JP2008209517A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タッチダウン現像方式の現像装置を有する画像形成装置は、トナー担持体および二成分現像剤担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラが、前記二成分現像剤担持体と前記トナー担持体の最近接位置よりも前記二成分現像剤担持体の回転方向下流側で、且つ前記二成分現像剤担持体と前記ハウジング壁の間に配置され、さらに、飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を前記トナー回収ローラに印加するバイアス手段と、印字率に応じて前記バイアス電圧を制御する制御手段とを備えた。
【選択図】図1
Description
一成分現像方式は、キャリアを含まないため、キャリアおよびトナーから形成される磁気ブラシによって感光体の静電潜像が乱されることがなく、高画質化に適している。しかし、一成分現像方式は、トナーの帯電量を安定して維持することが難しい。また、カラートナーの場合、透過性が求められるため、非磁性トナーである必要がある。そのため、フルカラー画像形成装置においては、トナーを帯電および搬送する媒体としてキャリアを用いる二成分現像方式を採用する場合が多い。
タッチダウン現像方式において、印字率(画像比率)が低い場合、例えば5%未満の場合は、現像ローラ上に残留する未現像トナーが多く、これが磁気ローラ上に担持された少なくともキャリアとトナーから成る二成分現像剤により回収され、現像装置内の二成分現像剤収容部に磁気ローラ上の二成分現像剤と共に回収される。従って、回収されるトナー量が多いため、回収される二成分現像剤中のトナー量も多く、磁気ローラ上の二成分現像剤が二成分現像剤収容部に回収される際にトナー飛散が発生しやすくなる。
(1)内部に磁性部材を配置しキャリアとトナーからなる現像剤を磁気的に保持する二成分現像剤担持体と、該二成分現像剤担持体よりトナーを移送してその表面にトナー薄層を担持するトナー担持体とをハウジング内に少なくとも備え、前記トナー担持体および/または前記二成分現像剤担持体に現像バイアスを印加して、静電潜像担持体表面に形成された静電潜像の現像を行う画像形成装置であって、前記トナー担持体および前記二成分現像剤担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラが、前記二成分現像剤担持体と前記トナー担持体の最近接位置よりも前記二成分現像剤担持体の回転方向下流側で、且つ前記二成分現像剤担持体と前記ハウジング壁の間に配置され、さらに、飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を前記トナー回収ローラに印加するバイアス手段と、印字率に応じて前記バイアス電圧を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記静電潜像担持体の周速が180mm/sec以上であることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)ハウジング内に備えた、内部に磁性部材を配置しキャリアとトナーからなる現像剤を磁気的に保持する二成分現像剤担持体と、該二成分現像剤担持体よりトナーを移送してその表面にトナー薄層を担持するトナー担持体とを用いて、前記トナー担持体および/または前記二成分現像剤担持体に現像バイアスを印加して、静電潜像担持体表面に形成された静電潜像の現像を行う画像形成方法であって、前記トナー担持体および前記二成分現像剤担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラを、前記二成分現像剤担持体と前記トナー担持体の最近接位置よりも前記二成分現像剤担持体の回転方向下流側で、且つ前記二成分現像剤担持体と前記ハウジング壁の間に配置し、前記トナー回収ローラに飛散トナーを回収するためのバイアス手段により印加されるバイアス電圧は、印字率を所定の閾値幅と比較しその比較結果に応じて、交流電圧または直流電圧あるいは交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と逆極性または同極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧とすることを特徴とする画像形成方法。
(4)前記印字率が前記閾値幅の上限値を上回る場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と同極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加し、前記印字率が前記閾値幅の範囲内である場合は、交流電圧のみ印加し、前記印字率が前記閾値幅の下限値を下回る場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と逆極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加することを特徴とする(3)に記載の画像形成方法。
(5)前記閾値幅の上限値は7〜20%、前記閾値幅の下限値は1〜10%であることを特徴とする(4)に記載の画像形成方法。
さらに、前記トナー回収ローラは飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を印加するバイアス手段を備え、該バイアス手段により、印字率に応じて前記バイアス電圧が制御されるので、印字率よって発生量の異なる飛散トナーを一層効果的に前記トナー回収ローラ上に回収することができる。その結果、トナー飛散を抑制し、長期間安定した画像品質が得られる。
本発明の画像形成装置は、磁性キャリア4とトナー5からなる二成分現像剤を用いて磁気ローラ1上に担持された二成分現像剤により現像ローラ2上にトナー薄層9を形成し、感光体3(静電潜像担持体)上に形成された静電潜像を現像する、所謂タッチダウン現像方式による画像形成装置である。図1に示すように、該画像形成装置は、前記感光体3を備え、この感光体3の周囲には帯電手段8、露光手段16、現像手段18、一次転写手段22、二次転写手段25、定着手段26およびクリーニング手段24等が配置されている。
そして、飛散トナーは各種の画像不良、動作不良等を引き起こし、特に飛散トナーは現像ローラ2の表面に付着し、引き剥がし不良によるゴースト現象が発生しやすくなり、良好な画像形成を妨げる要因のひとつとなる。
本発明に係るトナー回収ローラ14は、前記飛散トナーを捕集し、それを磁気ローラ1に戻すためのものであり、図1に示すように、感光体3、現像ローラ2、磁気ローラ1、および攪拌スクリュー40、44の配置構成において、前記磁気ローラ1と前記現像ローラ2の最近接位置よりも前記磁気ローラ1の回転方向下流側で、且つ前記磁気ローラ1とハウジング46壁との隙間を塞ぐようにして磁気ローラ1に対向して配設される。
本発明に係る画像形成装置において、画像情報に基づき、スキャナユニットから発射されるレーザー光により、数10μmの径に集光された光ドットの集合として感光体3の表面にトナー画像を形成している。従って、該トナー画像を構成するレーザードット数を積算することで前記印字率を算出することができる。
従って、回収ローラ14の電極にトナー5と逆極性のバイアスを印加することで、飛散した浮遊トナーを引き付けて回収しやすくなると共に、磁気ローラ1からもトナー5を引き付けるため、磁気ローラ1上の二成分現像剤が二成分現像剤収容部45に回収される前に二成分現像剤中のトナー量が減少し、トナー飛散が抑制される。
また、印字率が例えば15%を超える場合は、現像ローラ2上の未現像トナーが少なく、磁気ローラ1で回収されるトナー量も少なくなる。従って、磁気ローラ1上の二成分現像剤が二成分現像剤収容部45に回収される際のトナー飛散は極端に少なくなる。従って、回収ローラ14の電極にトナー5と同極性の直流バイアスに交流バイアスを重畳することで、磁気ローラ1から回収ローラ14の電極にトナー5を引き付けることがない。好ましくは回収ローラ14の電極に印加する直流バイアスは磁気ローラ1と同電位以上が好ましい。
次に、前記算出された印字率を所定の閾値、例えば5〜10%と設定し、これと比較する。印字率が所定の閾値以上の場合は、回収ローラ14に印加していているバイアスは変更せずに、交流バイアス電圧のみを引き続き印加する。印字率が所定の閾値以下の場合は、回収ローラ14に正規の帯電特性トナーの極性とは逆極性の直流電圧を印加する。
次に、印字率を所定の閾値幅、例えば該閾値幅の下限値を1〜10%、好ましくは5%程度、上限値を7〜20%、好ましくは15%程度に設定し、前記閾値下限値未満にある印字率の範囲を印字率範囲A、前記閾値下限値以上、上限値未満にある印字率の範囲を印字率範囲B、そして前記閾値上限値以上にある印字率の範囲を印字率範囲Cとして、前記算出された印字率を前回印字率範囲と比較する。
印字率が前記閾値をまたがなかった(前回の印字率範囲と同じ)場合は、回収ローラ14に印加していている印加バイアスは変更せずに、前回の印加バイアスのまま引き続き印加する。印字率が前記閾値の上限値または下限値を下回ってまたいだ場合、そのときの印字率範囲に応じて印加バイアスを印加する。即ち、印字率が印字率範囲A(前回の印字率範囲がBまたはC)にある場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と逆極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧(印加バイアスA)を印加する。印字率が印字率範囲B(前回の印字率範囲がC)にある場合は、交流電圧のみのバイアス電圧(印加バイアスB)を印加する。印字率が前記閾値の上限値または下限値を上回ってまたいだ場合は、その時点から印刷の出力枚数をカウントし、所定の枚数、例えば2〜5枚を超えたときに、そのときの印字率範囲に応じて印加バイアスを印加する。即ち、印字率が印字率範囲C(前回の印字率範囲がAまたはB)にある場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と同極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧(印加バイアスC)を印加する。印字率が印字率範囲B(前回の印字率範囲がA)にある場合は、交流電圧のみのバイアス電圧(印加バイアスB)を印加する。
また、印字率は1画像毎に算出することができるため、1画像毎に印加バイアスを変更してもよいが、数〜十数枚程度、例えば10枚分の平均印字率を算出し、それに応じて印加バイアスを変更してもよい。
このようにバイアス印加により付着トナーを磁気ローラ1側に回収する方が、回収ブレード17による回収に比べて、回収ブレード17とのストレスの影響を受けないため、トナー5の外添剤の埋没や剥離などトナー5の劣化を低減する効果があるため好ましい。
図3に本発明にかかる現像手段の一部を模式的に示す。以下に、現像方法について説明する。
磁気ローラ1に内包されている固定マグネットで磁気的に拘束されているキャリア4(磁性体粒子)と、その表面と帯電保持しているトナー5とからなる磁気ブラシ6が、磁気ローラ1表面を回動し現像ローラ2へ搬送される。磁気ローラ1の表面はブラスト処理や溝加工を施したものを用いることで磁気ブラシ6の搬送をよりスムーズに行える。
トナー体積平均粒子径はマルチサイザーIII(ベックマン・コールター社製)を用い、アパチャー径100μm(測定範囲2.0〜60μm)で測定することができる。
また、トナー帯電量は、QMメータ(TREK社製、MODEL 210HS)で測定することができる。
キャリア4の飽和磁化は、TOEI社製「VSM−P7」を用いて、磁場79.6kA/m(1kOe)で測定することができる。
以下に示す仕様により、図1に示す本発明の画像形成装置を作製した。感光体3、現像ローラ2、磁気ローラ1および回収ローラ14の各スリーブの寸法は、下記の通りである。
感光体3:外径30mm
現像ローラ2:外径20mm
磁気ローラ1:外径25mm
回収ローラ14:外径10mm
感光体3ドラムにはアモルファスシリコンを使用し、各ローラのスリーブには、それぞれアルミニウムを使用した。
また、各ドラムの周速は下記の通りである。なお、回収ローラ14の回転方向は磁気ローラ1とトレール回転、即ち回収ローラ14と磁気ローラ1の最近接位置で互いに同一方向(スクリュー40へ戻す方向)に回転させた。
感光体3:300mm/sec
現像ローラ2:450mm/sec
磁気ローラ1:675mm/sec
回収ローラ14:30mm/sec
感光体表面電位:+310V(露光後電位20V)
現像剤中のトナーのQ/m:20μC/g
トナー粒径(体積平均粒子径):6.8μm
キャリア粒径(重量平均粒子径):45μm
磁気ローラと現像ローラ間距離:350μm
磁気ローラと回収ローラ間距離:250μm
現像ローラと回収ローラ間距離:1000μm
現像ローラ印加電圧:Vdc2=100V、VP-P=1.6kV,周波数f=2.7kHz、Duty比=30%
磁気ローラ印加電圧:Vdc1=300V、現像ローラと同周期で逆位相のVP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=70%
回収ローラ印加電圧:
(1)印字率5%未満;Vdc3=−100V、磁気ローラと逆位相のVP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=30%
(2)印字率5〜15%;Vdc3=0V、磁気ローラと逆位相のVP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=30%
(3)印字率15%以上;Vdc3=300V、磁気ローラと逆位相のVP-P=300V,周波数f=2.7kHz、Duty比=30%
出力カウント数:10枚
2 トナー担持体(現像ローラ)
3 静電潜像担持体(感光体)
4 キャリア
5 トナー
6 磁気ブラシ
7 規制ブレード
8 帯電手段
9 トナー薄層
11a 交流電源
11b 直流電源
12a 交流電源
12b 直流電源
13a 交流電源
13b 直流電源
14 トナー回収ローラ
16 露光手段
22 一次転写手段
24 クリーニング手段
25 二次転写手段
26 定着手段
Claims (5)
- 内部に磁性部材を配置しキャリアとトナーからなる現像剤を磁気的に保持する二成分現像剤担持体と、該二成分現像剤担持体よりトナーを移送してその表面にトナー薄層を担持するトナー担持体とをハウジング内に少なくとも備え、前記トナー担持体および/または前記二成分現像剤担持体に現像バイアスを印加して、静電潜像担持体表面に形成された静電潜像の現像を行う画像形成装置であって、
前記トナー担持体および前記二成分現像剤担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラが、前記二成分現像剤担持体と前記トナー担持体の最近接位置よりも前記二成分現像剤担持体の回転方向下流側で、且つ前記二成分現像剤担持体と前記ハウジング壁の間に配置され、
さらに、飛散トナーを回収するためのバイアス電圧を前記トナー回収ローラに印加するバイアス手段と、印字率に応じて前記バイアス電圧を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記静電潜像担持体の周速が180mm/sec以上であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- ハウジング内に備えた、内部に磁性部材を配置しキャリアとトナーからなる現像剤を磁気的に保持する二成分現像剤担持体と、該二成分現像剤担持体よりトナーを移送してその表面にトナー薄層を担持するトナー担持体とを用いて、前記トナー担持体および/または前記二成分現像剤担持体に現像バイアスを印加して、静電潜像担持体表面に形成された静電潜像の現像を行う画像形成方法であって、
前記トナー担持体および前記二成分現像剤担持体の近傍に浮遊する飛散トナーを回収するトナー回収ローラを、前記二成分現像剤担持体と前記トナー担持体の最近接位置よりも前記二成分現像剤担持体の回転方向下流側で、且つ前記二成分現像剤担持体と前記ハウジング壁の間に配置し、
前記トナー回収ローラに飛散トナーを回収するためのバイアス手段により印加されるバイアス電圧は、印字率を所定の閾値幅と比較しその比較結果に応じて、交流電圧または直流電圧あるいは交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と逆極性または同極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧とすることを特徴とする画像形成方法。 - 前記印字率が前記閾値幅の上限値を上回る場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と同極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加し、前記印字率が前記閾値幅の範囲内である場合は、交流電圧のみ印加し、前記印字率が前記閾値幅の下限値を下回る場合は、交流電圧に現像剤の正規の帯電特性と逆極性の直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。
- 前記閾値幅の上限値は7〜20%、前記閾値幅の下限値は1〜10%であることを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
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