JP2008215792A - ダクト部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水性能に優れ、ダクト部品内に発生した結露による水が外筒体内に溜まらないようにできるダクト部品を提供する。
【解決手段】外筒体3と、内筒体2と、筒状連結体5と、塞体4と、空気層11とを備え、内筒体2は複数の孔18を備え、外筒体3は、一方の筒状連結体(前側筒状連結体28)と繋がる筒の端部において筒の内面の最下部(湾曲内面2b)から上方に向かって傾斜する傾斜面を備え、外筒体と一方の筒状連結体との連結部においては、外筒体の内面の最下部が一方の筒状連結体の内面73の最下部より下方に位置しないように形成されたことによって、一方の筒状連結体が他方の筒状連結体よりも下方に位置するように外筒体が傾斜して設置された場合に外筒体の傾斜面から一方の筒状連結体の内面に水を流下させる水流路75が形成された。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水性能に優れたダクト部品に関する。
外筒体と外筒体の内側に外筒体と同軸に設けられた内筒体とを備え、内筒体の筒周面に内筒体の内側と内筒体の外側とに貫通する複数の孔を備えたダクト部品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
外筒体と外筒体の内側に外筒体と同軸に設けられた内筒体とを備え、内筒体の筒周面に内筒体の内側と内筒体の外側とに貫通する複数の孔を備え、外筒体と内筒体との間の空間に無機珪酸塩発泡体層が形成されたダクト部品が知られている(例えば、特許文献2参照)。
外筒体と外筒体の内側に外筒体と同軸に設けられた内筒体とを備え、外筒体と内筒体との間には一端部から他端部に続く螺旋経路が形成され、内筒体の内側を通過する音の位相と螺旋経路を通過する音の位相との違いを利用した波形合成によって消音効果を得るようにしたダクト部品が知られている(例えば、特許文献3参照)。
実開昭58−153934号公報 特開平6−331208号公報 特開平6−147624号公報
しかしながら、特許文献1乃至3に開示されたダクト部品では、外筒体内に結露による水が溜まってしまってダクト部品の腐食等の原因となってしまうという問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、排水性能に優れ、ダクト部品内に発生した結露による水が外筒体内に溜まらないようにできるダクト部品を提供する。
本発明によるダクト部品は、外筒体と、筒の中心軸が外筒体の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体の内側に設けられた内筒体と、筒の中心軸が外筒体の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体の筒の両端部に個々に設けられた筒状連結体と、外筒体の両端部において外筒体の端面と筒状連結体の外面とを互いに繋いで外筒体の端面と筒状連結体の外面との間を密閉状態に塞ぐ塞体と、外筒体と内筒体と塞体とで囲まれた空気層とを備え、内筒体は、外筒体の一方の端部に設けられた一方の筒状連結体と外筒体の他方の端部に設けられた他方の筒状連結体との間に設置されて筒の内部と空気層とに跨って貫通する複数の孔を備え、外筒体は、一方の筒状連結体と繋がる筒の端部において筒の内面の最下部から上方に向かって傾斜する傾斜面を備え、外筒体と一方の筒状連結体との連結部においては、外筒体の内面の最下部が一方の筒状連結体の内面の最下部より下方に位置しないように形成されたことによって、一方の筒状連結体が他方の筒状連結体よりも下方に位置するように外筒体が傾斜して設置された場合に外筒体の傾斜面から一方の筒状連結体の内面に水を流下させる水流路が形成されたことを特徴とする。
内筒体は、筒の下部の外面と外筒体の内面の最下部とが互いに接触し、かつ、一方の筒状連結体側に位置する端部における筒の下部が開口部を備えたことも特徴とする。
内筒体の筒の下部外面と外筒体の内面の最下部とが離されたことも特徴とする。
内筒体及び筒状連結体が、外筒体の左右間の中央位置に設けられたことも特徴とする。
外筒体の筒の上部内面と内筒体の筒の上部外面とが離されたことも特徴とする。
外筒体の傾斜面に、外筒体の外面と内面とに跨って貫通する貫通孔を備えたことも特徴とする。
本発明によるダクト部品によれば、水流路が形成されるので、排水性能に優れ、外筒体内に結露による水が溜まってしまうことを防止できて、ダクト部品の腐食の原因を少なくできる。
内筒体の筒の下部外面と外筒体の内面の最下部とが互いに接触した構成において、内筒体が開口部を備えたことで、外筒体内に結露による水が溜まってしまうことを防止でき、また、内筒体内に結露による水が溜まってしまうことも防止可能となる。
内筒体の筒の下部外面と外筒体の内面の最下部とが離されたことにより、内筒体の前端部に開口を設けることなく、水流路を形成できる。
内筒体及び筒状連結体が、外筒体の左右間の中央位置に設けられたので、内筒体の筒の中心軸を中心とした左右に空気層が形成され、空気層の容積を大きくできるので、遮音効果を向上できる。
外筒体の筒の上部内面と内筒体の筒の上部外面とが離されたことにより、空気層の容積を大きくできるので、遮音効果を向上できる。
外筒体の傾斜面に貫通孔を設ければ、結露による水が貫通孔を経由して外筒体の外に排出されるので、外筒体内の結露水の溜まりを防止できる。
最良の形態1
図1乃至図5は本発明によるダクト部品の最良の形態1を示し、図1(a)はダクト部品を前側から見て示し、図1(b)は図1(a)における水流路の部分を拡大して示し、図1(c)は図1(a)のB−B断面を示し、図2はダクト部品の外観を示し、図3は排気ダクトを形成するダクト部品及び単位ダクトの断面を示し、図4は排気ダクトの設置例を示し、図5はダクト部品の遮音性能を示すグラフである。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図2の状態にダクト部品1を置いて矢印Aで示す前側から見た場合に特定される方向である。
図2を参照し、ダクト部品1の構造を説明する。ダクト部品1は、内筒体2、外筒体3、塞体4、筒状連結体5を備える。内筒体2、外筒体3、塞体4、筒状連結体5は、板厚0.5mm〜1.6mm程度の金属板により形成される。内筒体2は、筒の中心軸に沿った方向の一端としての前端と筒の中心軸に沿った方向の他端としての後端、すなわち、筒の前後の両端が開放された断面真円形状の円筒により形成される。外筒体3は、筒の前後の両端が開放され、筒の中心軸に沿った方向と直交する第1直交方向としての左右の方向に扁平な断面横長扁平形状の筒により形成される。即ち、外筒体3は、上壁部6と下壁部7と左壁部8と右壁部9とにより形成される。内筒体2は、外筒体3の内側に設けられ、筒の中心軸が外筒体3の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体3と同軸に配置される。
筒状連結体5は、前側筒状連結体28と後側筒状連結体29とを有する。前側筒状連結体28及び後側筒状連結体29は、筒の前後の両端が開放された断面真円形状の円筒により形成され、筒の内径が内筒体2の筒の外径と同じ寸法に形成される。前側筒状連結体28は、筒の後端と内筒体2の筒の前端の上下に位置する外筒体3の上下の前端とが互いに繋がれて内筒体2の前端より前方に延長する。後側筒状連結体29は、筒の前端と内筒体2の筒の後端の上下に位置する外筒体3の上下の後端とが互いに繋がれて内筒体2の後端より後方に延長する。即ち、筒状連結体5は、筒の中心軸が外筒体3及び内筒体2の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体3及び内筒体2と同軸に配置され、内筒体2が前側筒状連結体28と後側筒状連結体29との間に設置される。
蓋体4は前側蓋体12と後側蓋体13とを有する。前側蓋体12は外筒体3の前端と前側筒状連結体28の外面とを繋いで外筒体3の前端と前側筒状連結体28の外面との間を密閉状態に塞ぐ。後側蓋体13は外筒体3の後端と後側筒状連結体29の外面とを繋いで外筒体3の後端と後側筒状連結体29の外面との間を密閉状態に塞ぐ。この蓋体4と外筒体3と内筒体2とで囲まれた空間により空気層11が形成される。
内筒体2は、筒の前端部に前側有孔筒部15を備え、筒の後端部に後側有孔筒部16を備え、前側有孔筒部15と後側有孔筒部16との間の筒部が無孔筒部17に形成される。内筒体2の後側有孔筒部16の外周側には吸音材部20を備える。前側有孔筒部15および後側有孔筒部16は、内筒体2の筒壁に内筒体2の内部と空気層11とに跨って貫通する複数の孔18が形成された構成である。例えば、内筒体2の前側有孔筒部15と後側有孔筒部16とがパンチング鉄板により形成される。吸音材部20は、吸音材収納部21と吸音材収納部21に収納された吸音材22とにより構成される。吸音材収納部21は、内筒体2と外筒体3と左右の外囲板23;24と左右の前閉塞板25;26と後側蓋体13とによって囲まれた空間により形成され、外筒体3と左右の外囲板23;24と左右の前閉塞板25;26と後側蓋体13とによって空気層11と遮断される。左右の外囲板23;24は、内筒体2の径より大径の筒の一部をなす断面弧状の前後に長い長尺板により形成される。左右の外囲板23;24は、内筒体2の左右の半円弧状の筒壁部の左右の外側に内筒体2と同軸状に配置され、その上端と外筒体3の上壁部6とが互いに繋がれ、その下端と外筒体3の下壁部7とが互いに繋がれる。左の前閉塞板25が、左の外囲板23の前端と内筒体2の外周面と外筒体3の内周面との間を密閉状態に塞ぐ。右の前閉塞板26が、右の外囲板24の前端と内筒体2の外周面と外筒体3の内周面との間を密閉状態に塞ぐ。左の外囲板23の後端及び右の外囲板24の後端と後側蓋体13とが互いに繋がれる。吸音材収納部21内には、グラスウールやガラス繊維フェルトや不織布などのような吸音材22が収納される。音は、前側有孔筒部15を経由して内筒体2の内側と空気層11の内側とに行き来するとともに後側有孔筒部16を経由して内筒体2の内側と吸音材部20の内側とに行き来する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、外筒体3の上壁部6は、内筒体2の筒の外面上端部と接する内面6aを備えた平板により形成される。外筒体3の下壁部7は、下壁部7の左右間の中央位置に形成された湾曲部7aと湾曲部7aの左右に設けられた左傾斜部7bと右傾斜部7cとにより形成される。湾曲部7aは、内筒体2の筒の外面下端よりも下方に位置されて、内筒体2の筒の外面下端部の湾曲面2aと接する湾曲内面2bを備える。湾曲内面2bは、外筒体3の内面の最下部を含む。即ち、内筒体2は、筒の外面下端部の湾曲面2aが外筒体3の湾曲部7aの湾曲内面2bと接するように設置されたことにより、外筒体3の左右間の中央に設置される。左傾斜部7bは、湾曲部7aの左端から左壁部8にかけて上方に傾斜する左傾斜内面70を備えた平板により形成される。右傾斜部7cは、湾曲部7aの右端から右壁部9にかけて上方に傾斜する右傾斜内面71を備えた平板により形成される。湾曲内面2bと左傾斜内面70と右傾斜内面71とが面一に形成される。左壁部8及び右壁部9は、断面真円形状の円筒を円筒の中心軸に沿って切断した断面半円弧形状の前後に長い長尺板により形成される。上壁部6と下壁部7の左端部同士が左壁部8によって互いに繋がれ、上壁部6と下壁部7の右端部同士が右壁部9によって互いに繋がれたことによって、外筒体3が形成される。即ち、外筒体3は、湾曲内面2bと左傾斜内面70と右傾斜内面71とにより形成された傾斜面69を備える。この傾斜面69は、外筒体3の筒の左右間の中央位置における下部の内面に形成された傾斜面の最下面としての湾曲内面2bと、湾曲内面2bから左右に、横方向に向かって上向きに傾斜する左傾斜内面70と右傾斜内面71とを備えた断面V字状に形成される。
前側筒状連結体28の下部の内面73と外筒体3の湾曲内面2bとが面一となるように、前側筒状連結体28の後端の下端部と外筒体3の前端の下端部とが繋がれる。即ち、外筒体3は、前側筒状連結体28と繋がる筒の端部において筒の内面の最下部から上方に向かって傾斜する左傾斜内面70及び右傾斜内面71を備える。そして、外筒体3と前側筒状連結体28との連結部においては、外筒体3の湾曲内面2bの最下部が前側筒状連結体28の内面73の最下部より下方に位置しないように、前側筒状連結体28の下部の内面73と外筒体3の湾曲内面2bとが面一となるように形成される。
内筒体2は、前端部としての前側有孔筒部15の下部の一部が除去された開口72を備える。この開口75が形成されたことによって、外筒体3の下壁部7の内面と前側筒状連結体28の下端部の内面73とが開通し、外筒体3の下壁部7の内面である左傾斜内面70や右傾斜内面71から前側筒状連結体28の内面73に繋がる水流路75(図1(b)参照)が形成される。また、開口75が形成されたことによって、内筒体2の内面74と前側筒状連結体28の下端部の内面73とが開通し、内筒体2の内面74から前側筒状連結体28の内面73に繋がる水流路76(図1(c)参照)が形成される。
外筒体3は、筒の左右の方向の長さ(以下、左右の長さという)Wが筒の上下の方向の長さ(以下、上下の長さという)Hより長く形成される。左右の長さWは外筒体3の左右端間の長さ、上下の長さは外筒体3の上下端間の長さである。即ち、外筒体3は、筒の中心軸と直交する第1直交方向である左右方向の長さが筒の中心軸及び第1直交方向と直交する第2直交方向である上下方向の長さより長く形成される。外筒体3の前後の長さと内筒体2の前後の長さは同じである。
図4に示すように、ダクト部品1は、集合住宅30において、空調ファン31を備えたレンジフード32と集合住宅30の外部とを繋ぐ排気ダクト33の途中箇所に繋がれることによって、排気ダクト33の一部を形成する中継用遮音ダクトとして機能させることができる。つまり、排気ダクト33の一部にダクト部品1を設けることによって、音の低周波成分及び高周波成分を共に効果的に減衰させることができる排気ダクト33を形成できる。排気ダクト33は、複数の単位ダクト部品34とダクト部品1とにより形成される。他のダクト部品としての単位ダクト部品34は、同軸配置された内筒体35と外筒体36とを備えて内筒体35と外筒体36との間にグラスウールのような保温材37を備えた構成である(図3参照)。内筒体35及び外筒体36は、筒の前後の両端が開放された断面真円形状の円筒により形成される。
複数の単位ダクト部品34としては、両端側にダクト部品1の筒状連結体5と同様の筒状連結体を備えた形態の雄形単位ダクト部品41と、両端側に筒状連結体を備えない形態の雌形単位ダクト部品42とが用いられる。複数の単位ダクト部品34のみで排気ダクト33を構成する場合は、雄形単位ダクト部品41の筒状連結体を雌形単位ダクト部品42の内筒体35の内側に嵌め込んで雄形単位ダクト部品41と雌形単位ダクト部品42とを交互に連結していけばよいが、最良の形態1では、排気ダクト33の途中箇所に位置させる1つの雄形単位ダクト部品41の代わりにダクト部品1を接続する。この際、ダクト部品1が、筒状連結体5を備えるので、雌形単位ダクト部品42との接続作業が容易となり、排気ダクト33の配設作業を容易とできる(図3参照)。すなわち、ダクト部品1は、筒状連結体5の外径が雌形単位ダクト部品42の内筒体35の内面に嵌り合う寸法に形成され、筒状連結体5が雌形単位ダクト部品42における筒体の端部側から雌形単位ダクト部品42の内筒体35の内面に嵌り込むことによって、雌形単位ダクト部品42と相隣接して接続可能に形成されたので、雌形単位ダクト部品42との組付けが容易で、雌形単位ダクト部品42との一体性を良くできる。
図4において、43はレンジ台、44は壁コンクリート、45は階上コンクリート、46は床、47は天井、48は排気ダクト33の吊具である。
ダクト部品1の後端側をレンジフード32側に位置させ、ダクト部品1の前端側を集合住宅30の外部側に位置させた排気ダクト33が、レンジフード32側から集合住宅30の外部側に向けて下方に傾斜するように設置される。これにより、ダクト部品1がレンジフード32側から集合住宅30の外部側に向けて下方に傾斜するように設置される。
ダクト部品1がレンジフード32側から集合住宅30の外部側に向けて下方に傾斜するように設置されたことによって、外筒体3の内部で結露により発生した水が、水流路75を経由して外筒体3の内部から前側筒状連結体28の下部の内面73に流下して移動し、前側筒状連結体28の内面73と面一となった複数の単位ダクト部品34の内面77を経由して、集合住宅30の外部に排出される。また、内筒体2の内部で結露により発生した水も、水流路76を経由して内筒体2の内部から前側筒状連結体28の下部の内面73に流下して移動し、前側筒状連結体28の内面73と面一となった複数の単位ダクト部品34の内面77を経由して、集合住宅30の外部に排出される。
最良の形態1によれば、外筒体3の湾曲内面2bと前側筒状連結体28の下部の内面73とが面一となるよう形成され、内筒体2が前側有孔筒部15の前端部に開口72を備えたことによって、前側筒状連結体28が後側筒状連結体29よりも下方に位置するように外筒体3が傾斜して設置された場合に、外筒体3の下壁部7の左傾斜面70及び右傾斜面71から前側筒状連結体28の下部の内面73に水を流下させる水流路75が形成されたので、外筒体3の内部に結露による水が溜まってしまうことを防止できる。また、内筒体2の内面74から前側筒状連結体28の下部の内面73に水を流下させる水流路76が形成されたので、内筒体2の内部に結露による水が溜まってしまうことを防止できる。従って、ダクト部品1によれば、排水性能に優れ、ダクト部品1の内部に結露による水が溜まってしまうことを防止できて、ダクト部品1の腐食の原因を少なくできる。
また、外部からの音が排気ダクト33内に進入したり、レンジフード32側から空調ファン31の駆動によって発生する音などが排気ダクト33内に進入すると、音が、中継用遮音ダクトとして機能するダクト部品1の前側有孔筒部15の孔18を経由して空気層11に入ったり、後側有孔筒部16の孔18を経由して吸音材収納部21に入る。これにより、音が内筒体2の内部から孔18を経由して空気層11へと通過する際に音の通過する通路の断面積が急変することから音エネルギーが熱エネルギーに変換されることによって音圧が低下するとともに、空気層11に入った音の低周波成分は、外筒体3の内面と内筒体2の外面とに衝突することにより減衰する。
また、外筒体3の左右の長さWを上下の長さHよりも長くしたことによって、内筒体2の外面と外筒体3の内面との間の左右の方向の長さを長くでき、空気層11の容積を大きくできたので、音の通過する通路の断面積の変化がさらに大きくなることから音の低周波成分の減衰量を多くでき、さらに、空気層11と接する外筒体3の内面の面積を大きくできたので、外筒体3の内面と衝突する音の低周波成分が多くなり、音の低周波成分の減衰効果が向上する。
また、吸音材収納部21内に入った音の高周波成分は吸音材22に吸音されることによって減衰する。また、内筒体2が無孔筒部17を備えたので、ダクト部品1内での圧力損失を小さくできる。つまり、内筒体2に形成する孔18を少なくしたことで、孔18が内筒体2の筒内を流通する空気の抵抗となることによる圧力損失や、空気が内筒体2の筒内から空気層11に流出することによる圧力損失を少なくでき、孔に起因する圧力損失を少なくできるため、能力の小さい安価な送風機を使用できる。
また、上下方向の長さの短い天井裏空間に設置されるダクト部品1としては、排気効率の面からは内筒体2の内径を可能な限り大きくして排気通路を太くすることが好ましく、遮音の面からは空気層11を大きくして空気層11と接する外筒体3の内面の面積を大きくすることが好ましい。
最良の形態では、外筒体3の上壁部6と下壁部7の内面間の最長距離寸法と内筒体2の外径寸法とを同じにしたので、外筒体3の上下内面間の最長距離寸法を天井裏空間に設置可能な寸法に形成した場合に内筒体2の内径を大きくできて排気通路を太くできるので、排気効率を良くできる。従って、最良の形態1では、排気効率が良く、遮音効果も高いダクト部品1を得ることができる。
最良の形態1のダクト部品1の音圧レベル減衰量(dB)を測定した結果を図5に示す。xは最良の形態1のダクト部品1の遮音性能測定結果を示し、yは内径150mmで前後の長さが500mmの円筒管の遮音性能測定結果を示す。データプロットの横に示した数字は測定データ値である。遮音性能を測定した最良の形態1のダクト部品1の寸法諸元は、外筒体3及び内筒体2の前後の長さが500mm、筒状連結体5の前後の長さが130mm、前後の総全長が760mm、外筒体3の上下の長さHが150mm、外筒体3の左右の長さWが360mm、前側有孔筒部15の前後の長さが100mm、吸音材部20及び後側有孔筒部16の前後長さが200mm、吸音材部20の左端部と右端部との間の長さが250mm、無孔筒部17の前後の長さが200mmである。前側有孔筒部15、後側有孔筒部16の複数の孔18による開口率は58%である。
図5から明かなように、最良の形態1のダクト部品1によれば、ほぼ250Hz帯域以上で10dB以上の性能が得られた。
最良の形態2
図6に示すように、外筒体3の上壁部6の内面6aと内筒体2の筒の上部外面とを離間させた。この構成によれば、空気層11の容積を増やせるので、遮音効果をさらに向上できる。
最良の形態3
図7に示すように、内筒体2の下部外面81と外筒体3の内面の最下部を含む面としての湾曲内面2bとを離して構成した。この構成によれば、内筒体2の前端部に開口72を設けることなく、水流路75;76を形成できるので、内筒体2に開口72を設けるための作業を不要とできる。尚、内筒体2は連結材82によって外筒体3と連結される。
最良の形態4
図8に示すように、外筒体3と前側筒状連結体28との連結部において、前側筒状連結体28の下部の内面73と外筒体3の湾曲内面2bとを面一とせず、両者間に段差を設けることによって、外筒体3の内面の最下部を含む湾曲内面2bが前側筒状連結体28の内面73の最下部より下方に位置しないように形成された構成とした。このように構成しても、最良の形態1と同様な水流路75を形成できる。尚、最良の形態4の場合、内筒体2の下部外面81と外筒体3の湾曲内面2bとを離さずに、内筒体2の下部と外筒体3の下部との繋がり構成を、図1;図6と同様に構成してもよい。
最良の形態5
図示しないが、外筒体3の傾斜面69に、外筒体3の外面と内面とに跨って貫通する貫通孔を設けた構成としてもよい。この場合、結露による水が貫通孔を経由して外筒体3の外に排出されるので、外筒体3内の結露水の溜まりを防止する効果をより向上できる。
外筒体3の傾斜面69の最下面は、断面V字や断面U字の斜面や、平面により形成してもよい。
複数の孔18が筒壁の全域に渡って形成された内筒体2を用いたダクト部品1としてもよい。
上記では、内筒体2の中心軸を中心として左右に空気層11を形成する外筒体3を備えたダクト部品1を示したが、本発明の水流路75;76の構成は、内筒体2の中心軸を中心として左右のいずれかのみに空気層11を形成する外筒体3を備えたダクト部品にも適用できる。
本発明の水流路75;76の構成は、内筒体2や外筒体3が矩形の筒体により形成されたダクト部品や、外筒体3が円筒体により形成されたダクト部品にも適用できる。
また、上記では、前側に水流路75;76を備えたダクト部品を示したが、水流路75;76を前後に備えたダクト部品としてもよい。例えば、図2の後にも図2の前の構成と同様な水流路75;76を形成したダクト部品としてもよい。
(a)はダクト部品を前側から見て示した図、(b)は図1(a)における水流路の部分の拡大図、(c)は(a)のB−B断面図(最良の形態1)。 ダクト部品の斜視図(最良の形態1)。 ダクト部品の断面図(最良の形態1)。 排気ダクトの設置例を示す図(最良の形態1)。 ダクト部品の音圧レベル減衰量を測定した結果を示すグラフ(最良の形態1)。 (a)はダクト部品を前側から見て示した図、(b)は(a)のB−B断面図(最良の形態2)。 (a)はダクト部品を前側から見て示した部分拡大図、(b)は(a)のB−B断面図(最良の形態3)。 (a)はダクト部品を前側から見て示した部分拡大図、(b)は(a)のB−B断面図(最良の形態4)。
符号の説明
1 ダクト部品、2 内筒体、2b 湾曲内面(外筒体の内面の最下部)、
3 外筒体、4 塞体、5 筒状連結体、11 空気層、18 孔、
28 前側筒状連結体(一方の筒状連結体)、
29 後側筒状連結体(他方の筒状連結体)、69 傾斜面、72 開口部、
73 前側筒状連結体の内面。

Claims (6)

  1. 外筒体と、筒の中心軸が外筒体の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体の内側に設けられた内筒体と、筒の中心軸が外筒体の筒の中心軸と同方向を向くように外筒体の筒の両端部に個々に設けられた筒状連結体と、外筒体の両端部において外筒体の端面と筒状連結体の外面とを互いに繋いで外筒体の端面と筒状連結体の外面との間を密閉状態に塞ぐ塞体と、外筒体と内筒体と塞体とで囲まれた空気層とを備え、内筒体は、外筒体の一方の端部に設けられた一方の筒状連結体と外筒体の他方の端部に設けられた他方の筒状連結体との間に設置されて筒の内部と空気層とに跨って貫通する複数の孔を備え、外筒体は、一方の筒状連結体と繋がる筒の端部において筒の内面の最下部から上方に向かって傾斜する傾斜面を備え、外筒体と一方の筒状連結体との連結部においては、外筒体の内面の最下部が一方の筒状連結体の内面の最下部より下方に位置しないように形成されたことによって、一方の筒状連結体が他方の筒状連結体よりも下方に位置するように外筒体が傾斜して設置された場合に外筒体の傾斜面から一方の筒状連結体の内面に水を流下させる水流路が形成されたことを特徴とするダクト部品。
  2. 内筒体は、筒の下部の外面と外筒体の内面の最下部とが互いに接触し、かつ、一方の筒状連結体側に位置する端部における筒の下部が開口部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のダクト部品。
  3. 内筒体の筒の下部外面と外筒体の内面の最下部とが離されたことを特徴とする請求項1に記載のダクト部品。
  4. 内筒体及び筒状連結体が、外筒体の左右間の中央位置に設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のダクト部品。
  5. 外筒体の筒の上部内面と内筒体の筒の上部外面とが離されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のダクト部品。
  6. 外筒体の傾斜面に、外筒体の外面と内面とに跨って貫通する貫通孔を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のダクト部品。
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