JP2008215569A - ボールバルブ用弁体およびこの弁体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を図ると同時に、流体の滞留の要因となる窪みをなくすことができるボールバルブ用弁体およびその弁体の製造方法を提供する。
【解決手段】パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成され外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口42A,42Bを有する外球殻41と、この外球殻41の内部に挿入され直線筒状で両端が開口に沿って接合された流路管体44とを備える。パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成された外球殻41と、直線筒状の流路管体44とから構成されているから、全体として軽量化できる。しかも、流体が流れる流路管体44は、直線筒状であるから、流体の滞留の要因となる窪みがなく、そのため、流体の滞留による悪影響を極力低減できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボールバルブ用弁体およびこの弁体の製造方法に関する。たとえば、半導体製造設備や液晶製造設備などにおいて使用される流体を制御するために用いられるボールバルブ用弁体およびこの弁体の製造方法に関する。
たとえば、半導体製造設備や液晶製造設備などにおいて、バルクガス(例えば、窒素、アルゴン、水素、酸素、ヘリウムなど)やクリーンドライエア(CDA)などの流体を制御するために、ボールバルブが用いられている。
ボールバルブは、入口および出口を有するハウジングと、このハウジング内に回動可能に収納され内部に流体流路を有するボール(弁体)と、このボール(弁体)を回動させて流体流路をハウジングの入口・出口に導通状態あるいは非導通状態に切り替える操作ハンドルなどから構成される。
従来、この種のボールバルブに用いられるハウジングは、鋳物によって形成されるものが多い。また、ボール(弁体)についても、円柱状の棒材を機械切削して形成したものや、鋳造作業によって形成したもの等が知られている。
しかし、これらのものは、鋳物や機械切削加工によるものであるため、重量が重いという欠点がある。
そこで、ハウジングに関しては、パイプをバルジ液圧加工して成形したものが提案されている(特許文献1参照)。
また、ボール(弁体)に関しても、パイプ素材の外周面に凹部をプレス成形により形成するとともに、全体を球状にプレス加工したものが提案されている(特許文献2および特許文献3参照)。
特開平 7−55035号公報 特開昭60−33840号公報 特開昭61−124779号公報
しかし、上述した技術は、全体として軽量化が図れるものの、特に、特許文献2や特許文献3に開示の技術では、ボール(弁体)の内部に流体の抵抗となる窪みができる構造であるため、用途によっては使用できない場合がある。たとえば、食品の製造設備に適用した場合、ボール内部の窪みで流体が滞留し、バクテリアの発生・増殖の要因となる。また、半導体製造設備や液晶製造設備など適用した場合、流通ガスをパージする際に、窪みの部分にガスが滞留したままで、残留する可能性がある。
本発明の目的は、軽量化を図ると同時に、流体の滞留の要因となる窪みをなくすことができるボールバルブ用弁体およびその弁体の製造方法を提供することにある。
本発明のボールバルブ用弁体は、パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成され外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻と、この外球殻の内部に挿入され直線筒状でかつ両端が前記開口に沿って接合された流路管体とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成された外球殻と、直線筒状の流路管体とから構成されているから、全体として軽量化できる。同時に、弁体が軽量化されることにより、弁座の変形や封止性能の低下も低減できる。また、流体が流れる流路管体は、直線筒状であるから、流体の滞留の要因となる窪みがなく、そのため、流体の滞留による悪影響を極力低減できる。
本発明のボールバルブ用弁体において、前記流路管体の長手方向略中間位置でかつ前記外球殻の外表面に露出して設けられ、弁棒が係合される弁棒係合部材を備えることが好ましい。
この発明によれば、弁棒、つまり、弁体を回動させる弁棒が係合される弁棒係合部材が、外球殻や流路管体とは別部材として設けられているから、外球殻や流路管体を肉薄なパイプ素材で成形しても、弁棒係合部材を十分な肉厚の部材で形成することができる。そのため、全体の軽量化を維持しつつ、弁棒の回転力を弁体に確実に伝達できる。従って、弁棒の回転力によって外球殻や流路管体が変形するような影響も回避できる。
本発明のボールバルブ用弁体において、前記外球殻および流路管体は、ステンレス鋼管により構成されていることが好ましい。
従来、ボールバルブに内蔵される弁体(ボール)の材料としては、小口径範囲ではステンレス鋼棒または鍛造品やロストワックス鋳造品(ロストワックス鋳造法:製品模型をワックスで作り、造型後にワックスを熱で溶出して鋳型を作る鋳造法)が、また、中・大口径範囲では、鋳造品が採用されている。
ボールは、鋳造または鍛造によって成形されたのち、所定寸法に機械加工され、続いて、脱脂処理、不動態化処理および精密洗浄に先立って、バリ除去のためバフ研磨加工される。バフ研磨加工では、通常、油性研磨剤(たとえば、松香(Rosin)や牛油(Butter)などの油成分を約10%程度含有する油性研磨剤)が用いられる。
特に、鋳造品のボールの場合、ボールの表面には目視では確認できないほどの微細な孔が存在しているため、バフ研磨加工で油性研磨剤を用いると、その微細孔内に油性バフ研磨材が浸透し、1回の洗浄サイクルでは油性分を除去できない。その結果、このようなボールバルブを半導体製造設備や液晶製造設備など適用すると、配管を流れる流体(バルクガスやクリーンドライエア)によって、ボール表面の微細孔に浸透した油性バル粉が溶出し、流体に混入され、製品精度に悪影響を与える。
この発明によれば、外球殻および流路管体が、ステンレス鋼管により構成されているから、外球殻の外表面や流路管体の内周面も、鋳造品などに比べて、微細孔を少なくでき、その結果、バフ研磨加工時の油性分の浸透割合も低減できる。このため、その後の洗浄コストも削減できるほか、油性バフ粉の溶出量も低減できるという効果も期待できる。
本発明のボールバルブ用弁体の製造方法は、パイプ素材を外側へ膨出成形することにより外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻を形成する外球殻形成工程と、この外球殻の内部に直線筒状の流路管体を挿入し、この流路管体の両端を前記外球殻の前記開口に沿って接合する流路管体接合工程と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、まず、外球殻形成工程において、パイプ素材を外側へ膨出成形することにより外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻を形成する。例えば、バルジ加工によって、パイプ素材を外側へ膨出成形したのち、両端パイプ部分を切断して外球殻を形成する。
続いて、流路管体接合工程において、外球殻の内部に流路管体を挿入し、この流体管体の両端を外球殻の開口に沿って接合すれば、弁体を形成することができる。従って、共にパイプ素材から弁体を構成できるから、機械切削加工によって弁体を形成する場合に比べ、材料費も節約でき、製造コストも低減できる。
本発明のボールバルブ用弁体の製造方法において、弁棒が係合される弁棒係合部材を、前記流路管体の長手方向略中間位置でかつ前記外球殻の外表面に露出して接合する弁棒係合部材接合工程を備えることが好ましい。
この発明によれば、上述したように、弁体を回動させる弁棒が係合される弁棒係合部材が、外球殻や流路管体とは別部材として設けられているから、外球殻や流路管体を肉薄なパイプ素材で成形しても、弁棒係合部材を十分な肉厚の部材で形成することができる。そのため、全体の軽量化を維持しつつ、弁棒の回転力を弁体に確実に伝達できる。従って、弁棒の回転力によって外球殻や流路管体が変形するような影響も回避できる。
本発明のボールバルブ用弁体の製造方法において、前記外球殻および前記流路管体に、ステンレス鋼管を用いることが好ましい。
この発明によれば、上述したように、バフ研磨時の油性分の浸透量も少なくできるので、その後の洗浄コストも削減できるほか、油性バフ粉の溶出量も低減できるという効果が期待できる。
本発明のボールバルブ用弁体の製造方法において、前記外球殻および前記流路管体が一体的に接合された組立体に対して、所定寸法に機械加工する機械加工工程と、この機械加工工程の後に、前記組立体に対して、バフ研磨するバフ研磨工程と、このバフ研磨工程の後に、前記組立体に対して、電解研磨を行う電解研磨工程と、を備えることが好ましい。
この発明によれば、外球殻および流路管体が一体的に接合された組立体に対して、所定寸法に機械加工する機械加工工程と、この機械加工工程の後に、組立体に対してバフ研磨するバフ研磨工程と、このバフ研磨工程の後に、組立体に対して電解研磨を行う電解研磨工程とを備えているから、つまり、機械加工後に、バフ研磨、電解研磨を行うので、組立体の表面粗さ精度を高精度に仕上げることができ、特に、表面を鏡面に仕上げることができる。
そのため、鏡面仕上げが可能であるため、平滑性に優れ、その結果(平滑性に優れている結果)、流体の付着も少なく洗浄性にも優れる、つまり、非付着性や洗浄性に優れる。このことは、流体の滞留による悪影響をより一層低減できるという効果が期待できる。
<ボールバルブの説明(図1および図2参照)>
図1は、本実施形態に係るボールバルブを示す断面図、図2は、同ボールバルブの一部を示す平面図である。
本実施形態に係るボールバルブ1は、配管2,3の間に接合されるハウジング10と、このハウジング10の内部に回動可能に収納される球状の弁体40と、この弁体40を回動させて配管2,3中を流れる流体を制御する切替機構20とから構成されている。
ハウジング10は、円筒形状の筒体11と、この筒体11の両端開口に嵌合された一対の蓋体15と、この一対の蓋体15を四隅で締結するボルト・ナット19とから構成されている。
筒体11の外周壁には、突起部12が筒体11の中心軸に対して直角に突出形成されている。突起部12には、中心に筒体11の内外を貫通するステム挿入孔13が形成されているとともに、外周に2つのストッパ片14A,14Bが約180度間隔隔てて設けられている。
蓋体15の略中心位置には、内外面に貫通する流体流路16を内部に有する接続管17が外側へ突出して一体形成されている。接続管17の外端は、配管2,3にそれぞれ溶接されている。流体流路16の内端には、リング状の弁座シール18が全周に沿って設けられている。
弁体40は、後述の図3および図4において説明するので、ここでは、省略する。
切替機構20は、筒体11のステム挿入孔13に複数のシールリングを介して回動可能に収納された弁棒としてのステム21と、このステム21を回動させるハンドル31とを備える。
ステム21には、内端部に弁体40に係合する係合部22が形成されているとともに、外端部にハンドル係合部23とねじ部24とが形成されている。ハンドル係合部23にハンドル31が差し込み係合されたのち、ねじ部24にナット25が螺合されることにより、ハンドル31がステム21と一体化される。
ハンドル31は、ステム21のハンドル係合部23に差し込み係合される係合部32と、この係合部32から斜め上方へ延長された傾斜部33と、この傾斜部33から水平に延長された握部34とを備える。係合部32の先端には、弁体40が導通・非導通状態の角度まで回動された際にストッパ14Aに当接する折曲片35A,35Bがそれぞれ折り曲げ形成されている。傾斜部33には、ロック部材36が上下にスライド可能に装着されている。ロック部材36は、傾斜部33にスライド可能に設けられたスライド筒37と、このスライド筒37の下端から一体的に形成されストッパ14Bを両側から挟む挟持爪38とを備えている。
<弁体の説明(図3および図4参照)>
図3は、弁体の断面図、図4は、図3のIV−IV線断面図である。
弁体40は、パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成された外球殻41と、この外球殻41の内部に挿入された流路管体44と、この流路管体44の長手方向略中間位置の外側で外球殻41の外表面に露出して設けられた弁棒係合部材としてのステム係合部材45とを備える。ここで、外球殻41および流路管体44は、ステンレス鋼管により構成されている。また、ステム係合部材45は、ステンレス製が好ましい。
外球殻41は、外面が球状で、かつ、球状中心に対して対称面に開口42A,42Bを有する形状に成形されている。つまり、仮想真球の中心からそれぞれ反対側へ向かって等距離隔てた位置で、互いに平行な面で切断された形状に形成されている。切断された面には、開口42A,42Bが形成されているともに、これらの開口42A,42Bの中心を結ぶ軸線に対して直角方向位置に溝部43が形成されている。溝部43は、開口42A,42Bの中心を結ぶ軸線方向を幅方向寸法とすると、幅方向に対して直交する方向(図4で左右方向)の寸法が長い細幅スリット溝形状に加工されている。
流路管体44は、外径寸法が外球殻41の開口42A,42Bの内径寸法に略等しく、かつ、肉厚が外球殻41の肉厚より薄いステンレス鋼管を所定寸法(開口42A,42Bを結ぶ長さ)に切断したもので、両端が開口42A,42Bの全周に沿って溶接接合されている。
ステム係合部材45は、外球殻41の溝部43の幅寸法および溝長さ寸法に相当する幅および長さを有する矩形状ブロックの表面に底面が円弧面をなす係合溝46が形成された形状である。
<弁体の製造方法の説明(図5〜7参照)>
図5は、弁体40の成形工程を示す図、図6は、弁体40の仕上工程を示す図、図7は、バルジ加工を説明するための図である。
弁体40の製造にあたっては、まず、成形工程(図5参照)において、弁体40を構成したのち、仕上工程(図6参照)において、仕上げ加工を行う。具体的には、次の順序で作業を行う。
(a)外球殻形成工程(図5(A)参照)
パイプ素材を外側へ膨出成形することにより外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻41を成形する。これには、バルジ加工によって成形する。
バジル加工では、図7に示すように、ステンレス鋼管製のパイプを所定長さに切断したパイプ素材を、半球の両側に半円柱の成形面を有する上型51および下型52の間に収納したのち、両側の中間型53,54から高圧(約800気圧程度)の液体を注入する。すると、パイプ素材は、上型51および下型52の成形面に沿って変形(膨出変形)され、パイプ部41Aの間に球状部41Bが成形される。
(b)外球殻の内径および溝加工工程(図5(B)参照)
バジル加工によって成形されたパイプ素材を機械加工する。まず、球状部41Bの両側(パイプ部41Aが突出した両側)を互いに平行に切断して外球殻41を形成する。すると、切断された面には、開口42A,42Bが形成されるから、この開口42A,42Bの内面を、これらの開口42A,42Bの中心を結ぶ軸線を中心とする円筒状に機械加工する。また、開口42A,42Bの中心を結ぶ軸線に対して直角方向位置に溝部43を機械加工する。
(c)外球殻と流路管体との接合工程(図5(C)参照)
外球殻41の内部に流路管体44を挿入し、流路管体44の両端を開口42A,42Bの全周に沿って接合する。たとえば、流路管体44の両端を外球殻41の開口42A,42Bに合わせたのち、外球殻41の外側よりTIG(Tungsten Inert Gas Arc Welding)溶接を行うことにより、外球殻41と流路管体44とを一体的に接合する。
(d)外球殻とステム係合部品との接合工程(図5(D)参照)
予め形成したステム係合部材45を、外球殻41の溝部43に嵌め込み、その接合部をシール溶接して、外球殻41とステム係合部材45とを接合する。
(e)機械加工工程(図6のST(E)参照)
外球殻41、流路管体44およびステム係合部材45が一体的に接合された組立体に対して、機械加工を施し、所定寸法に仕上げる。つまり、外球殻41の外径寸法、流路管体44の内径寸法などを所定の寸法に仕上げる。
(f)バフ研磨(図6のST(F)参照)
機械加工後の組立体に対して、バフ研磨を行う。バフ研磨材としては、例えば、次の組成の研磨材を用いる。
酸化アルミニウム 44 %
ワックス(白) 26 %
硬脂酸 18 %
松香 5.5%
牛油 5 %
水 1.5%
(g)電解複合研磨(図6のST(G)参照)
バフ研磨後の組立体に対して、電解複合研磨を行って、表面を鏡面仕上げする。電解複合研磨では、電解による電気化学的な研磨と、研磨材による物理的な研磨とを行うため、高鏡面に仕上げることができる。そのため、サブミクロンの鏡面仕上げが可能であるため、平滑性に優れ、その結果(平滑性に優れている結果)、流体の付着も少なく洗浄性にも優れる、つまり、非付着性や洗浄性に優れる。
<実施形態の効果>
(1)パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成された外球殻41と、直線筒状の流路管体44とを接合して構成されているから、全体として軽量化できる。
(2)流体が流れる流路管体44は、直線筒状であるから、流体の滞留の要因となる窪みがなく、そのため、流体の滞留による悪影響を極力低減できる。
(3)弁体40を回動させるステム21が係合されるステム係合部材45が、外球殻41や流路管体44とは別部材として設けられているから、外球殻41や流路管体44を肉薄なパイプ素材で成形しても、ステム係合部材45を十分な肉厚の部材で形成することができる。そのため、全体の軽量化を維持しつつ、ステム21の回転力を弁体40に確実に伝達できる。従って、ステム21の回転力によって外球殻41や流路管体44が変形するような影響も回避できる。
(4)外球殻41および流路管体44が、ステンレス鋼管により構成されているから、外球殻41の外表面や流路管体44の内周面も、鋳造品に比べて、微細孔を少なくでき、その結果、バフ研磨加工時の油性分の浸透割合を低減できる。そのため、その後の洗浄コストも削減できるほか。油性バフ粉の溶出量も低減できるから、製品精度への影響を極力低減できる。
(5)外球殻41、流路管体44およびステム係合部材45が一体的に接合された組立体に対して、所定寸法に機械加工する機械加工後に、バフ研磨、電解複合研磨を行うので、組立体の表面粗さ精度を高精度に、特に、表面を鏡面に仕上げることができる。そのため、サブミクロンの鏡面仕上げが可能であるため、平滑性に優れ、その結果(平滑性に優れている結果)、流体の付着も少なく洗浄性にも優れる、つまり、非付着性や洗浄性に優れる。このことは、流体の滞留による悪影響をより一層低減できる。
<変形例>
本発明は、前述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、外球殻41、流路管体44およびステム係合部材45を溶接接合して、弁体40を形成したが、部品としては、外球殻41および流路管体44で構成し、外球殻41の外表面の一部を窪ませて、ステム係合部を形成するようにしてもよい。
前記実施形態では、外球殻41、流路管体44およびステム係合部材45の組立体に対して、機械加工およびバフ研磨後に、電解複合研磨を行ったが、電解複合研磨に代わって、電解研磨としてもよい。つまり、電解による電気化学的な研磨だけであってもよい。
前記実施形態では、外球殻41、流路管体44およびステム係合部材45の組立体に対して、機械加工後に、バフ研磨、電解複合研磨を行ったが、バフ研磨、電解複合研磨を省略し、所定寸法に機械加工する際、ダイアモンドカッタなどを用いて仕上げ面を鏡面に仕上げ加工するようにしても、略同様な効果が期待できる。
本発明は、半導体製造設備や液晶製造設備などにおいて、バルクガスやクリーンドライエアー(CDA)などの流体を制御するために用いられるボールバルブ用弁体に利用できるほか、食品製造設備などにおいて、液体などの流量を制御するボールバルブ用弁体、更には、一般のボールバルブ用弁体全般に利用できる。
本発明に係るボールバルブを示す断面図。 同上実施形態の一部を示す平面図。 同上実施形態の弁体を示す断面図。 図3のIV−IV線断面図。 同上実施形態において、弁体の製造工程(成形工程)を示す図。 同上実施形態において、弁体の製造工程(仕上工程)を示す図。 同上実施形態において、弁体を成形加工するバルジ加工を説明する図。
符号の説明
1…ボールバルブ、
2,3…配管、
21…ステム(弁棒)、
40…弁体、
41…外球殻、
42A,42B…開口、
43…溝部、
44…流路管体、
45…ステム係合部材(弁棒係合部材)、
46…係合溝。

Claims (7)

  1. パイプ素材を外側へ膨出成形することにより形成され外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻と、この外球殻の内部に挿入され直線筒状でかつ両端が前記開口に沿って接合された流路管体とを備えたことを特徴とするボールバルブ用弁体。
  2. 請求項1に記載のボールバルブ用弁体において、
    前記流路管体の長手方向略中間位置でかつ前記外球殻の外表面に露出して設けられ、弁棒が係合される弁棒係合部材を備えることを特徴とするボールバルブ用弁体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のボールバルブ用弁体において、
    前記外球殻および流路管体は、ステンレス鋼管により構成されていることを特徴とするボールバルブ用弁体。
  4. パイプ素材を外側へ膨出成形することにより外面が球状でかつ球状中心に対して対称面に開口を有する外球殻を形成する外球殻形成工程と、
    この外球殻の内部に直線筒状の流路管体を挿入し、この流路管体の両端を前記外球殻の前記開口に沿って接合する流路管体接合工程と、
    を備えたことを特徴とするボールバルブ用弁体の製造方法。
  5. 請求項4に記載のボールバルブ用弁体の製造方法において、
    弁棒が係合される弁棒係合部材を、前記流路管体の長手方向略中間位置でかつ前記外球殻の外表面に露出して接合する弁棒係合部材接合工程を備えることを特徴とするボールバルブ用弁体の製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のボールバルブ用弁体の製造方法において、
    前記外球殻および前記流路管体に、ステンレス鋼管を用いたことを特徴とするボールバルブ用弁体の製造方法。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれかに記載のボールバルブ用弁体の製造方法において、
    前記外球殻および前記流路管体が一体的に接合された組立体に対して、所定寸法に機械加工する機械加工工程と、
    この機械加工工程の後に、前記組立体に対して、バフ研磨するバフ研磨工程と、
    このバフ研磨工程の後に、前記組立体に対して、電解研磨を行う電解研磨工程と、を備えることを特徴とするボールバルブ用弁体の製造方法。
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