JP2004140886A - スイッチングレギュレータ回路、及び車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な回路構成によって、略一定の供給電力を負荷に供給するスイッチングレギュレータ回路を提供する。
【解決手段】負荷に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、負荷に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子のデューティー比を制御し、負荷に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、鋸波生成コンデンサを充放電することにより鋸波生成コンデンサの電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、供給電圧又は供給電流に基づいて鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波と所定の閾値とを比較し比較結果に基づいてスイッチング素子のデューティー比を制御するスイッチング素子制御部とを有するスイッチングレギュレータ回路。
【選択図】 図2
【解決手段】負荷に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、負荷に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子のデューティー比を制御し、負荷に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、鋸波生成コンデンサを充放電することにより鋸波生成コンデンサの電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、供給電圧又は供給電流に基づいて鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波と所定の閾値とを比較し比較結果に基づいてスイッチング素子のデューティー比を制御するスイッチング素子制御部とを有するスイッチングレギュレータ回路。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷に供給する電力を供給するスイッチングレギュレータ回路、及び車両用に用いられる車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、負荷に供給する電力をコントロールするために、電源と負荷との間にスイッチングレギュレータ回路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。スイッチングレギュレータ回路は、負荷に電力を供給するか否かを繰り返し切り替えることにより、負荷に供給する電圧及び電流のデューティー比を制御する。
【0003】
スイッチングレギュレータ回路は、鋸波を生成し、当該鋸波の値と所定の閾値との比較結果に基づくタイミングで、負荷に電力を供給するか否かを切り替えている。また、鋸波と比較する閾値の値を変化させ、又は鋸波の周波数と、鋸波と比較する閾値の値とを変化させることにより、負荷に供給する電圧及び電流のデューティー比を制御している。鋸波の周波数の制御、及び閾値の制御は、集積回路を用いて行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−215913号公報(第6−12頁、第2−6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデューティー比の制御方式では、制御用の集積回路が必要であるため、スイッチングレギュレータ回路のコストが高くなってしまう。特に、高電圧、高電流を制御する場合に、コストの高い集積回路を使用する必要がある。また、制御精度をそれほど必要としない場合、集積回路のような高性能な制御回路は必要ではないが、従来の制御方式では集積回路を用いる必要があり、コストに見合う効果が無かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、負荷に供給する電力を制御するスイッチングレギュレータ回路であって、オン又はオフを繰り返すことにより、負荷に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、負荷に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、負荷に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、一端が接地された鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの他端の電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部とを有することを特徴とするスイッチングレギュレータ回路を提供する。
【0007】
充放電制御部は、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、スイッチング素子制御部は、鋸波生成コンデンサの電圧と、与えられた比較電圧とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する比較器であって、鋸波生成部は、充放電制御電圧に応じた速度で充電される鋸波生成コンデンサと、スイッチング制御電圧に応じて、スイッチング素子制御部に与える比較電圧を定めるヒステリシス生成部と、スイッチング制御電圧より鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードとを有してよい。
【0008】
また、充放電制御部は、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、スイッチング素子制御部は、鋸波生成コンデンサの電圧が与えられ、鋸波生成コンデンサの電圧に基づいてスイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力するシュミットトリガインバータであって、鋸波生成部は、充放電制御電圧に応じた速度で充電される鋸波生成コンデンサと、スイッチング制御電圧より鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードとを有してもよい。
【0009】
検出部は、外部の電源と負荷との間に設けられ、供給電流が流れる電流検出用抵抗と、電流検出用抵抗の一端とエミッタ端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗の他端とベース端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗における降下電圧に応じたコレクタ電流を生成し、充放電制御部に供給するトランジスタと、トランジスタのベース端子と電流検出用抵抗の他端との間に直列に設けられ、温度変化によるトランジスタの閾電圧の変化を補償する温度補償ダイオードとを有してよい。
【0010】
本発明の第2の形態においては、車両に用いられる車両用灯具であって、与えられた電力に応じて発光する光源と、オン又はオフを繰り返すことにより、光源に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、光源に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、光源に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部とを有することを特徴とする車両用灯具を提供する。
【0011】
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又、発明となりうる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用灯具300の構成の一例を示す。車両用灯具300は、自動車等の車両に用いられる。車両用灯具300は、スイッチングレギュレータ回路100と負荷250とを備える。
【0014】
負荷250は、例えば発光ダイオード等の光源であり、与えられた電力に応じて発光する。また、スイッチングレギュレータ回路100は、外部の電源200から電力を受け取り、受け取った電力を調整して負荷250に供給する。ここで、電源200は例えば車両に搭載されるバッテリである。
【0015】
スイッチングレギュレータ回路100は、スイッチング回路10、制御部20、及び検出部80を有する。スイッチング回路10は、電源200から電力を受け取り、受け取った電力を調整して負荷250に供給する。スイッチング回路10は、平滑コンデンサ12、トランス14、スイッチング素子18、整流素子15、及び平滑コンデンサ16を有する。
【0016】
トランス14は、電源200とループ状に設けられる。スイッチング素子18は、電源200からトランス14の1次コイルに電流を供給するか否かを切り替えることにより、トランス14の2次コイルに供給電圧及び供給電流を生成する。整流素子15は、トランス14の2次コイルから負荷250に供給される供給電流を整流する。また、平滑コンデンサ12は、トランス14の1次コイルに供給される電圧及び電流におけるノイズを除去し、平滑コンデンサ16は、トランス14の2次コイルが負荷250に供給する供給電圧及び供給電流を平滑化する。
【0017】
検出部80は、スイッチング回路10が負荷250に供給する供給電圧又は供給電流を検出する。制御部20は、検出部80が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子18がオン又はオフとなる時間比(デューティー比)を制御し、負荷250に印加される供給電圧又は供給電流を制御する。制御部20は、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30を有する。
【0018】
鋸波生成部50は、鋸波を生成する。本例において、鋸波生成部50は、一端が接地された鋸波生成コンデンサを有し、鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの他端の電位を鋸波状に変化させ、鋸波を生成する。
【0019】
充放電制御部40は、検出部20が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる。スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサに充電された電圧と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子18がオン又はオフとなる時間比を制御する。
【0020】
本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成でスイッチング素子18のデューティー比を制御することができる。
【0021】
図2は、制御部20を説明する図である。図2(a)は、制御部20の、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30の構成の一例を示す。本例において、スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサ58の電圧と、与えられた比較電圧とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子18を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する比較器である。
【0022】
充放電制御部40は、検出部80から、供給電流又は供給電圧に応じた電圧及び電流を受け取り、受け取った電圧及び電流に応じた充放電制御電圧を鋸波生成部50に供給する。充放電制御部40は、一端が検出部80に接続された抵抗42と、抵抗42の他端と接地電位との間に設けられたコンデンサ44とを有し、接地電位と抵抗42の他端の電位との電位差を充放電制御電圧として鋸波生成部50に供給する。
【0023】
鋸波生成部50は、充電抵抗56、放電抵抗54、放電ダイオード52、鋸波生成コンデンサ58、及びヒステリシス生成部60を有する。充電抵抗56は、一端が抵抗42とコンデンサ44との間に接続され、他端がスイッチング素子制御部30の負入力端子及び鋸波生成コンデンサ58に接続され、充放電制御電圧が印加される。
【0024】
鋸波生成コンデンサ58は、一端が接地電位に接続され、他端がスイッチング素子制御部30の負入力端子及び抵抗42に接続される。また、鋸波生成コンデンサ58は、充電抵抗56に印加された充放電制御電圧に応じた速度で充電される。
【0025】
放電抵抗54は、一端が充電用抵抗56の他端と電気的に接続され、鋸波生成コンデンサ58と並列に設けられる。また、放電抵抗54の他端は放電ダイオード52を介してスイッチング素子制御部30の出力端子と接続される。放電抵抗54は、鋸波生成コンデンサ58の放電速度を規定する。
【0026】
放電ダイオード52は、アノードが放電抵抗54に接続され、カソードがスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。スイッチング素子制御部30が出力するスイッチング制御電圧に応じて変化する比較電圧より、鋸波生成コンデンサ58に充電された電圧が高い場合に、スイッチング素子制御部30はLレベルのスイッチング制御電圧を出力するが、このとき、放電ダイオード52は、鋸波生成コンデンサ58を略一定の放電速度で放電させる。また、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、スイッチング素子制御部30が出力するスイッチング制御電圧に応じて変化する比較電圧より、鋸波生成コンデンサ58に充電された電圧が低い場合、スイッチング素子制御部30はHレベルのスイッチング制御電圧を出力し、鋸波生成コンデンサ58は、充放電制御電圧に応じて充電される。これにより、スイッチング素子制御部30の負入力端子に鋸波を供給することができる。
【0027】
ヒステリシス生成部60は、スイッチング制御電圧に応じて、スイッチング素子制御部30に与える比較電圧を定める。ヒステリシス生成部60は、比較電圧源68、第1比較電圧生成抵抗66、第2比較電圧生成抵抗64、及び比較電圧生成ダイオード62を有する。
【0028】
比較電圧源68は、比較電圧を生成するための基準電圧源である。第1比較電圧生成抵抗66は、比較電圧源68とスイッチング素子制御部30の正入力端子との間に直列に設けられる。また、第2比較電圧生成抵抗64は、一端が第1比較電圧生成抵抗66とスイッチング素子制御部30の正入力端子との間に接続され、他端が比較電圧生成ダイオード62を介してスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。
【0029】
比較電圧生成ダイオード62は、アノードが第2比較電圧生成抵抗64に接続され、カソードがスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。つまり、スイッチング制御電圧がHレベルの場合、スイッチング素子制御部30の正入力端子には、比較電圧として比較電圧源68が生成する電圧が供給され、スイッチング制御電圧がLレベルの場合、スイッチング素子制御部30の正入力端子には比較電圧として、比較電圧源68が生成する電圧を、第1比較電圧生成抵抗66及び第2比較電圧生成抵抗64で分圧した電圧が供給される。
【0030】
図2(b)は、制御部20及びスイッチング素子制御部30の動作を説明する図である。まず、時刻t0において、充放電制御部40が、充放電制御電圧を鋸波生成部50に供給する。そして、鋸波生成コンデンサ58は、充放電制御電圧に応じて充電され、スイッチング素子制御部30の負入力端子に供給される鋸波の電圧は増加する。このとき、スイッチング素子制御部30は、比較電圧として比較電圧源68が生成する電圧が供給され、スイッチング制御電圧としてスイッチング素子18をオン状態にするHレベルの電圧を出力する。
【0031】
鋸波生成コンデンサ58に充電された充電電圧が、比較電圧源68が生成する電圧より高くなった場合、スイッチング素子制御部30は、スイッチング制御電圧としてLレベルの電圧を出力する(時刻t1)。スイッチング制御電圧がLレベルとなった場合、鋸波生成コンデンサ58に充電された電荷は、放電抵抗54及び放電ダイオード52を介して、放電抵抗54に規定される速度で放電される。このとき、スイッチング素子制御部30は、前述したように分圧された電圧が比較電圧として供給され、スイッチング制御電圧としてスイッチング素子18をオフ状態にするLレベルの電圧を出力する。
【0032】
そして、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、前述した分圧された比較電圧より低くなるまで、鋸波生成コンデンサ58は放電される。鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、前述した分圧された比較電圧より低くなった場合、鋸波生成コンデンサ58は、再び充放電制御電圧により充電される。
【0033】
次に、充放電制御電圧が上昇した場合、鋸波生成コンデンサ58に対する充電速度は増加する(時刻t2)。図2(b)に示すように、低い充放電制御電圧が鋸波生成部50に供給された場合の充電時間(t1−t0)より、高い充放電制御電圧が鋸波生成部50に供給された場合の充電時間(t3−t2)の方が短くなる。放電速度は充放電制御電圧によらず一定であるため、充放電制御電圧によってスイッチング制御電圧のデューティー比は変化する。つまり、負荷250に供給される供給電力が大きい場合にはスイッチング素子18のデューティー比を減少させ、供給電力が小さい場合にはスイッチング素子18のデューティー比を増加させることができる。
【0034】
本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成によって、略一定の供給電力を負荷250に供給することができる。また、車両用灯具300においては、略一定の発光量で発光することができる。また、車両用灯具300は、バッテリ等の容量の限られた電源200より電力が供給されるため、余剰な電力を消費することを防ぐ必要があるが、本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成によって、負荷250に余剰電力を供給することを防ぎ、余剰電力を低減することができる。また、負荷250に余剰電力を供給することを防ぐことができるため、負荷250を保護することができる。また、簡易な回路構成によって、スイッチング素子18を制御することができるため、故障等に対する信頼性を向上することができる。
【0035】
図3は、制御部20の構成の他の例を示す。本例において図2と同一の符号を付した構成要素は、図2において説明した構成要素と同一又は同様の機能及び構成を有する。制御部20は、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30を備える。スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサ58の電圧が与えられ、鋸波生成コンデンサ58の電圧と所定の閾値との比較結果に基づいてスイッチング素子18を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する。本例においてスイッチング素子制御部30は、スイッチング制御電圧に応じて当該閾値が変化するシュミットトリガインバータである。
【0036】
充放電制御部40は、図2において説明した充放電電圧制御部40と同一の機能及び構成を有する。鋸波生成部50は、鋸波生成コンデンサ58、充電ダイオード48、充電抵抗56、放電抵抗54、及び放電ダイオード52を有する。鋸波生成コンデンサ58は、一端が接地電位に接続され、他端がスイッチング制御部30の入力端子に接続され、充放電制御電圧に応じた速度で充電される。
【0037】
充電抵抗56は、一端が抵抗42とコンデンサ44との間に接続され、他端が放電抵抗54を介してスイッチング制御部30の入力端子に接続され、充放電制御電圧が印加される。放電抵抗54の一端は、鋸波生成コンデンサ58の当該他端及びスイッチング制御部30の入力端子に接続され、他端は充電抵抗56に接続される。また、充電ダイオード48は、充電抵抗56と鋸波生成コンデンサ58の間に、放電抵抗54と並列に設けられ、充電抵抗56から鋸波生成コンデンサ58に順方向電流を流すように設けられる。また、放電ダイオード52は、充電抵抗56と放電抵抗54との接続点から、スイッチング制御部30の出力端子に順方向電流を流すように設けられる。
【0038】
本例における制御部20の動作は、図2(b)において説明した制御部20の動作と同様である。つまり、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、シュミットトリガインバータの閾電圧より低い場合、鋸波生成コンデンサ58は、充電抵抗56及び充電ダイオード48を介して充放電制御電圧によって充電され、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、シュミットトリガインバータの閾電圧より高い場合、鋸波生成コンデンサ58は、放電抵抗54及び放電ダイオード52を介して放電される。
【0039】
本例における制御部20を備えるスイッチングレギュレータ回路100及び車両用灯具300においても、図2において説明したスイッチングレギュレータ回路100及び車両用灯具300と同様の効果を達成することができる。また、本例において、スイッチング素子制御部30はシュミットトリガインバータであるので、ヒステリシス生成部60を有する必要がなく、更に簡易な回路構成によって前述した効果を達成することができる。
【0040】
図4は、検出部80を説明する図である。図4(a)は、検出部80の構成の一例を示す。検出部80は、外部の電源200と負荷250との間に設けられ、電流検出用抵抗82、トランジスタ88、エミッタ抵抗84、温度補償ダイオード86、及び抵抗90を有する。
【0041】
電流検出用抵抗82は、電源200と負荷250との間に設けられ、電流検出用抵抗82を介して負荷250に供給電流が供給される。本例において、電流検出用抵抗82は、スイッチング回路10の高圧側から供給電流を受け取り、負荷250に供給する。
【0042】
エミッタ抵抗84は、一端が電流検出用抵抗82とスイッチング回路10との間に接続され、他端がトランジスタ88のエミッタ端子に接続される。トランジスタ88は、電流検出用抵抗82の一端とエミッタ端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗82の他端とベース端子とが温度補償ダイオード86を介して電気的に接続され、電流検出用抵抗82における降下電圧に応じたコレクタ電流を生成し、充放電制御部40に供給する。
【0043】
温度補償ダイオード86は、トランジスタ88のベース端子と電流検出用抵抗82の当該他端との間に直列に設けられ、温度変化によるトランジスタ88の閾電圧の変化を補償する。温度補償ダイオード86は、電流検出用抵抗82から、トランジスタ88のベース端子に順方向電流を流すように設けられる。また、抵抗90は、トランジスタ88のベース端子と、スイッチング回路10の低圧側とを電気的に接続する。
【0044】
供給電流が増大し、電流検出用抵抗82における降下電圧が、トランジスタ88のエミッタベース間の閾電圧より大きくなった場合、トランジスタ88にコレクタ電流が流れる。これにより、充放電制御部40が出力する充放電制御電圧が増大し、スイッチング素子18のデューティー比を低下させる。
【0045】
トランジスタ88の閾電圧は、周囲温度によって変化し、コレクタ電流が変化するが、温度補償ダイオード86を設けることにより、当該温度変化によるコレクタ電流の変化を低減することができる。つまり、当該温度変化によって生じる温度補償ダイオード86の順方向電圧の変化によって、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償することができる。
【0046】
図4(b)は、周囲温度と供給電流との関係の一例を示す。図4(b)において、実線は検出部80が温度補償ダイオード86を有する場合を示し、破線は検出部80が温度補償ダイオード86を有さない場合を示す。トランジスタ88の閾電圧は、周囲温度が上昇するにつれて低下する。このため、コレクタ電流が増大し、スイッチング素子18のデューティー比が減少する。このため、負荷250に供給される供給電流が減少してしまう。本例における検出部80によれば、周囲温度の変化に応じて、温度補償ダイオード86の順方向電圧も変化するため、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償し、供給電流を略一定に保つことができる。
【0047】
また、温度補償ダイオード86を設けることにより、電流検出用抵抗82の抵抗値を低減することができる。つまり、トランジスタ88のゲート端子には、電流検出用抵抗82における降下電圧と温度補償ダイオード86の順方向電圧との和に応じた電圧が印加されるため、トランジスタ88をオン状態にするために必要な電流検出用抵抗82における降下電圧を小さくすることができる。これにより、車両用灯具300及びスイッチングレギュレータ回路100において消費される電力を低減することができる。
【0048】
図5は、検出部80の構成の他の例を示す。本例において検出部80は、トランジスタ88、エミッタ抵抗84、ベース抵抗92、及びツェナーダイオード94を有する。
【0049】
エミッタ抵抗84は、スイッチング回路10の高圧側と負荷250との間に一端が接続され、他端がトランジスタ88のエミッタ端子に接続される。また、ベース端子92は、スイッチング回路10の高圧側と負荷250との間に一端が接続され、他端がトランジスタ88のベース端子に接続される。また、ツェナーダイオード94は、カソードがベース抵抗92の当該他端及びトランジスタ88のベース端子に接続され、アノードがスイッチング回路10の低圧側に接続される。
【0050】
負荷250に供給される供給電圧が、ツェナーダイオード94の逆方向閾電圧より高くなった場合、ベース抵抗92に電流が流れ、トランジスタ88はオン状態となり、供給電圧に応じたコレクタ電流が生成される。本例における検出部80においても、周囲温度の変化によるツェナーダイオード94の逆方向閾電圧の変化により、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償することができる。
【0051】
図6は、スイッチング回路10の構成例を示す図である。図6(a)は、スイッチング回路10の構成の一例を示す。本例においてスイッチング回路10は、図1において説明したスイッチング回路10の構成に加え、制御電源コイル106、ダイオード110、平滑コンデンサ112、及びダイオード108を有する。また、トランス14は、1次コイル102及び2次コイル104を有する。
【0052】
制御電源コイル106は、1次コイル102とトランスを形成するように設けられる。制御電源コイル106は、1次コイル102に供給される電力に応じた制御電力を生成し、制御部20に供給する。平滑コンデンサ112は、制御電源コイル106とループ状に設けられ、制御部20に供給される制御電力を平滑化する。また、ダイオード108は、2次コイル104と直列に設けられ、逆電流を防止し、ダイオード110は、制御電源コイル106と直列に設けられ、逆電流を防止する。
【0053】
本例におけるスイッチング回路10によれば、スイッチング素子18を制御するための制御部20に供給する電力を、簡易な回路構成によって生成することができる。
【0054】
図6(b)は、スイッチング回路10の構成の他の例を示す。本例においてスイッチング回路10は、平滑コンデンサ12、スイッチング素子18、ダイオード120、降圧コイル114、制御電源コイル116、ダイオード110、平滑コンデンサ112、及び平滑コンデンサ16を有する。
【0055】
平滑コンデンサ12、平滑コンデンサ16、平滑コンデンサ112、及びダイオード110は、図6(a)に関連して説明したスイッチング回路10における平滑コンデンサ12及びダイオード110と同一の機能を有する。
【0056】
降圧コイル114は、電源200の高圧端子と負荷250の高圧端子との間に直列に設けられ、電源200の電源電圧を降圧した供給電圧を負荷250に供給する。スイッチング素子18は、電源200と降圧コイル114との間に設けられ、電源200から降圧コイル114に電流を供給するか否かを繰り返し切り替えることにより、降圧コイル114に供給電圧を生成させる。また、ダイオード120は、供給電流を整流する。
【0057】
制御電源コイル116は、降圧コイル114とトランス118を形成するように設けられ、降圧コイル114に供給される電力に応じた制御電力を生成し、制御部20に供給する。本例におけるスイッチング回路10においても、スイッチング素子18を制御するための制御部20に供給する電力を、簡易な回路構成によって生成することができる。
【0058】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0059】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、簡易な回路構成によって、スイッチングレギュレータ回路のスイッチング素子を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用灯具300の構成の一例を示す図である。
【図2】制御部20を説明する図である。図2(a)は、制御部20の、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30の構成の一例を示し、図2(b)は、制御部20及びスイッチング素子制御部30の動作の一例を示す図である。
【図3】制御部20の構成の他の例を示す図である。
【図4】検出部80を説明する図である。図4(a)は、検出部80の構成の一例を示し、図4(b)は、周囲温度と供給電流の関係の一例を示す図である。
【図5】検出部80の構成の他の例を示す図である。
【図6】スイッチング回路10の構成例を示す図である。図6(a)は、スイッチング回路10の構成の一例を示し、図6(b)は、スイッチング回路10の構成の他の例を示す。
【符号の説明】
10・・・スイッチング回路、12・・・平滑コンデンサ、14・・・トランス、16・・・平滑コンデンサ、18・・・スイッチング素子、20・・・制御部、30・・・スイッチング素子制御部、40・・・充放電制御部、42・・・抵抗、44・・・コンデンサ、50・・・鋸波生成部、52・・・放電ダイオード、54・・・放電抵抗、56・・・充電抵抗、62・・・比較電圧生成ダイオード、64・・・第2比較電圧生成抵抗、66・・・第1比較電圧生成抵抗、68・・・比較電圧源、80・・・検出部、82・・・電流検出用抵抗、84・・・エミッタ抵抗、86・・・温度補償ダイオード、88・・・トランジスタ、90・・・抵抗、92・・・ベース抵抗、94・・・ツェナーダイオード、100・・・スイッチングレギュレータ回路、102・・・1次コイル、104・・・2次コイル、106・・・制御電源コイル、108・・・ダイオード、110・・・ダイオード、112・・・平滑コンデンサ、114・・・降圧コイル、116・・・制御電源コイル、118・・・トランス、120・・・ダイオード、200・・・電源、250・・・負荷、300・・・車両用灯具
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷に供給する電力を供給するスイッチングレギュレータ回路、及び車両用に用いられる車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、負荷に供給する電力をコントロールするために、電源と負荷との間にスイッチングレギュレータ回路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。スイッチングレギュレータ回路は、負荷に電力を供給するか否かを繰り返し切り替えることにより、負荷に供給する電圧及び電流のデューティー比を制御する。
【0003】
スイッチングレギュレータ回路は、鋸波を生成し、当該鋸波の値と所定の閾値との比較結果に基づくタイミングで、負荷に電力を供給するか否かを切り替えている。また、鋸波と比較する閾値の値を変化させ、又は鋸波の周波数と、鋸波と比較する閾値の値とを変化させることにより、負荷に供給する電圧及び電流のデューティー比を制御している。鋸波の周波数の制御、及び閾値の制御は、集積回路を用いて行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−215913号公報(第6−12頁、第2−6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデューティー比の制御方式では、制御用の集積回路が必要であるため、スイッチングレギュレータ回路のコストが高くなってしまう。特に、高電圧、高電流を制御する場合に、コストの高い集積回路を使用する必要がある。また、制御精度をそれほど必要としない場合、集積回路のような高性能な制御回路は必要ではないが、従来の制御方式では集積回路を用いる必要があり、コストに見合う効果が無かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、負荷に供給する電力を制御するスイッチングレギュレータ回路であって、オン又はオフを繰り返すことにより、負荷に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、負荷に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、負荷に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、一端が接地された鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの他端の電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部とを有することを特徴とするスイッチングレギュレータ回路を提供する。
【0007】
充放電制御部は、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、スイッチング素子制御部は、鋸波生成コンデンサの電圧と、与えられた比較電圧とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する比較器であって、鋸波生成部は、充放電制御電圧に応じた速度で充電される鋸波生成コンデンサと、スイッチング制御電圧に応じて、スイッチング素子制御部に与える比較電圧を定めるヒステリシス生成部と、スイッチング制御電圧より鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードとを有してよい。
【0008】
また、充放電制御部は、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、スイッチング素子制御部は、鋸波生成コンデンサの電圧が与えられ、鋸波生成コンデンサの電圧に基づいてスイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力するシュミットトリガインバータであって、鋸波生成部は、充放電制御電圧に応じた速度で充電される鋸波生成コンデンサと、スイッチング制御電圧より鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードとを有してもよい。
【0009】
検出部は、外部の電源と負荷との間に設けられ、供給電流が流れる電流検出用抵抗と、電流検出用抵抗の一端とエミッタ端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗の他端とベース端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗における降下電圧に応じたコレクタ電流を生成し、充放電制御部に供給するトランジスタと、トランジスタのベース端子と電流検出用抵抗の他端との間に直列に設けられ、温度変化によるトランジスタの閾電圧の変化を補償する温度補償ダイオードとを有してよい。
【0010】
本発明の第2の形態においては、車両に用いられる車両用灯具であって、与えられた電力に応じて発光する光源と、オン又はオフを繰り返すことにより、光源に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、光源に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、光源に印加される電圧値を制御する制御部とを備え、制御部は、鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、検出部が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部とを有することを特徴とする車両用灯具を提供する。
【0011】
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又、発明となりうる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用灯具300の構成の一例を示す。車両用灯具300は、自動車等の車両に用いられる。車両用灯具300は、スイッチングレギュレータ回路100と負荷250とを備える。
【0014】
負荷250は、例えば発光ダイオード等の光源であり、与えられた電力に応じて発光する。また、スイッチングレギュレータ回路100は、外部の電源200から電力を受け取り、受け取った電力を調整して負荷250に供給する。ここで、電源200は例えば車両に搭載されるバッテリである。
【0015】
スイッチングレギュレータ回路100は、スイッチング回路10、制御部20、及び検出部80を有する。スイッチング回路10は、電源200から電力を受け取り、受け取った電力を調整して負荷250に供給する。スイッチング回路10は、平滑コンデンサ12、トランス14、スイッチング素子18、整流素子15、及び平滑コンデンサ16を有する。
【0016】
トランス14は、電源200とループ状に設けられる。スイッチング素子18は、電源200からトランス14の1次コイルに電流を供給するか否かを切り替えることにより、トランス14の2次コイルに供給電圧及び供給電流を生成する。整流素子15は、トランス14の2次コイルから負荷250に供給される供給電流を整流する。また、平滑コンデンサ12は、トランス14の1次コイルに供給される電圧及び電流におけるノイズを除去し、平滑コンデンサ16は、トランス14の2次コイルが負荷250に供給する供給電圧及び供給電流を平滑化する。
【0017】
検出部80は、スイッチング回路10が負荷250に供給する供給電圧又は供給電流を検出する。制御部20は、検出部80が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、スイッチング素子18がオン又はオフとなる時間比(デューティー比)を制御し、負荷250に印加される供給電圧又は供給電流を制御する。制御部20は、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30を有する。
【0018】
鋸波生成部50は、鋸波を生成する。本例において、鋸波生成部50は、一端が接地された鋸波生成コンデンサを有し、鋸波生成コンデンサを充放電することにより、鋸波生成コンデンサの他端の電位を鋸波状に変化させ、鋸波を生成する。
【0019】
充放電制御部40は、検出部20が検出した供給電圧又は供給電流に基づいて、鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる。スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサに充電された電圧と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子18がオン又はオフとなる時間比を制御する。
【0020】
本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成でスイッチング素子18のデューティー比を制御することができる。
【0021】
図2は、制御部20を説明する図である。図2(a)は、制御部20の、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30の構成の一例を示す。本例において、スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサ58の電圧と、与えられた比較電圧とを比較し、比較結果に基づいてスイッチング素子18を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する比較器である。
【0022】
充放電制御部40は、検出部80から、供給電流又は供給電圧に応じた電圧及び電流を受け取り、受け取った電圧及び電流に応じた充放電制御電圧を鋸波生成部50に供給する。充放電制御部40は、一端が検出部80に接続された抵抗42と、抵抗42の他端と接地電位との間に設けられたコンデンサ44とを有し、接地電位と抵抗42の他端の電位との電位差を充放電制御電圧として鋸波生成部50に供給する。
【0023】
鋸波生成部50は、充電抵抗56、放電抵抗54、放電ダイオード52、鋸波生成コンデンサ58、及びヒステリシス生成部60を有する。充電抵抗56は、一端が抵抗42とコンデンサ44との間に接続され、他端がスイッチング素子制御部30の負入力端子及び鋸波生成コンデンサ58に接続され、充放電制御電圧が印加される。
【0024】
鋸波生成コンデンサ58は、一端が接地電位に接続され、他端がスイッチング素子制御部30の負入力端子及び抵抗42に接続される。また、鋸波生成コンデンサ58は、充電抵抗56に印加された充放電制御電圧に応じた速度で充電される。
【0025】
放電抵抗54は、一端が充電用抵抗56の他端と電気的に接続され、鋸波生成コンデンサ58と並列に設けられる。また、放電抵抗54の他端は放電ダイオード52を介してスイッチング素子制御部30の出力端子と接続される。放電抵抗54は、鋸波生成コンデンサ58の放電速度を規定する。
【0026】
放電ダイオード52は、アノードが放電抵抗54に接続され、カソードがスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。スイッチング素子制御部30が出力するスイッチング制御電圧に応じて変化する比較電圧より、鋸波生成コンデンサ58に充電された電圧が高い場合に、スイッチング素子制御部30はLレベルのスイッチング制御電圧を出力するが、このとき、放電ダイオード52は、鋸波生成コンデンサ58を略一定の放電速度で放電させる。また、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、スイッチング素子制御部30が出力するスイッチング制御電圧に応じて変化する比較電圧より、鋸波生成コンデンサ58に充電された電圧が低い場合、スイッチング素子制御部30はHレベルのスイッチング制御電圧を出力し、鋸波生成コンデンサ58は、充放電制御電圧に応じて充電される。これにより、スイッチング素子制御部30の負入力端子に鋸波を供給することができる。
【0027】
ヒステリシス生成部60は、スイッチング制御電圧に応じて、スイッチング素子制御部30に与える比較電圧を定める。ヒステリシス生成部60は、比較電圧源68、第1比較電圧生成抵抗66、第2比較電圧生成抵抗64、及び比較電圧生成ダイオード62を有する。
【0028】
比較電圧源68は、比較電圧を生成するための基準電圧源である。第1比較電圧生成抵抗66は、比較電圧源68とスイッチング素子制御部30の正入力端子との間に直列に設けられる。また、第2比較電圧生成抵抗64は、一端が第1比較電圧生成抵抗66とスイッチング素子制御部30の正入力端子との間に接続され、他端が比較電圧生成ダイオード62を介してスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。
【0029】
比較電圧生成ダイオード62は、アノードが第2比較電圧生成抵抗64に接続され、カソードがスイッチング素子制御部30の出力端子に接続される。つまり、スイッチング制御電圧がHレベルの場合、スイッチング素子制御部30の正入力端子には、比較電圧として比較電圧源68が生成する電圧が供給され、スイッチング制御電圧がLレベルの場合、スイッチング素子制御部30の正入力端子には比較電圧として、比較電圧源68が生成する電圧を、第1比較電圧生成抵抗66及び第2比較電圧生成抵抗64で分圧した電圧が供給される。
【0030】
図2(b)は、制御部20及びスイッチング素子制御部30の動作を説明する図である。まず、時刻t0において、充放電制御部40が、充放電制御電圧を鋸波生成部50に供給する。そして、鋸波生成コンデンサ58は、充放電制御電圧に応じて充電され、スイッチング素子制御部30の負入力端子に供給される鋸波の電圧は増加する。このとき、スイッチング素子制御部30は、比較電圧として比較電圧源68が生成する電圧が供給され、スイッチング制御電圧としてスイッチング素子18をオン状態にするHレベルの電圧を出力する。
【0031】
鋸波生成コンデンサ58に充電された充電電圧が、比較電圧源68が生成する電圧より高くなった場合、スイッチング素子制御部30は、スイッチング制御電圧としてLレベルの電圧を出力する(時刻t1)。スイッチング制御電圧がLレベルとなった場合、鋸波生成コンデンサ58に充電された電荷は、放電抵抗54及び放電ダイオード52を介して、放電抵抗54に規定される速度で放電される。このとき、スイッチング素子制御部30は、前述したように分圧された電圧が比較電圧として供給され、スイッチング制御電圧としてスイッチング素子18をオフ状態にするLレベルの電圧を出力する。
【0032】
そして、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、前述した分圧された比較電圧より低くなるまで、鋸波生成コンデンサ58は放電される。鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、前述した分圧された比較電圧より低くなった場合、鋸波生成コンデンサ58は、再び充放電制御電圧により充電される。
【0033】
次に、充放電制御電圧が上昇した場合、鋸波生成コンデンサ58に対する充電速度は増加する(時刻t2)。図2(b)に示すように、低い充放電制御電圧が鋸波生成部50に供給された場合の充電時間(t1−t0)より、高い充放電制御電圧が鋸波生成部50に供給された場合の充電時間(t3−t2)の方が短くなる。放電速度は充放電制御電圧によらず一定であるため、充放電制御電圧によってスイッチング制御電圧のデューティー比は変化する。つまり、負荷250に供給される供給電力が大きい場合にはスイッチング素子18のデューティー比を減少させ、供給電力が小さい場合にはスイッチング素子18のデューティー比を増加させることができる。
【0034】
本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成によって、略一定の供給電力を負荷250に供給することができる。また、車両用灯具300においては、略一定の発光量で発光することができる。また、車両用灯具300は、バッテリ等の容量の限られた電源200より電力が供給されるため、余剰な電力を消費することを防ぐ必要があるが、本例におけるスイッチングレギュレータ回路100によれば、簡易な回路構成によって、負荷250に余剰電力を供給することを防ぎ、余剰電力を低減することができる。また、負荷250に余剰電力を供給することを防ぐことができるため、負荷250を保護することができる。また、簡易な回路構成によって、スイッチング素子18を制御することができるため、故障等に対する信頼性を向上することができる。
【0035】
図3は、制御部20の構成の他の例を示す。本例において図2と同一の符号を付した構成要素は、図2において説明した構成要素と同一又は同様の機能及び構成を有する。制御部20は、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30を備える。スイッチング素子制御部30は、鋸波生成コンデンサ58の電圧が与えられ、鋸波生成コンデンサ58の電圧と所定の閾値との比較結果に基づいてスイッチング素子18を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する。本例においてスイッチング素子制御部30は、スイッチング制御電圧に応じて当該閾値が変化するシュミットトリガインバータである。
【0036】
充放電制御部40は、図2において説明した充放電電圧制御部40と同一の機能及び構成を有する。鋸波生成部50は、鋸波生成コンデンサ58、充電ダイオード48、充電抵抗56、放電抵抗54、及び放電ダイオード52を有する。鋸波生成コンデンサ58は、一端が接地電位に接続され、他端がスイッチング制御部30の入力端子に接続され、充放電制御電圧に応じた速度で充電される。
【0037】
充電抵抗56は、一端が抵抗42とコンデンサ44との間に接続され、他端が放電抵抗54を介してスイッチング制御部30の入力端子に接続され、充放電制御電圧が印加される。放電抵抗54の一端は、鋸波生成コンデンサ58の当該他端及びスイッチング制御部30の入力端子に接続され、他端は充電抵抗56に接続される。また、充電ダイオード48は、充電抵抗56と鋸波生成コンデンサ58の間に、放電抵抗54と並列に設けられ、充電抵抗56から鋸波生成コンデンサ58に順方向電流を流すように設けられる。また、放電ダイオード52は、充電抵抗56と放電抵抗54との接続点から、スイッチング制御部30の出力端子に順方向電流を流すように設けられる。
【0038】
本例における制御部20の動作は、図2(b)において説明した制御部20の動作と同様である。つまり、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、シュミットトリガインバータの閾電圧より低い場合、鋸波生成コンデンサ58は、充電抵抗56及び充電ダイオード48を介して充放電制御電圧によって充電され、鋸波生成コンデンサ58における充電電圧が、シュミットトリガインバータの閾電圧より高い場合、鋸波生成コンデンサ58は、放電抵抗54及び放電ダイオード52を介して放電される。
【0039】
本例における制御部20を備えるスイッチングレギュレータ回路100及び車両用灯具300においても、図2において説明したスイッチングレギュレータ回路100及び車両用灯具300と同様の効果を達成することができる。また、本例において、スイッチング素子制御部30はシュミットトリガインバータであるので、ヒステリシス生成部60を有する必要がなく、更に簡易な回路構成によって前述した効果を達成することができる。
【0040】
図4は、検出部80を説明する図である。図4(a)は、検出部80の構成の一例を示す。検出部80は、外部の電源200と負荷250との間に設けられ、電流検出用抵抗82、トランジスタ88、エミッタ抵抗84、温度補償ダイオード86、及び抵抗90を有する。
【0041】
電流検出用抵抗82は、電源200と負荷250との間に設けられ、電流検出用抵抗82を介して負荷250に供給電流が供給される。本例において、電流検出用抵抗82は、スイッチング回路10の高圧側から供給電流を受け取り、負荷250に供給する。
【0042】
エミッタ抵抗84は、一端が電流検出用抵抗82とスイッチング回路10との間に接続され、他端がトランジスタ88のエミッタ端子に接続される。トランジスタ88は、電流検出用抵抗82の一端とエミッタ端子とが電気的に接続され、電流検出用抵抗82の他端とベース端子とが温度補償ダイオード86を介して電気的に接続され、電流検出用抵抗82における降下電圧に応じたコレクタ電流を生成し、充放電制御部40に供給する。
【0043】
温度補償ダイオード86は、トランジスタ88のベース端子と電流検出用抵抗82の当該他端との間に直列に設けられ、温度変化によるトランジスタ88の閾電圧の変化を補償する。温度補償ダイオード86は、電流検出用抵抗82から、トランジスタ88のベース端子に順方向電流を流すように設けられる。また、抵抗90は、トランジスタ88のベース端子と、スイッチング回路10の低圧側とを電気的に接続する。
【0044】
供給電流が増大し、電流検出用抵抗82における降下電圧が、トランジスタ88のエミッタベース間の閾電圧より大きくなった場合、トランジスタ88にコレクタ電流が流れる。これにより、充放電制御部40が出力する充放電制御電圧が増大し、スイッチング素子18のデューティー比を低下させる。
【0045】
トランジスタ88の閾電圧は、周囲温度によって変化し、コレクタ電流が変化するが、温度補償ダイオード86を設けることにより、当該温度変化によるコレクタ電流の変化を低減することができる。つまり、当該温度変化によって生じる温度補償ダイオード86の順方向電圧の変化によって、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償することができる。
【0046】
図4(b)は、周囲温度と供給電流との関係の一例を示す。図4(b)において、実線は検出部80が温度補償ダイオード86を有する場合を示し、破線は検出部80が温度補償ダイオード86を有さない場合を示す。トランジスタ88の閾電圧は、周囲温度が上昇するにつれて低下する。このため、コレクタ電流が増大し、スイッチング素子18のデューティー比が減少する。このため、負荷250に供給される供給電流が減少してしまう。本例における検出部80によれば、周囲温度の変化に応じて、温度補償ダイオード86の順方向電圧も変化するため、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償し、供給電流を略一定に保つことができる。
【0047】
また、温度補償ダイオード86を設けることにより、電流検出用抵抗82の抵抗値を低減することができる。つまり、トランジスタ88のゲート端子には、電流検出用抵抗82における降下電圧と温度補償ダイオード86の順方向電圧との和に応じた電圧が印加されるため、トランジスタ88をオン状態にするために必要な電流検出用抵抗82における降下電圧を小さくすることができる。これにより、車両用灯具300及びスイッチングレギュレータ回路100において消費される電力を低減することができる。
【0048】
図5は、検出部80の構成の他の例を示す。本例において検出部80は、トランジスタ88、エミッタ抵抗84、ベース抵抗92、及びツェナーダイオード94を有する。
【0049】
エミッタ抵抗84は、スイッチング回路10の高圧側と負荷250との間に一端が接続され、他端がトランジスタ88のエミッタ端子に接続される。また、ベース端子92は、スイッチング回路10の高圧側と負荷250との間に一端が接続され、他端がトランジスタ88のベース端子に接続される。また、ツェナーダイオード94は、カソードがベース抵抗92の当該他端及びトランジスタ88のベース端子に接続され、アノードがスイッチング回路10の低圧側に接続される。
【0050】
負荷250に供給される供給電圧が、ツェナーダイオード94の逆方向閾電圧より高くなった場合、ベース抵抗92に電流が流れ、トランジスタ88はオン状態となり、供給電圧に応じたコレクタ電流が生成される。本例における検出部80においても、周囲温度の変化によるツェナーダイオード94の逆方向閾電圧の変化により、トランジスタ88の閾電圧の変化を補償することができる。
【0051】
図6は、スイッチング回路10の構成例を示す図である。図6(a)は、スイッチング回路10の構成の一例を示す。本例においてスイッチング回路10は、図1において説明したスイッチング回路10の構成に加え、制御電源コイル106、ダイオード110、平滑コンデンサ112、及びダイオード108を有する。また、トランス14は、1次コイル102及び2次コイル104を有する。
【0052】
制御電源コイル106は、1次コイル102とトランスを形成するように設けられる。制御電源コイル106は、1次コイル102に供給される電力に応じた制御電力を生成し、制御部20に供給する。平滑コンデンサ112は、制御電源コイル106とループ状に設けられ、制御部20に供給される制御電力を平滑化する。また、ダイオード108は、2次コイル104と直列に設けられ、逆電流を防止し、ダイオード110は、制御電源コイル106と直列に設けられ、逆電流を防止する。
【0053】
本例におけるスイッチング回路10によれば、スイッチング素子18を制御するための制御部20に供給する電力を、簡易な回路構成によって生成することができる。
【0054】
図6(b)は、スイッチング回路10の構成の他の例を示す。本例においてスイッチング回路10は、平滑コンデンサ12、スイッチング素子18、ダイオード120、降圧コイル114、制御電源コイル116、ダイオード110、平滑コンデンサ112、及び平滑コンデンサ16を有する。
【0055】
平滑コンデンサ12、平滑コンデンサ16、平滑コンデンサ112、及びダイオード110は、図6(a)に関連して説明したスイッチング回路10における平滑コンデンサ12及びダイオード110と同一の機能を有する。
【0056】
降圧コイル114は、電源200の高圧端子と負荷250の高圧端子との間に直列に設けられ、電源200の電源電圧を降圧した供給電圧を負荷250に供給する。スイッチング素子18は、電源200と降圧コイル114との間に設けられ、電源200から降圧コイル114に電流を供給するか否かを繰り返し切り替えることにより、降圧コイル114に供給電圧を生成させる。また、ダイオード120は、供給電流を整流する。
【0057】
制御電源コイル116は、降圧コイル114とトランス118を形成するように設けられ、降圧コイル114に供給される電力に応じた制御電力を生成し、制御部20に供給する。本例におけるスイッチング回路10においても、スイッチング素子18を制御するための制御部20に供給する電力を、簡易な回路構成によって生成することができる。
【0058】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0059】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、簡易な回路構成によって、スイッチングレギュレータ回路のスイッチング素子を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用灯具300の構成の一例を示す図である。
【図2】制御部20を説明する図である。図2(a)は、制御部20の、充放電制御部40、鋸波生成部50、及びスイッチング素子制御部30の構成の一例を示し、図2(b)は、制御部20及びスイッチング素子制御部30の動作の一例を示す図である。
【図3】制御部20の構成の他の例を示す図である。
【図4】検出部80を説明する図である。図4(a)は、検出部80の構成の一例を示し、図4(b)は、周囲温度と供給電流の関係の一例を示す図である。
【図5】検出部80の構成の他の例を示す図である。
【図6】スイッチング回路10の構成例を示す図である。図6(a)は、スイッチング回路10の構成の一例を示し、図6(b)は、スイッチング回路10の構成の他の例を示す。
【符号の説明】
10・・・スイッチング回路、12・・・平滑コンデンサ、14・・・トランス、16・・・平滑コンデンサ、18・・・スイッチング素子、20・・・制御部、30・・・スイッチング素子制御部、40・・・充放電制御部、42・・・抵抗、44・・・コンデンサ、50・・・鋸波生成部、52・・・放電ダイオード、54・・・放電抵抗、56・・・充電抵抗、62・・・比較電圧生成ダイオード、64・・・第2比較電圧生成抵抗、66・・・第1比較電圧生成抵抗、68・・・比較電圧源、80・・・検出部、82・・・電流検出用抵抗、84・・・エミッタ抵抗、86・・・温度補償ダイオード、88・・・トランジスタ、90・・・抵抗、92・・・ベース抵抗、94・・・ツェナーダイオード、100・・・スイッチングレギュレータ回路、102・・・1次コイル、104・・・2次コイル、106・・・制御電源コイル、108・・・ダイオード、110・・・ダイオード、112・・・平滑コンデンサ、114・・・降圧コイル、116・・・制御電源コイル、118・・・トランス、120・・・ダイオード、200・・・電源、250・・・負荷、300・・・車両用灯具
Claims (5)
- 負荷に供給する電力を制御するスイッチングレギュレータ回路であって、
オン又はオフを繰り返すことにより、前記負荷に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、
前記負荷に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記供給電圧又は供給電流に基づいて、前記スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、前記負荷に印加される電圧値を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
一端が接地された鋸波生成コンデンサを充放電することにより、前記鋸波生成コンデンサの他端の電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、
前記検出部が検出した前記供給電圧又は供給電流に基づいて、前記鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、
前記鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部と
を有することを特徴とするスイッチングレギュレータ回路。 - 前記充放電制御部は、前記検出部が検出した前記供給電圧又は前記供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、
前記スイッチング素子制御部は、前記鋸波生成コンデンサの電圧と、与えられた比較電圧とを比較し、比較結果に基づいて前記スイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力する比較器であって、
前記鋸波生成部は、
前記充放電制御電圧に応じた速度で充電される前記鋸波生成コンデンサと、
前記スイッチング制御電圧に応じて、前記スイッチング素子制御部に与える前記比較電圧を定めるヒステリシス生成部と、
前記スイッチング制御電圧より前記鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、前記鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードと
を有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ回路。 - 前記充放電制御部は、前記検出部が検出した前記供給電圧又は前記供給電流に基づく充放電制御電圧を出力し、
前記スイッチング素子制御部は、前記鋸波生成コンデンサの電圧が与えられ、前記鋸波生成コンデンサの電圧に基づいて前記スイッチング素子を制御するためのスイッチング制御電圧を出力するシュミットトリガインバータであって、
前記鋸波生成部は、
前記充放電制御電圧に応じた速度で充電される前記鋸波生成コンデンサと、
前記スイッチング制御電圧より前記鋸波生成コンデンサの電圧が高い場合に、前記鋸波生成コンデンサを略一定の放電速度で放電させる放電ダイオードと
を有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ回路。 - 前記検出部は、
外部の電源と前記負荷との間に設けられ、前記供給電流が流れる電流検出用抵抗と、
前記電流検出用抵抗の一端とエミッタ端子とが電気的に接続され、前記電流検出用抵抗の他端とベース端子とが電気的に接続され、前記電流検出用抵抗における降下電圧に応じたコレクタ電流を生成し、前記充放電制御部に供給するトランジスタと、
前記トランジスタのベース端子と前記電流検出用抵抗の前記他端との間に直列に設けられ、温度変化による前記トランジスタの閾電圧の変化を補償する温度補償ダイオードと
を有することを特徴とする請求項2に記載のスイッチングレギュレータ回路。 - 車両に用いられる車両用灯具であって、
与えられた電力に応じて発光する光源と、
オン又はオフを繰り返すことにより、前記光源に印加される電圧又は電流を制御するスイッチング素子と、
前記光源に供給される供給電圧又は供給電流を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記供給電圧又は供給電流に基づいて、前記スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御し、前記光源に印加される電圧値を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
鋸波生成コンデンサを充放電することにより、前記鋸波生成コンデンサの電圧を鋸波状に変化させる鋸波生成部と、
前記検出部が検出した前記供給電圧又は供給電流に基づいて、前記鋸波生成コンデンサを充電する速度と放電する速度との比を変化させる充放電制御部と、
前記鋸波生成コンデンサの電圧値と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記スイッチング素子がオン又はオフとなる時間比を制御するスイッチング素子制御部と
を有することを特徴とする車両用灯具。
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