JP2008210275A - 試験仕様生成装置及び試験システム及び試験仕様生成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】状態遷移記憶部111が記憶した状態遷移情報に基づいて、正常イベント列生成部112が正常イベント列を生成する。撹乱パターン記憶部122が記憶した撹乱パターンに基づいて、イベント列撹乱部130が正常イベント列を撹乱して、撹乱イベント列を生成する。イベント列撹乱部130が撹乱した撹乱イベント列を含む試験仕様を、試験仕様出力部190が出力する。
【選択図】図3
Description
試験対象システムの試験において、それぞれの状態でそれぞれのイベントを入力したとき、状態遷移図に記述した通りの動作をするかを試験するやり方(単発試験)がある。単発試験には、予定されているイベントを入力したときに所期の動作をするか否かを調べる試験のほか、予定されていないイベントを入力したときに誤動作せず、正しいエラー処理などを実行できるかを調べる試験(異常対応試験)も含まれる。予定されていないイベントには、イベントの種類が予定されていない種類である場合や、パラメータの値が予定の範囲外である場合などがある。
このような試験において試験対象システムに入力する一連のイベント(イベント列)を、状態遷移図に基づいて生成する試験装置がある(例えば、特許文献1や特許文献2)。
このような試験装置は、試験対象システムの動作仕様を所定の記述方法を用いて形式的に記述した状態遷移図などの情報をあらかじめ記憶し、状態遷移図を解析して、試験対象システムの動作を検証するための試験仕様を出力する。こうして出力した試験仕様に基づいて、試験対象システムが状態遷移図で記述されている仕様を満たしているかどうかを確認する試験をする。
異常な順序でイベントを入力したときに誤動作しないかを試験するための試験仕様を、手作業などで作成してもよいが、多くの工数がかかるため試験コストが増大し、また、検証漏れが起こる可能性があるため試験の信頼性が低下する。
入力したイベントにしたがって動作する試験対象システムが所期の動作をするか否かを試験するため、上記試験対象システムに入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成装置において、
情報を処理する処理装置と、イベント列撹乱部と、試験仕様出力部とを有し、
上記イベント列撹乱部は、上記処理装置を用いて、イベント列を入力し、入力したイベント列を撹乱して、撹乱イベント列とし、
上記試験仕様出力部は、上記処理装置を用いて、上記イベント列撹乱部が撹乱した撹乱イベント列をイベント列として含む試験仕様を出力することを特徴とする。
実施の形態1を、図1〜図18を用いて説明する。
試験仕様生成装置100は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図2において、試験仕様生成装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信装置915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信装置915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
試験システム800は、試験仕様生成装置100と、試験装置200とを有し、試験対象システム300を試験する。
試験仕様生成装置100は、試験仕様510を生成する。試験仕様510は、試験対象システム300を試験するため、試験対象システム300に入力するイベント、イベントの入力順序、そのイベントを入力したときに期待される試験対象システム300の動作などを表わすデータである。
試験装置200は、試験仕様生成装置100が生成した試験仕様510を入力し、試験仕様510が表わすイベントを、入力順序にしたがって発生させ、試験対象システム300に入力する。試験装置200は、イベント520を入力した試験対象システム300の動作結果530を入力し、試験対象システム300が予定通り動作したか否かを検証する。試験装置200は、検証の結果を含む試験結果540を出力する。
状態遷移情報610は、状態611、イベント612、動作613、遷移先状態614、滞留時間615を含む。
イベント612は、試験対象システム300が入力するイベントを表わす。この例では、試験対象システム300は、4種類のイベント「evt1」「evt2」「evt3」「evt4」を入力する。
動作613は、試験対象システム300がある状態であるときに、あるイベントを入力したときの動作を表わす。また、遷移先状態614は、試験対象システム300がある状態であるときに、あるイベントを入力したあと、遷移する次の状態を表わす。
この例では、例えば、試験対象システム300が状態「S2」のときにイベント「evt2」を入力すると、試験対象システム300は、動作「act2」を実行し、その後、状態「S3」に遷移する。
なお、「/」は、試験対象システム300がそのイベントを入力しても、無視し、動作も遷移もしないことを表わす。例えば、試験対象システム300が状態「S3」のときにイベント「evt1」を入力しても、試験対象システム300は無視し、状態「S3」のまま、次のイベントの入力を待つ。
また、「×」は、試験対象システム300がその状態のときにそのイベントを入力することが設計上起こり得ないことを表わす。例えば、試験対象システム300が状態「S1」のときにイベント「evt4」を入力することはあり得ない。したがって、もし、状態「S1]のときにイベント「evt4」を入力したのであれば、なんらかの異常が発生しているので、試験対象システム300は、エラー処理を実行する。
図4に示した状態遷移情報610によれば、試験対象システム300は、まず、状態「S1」になる。状態「S1」において試験対象システム300が入力を予定しているイベントは「evt1」だけである。試験対象システム300がイベント「evt1」を入力すると、動作「act1」を実行して、状態「S2」になる。状態「S2」において試験対象システム300が入力を予定しているイベントは「evt2」「evt3」の2種類がある。イベント「evt3」を入力した場合は、動作「act3」を実行後、再び状態「S2」になる。イベント「evt2」を入力した場合は、動作「act2」を実行後、状態「S3」になる。状態「S3」において試験対象システム300が入力を予定しているイベントは「evt4」である。試験対象システム300は、イベント「evt4」を入力すると、動作「act4」を実行して、終了状態になる。
このように、試験対象システム300が正常に動作することを予定しているイベントの入力順序は限られている。
正常イベント列生成部112は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した状態遷移情報610に基づいて、正常イベント列を生成する。
正常イベント列生成部112は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した正常イベント列を出力する。
この例において、状態「S2」は、複数種のイベントを入力する可能性がある状態である。このような場合、分岐が発生するので正常イベント列は1つとは限らない。その場合、正常イベント列生成部112は、複数の正常イベント列を生成する。
また、この例にはループがあるので、正常イベント列は無限に存在する。正常イベント列生成部112が生成する正常イベント列の数の上限をあらかじめ設定しておくか、1つの正常イベント列に含まれるイベントの数の上限をあらかじめ設定しておくなどして、正常イベント列生成部112が生成する正常イベント列の数を制限してもよい。
撹乱パターン記憶部122は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、撹乱パターン入力部121が入力した撹乱パターンを記憶する。
イベント列撹乱部130(制約に関する試験仕様生成部)は、撹乱パターン記憶部122が記憶した撹乱パターンに基づいて、正常イベント列生成部112が生成した正常イベント列を撹乱して、撹乱イベント列を生成する。
撹乱パターンとは、イベント列をどのように撹乱するかを表わす情報である。
イベント列撹乱部130は、CPU911などの処理装置を用いて、撹乱パターン記憶部122が記憶した撹乱パターンを入力する。
イベント列撹乱部130は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した撹乱パターンにしたがって、入力した正常イベント列を撹乱して、撹乱イベント列を生成する。
イベント列撹乱部130は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した撹乱イベント列を出力する。
例えば、イベント列撹乱部130が正常イベント列として、「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」という順序の4つのイベントからなるイベント列を入力したとする。
イベント列撹乱部130は、例えば、イベント列の順序を変更して(逆転処理)、「evt3」「evt1」「evt2」「evt4」という順序の4つのイベントからなる撹乱イベント列を生成する。あるいは、イベント列撹乱部130は、イベントを重複させて(重複処理)、「evt1」「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」という順序の5つのイベントからなる撹乱イベント列を生成する。あるいは、イベント列撹乱部130は、イベントを削除して(欠落処理)、「evt3」「evt2」「evt4」という順序の3つのイベントからなる撹乱イベント列を生成する。また、イベント列撹乱部130は、逆転処理・重複処理・欠落処理を組み合わせて、イベント列を撹乱し、撹乱イベント列を生成してもよい。
イベント列撹乱部130は、このように様々な方法でイベント列を撹乱し、撹乱イベント列を生成する。イベント列撹乱部130は、1つの正常イベント列から、様々な撹乱イベント列を生成する。
パラメータ記憶部142は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、パラメータ入力部141が入力したパラメータの設定パターンを記憶する。
パラメータ設定部150は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ記憶部142が記憶したパラメータの設定パターンに基づいて、イベント列撹乱部130が生成した撹乱イベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、パラメータを設定する。
試験手順とは、イベント列が表わす一連のイベントの各イベントに、パラメータ設定部150が設定したパラメータを付けたものである。
この例では、パラメータ記憶部142が「すべてのパラメータを上限値に設定する」「すべてのパラメータを下限値に設定する」の2つの設定パターンを記憶している。パラメータ設定部150は、パラメータ記憶部142が記憶した設定パターンに基づいて、1つの撹乱イベント列から、設定パターンの数と同じ2つの試験手順を生成する。すなわち、パラメータ設定部150が生成する試験手順の数は、(撹乱イベント列の数)×(パラメータ設定パターンの数)となる。
パラメータ設定部150は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ記憶部142が記憶したパラメータの設定パターンを入力する。
パラメータ設定部150は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した設定パターンに基づいて、入力した撹乱イベント列が表わす各イベントのパラメータを設定する。
パラメータ設定部150は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した撹乱イベント列と設定したパラメータとを含む試験手順を出力する。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ設定部150が出力した試験手順(撹乱イベント列及びパラメータ)を入力する。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した状態遷移情報に基づいて、入力した試験手順に対する試験規格(予定動作)を算出する。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、算出した試験規格(予定動作)を出力する。
このうち、「試験規格」の部分が、予定動作算出部180が算出した試験規格である。
次に、イベント「evt1(prm1=max)」を入力すると、試験対象システム300は、動作「act1」を実行し、状態「S2」へ遷移する。
次に、イベント「evt2(prm2=max)」を入力すると、試験対象システム300は、動作「act2」を実行し、状態「S3」へ遷移する。
次に、イベント「evt4(prm4=max)」を入力すると、試験対象システム300は、動作「act4」を実行し、終了状態へ遷移する。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、予定動作算出部180が出力した試験規格(予定動作)を入力する。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した試験手順と、入力した試験規格とを含む試験仕様を生成する。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した試験仕様を出力する。
動作検証部220は、CPU911などの処理装置を用いて、判定結果を含む試験結果540を出力する。動作検証部220が出力した試験結果540は、例えば、CRTなどの表示装置901に表示され、利用者が試験結果を確認する。
イベント列撹乱部130は、イベント列記憶部131と、イベント順序変更部132と、イベント重複部133と、イベント欠落部134とを有する。
イベント順序変更部132は、入力した撹乱パターンが表わす処理が逆転処理である場合、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列記憶部131が記憶したイベント列を入力する。
イベント順序変更部132は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの順序を変更する。
イベント順序変更部132は、CPU911などの処理装置を用いて、一連のイベントの順序を変更したイベント列を撹乱イベント列として出力する。
このように、イベント順序変更部132は、逆転処理をする。逆転とは、試験手順を構成する入力イベントのいくつかの順序を入れ替えるパターンである。
イベント重複部133は、入力した撹乱パターンが表わす処理が重複処理である場合、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列記憶部131が記憶したイベント列を入力する。
イベント重複部133は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントからイベントを選択し、選択したイベントを複数回入力するように変更する。
イベント重複部133は、CPU911などの処理装置を用いて、選択したイベントを重複させたイベント列を撹乱イベント列として出力する。
このように、イベント重複部133は、重複処理をする。重複とは、試験手順を構成する入力イベントのいくつかを重複させるパターンである。
イベント欠落部134は、入力した撹乱パターンが表わす処理が欠落処理である場合、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列記憶部131が記憶したイベント列を入力する。
イベント欠落部134は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントからイベントを選択し、選択したイベントを入力しないように変更する。
イベント欠落部134は、CPU911などの処理装置を用いて、イベントを削除したイベント列を撹乱イベント列として出力する。
このように、イベント欠落部134は、欠落処理をする。欠落とは、試験手順を構成する入力イベントのいくつかを欠落させるパターンである。
例えば、重複処理と逆転処理との組み合わせであれば、イベント列記憶部131が記憶した正常イベント列551を、イベント重複部133が撹乱して、撹乱イベント列を生成する。イベント重複部133が生成した撹乱イベント列は、正常イベント列551のイベントを重複させたものであり、イベント列記憶部131が記憶する。イベント列記憶部131が記憶した撹乱イベント列を、更に、イベント順序変更部132が撹乱して、撹乱イベント列を生成する。イベント順序変更部132が生成した撹乱イベント列は、正常イベント列551のイベントを重複させ、更に、順序を変更したものである。イベント順序変更部132が生成した撹乱イベント列をイベント列記憶部131が記憶し、撹乱イベント列552として出力する。
イベント順序パターンとは、イベント入力の順序をパターン化したイベント入力パターンである。イベント順序パターンは、値が可変な部分を定義したイベント順序パラメータを含む。イベント順序パラメータには、「対象イベント数」「重複イベント数」などがある。
パターン名「重複」は、イベント列が表わす一連のイベントのうち、2つのイベントを2回ずつ重複させる撹乱パターンを表わす。処理内容「重複(対象イベント数=2,重複イベント数=2)」のうち、「重複」は重複処理をすることを表わし、「対象イベント数=2」は重複させるイベントの数を表わし、「重複イベント数=2」は重複させるイベントの重複回数を表わす。
パターン名「欠落」は、イベント列が表わす一連のイベントのうち、1つのイベントを欠落させる撹乱パターンを表わす。処理内容「欠落(対象イベント数=1)」のうち、「欠落」は欠落処理をすることを表わし、「対象イベント数=1」は欠落させるイベントの数を表わす。
パターン名「欠落&逆転」は、2種類の撹乱処理(欠落処理と逆転処理)を組み合わせる撹乱パターンを表わす。処理内容のうち1行目の「欠落(対象イベント数=1)」は、最初に欠落処理により撹乱した撹乱イベント列を生成することを表わし、2行目の「逆転(対象イベント数=2)」は、欠落処理により撹乱された撹乱イベント列を、更に、逆転処理により撹乱することを表わしている。
これにより、既に入力した撹乱パターンに基づく試験をしたくないときは、その撹乱パターンを削除せず、フラグをオフにすればよい。その後、再び、その撹乱パターンに基づく試験をしたくなった場合、撹乱パターンを再び入力する必要はなく、フラグをオンにすればよい。
多数の撹乱パターンをあらかじめ入力しておけば、利用者は、そのなかから必要なものを選ぶだけでよいので、試験仕様の設計・作成工数を削減できる。また、試験仕様生成のノウハウを蓄積することができるので、試験仕様をより良いものにすることができる。
イベント列記憶部131は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、入力した正常イベント列を記憶する。
撹乱パターンが表わす撹乱処理の内容が逆転処理であると判定した場合、逆転処理S04へ進む。
撹乱パターンが表わす撹乱処理の内容が重複処理であると判定した場合、重複処理S05へ進む。
撹乱パターンが表わす撹乱処理の内容が欠落処理であると判定した場合、欠落処理S06へ進む。
撹乱パターンが表わす撹乱処理をすべて終了したと判定した場合、パターン完了判定工程S08へ進む。撹乱パターンが表わす撹乱処理をすべて終了した場合とは、例えば、撹乱パターンが表わす撹乱処理が、組み合わせ処理でない場合や、組み合わせ処理の最後の撹乱処理をした場合である。
撹乱パターンが表わす撹乱処理の途中であると判定した場合、撹乱処理判定工程S03に戻り、次の撹乱処理をする。撹乱パターンが表わす撹乱処理の途中である場合とは、例えば、撹乱パターンが表わす撹乱処理が、組み合わせ処理であって、最後の撹乱処理まで達していない場合である。
すべての撹乱パターンについての処理が完了したと判定した場合、撹乱イベント列整理工程S09へ進む。
まだ処理していない撹乱パターンがあると判定した場合、撹乱パターン取得工程S02に戻り、次の撹乱パターンについて処理をする。
これにより、同じ手順が除外される。
ここでは、一例として、イベント順序変更部132が対象イベント数として「3」を取得した場合について説明する。
ここでは、一例として、イベント順序変更部132がイベント列として「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」という順序の4つのイベントからなるイベント列を入力した場合について説明する。
この例において、イベント順序変更部132が「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」の4つのイベントから3つを選択する組み合わせは、全部で4通り(4C3)ある。イベント順序変更部132は、例えば、4通りの組み合わせ{evt1,evt3,evt2}、{evt1,evt3,evt4}、{evt1,evt2,evt4}、{evt3,evt2,evt4}のうちの1つである{evt1,evt3,evt2}を算出する。
この例において、イベント順序変更部132は、算出した組み合わせ{evt1,evt3,evt2}に含まれるイベント「evt1」「evt3」「evt2」を選択する。
この例において、イベント順序変更部132は、選択した3つのイベント「evt1」「evt3」「evt2」の順序を入れ替えたイベント列を生成する。3つのイベントの順序を入れ替えたイベント列は、全部で5通り(3P3−1)ある。イベント順序変更部132は、5通りのイベント列「evt1」「evt2」「evt3」「evt4」、「evt2」「evt1」「evt3」「evt4」、「evt2」「evt3」「evt1」「evt4」、「evt3」「evt1」「evt2」「evt4」、「evt3」「evt2」「evt1」「evt4」のうちの1つである「evt2」「evt1」「evt3」「evt4」を生成する。なお、5通りのイベント列のうち、3通りのイベント列「evt1」「evt2」「evt3」「evt4」、「evt2」「evt3」「evt1」「evt4」、「evt3」「evt1」「evt2」「evt4」は、実質的に2つのイベントの順序を入れ替えたイベント列であるから、これを除外し、残る2通りのイベント列「evt2」「evt1」「evt3」「evt4」、「evt3」「evt2」「evt1」「evt4」のなかから、イベント列を生成することとしてもよい。
順序変更工程S15で生成できるイベント列がまだあると判定した場合、順序変更工程S15に戻り、次のイベント列を生成する。
順序変更工程S15で生成できるイベント列をすべて生成したと判定した場合、第二繰り返し判定工程S18へ進む。
この例において、順序変更工程S15で生成できるイベント列は、5通り(あるいは2通り)あるので、順序変更工程S15〜生成完了判定工程S17の処理を5回(あるいは2回)繰り返して、すべての順序についてのイベント列を生成する。
組み合わせ算出工程S13で算出できるイベントの組み合わせがまだあると判定した場合、組み合わせ算出工程S13に戻り、次の組み合わせを算出する。
組み合わせ算出工程S13で算出できるすべての組み合わせについての処理が完了したと判定した場合、第三繰り返し判定工程S19へ進む。
この例において、組み合わせ算出工程S13で算出できる組み合わせは4通りあるので、組み合わせ算出工程S13〜第二繰り返し判定工程S18の処理を4回繰り返す。
イベント列入力工程S12で入力できるイベント列がまだあると判定した場合、イベント列入力工程S12に戻り、次のイベント列を入力する。
イベント列入力工程S12で入力できるすべてのイベント列についての処理が完了したと判定した場合、逆転処理を終了する。
ここでは、一例として、イベント重複部133が対象イベント数として「2」を取得した場合について説明する。
ここでは、一例として、イベント重複部133が重複イベント数として「2」を取得した場合について説明する。
ここでは、一例として、イベント重複部133がイベント列として「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」という順序の4つのイベントからなるイベント列を入力した場合について説明する。
この例において、イベント重複部133が「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」の4つのイベントから2つを選択する組み合わせは、全部で6通り(4C2)ある。イベント重複部133は、例えば、6通りの組み合わせ{evt1,evt3}、{evt1,evt2}、{evt1,evt4}、{evt3,evt2}、{evt3,evt4}、{evt2,evt4}のうちの1つである{evt1,evt3}を算出する。
この例において、イベント重複部133は、算出した組み合わせ{evt1,evt3}に含まれるイベント「evt1」「evt3」を選択する。
この例において、イベント重複部133は、選択した2つのイベント「evt1」「evt3」を2回ずつ重複させたイベント列「evt1」「evt1」「evt3」「evt3」「evt2」[evt4」を生成する。
組み合わせ算出工程S24で算出できるイベントの組み合わせがまだあると判定した場合、組み合わせ算出工程S24に戻り、次の組み合わせを算出する。
組み合わせ算出工程S24で算出できるすべての組み合わせについての処理が完了したと判定した場合、第三繰り返し判定工程S29へ進む。
この例において、組み合わせ算出工程S24で算出できる組み合わせは6通りあるので、組み合わせ算出工程S24〜第二繰り返し判定工程S28の処理を6回繰り返す。
イベント列入力工程S23で入力できるイベント列がまだあると判定した場合、イベント列入力工程S23に戻り、次のイベント列を入力する。
イベント列入力工程S23で入力できるすべてのイベント列についての処理が完了したと判定した場合、重複処理を終了する。
ここでは、一例として、イベント欠落部134が対象イベント数として「1」を取得した場合について説明する。
ここでは、一例として、イベント欠落部134がイベント列として「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」という順序の4つのイベントからなるイベント列を入力した場合について説明する。
この例において、イベント欠落部134が「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」の4つのイベントから1つを選択する組み合わせは、全部で4通り(4C1)ある。イベント欠落部134は、例えば、4通りの組み合わせ{evt1}、{evt3}、{evt4}、{evt2}のうちの1つである{evt1}を算出する。
この例において、イベント欠落部134は、算出した組み合わせ{evt1}に含まれるイベント「evt1」を選択する。
この例において、イベント欠落部134は、選択した1つのイベント「evt1」を削除したイベント列「evt3」「evt2」[evt4」を生成する。
組み合わせ算出工程S33で算出できるイベントの組み合わせがまだあると判定した場合、組み合わせ算出工程S33に戻り、次の組み合わせを算出する。
組み合わせ算出工程S33で算出できるすべての組み合わせについての処理が完了したと判定した場合、第三繰り返し判定工程S38へ進む。
この例において、組み合わせ算出工程S33で算出できる組み合わせは4通りあるので、組み合わせ算出工程S33〜第二繰り返し判定工程S37の処理を4回繰り返す。
イベント列入力工程S32で入力できるイベント列がまだあると判定した場合、イベント列入力工程S32に戻り、次のイベント列を入力する。
イベント列入力工程S32で入力できるすべてのイベント列についての処理が完了したと判定した場合、欠落処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、図10に示した3つの撹乱パターンに基づいて、イベント列撹乱部130が正常イベント列の一つである「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」を撹乱し、パラメータ設定部150がパラメータの設定パターンの一つである「上限」に基づいてパラメータを設定したものである。
なお、この例では、もとの正常イベント列から生成した試験仕様(試験分類「機能試験」)も一緒に出力している。異常対応試験と同時に、機能試験も行うためである。しかし、試験仕様生成装置100は、正常イベント列に基づく試験仕様は出力しないこととしてもよい。
また、パラメータの設定パターンが複数あれば、その分、試験仕様の数が増える。例えば、パラメータの設定パターンが5個あれば、試験仕様の数は5倍の160個になる。更に、正常イベント列も一つではないので、試験仕様生成装置100は多くの数の試験仕様を生成する。
入力したイベントにしたがって動作する試験対象システム300が所期の動作をするか否かを試験するため、試験対象システム300に入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様510を生成する試験仕様生成装置100において、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、イベント列撹乱部130と、試験仕様出力部190とを有することを特徴とする。
イベント列撹乱部130は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列(正常イベント列551)を入力し、入力したイベント列を撹乱して、撹乱イベント列552とすることを特徴とする。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列撹乱部130が撹乱した撹乱イベント列552をイベント列として含む試験仕様510を出力することを特徴とする。
イベント順序変更部132は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの順序を変更して、撹乱イベント列を生成することを特徴とする。
イベント重複部133は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントのうちから選択したイベントを重複させて、撹乱イベント列を生成することを特徴とする。
イベント欠落部134は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントのうちから選択したイベントを削除して、撹乱イベント列を生成することを特徴とする。
正常イベント列生成部112は、CPU911などの処理装置を用いて、試験対象システム300が正常に動作することを予定している順序を、一連のイベントの順序とするイベント列を生成して、正常イベント列551とすることを特徴とする。
イベント列撹乱部130は、CPU911などの処理装置を用いて、正常イベント列生成部112が生成した正常イベント列551を入力することを特徴とする。
状態遷移記憶部111は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、試験対象システム300の状態611と、上記状態において試験対象システム300が入力するイベント612と、上記状態において試験対象システム300が上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態(遷移先状態614)とを表わす状態遷移情報610を記憶することを特徴とする。
正常イベント列生成部112は、CPU911などの処理装置を用いて、状態遷移記憶部111が記憶した状態遷移情報610に基づいて、正常イベント列551を生成することを特徴とする。
状態遷移記憶部111は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、試験対象システム300の状態611と、上記状態において試験対象システム300が入力するイベント612と、上記状態において試験対象システム300が上記イベントを入力したときにすべき動作613と、上記状態において試験対象システム300が上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態(遷移先状態614)とを表わす状態遷移情報610を記憶することを特徴とする。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列撹乱部130が生成した撹乱イベント列552が表わす一連のイベントを試験対象システム300に入力したとき試験対象システム300がすべき動作を算出して、予定動作(試験規格)とすることを特徴とする。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、予定動作算出部180が算出した予定動作(試験規格)を更に含む試験仕様510を出力することを特徴とする。
試験仕様生成装置100と、試験装置200とを備えることを特徴とする。
試験装置200は、情報を処理するCPU911などの処理装置と、イベント発生部210と、動作検証部220とを有することを特徴とする。
イベント発生部210は、CPU911などの処理装置を用いて、試験仕様生成装置100が出力した試験仕様510が表わす一連のイベントにしたがって、試験対象システム300にイベント520を入力することを特徴とする。
動作検証部220は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント発生部210がイベントを入力した試験対象システム300の動作結果530を入力し、入力した動作結果が予定通りか否かを判定することを特徴とする。
情報を処理するCPU911などの処理装置を有する試験仕様生成装置100が、入力したイベントにしたがって動作する試験対象システム300が所期の動作をするか否かを試験するため、試験対象システム300に入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様510を生成する試験仕様生成方法において、
CPU911などの処理装置が、イベント列(正常イベント列551)を入力することを特徴とする。
CPU911などの処理装置が、入力したイベント列を撹乱して、撹乱イベント列552とすることを特徴とする。
CPU911などの処理装置が、撹乱した撹乱イベント列をイベント列として含む試験仕様510を出力することを特徴とする。
試験対象システム300の動作仕様を検証するための試験仕様を生成する試験仕様生成装置100において、
試験対象システム300へのイベント入力の順序に関する制約をパターン化したイベント順序パターン(撹乱パターン)を用い、
イベント順序パターンの中で値が可変な部分をイベント順序パラメータとして定義し、
試験対象システムの動作仕様を記述した状態遷移図を解析する解析部(正常イベント列生成部112・予定動作算出部180)と、
状態遷移図に定義した制約を解析する解析部(予定動作算出部180)と、
状態遷移図を元に試験手順(正常イベント列)を抽出する抽出部(正常イベント列生成部112)と、
試験手順を構成するイベントに対する試験規格を指定する指定部(予定動作算出部180)と、
試験手順、制約、イベント順序パターン、イベント順序パラメータを組み合わせて制約に関する試験手順(撹乱イベント列)を生成する生成部(イベント列撹乱部130)と、
生成した試験手順を集約して試験仕様を出力する出力部(試験仕様出力部190)と、
を備えることを特徴とする。
イベント順序パターン(撹乱パターン)を用い、試験手順を構成するイベントの順序を逆転させた試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント順序パターン(撹乱パターン)を用い、試験手順を構成するイベントを重複させた試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント順序パターン(撹乱パターン)を用い、試験手順を構成するイベントを欠落させた試験仕様を生成することを特徴とする。
また、試験対象システムへのイベント入力の順序として考えられる、さまざまな組合せに関する試験仕様を生成するので、順序とタイミングに関するシステム動作の検証もれを防ぎ、残存不具合を減らすことができる。
特に、異常なイベント列の入力により発生する不具合を検証できるので、試験仕様の有効性を確保できる。
試験対象システム300の動作仕様を検証するための試験仕様を生成する試験仕様生成装置において、
イベント順序パターンを管理する管理部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
イベント順序パラメータを管理する管理部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
試験仕様生成処理(撹乱処理)を管理する管理部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
を備えることを特徴とする。
定義済みのイベント入力パターンの組み合わせを追加する追加部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
定義済みのイベント入力パラメータの組み合わせを追加する追加部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
定義済みの試験仕様生成処理(撹乱処理)の組み合わせを追加する追加部(撹乱パターン入力部121・撹乱パターン記憶部122)と、
を備えることを特徴とする。
また、試験対象システムの試験仕様を生成するためのイベント入力のパターンおよびパラメータ、これに関する試験仕様生成処理をより良いものへと保守できるので、制約に関するシステム動作の検証もれを防ぎ、残存不具合を減らすことができる。
実施の形態2について、図19〜図31を用いて説明する。
なお、実施の形態1で説明した試験システム800の機能ブロックと共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
タイミングパターン記憶部162は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、タイミングパターン入力部161が入力したタイミングパターンを記憶する。
タイミング設定部170(制約に関する試験仕様生成部)は、CPU911などの処理装置を用いて、タイミングパターン記憶部162が記憶したタイミングパターンに基づいて、パラメータ設定部150が生成した試験手順に含まれる正常イベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、入力タイミングを設定する。入力タイミングとは、試験対象システム300にイベントを入力するタイミングである。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ設定部150が出力した試験手順を入力する。パラメータ設定部150が出力した試験手順には、正常イベント列生成部112が出力した正常イベント列と、パラメータ設定部150が設定したパラメータとが含まれている。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したタイミングパターンに基づいて、入力した試験手順に含まれる正常イベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、入力タイミングを設定する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した試験手順と、設定した入力タイミングとを出力する。
ここで、試験手順は、正常イベント列をもとに生成したものなので、イベントの順序は、試験対象システム300が正常に動作することを予定している順序である。しかし、イベントを入力するタイミングは、滞留時間(制約条件)内であるとは限らないので、予定動作が異なる場合がある。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、タイミング設定部170が出力した試験手順(正常イベント列及びパラメータ)と入力タイミングとを入力する。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した状態遷移情報に基づいて、入力した試験手順に対する試験規格(予定動作)を算出する。このとき、予定動作算出部180は、状態遷移情報に含まれる滞留時間(制約条件)についての情報に基づいて、入力タイミングにしたがって試験対象システム300にイベントを入力した場合の試験規格(予定動作)を算出する。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、算出した試験規格(予定動作)を出力する。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した試験手順と入力タイミングと試験規格とを含む試験仕様を生成する。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した試験仕様510を出力する。
実施の形態1で説明した試験仕様と比較すると、入力タイミングの欄が増えている。
この例において、入力タイミングは、前のイベントを入力してからの経過時間を用いて表わされている。例えば、試験手順名「手順2上限周期1」において、2番目のイベント「evt3」は、1番目のイベント「evt1」を入力してから、時間「t1」が経過した後に入力することを示している。
イベント到着パターンとは、イベント入力のタイミングをパターン化したものである。イベント到着パターンは、値が可変な部分を定義したイベント到着パラメータを含む。イベント到着パラメータには、「周期」「ジッタ」「最小間隔」「最大間隔」「密度」「対象イベント数」などがある。イベント到着パラメータのなかには、複数の値を指定できるものもある。
なお、この例では、間隔の指定単位が「秒」であるが、異なる単位(例えば「ミリ秒」)であってもよいし、単位を指定する記号をつけて複数の単位を使い分けられるようにしてもよい。
タイミング設定部170は、状態遷移記憶部111が記憶した状態遷移情報を解析して、滞留時間を取得し、入力タイミングを設定する。
なお、ゆらぎを足した入力間隔を順番に用いるのではなく、ランダムな順序に入れ替えて用いてもよいし、順序を入れ替えたすべての場合について入力タイミングを設定してもよい。その場合、タイミング設定部170は、この1つのタイミングパターンにより、1つの正常イベント列に対して、12通り(=3P3×2)の入力タイミングを設定することになる。
パターン名「周期的B」の場合と同様、周期は、状態遷移記憶部111が記憶した状態遷移情報における滞留時間を参照している。ただし、この例では、状態「S1」の滞留時間を参照するので、基本となる入力間隔は、「T1」である。
また、ジッタは、基本となる入力間隔に対するパーセンテージで指定している。したがって、この例では、(T1×(−1%))、(T1×(+1%))の2通りのゆらぎがあり、したがって、入力間隔は、(T1×0.99)と、(T1×1.01)との2通りとなる。
この例では、タイミングパターンとして、上述した「周期的」を指定した場合の処理について説明する。
なお、試験結果の可読性を高めるため、引数取得工程S41で取得した周期が複数ある場合、タイミング設定部170は、取得した周期を昇順または降順に並べ替え、周期が短い順あるいは長い順に選択することとしてもよい。
まだ入力タイミングを設定していないイベントがあると判定した場合、イベント選択工程S44に戻り、まだ選択していないイベントを選択する。
すべてのイベントに入力タイミングを設定したと判定した場合、タイミング出力工程S47へ進む。
まだ処理していない周期があると判定した場合、周期選択工程S43に戻り、まだ選択していない周期を選択する。
すべての周期について、入力タイミングの設定処理が終わったと判定した場合、第二繰り返し判定工程S49へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程S42に戻り、次のイベント列(試験手順)を入力する。
入力すべきイベント列をすべて入力し、処理が完了したと判定した場合、タイミング設定処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、正常イベント列「手順2」(「evt1」「evt3」「evt2」[evt4」)と、パラメータの設定パターン「上限」とに基づいてパラメータ設定部150が出力した試験手順に、タイミングパターン「周期的(周期={5,10,15})」に基づいて、タイミング設定部170が入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格を算出したものである。
この例では、タイミングパターンとして、上述の「不規則」を指定した場合の処理について説明する。
タイミング設定部170は、例えば、引数取得工程S51で取得したジッタから、ジッタを順に選択し、周期選択工程S53で選択した周期と選択したジッタとを合計することにより、次のイベントの入力までの間隔を算出し、イベントの入力タイミングとする。
まだ入力タイミングを設定していないイベントがあると判定した場合、イベント選択工程S54に戻り、次のイベントを選択する。
すべてのイベントに入力タイミングを設定したと判定した場合、タイミング出力工程S58へ進む。
また処理していない周期があると判定した場合、周期選択工程S53に戻り、まだ選択していない周期を選択する。
すべての周期について、入力タイミングの設定処理が終わったと判定した場合、第二繰り返し判定工程S60へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程S52に戻り、次のイベント列(試験手順)を入力する。
入力すべきイベント列をすべて入力し、処理が完了したと判定した場合、タイミング設定処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、正常イベント列「手順2」と、パラメータの設定パターン「上限」とに基づいてパラメータ設定部150が出力した試験手順に、タイミングパターン「不規則(周期={10,15},ジッタ=(−2,0,2))」に基づいて、タイミング設定部170が入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格を算出したものである。
この例では、タイミングパターンとして、上述の「制限」を指定した場合の処理について説明する。
組み合わせ算出工程S63で算出できるイベントの組み合わせがまだあると判定した場合、組み合わせ算出工程S63に戻り、次の組み合わせを算出する。
組み合わせ算出工程S63で算出できるすべての組み合わせについての処理が完了したと判定した場合、第二繰り返し判定工程S70へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程S62に戻り、次のイベント列(試験手順)を入力する。
入力すべきイベント列をすべて入力し、処理が完了したと判定した場合、タイミング設定処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、正常イベント列「手順2」と、パラメータの設定パターン「上限」とに基づいてパラメータ設定部150が出力した試験手順に、タイミングパターン「制限A(最小間隔=5,最大間隔=15,対象イベント数=2)」に基づいて、タイミング設定部170が入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格を算出したものである。
この例では、正常イベント列のイベント数が「4」、対象イベント数が「2」なので、4つのイベントから2つのイベントを選択する組み合わせの数(4C2)と同じ数である6通りの試験を実施する試験仕様を生成する。
この例では、タイミングパターンとして、上述した「バースト」を指定した場合の処理について説明する。
タイミング設定部170は、例えば、所定時間(例えば「1秒」)を、密度選択工程S73で選択した密度で割ることにより、イベントの入力間隔を算出し、イベントの入力タイミングとする。
まだ入力タイミングを設定していないイベントがあると判定した場合、イベント選択工程S74に戻り、まだ選択していないイベントを選択する。
すべてのイベントに入力タイミングを設定したと判定した場合、タイミング出力工程S78へ進む。
まだ処理していない密度があると判定した場合、密度選択工程S73に戻り、まだ選択していない密度を選択する。
すべての密度について、入力タイミングの設定処理が終わったと判定した場合、第二繰り返し工程S80へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程S72に戻り、次のイベント列を入力する。
入力すべきイベント列をすべて入力し、処理が完了したと判定した場合、タイミング設定処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、正常イベント列「手順2」と、パラメータの設定パターン「上限」とに基づいてパラメータ設定部150が出力した試験手順に、タイミングパターン「バースト(密度={10,50})」に基づいて、タイミング設定部170が入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格を算出したものである。
この例では、タイミングパターンとして、「散発」を指定した場合の処理について説明する。
ここで、内部パターンとして指定したタイミングパターンは一つであっても、そのタイミングパターンにより設定される入力タイミングが複数ある場合、それぞれを独立した内部パターンとして扱う。
入力タイミングを設定したイベントの数が、引数取得工程S81で取得した対象イベント数より少ないと判定した場合、内部タイミング算出工程S86へ進む。
入力タイミングを設定したイベントの数が、引数取得工程S81で取得した対象イベント数と等しいと判定した場合、外部タイミング算出工程S88へ進む。
なお、タイミング設定部170は、パターン選択工程S73で新たなパターンの組み合わせを選択したときに、入力タイミングを設定したイベントの数を0にリセットする。また、入力タイミングを設定したイベントの数が対象イベント数と等しいと判定した場合にも、タイミング設定部170は、入力タイミングを設定したイベントの数を0にリセットする。
また、タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力タイミングを設定したイベントの数に1を加える。
その後、設定完了判定工程S90へ進む。
また、タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力タイミングを設定したイベントの数に1を加える。
まだ入力タイミングを設定していないイベントがあると判定した場合、イベント選択工程S84に戻り、次のイベントを選択する。
すべてのイベントに入力タイミングを設定したと判定した場合、タイミング出力工程S91へ進む。
まだ処理していない組み合わせがあると判定した場合、パターン選択工程S83に戻り、まだ選択していない組み合わせを選択する。
すべての組み合わせについて、入力タイミングの設定処理が終わったと判定した場合、第二繰り返し判定工程S93へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程S82に戻り、次のイベント列を入力する。
入力すべきイベント列すべてを入力し、処理が完了したと判定した場合、タイミング設定処理を終了する。
この例に示した試験仕様は、正常イベント列「手順2」と、パラメータの設定パターン「上限」とに基づいてパラメータ設定部150が出力した試験手順に、タイミングパターン「散発(内部周期={5,7},対象イベント数=2,外部周期={10,15})」に基づいて、タイミング設定部170が入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格を算出したものである。
この例において、内部周期が2通り、外部周期が2通りなので、全部で4通り(=2×2)の試験を実施する試験仕様を生成する。
入力したイベントにしたがって動作する試験対象システム300が所期の動作をするか否かを試験するため、試験対象システム300に入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様510を生成する試験仕様生成装置100において、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、タイミング設定部170と、試験仕様出力部190とを有することを特徴とする。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列(正常イベント列)を入力し、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて入力タイミングを設定することを特徴とする。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、上記イベント列(正常イベント列)と、タイミング設定部170が設定した入力タイミングとを含む試験仕様510を出力することを特徴とする。
状態遷移記憶部111は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、試験対象システム300の状態と、上記状態において試験対象システム300が入力するイベントと、上記状態において試験対象システム300が上記イベントを入力するタイミングに関する制約条件と、上記状態において試験対象システム300が上記制約条件を満たすタイミングで上記イベントを入力したときにすべき動作と、上記状態において試験対象システム300が上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態とを表わす状態遷移情報610を記憶することを特徴とする。
予定動作算出部180は、CPU911などの処理装置を用いて、タイミング設定部170が設定した入力タイミングで試験対象システム300にイベントを入力したとき試験対象システム300がすべき動作を算出して、予定動作とすることを特徴とする。
試験仕様出力部190は、CPU911などの処理装置を用いて、予定動作算出部180が算出した予定動作を更に含む試験仕様を出力することを特徴とする。
試験仕様生成装置100と、試験装置200とを備えることを特徴とする。
試験装置200は、情報を処理するCPU911などの処理装置と、イベント発生部210と、動作検証部220とを有することを特徴とする。
イベント発生部210は、CPU911などの処理装置を用いて、試験仕様生成装置100が出力した試験仕様510が表わす一連のイベント及び入力タイミングにしたがって、試験対象システム300にイベント520を入力することを特徴とする。
動作検証部220は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント発生部210がイベントを入力した試験対象システム300の動作結果530を入力し、入力した動作結果が予定通りか否かを判定することを特徴とする。
情報を処理するCPU911などの処理装置を有する試験仕様生成装置100が、入力したイベントにしたがって動作する試験対象システム300が所期の動作をするか否かを試験するため、試験対象システム300に入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成方法において、
CPU911などの処理装置が、イベント列(正常イベント列)を入力することを特徴とする。
CPU911などの処理装置が、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて入力タイミングを設定することを特徴とする。
CPU911などの処理装置が、上記イベント列と、設定した入力タイミングとを含む試験仕様を出力することを特徴とする。
イベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、試験手順を構成するイベントを周期的に入力する試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、試験手順を構成するイベントをジッタ(時間的ゆらぎ)のある周期で入力する試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、試験手順を構成するイベントを最小間隔と最大間隔を規定して入力する試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、試験手順を構成するイベントを単位時間当たりの入力密度を規定して入力する試験仕様を生成することを特徴とする。
イベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、試験手順を構成するイベントを内部周期と外部周期を規定して入力する試験仕様を生成することを特徴とする。
また、試験対象システムへのイベント入力のタイミングとして考えられる、さまざまな組合せに関する試験仕様を生成するので、タイミングに関するシステム動作の検証もれを防ぎ、残存不具合を減らすことができる。
特に、イベント入力の微妙なタイミングにより発生する不具合を検証できるので、試験仕様の有効性を確保できる。
実施の形態3について、図32を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2で説明した試験システム800の機能ブロックと共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ設定部150が出力した試験手順を入力する。パラメータ設定部150が出力した試験手順には、イベント列撹乱部130が撹乱した撹乱イベント列と、パラメータ設定部150が設定したパラメータとが含まれている。なお、撹乱イベント列には、もととなった正常イベント列が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したタイミングパターンに基づいて、入力した試験手順に含まれる撹乱イベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、入力タイミングを設定する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した試験手順と、設定した入力タイミングとを出力する。
この実施の形態における試験仕様生成装置100は、試験対象システム300に異常な順序かつ様々なタイミングでイベントを入力することにより、試験対象システム300の動作を試験する試験仕様を生成する。
また、イベントの入力順序の撹乱パターンや、入力タイミングの設定パターンを、あらかじめ入力しておくことにより、試験仕様生成装置100が試験仕様を生成するので、試験仕様を生成する手間を削減できる。
試験対象システム300へのイベント入力の順序に関する制約をパターン化したイベント順序パターン(撹乱パターン)を用い、
試験対象システムへのイベント入力のタイミングに関する制約をパターン化したイベント到着パターン(タイミングパターン)を用い、
状態遷移図に定義した時間制約を解析する解析部(タイミング設定部170)と、
試験手順とイベント順序パターンを組み合わせて順序に関する試験仕様を生成する生成部(イベント列撹乱部130)と、
試験手順、時間制約、イベント到着パターンを組み合わせてタイミングに関する試験仕様を生成する生成部(タイミング設定部170)と、
を備えることを特徴とする。
また、試験対象システムへのイベント入力の順序とタイミングとして考えられる、さまざまな組合せに関する試験仕様を生成するので、順序とタイミングに関するシステム動作の検証もれを防ぎ、残存不具合を減らすことができる。
実施の形態4について、図33〜図36を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3で説明した機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
イベント列反復部175は、CPU911などの処理装置を用いて、パラメータ設定部150が出力した試験手順を入力する。パラメータ設定部150が出力した試験手順には、イベント列撹乱部130が撹乱した撹乱イベント列と、パラメータ設定部150が設定したパラメータとが含まれている。
イベント列反復部175は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したタイミングパターンが、イベントの反復試験を指定するパターンであるか否かを判定する。
タイミングパターンが反復試験を指定する場合、イベント列反復部175は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した撹乱イベント列が表わす一連のイベントを、タイミングパターンが表わす反復回数に基づいて、複数回繰り返すイベント列(反復イベント列)を生成する。
イベント列反復部175は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した反復イベント列を含む試験手順を出力する。
なお、タイミングパターンが反復試験を指定しない場合、イベント列反復部175は、入力した試験手順をそのまま出力する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列反復部175が出力した試験手順を入力する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力したタイミングパターンに基づいて、入力した試験手順に含まれる撹乱イベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、入力タイミングを設定する。
タイミング設定部170は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した試験手順と、設定した入力タイミングとを出力する。
このような場合、1回1回の動作を独立に試験すると正常に動作するが、繰り返し試験をすると、誤動作をする可能性があるので、最初に戻って繰り返しイベントを入力する試験をする必要がある。その場合、一連の動作が終わってから、次のサイクルが始まるまでのタイミングが重要である場合がある。
また、この例のように、入力タイミングは、繰り返しと無関係に指定してもよい。
繰り返しの指定が反復回数であると判定した場合、反復イベント列生成工程T16へ進む。
繰り返しの指定が総イベント数であると判定した場合、イベント数算出工程T14へ進む。
まだ入力すべきイベント列があると判定した場合、イベント列入力工程T12に戻り、次のイベント列(試験手順)を入力する。
入力すべきイベント列をすべて入力し、処理が完了したと判定した場合、反復処理を終了する。
この例において、イベント列反復部175は、イベント列が表わす一連のイベント「evt1」「evt3」「evt2」「evt4」を3回繰り返す反復イベント列を生成し、生成した反復イベント列を含む試験手順を出力する。
タイミング設定部170がイベントの入力タイミングを設定し、予定動作算出部180が試験規格(予定動作)を算出して、試験仕様出力部190が試験仕様を出力する。
また、タイミングパターンとして、「周期的」や「制限」など、他のパターンを指定したり、「散発」の「対象イベント数」として「単位イベント数」以外を指定したりすることにより、更に様々なパターンで、繰り返し試験をすることができる。
イベント列反復部175は、CPU911などの処理装置を用いて、イベント列を入力し、入力したイベント列が表わす一連のイベントを所定の回数繰り返すイベント列を生成して、反復イベント列とすることを特徴とする。
タイミング設定部170は、イベント列反復部175が生成した反復イベント列において、上記イベント列が表わす一連のイベントの最初のイベントについて、上記イベント列が表わす一連のイベントの最後のイベントの入力から、所定の時間が経過したタイミングを、入力タイミングとして設定することを特徴とする。
Claims (20)
- 入力したイベントにしたがって動作する試験対象システムが所期の動作をするか否かを試験するため、上記試験対象システムに入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成装置において、
情報を処理する処理装置と、イベント列撹乱部と、試験仕様出力部とを有し、
上記イベント列撹乱部は、上記処理装置を用いて、イベント列を入力し、入力したイベント列を撹乱して、撹乱イベント列とし、
上記試験仕様出力部は、上記処理装置を用いて、上記イベント列撹乱部が撹乱した撹乱イベント列をイベント列として含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする試験仕様生成装置。 - 上記イベント列撹乱部は、イベント順序変更部を有し、
上記イベント順序変更部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの順序を変更して、撹乱イベント列を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の試験仕様生成装置。 - 上記イベント列撹乱部は、イベント重複部を有し、
上記イベント重複部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントのうちから選択したイベントを重複させて、撹乱イベント列を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の試験仕様生成装置。 - 上記イベント列撹乱部は、イベント欠落部を有し、
上記イベント欠落部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントのうちから選択したイベントを削除して、撹乱イベント列を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の試験仕様生成装置。 - 上記試験仕様生成装置は、更に、正常イベント列生成部を有し、
上記正常イベント列生成部は、上記処理装置を用いて、上記試験対象システムが正常に動作することを予定している順序を、一連のイベントの順序とするイベント列を生成して、正常イベント列とし、
上記イベント列撹乱部は、上記処理装置を用いて、上記正常イベント列生成部が生成した正常イベント列を入力する
ことを特徴とする請求項1に記載の試験仕様生成装置。 - 上記試験仕様生成装置は、更に、情報を記憶する記憶装置と、状態遷移記憶部とを有し、
上記状態遷移記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記試験対象システムの状態と、上記状態において上記試験対象システムが入力するイベントと、上記状態において上記試験対象システムが上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態とを表わす状態遷移情報を記憶し、
上記正常イベント列生成部は、上記処理装置を用いて、上記状態遷移記憶部が記憶した状態遷移情報に基づいて、正常イベント列を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の試験仕様生成装置。 - 上記試験仕様生成装置は、更に、予定動作算出部を有し、
上記状態遷移記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記試験対象システムの状態と、上記状態において上記試験対象システムが入力するイベントと、上記状態において上記試験対象システムが上記イベントを入力したときにすべき動作と、上記状態において上記試験対象システムが上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態とを表わす状態遷移情報を記憶し、
上記予定動作算出部は、上記処理装置を用いて、上記イベント列撹乱部が生成した撹乱イベント列が表わす一連のイベントを上記試験対象システムに入力したとき上記試験対象システムがすべき動作を算出して、予定動作とし、
上記試験仕様出力部は、上記処理装置を用いて、上記予定動作算出部が算出した予定動作を更に含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の試験仕様生成装置。 - 入力したイベントにしたがって動作する試験対象システムが所期の動作をするか否かを試験するため、上記試験対象システムに入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成装置において、
情報を処理する処理装置と、タイミング設定部と、試験仕様出力部とを有し、
上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、イベント列を入力し、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて入力タイミングを設定し、
上記試験仕様出力部は、上記処理装置を用いて、上記イベント列と、上記タイミング設定部が設定した入力タイミングとを含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする試験仕様生成装置。 - 上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、上記各イベントの前に入力したイベントの入力から所定の時間が経過したタイミングを、入力タイミングとして設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、上記各イベントの前に入力したイベントの入力から所定の時間が経過したタイミングに対して、所定のゆらぎを含むタイミングを、入力タイミングとして設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、上記各イベントの前に入力したイベントの入力から、所定の最小間隔以上所定の最大間隔以下の時間が経過したタイミングを、入力タイミングとして設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて、所定の時間内に所定の数のイベントを入力するよう、入力タイミングを設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記タイミング設定部は、上記処理装置を用いて、入力したイベント列が表わす一連のイベントのうち、所定の数のイベントを入力した後のイベントについて、上記所定の数のイベントの入力から、所定の時間が経過したタイミングを、入力タイミングとして設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記試験仕様生成装置は、更に、イベント列反復部を有し、
上記イベント列反復部は、上記処理装置を用いて、イベント列を入力し、入力したイベント列が表わす一連のイベントを所定の回数繰り返すイベント列を生成して、反復イベント列とし、
上記タイミング設定部は、上記イベント列反復部が生成した反復イベント列において、上記イベント列が表わす一連のイベントの最初のイベントについて、上記イベント列が表わす一連のイベントの最後のイベントの入力から、所定の時間が経過したタイミングを、入力タイミングとして設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 上記試験仕様生成装置は、更に、情報を記憶する記憶装置と、状態遷移記憶部と、予定動作算出部とを有し、
上記状態遷移記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記試験対象システムの状態と、上記状態において上記試験対象システムが入力するイベントと、上記状態において上記試験対象システムが上記イベントを入力するタイミングに関する制約条件と、上記状態において上記試験対象システムが上記制約条件を満たすタイミングで上記イベントを入力したときにすべき動作と、上記状態において上記試験対象システムが上記イベントを入力したときに遷移すべき遷移先の状態とを表わす状態遷移情報を記憶し、
上記予定動作算出部は、上記処理装置を用いて、上記タイミング設定部が設定した入力タイミングで上記試験対象システムにイベントを入力したとき上記試験対象システムがすべき動作を算出して、予定動作とし、
上記試験仕様出力部は、上記処理装置を用いて、上記予定動作算出部が算出した予定動作を更に含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする請求項8に記載の試験仕様生成装置。 - 請求項1に記載の試験仕様生成装置と、試験装置とを備え、
上記試験装置は、情報を処理する処理装置と、イベント発生部と、動作検証部とを有し、
上記イベント発生部は、上記処理装置を用いて、上記試験仕様生成装置が出力した試験仕様が表わす一連のイベントにしたがって、上記試験対象システムにイベントを入力し、
上記動作検証部は、上記処理装置を用いて、上記イベント発生部がイベントを入力した試験対象システムの動作結果を入力し、入力した動作結果が予定通りか否かを判定する
ことを特徴とする試験システム。 - 請求項8に記載の試験仕様生成装置と、試験装置とを備え、
上記試験装置は、情報を処理する処理装置と、イベント発生部と、動作検証部とを有し、
上記イベント発生部は、上記処理装置を用いて、上記試験仕様生成装置が出力した試験仕様が表わす一連のイベント及び入力タイミングにしたがって、上記試験対象システムにイベントを入力し、
上記動作検証部は、上記処理装置を用いて、上記イベント発生部がイベントを入力した試験対象システムの動作結果を入力し、入力した動作結果が予定通りか否かを判定する
ことを特徴とする試験システム。 - 情報を処理する処理装置を有する試験仕様生成装置が、入力したイベントにしたがって動作する試験対象システムが所期の動作をするか否かを試験するため、上記試験対象システムに入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成方法において、
上記処理装置が、イベント列を入力し、
上記処理装置が、入力したイベント列を撹乱して、撹乱イベント列とし、
上記処理装置が、撹乱した撹乱イベント列をイベント列として含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする試験仕様生成方法。 - 情報を処理する処理装置を有する試験仕様生成装置が、入力したイベントにしたがって動作する試験対象システムが所期の動作をするか否かを試験するため、上記試験対象システムに入力する一連のイベントを表わすイベント列を含む試験仕様を生成する試験仕様生成方法において、
上記処理装置が、イベント列を入力し、
上記処理装置が、入力したイベント列が表わす一連のイベントの各イベントについて入力タイミングを設定し、
上記処理装置が、上記イベント列と、設定した入力タイミングとを含む試験仕様を出力する
ことを特徴とする試験仕様生成方法。 - 情報を処理する処理装置を有するコンピュータを、請求項1または請求項8に記載の試験仕様生成装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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