JP2008210607A - 発光装置 - Google Patents

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祐介 笠羽
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Abstract

【課題】 スイッチング信号を生成するための演算速度を高めることなく、半導体光源のちらつきを無くすこと。
【解決手段】 主スッチング信号と補助スイッチング信号を生成して出力するコントローラ14と、主スイッチング信号に応答するNMOSトランジスタQ1のスイッチ動作により、エネルギーを蓄積し、蓄積したエネルギーをトランスT1の二次側のいずれかに放出するDC/DCコンバータ12と、トランスT1の各二次側に接続された光源ブロック22、24、26と、補助スイッチング信号に応答して、スイッチ動作する補助スイッチ素子Q2、Q3、Q4と、を備え、コントローラ14は、1サイクルの間に生成される主スイッチング信号の少なくとも1つに、DC/DCコンバータ12によるエネルギーの伝播を禁止するダミー期間Tdを付加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に係り、特に、半導体発光素子を光源に用いて構成された発光装置に関する。
従来、車両用灯具として、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を光源に用いた発光装置が知られている。この種の車両用発光装置の点灯制御回路としては、例えば、スイッチング素子とトランスを備えたフライバック式多出力型スイッチングレギュレータを用いるとともに、トランスの二次側に、整流用ダイオードと平滑用コンデンサおよび補助スイッチング素子を備えた出力ブロックを複数の負荷(光源ブロック)に対応づけて複数個設け、直流電源からの入力電圧をスイッチング素子のオン動作時に電磁エネルギーとしてトランスに蓄積し、トランスに蓄積された電磁エネルギーをスイッチング素子のオフ動作時にトランスの二次側から各出力ブロックに順次放出し、放出された電磁エネルギーを発光エネルギーとして各出力ブロックから各負荷(光源ブロック)に供給するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
この点灯制御回路においては、各負荷に順番に発光エネルギーを供給するときには、各負荷に応じてスイッチングレギュレータのスイッチング素子(主スイッチング素子)のオンオフ動作を制御するとともに、各出力ブロックの補助スイッチング素子を順番にオン動作させる制御を行うようになっている。さらに、この点灯制御回路では、マイクロコンピュータ(マイコン)を用いて、スイッチングレギュレータの主スイッチング素子をオンオフ動作するためのスイッチング信号や各出力ブロックの補助スイッチング素子をオンオフ動作するためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、この演算処理によって得られたスイッチング信号を主スイッチング素子や各補助スイッチング素子に印加するようになっている。
この際、各負荷(光源ブロック)に印加される電圧や各負荷(光源ブロック)に流れる電流を検出し、検出信号に基づいてスイッチング信号のオンデューティを調整することで、スイッチングレギュレータの出力電圧や出力電流をフィードバック制御することができる。
特開2006−172803号公報(第4頁〜第8頁、図1)
ところで、フライバック式多出力型スイッチングレギュレータを用いて、直流電源からのエネルギーを各負荷に伝播する場合、トランスに流れる電流をIとし、トランスに印加される電圧をVとし、トランスのインダクタンスをLとすると、電流Iは、dI=(V/L)×dtとなって、時間に比例して上昇する。これに対して、主スイッチング素子のオン動作時にトランスに蓄積される電磁エネルギーは、(1/2)×L×Iとなり、時間に対して指数関数的に増加する。例えば、主スイッチング素子のオン時間が2倍になると、4倍の電磁エネルギーが蓄積される。この蓄積された電磁エネルギーは、複数の補助スイッチング素子のうちオンしている補助スイッチング素子を介して負荷(光源ブロック)に伝播される。
ここで、主スイッチング素子がオフ状態にある期間に、蓄積された電磁エネルギーを負荷に伝播する場合、複数の補助スイッチング素子のうちいずれかの補助スイッチング素子がオンになっていなければならない。すなわち、全ての補助スイッチング素子がオフになっていると、トランスに蓄積された電磁エネルギーを放出する個所が無くなり、トランスの二次巻線に極めて大きな電圧が発生し、トランスの絶縁破壊あるいは補助スイッチング素子の耐圧オーバーに伴う故障に繋がる。このため、主スイッチング素子がオンからオフに移行する前に、電磁エネルギーを伝播すべき光源ブロック用に対応した補助スイッチング素子を予めオンするようになっている。
なお、主スイッチング素子は、電磁エネルギーが負荷に放出されて、トランスの二次側電流が0Aになったタイミングでオンさせているが、トランスの二次側電流が0Aになる前のタイミング(電磁エネルギーの放出が完了していないタイミング)で主スイッチング素子をオンさせることもできる。
また、多出力型スイッチングレギュレータから各負荷(光源ブロック)へエネルギーを供給する場合、その平均電流と電力は、各負荷(光源ブロック)に順次伝播される1回のエネルギーと1サイクルの時間で決定され、各負荷(光源ブロック)には、他の負荷(光源ブロック)にエネルギーが伝播されている期間中、エネルギーが供給されることはない。しかも、多出力型スイッチングレギュレータでは、各負荷の容量が異なっていても、容量の最も大きい負荷に伝播すべきエネルギーを蓄積しなければならず、単一出力のスイッチングレギュレータよりも、1回当たりの蓄積エネルギーまたは伝播エネルギーは大きくなる。また、1サイクルの時間が長いと、1回当たりの蓄積又は伝播エネルギーが大きくなるので、トランスやその他の部品、特に、主スイッチング素子が大型化する。このため、できるだけサイクル時間を短くし、小刻みにエネルギーを伝播する方がシステムサイズ・コストの面から好ましい。
一方、マイコンは、各負荷(光源ブロック)に印加される電圧や各負荷(光源ブロック)に流れる電流を検出する検出器(センサ)とクローズドループを形成し、検出器からのフィードバック情報を基に目標電流および目標電力となるように、主スイッチング素子や各補助スイッチング素子をオン動作させるためのオン時間(オンデューティ)を演算によって決定する。この際、マイコンは、制御信号としてのHigh/Low信号(スイッチング信号)を、演算結果によるデータ設定とマイコン内のタイマを用いたコンペアマッチによって生成する。設定するデータは、主スイッチング素子については、High信号によるオン時間と、Low信号によるオフ時間あるいは順次伝播時間(周期)であり、これらのデータの設定とコンペアマッチが正常に行われないと、光源の発光が消灯したり、ちらついたりすることがある。
従って、マイコンにおいて、演算結果に従ってデータを設定するタイミングは、各負荷(光源ブロック)に対応した補助スイッチング素子のいずれかの補助スイッチング素子がオフになっている期間(いずれかの光源ブロックが消灯している期間)であって、コンペアマッチを行っていない期間に限られる。万一、データを設定する期間中にコンペアマッチを開始すると、制御信号として、HighまたはLowに固定された信号が生成される。この信号によって補助スイッチング素子がオン動作またはオフ動作を行うと、多大なエネルギーあるいは極小のエネルギーの伝播が行われることになるので、コンペアマッチを行わない期間中にデータ設定を完了する必要がある。この場合、負荷(光源ブロック)の数が少なくなると、それだけデータを設定するための期間が短くなる。さらに、負荷(光源ブロック)の一部の点灯状態の変化(点消灯)や出力異常によるフェールセーフに伴って、一部の負荷(光源ブロック)へのエネルギー伝播を禁止する必要が生じたときには、データを設定するための期間がより短くなる。そのため、コンペアマッチを行わない期間中にデータ設定を完了するための工夫が必要となる。
この際、データを設定するための期間を短縮するために、演算速度の速い高速マイコンを用いることも考えられるが、データを設定するために、高速マイコンを用いたのでは、システムコストが高くなる。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、スイッチング信号を生成するための演算速度を高めることなく、半導体光源のちらつきを無くすことにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発光装置は、プログラムに従って主スッチング信号と補助スイッチング信号を生成して出力するスイッチング信号生成手段と、前記主スイッチング信号に応答する主スイッチ素子のスイッチ動作により、直流電源の出力をトランスの一次側にエネルギーとして蓄積し、蓄積したエネルギーを前記トランスの複数の二次側に供給するDC/DCコンバータと、前記複数の二次側の各出力ループ中にそれぞれ挿入された光源ブロックと、前記各出力ループ中に挿入されて、前記補助スイッチング信号に応答して、前記出力ループをそれぞれ開閉する補助スイッチ素子と、を備え、前記スイッチング信号生成手段は、前記DC/DCコンバータから前記光源ブロックにそれぞれ一回ずつエネルギーを配分するのに要する時間に対応した1サイクル毎に、前記主スイッチング信号を前記主スイッチ素子に順次出力するとともに、前記補助スイッチング信号を前記補助スイッチ素子のいずれかに順次出力し、前記主スイッチング信号を生成する過程では、前記1サイクルの間に生成される主スイッチング信号の少なくとも1つに、前記DC/DCコンバータによるエネルギーの伝播を禁止するダミー期間を付加してなる構成とした。
(作用)DC/DCコンバータから光源ブロックにそれぞれ一回ずつエネルギーを配分するのに要する時間に対応した1サイクル毎に、主スイッチング信号と補助スイッチング信号を生成し、生成した主スイッチング信号を主スイッチ素子に順次出力するとともに、生成した補助スイッチング信号を複数の補助スイッチ素子のいずれかに順次出力するに際して、主スイッチング信号を生成する過程では、1サイクルの間に生成される主スイッチング信号の少なくとも1つに、DC/DCコンバータによるエネルギーの伝播を禁止するダミー期間を付加するようにしたため、ダミー期間の分だけスイッチング信号の生成に時間的余裕が生じ、スイッチング信号を生成するための演算速度を高めることなくスイッチング信号を生成しても、光源ブロックの半導体光源にちらつきが生じるの防止できる。
請求項2に係る発光装置は、請求項1に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、前記主スイッチング信号を生成する過程では、前記1サイクルの間に生成される主スイッチング信号毎に、前記ダミー期間を付加してなる構成とした。
(作用)主スイッチング信号を生成する過程では、1サイクルの間に生成される主スイッチング信号毎に、ダミー期間を付加するようにしたため、ダミー期間を付加するためのプログラムを簡単にすることができるとともに、各光源ブロックにおける半導体光源の数が異なっていても、各光源の点消灯をプログラムに従って独立に且つ正確に制御することができる。
請求項3に係る発光装置は、請求項1または2に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、前記DC/DCコンバータの入力電圧を監視し、前記DC/DCコンバータの入力電圧の値に応じて前記主スイッチング信号の周期を可変に調整してなる構成とした。
(作用)DC/DCコンバータの入力電圧の値に応じて主スイッチング信号の周期を可変に、例えば、DC/DCコンバータの入力電圧が高くなる程、主スイッチング信号の周期を短くすると、主スイッチ素子のオン時間が短くなるようにフィードバック制御されるので、1サイクルの時間も短くなり、ダミー期間Tdを短くすることにより、一回当たりの蓄積エネルギーを小さくできる。逆に、バッテリ電圧の低下に伴ってDC/DCコンバータの入力電圧が低いときには、主スイッチ素子のオン時間が長くなるようにフィードバック制御されるので、主スイッチング信号の周期を長くすると、ダミー期間が長くなり、光源ブロックにちらつきが発生するのを防止できる。
請求項4に係る発光装置は、請求項1または2に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数に応じて前記主スイッチング信号の周期を可変に調整してなる構成とした。
(作用)点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数に応じて、点灯すべき光源ブロックに対する主スイッチング信号の周期を可変に、例えば、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数が大きくなる程、点灯すべき光源ブロックに対する主スイッチング信号の周期を長くすることで、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数が大きくなっても、点灯すべき光源ブロックの半導体光源にちらつきが発生するのを防止できる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発光装置によれば、スイッチング信号を生成するための演算速度を高めることなく、光源ブロックの半導体光源にちらつきが生じるの防止できる。
請求項2に係る発光装置によれば、ダミー期間を付加するためのプログラムを簡単にすることができるとともに、各光源ブロックにおける半導体光源の数が異なっていても、各光源の点消灯をプログラムに従って独立に且つ正確に制御することができる。
請求項3に係る発光装置によれば、DC/DCコンバータの入力電圧の値に応じて主スイッチング信号の周期を短くすることで、一回当たりの蓄積エネルギーを小さくでき、DC/DCコンバータの入力電圧の値に応じて主スイッチング信号の周期を長くすることで、光源ブロックの半導体光源にちらつきが発生するのを防止できる。
請求項4に係る発光装置によれば、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数が大きくなっても、点灯すべき光源ブロックの半導体光源にちらつきが発生するのを防止できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す発光装置のブロック構成図、図2(a)〜(d)は、主スイッチング信号と補助スイッチング信号の波形図、図3(a)〜(e)は、主スイッチ素子の動作とエネルギーの蓄積・伝播との関係を説明するための波形図、図4は、主スイッチング信号毎にダミー期間を設けるときの動作を説明するためのフローチャート、図5は、トランス一次電流の波形図であって、(a)は、バッテリ電圧が高いときの電流波形図、(b)は、バッテリ電圧が低いときの電流波形図、(c)は、負荷電力が小さいときの電流波形図、(d)は、負荷電力が大きいときの電流波形図である。
図1において、発光装置10は、車両灯具の一要素として、DC/DCコンバータ12と、コントローラ14と、複数のスイッチ回路16、18、20と、複数の光源ブロック22、24、26を備えて構成されている。
DC/DCコンバータ12は、フライバック式多出力型スイッチングレギュレータとして、トランスT1、NMOSトランジスタ(主スイッチ素子)Q1、駆動段28、コイルL1、コンデンサC1、C2、C3、C4、C5、ダイオードD1、D2、D3、シャント抵抗R1、R2、R3を備えて構成されている。
トランスT1は、一次巻線L11と二次巻線L21、L22、L23を備え、一次巻線L11の一端側がコイルL1、入力端子30、電源スイッチ34を介して、車載バッテリ(直流電源)36のプラス端子に接続され、他端側がNMOSトランジスタQ1、入力端子32を介して車載バッテリ36のマイナス端子に接続されているとともに接地されている。コイルL1の両端にはそれぞれコンデンサC1、C2が接続さており、コイルL1は、コンデンサC1、C2とともにπ型ノイズフィルタを構成している。π型ノイズフィルタは、入力端子30、32にバッテリ36からの直流電圧が電源スイッチ34を介して印加されたときに、入力端子30、32間の直流電圧に重畳したノイズを除去し、ノイズの除去された直流電圧をトランスT1の一次巻線L11とNMOSトランジスタQ1に印加するようになっている。
NMOSトランジスタQ1は、ドレインがトランスT1の一次巻線L11に接続され、ソースが接地され、ゲートが駆動段28を介してコントローラ14に接続されている。駆動段28は、例えば、トーテムポール接続されたNPNトランジスタとPNPトランジスタで構成されている。駆動段28が、コントローラ14からの主スイッチング信号に応答してオンオフ動作すると、このオンオフ動作に応答して、NMOSトランジスタQ1がオンオフ動作(スイッチ動作)するようになっている。電源スイッチ34がオンになっているときに、NMOSトランジスタQ1がオン動作すると、バッテリ36からの直流電圧が電磁エネルギーとして一次巻線L11に蓄積される。この後、NMOSトランジスタQ1がオン動作からオフ動作に移行すると、一次巻線L11に蓄積された電磁エネルギーが、トランスT1の二次巻線L21、L22、L23のうちいずれか、すなわち、スイッチ回路16、18、20のうちオン状態にあるスイッチ回路に接続された二次巻線から放出されるようになっている。
二次巻線L21、L22、L23は、その一端側がそれぞれダイオードD1、D2、D3、スイッチ回路16、18、20、シャント抵抗R1、R2、R3を介して出力端子38、42、46に接続されているとともに接地され、他端側がそれぞれ出力端子40、44、48に接続されている。スイッチ回路16、18、20とシャント抵抗R1、R2、R3との接続点と出力端子40、44、48間には、コンデンサC3、C4、C5が接続されている。出力端子38、40には光源ブロック22が接続され、出力端子42、44には光源ブロック24が接続され、出力端子46、48には光源ブロック26が接続されている。
ダイオードD1、D2、D3は、それぞれスイッチ回路16、18、20がオンになっていることを条件に、二次巻線L21、L22、L23の出力電流を整流する整流素子として構成され、コンデンサC3、C4、C5は、ダイオードD1、D2、D3の出力電流をスイッチ回路16、18、20を介して充電して、出力電流を平滑し、平滑された直流電流をシャント抵抗R1、R2、R3を介して光源ブロック22、24、26に出力する平滑素子として構成されている。すなわち、ダイオードD1、D2、D3とコンデンサC3、C4、C5は、トランスT1の二次側から放出される電磁エネルギーを発光エネルギーとして光源ブロック22、24、26に伝播するエネルギー伝播手段として構成されている。
シャント抵抗R1、R2、R3は、それぞれ光源ブロック22、24、26に流れる電流(If)を電圧に変換し、変換した電圧をコントローラ14の電流検出端子(図示せず)にフィードバックするようになっている。
光源ブロック22は、互いに直列接続された発光ダイオードLED1、LED2、LED3から構成され、光源ブロック24は、互いに直列接続された発光ダイオードLED4、LED5、LED6から構成され、光源ブロック26は、互いに直列接続された発光ダイオードLED7、LED8、LED9から構成されている。各光源ブロック22、24、26に属する発光ダイオードLED1〜LED9は、それぞれ半導体光源として、DC/DCコンバータ12の出力ループ中に挿入されている。
なお、各光源ブロック22、24、26を構成するに際しては、発光ダイオードLEDとして、複数個のものに限らず、単一のものを用いることもできるとともに、光源ブロックを複数個並列接続したものを用いることもできる。また、発光ダイオードLED1〜LED9は、ヘッドランプ、ストップ&テールランプ、フォグランプ、ターンシグナルランプなど各種車両用灯具の光源として構成することができる。
スイッチ回路16、18、20は、補助スイッチ素子としてのNMOSトランジスタQ2、Q3、Q4と、駆動段50、52、54を備えて構成されている。NMOSトランジスタQ2、Q3、Q4は、それぞれダイオードD1、D2、D3とシャント抵抗R1、R2、R3との間に挿入され、ドレインがダイオードD1、D2、D3に接続され、ソースがシャント抵抗R1、R2、R3に接続され、ゲートが駆動段50、52、54を介してコントローラ14に接続されている。駆動段50、52、54は、例えば、トーテムポール接続されたNPNトランジスタとPNPトランジスタで構成されている。各駆動段50、52、54が、コントローラ14からのスイッチング信号に応答してオンオフ動作すると、このオンオフ動作に応答して、NMOSトランジスタQ2、Q3、Q4がオンオフ動作(スイッチ動作)するようになっている。
コントローラ14は、マイコン(マイクロプロセッサ)として、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えているとともに、周辺回路として入出力インタフェース、A/D変換器などを備えて構成されており、処理プログラムに基づいて主スイッチ素子(NMOSトランジスタQ1)と補助スイッチ素子(NMOSトランジスタQ2〜Q4)をオンオフ動作(スイッチ動作)させるためのスイッチング信号の生成に関する演算処理を実行し、この演算処理により得られたスイッチング信号を駆動段28と駆動段50〜54に出力するスイッチング信号生成手段として構成されている。
例えば、コントローラ14は、各シャント抵抗R1、R2、R3から電流検出端子にフィードバックされた電圧が一定電圧になるように、すなわち、各光源ブロック22、24、26に流れる電流(If)を一定にするためのスイッチング信号を生成して、NMOSトランジスタQ1〜Q4のスイッチング動作を制御するようになっている。
この際、コントローラ14は、例えば、各光源ブロック22、24、26の点灯状態を維持するために、各光源ブロック22、24、26にエネルギー(電力)を一回ずつ配分(供給)するのに要する時間を一エネルギー配分周期とし、この一エネルギー配分周期を1サイクルとしたときに、1サイクルの間に、各光源ブロック22、24、26に対応したコンデンサC3、C4、C5へ順番に電力を充電させる(コンデンサC3、C4、C5にエネルギーを配分または補給する)ときには、NMOSトランジスタQ1に対して、1サイクル中に3回オンオフ動作をさせるための主スイッチング信号(パルス信号)を順次生成し、NMOSトランジスタQ2、Q3、Q4に対しては、1サイクル中に1回だけ順番にオンオフ動作させるための補助スイッチング信号を順次生成する。
例えば、コントローラ14は、図2に示すように、主信号線MSに出力する主スイッチング信号100、102、104、106、108、110、…、と補助信号線AS1、AS2、AS3にそれぞれ出力する補助スイッチング信号200、202、…、300、302、…、400、402、…を順次生成する過程で、主スイッチング信号として、最初の1サイクル中に、主スイッチング信号100、102、104をそれぞれ順番に生成するとともに、補助スイッチング信号として、最初の1サイクル中に、NMOSトランジスタ(補助スイッチ素子)Q2に対する第1の補助スイッチング信号200と、NMOSトランジスタ(補助スイッチ素子)Q3に対する第2の補助スイッチング信号300と、NMOSトランジスタ(補助スイッチ素子)Q4に対する第3の補助スイッチング信号400をそれぞれ順番に生成し、この信号生成処理を各サイクル毎に繰り返す。
さらに、コントローラ14は、主スイッチング信号100、102、104を含む主スイッチング信号と、第1の補助スイッチング信号200、第2の補助スイッチング信号300、第3の補助スイッチング信号400を含む補助スイッチング信号を順次生成する過程で、主スイッチング信号として、1サイクルの間に生成される主スイッチング信号M100、102、104のいずれか1つ、例えば、図2(a)に示すように、主スイッチング信号104には、NMOSトランジスタ(主スイッチ素子)Q1のオン時間(オン動作時間)を規定するオン期間(電磁エネルギーを蓄積する期間)Tonとオフ時間(オフ動作時間)を規定するオフ期間(電磁エネルギーを放出または伝播する期間)Toffの後に、DC/DCコンバータ12による電磁エネルギーの伝播を禁止するダミー期間Tdを付加することとしている。図2(a)に、主スイッチング信号104に、ダミー期間Tdを付加したときの波形を、図2(b)に、補助スイッチ素子Q2を制御するための第1の補助スイッチング信号(AS1)の波形を、図2(c)に、補助スイッチ素子Q3を制御するための第2の補助スイッチング信号(AS2)の波形を、図2(d)に、補助スイッチ素子Q4を制御するための第3の補助スイッチング信号(AS3)の波形を示す。なお、次の1サイクルでは、主スイッチング信号106、108、110のうち主スイッチング信号110にダミー期間Tdが付加される(図示せず)。
最初の1サイクルで、主スイッチング信号100、102、104のうち主スイッチング信号104にダミー期間Tdが付加されると、結果として、第1〜第3の補助スッチング信号200、300、400にも、ダミー期間Tdが付加されることになる。1サイクルの間に、各光源ブロック22、24、26に対応したコンデンサC3、C4、C5へ順番に電力を充電させるときに、1サイクル=(オン期間Ton+オフ期間Toff+ダミー期間Td)の合計とすると、各サイクルにおけるNMOSトランジスタ(主スイッチ素子)Q1の最初のオン開始タイミングがダミー期間Tdだけ遅れることになり、その分、コントローラ14には、各スイッチング信号を生成するための演算時間に余裕が生じることになる。
このように、コントローラ14は、オン期間Tonをタイマによるコンペアマッチの期間に用い、オフ期間Toff+ダミー期間Tdをデータの設定期間に用いることができ、コントローラ14のマイコンを低速マイコンで構成しても、このデータ設定期間(オフ期間Toff+ダミー期間Td)内に、全ての光源ブロック22、24、26に関するデータ設定処理を確実に完了することができる。
このため、データ設定処理が完了する前に、タイマによるコンペアマッチが開始されて、光源ブロック22、24、26にちらつきが発生するのを防止することができる。しかも、ダミー期間Tdは、トランスT1に蓄積されたエネルギーが放出された後の期間として設けられているので、ダミー期間TdにNMOSトランジスタQ2、Q3、Q4がオンしなくても、トランスT1の二次巻線L21、L22、L23から高電圧が発生することはなく、ダミー期間Tdを設けることによって素子故障が発生することはない。
本実施例によれば、1サイクルの間に、主スイッチング信号として生成される主スイッチング信号100、102、104のうち主スイッチング信号104に、DC/DCコンバータ12による電磁エネルギーの伝播を禁止するダミー期間Tdを付加するようにしたため、コントローラ14のマイコンを低速マイコンで構成しても、このデータ設定期間(オフ期間Toff+ダミー期間Td)内に、全ての光源ブロック22、24、26に関するデータ設定処理を確実に完了することができ、光源ブロック22、24、26の発光ダイオードLED1〜LED9にちらつきが発生するのを防止することができる。
すなわち、ダミー期間Tdの分だけ主スイッチング信号の生成に時間的余裕が生じ、主スイッチング信号を生成するための演算速度を高めることなく主スイッチング信号を生成しても、光源ブロック22、24、26の発光ダイオードLED1〜LED9にちらつきが生じるの防止できる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例は、ダミー期間Tdを付加するに際して、主スイッチング信号と補助スイッチング信号を順次生成する過程では、1サイクルの間に生成される主スイッチング信号毎に、そのオフ期間Toffの後に、ダミー期間Tdを付加するようにしたものであり、他の構成は、前記実施例と同様である。
すなわち、コントローラ14において、主スイッチング信号と補助スイッチング信号を順次生成する過程で、図3に示すように、1サイクルの間に、主スイッチング信号として生成される主スイッチング信号100、102、104のオフ期間Toffの後に、全てダミー期間Tdを付加するようにしたものである。図3(a)に、主スイッチング信号100、102、104のオフ期間Toffの後に、全てダミー期間Tdを付加したときの波形を、図3(b)に、一次巻線L11に蓄積されるエネルギーの波形を、図3(c)に、光源ブロック22に伝播されるエネルギーの波形を、図3(d)に、光源ブロック24に伝播されるエネルギーの波形を、図3(e)に、光源ブロック26に伝播されるエネルギーの波形を示す。なお、次の1サイクルでは、主スイッチング信号106、108、110のオフ期間Toffの後に、全てダミー期間Tdが付加される。
次に、主スイッチング信号100、102、104毎にダミー期間Tdを設けるときの動作を図4に従って説明する。コントローラ14において、マイコンによるデータ設定処理(オン時間・周期の書き換え処理)が開始されたときには、まず、マイコンは、外部からの指令または各光源ブロック22、24、26の電流等の情報(シャント抵抗R1、R2、R3からフィードバックされる情報)を基に各光源ブロック22、24、26の点灯状態に変化があるか否かを判定し(S1)、点灯状態に変化がないときには、マイコンに内蔵されたカウンタの値が「0」、「1」、「2」のいずれにあるかを判定する(S2)。
カウンタの値が「0」のときには、マイコンは、光源ブロック22を点灯するためのエネルギーに対応づけて、NMOSトランジスタQ1をオン動作させるための主スイッチング信号100のオン時間をダミー期間Td内に設定し(S3)、カウンタの値が「2」よりも大きいか否かを判定する(S4)。この場合、カウンタの値が「0」であるので、マイコンは、カウンタの値に「1」を付加し、カウンタの値を「1」として(S5)、ステップS2の処理に戻る。
このとき、カウンタの値は「1」であるので、マイコンは、光源ブロック24を点灯するためのエネルギーに対応づけて、NMOSトランジスタQ1をオン動作させるための主スイッチング信号102のオン時間をダミー期間Td内に設定し(S6)、カウンタの値が「2」よりも大きいか否かを判定する(S4)。この場合、カウンタの値が「1」であるので、マイコンは、カウンタの値に「1」を付加し、カウンタの値を「2」として(S5)、ステップS2の処理に戻る。
このとき、カウンタの値は「2」であるので、マイコンは、光源ブロック26を点灯させるためのエネルギーに対応づけて、NMOSトランジスタQ1をオン動作させるための主スイッチング信号104のオン時間をダミー期間Td内に設定し(S7)、カウンタの値が「2」よりも大きいか否かを判定する(S4)。この場合、カウンタの値が「2」であるので、全ての光源ブロック22、24、26に関する主スイッチング信号100、102、104のオン時間を設定したとして、サブルーチンでの処理を終了し、メインルーチンの処理に移行する(S9)。
一方、ステップS1において、点灯状態に変化があったときには、マイコンは、外部からの指令等を基に主スイッチング信号100、102、104の周期や主スイッチング信号100、102、104のオフ期間Toffの書き換えを行い(S8)、その後、メインルーチンの処理に移行する(S9)。なお、ステップS1においては、点灯状態の変化を判定する代わりに、入力電圧の変化を判定することもできる。
本実施例によれば、主スイッチング信号100、102、104を生成する毎に、そのオフ期間Toffの後にダミー期間Tdを付加するようにしたため、コントローラ14のマイコンを低速マイコンで構成しても、光源ブロック22、24、26の発光ダイオードLED1〜LED9にちらつきが発生するのを防止することができるとともに、ダミー期間Tdを付加するためのプログラムを簡単にすることができる。
前記各実施例において、NMOSトランジスタQ1がオン動作する時間である主スイッチング信号100、102、104のオン時間と主スイッチング信号100、102、104の周期に関するデータの設定をマイコンで行うに際して、主スイッチング100、102、104のオン時間は、時々刻々と変化する可能性があるので、エネルギー伝播毎に設定することが好ましいが、主スイッチング信号100、102、104の周期は、光源ブロックの点灯状態に変化があった場合にのみ設定するだけでも良い。主スイッチング信号100、102、104の周期に関するデータの設定を毎回行わないときには、データの設定に要する時間を短縮できるので、ダミー期間Tdを短くすることも可能である。
なお、ダミー期間Tdは、エネルギーの蓄積や伝播に直接寄与する期間ではないので、長すぎると、DC/DCコンバータ12における電気的変換効率の低下を招くことになる。すなわち、ダミー期間Tdが長すぎると、ダミー期間Tdの長さに応じて、1サイクルの時間が長くなり、各光源ブロック22、24、26を点灯させるのに必要となるエネルギーとして、1回当たりの蓄積または伝播エネルギーを大きくすることが余儀なくされる。このため、ダミー期間Tdは極力短い方が好ましい。
ところで、1回当たりのエネルギーの蓄積または伝播に要する時間は、バッテリ36の電圧や光源ブロック22、24、26の負荷状態、あるいは光源ブロックの数によって変化する。
例えば、1回当たりのエネルギーの蓄積に要する時間をトランスT1の一次電流I1で表わすと、図5(a)に示すように、バッテリ36の電圧が高いときには、一次電流I1が時間t1だけ流れるが、バッテリ36の電圧が低くなると、図5(b)に示すように、一次電流I1が時間t1よりも長く、時間t2だけ流れる。
すなわち、バッテリ36の電圧が高くなったときには、DC/DCコンバータ12の入力電圧が高くなるので、DC/DCコンバータ12の入力電圧が高くなる程、1回当たりのエネルギーの蓄積に要する時間を短くするように、DC/DCコンバータ12によってフィードバック制御される。このため、コントローラ14において、DC/DCコンバータ12の入力電圧を取り込んでDC/DCコンバータ12の入力電圧の値を監視するとともに、DC/DCコンバータ12の入力電圧を計測し、この計測値が高くなる程(DC/DCコンバータ12の入力電圧が高くなる程)、図4のステップS8において、主スイッチング信号100、102、104の周期を短くするように設定すると、その分、1サイクル=オン期間Ton+オフ期間Toff+ダミー期間Tdの時間も短くなり、ダミー期間Tdを短くすることにより、一回当たりの蓄積エネルギーを小さくできる。
逆に、バッテリ36の電圧の低下に伴ってDC/DCコンバータ12の入力電圧が低いときには、オン時間が長くなるようにDC/DCコンバータ12によってフィードバック制御されるので、ダミー期間Tdが短くなりすぎるのを防止するように、図4のステップS8において、主スイッチング信号100、102、104の周期を長く設定すると、ダミー期間Tdが長くなり、光源ブロック22、24、26の発光ダイオードLED1〜LED9にちらつきが発生するのを防止できる。
また、図5(c)に示すように、光源ブロック22、24、26の負荷電力が小さいときには、一次電流I1が時間t3だけ流れるとすると、光源ブロック22、24、26の負荷電力が大きくなると、図5(d)に示すように、一次電流I1が時間t3よりも長い時間t4流れるように、一次電流I1のピークを高くするようにDC/DCコンバータ12によってフィードバック制御される。
すなわち、外部信号等で、光源ブロック22、24、26を明るく点灯させる指示をコントローラ14が受けたときには、オン時間が長くなるに伴ってダミー期間Tdが短くなるのを防止するために、図4のステップS8で、主スイッチング信号100、102、104の周期を長くし、結果として一サイクル時間を長くすることで、ダミー期間Tdを確保し、光源ブロック22、24、26のちらつきの発生を防止する。
一方、点灯すべき光源ブロックの数に関しては、その数が多くなると、一つの光源ブロックに割り当てられるエネルギー伝播時間の割合が減ることから、光源ブロックの数が増加した分、エネルギー蓄積時間を長くとる必要が生じることになる。従って、光源ブロックの数の増加に応じて、オン時間が長くなるように、DC/DCコンバータ12によってフィードバック制御される。そのために、ダミー期間Tdが短くなるのを防止するために、外部信号等で、光源ブロックの増加指示をコントローラ14が受けたときには(状態変化)、図4のステップS8で、主スイッチング信号100、102、104の周期を長くし、結果として、一サイクル時間を長くすることで、ダミー期間Tdを確保し、光源ブロック22、24、26のちらつきの発生を防止する。
また、光源ブロック22、24、26に対する電力の供給を制御するに際しては、サイクル毎に、各光源部ロック22、24、26に対応したコンデンサC3、C4、C5へ順番に電力を充電させることに限定されるものではなく、各光源部ロック22、24、26に対応したコンデンサC3、C4、C5に電力を充電する順番は、各サイクルについてプログラムによって任意に設定することができる。
また、コントローラ14において、点灯すべき光源ブロックの電力(消費電力)または点灯すべき光源ブロックの数(光源ブロックを光源ブロック22、24、26よりも増加または減少させたときの数)に応じて、点灯すべき光源ブロック(発光ダイオードLED)に対する主スイッチング信号100、102、104の周期(オン期間Ton+オフ期間Toff)を可変に調整することもできる。
例えば、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数の増加に応じて、点灯すべき光源ブロック(発光ダイオードLED)に対する主スイッチング信号100、102、104の周期を長くすることで、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数の増加に対応することができ、点灯すべき光源ブロックの発光ダイオードLEDにちらつきが発生するのを防止できる。この場合、点灯すべき光源ブロックの電力を計測したり、点灯すべき光源ブロックの数を計測したりすることなく、予めプログラムによって点灯すべき光源ブロック(発光ダイオードLED)に対する主スイッチング信号100、102、104の周期を長くすることができる。
また、コントローラ14において、シャント抵抗R1、R2、R3に流れる電流を監視し、シャント抵抗R1、R2、R3の電流を基にダミー期間Tdを検出し、この検出結果を主スイッチング信号生成時におけるダミー期間Tdの付加タイミングにフィードバックさせることもできる。
本発明の一実施例を示す発光装置のブロック構成図である。 (a)〜(d)は、主スイッチング信号と補助スイッチング信号の波形図である。 (a)〜(e)は、主スイッチ素子の動作とエネルギーの蓄積・伝播との関係を説明するための波形図である。 主スイッチング信号毎にダミー期間を設けるときの動作を説明するためのフローチャートである。 トランス一次電流の波形図であって、(a)は、バッテリ電圧が高いときの電流波形図、(b)は、バッテリ電圧が低いときの電流波形図、(c)は、負荷電力が小さいときの電流波形図、(d)は、負荷電力が大きいときの電流波形図である。
符号の説明
10 発光装置
12 DC/DCコンバータ
14 コントローラ
16、18、20 スイッチ回路
22、24、26 光源ブロック
28、50、52、54 駆動段
Q1、Q2、Q3、Q4 NMOSトランジスタ
LED1〜LED9 発光ダイオード

Claims (4)

  1. プログラムに従って主スッチング信号と補助スイッチング信号を生成して出力するスイッチング信号生成手段と、前記主スイッチング信号に応答する主スイッチ素子のスイッチ動作により、直流電源の出力をトランスの一次側にエネルギーとして蓄積し、蓄積したエネルギーを前記トランスの複数の二次側に供給するDC/DCコンバータと、前記複数の二次側の各出力ループ中にそれぞれ挿入された光源ブロックと、前記各出力ループ中に挿入されて、前記補助スイッチング信号に応答して、前記出力ループをそれぞれ開閉する補助スイッチ素子と、を備え、
    前記スイッチング信号生成手段は、前記DC/DCコンバータから前記光源ブロックにそれぞれ一回ずつエネルギーを配分するのに要する時間に対応した1サイクル毎に、前記主スイッチング信号を前記主スイッチ素子に順次出力するとともに、前記補助スイッチング信号を前記補助スイッチ素子のいずれかに順次出力し、前記主スイッチング信号を生成する過程では、前記1サイクルの間に生成される主スイッチング信号の少なくとも1つに、前記DC/DCコンバータによるエネルギーの伝播を禁止するダミー期間を付加してなる発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、前記主スイッチング信号を生成する過程では、前記1サイクルの間に生成される主スイッチング信号毎に、前記ダミー期間を付加してなることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または2に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、前記DC/DCコンバータの入力電圧を監視し、前記DC/DCコンバータの入力電圧の値に応じて前記主スイッチング信号の周期を可変に調整してなることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1または2に記載の発光装置において、前記スイッチング信号生成手段は、点灯すべき光源ブロックの電力または点灯すべき光源ブロックの数に応じて、前記主スイッチング信号の周期を可変に調整してなることを特徴とする発光装置。
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