JP2008215273A - 電磁弁およびそれを用いた燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンピング効果発生ための隙間内に、不溶性物質等の付着物が付着することを抑制することを目的とする。
【解決手段】可動コア42と、コイルが通電すると、可動コアを吸引する固定コア63と、可動コアのリフト規制のための係止部42cとを備え、可動コアと固定コアで対向する吸引面のいずれかに係止部を設けることで、可動コアのフルリフトにおいて吸引面間に隙間を形成する電磁弁において、吸引面に設ける撥油性を有するコーティング層43を備え、可動コアおよび固定コアの吸引面のうち、係止部42cが設けられた一方の吸引面42aaにおいて、隙間Lgに対応する段差面部としての実吸引面42acに、コーティング層43が形成され、係止部42cの係止面42asに、コーティング層43が形成されていない。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁弁およびそれを用いた燃料噴射装置に関し、例えば内燃機関に燃料を噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置に適用して好適なものである。
従来、電磁弁は、ディーゼル機関用蓄圧式燃料噴射装置において、内燃機関の各気筒に設けられる燃料噴射弁の圧力制御室における燃料圧を制御するために用いられるものがある(特許文献1参照)。燃料噴射弁は、圧力制御室内の制御圧を介して、噴孔を開閉するノズルニードルのリフト運動が制御される。この種の電磁弁では、弁ハウジング内に配置された駆動コイル部と、弁座方向に付勢されている可動コア(アーマチャとも呼ぶ)と、可動コアに一体化または協働可能な弁部材(アーマチャニードルとも呼ぶ)と、弁部材が着座および離座する弁座を有するオリフィス部材と、上記弁ハウジングの一部を構成し、弁部材を摺動可能に支持する支持部材とを備えている。
特許文献1で開示する技術では、可動コアの吸引面と固定コアの磁極面(吸引面とも呼ぶ)の間のエアギャップを微小隙間に管理することで、弁部材の離座時において可動コアの固定コアへのバウンス発生を抑制している。
特開2001−295958号公報
従来技術では、上記可動コアは燃料(油)中で作動しており、作動時には、上記微小隙間によりバウンス発生抑制のためのダンピング効果を発生させることが可能である。しかしながら、燃料中の付着物により上記微小隙間が変化すると、ダンピング効果の大きさも変化し、電磁弁の応答性が変化する可能性がある。
特に、使用する燃料としては、主流のディーゼル軽油以外に、バイオディーゼル燃料、およびこの燃料と軽油とを混合した混合燃料が、代替燃料として普及しつつある。また、近年、噴射圧力の高圧化により燃料噴射装置内が高温化されている。このような高温化された使用環境でバイオディーゼル燃料を使用すると、燃料中から不溶性物質が析出され易いため、従来燃料に比べて上記燃料中の付着物が増加するおそれがある。
この対策として、可動コアの吸引面の全体に、撥油性を有する被膜をコーティングすることが考えられる。しかしながら、上記吸引面全体へのコーティングにより、固定コアの磁極面に対して可動コアの実吸引面の位置が離れてしまうことになるため、可動コアを固定コアへ吸引する吸引力が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ダンピング効果発生ための隙間内に、不溶性物質等の付着物が付着することを抑制することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至7に記載の発明では、可動コアと、コイルが通電すると、可動コアを吸引する固定コアと、可動コアのリフト規制のための係止部とを備え、可動コアと固定コアで対向する吸引面のいずれかに係止部を設けることで、可動コアのフルリフトにおいて吸引面間に隙間を形成する電磁弁において、吸引面に設ける撥油性を有するコーティング層を備え、
可動コアおよび固定コアの吸引面のうち、係止部が設けられた一方の吸引面において、
隙間に対応する段差面部に、コーティング層が形成され、
係止部の係止面に、コーティング層が形成されていないことを特徴とする。
これによると、フルリフトにあるときに可動コアと固定コアの吸引面間に隙間を形成する係止部が設けられた一方の吸引面において、隙間に対応する段差面部に限定して撥油性を有するコーティング層が形成されるので、隙間を形成する一方の吸引面に、燃料中の不溶性物質などの付着物が付着するのを抑制することができる。
しかも、フルリフトにおいて他方の吸引面に当接する係止部の係止面には、上記コーティング層が形成されないので、可動コアと固定コアの間で働く吸引力の低下を回避することが可能である。
また、上記コーティング層は、請求項2に記載の発明の如く、5μm未満に設定されていることが好ましい。コーティング層の厚さ、即ち撥水性被膜材の膜厚が5μm以上の場合には、吸引面より剥離するおそれがある。しかも、膜厚を増やすとその膜厚に形成するための処理時間も長くなるため、コーティング層を5μm未満に設定することで、優れた生産性を提供することができる。
また、上記係止部は、請求項3に記載の発明の如く、可動コアの吸引面に設けられていることが好ましい。吸引力源となるコイルを装着する必要がある固定コアに比べて、可動コアは吸引面の構成が比較的簡素であるため、係止部がある領域とこれ以外の領域とでコーティング層を形成するか形成しないかを区分けし易い。
また、請求項4に記載の発明の如く、燃料通路の高圧側と低圧側とを連通する連通路を有する弁座を具備する弁座部材と、可動コアに協働して弁座に着座および離座することにより燃料通路の高圧側と低圧側とを閉塞および開放する弁部材と、
可動コアの反固定コア側に、可動コアと対向して配置され、弁部材を移動可能に支持するガイド孔を有する支持部材とを備え、
支持部材に対向する可動コアの反固定コア側の対向面に、コーティング層が形成されていることが好ましい。
これによると、可動コアの反固定コア側に、可動コアと対向して配置された支持部材とを備え、可動コアの反固定コア側の対向面と、支持部材の対向面との間にダンパ効果のための第2隙間が形成されている場合において、上記コーティング層によって第2隙間内への付着物の付着を抑制することができる。したがって、可動コアおよび弁部材が着座するときのバウンス低減のための、安定したダンパ効果を確保することができる。
また、請求項5に記載の発明の如く、可動コアと弁部材は一体成形されており、コーティング層は、前記ガイド孔に対向する弁部材の外周に施されていることが好ましい。
これにより、支持部材のガイド孔と弁部材の外周との間に形成される摺動隙間内への付着物の付着を抑制することができる。
また、上記コーティング層は、請求項6に記載の発明の如く、撥油性および耐摩耗性を有し、基材より硬質な被膜材より形成されていることが好ましい。
これにより、上記一体成形された可動コアおよび弁部材において、隙間内への付着物の付着抑制と、摺動隙間内を移動する弁部材の耐摩耗性の向上が図れる。
また、上記段差は、請求項7に記載の発明の如く、係止部の外周側に配置されていることが好ましい。
これによると、係止部以外にコーティング層を形成する場合において、例えば可動コアの吸引面および吸引面の反対面などへのコーティング層の形成が容易となり、優れた生産性を提供することができる。
また、請求項8に記載の発明の如く、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電磁弁を用いる燃料噴射装置において、燃料を噴射する噴孔と、噴孔を開閉するノズルニードルを有するノズル部と、ノズルニードルを噴孔閉方向へ付勢する高圧の燃料が蓄えられる圧力制御室を有するノズル本体とを備え、電磁弁は、ノズル本体に装着されており、電磁弁内と圧力制御室内を連通させることで、圧力制御室内の圧力を減圧することを特徴とする。
高圧の燃料が減圧されて流入する電磁弁には、不溶性物質等の付着物が存在し易い。これに対して、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電磁弁は、ダンピング効果発生ための隙間内に、不溶性物質等の付着物が付着することを効果的に抑制することができる。
以下、本発明の電磁弁を、蓄圧式燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁に搭載の電磁弁に適用して具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料噴射装置に適用した電磁弁を示す部分断面図である。図2は、本実施形態の燃料噴射装置を示す断面図である。図3は、図1中の可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。
図2に示すように、蓄圧式燃料噴射装置1に使用される燃料噴射弁2は、例えば自動車等の車両に搭載された図示しない多気筒(例えば、4気筒)のディーゼルエンジン(以下、エンジンと呼ぶ)の各気筒ごとに設けられ、高圧燃料供給ポンプ(以下、サプライポンプ)3から圧送された高圧燃料を蓄圧器(以下、コモンレール)4内に蓄圧し、このコモンレール4に蓄圧した高圧燃料を燃焼室内に直接噴射供給するいわゆるインジェクタである。
この燃料噴射弁2は、ノズルニードル20を軸方向に移動可能に収容するノズルボデー12と、ノズルニードル20を閉弁側に付勢する付勢部材としてのスプリング35を収容するノズルホルダー11と、ノズルボデー12とノズルホルダー11とを所定の締付軸力により締結する締付け部材としてのリテーニングナット14と、電磁弁7とを含んで構成されている。ノズルニードル20とノズルボデー12はノズル部を構成している。また、ノズルホルダー11と後述の制御ピストンは燃料噴射弁のノズル本体を構成している。
ノズルボデー12は、略筒状体に形成され、先端部(図2中の下方側の端部)側に、高圧燃料を燃焼室に噴射するための噴孔12bを1個または複数個備えた略筒状部材である。
このノズルボデー12の内部には、中実円柱状のノズルニードル20を軸方向移動可能に保持するための収容孔(以下、第1ニードル収容孔)12eが形成されている。この第1ニードル収容孔12eの図中の中間部位には、その孔径が拡げられた燃料溜り室12cが設けられている。具体的には、ノズルボデー12の内周は、燃料流れの下流に向かって、第1ニードル収容孔12e、燃料溜り室12c、弁座12aの順に形成されており、弁座12aの下流側にノズルボデー12の内外を貫通する噴孔12bが設けられている。
弁座12aは、図2に示すように、円錐台面を有しており、円錐台面の大径側が第1ニードル収容孔12eに連続し、小径側が噴孔12bに向かって延びている。この弁座12aにノズルニードル20が着座および離座可能に配置され、着座および離間することでノズルニードル20が閉弁および開弁する。
さらに、ノズルボデー12には、このノズルボデー12の図示上端側の合わせ面から燃料溜り室12cへ延びる燃料送出路12dが設けられている。この燃料送出路12dは、ノズルホルダー11の後述の燃料供給路11bと連通することで、コモンレール4内で蓄圧された高圧燃料を燃料溜り室12cを経由し弁座12a側へ送り込む。燃料送出路12dと燃料供給路11bとは高圧燃料通路を構成する。
ノズルホルダー11は、図2に示すように、略筒状体に形成されており、内部に、スプリング35、およびノズルニードル20を駆動するための制御ピストン30を軸方向に移動可能に収容するための収容孔(以下、第2ニードル収容孔)11dが設けられている。この第2ニードル収容孔11dの図示下端側の合わせ面には、内周11d1よりは大きく拡げられた内周11d2が形成されている。
具体的には、内周11d2は、スプリング35、および環状部材31、および制御ピストン30のニードル部30cを収容するいわゆるスプリング室が形成されている。環状部材31は、スプリング35とノズルニードル20との間に挟み込まれて配置されており、スプリング35をノズルニードル20の閉弁方向に付勢するスプリング受け部を構成する。ニードル部30cは、ノズルニードル20に、環状部材31を介して間接もしくは直接的に当接可能である。
さらに、ノズルホルダー11には、コモンレール4の分岐管に接続される高圧配管(図示せず)が気密に連結する継手部(以下、インレット部)11fが設けられている。このインレット部11fは、コモンレール4から供給された高圧燃料を、内部に装着されたバーフィルタ13を介して燃料供給路11bへ導く燃料導入部である。ノズルホルダー11のインレット部11fの内部、およびスプリング室11d2の周囲には、燃料供給路11bが設けられている。
また、ノズルホルダー11には、スプリング室11d2に導かれた燃料を、図示しない燃料タンク等の低圧配管系内に戻すための燃料逃がし通路(リーク回収用通路とも呼ぶ)(図示せず)が設けられている。この燃料逃がし通路、および上記スプリング室11d2は低圧燃料通路を構成する。
また、図2に示すように、制御ピストン30の他端部側には、電磁弁7により油圧が給排される圧力制御室(以下、油圧制御室)8、16cが設けられている。この油圧制御室8、16cの油圧を増減することで、ノズルニードル20を閉弁および開弁する。具体的には、油圧制御室8、16cから油圧が抜かれ、減少すると、ノズルニードル20および制御ピストン30がスプリング35の付勢力に抗して図2中の軸方向上方に移動し、ノズルニードル20が開弁する。一方、油圧制御室8、16cに油圧が導入され、増加すると、ノズルニードル20および制御ピストン30がスプリング35の付勢力によって図2中の軸方向下方に移動し、ノズルニードル20が閉弁する。
上記圧力制御室8、16cは、制御ピストン30の端部外壁30pと、第2ニードル収容孔11dと、圧力制御室部16cの内壁によって形成されている。
次に、電磁弁7について図1から図4に従って詳細に説明する。電磁弁7は、圧力制御室8、16cと低圧通路17dとを断続するいわゆる電磁二方弁である。電磁弁7は、ハウジングとしてのノズルホルダー11の反噴孔側の端部に配設され、リテーニングナット52の締結によりノズルホルダー11に固定されている。
図2に示すように、第2ニードル収容孔11dの反噴孔側の端部には、弁座部材としての弁座プレート(以下、オリフィス部材とも呼ぶ)16が設けられている。また、弁座プレート16の外壁には、二面幅面(図中の左右方向)が形成されている。弁座プレート16には、高圧導入通路16a、16b、16cが設けられている。高圧導入通路16a、16b、16cは、出口側絞り部としてのオリフィス(以下、アウトオリフィス)16aと、入口側絞り部としてのオリフィス(以下、インオリフィス)16bと、第2ニードル収容孔11dに連通する圧力制御室部16cとを有している。
アウトオリフィス16aは、図1に示すように、弁座16d側と圧力制御室部16cとを連通するように配置され、弁部材42b、41を介した可動コア42の閉弁および開弁により閉塞および流通される。インオリフィス16bは、圧力制御室部16cと燃料供給路11bとを連通するように配置されている。
また、弁座プレート16は、ピン等の位置決め部材92を介してノズルホルダー11に位置決め固定されている。弁座プレート16の貫通孔16pは、位置決め部材92を挿入する係止穴である。
弁座プレート16の反噴孔側には、図2に示すように、弁ハウジングの一部としての支持部材17が設けられている。支持部材17は略円筒形状に形成されており、貫通孔(以下、ガイド孔)17aが設けられている。また、支持部材17の上端面(以下、第2端面とも呼ぶ)17gに、可動コア42の平板部42aが対向して配置されている。即ち、上記ガイド孔17aは、弁部材42b、41を摺動可能に支持する。このガイド孔17aで、弁部材42b及び平板部42aを含む可動コア42は、摺動可能に支持されつつ、可動コア42の平板部42aが、支持部材の上端面17gに対して近接および離間可能である。
また、ガイド孔17aから図中下方にテーパ状の拡径する内壁(以下、拡径壁)17eと、弁座プレート16の支持部材側端面とによって弁室17cが形成されている。
また、支持部材17の外周部には、図1に示すように、ノズルホルダー11の筒状ねじ部(以下、雌ねじ)11rに螺合可能なねじ部(以下、雄ねじ)17rが設けられている。
この雄ねじ17rと雌ねじ部11rが螺合することにより、支持部材17が弁座プレート16を挟み込んだ状態で、支持部材17とノズルホルダー11がねじ締結される。弁部材42b、41を支持した状態で支持部材17を弁座プレート16に密着させられるからである。具体的には、支持部材17がノズルホルダー11の雌ねじ11rにねじ込まれることによって、弁座プレート16が支持部材17とノズルホルダー11とに挟持されている。図中の支持部材17と弁座プレート16の互いに接している端面同士が密着状態となる。
コイル61は、図1および図2に示すように、樹脂製のスプール62に直接巻回され、スプール62およびコイル61の外周側は図示しない樹脂モールドにより覆われている。上記コイルは、巻回装置により巻回されたコイル(以下、巻回コイル)61の外周を樹脂モールドにより被覆した後に、被覆された巻回コイル61に2次樹脂成形を行なってスプール62と一体に成形されるものであってもよい。コイル61の端部には、ターミナル51が電気的に接続されている。
固定コア63は、図1および図2に示すように、略円筒状の磁性材で形成されており、内周側コア部と、外周側コア部と、これら両コア部に接続する上端部とを備え、内周側コア部と外周側コア部との間にコイル61が挟み込まれている。
固定コア63の図1中の下部側には、可動コア42が固定コア63に向き合うように配置されおり、固定コア63の下端面(以下、吸引面)63aと可動コア42の上端面(以下、吸引面)42aaが近接および離間可能に配置されている。電流供給によりコイル61に発生する電磁力を利用し、内周側コア部および外周側コア部の吸引面63aから可動コア42の平板部42aの吸引面42aaに向けて磁束が流れ、磁束密度に応じた吸引力が可動コア42に作用する。
上記固定コア63の内側には、略円筒状のストッパ64が挿入配置されているとともに、固定コア63と上部ハウジング53の間に挟まれて固定されている。ストッパ64内には、圧縮スプリングなどの付勢部材59が配置されており、この付勢部材59の付勢力は可動コア42に作用し、可動コア42の吸引面42aaと固定コア63の吸引面63aのエアギャップ(隙間Lg)が広がる方向に付勢している。ストッパ64の可動コア側の端面64aは、可動コア42側の係止部42asと共に、可動コア42がフルリフトする際のリフトを規制する。
ストッパ64および上部ハウジング53の内側には、弁室17c、貫通孔17b、17dを介して流出した燃料が低圧側へ流出する燃料通路37が形成されている。
弁ハウジング52、53、54は、図1および図2に示すように、上部ハウジング53と、リテーニングナット52と、中間ハウジング54と、下部ハウジングとしての支持部材17とを備えている。
可動コア42は、図1に示すように、略平板状に形成された平板部42aと、平板部42aより小径の、弁部材としての小径軸部(アーマチャニードルとも呼ぶ)42bと、フルリフトにおいて吸引面42aa、63a同士が完全密着するのを防止する係止部42cとを備えている。可動コア42は磁性材からなり、例えばパーメンジュールで形成されている。
平板部42aの吸引面42aaは、係止部42cの係止面42asと、係止面42asに段差を形成する段差面部(以下、実吸引面)42acとで形成されており、実吸引面42acは係止面42asの外周側に配置されている。
係止部42cの係止面42asは、図4に示すように、可動コア42がフルリフトにあるとき、固定コア63側のストッパ64に当接し、実吸引面42ac、63a間に隙間Lgを形成する。本実施例では、可動コア42のリフト動作において、隙間Lgは50〜100μm、隙間Lsは0〜50μmに設定されており、フルリフト時の隙間Lgは50μmとしている。
本実施形態では、図3に示すように、可動コア42の吸引面42aaのうち、実吸引面42acに限定して、撥油性を有するコーティング層43が形成されている。あえて、係止部42cの係止面42asにはコーティング層43を形成していないようにしている。フルリフト時において固定コア63側のストッパ64に当接する係止面42asには、コーティング層43を施してしないので、実吸引面42acと固定コア63側の吸引面63aの隙間Lgが、コーティング層43によって拡大することはない。
具体的には、撥油性を有するコーティング層43に用いるコーティング材としては、フッ素を含む樹脂材、またはダイヤモンドライクカーボン(DLC)などの低摩擦係数の硬質材料を用いる。コーティング処理方法としては、浸漬処理(ディップ処理)、メッキ処理、プラズマ蒸着法(PVD法)、化学蒸着法(CVD法)などが採用可能である。
上記コーティング層43の膜厚の設定範囲としては、図5に示すように、膜厚を5μm未満に設定することが好ましい。図5において横軸に膜厚を、縦軸に当該膜厚を形成するための処理時間、及びコーティング層の剥離強度を示している。膜厚が5μm以上の場合には、実吸引面42acよりコーティング層43が剥離するおそれがある。また、膜厚を増やすと処理時間も長くなるため、膜厚を5μm未満に設定することで、優れた生産性を提供することができる。
なお、上記膜厚の設定範囲では、膜厚を5μm未満に設定したが、膜厚を3μm以下とすることが更に好ましい。これにより、剥離限界に対する余裕度を高めて、コーティング層43の剥離防止が確実に行える。
また、平板部42aの下部側に小径軸部42bが形成されており、小径軸部42bの端面には、略球状の弁体41が設けられている。小径軸部42bは、弁体41を介して弁座プレート16の弁座16dに着座および離座が可能である。弁体41は、平面部を有する球状体であって、この平面部が、弁座16dに着座および離座可能に配置されている。弁体41は、平面部で着座時に連通路としてのアウトオリフィス16aを閉塞する。
なお、ここで、弁部材42b、41は、このように小径軸部42b内に弁体41を装着し、弁体41を介して弁座16dに着座および離座するものに限らず、上記弁体41を有せずに小径軸部42bの端面で、直接、弁座16dに着座および離座するものであってもよい。
また、高圧導入通路16a、16b、16c、油圧制御室8、および燃料供給通路11bは、電磁弁8において燃料流れを遮断および流通する燃料通路の高圧側を構成している。また、弁室17c、貫通孔17b、17d、および燃料通路37は、上記流体通路の低圧側を構成している。
上述の構成を有する燃料噴射弁2の作動について以下説明する。高圧源であるコモンレール4から高圧配管、燃料供給路11b、燃料送出路12dを介して燃料溜り室12cに高圧燃料が供給されるとともに、燃料供給路11b、インオリフィス16aを介して油圧制御室8、16cに高圧燃料が供給される。
コイル61への非通電時には、可動コア42および弁部材42b、41は、付勢部材59の付勢力により弁座16d側(図1の下方)へ押し当てられ、弁部材41が弁座16dに着座する。弁部材42b、41の着座によりアウトオリフィス16dが閉塞され、油圧制御室8、16cから弁室17c、貫通孔17b、17d、および燃料通路37への燃料流れが遮断される。
このとき、油圧制御室8、16cに蓄えられている燃料圧力(以下、背圧)は、コモンレール4の内部の燃料圧力(以下、コモンレール圧)と同一の圧力に維持される。油圧制御室8、16cに蓄えられている背圧により制御ピストン30を介してノズルニードル20を噴孔閉塞方向へ付勢する作用力(以下、第1作用力)と、スプリング35の付勢力によりノズルニードル20を噴孔閉塞方向へ付勢する作用力(以下、第2作用力)との和は、燃料溜り室12cおよび弁座12a近傍のコモンレール圧によりノズルニードル20が噴孔開放方向に受ける作用力(以下、第3作用力)より大きくなっている。そのため、ノズルニードル20は弁座12aに着座し、噴孔12bが閉塞されている。噴孔12bから燃料は噴射されない。このとき、弁座16dに着座している弁部材42b、41には、閉塞されているアウトオリフィス16b内の燃料圧力(背圧)が作用している。
コイル61への通電が開始されると(以下、燃料噴射弁2の開時)、コイル61に電磁力が発生し、固定コア63と可動コア42の両磁極面間に発生する磁気吸引力により、可動コア42が固定コア63方向に吸引される。このとき、弁部材42b、41には、上記アウトオリフィス16bの背圧により離座方向に受ける作用力(以下、第4作用力)が働いているので、可動コア42と共に弁部材42b、41が弁座16dから離座する。その弁部材42b、41が離座すると、ガイド孔17aに沿って弁部材42a、41が固定コア63方向に移動する。
このとき、可動コア42および弁部材42b、41は、弁座16dからの離座するので、アウトオリフィス16bを介して油圧制御室8、16cから弁室17c、貫通孔17b、17dへ流れる燃料流れが流通する。油圧制御室8、16c内の燃料が低圧側へ開放されるため、油圧制御室8、16cの背圧が低下する。背圧が低下すると、第1作用力が次第に減少する。そして、ノズルニードル20の噴孔閉塞方向に作用する第1作用力および第2作用力より、ノズルニードル20の噴孔開放方向に作用する第3作用力が大きくなると、ノズルニードル20は弁座12aより離座し、図2の上方へリフトする。ノズルニードル20がリフトすると、噴孔12bは開放され、噴孔12bより燃料が噴射される。
また、コイル61への通電が停止されると(以下、燃料噴射弁2の閉時)、コイル61の電磁力が消滅するため、付勢部材59の付勢力により可動コア42および弁部材42b、41が弁座16d方向に移動する。弁部材42b、41の平面部42bが弁座16dに着座すると、油圧制御室8、16cから弁室17c、貫通孔17b、17dへの燃料の流出が停止される。そして油圧制御室8、16cの背圧が増加し、第1作用力および第2作用力が第3作用力に勝るようになると、ノズルニードル20が図3の下方へ移動し始める。そして、ノズルニードル20が弁座12aに着座すると、燃料噴射が終了する。
ここで、上記燃料噴射弁2の開時に、可動コア42が吸引されて固定コア63に衝突する際に発生するバウンスを低減するため、可動コア42と固定コア63との隙間Lgを、所定の距離に設定している。これにより、可動コア42が固定コア方向に移動時に、隙間Lgに存在する燃料の流体抵抗、いわゆるダンピング効果を利用して、可動コア42が移動する方向とは逆方向の抗力を形成し、バウンスを低減する。その隙間Lg間に撥油性を有するコーティング層43を施しているので、不溶性物質等の付着物が堆積することによるダンピング効果の大きさが変化するのが抑制される。
以上説明した本実施形態では、可動コア42の吸引面42aaのうち、フルリフトにおいて隙間Lgを設けるための段差面部である実吸引面42acに、撥油性を有するコーティング層43を形成しているので、燃料中の不溶性物質等の付着物が実吸引面42acに付着するのを抑制することができる。
しかも、上記吸引面42aaのうち、フルリフトにおいて固定コア63側のストッパ64に当接する係止部42cの係止面42acには、上記コーティング層43が形成されないので、コーティング層43によって、実吸引面42acと固定コア63側の吸引面63aの初期の隙間Lgが拡大することはない。したがって、可動コア42と固定コア63の間で働く吸引力の低下を回避することができる。
本実施形態では、電磁弁7内には、圧力制御室8、16cの高圧燃料が弁座部材のアウトオリフィス16aなどを介して減圧され、低圧燃料が流入する。アウトオリフィス16a等の絞りや高圧摺動部から高圧側から低圧側へリークする燃料は、不溶性物質等の付着物が燃料中に存在し易い。これに対して本実施形態の電磁弁は、ダンピング効果発生ための隙間Lg内に、不溶性物質等の付着物が付着することを効果的に抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態を図6に示す。第2の実施形態は、可動コア42の平板部42aにおいて、固定コア側の実吸引面42ac、および反固定コア側の面(以下、対向面)42adに上記コーティング層43を形成した一例を示す。図6は、本実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。
図6に示すように、平板部42aの対向面42adは、支持部材17の上端面17gに対して近接および離間可能なものであり、燃料噴射弁2の開時に、付勢部材59の付勢力により可動コア42及び弁体41が弁座16dに着座する際に発生するバウンスを低減するために、対向面42adと上端面17g間の隙間Ldを、所定の距離に設定している。可動コア42が弁座16d方向に移動時に、隙間Ldに存在する燃料の流体抵抗を利用して、バウンスの低減を図るものである。
これに対して本実施形態では、平板部42aの上記対向面42adにも上記コーティング層43を形成している。即ち、その隙間Lg間に撥油性を有するコーティング層43を施しているので、閉弁時のダンピング効果発生ための隙間Ld内に、不溶性物質等の付着物が付着することを効果的に抑制することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を図7に示す。第3の実施形態は、平板部42aにおいて、実吸引面42ac、対向面42ad、および実吸引面42acと対向面42adを繋ぐ側面に上記コーティング層43を形成した一例を示す。図7は、本実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。
平板部42aにおける実吸引面42ac、対向面42ad、および上記側面は、係止部42cの外側に配置されている。係止部42c以外の平板部42aに上記コーティング層43を施す場合において、可動コア42の実吸引面42acおよび対向面42ad等へのコーティング層43の形成が容易となり、優れた生産性を提供することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を図8に示す。第4の実施形態は、可動コア42において、平板部42aの係止部42cを除き、平板部42aおよび小径軸部42bの外周に上記コーティング層43を形成した一例を示す。図8は、本実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。
図8に示すように、コーティング層43は、係止部42cの係止面42asを除く、平板部42aにおける実吸引面42ac、対向面42ad、および上記側面と、小径軸部42bの外周に形成されている。コーティング層43が施された小径軸部42bの外周は、支持部材17のガイド孔17に摺動可能に支持されている。
これにより、ガイド孔17aと小径軸部42bの間の摺動隙間内への付着物の付着をも抑制することができる。
また、上記コーティング層43は、DLCの如く、撥油性および耐摩耗性(低摩擦係数)を有し、基材より硬質な被膜材より形成されていることが好ましい。
これにより、隙間Lg、Ld内への付着物の付着抑制と、摺動隙間内を移動する弁部材としての小径軸部42bの耐摩耗性の向上が図れる。
(他の実施形態)
(1)以上説明した本実施形態では、可動コア42側に吸引面42aaにコーティング層43を形成したが、これに限らず、固定コア63側の吸引面63aにコーティング層43を形成してもよく、可動コア42側および固定コア63側の吸引面42aa、63aに形成してもよい。いずれも隙間Lg内への付着物の付着を抑制することができる。
(2)上記可動コア42側に吸引面42aaにコーティング層43を形成する場合においては、吸引力源となるコイルを装着する必要がある固定コアに比べて、可動コアは吸引面の構成が比較的簡素であるため、係止部がある領域とこれ以外の領域とでコーティング層を形成するか形成しないかを区分けし易い。
(3)以上説明した本実施形態では、可動コア42の反固定コア側の対向面42adにコーティング層43を形成したが、対向面42adに近接および離間可能である支持部材17側の上端面17gにコーティング層43を形成してもよく、対向面42adおよび上端面17gのいずれにもコーティング層43を形成してもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料噴射装置に適用した電磁弁を示す部分断面図である。 第1の実施形態の燃料噴射装置を示す断面図である。 図1中の可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。 図1中の電磁弁の開弁状態を示す部分断面図である。 コーティング層の膜厚と、剥離強度、および当該膜厚に形成するための処理時間との関係を示す特性図である。 第2の実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。 第3の実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。 第4の実施形態に係わる可動コアおよび固定コアの周りを示す部分断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射装置
2 燃料噴射弁
11 ノズルホルダー(ハウジング)
11b 燃料供給路(高圧燃料通路)
11d 第2ニードル収容孔(収容孔)
11r 雌ねじ(ねじ部)
12 ノズルボデー
12b 噴孔
12d 燃料送出路(高圧燃料通路)
12e 第1ニードル収容孔(収容孔)
16 弁座プレート(弁座部材)
16a アウトオリフィス(オリフィス、連通路)
16b インオリフィス(オリフィス)
16c 圧力制御室部(圧力制御室)
16d 弁座
17 支持部材
17a ガイド孔(貫通孔)
17e 拡径壁
17r 雄ねじ(ねじ部)
17g 上端面
20 ノズルニードル
30 制御ピストン
30c ニードル部
35 スプリング(付勢部材)
41 弁体
42 可動コア(可動部材)
42a 平板部
42aa 吸引面
42ac 実吸引面(段差面部)
42as 係止面
42ad 対向面
42b 小径軸部(弁部材)
42c 係止部
43 コーティング層
59 付勢部材
61 コイル
63 固定コア
63a 吸引面
64 ストッパ
7 電磁弁
8 油圧制御室(圧力制御室)

Claims (8)

  1. 可動コアと、
    コイルが通電すると、前記可動コアを吸引する固定コアと、
    前記可動コアのリフト規制のための係止部とを備え、
    前記可動コアと前記固定コアで対向する吸引面のいずれかに前記係止部を設けることで、前記可動コアのフルリフトにおいて前記吸引面間に隙間を形成する電磁弁において、
    前記吸引面に設ける撥油性を有するコーティング層を備え、
    前記可動コアおよび前記固定コアの吸引面のうち、前記係止部が設けられた一方の吸引面において、
    前記隙間に対応する段差面部に、前記コーティング層が形成され、
    前記係止部の前記係止面に、前記コーティング層が形成されていないことを特徴とする電磁弁。
  2. 前記段差面部に形成される前記コーティング層は、5μm未満に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記係止部は、前記可動コアの前記吸引面に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁。
  4. 燃料通路の高圧側と低圧側とを連通する連通路を有する弁座を具備する弁座部材と、
    前記可動コアに協働して前記弁座に着座および離座することにより前記燃料通路の高圧側と低圧側とを閉塞および開放する弁部材と、
    前記可動コアの反固定コア側に、前記可動コアと対向して配置され、前記弁部材を移動可能に支持するガイド孔を有する支持部材とを備え、
    前記支持部材に対向する前記可動コアの反固定コア側の対向面に、前記コーティング層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁弁。
  5. 前記可動コアと前記弁部材は一体成形されており、
    前記コーティング層は、前記ガイド孔に対向する前記弁部材の外周に施されていることを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記コーティング層は、撥油性および耐摩耗性を有し、基材より硬質な被膜材より形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電磁弁。
  7. 前記段差は、前記係止部の外周側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電磁弁。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電磁弁を用いる燃料噴射装置において、
    燃料を噴射する噴孔と、前記噴孔を開閉するノズルニードルを有するノズル部と、
    前記ノズルニードルを噴孔閉方向へ付勢する高圧の燃料が蓄えられる圧力制御室を有するノズル本体とを備え、
    前記電磁弁は、前記ノズル本体に装着されており、前記電磁弁内と前記圧力制御室内を連通させることで、前記圧力制御室内の圧力を減圧することを特徴とする燃料噴射装置。
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