JP2008216427A - マルチプロジェクションシステム、画像表示方法及び画像表示プログラム - Google Patents

マルチプロジェクションシステム、画像表示方法及び画像表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】観察者がスクリーンを見込む角度が変わっても適切に画像を表示することができるマルチプロジェクションシステム、画像表示方法及び画像表示プログラムを提供すること。
【解決手段】スクリーンSCRと、複数のプロジェクタ3A,3Bと、画像出力装置とを備え、各プロジェクタから投射された画像光によりスクリーンSCRに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像P1,P2の所定割合の領域PBを重ね合わせて表示するマルチプロジェクションシステムであって、全体画像PIの視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段と、当該視角情報に基づいて、第1及び第2の各投射画像P1,P2における領域PBの輝度を設定する輝度設定手段とを備える。これによれば、投射画像P1,P2において互いに重ね合わされる領域PBの輝度を、視角に応じて適切に設定することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像を投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに画像情報を出力する画像出力装置とを備え、各投射画像における所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステム、画像表示方法及び画像表示プログラムに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに画像信号を出力する画像出力装置と、各プロジェクタからの光学像が投影されるスクリーンとを備えるマルチプロジェクションシステムが知られている。また、このようなマルチプロジェクションシステムとして、各プロジェクタの画像投射領域を並列配置することで大画面及び大画素数を実現するタイリング方式のマルチプロジェクションシステムと、各プロジェクタの画像投射領域を重畳させることで高輝度及び高時間分解能を実現するスタッキング方式のマルチプロジェクションシステムが知られている。
このうち、タイリング方式のマルチプロジェクションシステムとして、エッジブレンディングという技術を採用したマルチプロジェクションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、各プロジェクタは、スクリーンの後方(視点位置とは反対側)から光学像を投射する構成とされ、当該マルチプロジェクションシステムには、隣接する投射画像の一部を互いに重複させた上で、当該重複領域の輝度を調整することにより、各投射画像の継ぎ目を見えにくくするエッジブレンディングという技術が採用されている。
ここで、このようなエッジブレンディングを採用したマルチプロジェクションシステムでは、投射条件や視角(画像の観察方向)に応じて、当該画像(特に重複領域において)が劣化しやすいという問題がある。
一般に、各投射画像が重複された重複領域の輝度は、当該各投射画像によって構成される全体画像を正面から観察する場合に合わせて調整される。また、当該各投射画像が投射されるスクリーンのゲイン特性は、画像光の入射方向と視角との交差角が小さいほど高く、大きいほど低い場合がある。このため、全体画像の視角がスクリーンの法線に対して傾斜している場合には、重複領域において、視角に対向する方向から投射された投射画像の輝度が、当該視角に対向する方向とは異なる方向から投射された投射画像の輝度より、高く認識されてしまう。すなわち、視角に対向する方向から投射された投射画像の方が、当該視角に対向する方向とは異なる方向から投射された投射画像より、重複領域における寄与率が高い。このため、視角が傾斜している場合には、全体画像における重複領域と、他の領域との輝度の差が認識されてしまうという問題がある。また、この問題は、反射型スクリーンよりも透過型スクリーンの方が(高いゲイン(つまり透過性)と高い拡散性を両立することが困難であるために)顕在化しやすい。
このような問題に対し、特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、例えば、3台のプロジェクタを用いて1つの全体画像を表示する場合に、中央のプロジェクタからの投射画像はスクリーンに直接投影し、両端のプロジェクタからの投射画像は、当該中央に位置するプロジェクタの近傍に設けられた反射鏡によって反射させてスクリーンに投影する。これにより、各プロジェクタによる投射画像が、仮想の1点から投射されるように構成することができるので、重複領域における画像光の方向(指向性)をほぼ同一にすることができ、視角が正面からずれた方向であっても、重複領域における明度差(輝度差)を低減することができる。
特開2001−215642号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、各プロジェクタの配置自由度が制限されるという問題がある。
具体的に、3台のプロジェクタのうち、両端に位置する各プロジェクタは、中央に位置するプロジェクタ側に投射画像を投射し、当該投射画像は反射鏡により反射されてスクリーンに投影されるので、反射鏡を小さくする場合には、各プロジェクタを近接配置する必要がある。このような場合、各プロジェクタの設置場所が大きくなるとともに、各プロジェクタの配置の自由度が制限されるという問題がある。
一方、各プロジェクタをそれぞれ離間させて配置した場合には、反射鏡の位置によっては、重複領域に合わせて投射画像を投射することが困難となり、また、反射鏡を中央のプロジェクタ近傍に配置すると、当該中央のプロジェクタから両端のプロジェクタが離れるに従って反射鏡を大きくする必要があるという問題がある。
本発明の目的は、プロジェクタの設置自由度を向上しつつ、投射画像を観察者が見込む視角に応じて、適切に画像を表示することができるマルチプロジェクションシステム、画像表示方法及び画像表示プログラムを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のマルチプロジェクションシステムは、スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像光を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムであって、前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段と、前記視角情報に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、輝度設定手段が、各投射画像において互いに重ね合わされる領域(以下、「重複領域」という)の輝度を、視角に応じて適切に設定することができる。このため、例えば、全体画像において継ぎ目を認識させづらくすることができる。
また、このような構成によれば、例えば、各投射画像に係る画像情報レベルで重複領域の輝度を設定したり、あるいは、各投射画像に係る画像光を一部遮光して重複領域の輝度を設定したりすることができる。これによれば、前述の特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムのように、反射鏡によって、投射画像を反射させる構成ではないため、各プロジェクタの設置自由度を向上することができる。例えば、各プロジェクタの設置を、マトリクス状などのより単純な形態で行うことができ、設置用の構造物の設計が容易になり、かつ、当該構造物を低コストで製作することができる。
本発明では、前記輝度設定手段は、前記視角情報に基づいて、前記各プロジェクタにより前記スクリーンを介して前記視角に対向する方向に投射される前記投射画像における前記領域の輝度を、前記視角に対向する方向とは異なる方向に射出される前記投射画像における前記領域の輝度に比べて低く設定することが好ましい。
これによれば、視角情報取得手段により取得された視角情報に基づいて、重複領域における当該各投射画像の寄与率が調整される。すなわち、重複領域において、視角に対向する方向に投射される投射画像の輝度を、当該視角に対向する方向とは異なる方向に投射される投射画像の輝度に対して下げることで、当該重複領域における視角方向と投射方向との交差角が小さく、かつ、輝度が高く認識されてしまう画像光の輝度を下げることができる。これによれば、スクリーンのゲイン特性を補完することができるので、全体画像を斜方から観察する場合(視角がスクリーンの法線に対して傾斜している場合)でも、全体画像における重複領域と他の領域との輝度差を認識させづらくすることができる。
本発明では、前記輝度設定手段は、前記画像出力装置から前記各プロジェクタに出力される前記画像情報を処理することが好ましい。
本発明によれば、輝度設定手段が、画像出力装置からプロジェクタに出力される画像情報を処理することにより、前述の重複領域における輝度の設定を画像情報レベルで行うことができる。これによれば、各投射画像における重複領域の輝度設定を、より柔軟に行うことができるため、適切な調整を容易に行うことができる。
あるいは、本発明では、前記輝度設定手段は、前記各投射画像に係る画像光の光路上に挿抜され、前記画像光の一部を遮蔽する遮光板と、前記遮光板を前記光路上に挿抜する移動手段と、前記視角情報に基づく前記視角に応じて、前記移動手段の駆動を制御する移動手段制御部とを備えるが好ましい。
本発明によれば、移動手段制御部が、遮光板を各投射画像に係る画像光の光路上に挿抜する移動手段の駆動を、視角に応じて制御する。これによれば、例えば、2台のプロジェクタから投射される各投射画像のうち、視角に対向する方向に投射される一方の投射画像に係る画像光の光路上に遮光板を深く挿入し、また、視角に対向する方向とは異なる方向に投射される他方の投射画像に係る画像光の光路上に遮光板を浅く挿入することにより、一方の投射画像における重複領域の輝度を、他方の投射画像における重複領域の輝度より低減することができる。従って、重複領域における各投射画像の寄与率を調整することができる。
また、輝度設定手段が、遮光板及び移動手段を備えていることにより、前述のような画像情報レベルで輝度設定を行う必要がなくなる。これによれば、マルチプロジェクションシステムにおける各投射画像の輝度設定における演算等の処理を軽減することができる。
本発明では、当該マルチプロジェクションシステムを操作する赤外線信号を出力するリモートコントローラを備え、前記視角情報取得手段は、互いに離間して配置され、かつ、前記赤外線信号の信号強度を取得する複数の赤外線センサを備え、前記画像出力装置は、前記赤外線センサにより取得された前記信号強度、及び、当該赤外線センサに前記赤外線信号が到達する到達時間差の少なくともいずれかに基づいて、前記視角を算出する視角算出部とを備えることが好ましい。
本発明によれば、赤外線信号の信号強度及び当該赤外線信号の赤外線センサへの到達時間差に基づいてリモートコントローラの位置を算出することができ、これにより、視角を算出することができる。
例えば、視角情報取得手段の複数の赤外線センサが、各投射画像の並列方向に沿った全体画像の両端近傍に、当該全体画像の中央から同じ距離だけ離れて設けられ、観察者が、リモートコントローラを用いて赤外線信号を、視角と同方向に出力した場合、当該視角がスクリーンの法線に対して傾斜していると、各赤外線センサで受信される赤外線信号の信号強度及び当該各赤外線センサへの到達時間に差が生じる。具体的に、一方の投射画像寄りに位置するリモートコントローラから全体画像の中央に向かって赤外線信号が出力された場合では、当該一方の投射画像寄りに設けられた赤外線センサの方が、他方の投射画像寄りに設けられた赤外線センサに比べて、受信される赤外線信号の信号強度は高く、また、到達時間も早く検出される。これに対し、全体画像の中央におけるスクリーンの法線上に位置するリモートコントローラから当該全体画像の中央に向かって赤外線信号が出力された場合では、それぞれの赤外線センサで、同じ信号強度及び到達時間となる。
このため、視角算出部により、これら赤外線センサによって検出される赤外線信号の信号強度及び到達時間差に基づいて、リモートコントローラの位置を算出することができ、これに基づいて、視角を算出することができる。従って、視角をより正確に算出することができるので、輝度設定手段による重複領域の輝度設定を一層適切に行うことができる。
あるいは、本発明では、前記視角情報取得手段は、視点の位置を取得する焦電型赤外線センサを備え、前記画像出力装置は、前記焦電型赤外線センサにより取得された前記視点の位置に基づいて、前記視角を算出する他の視角算出部を備えることが好ましい。
本発明によれば、視角情報取得手段が、焦電型赤外線センサを備えて構成されていることにより、視点の位置(観察者の位置)を適切に取得することができる。また、この取得された視点の位置に基づいて、他の視角算出部が、視角をより正確に算出することができる。従って、輝度設定手段による重複領域における輝度設定を一層適切に行うことができる。
また、前述のリモートコントローラからの赤外線信号を検出する赤外線センサの場合とは異なり、焦電型赤外線センサにより視点の位置を常に取得することができる。これによれば、観察者(視点)が移動した場合でも、変更された視点の位置を即座に取得することができ、当該変更された視点の位置に応じて視角を算出することができる。従って、視点の位置が移動した場合でも、当該視点の位置に応じた各投射画像における重複領域の輝度設定を即座に行うことができる。
また、本発明の画像表示方法は、スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムに用いられる画像表示方法であって、前記マルチプロジェクションシステムは、前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段を備え、当該画像表示方法は、前記全体画像に係る原画像の画像情報を生成する原画像生成ステップと、生成された前記原画像の画像情報に基づいて、前記各投射画像に係る部分画像の画像情報を生成する部分画像生成ステップと、前記視角情報に基づいて、前記視角を算出する視角算出ステップと、算出された前記視角に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定ステップと、前記部分画像の画像情報を前記各プロジェクタに出力して、当該各プロジェクタに前記投射画像を投射させる部分画像出力ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、前述のマルチプロジェクションシステムと同様の効果を奏することができる。
すなわち、視角算出ステップにて視角が算出され、当該視角に応じて、輝度設定ステップにて、各部分画像に対応する各投射画像の重複領域における輝度が設定される。これによれば、重複領域における各投射画像の寄与率を視角に応じて調整することができるので、例えば、視角が傾斜している場合でも、全体画像における重複領域の輝度と他の領域の輝度との差を小さくすることができ、継ぎ目の目立たない全体画像を形成表示することができる。
また、本発明の画像表示プログラムは、スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムの前記画像出力装置により実行される画像表示プログラムであって、前記マルチプロジェクションシステムは、前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段を備え、当該画像表示プログラムは、前記画像出力装置に、前記全体画像に係る原画像の画像情報を生成する原画像生成ステップと、生成された前記原画像の画像情報に基づいて、前記各投射画像に係る部分画像の画像情報を生成する部分画像生成ステップと、前記視角情報に基づいて、前記視角を算出する視角算出ステップと、算出された前記視角に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定ステップと、前記部分画像の画像情報を前記各プロジェクタに出力させる部分画像出力ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、前述の画像表示方法と同様の効果を奏することができる。
すなわち、画像出力装置にて、本発明の画像表示プログラムが実行されることで、前述の各ステップが処理され、これにより、各投射画像の重複領域における輝度の設定を視角に応じて行うことができ、当該重複領域における各投射画像の寄与率を調整することができる。従って、例えば、どの方向から全体画像を観察する場合でも、当該全体画像における重複領域と他の領域との輝度差を目立たなくさせることができる。
なお、このような画像表示プログラムは、ディスク型記録媒体や、半導体等の記憶媒体等の記録媒体に記録することができ、このような記録媒体に記録された画像表示プログラムを読み込んで実行することにより、前述の画像表示プログラムと同様の効果を奏することができる。また、このような記録媒体を利用して、前述の画像表示プログラムをインストール及び配布することができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔マルチプロジェクションシステム1の構成〕
図1は、本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1の構成を示す図である。
本実施形態のマルチプロジェクションシステム(以下、「MPS」と略す場合がある)1は、図1に示すように、画像信号を出力するPC(Personal Computer)等の画像出力装置2と、当該画像信号に応じた画像を形成するプロジェクタ3(3A,3B)と、当該各プロジェクタ3により投射画像が投影されるスクリーンSCRと、当該MPS1を操作する赤外線信号を出力するリモートコントローラ4(図2参照)と、観察者の視角に係る情報を取得する視角情報取得手段5(図2参照)とを備えて構成されている。そして、当該MPS1では、2台のプロジェクタ3A,3Bにより、各投射画像P1,P2がスクリーンSCRに投影される際に、当該投射画像P1,P2の互いに近接する領域PB(以下、重複領域PBという)を重複させ、これにより、1つの全体画像PIを表示している。
〔プロジェクタ3の構成〕
プロジェクタ3は、詳しい図示を省略するが、光源装置と、当該光源装置から射出された光束を画像出力装置2から入力する画像信号に応じて変調して投射画像に係る画像を形成する光変調装置と、当該形成された画像をスクリーンSCR上に拡大投射する投射光学装置とを備えて構成されている。
このうち、光源装置としては、超高圧水銀ランプ等の放電型光源ランプを備えた構成とすることができるほか、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源を備えた構成とすることができる。
また、光変調装置としては、一対の透明基板間に液晶が封入され、印加電圧に応じて液晶の配向状態が変化することにより、入射した光束を変調する液晶パネルを採用することができるほか、マイクロミラーを用いたデバイス等を採用することもできる。
このようなプロジェクタ3のうち、プロジェクタ3Aは、図1に示すように、スクリーンSCR上に投射された全体画像PIのうち、観察者から見て左側を構成する投射画像P1を形成投射し、また、プロジェクタ3Bは、右側を構成する投射画像P2を形成投射する。
〔視角情報取得手段5の構成〕
図2は、視角情報取得手段5の構成を示す図である。
視角情報取得手段5は、リモートコントローラ4から出力された赤外線信号を受信して、当該リモートコントローラ4の位置情報を取得する。この視角情報取得手段5は、図2に示すように、スクリーンSCRの左右方向(投射画像P1,P2の配列方向)の両端に、画像観察側(視点Vが位置する側)に露出するように設けられた赤外線センサ51(51L,51R)と、当該各赤外線センサ51L,51Rにそれぞれ接続されるシグナルコンディショナ52(52L,52R)と、これらシグナルコンディショナ52(52L,52R)から入力する情報を、画像出力装置2に出力する情報出力部53とを備えて構成されている。
赤外線センサ51(51L,51R)は、それぞれ、観察者の入力操作に応じてリモートコントローラ4から出力される赤外線信号を受信するとともに、当該赤外線信号の強度を取得する。そして、これら赤外線センサ51L,51Rは、受信した赤外線信号及び当該信号の強度を、それぞれシグナルコンディショナ52L,52Rに出力する。
シグナルコンディショナ52L,52Rのうち、シグナルコンディショナ52Lは、赤外線センサ51Lに接続され、また、シグナルコンディショナ52Rは、赤外線センサ51Rに接続されている。そして、これらシグナルコンディショナ52L,52Rは、それぞれ赤外線センサ51L,51Rから入力する信号を増幅、フィルタリング及びD/A変換(デジタル−アナログ変換)して、情報出力部53に出力する。
情報出力部53は、各シグナルコンディショナ52L,52Rから入力する前述の赤外線信号に基づく操作信号、及び、当該赤外線信号の強度に係る情報を画像出力装置2に出力する。また、情報出力部53は、これらのほかに、当該操作信号に係る赤外線信号の各赤外線センサ51L,51Rへの到達時間差を算出し、当該到達時間差を、画像出力装置2に出力する。
〔画像出力装置2の構成〕
図3は、画像出力装置2に構成を示すブロック図である。
画像出力装置2は、視角情報取得手段5から入力する情報に基づいて、観察者の視角を算出し、当該視角に応じて重複領域PBの輝度を調整した投射画像P1,P2の画像信号を生成し、当該画像信号を各プロジェクタ3(3A,3B)に出力する。
この画像出力装置2は、図3に示すように、操作信号取得部21、視角算出部22、記憶部23、原画像生成部24、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26を備えて構成されている。
操作信号取得部21は、視角情報取得手段5の情報出力部53から入力する信号から操作信号を取得する。そして、操作信号取得部21は、当該操作信号に基づく処理を、画像出力装置2に実行させる。
視角算出部22は、同じく、情報出力部53から入力する信号から、赤外線信号の信号強度及び前述の到達時間差に係る情報を取得し、当該信号強度及び到達時間差から、リモートコントローラ4の角度、すなわち、視点Vからの視角を算出する。この視角算出部22は、算出した視角を第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26に出力する。
記憶部23は、画像出力装置2の動作に必要な各種データやプログラム等を記憶している。例えば、記憶部23は、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26による各投射画像P1,P2に係る画像情報の生成に際して利用される投射関連情報を記憶している。このような投射関連情報として、プロジェクタ3からスクリーンSCRまでの距離である投射距離、投射画像サイズ、各投射画像の重複領域の幅、及び、スクリーン特性等の他、後述するブレンド関数等が挙げられる。
原画像生成部24は、各プロジェクタ3によってスクリーンSCRに投射される全体画像PIに係る画像情報を生成する。
ここで、スクリーンSCRのゲイン特性について説明する。
図4は、重複領域PBにおける画像光の入射方向と視角方向との交差角を示す図である。
スクリーンSCRは、画像光の入射方向と当該スクリーンSCRを観察する方向である視角との交差角に応じてゲイン特性が異なる。
具体的に、各プロジェクタ3A,3BからスクリーンSCRの背面側(観察者が位置する側とは反対側)に投射された各投射画像P1,P2に係る画像光は、当該スクリーンSCRを構成するレンチキュラーにより、前面側(観察者が位置する側)に拡散される。このうち、観察者により認識される画像光は、当該拡散された画像光のうち、観察者の視点Vに向かう画像光である。
ここで、図4に示すように、プロジェクタ3から射出された画像光のスクリーンSCRへの入射方向と、当該画像光の視点Vへの入射方向との交差角(θ)は、当該画像光のスクリーンSCRへの入射位置が、視点Vから遠ざかるにしたがって大きくなる。
例えば、重複領域PBにおける視点Vに最も近い位置PtAにプロジェクタ3Aから入射する画像光の入射方向(LAで示す)と、当該画像光の視点Vへの入射方向(VAで示す)との交差角(θA)は、重複領域PBの中央である位置PtBにプロジェクタ3Aから入射する画像光の入射方向(LB)と、当該画像光の視点Vへの入射方向(VBで示す)との交差角(θB)より小さい。また、当該交差角(θB)は、重複領域PBにおける視点Vから最も離れた位置PtCにプロジェクタ3Aから入射する画像光の入射方向(LCで示す)と、当該画像光の視点Vへの入射方向(VC)との交差角(θC)より小さい。
図5は、典型的な透過型スクリーンにおける視角とゲインとの関係を示す図である。
前述の交差角(θ)は、図5より明らかなように、スクリーンSCRのゲインに影響し、観察される画像光の輝度に影響を及ぼす。すなわち、スクリーンSCRのゲインは、交差角(θ)が小さいほど、高くなるような特性を有している。このため、当該交差角(θ)が小さいほど、認識される画像光の輝度は高くなり、交差角(θ)が大きいほど、当該画像光の輝度は低くなる。
具体的に、スクリーンSCR上の位置PtAに入射し、かつ、視点Vに入射する画像光Aの輝度は、位置PtBに入射し、かつ、視点Vに入射する画像光Bの輝度より高く、また、当該画像光Bの輝度は、位置PtCに入射し、かつ、視点Vに入射する画像光Cの輝度より高い。
このようなスクリーンSCRのゲイン特性が、記憶部23に記憶されている。
また、記憶部23には、投射関連情報として、投射画像P1,P2の各重複領域PBを重ね合わせた際に、当該重複領域PBの輝度が他の領域の輝度より高くならないように、当該各投射画像P1,P2の重複領域PBに輝度変化を生じさせるためのブレンド関数f(x)を記憶している。このブレンド関数f(x)は、以下の(式1)に示される。
なお、(式1)において、xは重複領域PBにおける投射画像の端部からの画素の相対位置を表し、最大値を1として正規化した値である。すなわち、各投射画像P1,P2における他方の投射画像側の端部がx=0となる。また、係数aは、0以上2以下の値であり、左側の投射画像P1の係数をalとし、右側の投射画像P2の係数をarとすると、以下の(式2)が成立する。
Figure 2008216427
Figure 2008216427
図6〜図8は、重複領域PBにおける相対画素位置と、当該相対画素位置に応じた画素列に乗算される階調変化率とを示す図であり、当該図6〜図8には、それぞれ係数aが、1.0、0.5及び1.5である場合の相対画素位置と階調変化率とが実線で示されている。
(式1)に示されるブレンド関数f(x)により、図6〜図8に示すように、一方の投射画像の重複領域PBにおける各画素列に乗算される階調変化率が算出される。
具体的に、係数a=1.0の場合には、図6にて実線で示すように、0≦x≦1の範囲で、階調変化率は、傾き1で直線的に変化する。また、係数a=0.5の場合には、図7にて実線で示すように、階調変化率は、0≦x≦0.5の範囲では傾き0.5で、0.5≦x≦1の範囲では傾き1.5で直線的に変化する。さらに、係数a=1.5の場合では、図8にて実線で示すように、階調変化率は、0≦x≦0.5の範囲では傾き1.5で、0.5≦x≦1の範囲では傾き0.5で直線的に変化する。このようにして、係数aを変更することにより、重複領域PBにおける相対画素位置(x)に応じて、階調変化率が算出される。
そして、一方の投射画像の重複領域PBにおける当該投射画像の端部に位置する画素列に、相対画素位置(x)=0の階調変化率を乗算し、また、当該重複領域PBの反対側の端部に位置する画素列に、相対画素位置(x)=1の階調変化率を乗算する。さらに、重複領域PBにおける他の画素列においては、対応する相対画素位置(x)に係る階調変化率を乗算する。
さらに、他方の投射画像の重複領域PBにおける各画素列には、前述の(式2)で算出される係数aに係るブレンド関数f(x)により算出された階調変化率が、同様に乗算される。
具体的に、当該他方の投射画像の重複領域PBにおける当該投射画像の端部に位置する画素列に、画素相対位置(x)=0の階調変化率を乗算し、また、当該重複領域PBの反対側の端部(投射画像の端部)に対応する画素列に、画素相対位置(x)=1の階調変化率を乗算する。さらに、重複領域PBにおける他の画素列においては、対応する相対画素位置(x)に係る階調変化率を乗算する。
このように、重複領域PBの各画素列に、当該画素列に対応する画素相対位置(x)の階調変化率を乗算することにより、各投射画像P1,P2の中央寄りの重複領域PBの端部側では輝度が高く、投射画像P1,P2の端部側の重複領域PBの端部では輝度が低くなる。そして、これら投射画像P1,P2を各重複領域PBで重ね合わせると、図6〜図8にて実線(一方の投射画像の画素列に乗算する階調変化率)及び破線(一方の投射画像の画素列と同じ位置の他方の投射画像の画素列に乗算する階調変化率)で示すように、重複領域PB全体で階調変化率が1となり、全体画像PIにおける重複領域PBの輝度が、他の領域の輝度と略同じとなる。
図9〜図11は、視角に応じた各投射画像P1,P2の重複領域PBの輝度変化を示す図であり、当該図9〜図11には、それぞれ、全体画像PIを正面から観察する場合、左斜方から観察する場合及び右斜方から観察する場合の図が示されている。
ここで、係数aの設定について説明する。
前述の(式1)で示されるブレンド関数f(x)の係数aは、視点Vからの視角及びスクリーンSCRのゲイン特性等の投射関連情報に応じて設定される。
具体的に、係数aは、図9に示すように、全体画像PIの視角が、スクリーンSCRの法線に平行な方向である場合には、各投射画像P1のブレンド関数f(x)に係数a=1が設定される。そして、全体画像PIにおいて左側の画像を構成する投射画像P1に対して、当該係数a=1のブレンド関数f(x)により算出された階調変化率が設定されたブレンドマスクBM1が施される。これにより、前述の図6に示したように、当該投射画像P1の重複領域PBに、投射画像P2側に向かうに従って低下する輝度変化が生じる。また、同様に、全体画像PIにおいて右側の画像を構成する投射画像P2のブレンド関数f(x)に、前述の(式2)から算出された係数a=1が設定される。そして、当該投射画像P2に対して、係数a=1のブレンド関数f(x)により算出された階調変化率が設定されたブレンドマスクBM2が施される。これにより、同じく図6に示したように、投射画像P2の重複領域PBに、投射画像P1側に向かうに従って低下する輝度変化が生じる。
そして、これら投射画像P1,P2を重複領域PBで重ね合わせた全体画像PIでは、重複領域PB全体の階調変化率が1であるので、当該重複領域PBの輝度を他の領域の輝度と略同じにすることができ、適切に投射画像P1,P2を重ね合わせることができる。
一方、図10及び図11に示すように、全体画像PIの視角が、スクリーンSCRの法線に対して傾斜した方向である場合には、当該視角に対向する投射画像(図10では、投射画像P2であり、図11では、投射画像P1)に対して、係数aが小さく設定されたブレンドマスクBMが設定される。
具体的に、図10に示すように、視点Vが投射画像P1側にある場合には、例えば、当該視点Vからの視角に対向する投射画像P2に対して、係数a=0.5に基づく階調変化率を有するブレンドマスクBM2が施される。また、投射画像P1に対しては、前述の(式2)から算出される係数1.5に基づく階調変化率を有するブレンドマスクBM1が施される。これにより、視角に対向する投射画像P2の重複領域PBにおける輝度が低くなる一方で、投射画像P1の重複領域PBにおける輝度が高くなる。
また、図11に示すように、視点Vが投射画像P2側にある場合には、例えば、当該視点Vからの視角に対向する投射画像P1に対して、係数a=0.5に基づく階調変化率を有するブレンドマスクBM1が施される。また、投射画像P2に対しては、前述の(式2)から算出される係数a=1.5に基づく階調変化率を有するブレンドマスクBM2が施される。これにより、観察方向に対向する投射画像P1の重複領域PBにおける輝度が低くなる一方で、投射画像P2の重複領域PBにおける輝度が高くなる。
このようにして、視角に対向する投射画像の重複領域PBの輝度を、他方の投射画像の重複領域PBの輝度に対して低く設定することにより、全体画像PIでの重複領域PBにおける各投射画像P1,P2の寄与率を調整することができる。これにより、前述のスクリーンSCRのゲイン特性を補完することができ、視角がスクリーンSCRの法線に対して傾斜している場合でも、重複領域PB全体における輝度を一定とした全体画像PIを観察することができる。
なお、本実施形態では、前述の(式1)及び(式2)によって示されるブレンド関数を用いたが、これに限らず、他の式によって示されるブレンド関数や、スクリーンゲイン及び各プロジェクタの実際の輝度値等を含む投射関連情報に基づいて、予め階調変化率を数値化したルックアップテーブルを用いてもよい。
図3に戻り、第1投射画像生成部25は、プロジェクタ3Aに投射画像P1に係る画像信号を出力する。この際、第1投射画像生成部25は、前述の視角算出部22により算出された視角、及び、記憶部23に記憶された投射関連情報に基づいて、重複領域PBにおけるブレンドマスク処理を行った上で、当該処理した画像情報に係る画像信号を、プロジェクタ3Aに出力する。
このような第1投射画像生成部25は、部分画像生成部251、マスク設定部252、マスク処理部253及び画像出力部254を備えて構成されている。
部分画像生成部251は、原画像生成部24により生成された全体画像PIに係る画像情報から、プロジェクタ3Aにより投射される領域の部分画像に係る画像情報を生成する。この生成された画像情報は、マスク処理部253に出力される。
マスク設定部252は、視角算出部22により算出された視角、及び、記憶部23に記憶された投射関連情報に基づいて、部分画像生成部251により生成された部分画像に施す前述のブレンドマスクBMを設定する。具体的に、マスク設定部252は、視角及び投射関連情報に基づいて、係数a(al)を設定する。そして、マスク設定部252は、当該係数a(al)に基づく重複領域PBの画素列ごとの階調変化率を算出し、算出された階調変化率を画素列ごとにまとめたブレンドマスクBMを設定する。
マスク処理部253は、マスク設定部252により設定されたブレンドマスクBMを、部分画像生成部251から入力する部分画像に施して、当該部分画像を処理する。具体的に、ブレンドマスクBMに設定された各画素列の階調変化率を、部分画像における対応する画素列を構成する各画素の輝度に乗算する。これにより、前述のように、当該部分画像における重複領域PBに対応する領域の各画素の輝度が、当該部分画像の端部に向かうに従って低下する。すなわち、これらマスク設定部252及びマスク処理部253が、本実施形態においては、本発明の輝度設定手段に相当する。
画像出力部254は、マスク処理部253によりブレンドマスク処理が施された部分画像に係る画像信号を、プロジェクタ3Aに出力する。これにより、当該処理した部分画像である投射画像P1が、プロジェクタ3AによりスクリーンSCRに投射される。
第2投射画像生成部26は、第1投射画像生成部25と同様に、原画像生成部24により生成された全体画像PIに係る画像情報から、プロジェクタ3Bにより投射される領域の部分画像に係る画像情報を生成し、当該部分画像に対してブレンドマスク処理を実行した後、当該処理した部分画像に係る画像信号を、プロジェクタ3Bに出力する。
この第2投射画像生成部26は、第1投射画像生成部25と同様に、部分画像生成部261、マスク設定部262、マスク処理部263及び画像出力部264を備えて構成されており、マスク設定部262及びマスク処理部263が、本実施形態においては、本発明の輝度設定手段に相当する。なお、マスク設定部262が設定する係数a(ar)は、前述の式2が成立する係数である。
これら部分画像生成部261、マスク設定部262、マスク処理部263及び画像出力部264の機能は、第1投射画像生成部25の部分画像生成部251、マスク設定部252、マスク処理部253及び画像出力部254と同様であるので、説明を省略する。
〔画像表示処理SA〕
図12は、画像出力装置2で実行される画像表示処理SAの処理過程を示すフローチャートである。
画像出力装置2は、各プロジェクタ3(3A,3B)に画像信号を出力して、当該各プロジェクタ3により投射画像P1,P2を形成投射させる際に、以下に示す画像表示処理SAを実行する。この画像表示処理SAは、記憶部23に記憶された画像表示プログラムを画像出力装置2が実行することにより処理される。
この画像表示処理SAでは、図12に示すように、まず、画像出力装置2の原画像生成部24が、スクリーンSCR上に投射する全体画像PIに係る原画像の画像情報を生成する(原画像生成ステップSA01)。
この後、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26の部分画像生成部251,261が、それぞれ、生成された原画像に係る画像情報から、プロジェクタ3A,3Bにより投射される領域の画像である部分画像を生成する(部分画像生成ステップSA02)。
一方、視角算出部22が、視角情報取得手段5の情報出力部53から入力する視角情報、具体的に、リモートコントローラ4からの赤外線信号の信号強度、及び、当該赤外線信号の赤外線センサ51L,51Rへの到達時間差に係る情報を取得する。そして、視角算出部22は、これらの情報に基づいて、リモートコントローラ4の位置を算出し、当該リモートコントローラ4の位置から、視点Vからの視角を算出する(視角算出ステップSA03)。
この後、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26のマスク設定部252,262が、視角算出部22により算出された視角、及び、記憶部23に記憶された投射関連情報に基づいて、前述のブレンドマスクBM1,BM2を設定する(マスク設定ステップSA04)。
さらに、各マスク処理部253,263が、設定されたブレンドマスクBM1,BM2で、ステップSA02にて生成された各部分画像を処理する(マスク処理ステップSA05)。これらマスク設定ステップSA04及びマスク処理ステップSA05が、本実施形態においては、本発明の輝度設定ステップに相当する。
そして、画像出力部254,264が、処理された部分画像に係る画像信号を、それぞれプロジェクタ3A,3Bに出力する(画像出力ステップSA06)。これにより、ブレンドマスク処理が施された部分画像に係る画像信号が、各プロジェクタ3A,3Bに入力し、当該各プロジェクタ3A,3Bにより、投射画像P1,P2がスクリーンSCR上に投射される。
以上により、画像表示処理SAが終了する。
なお、前述の画像表示処理SAは、各プロジェクタ3A,3Bにより画像表示を行う場合には、常に実行されている。このため、リモートコントローラ4が移動した場合には、赤外線センサ51L,51Rにより受信されるリモートコントローラ4の赤外線信号の信号強度、及び、当該赤外線センサ51L,51Rへの赤外線信号の到達時間差から、視角算出部22が、当該リモートコントローラ4の位置及び視角を再算出し、当該視角及び前述の投射関連情報に基づいて、マスク設定部252,262が、ブレンド関数f(x)から新たにブレンドマスクBM1,BM2を設定する。
以上説明した本実施形態のMPS1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)プロジェクタ3A,3BによりスクリーンSCRに投射される投射画像P1,P2は、重複領域PBにて互いに重ね合わされる。この重複領域PBにおける投射画像P1,P2のそれぞれの寄与率は、視角に応じて設定される。
例えば、視点Vが、全体画像PIの中央から左側にずれ、当該全体画像PIの観察方向である視角が、スクリーンSCRの法線に対して傾斜している場合には、視角情報取得手段5により取得された視角情報に基づいて、画像出力装置2の視角算出部22が視角を算出する。そして、算出された視角及び記憶部23に記憶されたブレンド関数等の投射関連情報に基づいて、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26の各マスク設定部252,262が、視角に対向する方向に投射される投射画像P2における重複領域PB全体の輝度を、当該対向する方向とは異なる方向に投射される投射画像P1の重複領域PB全体の輝度より低く設定するブレンドマスクBM2,BM1を設定する。
そして、各マスク処理部253,263が、設定されたブレンドマスクBM1,BM2を用いて、投射画像P1,P2に係る部分画像をそれぞれ処理し、当該処理した部分画像に係る画像信号を、画像出力部254,264が、プロジェクタ3A,3Bにそれぞれ出力する。
これによれば、各プロジェクタ3A,3Bによって投射される投射画像P1,P2のうち、視角に対向する方向に投射される投射画像の重複領域PBにおける輝度を、当該視角に対向する方向とは異なる方向に投射される投射画像の重複領域PBにおける輝度より低くすることができる。このため、スクリーンのゲイン特性により、観察者に強く認識される側の投射画像の輝度を低減することができ、当該ゲイン特性を補完することができる。従って、視角がスクリーンSCRの法線に沿う方向でなくても、全体画像PIにおける重複領域PBを認識させづらくすることができる。
また、このようなマルチプロジェクションシステム1では、各プロジェクタ3A,3Bを近接配置する必要がないので、当該プロジェクタ3A,3Bの設置自由度を向上することができるとともに、設置場所を小さくすることができる。
(2)また、このような投射画像P1,P2の重複領域PBにおける輝度変化は、画像出力装置2のマスク設定部252,262及びマスク処理部253,263により画像情報レベルで行われ、ブレンドマスク処理が行われた部分画像に係る画像信号は、画像出力部254,264により、プロジェクタ3A,3Bにそれぞれ出力される。
これによれば、プロジェクタ3A,3Bは、入力した画像情報に応じた投射画像P1,P2を、スクリーンSCR上に形成投射すればよいこととなる。従って、各プロジェクタ3A,3Bでの画像形成時の処理を軽減することができる。
(3)視角情報取得手段5は、リモートコントローラ4から出力された赤外線信号を受信するとともに、当該赤外線信号の強度を検出する赤外線センサ51(51L,51R)を備えている。そして、画像出力装置2の視角算出部22は、視角情報取得手段5から入力する赤外線信号の信号強度と、各赤外線センサ51L,51Rに到達した赤外線信号の到達時間差とに基づいて、視点Vの位置及び視角を算出する。
これによれば、観察者がリモートコントローラ4を用いて簡便に視角を設定することができ、これに基づいて、当該視角に応じた各投射画像P1,P2の重複領域PBにおける寄与率を、適切に設定することができる。
なお、上述した視角算出部22は、視角情報取得手段5から入力する赤外線信号の信号強度と、各赤外線センサ51L,51Rに到達した赤外線信号の到達時間差との両方によって視角を算出したが、信号強度及び到達時間差のいずれか一方を用いれば、視点Vの位置及び視角を算出することは可能である。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るMPS1Aについて説明する。
本実施形態のMPS1Aは、前述のMPS1と同様の構成を備えるが、当該MPS1では、画像出力装置2が、生成した部分画像に対してブレンドマスク処理を行うことにより、投射画像P1,P2の重複領域PBの輝度変化を生じさせていたのに対し、本実施形態のMPS1Aでは、各プロジェクタ3A,3Bから投射される投射画像P1,P2の光路上に介装される輝度設定手段6により、各投射画像P1,P2の重複領域PBにおける輝度変化を生じさせる点で、MPS1AとMPS1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るMPS1Aの構成を示す模式図である。
MPS1Aは、図13に示すように、画像出力装置2A、プロジェクタ3(3A,3B)、スクリーンSCR、リモートコントローラ4(図示省略)、視角情報取得手段5及び輝度設定手段6を備えて構成されている。
このうち、輝度設定手段6(6A,6B)は、プロジェクタ3(3A,3B)から所定距離離れた位置に配置されている。そして、これら輝度設定手段6A,6Bは、画像出力装置2Aによる制御下で、各プロジェクタ3(3A,3B)から投射される投射画像P1,P2の光路における互いに近接する領域を遮光することにより、各投射画像P1,P2の重複領域PBに輝度変化を生じさせる。すなわち、輝度設定手段6Aは、投射画像P1における投射画像P2に近接する側の領域を遮光し、輝度設定手段6Bは、投射画像P2における投射画像P1に近接する側の領域を遮光する。
図14は、輝度設定手段6の構成を示す模式図である。
このような輝度設定手段6(6A,6B)は、それぞれ、図14に示すように、移動手段としてのステッピングモータ61と、当該ステッピングモータ61のスピンドル上に取り付けられた遮光板62と、ステッピングモータ61の駆動を制御するモータドライバ63とを備えて構成されている。
このうち、モータドライバ63は、画像出力装置2Aから入力する制御信号に基づいて、ステッピングモータ61を駆動させる。
遮光板62は、ステッピングモータ61の回動に伴って、プロジェクタ3から投射される投射画像の光路上に挿抜され、当該投射画像の端部(他方の投射画像に近接する側の端部)を遮光することにより、当該投射画像における重複領域PBに輝度変化を生じさせる。この遮光板62は、全体画像PIにおける投射画像P1,P2の並列方向に対する直交方向(高さ方向であり、重複領域PBの列方向)に沿って配置され、当該直交方向に沿って投射画像を遮光する。
この遮光板62による投射画像の遮光量は、ステッピングモータ61の回動量に対応し、当該ステッピングモータ61の駆動は、モータドライバ63に制御信号を出力する画像出力装置2Aによって制御される。
図15は、画像出力装置2Aの構成を示すブロック図である。
画像出力装置2Aは、前述の画像出力装置2と同様に、各プロジェクタ3A,3Bに、投射画像P1,P2に係る部分画像の画像信号を出力する。また、画像出力装置2Aは、視角情報取得手段5から入力する視角情報に基づいて、輝度設定手段6(6A,6B)に制御信号を出力し、ステッピングモータ61の駆動を制御することにより、投射画像P1,P2における重複領域PBに輝度変化を生じさせる。
この画像出力装置2Aは、図15に示すように、操作信号取得部21、視角算出部22、記憶部23、原画像生成部24、第1投射画像生成部25A、第2投射画像生成部26A、第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28を備えて構成されている。
このうち、第1投射画像生成部25A及び第2投射画像生成部26Aは、それぞれ、部分画像生成部251,261及び画像出力部254,264を備えている。そして、これら第1投射画像生成部25A及び第2投射画像生成部26Aにおいては、部分画像生成部251,261が、それぞれ、原画像生成部24にて生成された全体画像PIに係る原画像から、プロジェクタ3A,3Bが投射する領域に応じた部分画像を生成する。そして、生成された部分画像に係る画像信号を、画像出力部254,264が、それぞれプロジェクタ3A,3Bに出力する。
第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28は、それぞれ本発明の移動手段制御部に相当し、輝度設定手段6A,6Bの各モータドライバ63に制御信号を出力する。この際、各モータ制御部27,28は、視角算出部22によって算出された視角、及び、記憶部23に記憶された投射関連情報に基づいて、第1投射画像生成部25A及び第2投射画像生成部26Aから出力された部分画像に基づく投射画像P1,P2の重複領域PBが、前述のブレンドマスク処理を行った投射画像P1,P2と同様の輝度変化が生じるように、各ステッピングモータ61を駆動させる制御信号を、それぞれ輝度設定手段6A,6Bに出力する。
具体的に、図13に示したように、全体画像PIの視角が、スクリーンSCRの法線に平行である場合には、各モータ制御部27,28は、それぞれ係数a=1である場合の前述のブレンド関数f(x)により算出される画素列ごとの階調変化率を重複領域PBの各画素列に乗算した際の輝度となるように、輝度設定手段6(6A,6B)に制御信号を出力する。このような場合においては、各輝度設定手段6A,6Bの遮光板62による投射画像P1,P2の遮光量は、略同じとなる。
図16及び図17は、視角に応じた遮光板62の位置を示す図である。具体的に、図16は、全体画像PIを左斜方から観察する場合の遮光板62の位置を示す図であり、図17は、全体画像PIを右斜方から観察する場青の遮光板62の位置を示す図である。なお、図16及び図17においては、画像出力装置2A等の図示を省略している。
また、図16に示すように、観察者の視点Vが、投射画像P1側に位置し、かつ、当該視点Vからの視角が、スクリーンSCRの法線に対して左斜方に傾斜している場合には、投射画像P2の重複領域PBにおける各画素列の輝度を、投射画像P1の重複領域PBにおける対応する各画素列の輝度より低くするように、すなわち、重複領域PBにおける投射画像P2の寄与率が、投射画像P1の寄与率より低くなるように、輝度設定手段6Bの遮光板62を、投射画像P2の光路に深く挿入する一方で、輝度設定手段6Aの遮光板62を、投射画像P1の光路に浅く挿入する。
この際、例えば、遮光板62により遮光された投射画像P2における重複領域PBの輝度が、係数a=0.5である場合のフレンド関数f(x)により算出される画素列ごとの階調変化率を投射画像P2の対応する画素列に乗算した輝度となるように、第2モータ制御部28が、輝度設定手段6Bのステッピングモータ61の回動量を設定する制御信号を出力する。また、同様に、遮光板62により遮光された投射画像P1における重複領域PBの輝度が、係数a=1.5である場合の前述のブレンド関数f(x)により算出される画素列ごとの階調変化率を投射画像P1の対応する画素列に乗算した輝度となるように、第1モータ制御部27が、輝度設定手段6Aのステッピングモータ61の回動量を設定する制御信号を出力する。
さらに、図17に示すように、観察者の視点Vが、投射画像P2側に位置し、かつ、当該視点Vからの視角が、スクリーンSCRの法線に対して右斜方に傾斜している場合には、重複領域PBにおける投射画像P1の寄与率が、投射画像P2の寄与率よりも低くなるように、輝度設定手段6Aの遮光板62を、投射画像P1の光路に深く挿入する一方で、輝度設定手段6Bの遮光板62を、投射画像P2の光路に浅く挿入する。
この際、例えば、遮光板62により遮光された投射画像P1における重複領域PBの輝度が、係数a=0.5である場合の前述のブレンド関数f(x)により算出される画素列ごとの階調変化率を投射画像P1の対応する画素列に乗算した輝度となるように、第1モータ制御部27が、輝度設定手段6Aのステッピングモータ61の回動量を設定する制御信号を出力する。また、同様に、遮光板62により遮光された投射画像P2の重複領域PBの輝度が、係数a=1.5である場合のフレンド関数f(x)により算出される画素列ごとの階調変化率を投射画像P2の対応する画素列に乗算した輝度となるように、第2モータ制御部28が、輝度設定手段6Bのステッピングモータ61の回動量を設定する制御信号を出力する。
図18は、画像出力装置2Aにより実行される画像表示処理SBの処理過程を示すフローチャートである。
画像出力装置2Aは、前述の画像出力装置2と同様に、各プロジェクタ3により画像表示を行う場合には、記憶部23に記憶された画像表示プログラムを実行することにより、画像表示処理SBを行う。
この画像表示処理SBでは、図18に示すように、まず、前述の画像表示処理SAのステップSA01〜SA03と同様の処理を行う。
具体的に、画像出力装置2Aの原画像生成部24が、全体画像PIに係る画像情報を生成する(原画像生成ステップSB01)。
この後、第1投射画像生成部25A及び第2投射画像生成部26Aの部分画像生成部251,261が、生成された全体画像PIに係る画像情報から、プロジェクタ3A,3Bによって投射される領域の画像である部分画像を生成する(部分画像生成ステップSB02)。
この際、視角算出部22が、視角情報取得手段5から入力する視角情報に基づいて、視角を算出する(視角算出ステップSB03)。
この後、第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28が、前述のように、算出された視角、及び、記憶部23に記憶された投射関連情報に基づいて、輝度設定手段6A,6Bの各ステッピングモータ61の回動角を設定する(回動角設定ステップSB04)。
そして、当該第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28が、各ステッピングモータ61の回動角が、ステップSB04で設定された回動角となるように、輝度設定手段6A,6Bの各モータドライバ63に制御信号を出力する(制御信号出力ステップSB05)。これにより、各ステッピングモータ61が回動し、各遮光板62による投射画像P1,P2の遮光量が設定される。これら回動角設定ステップSB04及び制御信号出力ステップSB05が、本実施形態においては、本発明の輝度設定ステップに相当する。
また、第1投射画像生成部25A及び第2投射画像生成部26Aの画像出力部254,264が、部分画像生成部251,261により生成された部分画像に係る画像信号を、各プロジェクタ3A,3Bに出力する(画像出力ステップSB06)。これにより、重複領域PBにおいて前述のブレンドマスク処理を施した場合と同様の輝度変化が、スクリーンSCR上に投影された各投射画像P1,P2で生じる。
以上により、画像表示処理が終了する。
なお、画像表示処理SBは、前述のMPS1により実行される画像表示処理SAと同様に、画像表示を行う場合には常に実行されている。このため、リモートコントローラ4の赤外線出力方向の変更に伴って、第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28が、視角算出部22により算出された視角及び投射関連情報に応じて、各ステッピングモータ61の回動量を設定し、これにより、各遮光板62による投射画像P1,P2の遮光量は調整される。
以上説明した本実施形態のMPS1Aによれば、前述のMPS1が奏することのできる効果(1)及び(3)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(4)輝度設定手段6Aの遮光板62は、投射画像P1に係る画像光の光路における投射画像P2側の端部を遮光する位置に設けられ、また、輝度設定手段6Bの遮光板62は、投射画像P2に係る画像光の光路における投射画像P1側の端部を遮光する。この各遮光板62の遮光量は、画像出力装置2Aの第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28により設定される各ステッピングモータ61の回動量に対応する。そして、これら第1モータ制御部27及び第2モータ制御部28は、当該ステッピングモータ61の回動量を、視角算出部22により算出された視角、及び、記憶部23に記憶されたブレンド関数等の投射関連情報に基づいて設定する。
これによれば、各投射画像P1,P2の重複領域PBにおける各画素列の輝度を、視角に応じて調節することができるほか、生成された部分画像に係る画像情報を処理する場合に比べ、画像出力装置2Aでの処理を軽減することができる。
〔3.第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係るMPS1Bについて説明する。
本実施形態のMPS1Bは、前述のMPS1と同様の構成を備えるが、当該MPS1では、画像出力装置2の視角算出部22が、視角情報取得手段5の赤外線センサ51L,51Rにより受光されるリモートコントローラ4からの赤外線信号の信号強度、及び、当該赤外線信号の各赤外線センサ51L,51Rへの到達時間差に基づいて視角を算出していたのに対し、本実施形態のMPS1Bでは、画像出力装置2Bの視角算出部22Bが、視角情報取得手段7を構成する焦電型赤外線センサ71によって取得される観察者の位置に基づいて視角を算出する点で、MPS1BとMPS1とは相違する。
図19は、本実施形態に係るMPS1Bの構成を示すブロック図である。また、図20は、視角情報取得手段7の構成を示す模式図である。
MPS1Bは、図19に示すように、画像出力装置2B、プロジェクタ3(3A,3B)、リモートコントローラ4、スクリーンSCR(図20参照)及び視角情報取得手段7を備えている。
このうち、視角情報取得手段7は、観察者の位置を検出し、当該観察者の位置を示す位置情報を、画像出力装置2Bに出力する。この視角情報取得手段7は、図20に示すように、焦電型赤外線センサ71(71L,71R)、シグナルコンディショナ72(72L,72R)及び情報出力部73を備えて構成されている。
焦電型赤外線センサ71(71L,71R)は、スクリーンSCRの水平方向(左右方向)の端部に、当該スクリーンSCRの前面側(観察者が位置する側)に露出するように、それぞれ設けられている。そして、焦電型赤外線センサ71L,71Rは、人体から発せられる赤外線を検出し、検出した赤外線の強度を、当該シグナルコンディショナ72L,72Rに出力する。
シグナルコンディショナ72(72L,72R)は、それぞれ焦電型赤外線センサ71L,71Rに接続され、当該焦電型赤外線センサ71L,71Rから入力する信号を増幅、フィルタリング及びD/A変換(デジタル−アナログ変換)して、情報出力部73に出力する。
情報出力部73は、各シグナルコンディショナ72L,72Rから入力する赤外線信号の強度を含む視角情報を画像出力装置2Bに出力する。
画像出力装置2Bは、図20に示すように、操作信号取得部21B、視角算出部22B、記憶部23、原画像生成部24、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26を備えている。
このうち、操作信号取得部21Bは、リモートコントローラ4から出力される赤外線信号を受信して、当該赤外線信号をA/D(アナログ−デジタル)変換するなどして、内部処理可能な操作信号を取得する。
視角算出部22Bは、本発明の他の視角算出部に相当し、視角情報取得手段7の情報出力部73から入力する視角情報に基づいて、観察者の位置を算出し、当該観察者の位置を視点Vの位置と見なして視角を算出する。そして、視角算出部22Bは、算出した視角を示す情報を、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26の各マスク設定部252,262(図19では図示省略)に出力する。
画像出力装置2Bは、各プロジェクタ3により画像表示を行う場合には、記憶部23に記憶された画像表示プログラムを実行することにより、図11に示した前述の画像表示処理SAを行う。なお、本実施形態の画像表示処理SAにおける視角算出ステップSA03では、画像出力装置2Bの視角算出部22Bが、視角情報取得手段7から入力する視角情報に基づいて、視角を算出する。
そして、MPS1Bでは、視角情報取得手段7から視角情報(観察者の位置情報)が画像出力装置2Bに常に入力しており、当該視角情報に応じて視角算出部22Bが視角を算出する。この算出された視角に基づいて、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26のマスク設定部252,262が、ブレンドマスクBMを設定する。このため、視点Vの移動(例えば、図20に示した視点V0から、視点V1,V2への移動等)を視角情報取得手段7が検出するごとに、ブレンドマスクBMが変更される。
以上説明した本実施形態のMPS1Bによれば、前述のMPS1が奏することのできる効果(1)及び(2)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(5)視角情報取得手段7は、焦電型赤外線センサ71(71L,71R)を備え、当該焦電型赤外線センサ71L,71Rは、常に観察者の位置、すなわち、視点Vの位置を検出している。そして、当該視角情報取得手段7の情報出力部73は、検出された視点Vの位置を画像出力装置2Bに出力し、当該画像出力装置2Bの視角算出部22Bは、入力する視点Vの位置を示す位置情報に基づいて視角を算出する。また、第1投射画像生成部25及び第2投射画像生成部26の各マスク設定部252,262は、算出された視角、及び、記憶部23の投射関連情報に基づいて、各投射画像P1,P2の重複領域PBにおける各画素列の輝度を低減させるブレンドマスクBM1,BM2を設定する。
これによれば、視点Vの位置が移動した場合でも、当該視点Vの位置を即座に検出することができ、これにより算出された視角に応じた重複領域PBの輝度設定を即座に行うことができる。従って、視点Vの位置に応じた重複領域PBにおける投射画像P1,P2寄与率の設定を、自動的に行うことができる。
〔4.実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、MPS1,1A,1Bは、2台のプロジェクタ3A,3Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らず、3台以上であってもよい。すなわち、本発明のMPSが備えるプロジェクタの数は、適宜設定してよい。このような場合、各投射画像の重複領域における当該隣接する各投射画像の寄与率を、視角に応じて設定すればよい。
前記第2実施形態では、遮光板62がステッピングモータ61により回動することで、投射画像P1,P2の一部が遮光され、これにより、各投射画像P1,P2の重複領域PBにおける輝度が変化する構成としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、輝度設定手段は、投射画像P1,P2に係る画像光の光路上に挿抜され、かつ、当該投射画像P1,P2の一部を遮光するスライダと、当該スライダを進退させるモータとを備える構成としてもよい。すなわち、各投射画像P1,P2の遮光量を、それぞれ個別に調整できれば、輝度設定手段は、他の構成を有していてもよい。
前記各実施形態では、画像出力装置2,2A,2Bが、プロジェクタ3A,3Bのそれぞれで形成される投射画像に係る画像情報を生成出力するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、画像出力装置は、各プロジェクタに、全体画像に係る画像情報を出力し、各プロジェクタが、当該画像情報から自己が投射する領域の画像情報を切り出して、投射画像を形成するようにしてもよい。このような場合、画像情報レベルで重複領域の輝度設定を行う際には、画像出力装置が前述の視角情報や、前述のブレンド関数の係数aに係る情報等を各プロジェクタに出力し、当該各プロジェクタが、入力した情報及びブレンド関数に基づいて、重複領域の輝度設定を行うようにすることもできる。
前記各実施形態では、MPS1,1A,1Bは、各プロジェクタ3A,3BがスクリーンSCRの背面側から投射画像P1,P2を投射するリアタイプのマルチプロジェクションシステムとして構成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、本発明のマルチプロジェクションシステムを、スクリーンSCRの観察側(視点が位置する側)から当該スクリーンSCRに向かって各プロジェクタ3A,3Bが投射画像P1,P2を投射するフロントタイプのマルチプロジェクションシステムとして構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示す図。 前記実施形態における視角情報取得手段の構成を示す図。 前記実施形態における画像出力装置に構成を示すブロック図。 前記実施形態における重複領域における視角と画像光の入射方向との交差角を示す図。 前記実施形態におけるスクリーンのゲインを示す図。 前記実施形態における重複領域での相対画素位置と階調変化率とを示す図。 前記実施形態における重複領域での相対画素位置と階調変化率とを示す図。 前記実施形態における重複領域での相対画素位置と階調変化率とを示す図。 前記実施形態における各投射画像の重複領域の輝度変化を示す図。 前記実施形態における各投射画像の重複領域の輝度変化を示す図。 前記実施形態における各投射画像の重複領域の輝度変化を示す図。 前記実施形態における画像表示処理の処理過程を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示す模式図。 前記実施形態における輝度設定手段の構成を示す模式図。 前記実施形態における画像出力装置の構成を示すブロック図。 前記実施形態における遮光板の位置を示す図。 前記実施形態における遮光板の位置を示す図。 前記実施形態における画像表示処理の処理過程を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示すブロック図。 前記実施形態における視角情報取得手段の構成を示す模式図。
符号の説明
1A,1B…マルチプロジェクションシステム、2,2A,2B…画像出力装置、3(3A,3B)…プロジェクタ、4…リモートコントローラ、5,7…視角情報取得手段、6…輝度設定手段、22…視角算出部、22B…視角算出部(他の視角算出部)、27…第1モータ制御部(移動手段制御部)、28…第2モータ制御部(移動手段制御部)、51(51L,51R)…赤外線センサ、61…ステッピングモータ(移動手段)、62…遮光板、71(71L,71R)…焦電型赤外線センサ、252,262…マスク設定部(輝度設定手段)、253,263…マスク処理部(輝度設定手段)、P1…投射画像(第1の投射画像)、P2…投射画像(第2の投射画像)、SA01,SB01…原画像生成ステップ、SA02,SB02…部分画像生成ステップ、SA03,SB03…視角算出ステップ、SA04…マスク設定ステップ(輝度設定ステップ)、SA05…マスク処理ステップ(輝度設定ステップ)、SB04…回動角設定ステップ(輝度設定ステップ)、SB05…制御信号出力ステップ(輝度設定ステップ)、SA06,SB06…画像出力ステップ、SCR…スクリーン。

Claims (8)

  1. スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像光を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムであって、
    前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段と、
    前記視角情報に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定手段とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記輝度設定手段は、
    前記視角情報に基づいて、前記各プロジェクタにより前記スクリーンを介して前記視角に対向する方向に投射される前記投射画像における前記領域の輝度を、前記視角に対向する方向とは異なる方向に射出される前記投射画像における前記領域の輝度に比べて低く設定することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記輝度設定手段は、
    前記画像出力装置から前記各プロジェクタに出力される前記画像情報を処理することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  4. 請求項1または請求項2に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記輝度設定手段は、
    前記各投射画像に係る画像光の光路上に挿抜され、前記画像光の一部を遮蔽する遮光板と、
    前記遮光板を前記光路上に挿抜する移動手段と、
    前記視角情報に基づく前記視角に応じて、前記移動手段の駆動を制御する移動手段制御部とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    当該マルチプロジェクションシステムを操作する赤外線信号を出力するリモートコントローラを備え、
    前記視角情報取得手段は、
    互いに離間して配置され、かつ、前記赤外線信号の信号強度を取得する複数の赤外線センサを備え、
    前記画像出力装置は、
    前記赤外線センサにより取得された前記信号強度、及び、当該赤外線センサに前記赤外線信号が到達する到達時間差の少なくともいずれかに基づいて、前記視角を算出する視角算出部とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記視角情報取得手段は、視点の位置を取得する焦電型赤外線センサを備え、
    前記画像出力装置は、
    前記焦電型赤外線センサにより取得された前記視点の位置に基づいて、前記視角を算出する他の視角算出部を備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  7. スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像光を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムに用いられる画像表示方法であって、
    前記マルチプロジェクションシステムは、
    前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段を備え、
    当該画像表示方法は、
    前記全体画像に係る原画像の画像情報を生成する原画像生成ステップと、
    生成された前記原画像の画像情報に基づいて、前記各投射画像に係る部分画像の画像情報を生成する部分画像生成ステップと、
    前記視角情報に基づいて、前記視角を算出する視角算出ステップと、
    算出された前記視角に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定ステップと、
    前記部分画像の画像情報を前記各プロジェクタに出力して、当該各プロジェクタに前記投射画像を投射させる画像出力ステップとを有することを特徴とする画像表示方法。
  8. スクリーンと、入力する画像情報に応じた画像光を前記スクリーンに投射する複数のプロジェクタと、当該各プロジェクタに前記画像情報を出力する画像出力装置とを備え、前記複数のプロジェクタから投射された画像光により前記スクリーンに表示された複数の投射画像のうち、少なくとも第1及び第2の投射画像の所定割合の領域を重ね合わせて全体画像を表示するマルチプロジェクションシステムの前記画像出力装置により実行される画像表示プログラムであって、
    前記マルチプロジェクションシステムは、
    前記全体画像の視角に係る視角情報を取得する視角情報取得手段を備え、
    当該画像表示プログラムは、前記画像出力装置に、
    前記全体画像に係る原画像の画像情報を生成する原画像生成ステップと、
    生成された前記原画像の画像情報に基づいて、前記各投射画像に係る部分画像の画像情報を生成する部分画像生成ステップと、
    前記視角情報に基づいて、前記視角を算出する視角算出ステップと、
    算出された前記視角に基づいて、前記第1及び第2の各投射画像における前記領域の輝度を設定する輝度設定ステップと、
    前記部分画像の画像情報を前記各プロジェクタに出力させる画像出力ステップとを実行させることを特徴とする画像表示プログラム。
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