JP2008213933A - 食品収納容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルプ材料からなる厚紙状物から形成した食品収容容器に、肉、魚等を収容し斜めにしても逆さにしても、血液や液汁が滲入したりしない食品収容容器を提供する。
【解決手段】パルプ材料から形成した隅角部に前記材料の切断面が容器内面若しくは上端に位置している食品収容容器と、該容器の内面に熱ラミネートする熱可塑性樹脂フィルムとの間の空気を吸引して、上端に載置した熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧とすることによって、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記容器内面に密着させ、ヒートシールして貼着させることによって、前記切断面を熱可塑性樹脂フィルムで覆う。
【選択図】図3

Description

この発明は、パルプ材料から形成された食品収納容器の製造方法に係り、詳記すれば肉、魚、レバー等の血液、水分などが容器に浸み込んで汚く且つ弱くならないようにした食品収納容器を工業的に安価に製造する方法に関する。
食品を収容する弁当箱若しくはトレー等の食品収納容器としては、従来から発泡ポリウレタン等のプラスチック材料が使用されていた。しかしながら、プラスチック材料は使用後の後処理が容易ではないので、環境保全の観点から植物性繊維材料製食品収納容器が強く求められている。
パルプの厚紙からの容器は、四隅に切込みを形成し、側面片を起立させ、コーナー部で側面片の端部同士を重ね合わせて糊付けをし、手作業で貼り合わせる方法で製造しているので、極めてコスト高になる欠点があった。そのため、スーパー等で販売される安価なトレーのような食品収納容器としては、殆ど普及していない。
また、コーナー部に多数の皴をジャバラ状に形成し、表面にフィルムをコーティングした紙製容器も知られていたが、このジャバラは容易に開くので、強度が弱い問題があった。
このような問題を解決するため本出願人は、図1に示すような、パルプ材料(パルプ又はパルプを主成分とする植物性繊維材料)から厚紙状物を形成する工程と、ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に側面片を形成する切断部を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして四隅に側面片の重合部1を有する食品収納容器2を開発し、先に特許出願した(特許文献1)。
このパルプ材料からなる容器は、安価に形成できることと、環境保全の観点から極めて高い評価を受けている。しかしながら、このものは、容器内面は、熱可塑性樹脂をコーティングしても、肉、魚、レバーなどを入れると、側面片の重合部1の端部(材料切断面)3から肉などからの血液が滲むように入り込んで、容器の外観を汚くする問題があった。尚、内容物に、血液などの液汁が生じないものを使用する場合には、何ら問題が生じないのは勿論である。
更に本出願人は、図2に示すように、パルプ材料から厚紙状物に形成する工程と、ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に隣接する側面片を連結する折込片4を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして折り立てた状態で前記折込片4が側面片5に重合貼着する食品収納容器を開発し、先に特許出願した(特許文献2)。
この容器は、肉、魚、レバーなどを収容した状態では、血液などが切断部に一切触れることがないので容器が汚染する問題は生じない。しかしながら、消費者は、購入に際して斜めにしたり、逆さにしたりしがちであるので、上端の切断部3´から血液が滲入し、同様に容器を汚くする問題が生じることが判明した。
特開2006−315687 特開2007−1621
この発明は、このような点に鑑みなされたものであり、パルプ材料からなる厚紙状物から形成した食品収納容器に、肉、魚等を収容し斜めにしても逆さにしても、血液や液汁が滲入したりしない食品収納容器を提供することを目的とする。しかして、このような食品収納容器は、従来全く知られていない。
上記目的を達成するため、本発明者は、食品収納容器に合成樹脂をコーティングしたのでは、血液や液汁が滲入したりしない食品収納容器とすることはできないので、プラスチックフィルムをラミネートすることを想到した。
しかして、プラスチックフィルムを厚紙状物にラミネートすることは容易であるが、これから食品収容容器を形成したのでは、必然的に切断面が生じるので、血液等の滲入を無くすことはできない。
このような問題点を解決するため、本発明者は鋭意研究の結果、厚紙状物を食品収納容器に形成した後に、プラスチックフィルムを減圧で容器内面に密着させ、ヒートシールしてラミネートすることを想到し、本発明に到達した。
即ち本発明は、パルプ材料から形成した隅角部に前記材料の切断面が容器内面若しくは上端に位置している食品収納容器と、該容器の内面に熱ラミネートする熱可塑性樹脂フィルムとの間の空気を吸引して、上端に載置した熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧(真空を含む)とすることによって、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記容器内面に密着させ、ヒートシールして貼着させて前記切断面を前記熱可塑性樹脂フィルムで覆うことを特徴とする。
前記熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧とするには、前記食品収納容器に空気が通過し得る吸引部を形成し、該吸引部から空気を吸引するのが好ましい(請求項2)。尚、本発明で吸引部というのは、空気を吸引し得るものであれば良く、小孔に限らず、肉眼では見分けがつかない小さな穴とか、ミシン目であっても差し支えない(請求項3)。
前記食品収納容器の外面には、合成樹脂をコーティングするのが、金型で容易に食品収納容器が形成できることから好ましい(請求項4)。また、食品収納容器の外面に、合成樹脂をコーティングすることにより、耐水性・耐油性に優れ、色が着いても落とせると共に外面から血液などが滲入するのを防止できる。
前記吸引部は、前記食品収納容器底面に形成した上方に凹んだ凹部上端(凹部底面)に形成するのが、血などで汚れているまな板の上に置いても、吸引部に血などが付着し、滲入するのを防止できることから好ましい(請求項5)。また、前記吸引部は、前記食品収納容器側壁(好ましくは上部)に対向して形成するか(請求項6)、前記食品収納容器隅角部(好ましくは上部)に対向して形成すれば(請求項7)、同様に吸引部に血などが付着し、滲入するのを防止することができる。
前記食品収納容器は、パルプ材料から厚紙状物を形成する工程と、該厚紙状物の裏面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に側面片を形成する切断部を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして四隅に側面片の重合部を形成する工程とによって形成された、四隅にパルプ材料の切断部を有する食品収納容器とするのが適している(請求項8)。
前記パルプ材料としては、パルプ単体のほか、パルプとパルプ以外の植物性繊維材料(葦、サトウキビ又はケナフ等)との混合物を使用することもできる。尚、パルプの材料として、新聞紙などの古紙を使用してもよい。
前記食品収納容器は、パルプ材料から厚紙状物に形成する工程と、該厚紙状物の裏面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に隣接する側面片を連結する折込片を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして折り立てた状態で、前記折込片が前記側面片に重合貼着し、前記折込片上端若しくは折込片より上方がパルプ材料の切断面に形成されている食品収納容器であるのが好ましい(請求項9)。
前記ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン又はポリプロピレンを使用するのが好ましい(請求項10)。
前記プラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン又は生分解性樹脂フィルムとするのが好ましい(請求項11)。
前記熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧(真空を含む)とするには、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記容器内面に密着させた時、空気流出路が形成されるような凹凸部を容器内面に形成し、該空気流出路から空気を吸引除去することによって行うこともできる(請求項12)。この空気流出路は、前記容器内面の隅角部上部に形成するのが好ましい(請求項13)。
本発明の容器は、前記容器上端外周に外方水平方向に折曲した鍔状部分を連設し、該容器に内容物を収容した後、フィルムをラッピングして開口部と前記鍔状部分上面を覆うようにしたトレーとして使用するのに特に適している(請求項14)。
前記パルプ材料としては、パルプ単体のほか、パルプとパルプ以外の植物性繊維材料(葦、サトウキビ又はケナフ等)との混合物を使用することもできる(請求項15)。尚、パルプの材料として、新聞紙などの古紙を使用してもよい。
本発明に使用する容器は、外面に合成樹脂をコーティングすれば、金型で容易に製造することができるものである。しかしながら、パルプ材料から形成した紙面は、通気性が無いし、合成樹脂をコーティングすれば、通気性は全く無くなる。
本発明によれば、食品収納容器上端に載置した熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧とすることによって、通気性の無い厚紙状物に、熱可塑性樹脂フィルムを容易に熱ラミネートすることができる。そのため、この容器に肉、魚、レバー等を収容し、上端にラッピングすれば、ひっくり返したり、斜めに置いたりしても、血液等が全く滲入しないという、従来のこの種パルプ材料からなる容器には全く見られない絶大な効果を奏する。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、下記の工程からなる。
(1)パルプ材料から食品収納容器を形成する。
(2)図3及び図4に示すように、食品収納容器に空気吸引孔6(又は空気吸引用ミシン目6´)を形成する。
(3)このようにして空気吸引孔6(又は空気吸引用ミシン目6´)を形成した容器2を、容器の個数の嵌合孔(例えば5〜10個)が形成された金型に容器の個数嵌合する。金型の真上には間隔付けて熱板が配設されている。
(4)ついで、食品収納容器と熱板の間まで、熱可塑性樹脂フィルムを引き出す。
(5)それから、熱可塑性樹脂フィルムを下降させて、食品収納容器上に載置する。この状態で熱可塑性樹脂フィルムは、若干下方にたるんでいる。金型内を減圧にして、食品収容容器の空気吸引孔6(又は空気吸引用ミシン目6´)から空気を吸引除去すると、熱可塑性樹脂フィルムは食品収納容器に密着し、下降した熱板で加熱されてラミネートする。熱板は元の位置まで上昇する。
(6)金型をスライドさせ、フイルム後端を切断する。ラミネートした食品収容容器が例えば5〜10個連結された状態で金型から取り出す。金型は、元の位置に戻す。連結された容器は、フィルム切断機で1個1個の製品に切断する。
本発明の食品収納容器は、まな板の上に置いて、刺身などを収容する場合があるので、水分、血液等が滲入しないように、外周面にも予め合成樹脂をコーティングするのが良い。この目的の場合は、本発明の吸引孔6及びミシン目6´は、図3に示すように前記食品収納容器底面に形成した上方に凹んだ凹部8上端9に形成するか、図4に示すように前記食品収納容器側壁上部に対向して形成するか、前記食品収納容器隅角部上部に対向して形成するのが、まな板上の水、血液等は空気吸引孔に触れないようにすることができることから好ましい。
凹部8に形成する空気吸引孔等の数は、容器と熱可塑性樹脂フィルムとの間が同じような減圧度となるように、所定の間隔で4個以上形成するのが好ましい。凹部の高さは、凹部の大きさにもよるが、通常水の溜まる高さは2mmより低いので、2〜4mm程度とするのが好ましい。
また、凹部を設けなくとも、底面から2mm以上、好ましくは4mm以上の位置の外周面に空気吸引孔又はミシン目6´を形成しても良い。この場合も外周(好ましくは四隅)に所定の間隔で4個以上設けるのが好ましい。
図4に示すように、四隅の側面片の重合部1の近傍に多数の皺(凹凸条)7が形成されている容器を使用すれば、この皺7と熱可塑性樹脂フィルムとで、空気流出路が形成されるので、空気吸引部(ミシン目6´)を形成する必要が無くなる。この皺、凸条又は凹凸部等は、底面から上端に達する空気流出路が形成されるものであれば良く、特に限定されない。熱可塑性樹脂フィルムを均一に密着させ易いことから、皺7は隅角部上部に形成するのが好ましい。特に、側面片の重合部1や図2の折込片4近傍に形成するのが好ましい。
パルプ又はパルプを主成分とする材料から食品収納容器を形成するには、パルプ又はパルプを主成分とする材料から所定の大きさの厚紙状物に形成し、裏面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布し、前記厚紙状物の四隅に側面片を形成する切断部を形成した厚紙状物を、凹凸一対のプレス金型で加熱プレスすれば良い。プレス金型でプレスするには、対向する一方の側面片は、先に起立させなければならない。
図5は、この目的に使用する金型の一例を示すものであり、金型凹部11の周縁の一方の対向部には、ロッド10, 10´が固定されている。先に起立させる側面片は、このロッド10, 10´上に載せるようにすれば良い。
パルプ材料から厚紙状物を製造するには公知の方法によって行えば良い。即ち、パルプ材料を水に懸濁させたものを、すき工程、みず切り工程及び乾燥工程を経て、厚紙状物とすればよい。このようにして得た厚紙状物は、形成しようとする容器若しくは蓋体の展開形状に切断する。尚、厚紙状物には、耐水剤を含有させるのが良い。尚、バージンパルプの代わりに古新聞紙のような古紙から製造したパルプを使用することもできる。
本発明にパルプと共に使用する植物性繊維材料としては、葦、サトウキビ又はケナフを使用することができるが、バージンパルプ単独若しくは古紙からのパルプ単独とするのが、前者が強度と衛生面の点から、後者が価格の点から好ましい。
ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程は、展開形状に切断する前であっても後であってもよい。熱可塑性樹脂は、厚紙状物の裏面にコーティングするのがよい。熱可塑性樹脂をコーティングするのは、金型で容器に形成できると共に、水分、血液、液汁などの浸み込みが防止できるからである。熱可塑性樹脂としては、特にポリエチレン又はポリプロピレンを使用するのが好ましい。
熱可塑性樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂の種類によっても異なるが、好ましくは、3%〜6%の含有量とするのが良い。これより少ないとコーティングの効果が十分得られないし、多すぎると焼却の際黒煙の出が多くなり、炉のフィルターを詰まらせる。ここで「含有量」というのは、熱可塑性樹脂を片面に塗布した厚紙状物の全質量に対する「塗布されたヒートシール剤の質量」の百分率である。
このようにして形成した厚紙状物には、四隅に側面片を形成する切断部を形成する。切断部先端は、形成する容器底面に達するようにする。切断部は単なる切断線でもよいが、20〜60°の角度のV字形に形成するのが好ましい。
それから、底面と側面との境界に折り目を形成する。折り目は、抜き金型によって形成するのが好ましい。
凹凸一対の加熱プレス金型で食品収納容器を形成するには、厚紙状物を図5に示す凹金型上に載置し、一方の対向する側面片は、他方の対向する側面片よりも先に起立させ、これを上から凸金型で押圧加熱プレスして、容器を形成すると同時に、四隅をヒートシールして、図6に示す断面コ字形の鍔状部12を有する食品収納容器2´を一工程で製造することができる。鍔状部12は、断面コ字状に形成されているが、これは図5に示すように、凹金型の凹部上端外周に断面四角形のリング状凸条13を設けたからである。図6中3´は、容器内面に位置する切断面である。
断面コ字形の鍔状部12の下端には、外方水平方向の折曲部14が連設されている。このように折曲部14を設けることによって、ラミネートした熱可塑性樹脂フィルムの容器からはみ出した部分を、折曲部14と一緒に容易に切断することができる。
図7は、本発明の他の実施例を示すものであり、四隅に隣接する側面片5aと5b(5bと5c)を連結する折込片16を有し、該折込片16は隣接する両側部よりも短く形成されている。
このようにして形成した厚紙状物には、折り目を形成する。折り目は、抜き金型によって形成するのが好ましい。即ち、底面と側面との境界、側面と折込片との境界等の折曲部は、抜き金型に凸条が形成され、これに厚紙状物を載せて上からプレスすることにより、上記折り目を形成することができる。勿論、他の手段によって折り目を形成しても良い。
図7で側壁5a,5cを起立させると、短いV字形の折込片16も一緒に起立し、図8に示すように、短いV字形の折込片16は、矢印で示すように側壁5bの表面に貼着する。側壁5bの短いV字形の折込片16より長い部分の表面は、同時に側壁5aの裏面に貼着する。
図7で側壁5bを先に起立させると、短いV字形の折込片16も一緒に起立し、図9及び図10に示すように、短いV字形の折込片16は、側壁5c(5a)の表面に貼着する。側壁5c(5a)の短いV字形の折込片16より長い部分の表面は、同時に側壁5bの裏面に貼着する。
上記実施例においては、熱可塑性樹脂は、厚紙状物の裏面のみにコーティングしている。
上記のようにして形成した開口部が拡開した容器に、凹凸金型でプレスして短いV字形の片16よりも上の部分を折り返すと、図10に示すように断面コ字状の鍔状部12を容易に形成することができる。V字形の片16を長くし、V字形の折込片16と一緒に折り返すと皺が多く生じたり破けたりする場合が生じ、綺麗な鍔状部12が形成できない。尚、図5に示すように、凹金型の凹部上端外周に断面四角形のリング状凸条13を設けた金型を使用すれば、容器を形成すると同時に、四隅をヒートシールして、図10に示す断面コ字形の鍔状部12を有する食品収納容器2´を一工程で製造することができる。このようにして得た容器は、V字形の折込片16の上方に、切断部3´を有する。
図11に示すように折込片を短い折込片16と長い折込片16´とを連設した形状とすると、短い折込片16の裏面が長い折込片16´の裏面に貼着した状態で、長い折込片16´の裏面の短い折込片16より上の部分が側壁5bに貼着する。この容器は、長い折込片16´の長さを側壁5cより短くすれば、上端に厚紙状物の切断面が位置する容器とすることができる。
凹凸一対の加熱プレス金型で食品収納容器を形成するには、厚紙状物を図5に示す凹金型上に載置し、厚紙状物の一方の対向する側面片は、他方の対向する側面片よりも先に起立させ、上から凸金型で押圧加熱プレスして、容器を形成すると同時に、四隅をヒートシールして、食品収納容器を形成する。
本発明の方法により製造する食品収納容器としては、特に限定されないが、好適なものとして、トレー等が挙げられる。
公知の食品収容容器の一例を示す斜視図である。 公知の食品収容容器の他の例を示す斜視図である。 本発明に使用する食品収容容器の一例を示す裏面斜視図である。 本発明に使用する食品収容容器の他の例を示す表面斜視図である。 本発明に使用する食品収容容器を製造する金型の一例を示す斜視図である。 本発明に使用する食品収容容器の他の例を示す斜視図である。 本発明に使用する食品収容容器の他の例を示す部分展開図である。 本発明に使用する食品収納容器の製法を示す部分斜視図である。 本発明に使用する食品収納容器の製法を示す部分斜視図である。 本発明に使用する食品収納容器の他の例を示す部分斜視図である。 本発明に使用する食品容器の他の例を示す一部展開図である。
符号の説明
1・・・・・・側面片の重合部
2,2´・・・・・・食品収用容器
3,3´・・・・・・側面片重合部の端部(切断面)
4・・・・・・折込片
5,5a,5b,5c,5d・・・・・・側面片(側壁)
6・・・・・・空気吸引孔
6´・・・・・・空気吸引用ミシン目
7・・・・・・皺(空気流出路を形成する凹凸部
8・・・・・・凹部
9・・・・・・凹部上端(凹部空間の底面)
10, 10´・・・・・・ロッド
11・・・・・・金型凹部
12・・・・・・鍔状部
13・・・・・・リング状凸条
14・・・・・・鍔状部に連設した折曲部
16・・・・・・短いV字形の折込片

Claims (15)

  1. パルプ材料から形成した隅角部に前記材料の切断面が容器内面若しくは上端に位置している食品収納容器と、該容器の内面に熱ラミネートする熱可塑性樹脂フィルムとの間の空気を吸引して、上端に載置した熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧とすることによって、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記容器内面に密着させ、ヒートシールして貼着させて前記切断面を前記熱可塑性樹脂フィルムで覆うことを特徴とする内面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着した食品収納容器の製造方法。
  2. 前記食品収納容器に空気が通過し得る吸引部を形成し、該吸引部から空気を吸引して、前記熱可塑性樹脂フィルムと容器との間の空間を減圧とする請求項1記載の製造方法。
  3. 前記吸引部が、吸引孔若しくは吸引用ミシン目である請求項2記載の製造方法。
  4. 前記食品収納容器の外面には、ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂がコーティングされている請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記吸引部は、前記食品収納容器底面に形成した上方に凹んだ凹部上端に形成されている請求項4記載の製造方法。
  6. 前記吸引部は、前記食品収納容器側壁に対向して形成されている請求項4記載の製造方法。
  7. 前記吸引部は、前記食品収納容器隅角部に対向して形成されている請求項4記載の製造方法。
  8. 前記食品収納容器は、パルプ材料から厚紙状物に形成する工程と、該厚紙状物の裏面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に側面片を形成する切断部を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして四隅に側面片の重合部を形成する工程とによって形成された、容器内面の前記重合部の端部にパルプ材料の切断面を有する食品収納容器である請求項4〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 前記食品収納容器は、パルプ材料から厚紙状物に形成する工程と、該厚紙状物の裏面にヒートシール能を有する熱可塑性樹脂をコーティングする工程と、前記厚紙状物の四隅に隣接する側面片を連結する折込片を形成する工程と、このようにして得た厚紙状物を凹凸一対のプレス金型で加熱プレスして折り立てた状態で、前記折込片が前記側面片に重合貼着し、前記折込片上端若しくは折込片より上方にパルプ材料の切断面が形成されている食品収納容器である請求項4〜7のいずれかに記載の製造方法。
  10. 前記ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂が、ポリエチレン又はポリプロピレンである請求項4〜9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 前記プラスチックフィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン又は生分解性樹脂フィルムである請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 前記熱可塑性樹脂フィルムを前記容器内面に密着させた時、空気流出路が形成されるような凹凸部を容器内面に形成し、該空気流出路から空気を吸引除去して上端に載置した熱可塑性樹脂フィルムと容器との間を減圧とする請求項1記載の製造方法。
  13. 前記空気流出路は、前記容器内面の隅角部上部に対向して形成する請求項12記載の製造方法。
  14. 前記容器には、容器上端外周に外方水平方向に折曲した鍔状部分が連設され、該容器に内容物を収容した後、フィルムをラッピングして開口部と前記鍔状部分上面を覆うように構成してなるトレーである請求項1〜12のいずれかに記載の製造方法。
  15. 前記パルプ材料が、パルプ単独又はパルプと他の植物性繊維材料との混合物である請求項1〜14のいずれかに記載の食品収容容器。




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