JP2008212220A - マレットゴルフ用スティック - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ボールを打った時にヘッドからシャフトに伝わる振動を吸収緩和することができ、快適な打球感が得られるマレットゴルフ用スティックを得ることにある。
【解決手段】マレットゴルフ用スティック(1)は、グリップ(4)を有するシャフト(2)と、筒状の金属製ヘッド(3)とを備えている。ヘッド(3)は、シャフト(2)のグリップ(4)とは反対側の先端部(2a)に取り付けられており、ボール(8)を打つ打撃面(11)の背後に中空部(5)を有している。ヘッド(3)の中空部(5)に、シャフト(2)の先端部(2a)がヘッド(3)の軸線と交差する方向に沿って差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポート(13)が固定されている。シャフト(2)の先端部(2a)とシャフトサポート(13)との間に、シャフトサポート(13)よりも軟質な弾性材(22)が介在されている。
【選択図】 図3
【解決手段】マレットゴルフ用スティック(1)は、グリップ(4)を有するシャフト(2)と、筒状の金属製ヘッド(3)とを備えている。ヘッド(3)は、シャフト(2)のグリップ(4)とは反対側の先端部(2a)に取り付けられており、ボール(8)を打つ打撃面(11)の背後に中空部(5)を有している。ヘッド(3)の中空部(5)に、シャフト(2)の先端部(2a)がヘッド(3)の軸線と交差する方向に沿って差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポート(13)が固定されている。シャフト(2)の先端部(2a)とシャフトサポート(13)との間に、シャフトサポート(13)よりも軟質な弾性材(22)が介在されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、マレットゴルフ用のスティックに係り、特にシャフトの先端部にボールを打つヘッドを固定するための構造に関する。
ゲートボールにゴルフのルールを付加したマレットゴルフは、手軽に適度な運動量を得られるスポーツとして注目されている。この種のマレットゴルフで使用するスティックは、例えば特許文献1に開示されているように、手元側の端部にグリップを有するシャフトと、このシャフトの先端部に位置する金属製のヘッドとを備えている。
ヘッドは、シャフトの軸線と直交するような中空の円筒状をなしている。ヘッドは、その軸方向に沿う一端にボールを打つ打撃面を有し、この打撃面の背後に中空部が位置している。
このようなヘッドは、金属製のシャフトサポートを介してシャフトの先端部に固定されている。シャフトサポートは、中空の円筒状をなしており、ヘッドの中空部に対し圧入等の手段により強固に固定されている。シャフトの先端部は、シャフトサポートの内側に挿入されるとともに、接着剤を介してシャフトサポートに抜け止め固定されている。
特開2001−46570号公報
特許文献1に開示されたスティックでは、シャフトサポートとヘッドとが互いに別の部品で構成されるために、これら両者の固定部分に寸法公差が作用するのを避けられない。このため、製品によってはシャフトサポートとヘッドとの間の固定部分に僅かな隙間が生じることがあり得る。
したがって、ボールを打った時の衝撃がヘッドからシャフトサポートに伝わった時に、シャフトサポートが共振を起こし、このシャフトサポートの振動が直接シャフトに伝わるといった問題が生じてくる。
しかも、シャフトサポートおよびヘッドは、共に衝撃を吸収し難い中空の金属製であることから、ボールを打った時にヘッドからシャフトを介して手に伝わる細かな振動が益々増幅される傾向にある。
この結果、従来のスティックでは、ボールを打った時に手が痺れる等の不快感を伴うことが多く、快適な打球感を得たいとする要求を満たす上で今一歩改善の余地が残されている。
本発明の目的は、ヘッドでボールを打った時に、ヘッドからシャフトに伝わる振動を吸収緩和することができ、快適な打球感が得られるマレットゴルフ用スティックを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るマレットゴルフ用スティックは、
グリップを有するシャフトと、
上記シャフトのグリップとは反対側の先端部に取り付けられ、ボールを打つ打撃面の背後に中空部を有する筒状の金属製ヘッドと、
上記ヘッドの軸線と交差する方向に沿って上記ヘッドの中空部に固定され、上記シャフトの先端部が差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポートと、を備えており、
上記シャフトの先端部と上記シャフトサポートとの間に、上記シャフトサポートよりも軟質な弾性材を介在させたことを特徴としている。
グリップを有するシャフトと、
上記シャフトのグリップとは反対側の先端部に取り付けられ、ボールを打つ打撃面の背後に中空部を有する筒状の金属製ヘッドと、
上記ヘッドの軸線と交差する方向に沿って上記ヘッドの中空部に固定され、上記シャフトの先端部が差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポートと、を備えており、
上記シャフトの先端部と上記シャフトサポートとの間に、上記シャフトサポートよりも軟質な弾性材を介在させたことを特徴としている。
本発明によれば、ボールを打った時の衝撃に伴う振動がヘッドからシャフトサポートに伝わった場合、この振動は、シャフトに伝わる以前に弾性材によって吸収緩和される。このため、シャフトサポートやヘッドが振動を吸収し難い中空の金属製であるにも拘らず、ヘッドからシャフトに伝わろうとする細かな振動を積極的に軽減することができ、快適な打球感を得ることができる。
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5に基づいて説明する。
図1および図2は、マレットゴルフ用のスティック1を開示している。このスティック1は、シャフト2とヘッド3とを備えている。
シャフト2は、例えばカーボン繊維強化樹脂、スチール又はアルミニウム合金等によって形成されており、その手元側の端部に所定の長さのグリップ4が設けられている。ヘッド3は、例えばアルミニウム合金、チタンあるいはステンレスのような金属材料によって中空の円筒状に形成されており、シャフト2のグリップ4とは反対側の先端部2aに位置している。
図3に示すように、ヘッド3は、中空部5と、この中空部5の背後に位置する中実部6とを一体に有している。中空部5および中実部6は、ヘッド3の軸線O1に沿って略同軸状に並んでいる。ヘッド3の軸線O1は、シャフト2の軸線O2と直交している。
中空部5は、空洞7を有している。空洞7は、ヘッド3の軸線O1と同軸状の穴によって規定されている。空洞7の一端は中空部5の前端に開口するとともに、他端は中実部6によって閉じられている。
中空部5の前端開口は、ボール8を打つ打撃部材9により閉塞されている。打撃部材9は、例えばチタン合金、ステンレス鋼あるいはアルミニウム合金等の金属材料によって形成されており、この金属材料の種類は、例えばボール8に対する反発性等を考慮して任意に選択することができる。
打撃部材9は、小径部10aと大径部10bとを備えている。小径部10aは、中空部5の前端開口の内側にねじ込まれて、空洞7の一端を閉じている。大径部10bは、中空部5と同等の外径を有する円盤状をなしており、中空部5の外周面に連続するように中空部5の前端開口から突出している。大径部10bは、ボール8に接する打撃面11を有している。打撃面11は、ヘッド3の軸線O1と直交する垂直な平面となっている。
中実部6は、中空部5に対し打撃面11から遠ざかる方向に突出している。中実部6は、中空部5の後方に進むに従い先細り状に縮径されており、その後端面6aは、シャフト2の軸線O2に対し下方に進むに従い前向きに傾斜している。
なお、中実部6の後端の形状は、上記のように傾斜した面状に形成する必要はなく、例えば先細り状に尖らせたり、半球状に形成してもよい。
図3に示すように、シャフト2の先端部2aは、シャフトサポート13を介してヘッド3の中空部5に固定されている。シャフトサポート13は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で形成されており、上記シャフト2よりも大径な中空の円筒状をなしている。
シャフトサポート13は、シャフト2が差し込まれる挿入孔14と、中実の下端部15とを有している。挿入孔14は、シャフトサポート13の上端に開口するとともに、シャフト2の外径よりも大きな内径を有している。中実な下端部15は、挿入孔14の下端を閉じている。下端部15の下面15aは、シャフト2の軸線O2と直交する平面となっている。
さらに、シャフトサポート13は、その軸方向に沿う中間部に大径部16と雄ねじ部17とを有している。大径部16に対応する位置では、シャフトサポート13の肉厚が厚くなっている。雄ねじ部17は、大径部16よりもシャフトサポート13の下端部15の方向にずれた位置に形成されている。
シャフトサポート13は、ヘッド3の軸線O1と直交する姿勢で上記中空部5の空洞7を貫通している。空洞7の上端を規定する中空部5の上面部に、ねじ孔18が形成されている。ねじ孔18は、中空部5に対するシャフトサポート13の取り付け位置を固定的に定める第1の支持部の一例であり、中空部5の外周面および空洞7に開口している。さらに、ねじ孔18のうち中空部5の外周面に開口する端部にさぐり部18aが形成されている。ざぐり部18aは、ねじ孔18の中心線に対して直角となるざぐり面を有している。
空洞7の下端を規定する中空部5の下面部に、円形の凹部19が形成されている。凹部19は、中空部5に対するシャフトサポート13の取り付け位置を固定的に定める第2の支持部の一例であり、空洞7を間に挟んでねじ孔18と同軸状に向かい合っている。凹部19は、シャフトサポート13よりも大きな内径を有するとともに、中空部5の外周面に開口することなく空洞7のみに開口している。
そのため、凹部19は、シャフトサポート13の下端部15を受け止める平坦な底面19aと、シャフトサポート13の下端部15を取り囲む内周面19bとを有している。
図3に示すように、シャフトサポート13は、中空部5の上方からねじ孔18に挿入され、このシャフトサポート13の雄ねじ部17がねじ孔18にねじ込まれている。このねじ込みにより、シャフトサポート13の大径部16の端面がざぐり部18aのざぐり面に突き当たるとともに、シャフトサポート13の下端部15が中空部5の凹部19に嵌め込まれている。
シャフトサポート13の下端部15は、凹部19から空洞7の内側に突出している。これにより、下端部15によって規定される挿入孔14の底が凹部19から遠ざかり、シャフトサポート13のうち凹部19に嵌合される部分は、中実な下端部15のみとなる。よって、凹部19とシャフトサポート13の下端部15との間の取り付け強度を充分に確保できる。
さらに、本実施の形態では、図4に最もよく示されるように、中空部5の凹部19とシャフトサポート13の下端部15との間に接着剤20が充填されている。接着剤20は、凹部19の底面19aと下端部15の下面15aおよび凹部19の内周面19bと下端部15の外周面との間に介在されて、シャフトサポート13の下端部15を凹部19に対し強固に固着している。
このことから、シャフトサポート13は、その軸方向に沿う中間部が中空部5に直接ねじ止めされているとともに、下端部15が中空部5に接着されている。この場合、中空部5の凹部19とシャフトサポート13の下端部15との間に充填された接着剤20は、シャフトサポート13や中空部5よりも軟質な充填材として機能する。
よって、シャフトサポート13の下端部15と中空部5との間の固定強度は、シャフトサポート13の雄ねじ部17と中空部5との間の固定強度よりも小さくなっている。言い換えると、接着剤20は、シャフトサポート13の下端部15を中空部5に対してある程度の柔軟性を持たせて間接的に支えている。
図3に示すように、シャフト2の先端部2aの下面は、シャフトサポート13の挿入孔14に差し込まれて、挿入孔14の底となる下端部15に突き当たっている。このシャフト2の先端部2aと凹部19の底面19aとの間には、シャフトサポート13の中実な下端部15が位置している。そのため、シャフト2の先端部2aの下面は、シャフトサポート13の下端部15の長さに対応する距離dだけ凹部19の底面19aから離れている。距離dは、例えば5mm以上、特に10mm以上とすることが望ましい。
さらに、シャフト2の先端部2aとシャフトサポート13の挿入孔14との間に円筒状のカラー22が介在されている。カラー22は弾性材の一例であって、シャフトサポート13よりも軟質な低弾性を有する合成樹脂材料あるいは硬質ゴムによって形成されている。
カラー22は、挿入孔14の全長に亘って延びている。カラー22は、シャフト2の先端部2aの外周面および挿入孔14の内周面に例えば接着等の手段により固着されて、シャフト2の先端部2aと挿入孔14との間を隙間なく埋めている。このため、カラー22は、シャフトサポート13からシャフト2に伝わる振動を吸収緩和するように、シャフト2をシャフトサポート13に対し弾性的に保持している。
カラー22の上端部23は、挿入孔14からシャフトサポート13の外に突出している。カラー22の上端部23の外周面は、シャフトサポート13の外周面とシャフト2の外周面との間を滑らかに結ぶように、シャフトサポート13からグリップ4の方向に進むに従い先細り状に傾斜している。この傾斜により、シャフトサポート13とシャフト2との境界部分に段差が生じるのを防いでいる。
図5は、ヘッド3の各部の寸法関係の一例を開示している。図5に示すように、ヘッド3は、その前端の直径Dが49.5mmであり、全長Lが150mmと規定されている。さらに、ねじ孔18および凹部19の中心を通るシャフト2の軸線O2からヘッド3の後端までの長さをL1、ねじ孔18および凹部19の中心を通るシャフト2の軸線O2からヘッド3の前端に位置する打撃面11までの長さをL2、シャフト2の軸線O2から空洞7の終端までの長さをL3、空洞7の終端からヘッド3の後端までの長さをL4とした時、例えばL1は90mm、L2は84mm、L3は24mm、L4は66mmと規定されている。このため、ヘッド3に対するシャフト2の固定位置は、ヘッド3の軸方向に沿う中間点よりも打撃面11の方向にずれている。
さらに、シャフトサポート13は、中空部5の内側の空洞7をヘッド3の軸線O1と直交する方向に沿って貫通している。そのため、図3に示すように、空洞7は、シャフトサポート13よりも打撃面11の側に位置する第1の空洞領域7aと、シャフトサポート13よりも打撃面11とは反対側に位置する第2の空洞領域7bとに分けることができる。
この場合、シャフトサポート13は、中空部5に対し打撃部材9よりも中実部6の方向にずれているので、第1の空洞領域7aの方が第2の空洞領域7bよりも広く形成されている。
よって、ヘッド3のうちシャフト2の軸線O2よりも後方に位置する部分は、その全長90mmのうち66mmが中実部6となっており、この中実部6の占有率が略73%に達している。
ヘッド3に対する中実部6が占める割合(長さ)は、ヘッド3の振動対策のことを考慮すると、50%以上とすることが望ましく、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上とするとよい。
このような本発明の第1の実施の形態によると、ヘッド2の中空部5に固定されたシャフトサポート13とシャフト2との間に、シャフトサポート13よりも軟質な低弾性を有するカラー22を介在させている。このため、ゴルフプレーヤがスティック1をスイングしてヘッド3の打撃面11でボール8を打った時に、その衝撃に伴う振動がヘッド3の中空部5からシャフトサポート13に伝わった場合、この振動は、シャフト2に伝わる以前にカラー22によって吸収緩和される。
それとともに、第1の実施の形態では、シャフトサポート13の軸方向に沿う中間部は中空部5のねじ孔18に直接ねじ止めされているが、下端部15は接着剤20を介して凹部19に嵌合されている。接着剤20は、シャフトサポート13の下端部15をある程度の柔軟性を持たせて間接的に支えているので、この接着剤20が中空部5からシャフトサポート13の下端部15に伝わろうとする振動を吸収する。このため、シャフトサポート13の下端部15にヘッド3の振動が伝わり難くなる。
加えて、シャフトサポート13に固定されたシャフト2の先端部2aの下面は、シャフトサポート13の下端部15の長さに相当する距離dだけ凹部19の底面19aから離れている。これにより、ボール8を打った時のヘッド3の振動が直接シャフト2に伝わり難くなる。
この結果、シャフトサポート13やヘッド3が振動を吸収し難い中空の金属製であるにも拘らず、ヘッド3からシャフトサポート13を介してシャフト2のグリップ4に伝わろうとする細かな振動を効率良く軽減できる。したがって、ボール8を打った時の不快感を抑制することができ、快適な打球感を得ることができる。
さらに、本実施の形態によると、中空部5の内側の空洞7は、中空部5に固定されたシャフトサポート13を境として打撃部材9に連なる第1の空洞領域7aと、中実部6に連なる第2の空洞領域7bとに分けられており、第1の空洞領域7aの方が第2の空洞領域7bよりも広くなっている。これにより、ヘッド3のうちシャフト2の軸線O2よりも後方に位置する部分において中実部6の占有率が略73%と高まる。この結果、シャフト2の前と後でヘッド3の重量配分を異ならせて、ヘッド3の前部に比較して後部の質量を多くしている。
この結果、ヘッド3でボール8を打った時に、ヘッド3のうちシャフト2よりも前側の部分で発生した振動が、シャフト2の前と後でのヘッド3の質量差に基づく質量効果により減衰される。それとともに、シャフト2の位置を基準としてヘッド3の内部の空間割合が相違するので、この空間割合の相違によってヘッド3の振動をより確実に抑えることができる。
このため、ボール8を打った時の衝撃に伴うヘッド3自体の振動を早期のうちに収拾することができる。よって、ヘッド3からシャフトサポート13に加わる振動が抑制され、シャフト2に伝わる振動を軽減する上でより有効に寄与するといった利点がある。
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施可能である。
例えば、図6および図7は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
この第2の実施の形態は、ヘッド3に対するシャフトサポート13の下端部15の固定の仕方が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外のヘッド3の構成は第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図6および図7示すように、シャフトサポート13の下端部15は、中空部5の下面部に位置する凹部19に挿入されている。凹部19は、シャフトサポートの下端部15よりも一回り大径に形成され、この凹部19の内面とシャフトサポート13の下端部15との間に充填材30が介在されている。充填材30は、例えばシャフトサポート13よりも軟質な低弾性を有する合成樹脂材料あるいは硬質ゴムによって形成されている。
充填材30は、凹部19の底面19aと下端部15の下面15aおよび凹部19の内周面19bと下端部15の外周面との間に隙間なく介在されており、シャフトサポート13の下端部15をある程度の柔軟性を持たせて間接的に支えている。
このような構成によると、充填材30によってヘッド3の中空部5からシャフトサポート13の下端部15に伝わろうとする振動を吸収することができる。このため、シャフトサポート13の下端部15にヘッド3の振動が直に伝わり難くなり、その分、シャフトサポート13の共振を抑えて、ボール8を打った時にシャフト2のグリップ4に伝わる細かな振動を効率良く軽減することができる。
図8および図9は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
この第3の実施の形態は、シャフトサポート13の下端部15の構成およびヘッド3に対するシャフトサポート13の下端部15の固定の仕方が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外のヘッド3の構成は第1の実施の形態と同様である。そのため、第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図8および図9に示すように、シャフトサポート13の下端部15は、通孔40を有している。通孔40は、シャフトサポート13に対し同軸状に形成されている。通孔40は、シャフト2が差し込まれる挿入孔14よりも小径であり、その分、下端部15の肉厚が充分に確保されている。さらに、通孔40は挿入孔14に同軸状に連通するとともに、シャフトサポート13の平坦な下面15aに開口している。
シャフトサポート13の下端部15は、中空部5の下面部に位置する凹部19に挿入されている。凹部19は、シャフトサポート13の下端部15よりも一回り大径に形成されている。シャフトサポート13の下端部15の下面15aは、凹部19の底面19aに突き当たっている。このシャフトサポート13の下面15aからシャフト2の先端部2aの下面までの距離dは、5mm以上、特に10mm以上とすることが好ましい。
凹部19の内周面19bとシャフトサポート13の下端部15の外周面との間に充填材41が隙間なく介在されている。充填材41は、例えばシャフトサポート13よりも軟質な低弾性を有する合成樹脂材料あるいは硬質ゴムによって形成されている。充填材41は、シャフトサポート13の下端部15を同軸状に取り囲むことで、シャフトサポート13の下端部15をある程度の柔軟性を持たせて間接的に支えている。
このような構成によれば、充填材41によってヘッド3の中空部5からシャフトサポート13の下端部15に伝わろうとする振動を吸収することができ、シャフトサポート13の共振を抑制できる。しかも、シャフトサポート13に固定されたシャフト2の下面は、中空部5の凹部19に接するシャフトサポート13の下面15aから距離dだけ離れているので、ヘッド3の振動が直接シャフト2に伝わり難くなる。
よって、ボール8を打った時にシャフト2のグリップ4に伝わる細かな振動を効率良く軽減でき、不快感を緩和することができる。
なお、上記第1の実施の形態では、シャフトサポートの雄ねじ部をヘッドのねじ孔に直にねじ込むようにしたが、例えばねじ孔に接着剤を塗布してねじ込みと接着とを併用してもよい。
さらに、ヘッドの形状にしても上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、例えばヘッドを外径が略一定の円筒状に形成して、その軸方向に沿う一端および他端に夫々ボールを打つ打撃面を設けてもよい。よって、ヘッドは任意な形状とすることができる。
2…シャフト、2a…先端部、3…ヘッド、4…グリップ、5…中空部、8…ボール、11…打撃面、13…シャフトサポート、22…弾性材(カラー)。
Claims (6)
- グリップを有するシャフトと、
上記シャフトのグリップとは反対側の先端部に設けられ、ボールを打つ打撃面の背後に中空部を有する筒状の金属製ヘッドと、
上記ヘッドの軸線と交差する方向に沿って上記ヘッドの中空部に固定され、上記シャフトの先端部が差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポートと、を具備し、
上記シャフトの先端部と上記シャフトサポートとの間に、上記シャフトサポートよりも軟質な弾性材を介在させたことを特徴とするマレットゴルフ用スティック。 - 請求項1の記載において、上記ヘッドの中空部は、上記シャフトサポートが貫通する第1の支持部と、上記シャフトサポートの下端部を受ける第2の支持部とを有し、上記第1および第2の支持部は、夫々上記ヘッドに対する上記シャフトサポートの取り付け位置を固定的に定めるとともに、上記シャフトサポートに対する上記第2の支持部の固定強度は、上記シャフトサポートに対する上記第1の支持部の固定強度よりも小さいことを特徴とするマレットゴルフ用スティック。
- 請求項2の記載において、上記ヘッドの第2の支持部と上記シャフトサポートの下端部との間に、上記ヘッドおよび上記シャフトサポートよりも軟質な充填材を介在させたことを特徴とするマレットゴルフ用スティック。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかの記載において、上記ヘッドの中空部は、上記シャフトサポートよりも上記打撃面側に位置する第1の空洞領域と、上記シャフトサポートよりも上記打撃面とは反対側に位置する第2の空洞領域とを有し、上記第1の空洞領域は、上記第2の空洞領域よりも広く形成されているとともに、上記ヘッドは、上記中空部の第2の空洞領域の背後に上記打撃面から遠ざかる方向に突出する中実部を有することを特徴とするマレットゴルフ用スティック。
- グリップを有するシャフトと、
上記シャフトのグリップとは反対側の先端部に設けられ、ボールを打つ打撃面の背後に中空部を有する筒状の金属製ヘッドと、
上記ヘッドの軸線と交差する方向に沿って上記ヘッドの中空部に固定され、上記シャフトの先端部が差し込み固定される筒状の金属製シャフトサポートと、
上記シャフトの先端部と上記シャフトサポートとの間に介在され、上記シャフトサポートよりも軟質な弾性材と、を具備するマレットゴルフ用スティックであって、
上記ヘッドの中空部は、上記シャフトサポートよりも上記打撃面側に位置する第1の空洞領域と、上記シャフトサポートよりも上記打撃面とは反対側に位置する第2の空洞領域とを有し、上記第1の空洞領域は上記第2の空洞領域よりも広く形成されているとともに、上記ヘッドは、上記中空部の第2の空洞領域の背後に上記打撃面から遠ざかる方向に突出する中実部を有することを特徴とするマレットゴルフ用スティック。 - 請求項5の記載において、上記ヘッドの中実部は、上記打撃面から遠ざかるに従い先細り状に縮径されていることを特徴とするマレットゴルフ用スティック。
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2007
- 2007-02-28 JP JP2007050170A patent/JP2008212220A/ja active Pending
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