JP2008213386A - 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法および流体供給装置 - Google Patents

流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法および流体供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オフキャリッジタイプの流体噴射装置において供給チューブへの空気混入を効果的に防止するとともに、流体噴射ヘッド側でトラブルが発生したとしても流体漏れ量を最小限に抑制する。
【解決手段】電源オフ指令を受けると、装置電源を落とす前に強制加圧処理が実行される。このため、電源が落とされて記録ヘッド5へのインク供給が停止される間も、供給チューブ231〜236内が加圧状態に維持され、外部からの供給チューブ231〜236への空気混入が防止される。また、供給チューブ231〜236のインクパック側に開閉弁241〜246がそれぞれ設けられ、インクの流通/遮断が切替可能となっている。そして、電源オフ状態(記録ヘッド5へのインク供給が停止される間)、開閉弁241〜246はインクパック221〜226からの流体の流出を規制している。
【選択図】図2

Description

この発明は、流体貯留部材から供給チューブを介して供給される流体を噴射する、いわゆるオフキャリッジタイプの流体噴射装置における流体供給技術に関するものである。
この種の流体噴射装置の代表的なものとして、例えば記録紙などの記録媒体に対してインク滴を吐出・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、各種の製造装置にも流体噴射装置が応用されている。例えば、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー、有機EL(Electro
Luminescence)ディスプレー、或いはFED(面発光ディスプレー)等のディスプレー製造装置においては、色材や電極等の液体状の各種材料を、画素形成領域や電極形成領域等に対して吐出するためのものとして、流体噴射装置が用いられている。
例えば特許文献1には、インクカートリッジ内に設けられたインクパックが供給チューブを介して記録ヘッドに接続された、いわゆるオフキャリッジタイプの流体噴射装置が記載されている。このオフキャリッジタイプの装置では、インクパックを押圧することによってインクパックに貯留されているインクが供給チューブを介して記録ヘッドに向けて圧送され、これによって記録ヘッドにはインクが供給される。そして、この供給されたインクを、記録ヘッドのノズル開口からインク滴として記録紙に吐出させて所望の記録が実行される。
特開2004−167737号公報(図1)
ところで、インクカートリッジを用いる構成では、インクカートリッジに挿入するインク導入針から記録ヘッドのノズル開口までに至るインク流路(供給通路)がインクで満たされている状態が理想的であるが、インクカートリッジの交換等でインク流路内に空気が入り込むことがあり、これを完全に防止することは困難である。
また、上記したオフキャリッジタイプの流体噴射装置では、インクカートリッジから供給チューブを介して記録ヘッド等の流体噴射ヘッドにインクを供給しているため、供給チューブの周辺雰囲気から供給チューブの壁面を透過して空気が供給チューブ内に入り込むことがある。近年、予め気体成分をインクから除去した脱気インクが用いられるようになっている。そのため、入り込んだ空気量が比較的少ない間は、供給チューブに侵入してきた空気はすべてインクに溶込む。しかしながら、空気量の増大にしたがってインクの供給通路内のインクが飽和状態となり、それを超えて供給通路内に新たに空気が侵入すると、インクに溶け込むことができずに、或いは溶けていた気体成分が気泡となって供給通路内のインクに混入することがある。このようにしてインク流路内に入り込んだ気泡は、次第に成長して大きくなる。そして、過度に成長した気泡の一部がインクの流れによって圧力室側に移動すると、吐出動作時の圧力変動を気泡が吸収することによる圧力損失や、気泡が流路を塞ぐことによるインクの供給不足等の不具合を招く虞がある。特に、流体噴射ヘッドへのインク供給を停止している時間が長くなると、供給チューブに混入する空気量が増大していき、上記問題が発生し易くなる。
そこで、流体噴射ヘッドへのインク供給を停止している間もインクパックを押圧して供給チューブ内を常時加圧しておくことが従来提案されている。しかしながら、流体噴射ヘッド側でトラブルが発生すると、大量のインク漏れが発生してしまうことがある。というのも、供給チューブに存在するインクは比較的少ないのに対し、インクパックに貯留されているインク量は供給チューブ内のインク量と比較にならないほど多量であるためである。つまり、インク漏れが発生すると、供給チューブ内のインクのみならず、インクパックに貯留されている大量のインクまでもが流出してしまう。このように、従来装置では、大量のインク漏れと、供給チューブへの空気混入とを同時に解決することが困難であった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、オフキャリッジタイプの流体噴射装置において供給チューブへの空気混入を効果的に防止するとともに、流体噴射ヘッド側でトラブルが発生したとしても流体漏れ量を最小限に抑制する技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる流体噴射装置は、上記目的を達成するため、流体を貯留する流体貯留部材と、前記流体貯留部材から供給される流体を噴射する流体噴射ヘッドと、前記流体貯留部材と前記流体噴射ヘッドとを相互に接続して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドへの流体の供給通路を形成する供給チューブと、前記供給チューブの前記供給通路に設けられて流体の流通/遮断を切り替える弁と、前記流体貯留部材内の圧力を高める加圧手段と、装置各部を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴としている。
また、この発明にかかる流体噴射装置の制御方法は、流体貯留部材と流体噴射ヘッドとを供給チューブで接続し、前記供給チューブにより形成される供給通路を介して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドに流体を供給する流体噴射装置の制御方法であって、上記目的を達成するため、前記流体噴射ヘッドに流体を供給する際には、前記流体貯留部材を加圧して前記流体貯留部材内の圧力を高めるとともに、前記供給チューブの前記供給通路に設けられた弁および前記供給チューブを介して流体を前記流体噴射ヘッドに圧送する一方、前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴としている。
また、この発明にかかる流体供給装置は、流体噴射ヘッドに流体を供給する装置であって、上記目的を達成するため、流体を貯留する流体貯留部材と、前記流体貯留部材と前記流体噴射ヘッドとを相互に接続して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドへの流体の供給通路を形成する供給チューブと、前記供給チューブの前記供給通路に設けられて流体の流通/遮断を切り替える弁と、前記流体貯留部材内の圧力を高める加圧手段と、装置各部を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴としている。
このように構成された発明(流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法および流体供給装置)では、流体貯留部材と流体噴射ヘッドとが供給チューブにより相互に接続されており、流体貯留部材から流体噴射ヘッドに流体を供給するための供給通路が形成されている。そして、流体噴射ヘッドへの流体供給が停止される間、供給チューブ内が加圧状態に維持される。このため、外部から供給チューブ内に空気が混入するのを効果的に防止することができる。また、供給チューブ内が加圧状態となっているため、供給チューブ内の流体に含有されている気体成分を供給チューブの外側に追い出すことができる。
また、この発明では、供給チューブの流体貯留部材側において弁が供給通路に設けられ、流体の流通/遮断を切替可能となっている。そして、流体噴射ヘッドへの流体供給が停止される間、弁は流体貯留部材からの流体の流出を規制している。このため、仮に流体噴射ヘッド側でトラブルが発生したとしても、弁よりも流体噴射ヘッド側、つまり供給チューブに存在している僅かな流体のみが漏れるのみで、流体貯留部材に貯留されている流体が漏れ出すのを確実に防止することができる。
このように本願発明によれば、供給チューブへの空気混入を効果的に防止するとともに、流体噴射ヘッド側でトラブルが発生したとしても流体漏れ量を最小限に抑制することができる。
なお、「流体噴射ヘッドへの流体供給が停止される間」とは、装置の電源がオンになっている状態のまま流体噴射ヘッドの動作が停止されて流体供給が行われない場合と、装置の電源がオフとなっている場合との両方を含んでいる。
また、流体噴射ヘッドへの流体供給が停止される間、加圧手段による加圧を停止するように構成してもよい。これにより、流体貯留部材からの流体の流出をさらに効果的に防止することができる。また、装置の電源を落とす前に加圧を一時的に実行してもよい。すなわち、電源オフ指示を受け付ける操作部を設け、電源オフ指示が入力されると、(1)加圧を実行させ、(2)加圧に対応して流体貯留部材内の流体が弁を介して供給チューブに圧送されて供給チューブ内が加圧状態になった後に、加圧を停止させるとともに装置の電源を落とす、という2段階からなる強制加圧処理をこの順序で行ってもよい。これにより次のような作用効果が得られる。供給チューブ内を加圧状態に設定したとしても、供給チューブ内の流体が徐々に蒸発して供給チューブ内の圧力が時間経過にしたがって低下する可能性がある。これは電源が落とされている間も全く同様である。そこで、上記のように電源が落とされる前に加圧を一時的に行って供給チューブ内を所望の加圧状態に戻す、いわゆる加圧状態のリフレッシュが行われると、電源オフ後に空気が供給チューブ内に混入するのをより長く防止することができる。
ここで、上記弁としては、制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁(いわゆる開閉弁、操作弁など)を用いてもよいし、または逆止弁を用いてもよい。これらのうち前者を用いる場合には、電源オフ指示に応じた加圧に対応して弁を開いて供給チューブに流体を圧送する一方、加圧の停止に対応して弁を閉じることができる。一方、逆止弁としては、流体貯留部材内の圧力が供給チューブ内の圧力よりも高いときに、流体貯留部材から供給チューブに流体を流入させるものを用いることができる。このような逆止弁を用いた場合には、加圧の実行により逆止弁が開く一方、加圧の停止により逆止弁は閉じられる。
また、上記においては電源オフ指示をトリガーとして加圧の一時的な実行によって加圧状態のリフレッシュ(強制加圧処理)を行っているが、所定時間ごとに該リフレッシュ動作を実行してもよい。すなわち、制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁を用いる装置では、所定時間ごとに加圧を実行するとともに、加圧に対応して弁を開いて供給チューブ内を加圧状態にした後に、加圧の停止に対応して弁を閉じることができる。また、流体貯留部材内の圧力が供給チューブ内の圧力よりも高いときに、流体貯留部材から供給チューブに流体を流入させる逆止弁を用いる場合には、所定時間ごとに加圧を一時的に実行すればよい。これらのように、所定時間ごとにリフレッシュ動作(強制加圧処理)を実行することによって、電源オフ指示をトリガーとしてリフレッシュ動作を実行した場合と同様の作用効果が得られる。
さらに、本発明は加圧手段により流体貯留部材を常時加圧する装置に対しても適用することができる。ただし、常時加圧する装置では、制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁を用いる必要があり、以下のように弁の開閉を制御することで上記作用効果が得られる。すなわち、流体噴射ヘッドへの流体供給が停止される間、弁を閉じて流体貯留部材からの流体の流出を規制する規制状態に維持する必要がある。これに対し、電源オフ指示が入力されると、弁を一時的に開くことで供給チューブに流体を圧送して供給チューブ内が加圧状態になると弁を閉じて規制状態に戻した後に装置の電源を落とすことができる。また、所定時間ごとに弁を一時的に開くことで供給チューブに流体を圧送して供給チューブ内が加圧状態になると弁を閉じて規制状態に戻すことができる。
図1は本発明の流体噴射装置の一実施形態であるインクジェット式プリンタを示す図である。また、図2はインクの供給機構および供給通路を示す図である。さらに、図3は図1に示すプリンタの電気的構成の概略を示すブロック図である。このインクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という)1は、筐体2と、この筐体2内に配設されたプラテン3とを備えている。また、プリンタ1では、紙送りモータMTの駆動により回転する紙送りローラ(図示省略)によってプラテン3上に記録紙が搬送されるようになっている。また、筐体2内には、プラテン3と平行にガイドロッド4が架設されており、このガイドロッド4に対し、記録ヘッド5を装備したキャリッジ6が摺動可能に支持されている。このキャリッジ6は、パルスモータ7の駆動によって回転する駆動プーリ8と、この駆動プーリ8とは筐体2における反対側に設けられた遊転プーリ9との間に架設されたタイミングベルト10に接続されている。このため、パルスモータ7を駆動することで、キャリッジ6がガイドロッド4に沿って紙送り方向と直交する主走査方向(図1の左右方向)に往復移動する。
主走査方向の一方側(図1の右手側)には、ホームポジションが設定されている。このホームポジションは非記録領域(非吐出範囲)であり、キャッピング機構12が配設されている。
このキャッピング機構12は、記録ヘッド5のノズル形成面に当接し得るトレイ状のキャップ部材12Aを有している。そして、キャッピング機構12では、キャップ部材12A内の空間が封止空部として機能し、この封止空部内に記録ヘッド5のノズル開口(図示省略)を臨ませた状態でノズル形成面に密着可能に構成されている。また、このキャッピング機構12には、吸引ポンプを有するポンプユニット(図示省略)が接続されており、このポンプユニットの作動によって封止空部内を負圧化することができる。そして、ノズル形成面への密着状態でポンプユニットを作動し、封止空部(密閉空間)内を負圧化すると、ノズル開口から記録ヘッド5内のインクが吸引されてキャップ部材12Aの封止空部内に排出されるようになっている。つまり、このキャッピング機構12は、記録ヘッド5内(インク流路内)に記録動作時の数倍の流速でインク流を発生させてインクや気泡を強制的に吸引排出するクリーニング動作を行う構成となっている。また、上記ホームポジションに隣接する筐体2の一方側(図1の右手側)には、2種類のインクカートリッジ20A、20Bを着脱可能に搭載するカートリッジホルダ13が設けられている。
第1インクカートリッジ20Aと第2インクカートリッジ20Bは、例えばプラスチックや金属により作られた箱体である。また、インクカートリッジ20A、20Bには、図2に示すように、加圧ポンプ17が開閉バルブ18を介して接続されており、装置全体を制御する制御部30からの指令に応じて加圧ポンプ17および開閉バルブ18が作動することで圧縮空気が第1および第2インクカートリッジ20A、20Bに圧送される。なお、この実施形態では、開閉バルブ18は加圧ポンプ17からの圧縮空気を第1および第2インクカートリッジ20A、20Bに案内する機能以外にリークバルブとしての機能も兼ね備えている。すなわち、この開閉バルブ18内には一定圧力以上になると開くリリース弁(図示省略)と、これと並列に制御部30からの制御指令により閉じるソレノイドバルブ(図示省略)が設けられており、ソレノイドバルブの通電を切ることにより、第1インクカートリッジ20Aと第2インクカートリッジ20B内のそれぞれ圧縮空気を外部に抜くことができる。これにより、次に説明するインクパックの押圧が停止される。
第1インクカートリッジ20Aに中には、廃液吸収材21とインクパック221が収容されている。この廃液吸収材21は、例えばスポンジ等の吸収性を有する例えば多孔材料であり、キャップ部材12Aに排出された廃インクを吸収する機能を有している。
インクパック221は空気の圧力により流体を外部に出すための収容体の例であり、例えば弾性を有する材料により作られた袋状の部材であり、その中にブラックインク(B)を収容している。そして、第1インクカートリッジ20A内に導入された圧縮空気によってインクパック221が押圧されると、インクパック221内の圧力が高められてブラックインクは出口側に押し出される。また、このインクパック221の出口はブラック用の供給チューブ231により記録ヘッド5のブラック用ノズルNに接続されている。さらに、供給チューブ231のインクパック221側に開閉弁241が設けられている。このため、制御部30からの開閉指令に応じて開閉弁241が開閉することによってブラックインクの流通/遮断が制御される。すなわち、開閉弁241が開成されることでブラックインクがインクパック221から供給チューブ231を介して記録ヘッド5のノズルNに供給される。なお、開閉弁241の配設位置は供給チューブ231のインクパック221側に限定されるものではなく、供給通路の任意の位置に配設することができる、この点に関しては、後で説明する開閉弁についても全く同様である。
この第1インクカートリッジ20Aはチューブ25により第2インクカートリッジ20Bと接続されており、第1インクカートリッジ20A内に導入された圧縮空気が第2インクカートリッジ20B内にも供給される。したがって、本実施形態では第2インクカートリッジ20Bに対して圧縮空気を供給する経路として、加圧ポンプ17から開閉バルブ18を介して直接導入する経路と、第1インクカートリッジ20Aを介して導入される経路とが設けられている。
この第2インクカートリッジ20Bは、インクパック222〜226を収容している。これらのインクパック222〜226はインクパック221と同様に構成されており、それぞれ対応する色のインクを収容している。すなわち、インクパック222はシアンインク(C)を収容しており、インクパック223はマゼンダインク(M)を収容している。インクパック224はイエローインク(Y)を収容しており、インクパック225はライトシアンインク(LC)を収容し、そしてインクパック226はライトマゼンダインク(LM)を収容している。また、これらのインクパック222〜226の各々は、第2インクカートリッジ20Bに導入された圧縮空気により、各インクパックが押圧されてインクが出口側に押し出される。また、インクパック222〜226の出口はそれぞれ供給チューブ232〜236により記録ヘッド5のノズルNに接続されている。さらに、供給チューブ232〜236のインクパック側には開閉弁242〜246がそれぞれ設けられている。このため、制御部30からの開閉指令に応じて開閉弁242が開閉することによってシアンインクがインクパック222から供給チューブ232を介して記録ヘッド5のシアン用ノズルNに供給される。なお、その他のインク色も同様にして記録ヘッド5に供給される。
このように本実施形態では、6色のインクパック221〜226が本発明の「流体貯留部材」に相当しているが、これらを2つのインクカートリッジ20A、20Bに分けて配置することは必須ではなく、1つのインクカートリッジにまとめて配置してもよい。また、6つのインクパック221〜226を設けているが、インクパックの個数やインク色の種類などについても本実施形態に限定されるものではなく、任意である。
このように供給チューブ231〜236を介してキャリッジ6にインクが供給される。より詳しくは、例えばブラック用供給チューブ231の他端側(記録ヘッド側)が、キャリッジ6の流路61側に接続されている。図2ではブラック用供給チューブ231に対応するキャリッジ6の部分断面構造例を示している。その他の供給チューブ232〜236もブラック用供給チューブ231と同様にキャリッジ6の断面構造の部分にそれぞれ接続されている。すなわち、供給チューブ232〜236は同図紙面の垂直方向奥行きに沿って、それぞれ等間隔をおいて接続されている。これらの供給チューブ231〜236は、図2に示すノズル列NL1〜NL6にそれぞれ位置的に対応している。このように、本実施形態では、加圧モータ17、開閉バルブ18、インクパック221〜226、供給チューブ231〜236、開閉弁241〜246により本発明の「流体供給装置」に相当するインク供給機構が構成されている。
次に、ブラック用供給チューブ231に対応しているキャリッジ6の断面構造の形状例について代表して説明する。第1インクカートリッジ20A内に圧縮空気が供給されると、インクパック221が押圧されて同インクパック221内のインクが開閉弁241と供給チューブ231を通じてキャリッジ6の流路61内に供給される。このキャリッジ6の上面には凹部が形成されていて、その凹部はフィルム部材62により塞ぐことでインク収容室63を形成している。インク収容室63内であって、フィルム部材62の下側には、作動レバー64が設けられている。作動レバー64は、作動レバー64の基端がインク収容室63の上部開口壁に固着された片持ち式のレバーであって、その基端部を支点としてZ方向に撓むようになっている。キャリッジ6には、インク収容室63の下側であって図2中の右手側に記録ヘッド5につながる導出孔65が形成されている。
また、このキャリッジ6は減圧弁66を有している。減圧弁66はキャリッジ6内でインクに負圧を付与して記録ヘッド5からインクが漏れるのを防止する機能を担っており、供給チューブ231〜236のそれぞれの他端部側に接続されている。そして、減圧弁66は供給チューブと記録ヘッド5の間に配置されており、各インクパックから記録ヘッド5へインクを供給し、記録ヘッド5側のインクの量に応じてインクパックから記録ヘッド5側への液体の供給を止める。このキャリッジ6には、同図に示すように、弁収容室67が形成されている。弁収容室67の上面が連通孔68を介してインク収容室63と連通している。弁収容室67には、その連通孔68の開口部を囲む環状のシール材69が設けられている。また、弁収容室67には弁体70が配置され、バネ部材71にてシール材69が連通孔68を閉鎖する。これにより、弁収容室67とインク収容室63との連通が遮断されている。
減圧弁66の弁体70には、連通孔68を貫通しインク収容室63内に突出したバルブ軸72が突出して形成されている。このため、作動レバー64がZ方向の下方に撓んだときに、バルブ軸72は作動レバー64に押下されることで、弁体70をバネ部材71の弾性力に抗して下方に押下する。また、弁体70がバネ部材71の弾性力に抗して下方に押下されると、弁体70のシール材69は離れて、弁収容室67とインク収容室63が連通する。
このキャリッジ6には、弁収容室67に連通する流路61が形成されている。流路61は供給チューブ231に連結され、インクを弁収容室67に供給する。そして、インク吐出によりインク収容室63内のインクの量が減ると、フィルム62がたわみ、作動レバー64を下方にたわませ、バルブ軸72が押下され、減圧弁66は供給チューブ側からインク収容室63側にインクを供給するが、インク収容室63内のインクの液圧とインクの量が一定になると、フィルム62のたわみが少なくなり、作動レバー64が上方に移動し、バルブ軸72も上方に移動し、減圧弁66はインクの供給を遮断する。
次に、上記のように構成されたプリンタ1の電気的構成について説明する。このプリンタ1では、図3に示すように、CPU31を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、後述する強制加圧処理(リフレッシュ動作)を行うためのプログラムをはじめとする各種プログラム、各種データや各種テーブルなどを記憶したROM32と、一時的にデータを記憶するRAM33と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリ34と、プリンタ1中の作動部、操作パネル40、パソコンなどの外部装置などとの通信を可能とするインタフェース35と、操作パネル40に設けられた表示部41に描画すべき画像のデータを格納するグラフィックメモリ36とを備え、これらはバス37を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。また、この制御部30に対して、外部装置やメモリカードから画像ファイルなどが入力されるほか、操作パネル40の電源ボタン42などのボタン群からの指令信号が入力される。さらに、制御部30は、上記プログラムにしたがって、プリンタ1の各部に配置された作動部(記録ヘッド5、パルスモータ7、加圧ポンプ17、開閉バルブ18、開閉弁241〜246、電源回路50、紙送りモータMTなど)に対して制御指令を与える。これによって、制御部30は装置各部を制御して次に説明する手順で強制加圧処理を実行する。
このように構成されたプリンタ1では、インクパック221〜226がそれぞれ供給チューブ231〜236により記録ヘッド5に接続されている。これらの供給チューブ231〜236はインク(流体の一例)の供給通路としての機能を担保するために可撓性材料で構成されている。より具体的には、供給チューブ231〜236はポリエチレンやシリコン、各種エラストマー等により構成されている。このため、記録ヘッド5へのインク供給を長時間停止している間に、供給チューブ231〜236の周辺雰囲気から供給チューブ231〜236の壁面を透過して空気が供給チューブの内に入り込み、上記した種々の問題を発生させることがある。そこで、本実施形態では、強制加圧処理を実行することによって、上記問題発生を防止している。以下、図面を参照しつつ強制加圧処理について説明する。
(第1実施形態)
図4は強制加圧処理の第1実施形態を示すフローチャートである。また、図5は図4の強制加圧処理を示す模式図である。この第1実施形態では、プリンタ1の電源が落とされるときに電源オフに先立って強制加圧処理を行うものである。なお、図5では、ブラックインクに対する強制加圧処理を例示的に図示しているが、他のインク色についても基本的に同一である。
プリンタ1のユーザは所望の印刷を完了すると、操作パネル40の電源ボタン42を押下して装置電源を落とす。そして、次に電源が入れられるまで装置は記録ヘッド5へのインク供給が停止された状態のまま維持される。そこで、第1実施形態では、電源ボタン42の押下により電源オフ指示が操作パネル40から制御部30に与えられる(ステップS1)と、制御部30のCPU31はROM32に記憶された強制加圧処理プログラムにしたがって装置各部を以下のように制御した(ステップS2〜S6)上で電源を落としている(ステップS7)。
ステップS1で電源オフ指示が確認されると、加圧ポンプ17が作動されて圧縮空気が発生する(ステップS2)。このとき、開閉バルブ18は加圧ポンプ17からの圧縮空気を第1および第2インクカートリッジ20A、20Bに送り込むポジションにセットされている。このため、圧縮空気が第1および第2インクカートリッジ20A、20Bに圧送されて全てのインクパック221〜226が押圧され、各インクパック内の圧力が高められる(図5(a))。このように本実施形態ではインクパックの押圧により該パック内の加圧を行っている。なお、この間、開閉弁241〜246は閉じている。また、減圧弁66はインク供給を遮断している。
この圧力上昇後に、全ての開閉弁241〜246がCPU31からの開成指令を受けて開く(ステップS3)。これにより、供給チューブ231〜236内の圧力が高められて加圧状態となる(同図(b))。例えば開閉弁の開成前に供給チューブ241内の圧力が低下して非加圧状態となっていたとしても、インクパック内の加圧と開閉弁の開成とによりチューブ内が加圧状態に戻される(リフレッシュ動作)。そして、開閉弁241〜246を開成してから所定時間が経過するのを確認した(ステップS4)後、全ての開閉弁241〜246がCPU31からの閉成指令を受けて閉じる(ステップS5)。
この開閉弁の閉成(ステップS5)後に、ステップS6で加圧ポンプ17の作動が停止され、さらに開閉バルブ18のソレノイドバルブの通電が切られて第1インクカートリッジ20Aと第2インクカートリッジ20B内のそれぞれ圧縮空気を外部に抜く。これにより、インクパック221〜226の押圧が停止され、インクパック内の加圧が停止される。したがって、仮にユーザがインクカートリッジ20A、20Bを抜いたとしても、インクパックから大量のインクが流出するのを防止することができる。そして、上記のようにして各供給チューブ231〜236に対する強制加圧処理が完了すると、電源回路50が電源切断を行い、装置電源を落とす(ステップS7)。
以上のように、この第1実施形態によれば、電源オフ指示を受けると、装置電源を落とす前に強制加圧処理(リフレッシュ動作)を実行している。このため、電源が落とされて記録ヘッド5へのインク供給が停止される間も、供給チューブ231〜236内が加圧状態に維持される。このため、外部から供給チューブ231〜236内に空気が混入するのを効果的に防止することができる。また、供給チューブ231〜236内が加圧されているため、供給チューブ231〜236内のインクに含有されている気体成分を供給チューブ231〜236の外側に追い出すことができる。
また、供給チューブ231〜236のインクパック側に開閉弁241〜246がそれぞれ設けられ、インクの流通/遮断が切替可能となっている。そして、電源オフ状態(記録ヘッド5へのインク供給が停止される間)、開閉弁241〜246はインクパック221〜226からの流体の流出を規制している。このため、仮に記録ヘッド5側でトラブルが発生したとしても、開閉弁241〜246よりも記録ヘッド5側、つまり供給チューブ231〜236に存在している僅かなインクのみが漏れるのみで、インクパック221〜226に貯留されているインクが漏れ出すのを確実に防止することができる。このように、第1実施形態によれば、電源オフ状態の間に、供給チューブ231〜236への空気混入を効果的に防止するとともに、記録ヘッド5側でトラブルが発生したとしてもインク漏れ量を最小限に抑制することができる。
(第2実施形態)
図6は強制加圧処理の第2実施形態を示すフローチャートである。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は強制加圧処理(リフレッシュ動作)の実行頻度である。すなわち、第1実施形態では電源オフ指示毎に強制加圧処理を実行しているのに対し、第2実施形態では前回の強制加圧処理から経過している時間を考慮して強制加圧処理を実行する。より具体的には、第2実施形態では不揮発性のRAM33に前回の強制加圧処理からの経過時間を記憶するメモリ領域が設けられている。そして、電源オフ状態においても内部クロック(図示省略)に基づき上記経過時間が計時されている。また、同図に示すように、ステップS1で電源オフ指示が確認されると、CPU31は上記経過時間をRAM33から読み出す(ステップS8)。さらに、CPU31は読み出した経過時間が所定値以上となっているか否か、つまり前回の強制加圧処理から比較的時間が経過しているか否かを判断している(ステップS9)。
ここで、判断工程を入れている主たる理由は、電源オフ状態において時間経過とともに供給チューブ231〜236内の加圧状態は徐々に解消されていくが、数日単位での圧力変化量は非常に小さいためである。そして、この第2実施形態では、経過時間が所定値以上となっており、前回の強制加圧処理から比較的日数が経過している場合に限り、第1実施形態と同様の強制加圧処理(ステップS2〜S6)を行った上で電源切断を行う(ステップS7)。逆に、経過時間が所定値未満であり、前回の強制加圧処理からあまり時間が経過していない場合には加圧状態が維持されていると考えられる。そこで、強制加圧処理を行うことなく、直ちに電源切断を行う(ステップS7)。
以上のように、第2実施形態では、電源オフ指示が与えられた場合には基本的には強制加圧処理を実行する一方、ステップS9で前回から所定時間経過していない、つまり供給チューブ231〜236内の加圧状態がまだ維持されていると判断される間は強制加圧処理を省略している。したがって、強制加圧処理の回数を低減させて低ランニングコスト化を図ることができる。もちろん、必要に応じて電源オフ指示をトリガーとして強制加圧処理を行って供給チューブ231〜236内を所望の加圧状態に戻す、いわゆる加圧状態のリフレッシュ動作を行っているので、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
(第3実施形態)
ところで、上記第1および第2実施形態では、電源オフ指示をトリガーとして強制加圧処理を行っているが、電源オフ後においても定期的に強制加圧処理(リフレッシュ動作)を実行してもよい。つまり、前回の強制加圧処理を実行してからの経過時間が所定値以上となっていることをトリガーとして強制加圧処理を実行するように構成してもよい。以下、図7および図8を参照しつつ第3実施形態について説明する。
図7は強制加圧処理の第3実施形態を示すフローチャートである。この第3実施形態では、前回の強制加圧処理からの経過時間が制御部30の内部クロック(図示省略)に基づき計時されている(ステップS11)。そして、CPU31は、上記経過時間が所定値以上となっているか否か、つまり前回の強制加圧処理から比較的日数が経過しているか否かを判断している(ステップS12)。ここで、かかる判断工程を入れたのは第2実施形態と同様の理由からである。つまり、経過時間が所定値以上となっており、ステップS12で前回の強制加圧処理から比較的時間が経過していることを確認する毎に、電源回路50が強制加圧用電源(図示省略)を立ち上げる(ステップS13)。このように、この第3実施形態では、電源回路50は、強制加圧処理に関連する作動部(加圧ポンプ17、開閉バルブ18および開閉弁241〜246)に給電する強制加圧用電源と、それ以外の作動部(記録ヘッド5、パルスモータ7、紙送りモータMTなど)に給電する電源とを相互に独立して制御可能となっている。したがって、電源オフ状態において強制加圧処理を実行する際には、強制加圧用電源のみを立ち上げることができ、強制加圧処理に必要な電力を最小限に抑制することができる。
そして、強制加圧用電源の立ち上げが完了すると、第1実施形態と同様にして、強制加圧処理を実行した後、電源回路50は強制加圧用電源の切断を行って装置を電源オフ状態に戻す(ステップS14)。また、経過時間がリセットされた(ステップS15)後、ステップS11に戻って上記した一連の処理が繰り返される。
以上のように、この第3実施形態によれば、電源オフ状態においても一定時間が経過する毎に強制加圧処理を実行している。このため、電源が落とされて記録ヘッド5へのインク供給が停止される間も、供給チューブ231〜236内の圧力状態が定期的に加圧状態にリフレッシュされる。このため、第1実施形態と同様の作用効果、つまり供給チューブ231〜236への空気混入を効果的に防止するとともに、記録ヘッド5側でトラブルが発生したとしてもインク漏れ量を最小限に抑制することができる。
なお、上記第3実施形態では、電源オフ状態を前提としているが、電源オン状態であるものの記録ヘッド5へのインク供給が停止されたまま長時間の放置されている場合にも、上記第3実施形態と同様に、定期的に強制加圧処理を実行してもよい。
(第4実施形態)
図8は本発明の流体噴射装置の第4実施形態を示す図である。また、図9は図8に示すプリンタの電気的構成の概略を示すブロック図である。このプリンタ1が上記第1ないし第3実施形態と大きく相違する点はインクパックを押圧する構成(加圧手段)である。すなわち、第1ないし第3実施形態では加圧ポンプ17から圧縮空気をカートリッジ20A、20Bに圧送しているが、第4実施形態では予め圧縮空気をカートリッジ20A、20Bに封止し、該圧縮空気によりインクパックを押圧している。このため、第4実施形態では、インクパックが常時加圧されており、圧縮空気を封止したカートリッジ20A、20Bが本発明の「加圧手段」に相当している。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態のそれと同一であるため、同一または相当符号を付して構成の説明は省略する。
図10は図8のプリンタで実行される強制加圧処理を示すフローチャートである。また、図11は図10の強制加圧処理を示す模式図である。この第4実施形態では、第3実施形態と同様に一定時間が経過する毎に強制加圧処理(リフレッシュ動作)を実行している。以下、第4実施形態における強制加圧処理について図10および図11を参照しつつ説明する。なお、図11では、ブラックインクに対する強制加圧処理を例示的に図示しているが、他のインク色についても基本的に同一である。
この第4実施形態では、第3実施形態と同様に、前回の強制加圧処理からの経過時間が制御部30の内部クロック(図示省略)に基づき計時されている(ステップS21)。このように経時時間を計時する主たる理由は、供給チューブ内の圧力が時間経過に伴って低下し、その圧力変化量を経過時間により求めるためである。つまり、強制加圧処理を実行した直後においては、供給チューブ231内が加圧状態となっているが、時間経過にともなって供給チューブ231内の圧力が低下していく(図11の最上段および2段目を参照)。そのまま、強制加圧処理を実行しないまま長時間が経過していくと、同図の3段目に示すように、供給チューブ231内の圧力が大幅に低下し、供給チューブ231への空気混入が発生してしまう。
そこで、第4実施形態においては、CPU31により上記経過時間が所定値以上となっているか否か、つまり前回の強制加圧処理から比較的日数が経過しているか否かが判断される(ステップS22)。そして、ステップS22で前回の強制加圧処理から比較的日数が経過していることを確認する毎に、同図の最下段に示すように、全ての開閉弁241〜246がCPU31からの開成指令を受けて開く(ステップS23)。そして、開閉弁241〜246を開成してから所定時間が経過するのを確認した(ステップS24)後、全ての開閉弁241〜246がCPU31からの閉成指令を受けて閉じる(ステップS25)。このように開閉弁241〜246の一時的な強制開成により、仮に供給チューブ231〜236内の圧力が低下していたとしても、上記強制加圧処理によって加圧状態に戻される。また、開閉弁の閉成(ステップS25)後は、経過時間がリセットされる(ステップS26)。そして、ステップS21に戻って上記した一連の処理が繰り返される。
以上のように、この第4実施形態によれば、インクカートリッジ20A、20Bに封止された圧縮空気によりインクパック221〜226を押圧しているプリンタ1においても、定期的に強制加圧処理を実行している。このため、記録ヘッド5へのインク供給が停止される間も、供給チューブ231〜236内の圧力状態が加圧状態にリフレッシュされる。このため、供給チューブ231〜236への空気混入を効果的に防止するとともに、記録ヘッド5側でトラブルが発生したとしてもインク漏れ量を最小限に抑制することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記第1ないし第4実施形態では、供給チューブのインクパック側でインクの流通/遮断を切り替える弁として開閉弁を用いているが、第1ないし第3実施形態においては開閉弁の代わりに逆止弁を用いることができる。すなわち、第1ないし第3実施形態では、加圧ポンプ17の作動によりインクパック221〜226を加圧して強制加圧処理を実行する一方、記録ヘッド5へのインク供給が停止される間、加圧ポンプ17によるインクパック221〜226内の加圧が停止されている。したがって、インクパック(流体貯留部材の一例)内の圧力が供給チューブ内の圧力よりも高いときに、インクパックから供給チューブにインクを流入させる逆止弁を、開閉弁に代えて用いることができる。この場合、加圧ポンプ17の作動によりインクパックが押圧されて圧力が高まり供給チューブ内の圧力を超えると、逆止弁は開く。一方、インクパック内の加圧を停止してインクパック内の圧力が加圧状態となっている供給チューブ内の圧力よりも低くなると、逆止弁は閉じる。したがって、供給チューブのインクパック側でインクの流通/遮断を切り替える弁として逆止弁を用いた場合には、制御部30による弁の直接的な開閉制御は不要となる。
また、第4実施形態では、インクカートリッジ20A、20B内に圧縮空気を封止することでインクパック221〜226を常時加圧しているが、インクパックを常時加圧するための構成はこれに限定されるものではない。例えば、第1ないし第3実施形態に示すように加圧ポンプ17によりインクカートリッジ20A、20Bに圧縮空気を圧送して押圧させた状態のまま加圧状態を維持するようにしてもよい。そして、開閉弁を定期的に開成して強制加圧処理を実行してもよい。ただし、このような構成を採用した場合には、押圧解除を条件にインクカートリッジ20A、20Bの取出が可能となるような構成を採用するのが望ましい。これによって、インクパックが加圧された状態のままプリンタからインクカートリッジが取り出されてインクパック内のインクが流出するのを効果的に防止することができる。
また、図12に示すように、機械的にインクパックを押圧するように構成してもよい。同図に示すプリンタ1では、プラテン3の下方側にインクパック群86を収容したインクカートリッジが配置されている。このインクカートリッジでは、下ケース82と上ケース87を一体化することでカートリッジケースが形成され、4色のインクパックを上下方向に積層配置してなるインクパック群86がケース内部に廃液吸収材85とともに収容されている。また、ケース内には、廃液吸収材85を閉じ込めるフィルム84が設けられている。そして、上ケース87の上方には、内捨て吸収材88およびカバーフィルム89がこの順序で配置されている。一方、下ケース82の底面中央部には開口821が形成されるとともに、この開口821を上方より塞ぐように受圧板83が設けられている。さらに、下ケース82の下側にはカートリッジを支持するための蓋81が配置される。この蓋81の上面中央部には側面視で略V字形状を有する板バネ811が固定されている。この板バネ811の両上端部は開口821を介してカートリッジ内部に挿入されて受圧板83を上方に押圧している。これによって、受圧板83が上方に押し上げられてインクパック群86が常時加圧される。
また、上記第4実施形態や図12の実施形態では、インクパックが常時加圧されているが、このような実施形態においても第1実施形態と同様に、電源オフ指示に応じて開閉弁を開閉制御して強制加圧処理(リフレッシュ動作)を実行してもよい。すなわち、記録ヘッド5へのインク供給が停止される間、開閉弁を閉じてインクパックからのインクの流出を規制することができる(規制状態)。そして、電源ボタン42の押下により電源オフ指示が操作パネル40から制御部30に与えられると、それに応じて開閉弁を一時的に開くことで供給チューブにインクを圧送して同供給チューブ内を加圧状態にすることができる。そして、開閉弁を閉じて規制状態に戻した後に、装置の電源を落としてもよい。これにより第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では、強制加圧処理を実行する際に電源回路50により加圧ポンプ17や開閉弁241〜246などを駆動するための電源を給電しているが、バッテリーなどの内部電源をプリンタ1に装備しておき、内部電源を利用して強制加圧処理を実行してもよい。この場合、電源ケーブルのプラグが電源コンセントから引き抜かれた状態であっても、内部電源を用いて強制加圧処理(リフレッシュ動作)を実行することができる。特に、第4実施形態や図12の実施形態のようにインクパックを常時加圧しておき、開閉弁を定期的に開閉して強制加圧処理を実行するプリンタ1では、1回の強制加圧処理に要する電力は加圧ポンプ17の駆動を必要とする実施形態に比べて小さい。したがって、この点を考慮すると、第4実施形態や図12の実施形態に対して内部電源を搭載しておくことは現実的であり、しかも供給チューブへの空気混入を防止する上で非常に効果的である。
さらに、本発明の適用対象は、上記プリンタ1に限らず、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置、マイクロピペット等の流体噴射装置にも適用することができる。つまり、流体貯留部材に貯留された流体が供給チューブを介して流体噴射ヘッド内部に導入され、この流体噴射ヘッドから流体が噴射されるオフキャリッジ方式の装置全般に対し、本発明を適用することができる。
本発明の流体噴射装置の一実施形態であるプリンタを示す図。 インクの供給機構および供給通路を示す図。 図1に示すプリンタの電気的構成の概略を示すブロック図。 強制加圧処理の第1実施形態を示すフローチャート。 図4の強制加圧処理を示す模式図。 強制加圧処理の第2実施形態を示すフローチャート。 強制加圧処理の第3実施形態を示すフローチャート。 本発明の流体噴射装置の第4実施形態を示す図。 図8に示すプリンタの電気的構成の概略を示すブロック図。 図8のプリンタで実行される強制加圧処理を示すフローチャート。 図10の強制加圧処理を示す模式図。 インクパックを機械的に常時加圧するための構成の一例を示す図。
符号の説明
1…プリンタ(流体噴射装置)、 5…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、 17…加圧ポンプ(加圧手段)、 20A、20B…インクカートリッジ、 30…制御部(制御手段9、 31…CPU(制御手段)、 40…操作パネル(操作部)、 42…電源ボタン(操作部)、 83…受圧板、 221〜226…インクパック(流体貯留部材)、 231〜236…供給チューブ、 241〜246…開閉弁、 811…板バネ(加圧手段)

Claims (10)

  1. 流体を貯留する流体貯留部材と、
    前記流体貯留部材から供給される流体を噴射する流体噴射ヘッドと、
    前記流体貯留部材と前記流体噴射ヘッドとを相互に接続して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドへの流体の供給通路を形成する供給チューブと、
    前記供給チューブの前記供給通路に設けられて流体の流通/遮断を切り替える弁と、
    前記流体貯留部材内の圧力を高める加圧手段と、
    装置各部を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記加圧手段による前記流体貯留部材内の加圧が停止される請求項1記載の流体噴射装置であって、
    電源オフ指示を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記操作部を介して前記電源オフ指示が入力されると、前記加圧を実行させ、
    さらに前記加圧に対応して前記流体貯留部材内の流体が前記弁を介して前記供給チューブに圧送されて前記供給チューブ内が前記加圧状態になった後に、前記加圧を停止させるとともに装置の電源を落とす流体噴射装置。
  3. 前記弁は前記制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁であり、
    前記制御手段は、前記電源オフ指示に応じた前記加圧に対応して前記弁を開いて前記供給チューブに流体を圧送する一方、前記加圧の停止に対応して前記弁を閉じる請求項2記載の流体噴射装置。
  4. 前記弁は、前記流体貯留部材内の圧力が前記供給チューブ内の圧力よりも高いときに、前記流体貯留部材から前記供給チューブに流体を流入させる逆止弁である請求項2または3記載の流体噴射装置。
  5. 前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記加圧手段により前記流体貯留部材を押圧する押圧動作が停止される請求項1記載の流体噴射装置であって、
    前記弁は前記制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁であり、
    前記制御手段は、所定時間ごとに前記加圧を実行するとともに、前記加圧に対応して前記弁を開くことで前記供給チューブに流体を圧送して前記供給チューブ内を前記加圧状態にした後、該加圧を停止させるとともに該加圧の停止に対応して前記弁を閉じる流体噴射装置。
  6. 前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記加圧手段による前記流体貯留部材内の加圧が停止される請求項1記載の流体噴射装置であって、
    前記弁は、前記流体貯留部材内の圧力が前記供給チューブ内の圧力よりも高いときに、前記流体貯留部材から前記供給チューブに流体を流入させる逆止弁であり、
    前記制御手段は、所定時間ごとに前記加圧を一時的に実行することで前記供給チューブに流体を圧送して前記供給チューブ内を前記加圧状態にする流体噴射装置。
  7. 前記加圧手段により前記流体貯留部材が常時加圧される請求項1記載の流体噴射装置であって、
    電源オフ指示を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記弁は前記制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁であり、
    前記制御手段は、
    前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記弁を閉じて前記流体貯留部材からの流体の流出を規制する規制状態に維持する一方、
    前記操作部を介して前記電源オフ指示が入力されると、前記弁を一時的に開くことで前記供給チューブに流体を圧送して前記供給チューブ内が前記加圧状態になると前記弁を閉じて前記規制状態に戻した後に装置の電源を落とす流体噴射装置。
  8. 前記加圧手段により前記流体貯留部材が常時加圧される請求項1記載の流体噴射装置であって、
    前記弁は前記制御手段からの開閉指令に応じて開閉して流体の流通/遮断を切り替える弁であり、
    前記制御手段は、
    前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記弁を閉じて前記流体貯留部材からの流体の流出を規制する規制状態に維持する一方、
    所定時間ごとに前記弁を一時的に開くことで前記供給チューブに流体を圧送して前記供給チューブ内が前記加圧状態になると前記弁を閉じて前記規制状態に戻す流体噴射装置。
  9. 流体貯留部材と流体噴射ヘッドとを供給チューブで接続し、前記供給チューブにより形成される供給通路を介して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドに流体を供給する流体噴射装置の制御方法であって、
    前記流体噴射ヘッドに流体を供給する際には、前記流体貯留部材を加圧して前記流体貯留部材内の圧力を高めるとともに、前記供給チューブの前記供給通路に設けられた弁および前記供給チューブを介して流体を前記流体噴射ヘッドに圧送する一方、
    前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴とする流体噴射装置の制御方法。
  10. 流体噴射ヘッドに流体を供給する流体供給装置であって、
    流体を貯留する流体貯留部材と、
    前記流体貯留部材と前記流体噴射ヘッドとを相互に接続して前記流体貯留部材から前記流体噴射ヘッドへの流体の供給通路を形成する供給チューブと、
    前記供給チューブの前記供給通路に設けられて流体の流通/遮断を切り替える弁と、
    前記流体貯留部材内の圧力を高める加圧手段と、
    装置各部を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記流体噴射ヘッドへの流体供給が停止されている間、前記流体貯留部材からの流体の流出を前記弁により規制しながら前記供給チューブ内を加圧状態に維持することを特徴とする流体供給装置。
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