し、このFD部の電位変動をMOSトランジスタにより検出して、これを信号電圧に変換し増幅することにより、撮像信号として出力するように構成されている(特許文献1参照)。
一方、増幅型の固体撮像素子は、各単位画素内にフォトダイオード及びFD部や転送、増幅等の各種MOSトランジスタを設け、各単位画素に入射した光をフォトダイオードにより光電変換して信号電荷を生成し、この信号電荷を転送トランジスタによりFD部に転送し、このFD部の電位変動を増幅トランジスタにより検出して、これを信号電圧に変換し増幅することにより、各画素の信号を画素毎に信号線から撮像信号として出力するように構成されている(特許文献2参照)。
従来のCCD型固体撮像素子について、図18及び図19を参照して説明する。
図18はCCD型固体撮像素子を構成するCCD転送レジスタ部、FD部及びFDアンプ部分の概略平面図であり、図19(A),(B)は図17におけるA−A線及びB−B線に沿う部分の断面図である。
この図18及び図19において、1は固体撮像素子のCCD転送レジスタ部、2はFD部、3はFD部2の電荷量を電圧値に変換して出力するFDアンプを構成する第1のMOSトランジスタである。
FD部2は、図19に示すように、P型半導体基板4に形成したN拡散領域2aと、このN拡散領域2aの上面に形成した多結晶シリコンからなる電極2bとを有する。また、第1のMOSトランジスタ3は、P型半導体基板4に所定の間隔をおいて形成したソース用のN拡散領域3a及びドレイン用のN拡散領域3bと、このN拡散領域3aと3bとの間に位置するP型半導体基板4上に絶縁層を介して設けられた、多結晶シリコンからなるゲート電極3cとを有している。
CCD型の固体撮像素子において、その信号電圧は信号電荷量に比例し、FD部のキャパシタンスに反比例する。また、FD部に接続されたFDアンプの利得を含めて電荷1個あたりに出力される信号電圧を表す検出感度を変換効率と称し、固体撮像素子の出力電圧は、変換効率と出力回路のゲインにより決定される。このため、変換効率が低い場合には、出力回路のゲインを上げる必要がある。
一方、CCD型の固体撮像素子には光ショット・ノイズが存在する。この光ショット・ノイズを考えた場合、光ショット・ノイズは、FD部では電子数に対して平方根に比例するが、出力回路ではそのゲインに比例する。このため、変換効率を2として、出力回路のゲイン2とした場合、出力は2×2=4となるが、光ショット・ノイズは√2×2=2.4となる。仮に変換効率が1の場合、同じ出力を得るために、ゲインを4としなければならない。この際、ノイズは√1×4=4となってしまう。このため、ノイズを考えた場合、出来るだけ変換効率を上げて出力回路のゲインを下げることが有効である。
ここで、変換効率は、Q/C=V(Q:FD部にたまる電荷量、C:FD部から見える容量、V:電圧)という式できまる。このため、変換効率を上げるには、このFD部から見える容量を下げればよい。
また、昨今のCCDイメージセンサを初めとした固体撮像素子では、微細化に伴う感度の低下、飽和信号量の低下が避けられない状況にあり、そのため、小さな信号を、よりゲインアップして出力し、出力電圧を確保する必要が生じている。この場合、固体撮像素子外の信号処理システムにて、ゲインアップすることはもちろん可能であるが、このゲインアップを固体撮像素子の出力回路内にて行うことができれば、固体撮像素子外のシステムでゲインアップした場合に比べ、ノイズの面で当然有利となる。
特許第3118889号公報 特開平11−274461号公報
ところで、FD部2の容量は、図19に示すように、FD部2でのウエル間容量C1と、FD部2の電極2b側面との容量C2と、MOSトランジスタ3のゲート電極3cとウエル間容量C3、ゲート電極3cの側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C4,C5との合計で表される。
FD部2のウエル間容量C1とFD部2の電極側面との容量C2は、FD部2の面積を減らすことによって小さくすることができる。しかしながら、FD部2の面積を小さくすると、ここで扱える電子数も減ってしまうため、画素で扱う電子数とのバランスを考える必要で起こり、簡単に変更することはできない。また、MOSトランジスタ3のゲート電極3cの側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C4,C5は、MOSトランジスタ3のサイズ(ゲート面積)とゲート酸化膜の厚さによって決まっており、MOSトランジスタ3のゲイン特性などの諸特性にも大きく影響するため、簡単に対応できない。
また、MOSトランジスタのゲート電極の側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C4,C5は、ゲート電極側面の面積と、このゲート電極側面からMOSトランジスタ3のソース/ドレイン用N領域までの距離で決まってくる。
したがって、上記のようなMOSトランジスタからなる出力回路を用いた固体撮像装置では、FDの容量を低く抑えることができず、FDの変換効率を上げることができないという問題があった。
また、従来のCCD型固体撮像装置のFD部において、電子数を電圧値に変換するピックアップ用MOSトランジスタのゲート電極の断面は矩形状を呈しており、この構造のMOSトランジスタにおけるゲート−ソース間の距離、ゲート−ドレイン間の距離または他の配線間の距離はより短くなり、容量が大きくなってしまう傾向にある。その結果、1電子あたりの電圧値への変換率(変換効率)が小さくなってしまう。また、このような矩形状の断面を呈するゲート電極では、これに起因する変換効率成分を調整することはできない。
図20は、従来におけるCCD転送タイプの固体撮像装置を構成する垂直CCDレジスタ及びフォトダイオード部分の断面構造を示している。
この図20において、4はN型のシリコン基板、5はシリコン基板4上に形成されたP型ウエルであり、このP型ウエル5の上層にはN型拡散領域6が設けられており、このN拡散領域6とP型ウエル5はフォトダイオードPDを構成する。また、P型ウエル5の上層には垂直CCDレジスタを構成するN型拡散領域7が形成され、さらに、このN型拡散領域6とN型拡散領域7との間には読み出しゲートを構成する領域8が設けられている。
また、N型拡散領域7と読み出しゲート領域8の上には絶縁膜9を介してゲート電極10が設けられており、さらに、このゲート電極10の上には、その上面及び側面を取り囲むように絶縁膜11を介して遮光膜12が設けられている。また、フォトダイオードPDの上面と対応する箇所には、入射光が導入される開口13が形成されている。
このようなCCD転送型固体撮像装置の垂直CCDレジスタで使用するゲート電極10の断面形状は矩形を呈しており、これに伴い、ゲート電極10の上部に絶縁膜11を介して形成される遮光膜12の断面形状もゲート電極10に相似な矩形状を呈し、その側面の面積も大きくなる。このため、ゲート電極10と遮光膜12との間の容量Cが増大していた。また、この場合、隣接するゲート電極間の側面の面積も大きくなるため、ゲート電極10に加えられる電圧の伝播遅延が大きくなり、駆動に必要な電力の増加、読み出し電圧値の増加、垂直CCDレジスタのドライブ力が制限されていた。特に垂直CCDレジスタで使用するゲート電極の断面形状が矩形の場合、そのゲート電極構造に起因して、フォトダイオードPDに対し斜め方向から入射する光が遮光膜12の角部12aで遮られてしまい、その結果、例えばF値が小さいレンズをカメラシステムに用いた場合、その遮られ分による感度低下が著しくなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減でき、かつ信号電荷の変換効率を向上できる半導体素子及びこれを用いてなる固体撮像装置並びにこの固体撮像装置を用いた撮像装置を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の半導体素子は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくしたことを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体素子は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成したことを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体素子は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくしたことを特徴とする。
また、本発明にかかる固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成したことを特徴とする。
また、本発明にかかる固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える複数の光電変換素子と前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を転送する電荷転送部及び前記電荷転送部から転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力部を備え、前記電荷転送部は、前記半導体基板に形成された転送レジスタ領域に配列された複数の転送用ゲート電極を有し、前記転送用ゲート電極の前記転送レジスタ領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、前記固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくしたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、前記固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成したことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、前記固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、前記絶縁ゲートトランジスタは、前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、前記固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える複数の光電変換素子と前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を転送する電荷転送部及び前記電荷転送部から転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力部を備え、前記電荷転送部は、前記半導体基板に形成された転送レジスタ領域に配列された複数の転送用ゲート電極を有し、前記転送用ゲート電極の前記転送レジスタ領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体素子及び固体撮像装置並びに撮像装置によれば、絶縁ゲートトランジスタのソース領域を第1高濃度拡散層と第1低濃度拡散層とを有するLDD構造とするとともにドレイン領域を第2低濃度拡散層と第2高濃度拡散層とを有するLDD構造とし、第2低濃度拡散層の面積を第1低濃度拡散層の面積より大きくして第2高濃度拡散層のゲート電極からの距離を第1高濃度拡散層のゲート電極からの距離より大きくしたので、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極側面から見た寄生容量を絶縁ゲートトランジスタの特性を低下することなく低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
また、本発明の半導体素子及び固体撮像装置並びに撮像装置によれば、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極が、絶縁ゲートトランジスタのソース用拡散層とドレイン用拡散層とが並べられた方向においてソース用拡散層側に位置する端面と、ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、ゲート電極とソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、かつドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、ゲート電極とドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成したので、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極側面から見た寄生容量を絶縁ゲートトランジスタの特性を低下することなく低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
また、本発明の半導体素子及び固体撮像装置並びに撮像装置によれば、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極のゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面を、ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、この第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成し、第2の面をゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成したので、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極側面から見た寄生容量を絶縁ゲートトランジスタの特性を低下することなく低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
また、本発明の固体撮像装置並びに撮像装置によれば、電荷転送部の転送用ゲート電極の転送レジスタ領域の延在方向と直交する面で切った断面を、ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、この第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成し、第2の面をゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成したので、絶縁ゲートトランジスタのゲート電極側面から見た寄生容量を絶縁ゲートトランジスタの特性を低下することなく低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる半導体素子及びこれを用いてなる固体撮像装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかる半導体素子及びこれを用いた固体撮像装置は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明によるCCD型固体撮像装置の一例を示す構成図である。
この図1において、CCD型の固体撮像装置20は、入射光を画素単位で信号電荷に変換して蓄積する二次元配列された複数の光電変換素子(フォトダイオード:PD)21と、これら光電変換素子21の垂直列毎に配され、かつ読み出しゲート22を介して読み出された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直CCDレジスタ23と、この複数の垂直CCDレジスタ23から転送された1走査線分の信号電荷を水平方向に転送する水平CCDレジスタ24と、この水平CCDレジスタ24の出力端に接続され、水平CCDレジスタ24よって転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路(ソースフォロワ回路)25とから構成されている。
図2は、第1の実施の形態における固体撮像装置の水平CCDレジスタと、その出力端に接続されたMOSトランジスタの平面図であり、図3(A),(B)は図2のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。
この図2及び図3において、24は水平CCDレジスタであり、この水平CCDレジスタ24の出力端にはFD部26が設けられ、このFD部26とMOSトランジスタ(特許請求の範囲に記載した絶縁ゲートトランジスタに相当する)28との間はアルミ等の金属配線27により接続されている。
FD部26は、図3(B)に示すように、P型(第1導電型)のシリコンからなる半導体基板29に形成したN拡散領域から構成され、このN拡散領域の上面には多結晶シリコンからなる電極30が形成されている。
前記MOSトランジスタ28は、水平CCDレジスタ24からFD部26に転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路25の増幅用トランジスタを構成するもので、図3(A)に示すように、半導体基板29の上層にゲートチャネル領域31を挟んで形成されたN型(第2導電型)のソース領域32及びドレイン領域33と、ゲートチャネル領域31の上にゲート絶縁膜34を介して設けられたゲート電極35とを有している。このゲート電極35は、多結晶シリコンまたは多結晶シリコンをタングステン・シリサイド(WSi)などで裏打ちしたプリサイドゲートなどから構成される。
前記ソース領域32は、図3(A)に示すように、ゲート電極35から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層32aと、ゲート電極35に隣接して形成された、第1高濃度拡散層32aより不純物濃度の低い第1低濃度拡散層32bとから構成されている。また、前記ドレイン領域33は、図3(A)に示すように、ゲート電極35に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層33aと、この第2低濃度拡散層に隣接しかつゲート電極35から離間した箇所に形成された、第2低濃度拡散層33bより不純物濃度の高い第2高濃度拡散層33aとから構成されている。
このようにソース領域32とドレイン領域33をLDD(Lightly Doped Drain)構造にすると共にソース側第1高濃度拡散層32aとドレイン側第2高濃度拡散層33aのゲート電極35からの距離を非対称にして、第2低濃度拡散層33bの面積を第1低濃度拡散層32bの面積より大きくして第2高濃度拡散層33aのゲート電極35からの距離を第1高濃度拡散層32aのゲート電極からの距離より大きくする。これにより、MOSトランジスタ28のゲート電極35の側面から見た寄生容量C6,C7をMOSトランジスタ28の特性(例えばgm:相互コンダクタンス)を低下することなく低減することが可能になり、同時にFD部26の容量も低減することができる。
したがって、上記のようなMOSトランジスタ28からなる出力回路を用いた固体撮像装置では、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
なお、第1の実施の形態におけるFD部26の容量は、図3(A)に示すように、FD部26でのウエル間容量C1と、FD部26の電極2b側面との容量C2と、MOSトランジスタ28のゲート電極35とウエル間容量C3、ゲート電極35の側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C6,C7との合計で表される。
次に、本発明の固体撮像装置に適用される図3に示すMOSトランジスタ28及びFD部26の製造方法について、図4〜図6を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、N拡散層からなるFD部26を形成したP型の半導体基板29の上面にゲート絶縁膜41を形成し、このゲート絶縁膜41の上面に多結晶シリコン膜42を形成する。
次に、図4(b)に示すように、FD部26及びMOSトランジスタのゲートと対向する多結晶シリコン膜42の上面にフォトリゾグラフィにより電極用のレジストパターン43を形成する。次いで、図4(c)に示すように、レジストパターン43をマスクにして多結晶シリコン膜42をエッチングすることにより、FD部26用の電極30及びMOSトランジスタ用のゲート電極35を形成する。次に、図4(c)に示すレジストパターン43を除去した後、図4(d)に示すように、フォトリゾグラフィにより、ゲート電極35を含むMOSトランジスタの形成領域を除いた、電極30を含むゲート絶縁膜41の上面全域をフォトレジスト膜44により覆ってパターニングする。
次に、図5(a)に示すように、フォトレジスト膜44をマスクにして、ゲート絶縁膜41の下の半導体基板29の表面にリンなどの低濃度不純物をイオン注入し、一対のN型領域、すなわちソース領域32とドレイン領域33を形成する。次いで、図5(b)に示すように、フォトレジスト膜44を除去した後、電極30及びゲート電極35を含むゲート絶縁膜41の上面に酸化膜を形成し、しかる後、この酸化膜を異方性の強いドライエッチングによりエッチングして、図5(c)に示すように、電極30及びゲート電極35の左右方向の両端面にのみ酸化膜45、46(サイドウォール)を形成する。
次に、図5(d)に示すように、酸化膜46を含むソース領域32の上面領域と、ゲート電極35から離れたドレイン領域33の一部分を除いた他の全領域をフォトレジスト膜47により覆ってパターニングする。その後、フォトレジスト膜47をマスクにして、ゲート絶縁膜41の下のソース領域32とドレイン領域33に砒素などの高濃度不純物をイオン注入する。これにより、図6(a)に示すように、ソース領域32に第1高濃度拡散層32aと第1低濃度拡散層32bが形成され、また、ドレイン領域33に第2低濃度拡散層33bと第2高濃度拡散層33aが形成される。その後、図6(b)に示すように、図6(a)に示すフォトレジスト膜47を除去することにより、半導体基板29にFD部26及びMOSトランジスタ28を形成することができる。
(第2の実施の形態)
本発明にかかる固体撮像装置の第2の実施の形態について図7を参照して説明する。
図7は第2の実施の形態における水平CCDレジスタの出力端に位置するFD部及びこれに接続されたMOSトランジスタの断面図である。
この図7に示す固体撮像装置は、FD部51と、このFD部51に図示省略の水平CCDレジスタから転送されてきた信号電荷を電気信号に変換する増幅用のMOSトランジスタ(特許請求の範囲に記載した絶縁ゲートトランジスタに相当する)52を備え、FD部51とMOSトランジスタ52との間はアルミ等の金属配線50により接続されている。
FD部51は、図7に示すように、P型(第1導電型)のシリコンからなる半導体基板53に形成したN拡散領域から構成され、このN拡散領域の上面には多結晶シリコンからなる電極54が形成されている。
MOSトランジスタ52は、図示省略の水平CCDレジスタから転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路の増幅用トランジスタを構成するもので、図7に示すように、半導体基板53の上層にゲートチャネル領域55を挟んで形成されたN型(第2導電型)のソース用拡散層56及びドレイン用拡散層57と、ゲートチャネル領域55の上にゲート絶縁膜58を介して設けられたゲート電極59とを有している。このゲート電極59は、多結晶シリコンまたは多結晶シリコンをタングステン・シリサイド(WSi)などで裏打ちしたプリサイドゲートなどから構成される。
また、前記ゲート電極59は、ソース用拡散層56とドレイン用拡散層57とが左右に並べられた方向において、ソース用拡散層56側に位置する端面59aと、ドレイン用拡散層57側に位置する端面59bとを有し、ソース用拡散層56側に位置する端面59aの表面積を、ゲート電極59とソース用拡散層56との間のゲート−ソース間容量C8を減少させる大きさで形成し、さらに、ドレイン用拡散層57側に位置する端面59bの表面積を、ゲート電極59とドレイン用拡散層57との間のゲート−ドレイン間容量C9を減少させる大きさで形成する。
このようなゲート電極構造を有するMOSトランジスタ52を用いた固体撮像装置においては、MOSトランジスタ52のゲート電極59の側面から見た寄生容量C8,C9をMOSトランジスタ52の特性(例えばgm:相互コンダクタンス)を低下することなく低減することが可能になり、同時にFD部51の容量も低減することができる。
したがって、上記のようなMOSトランジスタ52からなる出力回路を用いた固体撮像装置では、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
なお、第2の実施の形態におけるFD部51の容量は、図7に示すように、FD部51でのウエル間容量C1と、FD部51の電極54側面との容量C2と、MOSトランジスタ52のゲート電極59とウエル間容量C3、ゲート電極59の側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C8,C9との合計で表される。
次に、本発明の固体撮像装置に適用された図7に示すMOSトランジスタ52及びFD部51の製造方法について、図8及び図9を参照して説明する。
まず、図8(a)に示すように、N拡散層からなるFD部51及びN型のソース用拡散層56とドレイン用拡散層57を形成したP型の半導体基板53の上面にゲート絶縁膜61を形成し、このゲート絶縁膜61の上面に多結晶シリコン膜62を形成する。
次に、図8(b)に示すように、FD部51及びMOSトランジスタのゲートと対向する多結晶シリコン膜62の上面にフォトリゾグラフィにより電極用のレジストパターン63を形成する。次いで、図8(c)に示すように、レジストパターン63をマスクにして多結晶シリコン膜62をエッチングすることにより、FD部51用の電極64及びMOSトランジスタ用のゲート電極59を形成する。
次に、図8(c)に示すレジストパターン63を除去した後、図9(a)に示すように、フォトリゾグラフィにより、ゲート電極59の上面を除いた、電極54を含むゲート絶縁膜61の上面全域をフォトレジスト膜67により覆ってパターニングする。次に、図9(b)に示すように、フォトレジスト膜67をマスクにして、ゲート電極59をその上面から所定の厚さになるまでエッチングする。
これにより、ソース用拡散層56側に位置する端面59aの表面積を、ゲート電極59とソース用拡散層56との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成でき、また、ドレイン用拡散層57側に位置する端面59bの表面積を、ゲート電極59とドレイン用拡散層57との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成できる。そして、図9(c)に示すように、図9(b)に示すフォトレジスト膜67を除去することにより、半導体基板53にFD部51及びMOSトランジスタ52を形成することができる。
(第3の実施の形態)
本発明にかかる固体撮像装置の第3の実施の形態について図10を参照して説明する。
図10は第3の実施の形態における水平CCDレジスタの出力端に位置するFD部及びこれに接続されたMOSトランジスタの断面図である。
この図10に示す固体撮像装置は、FD部71と、このFD部71に図示省略の水平CCDレジスタから転送されてきた信号電荷を電気信号に変換する増幅用のMOSトランジスタ(特許請求の範囲に記載した絶縁ゲートトランジスタに相当する)72を備え、FD部71とMOSトランジスタ72との間はアルミ等の金属配線70により接続されている。
FD部71は、図10に示すように、P型(第1導電型)のシリコンからなる半導体基板73に形成したN拡散領域から構成され、このN拡散領域の上面には多結晶シリコンからなる電極74が形成されている。
MOSトランジスタ72は、図示省略の水平CCDレジスタから転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路の増幅用トランジスタを構成するもので、図10に示すように、半導体基板73の上層にゲートチャネル領域75を挟んで形成されたN型(第2導電型)のソース用拡散層76及びドレイン用拡散層77と、ゲートチャネル領域75の上にゲート絶縁膜78を介して設けられたゲート電極79とを有している。このゲート電極79は、多結晶シリコンまたは多結晶シリコンをタングステン・シリサイド(WSi)などで裏打ちしたプリサイドゲートなどから構成される。
また、前記ゲート電極79は、ソース用拡散層76とドレイン用拡散層77とが左右に並べられた方向において、ソース用拡散層76側に位置する端面79aと、ドレイン用拡散層77側に位置する端面79bとを有し、ソース用拡散層76側に位置する端面79aを2段階の段構造にして、その表面積を、ゲート電極79とソース用拡散層76との間のゲート−ソース間容量C10を減少させる大きさで形成し、さらに、ドレイン用拡散層77側に位置する端面79bを2段階の段構造にして、その表面積を、ゲート電極79とドレイン用拡散層77との間のゲート−ドレイン間容量C11を減少させる大きさで形成する。
このようなゲート電極構造を有するMOSトランジスタ52を用いた固体撮像装置においては、MOSトランジスタ72のゲート電極79の側面から見た寄生容量C10,C11をMOSトランジスタ72の特性(例えばgm:相互コンダクタンス)を低下することなく低減することが可能になり、同時にFD部71の容量も低減することができる。
したがって、上記のようなMOSトランジスタ72からなる出力回路を用いた固体撮像装置では、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。
なお、第3の実施の形態におけるFD部71の容量は、図10に示すように、FD部71でのウエル間容量C1と、FD部71の電極74側面との容量C2と、MOSトランジスタ72のゲート電極79とウエル間容量C3、ゲート電極79の側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C10,C11との合計で表される。
次に、本発明の固体撮像装置に適用された図10に示すMOSトランジスタ72及びFD部71の製造方法について、図11及び図12を参照して説明する。
まず、図11(a)に示すように、N拡散層からなるFD部71及びN型のソース用拡散層76とドレイン用拡散層77を形成したP型の半導体基板73の上面にゲート絶縁膜81を形成し、このゲート絶縁膜81の上面に多結晶シリコン膜82を形成する。
次に、図11(b)に示すように、FD部71及びMOSトランジスタのゲートと対向する多結晶シリコン膜82の上面にフォトリゾグラフィにより電極用の第1レジストパターン83を形成する。
次いで、図12(a)に示すように、第1レジストパターン83をマスクにして多結晶シリコン膜82を、全体の厚さの約1/2程度の厚さになるまでエッチングする。次に、図12(a)に示すレジストパターン83を除去した後のFD部71に対向する凸状部82aの上面にフォトリゾグラフィにより電極用の第2レジストパターン84aを形成するとともに、MOSトランジスタのゲートと対向する凸状部82bの上面にフォトリゾグラフィにより、凸状部82bより面積の小さい電極用の第2レジストパターン84bを形成する。
次に、図12(c)に示すように、第2レジストパターン84a、84bをマスクにして多結晶シリコン膜82をエッチングすることにより、FD部71用の電極74及びMOSトランジスタ用のゲート電極79を形成する。次いで、図12(c)に示す第2レジストパターン84a、84bを除去して、図12(d)に示すような電極74及びゲート電極79を形成する。
これにより、ソース用拡散層76側に位置する端面79aの表面積を、ゲート電極79とソース用拡散層76との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさにでき、また、ドレイン用拡散層77側に位置する端面79bの表面積を、ゲート電極79とドレイン用拡散層77との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさにできる。
(第4の実施の形態)
本発明にかかる固体撮像装置の第4の実施の形態について図13及び図14を参照して説明する。
図13は、第4の実施の形態における固体撮像装置の水平CCDレジスタと、その出力端に接続されたMOSトランジスタの平面図であり、図14(A),(B)は図13のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。
この図13及び図14において、91は水平CCDレジスタであり、この水平CCDレジスタ91の出力端にはFD部92が設けられ、このFD部92とMOSトランジスタ(特許請求の範囲に記載した絶縁ゲートトランジスタに相当する)93との間はアルミ等の金属配線94により接続されている。
FD部92は、図14(B)に示すように、P型(第1導電型)のシリコンからなる半導体基板95に形成したN拡散領域から構成され、このN拡散領域の上面には多結晶シリコンからなる電極96が形成されている。
MOSトランジスタ93は、水平CCDレジスタ91からFD部92に転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路の増幅用トランジスタを構成するもので、図14(A)に示すように、半導体基板95の上層にゲートチャネル領域96を挟んで形成されたN型(第2導電型)のソース用拡散層97及びドレイン用拡散層98と、ゲートチャネル領域96の上にゲート絶縁膜99を介して設けられたゲート電極100とを有している。このゲート電極100は、多結晶シリコンまたは多結晶シリコンをタングステン・シリサイド(WSi)などで裏打ちしたプリサイドゲートなどから構成される。
また、ゲート電極100のゲートチャネル領域96の延在方向と直交する面で切った断面は、ゲートチャネル領域96に臨む第1の面100aと、この第1の面100aと反対に位置する第2の面100bとを含んで構成され、第2の面100aは、ゲートチャネル領域96から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている。
このような凸状の湾曲面を有するゲート電極構造のMOSトランジスタ93を用いた固体撮像装置においては、MOSトランジスタ93のゲート電極100の側面から見た寄生容量C12,C13をMOSトランジスタ93の特性(例えばgm:相互コンダクタンス)を低下することなく低減することが可能になり、同時にFD部92の容量も低減することができる。
したがって、上記のようなMOSトランジスタ93からなる出力回路を用いた固体撮像装置では、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができる。また、ゲート電極100の第2の面100bの凸状湾曲面の曲率を調整することで、変換効率値を調整することも可能である。
なお、第4の実施の形態におけるFD部92の容量は、図14に示すように、FD部92でのウエル間容量C1と、FD部92の電極96側面との容量C2と、MOSトランジスタ93のゲート電極100とウエル間容量C3、ゲート電極100の側面とソース/ドレイン用のN領域との間の容量C12,C13との合計で表される。
(第5の実施の形態)
本発明にかかる固体撮像装置の第5の実施の形態について図15を参照して説明する。
図15はCCD転送タイプの固体撮像装置を構成する垂直CCDレジスタ及びフォトダイオード部分の断面構造を示している。
この図15において、121はN型のシリコン基板、122はシリコン基板121上に形成されたP型ウエルであり、このP型ウエル122の上層にはN型拡散領域123が設けられており、このN拡散領域123とP型ウエル122はフォトダイオードPDを構成する。また、P型ウエル122の上層には垂直CCDレジスタを構成するN型拡散領域124が形成され、さらに、このN型拡散領域124とN型拡散領域123との間には読み出しゲートを構成する領域125が設けられている。
N型拡散領域124と読み出しゲート領域125の上には絶縁膜126を介してゲート電極127が設けられている。このゲート電極127のN型拡散領域124の左右の延在方向と直交する面で切った断面は、N型拡散領域124に臨む第1の面127aと、この第1の面127aと反対に位置する第2の面127bとを含んで構成され、第2の面127bは、N型拡散領域124から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている。
また、ゲート電極127の上には、その湾曲状上面及び側面を取り囲むように絶縁膜128を介して遮光膜129が設けられている。この遮光膜129はゲート電極127の第2の面127bと相似なアーチ形状を呈している。また、フォトダイオードPDの上面と対応する箇所には、入射光が導入される開口130が形成されている。
このようなゲート電極127を用いたCCD転送タイプの固体撮像装置においては、ゲート電極127の第2の面127bが凸状湾曲面を呈しているため、絶縁膜128を介して形成される遮光膜129の形状もゲート電極125に相似なアーチ状を呈することになり、その結果、ゲート電極125及び遮光膜129の表面積が小さくなり、ゲート電極125と遮光膜129との間の容量を低減できるとともに、隣接するゲート電極間の側面の面積も小さくなり、ゲート電極125に加えられる電圧の伝播遅延が小さくなり、ゲートの駆動に必要な電力の低減、及び読み出し電圧値の低減が可能になり、垂直CCDレジスタのドライブ力を向上できる。特に垂直CCDレジスタで使用するゲート電極125の第2の面125bを凸状湾曲面に形成することにより、フォトダイオードPDに対し斜め方向から入射する光が遮光膜12で遮られることがなくなり、その結果、例えばF値が小さいレンズをカメラシステムに用いた場合、その感度の低下を防止できる。
(第6の実施の形態)
本発明にかかる固体撮像装置の第6の実施の形態について図16を参照して説明する。
図16は、本発明にかかる固体撮像装置のゲート電極の他の例を示す説明用断面図である。
図16において、131はN型のシリコン基板、132はシリコン基板131上に形成された絶縁膜であり、この絶縁膜132の上面には複数のゲート電極133が所定の間隔をおいて設けられ、これらゲート電極133は絶縁膜134により覆われている。
また、ゲート電極133の図16の左右方向と直交する面で切った断面は、絶縁膜132に臨む第1の面133aと、この第1の面133aと反対に位置する第2の面133bとを含んで構成され、第2の面133bは、絶縁膜132から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている。
このようなゲート電極133においては、ゲート電極133の第2の面133bの凸状湾曲面の曲率及び突出高さを調整することにより、隣接するゲート電極133間の絶縁膜132側の間隔d1及び隣接するゲート電極133間の湾曲頂部側の間隔d2を調整することが可能になる。これに伴い、ゲート電極側面の面積が小さくなり、ゲート電極と遮光膜間の容量が低減されるほか、ゲート電極間距離が局所的に大きくなることにより、その間の容量も低減できる。このため、ゲート電極にかけられる電圧の伝播遅延を軽減することができ、電極にかかる実効的な電圧値をより高めることができる。その結果、駆動に必要な電力の低減が可能になり、フォトダイオードから垂直CCDレジスタへの電荷読み出しに必要な電圧値を低くでき、水平CCDレジスタ、垂直CCDレジスタのより高速な駆動等が期待できる。
なお、凸状湾曲面を有するゲート電極の形成には、MOSトランジスタを形成する際、LDD用のイオン注入を行うために使用される電極側壁のサイドウォール形成プロセスやイメージセンサで画素への集光効果を高めるために利用されるオンチップマイクロレンズの形成等に利用されるエッチバックプロセス等の汎用プロセスを利用することができる。また、サイドウォール形成プロセスを使用する場合、図15に示すようにフォトセンサに取り込みたい入射光の角度の範囲を規定し、遮光膜の曲率を、その規定した最大角度の入射光が接線となり、かつ接線延長線がフォトセンサに到達することが可能な程度にゲート電極を凸状湾曲面に加工する。
また、エッチバックプロセスを用いてゲート電極の凸状湾曲面を形成する手順としては、シリコン基板上に形成したゲート酸化膜上に電極となる材料を形成し、続いてエッチバック用にレジストを塗布し、かつ露光を行い、その後エッチングを行うことで、図16に示すような所望の凸状湾曲面を形成することができる。
また、CCDイメージセンサにおいて、フローティングディフュージョン部のメタルと、水平CCDレジスタ、垂直CCDレジスタ上のゲート電極のメタルを同一の工程にて作成すれば、上述のフローティングディフュージョン部に関する効果、水平CCDレジスタ、垂直CCDレジスタに関する効果を、工程数を増やすことなく実現することができ、コストの面でも有利となる。
また、上記実施の形態では、主に水平CCDレジスタや垂直CCDレジスタを有するCCD転送タイプの固体撮像装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、CMOS型の固体撮像装置にも適用できることは勿論である。
(第7の実施の形態)
次に、上記第1〜第5の実施の形態に示した固体撮像装置を動画撮影可能なビデオカメラや携帯電話に内蔵されるカメラ等の撮像装置に適用した場合の例について図17を参照して説明する。
図17において、撮像装置200は、固体撮像装置201と、この固体撮像装置201に被写体からの撮像光を導く光学系202と、固体撮像装置201からの出力信号を処理する信号処理回路203と、固体撮像装置201を駆動する駆動回路204などを備える構成になっている。
この撮像装置200において、固体撮像装置201には、前記第1〜第5の実施の形態にかかる固体撮像装置が使用される。
駆動回路204は、固体撮像装置201の転送動作および固体撮像装置201に内蔵されたシャッタ装置(図示せず)のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。また、駆動回路203から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置201の電荷転送を行う。信号処理回路203は、ビデオカメラや携帯電話などに応じた各種の信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体(図示省略)に記憶され、あるいは図示省略のモニタに出力され、映像が表示される。
このような撮像装置によれば、上述した第1〜第5の実施の形態に示す固体撮像装置を用いることにより、ゲート電極に起因する容量成分を簡便に低減することができるとともに、信号電荷の変換効率を向上することができ、高画質の撮像装置を提供できる。
本発明によるCCD型固体撮像装置の一例を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の水平CCDレジスタとその出力端に接続されたMOSトランジスタの平面図である。 (A),(B)は図2のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第1の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第2の実施の形態の固体撮像装置に適用される水平CCDレジスタの出力端に位置するFD部及びこれに接続されたMOSトランジスタの断面図である。 本発明の第2の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第2の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置に適用される水平CCDレジスタの出力端に位置するFD部及びこれに接続されたMOSトランジスタの断面図である。 本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置に適用されるMOSトランジスタ及びFD部の製造過程を示す説明用断面図である。 本発明の第4の実施の形態における固体撮像装置の水平CCDレジスタとその出力端に接続されたMOSトランジスタの平面図である。 (A),(B)は図13のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。 本発明の第5の実施の形態におけるCCD転送タイプの固体撮像装置を構成する垂直CCDレジスタ及びフォトダイオード部分の断面図である。 本発明にかかる固体撮像装置のゲート電極の他の例を示す説明用断面図である。 本発明の第1〜第4の実施の形態に示す固体撮像装置素子を用いた撮像装置の全体の構成を示すブロック図である。 従来における固体撮像装置の水平CCDレジスタとその出力端に接続されたMOSトランジスタの平面図である。 (A),(B)は図18のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。 従来におけるCCD転送タイプの固体撮像装置を構成する垂直CCDレジスタ及びフォトダイオード部分の断面図である。
符号の説明
20……固体撮像装置、21……光電変換素子、22……読み出しゲート、23……垂直CCDレジスタ、24……水平CCDレジスタ、25……出力回路、26……FD部、28……MOSトランジスタ、29……半導体基板、31……ゲートチャネル領域、32……ソース領域、32a……第1高濃度拡散層、32b……第1低濃度拡散層、33……ドレイン領域、33a……第2高濃度拡散層、33b……第2低濃度拡散層、34……ゲート絶縁膜、35……ゲート電極、51……FD部、52……MOSトランジスタ、53……半導体基板、55……ゲートチャネル領域、56……ソース用拡散層、57……ドレイン用拡散層、58……ゲート絶縁膜、59……ゲート電極、71……FD部、72……MOSトランジスタ、73……半導体基板、75……ゲートチャネル領域、76……ソース用拡散層、77……ドレイン用拡散層、78……ゲート絶縁膜、79……ゲート電極、79a,72b……端面、91……水平CCDレジスタ、92……FD部、93……MOSトランジスタ、95……半導体基板、96……ゲートチャネル領域、97……ソース用拡散層、98……ドレイン用拡散層、99……ゲート絶縁膜、100……ゲート電極、100a……第1の面、100b……第2の面、121……シリコン基板、122……P型ウエル、123……N型拡散領域、124……N型拡散領域、125……読み出しゲート領域、126……絶縁膜、127……ゲート電極、127a……第1の面、127b……第2の面、128……絶縁膜、129……遮光膜、130……開口、200……撮像装置、201……固体撮像装置、202……光学系、203……固体撮像装置、204……駆動回路。

Claims (11)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、
    前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、
    前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくした、
    ことを特徴とする半導体素子。
  2. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、
    前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、
    さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成した、
    ことを特徴とする半導体素子。
  3. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、
    前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする半導体素子。
  4. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、
    前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、
    前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくした、
    ことを特徴とする固定撮像装置。
  5. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、
    前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、
    さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成した、
    ことを特徴とする固定撮像装置。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、
    前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする固定撮像装置。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える複数の光電変換素子と前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を転送する電荷転送部及び前記電荷転送部から転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力部を備え、
    前記電荷転送部は、前記半導体基板に形成された転送レジスタ領域に配列された複数の転送用ゲート電極を有し、
    前記転送用ゲート電極の前記転送レジスタ領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、
    前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする固定撮像装置。
  8. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、
    前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース領域と第2導電型のドレイン領域と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ソース領域は、前記ゲート電極から離間して形成された不純物濃度の高い第1高濃度拡散層と、前記ゲート電極に隣接して形成された前記第1高濃度拡散層より不純物濃度の低い第1低濃度拡散層とから構成され、
    前記ドレイン領域は、前記ゲート電極に隣接して形成された不純物濃度の低い第2低濃度拡散層と、前記第2低濃度拡散層に隣接しかつ前記ゲート電極から離間した箇所に形成された前記第2低濃度拡散層より不純物濃度の高い第2高濃度拡散層とから構成され、
    前記第2低濃度拡散層の面積を前記第1低濃度拡散層の面積より大きくして前記第2高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離を前記第1高濃度拡散層の前記ゲート電極からの距離より大きくした、
    ことを特徴とする撮像装置。
  9. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、
    前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上にゲートチャネル領域を挟んで形成された第2導電型のソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極は、前記ソース用拡散層と前記ドレイン用拡散層とが並べられた方向において前記ソース用拡散層側に位置する端面と、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面とを有し、
    前記ソース用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ソース用拡散層との間のゲート−ソース間容量を減少させる大きさで形成し、
    さらに、前記ドレイン用拡散層側に位置する端面の表面積を、前記ゲート電極と前記ドレイン用拡散層との間のゲート−ドレイン間容量を減少させる大きさで形成した、
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、
    前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える光電変換素子及び前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力回路を有する単位画素を備え、
    前記出力回路は、前記電気信号を出力する前に前記電気信号を増幅する絶縁ゲートトランジスタを有し、
    前記絶縁ゲートトランジスタは、
    前記半導体基板上に延在するゲートチャネル領域を挟んで形成されたソース用拡散層と第2導電型のドレイン用拡散層と、
    前記ゲートチャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、
    前記ゲート電極の前記ゲートチャネル領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、
    前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を導く光学系と、
    前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、入射光を信号電荷に変換して蓄える複数の光電変換素子と前記光電変換素子に蓄えられた信号電荷を転送する電荷転送部及び前記電荷転送部から転送されてきた信号電荷を電気信号に変換して出力する出力部を備え、
    前記電荷転送部は、前記半導体基板に形成された転送レジスタ領域に配列された複数の転送用ゲート電極を有し、
    前記転送用ゲート電極の前記転送レジスタ領域の延在方向と直交する面で切った断面は、前記ゲートチャネル領域に臨む第1の面と、前記第1の面と反対に位置する第2の面とを含んで構成され、
    前記第2の面は、前記ゲートチャネル領域から離れる方向に凸状の湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする撮像装置。
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