JP2008213622A - エアバッグ装置の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時にライニング部材の上面形成部に荷重が加わった場合に生じる変形を防止できるとともに、エアバッグ展開時にライニング部材を広く開口させて展開を円滑に行うことができるエアバッグ装置の配設構造の提供。
【解決手段】車両のドア3に配設されるエアバッグ装置5の配設構造において、エアバッグ78を折畳状態で保持する保持部材59と、保持部材59を覆うようにドア3の車室内側に設けられ、上方に向けて配置される上面形成部118と側方に向けて配置される側面形成部102とを有するライニング部材82とを備えており、保持部材59とライニング部材82との間に、ライニング部材82の上面形成部118を下方から支持する下方支持部123,124を設け、ライニング部材82の側面形成部102にヒンジ部120を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のドアに配設されるエアバッグ装置の配設構造に関する。
車両衝突時等に、ドアに配設されたエアバッグを窓の内面に沿って展開させることで乗員を保護するドアマウント型のエアバッグ装置がある。このようなエアバッグ装置をドアに配設する配設構造として、ドアパネルに、このドアパネルとで上方に開口する開放端を形成するようにブラケットを固定して、これらドアパネルおよびブラケットにエアバッグを折畳状態で保持し、これらドアパネルおよびブラケットの開放端をドアの車室内側に設けられるライニング部材で覆う構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。この構造では、エアバッグが展開する際にライニング部材を押し開きながら展開する必要があることから、この展開を容易とするためにライニング部材に脆弱で変形容易なヒンジ部が、上方に向けて配置される上面形成部に形成されており、ライニング部材の開放端を覆う部分がこのヒンジ部を中心に回動するようになっている。また、ライニング部材の側方に向けて配置される側面形成部には、ライニング部材を下方および側方から支持する支持部が設けられている。
特許第3750576号公報
上記のように、上面形成部にヒンジ部を設けるのでは、エアバッグ展開時にライニング部材のヒンジ部を中心として回動するリッド部が狭く、エアバッグの展開を円滑に行うことができない可能性がある。また、ライニング部材の側面形成部にライニング部材を下方から支持する支持部が設けられているのでは、上面形成部に荷重がかかった場合に、通常時でもライニング部材に変形を生じてしまう可能性があった。
したがって、本発明は、通常時にライニング部材の上面形成部に荷重が加わった場合に生じる変形を防止できるとともに、エアバッグ展開時にライニング部材を広く開口させて展開を円滑に行うことができるエアバッグ装置の配設構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両(例えば実施形態における車両1)のドア(例えば実施形態におけるドア3)に配設されるエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグ装置5)の配設構造において、エアバッグ(例えば実施形態におけるエアバッグ78)を折畳状態で保持する保持部材(例えば実施形態における保持部材59)と、該保持部材を覆うように前記ドアの車室内側に設けられ、上方に向けて配置される上面形成部(例えば実施形態における上面形成部118)と側方に向けて配置される側面形成部(例えば実施形態における上側中間板部102)とを有するライニング部材(例えば実施形態における上部ライニング部材82)とを備えており、前記保持部材と前記ライニング部材との間に、該ライニング部材の前記上面形成部を下方から支持する下方支持部(例えば実施形態における上下方向当接部123,124)を設け、前記ライニング部材の前記側面形成部にヒンジ部(例えば実施形態におけるヒンジ部120)を設けたことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記保持部材と前記ライニング部材との間に、前記側面形成部を側方から支持する側方支持部(例えば実施形態における側方当接部126,127)を備えることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記側方支持部は前記ライニング部材に設けられるとともに、該側方支持部の端部近傍に前記ヒンジ部を配置することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、保持部材とライニング部材との間に、ライニング部材の上方に向けて配置される上面形成部を下方から支持する下方支持部を設けているため、通常時にライニング部材の上面形成部に荷重が加わった場合に生じる変形を防止できる。また、ライニング部材の側方に向けて配置される側面形成部にヒンジ部を設けているため、エアバッグ展開時にライニング部材を広く開口させて展開を円滑に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、保持部材とライニング部材との間に、側面形成部を側方から支持する側方支持部を備えるため、通常時にライニング部材の側面形成部に荷重が加わった場合に生じる変形をも防止できる。
請求項3に係る発明によれば、側方支持部がライニング部材に設けられ、その端部近傍にヒンジ部が配置されているため、比較的剛性の高い側方支持部と、剛性の低いヒンジ部との剛性差により、ヒンジ部の変形位置を安定化することができ、側方支持部でライニング部材を安定的に支持した状態で、ライニング部材のリッド部をヒンジ部を中心に良好に回動させることができる。
本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の配設構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は、四輪の車両1を示すもので、この車両1は、ルーフが開閉可能または着脱可能なオープンルーフタイプとなっており、その車体2の側部に設けられたドア3にエアバッグ装置5が配設されている。なお、以下においてはドア3が閉じられた状態をもって説明する。
図2は、上記したドア3の上部断面を詳細に示すもので、図2に示すように、ドア3は、車室外側に車両前後方向に沿って配置されて車室外側の意匠面を構成する金属製のアウタパネル11と、アウタパネル11の上部を補強するための金属製のアウタ側補強パネル12と、アウタパネル11の車室内側に車両前後方向に沿って配設される金属製のインナパネル(ドアパネル)13と、インナパネル13の上部を補強するための金属製のインナ側補強パネル(ドアパネル)14とを有している。また、ドア3は、アウタパネル11およびアウタ側補強パネル12と、インナパネル13およびインナ側補強パネル14との間に車両前後方向に沿って配設されてこれらの間から上方に延出する昇降可能なウインドウガラス16と、インナパネル13の車室内側を覆って車室内側の意匠面を構成するドアライニング17とを有している。
ここで、アウタパネル11、アウタ側補強パネル12、インナパネル13、インナ側補強パネル14およびドアライニング17の上側が窓19とされ、この窓19をその一部を構成するウインドウガラス16の昇降で開閉する。金属製のアウタパネル11、アウタ側補強パネル12、インナパネル13およびインナ側補強パネル14は、ドア3の高剛性部であって車体2の一部を構成する。
アウタパネル11は、車室外側の意匠面を構成するもので、このアウタパネル11の車室内側に、上記したアウタ側補強パネル12が接合されている。そして、これらアウタパネル11およびアウタ側補強パネル12の上部同士を結ぶように、車両前後方向に延在してウインドウガラス16との隙間をシールするアウタ側ウェザストリップ24が取り付けられている。ここで、アウタ側ウェザストリップ24は、上下の複数のシール舌片25とこれらの下側の略角棒状のシール部材26とでウインドウガラス16に接触してシールを行う。
インナパネル13の上部は、車室内側に配設される内側板部30と、内側板部30の上縁部から車室外側に延出する段板部31と、段板部31の車幅方向外側の外縁部から上方に、若干車室内側に斜めとなるように延出する中間板部32と、中間板部32の上縁部から車室外側に延出する段板部33と、段板部33の車幅方向外側の外縁部から上方に、若干車室内側に斜めとなるように延出する上板部34とを有しており、このインナパネル13の上部の車室外側に、上記したインナ側補強パネル14が接合されている。
インナ側補強パネル14は、インナパネル13の内側板部30の車室外側に接合される内側板部37と、内側板部37の上縁部から車室外側に延出する段板部38と、段板部38の車幅方向外側の外縁部から上方に、若干車室内側に斜めとなるように延出する中間板部39と、中間板部39の上縁部から車室外側に延出する段板部40と、段板部40の車幅方向外側の外縁部から上方に、若干車室内側に斜めとなるように延出するとともにインナパネル13の上板部34の車室外側に接合される上板部41とを有している。これにより、インナパネル13とインナ側補強パネル14とが閉断面構造をなしている。
ここで、互いに接合されるインナパネル13の内側板部30およびインナ側補強パネル14の内側板部37には、取り付け用のボルト43を挿通させるため車幅方向に貫通する取付穴44が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されており(図2において一カ所のみ図示)、これらの取付穴44と位置を合わせてウェルドナット45がインナ側補強パネル14の内側板部37の車室外側に固定されている。
そして、インナパネル13の上板部34およびインナ側補強パネル14の上板部41の接合部分に、ウインドウガラス16との隙間をシールするインナ側ウェザストリップ(シール部材)47が、これら上板部34,41を挟持するように取り付けられている。インナ側ウェザストリップ47は、上板部34の車室内側に配置されるとともに車室外側に延出する複数の係止舌片48を有する挟持片部49と、上板部41の車室外側に配置されるとともに車室内側に延出する複数の係止舌片50を有する挟持片部51と、これら挟持片部49,51の上部同士を連結させる連結部52とを有しており、挟持片部49,51で上板部34,41を挟持する。また、インナ側ウェザストリップ47は、挟持片部51からウインドウガラス16の方向に延出してウインドウガラス16に接触する上下の複数のシール舌片53と、連結部52と略同一平面をなして車室内側に延出する当接舌片54とを有している。
インナパネル13の車室内側には、上方に開口する開放端58を有して車両前後方向に延在する金属製の保持部材59が設けられており、この保持部材59内にエアバッグ装置5が収納されている。この保持部材59は、インナパネル13の内側板部30の車室内側に接合される略平板状の接合板部60と、この接合板部60の上縁部から湾曲しつつ車室内側かつ上方に斜めに延出する内側湾曲板部61と、内側湾曲板部61の上縁部から平板状をなして上方に、若干車室内側に傾斜するように延出する内側保持板部62と、接合板部60の上縁部から平板状をなして車室外側に延出する底板部63と、この底板部63の上縁部から湾曲しつつ車室外側かつ上方に斜めに延出する外側湾曲板部64と、外側湾曲板部64の上縁部から平板状をなして上方に、若干車室内側に傾斜するように延出する外側保持板部65とを有している。そして、内側保持板部62と外側保持板部65とは互いに略平行をなしており、これら内側保持板部62および外側保持板部65と、内側湾曲板部61、外側湾曲板部64および底板部63とで囲まれた収納空間66にエアバッグ装置5が配設される。外側保持板部65および内側湾曲板部61の上端部間が、収納空間66の開放端58となっている。なお、外側保持板部65の車室外側には略角柱状の緩衝部材67が貼着されている。
また、保持部材59は、内側保持板部62の上縁部に車室内側に突出する突条部68が車両前後方向に延在形成されており、外側保持板部65の上縁部にも車室外側に突出する突条部69が車両前後方向に延在形成されている。これにより、内側保持板部62および外側保持板部65は、上縁部が他の部分よりも厚肉となっている。加えて、保持部材59の接合板部60の上部には車室内側に凹む形状の凹状部71が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されており(図2において一カ所のみ図示)、これらの凹状部71にそれぞれリベット72を挿通させるための取付穴73が車幅方向に貫通形成されている。さらに、接合板部60の下部には、インナパネル13の内側板部30およびインナ側補強パネル14の内側板部37への取り付け用の上記したボルト43を挿通させるため車幅方向に貫通する取付穴74が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されている(図2において一カ所のみ図示)。
エアバッグ装置5は、保持部材59の収納空間66内に設けられた状態で下部に配置されるインフレータ77と、このインフレータ77から上側に順次積み重ねられるように折り畳まれるエアバッグ78とを有している。
ドアライニング17は、その中間部から下部までを構成する車両前後方向に延在するライニング本体部材(副ライニング部材)81と、このライニング本体部材81とインナ側ウェザストリップ47との間に配置される車両前後方向に延在する上部ライニング部材82とを有している。
ライニング本体部材81の上部は、比較的硬質な一体成形品であるライニング芯材84の車室内側を軟質なライニング基材85で覆い、さらにライニング基材85の車室内側および上側を表皮材86で覆って構成されている。ここで、ライニング本体部材81の上部は、上側ほど若干車室内側に傾斜するように延出する平板状の中間板部87と、この中間板部87の上縁部から上方に、若干車室外側に傾斜するように延出する平板状の上板部88と、上板部88の上縁部から車室外側に突出する突出板部89とを有している。突出板部89は、下面が傾斜する先細のテーパ状をなしている。
上部ライニング部材82は、比較的硬質な一体成形品であるライニング芯材94の車室内側所定範囲と上側とを表皮材95で覆ってなるもので、保持部材59の接合板部60に接合される接合板部96と、接合板部96の上縁部から湾曲しつつ車室内側かつ上側に延出する下側湾曲板部97とを有している。ここで、接合板部96と下側湾曲板部97とはライニング芯材94のみからなっている。また、接合板部96には、リベット72が挿通される車幅方向に貫通する取付穴99が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されている(図2において一カ所のみ図示)。
上部ライニング部材82は、下側湾曲板部97の上縁部から上方に、若干車室内側に傾斜するように延出する平板状の下側中間板部98と、下側中間板部98の上縁部から車室内側に延出する内側延出板部101と、内側延出板部101の内縁部から上方に、若干車室外側に傾斜するように延出する平板状の上側中間板部(側面形成部)102と、上側中間板部102の上縁部から湾曲しつつ上方かつ車室外側に延出する上側湾曲板部103と、上側湾曲板部103の外端縁部から車室外側に延出する平板状の上板部104と、上板部104の車室外側の外端縁部から上板部104の上面に対して下側に段差状をなして車室外側に延出する段差板部105と、段差板部105の車室外側の外端縁部から下方に、若干車室外側に傾斜するように突出する下方突出板部106とを有している。ここで、これら下側中間板部98、内側延出板部101、上側中間板部102、上側湾曲板部103、上板部104、段差板部105および下方突出板部106は、ライニング芯材94と表皮材95とからなっている。
そして、上部ライニング部材82は、そのライニング芯材94に、下側湾曲板部97の上端位置から車室内側に突出する突起板部107が形成されており、また、上側中間板部102の中間所定位置に車室外側の面から車室内側にV字状に凹む溝108が形成されている。
ここで、上部ライニング部材82の上側湾曲板部103と上板部104と段差板部105とが、上方へ向けて配置される上面形成部118を構成しており、これに対して、上側中間板部102が側方へ向けて配置されている。また、上部ライニング部材82は、上側中間板部102に形成された溝108の底部近傍が脆弱部となっており、この部分が、エアバッグ装置5の展開時において車両前後方向に沿う軸中心で屈曲するヒンジ部120となっている。
そして、ライニング芯材94には、上側湾曲板部103の車室外側に、車両前後方向に直交する上側補強板部122が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されている(図2において一カ所のみ図示)。この上側補強板部122は、その下側の面が保持部材59の内側保持板部62の上縁部の上面に当接するようになっており、これら上側補強板部122および内側保持板部62が、上部ライニング部材82と保持部材59とに設けられて、上方からの荷重を受ける上下方向当接部(下方支持部)123となっている。この上下方向当接部123は、言い換えれば、上部ライニング部材82と保持部材59との間にあって上部ライニング部材82の上面形成部118を下方から支持する。
また、保持部材59の外側保持板部65の上端面に上部ライニング部材82の段差板部105の下面が当接するようになっており、これら外側保持板部65および段差板部105も、上部ライニング部材82と保持部材59とに設けられて、上方からの荷重を受ける上下方向当接部(下方支持部)124となっている。この上下方向当接部124も、言い換えれば、上部ライニング部材82と保持部材59との間にあって上部ライニング部材82の上面形成部118を下方から支持する。
さらに、ライニング芯材94には、上側中間板部102における溝108の近傍かつ下側位置から内側延出板部101にかけて、これらに直交する(言い換えれば車両前後方向に直交する)下側補強板部125が車両前後方向に間隔をあけて複数形成されている(図2において一カ所のみ図示)。この下側補強板部125は、その車室外側の面が保持部材59の内側保持板部62の車室内側の面に当接するようになっており、これら下側補強板部125および内側保持板部62が、上部ライニング部材82と保持部材59とに設けられて、側方からの荷重を受ける側方当接部(側方支持部)126となっている。この側方当接部126は、言い換えれば、上部ライニング部材82と保持部材59との間にあって上部ライニング部材82を側方から支持する。上部ライニング部材82に設けられてこの側方当接部126を構成する下側補強板部125の上端部の近傍にヒンジ部120が配置されている。
また、上部ライニング部材82の上側中間板部102における上側補強板部122のすぐ下側の車室外側の面は、保持部材59の内側保持板部62の突条部68の車室内側の面に当接するようになっており、これら上側中間板部102および突条部68も、上部ライニング部材82と保持部材59とに設けられて、側方からの荷重を受ける側方当接部(側方支持部)127となっている。この側方当接部127も、言い換えれば、上部ライニング部材82と保持部材59との間にあって上部ライニング部材82を側方から支持する。
そして、折畳状態のエアバッグ78を含むエアバッグ装置5が、予め保持部材59の収納空間66内の適宜の位置に配設されることになり、さらに、この状態で、上記した上部ライニング部材82を、保持部材59の開放端58を覆うように保持部材59に被せた状態で、上部ライニング部材82の取付穴99と保持部材59の取付穴73とにリベット72を挿通させ、このリベット72を加締めることで上部ライニング部材82と保持部材59とを一体化してエアバッグモジュール128とする。
このようにモジュール化された状態で、上部ライニング部材82の下方突出板部106の車室内側の面が、保持部材59の外側保持板部65の突条部69の車室外側の面に当接し、段差板部105の下面が外側保持板部65の上端面に当接する。また、上側補強板部122の下面が、保持部材59の内側保持板部62の上端面に当接し、上側中間板部102のヒンジ部120よりも上側であって上側補強板部122の近傍下側の車室外側の面が、保持部材59の内側保持板部62の突条部68の車室内側の面に当接する。加えて、下側補強板部125の車室外側の面およびこれと連続して面一をなす下側中間板部98の車室外側の面が、保持部材59の内側保持板部62の車室内側の面に当接する。さらに、下側湾曲板部97の車室外側かつ上側に斜めに向く湾曲面が、保持部材59の内側湾曲板部61の車室内側かつ下側に斜めに向く湾曲面に当接する。勿論、接合板部96も接合板部60に当接する。加えて、保持部材59における開放端58とは反対側に、上部ライニング部材82を結合するリベット72、取付穴73,99、接合板部60,96からなる結合部131が設けられている。なお、リベット72は、加締めによって形成される凹状部71側の加締形成部130が凹状部71内に収まるように加締められる。
次に、上記のように予め作製され準備されたエアバッグモジュール128が、その取付穴74とインナパネル13およびインナ側補強パネル14の取付穴44とに車室内側から挿通されるボルト43のウェルドナット45への螺合でインナパネル13の車室内側に取り付けられる。この状態でエアバッグモジュール128は保持部材59の接合板部60がインナパネル13の内側板部30に当接し、保持部材59の外側保持板部65に設けられた緩衝部材67がインナパネル13の中間板部32に当接する。
このようにエアバッグモジュール128をインナパネル13に取り付けた状態で、ライニング本体部材81をインナパネル13に取り付ける。その際に、ライニング本体部材81の突出板部89を、エアバッグモジュール128の内側延出板部101と突起板部107との間に嵌合させる。その結果、ライニング本体部材81は、上部ライニング部材82を保持部材59との間に挟み込むよう配置される。このようなライニング本体部材81の突出板部89のエアバッグモジュール128への嵌合で、これらの確実な合わせが保証される。
また、エアバッグモジュール128をインナパネル13に取り付けた状態で、インナ側ウェザストリップ47を、挟持片部49と挟持片部51とで上板部34,41を挟持するように取り付ける。すると、上下の複数のシール舌片53が挟持片部51からウインドウガラス16の方向に延出してウインドウガラス16に接触することになり、車室内側に延出する当接舌片54がエアバッグモジュール128の上部ライニング部材82の段差板部105の上面部に当接してこれを被覆する。これにより、インナ側ウェザストリップ47の複数のシール舌片48が挟持片部49をエアバッグモジュール128の上部ライニング部材82の下方突出板部106に押し付けることになり、保持部材59とインナパネル13とにより上部ライニング部材82およびインナ側ウェザストリップ47を挟み込む。しかも、インナ側ウェザストリップ47の当接舌片54によって、上部ライニング部材82の上面形成部118の車室外側の一端を覆うことになり、また、上部ライニング部材82の下方突出板部106と、インナパネル13の上板部34との隙間のバラツキを吸収して、この隙間を良好に閉塞する。
上記したエアバッグ装置5は、車両衝突時に例えば所定以上の加速度が検出される等の展開条件が整うとインフレータ77が点火し、折り畳まれたエアバッグ78がインフレータ77が発生するガスで膨張する。すると、エアバッグ78は、上側に順次重ねられるように折り畳まれており、両側が保持部材59の内側保持板部62および外側保持板部65で挟まれていることから、内側保持板部62および外側保持板部65で案内されて開放端58から図2に二点鎖線で示すように上方に膨出する。このとき、エアバッグ81は、上部ライニング部材82の上面形成部118を押して、上部ライニング部材82のヒンジ部120から上側のリッド部133を、車両前後のティアラインで破断させ、ヒンジ部120を中心に車室内側に回動させながら、図3に二点鎖線で示すように、窓19の下側からウインドウガラス16の内面に沿って上方に延出するように展開する。
以上に述べた本実施形態によれば、保持部材59と上部ライニング部材82との間に、上部ライニング部材82の上方に向けて配置される上面形成部118を下方から支持する上下方向当接部123,124を設けているため、通常時に上部ライニング部材82の上面形成部118に下方向の荷重が加わった場合に生じる変形を防止できる。また、上部ライニング部材82の側方に向けて配置される上側中間板部102にヒンジ部120を設けているため、エアバッグ78の展開時に上部ライニング部材82のリッド部133を広く開口させて展開を円滑に行うことができる。
また、保持部材59と上部ライニング部材82との間に、上側中間板部102を側方から支持する側方当接部126,127を備えるため、通常時に上部ライニング部材82の上側中間板部102に側方から荷重が加わった場合に生じる変形をも防止できる。
さらに、側方当接部126を構成する下側補強板部125が上部ライニング部材82に設けられ、その端部近傍にヒンジ部120が配置されているため、比較的剛性の高い側方支持部126と、剛性の低いヒンジ部120との剛性差により、ヒンジ部120の変形位置を安定化することができ、側方当接部126で上部ライニング部材82のヒンジ部120より下側を安定的に支持した状態で、上部ライニング部材82のヒンジ部120より上側のリッド部133をヒンジ部120を中心に良好に回動させることができる。
加えて、上部ライニング部材82を、保持部材59の開放端58を覆うように保持部材59に当接させて一体化つまりモジュール化し、モジュール化した状態でインナパネル13およびインナ側補強パネル14に取り付ける。このように、比較的小さな上部ライニング部材82と保持部材59とを組み付けてモジュール化するため、上部ライニング部材82の取付作業および取付精度管理が容易にできる。したがって、作業コストを低減できるとともに、取付精度不良に起因して生じる、例えば開放端58から内部への異物の進入を防止できる。また、上部ライニング部材82を保持部材59に当接させてモジュール化するため、上部ライニング部材82を保持部材59で補強した状態でインナパネル13およびインナ側補強パネル14に取り付けることができる。したがって、上部ライニング部材82の剛性を高くし形状を安定させた状態でインナパネル13およびインナ側補強パネル14へ取り付けることができるため、取付時に生じる変形等に起因した皺等を防止できる。
また、上部ライニング部材82と保持部材59とに、上方からの荷重を受ける上下方向当接部123,124が設けられているため、特に上方からの荷重で生じる変形に対する剛性を向上できるとともに、上部ライニング部材82と保持部材59との上下方向の位置決めによる取付精度の向上が図れる。
さらに、上部ライニング部材82と保持部材59とに、側方からの荷重を受ける側方当接部126,127が設けられているため、特に側方からの荷重で生じる変形に対する剛性を向上できるとともに、上部ライニング部材82と保持部材59との横方向の位置決めによる取付精度の向上が図れる。
加えて、保持部材59とインナパネル13とにより上部ライニング部材82およびインナ側ウェザストリップ47を挟み込むため、インナ側ウェザストリップ47と上部ライニング部材82との隙間の発生を防止できる。したがって、異物の進入を防止することができるとともに、外観性を向上することができる。
また、保持部材59における開放端58とは反対側に、上部ライニング部材82を結合する結合部131が設けられているため、結合部131により上部ライニング部材82と保持部材59とを確実に一体化することができる上、エアバッグ78の展開方向に対して影響を与えずに上部ライニング部材82を保持部材59に結合することが可能となる。
さらに、上部ライニング部材82を保持部材59との間に挟み込むように配置されるライニング本体部材81が設けられているため、ライニング本体部材81の位置合わせをも可能となる。
加えて、上部ライニング部材82の端末が下方に回り込む下方突出板部106となっているため、収納空間66への異物の進入をさらに防止でき、端末の見栄えを良好にできる。
なお、上記実施形態において、インナ側ウェザストリップ47を、図4に示すように、当接舌片54の代わりに中空シール部135を設けて、中空シール部135で上部ライニング部材82の下方突出板部106と、インナパネル13の上板部34との隙間のバラツキを吸収してこの隙間を閉塞するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の配設構造が適用された車両の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の配設構造の断面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の配設構造が適用されたドアの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の配設構造のインナ側ウェザストリップの変形例の断面図である。
符号の説明
1 車両
3 ドア
5 エアバッグ装置
59 保持部材
78 エアバッグ
82 上部ライニング部材(ライニング部材)
102 上側中間板部(側面形成部)
118 上面形成部
120 ヒンジ部
123,124 下方支持部
126,127 側方支持部

Claims (3)

  1. 車両のドアに配設されるエアバッグ装置の配設構造において、
    エアバッグを折畳状態で保持する保持部材と、
    該保持部材を覆うように前記ドアの車室内側に設けられ、上方に向けて配置される上面形成部と側方に向けて配置される側面形成部とを有するライニング部材とを備えており、
    前記保持部材と前記ライニング部材との間に、該ライニング部材の前記上面形成部を下方から支持する下方支持部を設け、前記ライニング部材の前記側面形成部にヒンジ部を設けたことを特徴とするエアバッグ装置の配設構造。
  2. 前記保持部材と前記ライニング部材との間に、前記側面形成部を側方から支持する側方支持部を備えることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置の配設構造。
  3. 前記側方支持部は前記ライニング部材に設けられるとともに、該側方支持部の端部近傍に前記ヒンジ部を配置することを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置の配設構造。
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