JP2008208853A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルシールおよびスリンガーの組み合わせより、オイルシールは金属環12に被着したゴム状弾性体21が内周ゴム部24およびシールリップ部とともに端面ゴム部23および外周ゴム部22を一体に有する外周ゴムシールタイプの密封装置において、装着時にオイルシールとスリンガーとを正確に軸方向に位置決めできるようにする。
【解決手段】金属環12の端面部に、金属環12の内外周を連通させる連通部16が設けられて、端面ゴム部23がこの連通部16内に配置されている。また金属環12の端面部は連通部16以外の部位で表面露出していて、この表面露出部位がスリンガーとの軸方向位置合せ部18とされている。連通部16は、金属環12の端面部に円周上複数設けられた溝により構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、密封技術に係る密封装置に関するものである。本発明の密封装置は例えば自動車関連分野に用いられ、または汎用機械等に用いられる。
従来から、図4に示す密封装置1が知られており、この密封装置1は、ハウジング51の軸孔内周部52に装着されるオイルシール11と、軸53の外周部に装着されるスリンガー31との組み合わせにより構成されている。
スリンガー31は、金属材よりなり、筒状部32の軸方向一端にフランジ部33を一体成形して断面略L字形に形成され、筒状部32をもって軸53の外周部に嵌合されている。
オイルシール11は、同じく断面略L字形を呈する金属環12にゴム状弾性体21を被着したものであって、金属環12の筒状部13をもってハウジング51の軸孔内周部52に嵌合されている。ゴム状弾性体21は、金属環12の筒状部13の内周面に被着された内周ゴム部24と、スリンガー31に摺動自在に密接するシールリップ部25とを一体に有している。またシールリップ部25は複数のリップを有し、すなわちスリンガー31のフランジ部33の端面に摺動自在に密接するサイドリップ26と、スリンガー31の筒状部32の外周面に摺動自在に密接するラジアルリップ27と、その内側に配置されたグリースリップ28とを一体に有している。
上記構成の密封装置1は、図示するようにハウジング51の軸孔開口部に装着されて、機外Cの泥水などが機内Dへ浸入するのを防止するとともに機内Dのグリースが機外Cへ漏洩するのを防止するシール機能を発揮するものであるが、オイルシール11が金属環12にゴム状弾性体21を被着しているにもかかわらずハウジング51に対して全面的に金属嵌合される構成であるために、オイルシール11およびハウジング51間に隙間が発生しやすく、この隙間から泥水などが侵入しやすい問題がある。
そこで、従来、図5(A)に示すように、オイルシール11のゴム状弾性体21に、金属環12の筒状部13の外周面に被着された外周ゴム部22と、筒状部13の端面部に被着された端面ゴム部23とを追加した密封装置1が開発されており、この密封装置1によれば、外周ゴム部22がハウジング51の軸孔内周面に密接することから、オイルシール11およびハウジング51間のシール性を向上させることが可能とされている。端面ゴム部23は、金属環12の外周側に配置される外周ゴム部22と金属環12の内周側に配置される内周ゴム部24およびシールリップ部25とを金型により一体成形するために設けられている。
しかしながら、この外周ゴムシールタイプの密封装置1には、以下のような不都合がある。
すなわち、上記図5(A)の密封装置1をハウジング51の軸孔開口部に装着する際には、オイルシール11とスリンガー31とを双方同時に軸孔開口部へ圧入するが(圧入方向を矢印Eにて示す)、オイルシール11とスリンガー31の素材の違い(スリンガー31は金属のみ、オイルシール11は金属およびゴム)により、図5(B)に示すように両者に軸方向の位置ズレFが発生し、これによりラジアルリップ27がスリンガー31のフランジ部33と干渉してリップ機能(耐泥水性)が低下したり(干渉部位を符号Gにて示す)、リップ間の空間部41に初期充填するグリースが流出したりことがある。また、位置ズレが発生するとスリンガー31のフランジ部33に対するサイドリップ26の押し付け量が増大することから、回転トルクが増大し、よってサイドリップ26が早期に摺動摩耗することがある。とくにハウジング51に対して軸53がいわゆるミソスリ作動するような状況下では、押し付け量の増大幅が一層拡大されることから、両者の軸方向の位置ズレFは何としても避けなければならない。
特開2006−161858号公報 特開2006−322536号公報
本発明は以上の点に鑑みて、オイルシールおよびスリンガーの組み合わせよりなり、オイルシールのゴム状弾性体に内周ゴム部およびシールリップ部とともに外周ゴム部および端面ゴム部が一体成形されている密封装置において、装着時にオイルシールとスリンガーとを正確に軸方向に位置決めすることができるようにした密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封装置は、相対回転する二部材のうちの一方に装着されるオイルシールと、他方に装着されるスリンガーとの組み合わせよりなる密封装置であって、前記オイルシールは、金属環にゴム状弾性体を被着したもので、前記ゴム状弾性体は、前記金属環の外周面に被着された外周ゴム部と、前記金属環の端面部に被着された端面ゴム部と、前記金属環の内周面に被着された内周ゴム部と、前記スリンガーに摺動自在に密接するシールリップ部とを一体に有する密封装置において、前記金属環の端面部に前記金属環の内外周を連通させる連通部が設けられて前記端面ゴム部はこの連通部内に配置され、前記金属環の端面部は前記連通部以外の部位で表面露出していてこの表面露出部位が前記スリンガーとの軸方向位置合せ部とされることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、連通部は、金属環の端面部に円周上複数設けられた溝よりなることを特徴とするものである。
上記図5の従来技術においてオイルシール11とスリンガー31とに軸方向の位置ズレFが発生しやすかったのは、オイルシール11とスリンガー31とを双方同時に軸孔開口部へ圧入する際、圧入冶具が、スリンガー31については金属を押圧する一方で、オイルシール11については弾性体(端面ゴム部23)を押圧することになって、オイルシール11の弾性体が押圧されたときに一時的に圧縮変形せしめられることから、この圧縮変形分が両者の軸方向の位置ズレFとなって表れるものと考えられる。
したがって、オイルシールについてもスリンガーと同様に圧入冶具が金属を押圧するようにすれば軸方向の位置ズレを防止することができるが、圧入冶具がオイルシールの金属環を押圧するようにオイルシールの構成要素から端面ゴム部を省略すると、外周ゴム部と内周ゴム部とを金型により一体成形することができなくなる。
そこで、本発明では、オイルシールの金属環の端面部にこの金属環の内外周を連通させる連通部を設け、この連通部内に端面ゴム部を配置し、金属環の端面部を連通部以外の部位で表面露出させてこの表面露出部位をスリンガーとの軸方向位置合せ部とすることにした。このようにすれば装着時、圧入冶具が金属環の表面露出した軸方向位置合せ部を押圧することから、スリンガーとの軸方向の位置ズレを防止することができ、また、連通部内に配置されるかたちで端面ゴム部が残されることから、外周ゴム部と内周ゴム部とを一体成形することができる。
したがって本発明によれば、オイルシールおよびスリンガーの組み合わせよりなり、オイルシールのゴム状弾性体に内周ゴム部およびシールリップ部とともに外周ゴム部および端面ゴム部が一体成形されている密封装置において、装着時にオイルシールとスリンガーとを正確に軸方向に位置決めすることができ、これにより上記したシールリップの干渉による機能の低下、初期充填グリースの流出あるいはリップの押し付け量増大による早期摩耗などの諸問題を解消することができる。
尚、連通部としては、請求項2に記載したように金属環の端面部に円周上複数の溝を設けるのが好適である。また、請求項1記載の相対回転する二部材としては、上記したハウジングと軸との組み合わせのほか、軸受の外輪と内輪との組み合わせなどが考えられる。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)オイルシールの金属環に溝を設けてスリンガーと一緒に押し込む面(泥水側面)にシール金属環の一部を露出させることで、組み込み時の両者の位置ずれを解消する。
(2)シール外周部に弾性体を有し、かつ、泥水側端面部に金属環露出部を持つスリンガー付の密封装置。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の要部断面を示しており、当該実施例に係る密封装置1は以下のように構成されている。
すなわち先ず、当該密封装置1は、ハウジング(図示せず、図4または図5参照)の軸孔内周部に装着されるオイルシール(リップシールまたはシール部材とも称する)11と、軸(図示せず、図4または図5参照)の外周部に装着されるスリンガー31との組み合わせにより構成されている。
スリンガー31は、金属材よりなり、筒状部32の軸方向一端に径方向外方へ向けてフランジ部33を一体成形したものであって、筒状部32をもって軸の外周部に嵌合される。
オイルシール11は、金属環12と、この金属環12に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体21とにより構成されている。金属環12は、筒状部13の軸方向一端に径方向内方へ向けてフランジ部14を一体成形したものであって、筒状部13をもってハウジングの軸孔内周部に嵌合される。
ゴム状弾性体21は、金属環12の筒状部13の外周面に被着された外周ゴム部22と、筒状部13の端面部に被着された端面ゴム部23(図3参照)と、筒状部13の内周面に被着された内周ゴム部24と、スリンガー31に摺動自在に密接するシールリップ部25とを一体に有し、このうち外周ゴム部22はハウジングの軸孔内周面に密接してオイルシール11およびハウジング間のシール性を高めるために設けられている。また端面ゴム部23は、外周ゴム部22と内周ゴム部24およびシールリップ部25とを一体成形するために設けられている。またシールリップ部25には複数のリップが設けられ、すなわちスリンガー31のフランジ部33の端面に摺動自在に密接するサイドリップ(端面リップとも称する)26と、スリンガー31の筒状部32の外周面に摺動自在に密接するラジアルリップ(軸リップまたはダストリップとも称する)27と、その内側に配置されたグリースリップ28とが一体に設けられている。
尚、金属環12の筒状部13の外周面には、金属環12の一部をハウジングに金属嵌合するとともに金属環12の一部に外周ゴム部22を被着するために環状の段差部15が設けられており、この段差部15を設けるため、金属環12の筒状部13はその先端部が薄肉状に設定されて屈曲せしめられている。
上記の基本構成において、オイルシール11における金属環12の筒状部13の先端部(端面部)には、その内外周を連通させる連通部16が設けられており、当該実施例では図2に示すように、この連通部16が、金属環12の筒状部13の先端部に円周上複数設けられた溝状の連通部16として設けられている。またゴム状弾性体21の被着後には、その一部をなす端面ゴム部23がこの溝状の連通部16内に配置される構成とされているので、製品完成後のオイルシール11の端面部を図1のH方向から見ると、図3に示すように溝状の連通部16,16間の相対凸部17の先端面がゴム状弾性体21から表面露出し、よってこの表面露出した相対凸部17の先端面がスリンガー31との軸方向位置合せ部18とされている。相対凸部17の先端面は、金属環12の筒状部13の最先端面である。
上記構成の密封装置1をハウジングの軸孔開口部に装着する際には、オイルシール11とスリンガー31とを双方同時に軸孔開口部へ圧入するが、オイルシール11の端面部に、金属環12の筒状部13の最先端面が表面露出した軸方向位置合せ部18が設けられているために、平面状の押圧面を有する圧入冶具(図示せず)は、金属よりなるスリンガー31のフランジ部33の外側端面と同じく金属よりなるオイルシール11の金属環12の筒状部13の最先端面とを双方同時に押圧することになる。したがって、被押圧部はいずれも剛体であって上記従来技術のように押圧により圧縮変形せしめられることがないために、オイルシール11とスリンガー31とに軸方向の位置ズレが発生するのを未然に防止することができ、これによりシールリップの干渉による機能の低下、初期充填グリースの流出あるいはリップの押し付け量増大による早期摩耗などの諸問題を解消することができる。また、溝状の連通部16内に配置されるかたちで端面ゴム部23が省略されることなく残されることから、外周ゴム部22と内周ゴム部24およびシールリップ部25とを一体成形することができ、その成形工程の容易化(金型構造の簡素化)を従来どおり確保することができる。
尚、上記したようにオイルシール11の端面部に金属環12が表面露出した部位が設定されると、ここが泥水などにさらされる部位であることから、金属環12の耐食性が低下する懸念があるが、対策する場合には、金属環12の素材をステンレススチール等の耐食性に優れたものとしたり、あるいは耐食メッキを施したりすることが考えられる。
本発明の実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置における金属環の要部斜視図 図1におけるH方向矢視図 従来例に係る密封装置の装着状態を示す要部断面図 (A)は他の従来例に係る密封装置の装着状態を示す要部断面図、(B)は同密封装置の不具合発生状態を示す要部断面図
符号の説明
1 密封装置
11 オイルシール
12 金属環
13,32 筒状部
14,33 フランジ部
15 段差部
16 連通部
17 相対凸部
18 軸方向位置合せ部
21 ゴム状弾性体
22 外周ゴム部
23 端面ゴム部
24 内周ゴム部
25 シールリップ部
26 サイドリップ
27 ラジアルリップ
28 グリースリップ
31 スリンガー
51 ハウジング
52 軸孔内周部
53 軸

Claims (2)

  1. 相対回転する二部材のうちの一方に装着されるオイルシールと、他方に装着されるスリンガーとの組み合わせよりなる密封装置であって、
    前記オイルシールは、金属環にゴム状弾性体を被着したもので、前記ゴム状弾性体は、前記金属環の外周面に被着された外周ゴム部と、前記金属環の端面部に被着された端面ゴム部と、前記金属環の内周面に被着された内周ゴム部と、前記スリンガーに摺動自在に密接するシールリップ部とを一体に有する密封装置において、
    前記金属環の端面部に前記金属環の内外周を連通させる連通部が設けられて前記端面ゴム部はこの連通部内に配置され、
    前記金属環の端面部は前記連通部以外の部位で表面露出していてこの表面露出部位が前記スリンガーとの軸方向位置合せ部とされることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    連通部は、金属環の端面部に円周上複数設けられた溝よりなることを特徴とする密封装置。
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