JP2008208798A - 空気調和機 - Google Patents

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Takeshi Shimizu
健 清水
Kenichi Miyazawa
賢一 宮澤
Fumio Kondo
文男 近藤
Masahito Shimoji
雅人 下地
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Abstract

【課題】 風量、静圧特性を変化させることが可能なファンを有する空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】 渦巻型のケーシングと、該ケーシングに収容される羽根車と、該羽根車の回転軸方向から吸入した空気を遠心方向に吐出するための通風路を有した遠心ファンを具備し、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することによって、ノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、換気等のために用いるファンを有する空気調和機に関するものである。
例えば、家庭用壁掛け空気調和機の室内機には、換気等のために用いるファンが設けられている。このファンは、一つで、室内空気の排気、室外空気の給気、室内空気吸込口に取り付けられたフィルタに付着した埃の吸引等、多用途に用いられることがある。その際、その用途に応じて必要な風量、静圧特性や騒音への要求が異なるため、最適なファンの性能で運転できない。
ファンの風速、風量の改善を目的とする方策として、吐出口の反ノーズ側内部にテーパ面を形成することにより吐出空気の圧力減殺の抑制を目的とする方法(例えば特許文献1参照)や、吐出口近傍のケーシング両側壁に整流ガイドを設けることにより風速、風量の増加等を目的とする方法(例えば特許文献2参照)等が講じられる。
また、ファンの特性を変更する方策として、ケーシング側面を帯状バネや複数の可動壁で構成してその巻取り長を調整することで拡がり角を変化させる方法(例えば特許文献3参照)や、ファンの吐出口の開口部の面積をハンドルにより可変とする方法(例えば特許文献4参照)が講じられる。
特開平9−228997号公報 特開平11−324993号公報 特開2004−270577号公報 特開2005−188426号公報
しかし上記特許文献1、2の方法では、テーパ部やガイドは固定されているため、ファンの用途に合わせた静圧、風量特性に変更することができない。
また、上記特許文献3、4の方法では、摺動部はケーシング側面であるため、磨耗により漏れが生じやすく、漏れが生じた場合には効率が低下する。また、ケーシング可動時には異音が発生する等の問題がある。
さらに、ノーズ隙間が固定されていることにより、ノーズと羽根車の干渉により発生するNZ音について、ノーズと羽根の距離が一定のため、改善が望めないという問題がある。
上記の理由から、ファンの効率や騒音を考慮した上でのファンの風量、静圧特性を変化させる方策が必要となる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、風量、静圧特性を変化させることが可能なファンを有する空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、渦巻型のケーシングと、該ケーシングに収容される羽根車と、該羽根車の回転軸方向から吸入した空気を遠心方向に吐出するための通風路を有した遠心ファンを具備し、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することによって、ノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更する手段を有することにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
ファンの用途としては、例えば、常時換気のための室内空気の排気、常時換気のための室外空気の給気、排煙および脱臭のための室内空気の排気、室内空気吸込口に取り付けられたフィルタに付着した埃の吸引等が挙げられる。
常時換気のための室内空気の排気および常時換気のための室外空気の給気については、低静圧、大風量、低騒音のファン特性が必要とされる。
排煙および脱臭のための室内空気の排気については、大風量のファン特性は要求されるが、運転時間も短いため、常時換気時ほど低騒音のファン特性は必要とされない。
室内空気吸込口に取り付けられたフィルタに付着した埃の吸引については、高静圧のファン特性が必要とされるが、運転時間も短いため、常時換気時ほど低騒音のファン特性は必要とされない。
また、本発明にかかる空気調和機は、前記ケーシングを吐出口方向へ平行移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記ケーシングを平行移動させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット内に前記ノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
また、ファンの用途に応じて給気ダクトの流路の切り替えを行うためのダンパーと、前記ノーズ隙間変更手段を連動させることが可能である。このような空気調和機によれば、前記ダンパーの動作によって、給気ダクトの流路の切り替えと、ファンの特性の変更を行うことが可能となり、制御の容易化を図ることが可能である。
また、本発明にかかる空気調和機は、前記ケーシングを前記羽根車の回転軸と平行な軸線回りに偏心移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記ケーシングを偏心移動させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット内に前記ノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
また、本発明にかかる空気調和機は、前記羽根車を吐出口方向へ平行移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更する手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記羽根車を平行移動させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット内に前記ノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
また、ファンの用途に応じて給気ダクトの流路の切り替えを行うためのダンパーと、前記ノーズ隙間変更手段を連動させることが可能である。このような空気調和機によれば、前記ダンパーの動作によって、給気ダクトの流路の切り替えと、ファンの特性の変更を行うことが可能となり、制御の容易化を図ることが可能である。
さらに前記ケーシングは固定されているため、排気ダクトの接続が容易となる。また、摺動部が少ないことより、磨耗によるケーシングからの漏れが生じにくい。
また、本発明にかかる空気調和機は、前記羽根車を前記羽根車の回転軸と平行な軸を中心として偏心移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更する手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記羽根車を偏心移動させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット内に前記ノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
さらに前記ケーシングは固定されているため、排気ダクトの接続が容易となる。また、摺動部が少ないことより、磨耗によるケーシングからの漏れが生じにくい。
また、本発明にかかる空気調和機は、前記ケーシングのノーズ部分がキャタピラ状の帯状の変形部材で構成され、該ノーズ部分を変形させる手段を有することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更する手段を有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、前記ノーズ部分を変形させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット内に前記ノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
さらに前記ケーシングは固定されているため、排気ダクトの接続が容易となる。
また、本発明にかかる各空気調和機は、運転モードに合わせてノーズ隙間を変更することが可能な前記遠心ファンを有することを特徴とする。
このような空気調和機によれば、運転モードに応じて風量および静圧特性を変更させることにより、1台のファンに多用途を持たせることが可能となり、空気調和機室内ユニット内の省スペース化を図ることが可能となる。
ファンのノーズ隙間を変化させることにより、風量、静圧特性を変化させることが可能なファンを有する空気調和機を提供することが可能となる。
[第1の実施形態]
以下に、本発明に係る空気調和機の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の室内ユニットの内部レイアウトを示した斜視図である。
図2は、図1の室内ユニットにおける遠心ファンと給気ホースの接続状態を表した概略図である。
空気調和機の室内ユニット1は、遠心ファン2と、遠心ファン2に接続される排気ホース3と、給気ホース4a,4bを備えている。給気ホース4a,4bは、遠心ファン2の用途に応じて切り替えられる。
図3には、遠心ファン2の横断面が示されている。
遠心ファン2は、渦巻型のケーシング10と、ケーシング10に収容される羽根車11と、羽根車の回転軸12の軸線方向から吸入した空気を遠心方向に吐出するための通風路13を有している。
ケーシング10の巻き始め側と巻き終わり側との重なる部分には、ノーズ14が設けられている。このノーズ14部分におけるケーシング10の内壁と羽根車11との間には、ノーズ隙間が形成されている。
図18、図19は、ノーズ隙間を拡げる前後について、周波数と音圧の関係を表している。ここで図18は1/3オクターブ分析、図19は狭帯域分析したものである(JIS C 1513参照)。ここで2kH強でピークを示す周波数は、羽根車の回転数に羽枚数を乗じた値を示し通称NZ音と呼ばれる(周波数f=回転数Nrpm×羽枚数Z/60)。このNZ音は当該遠心ファンにおいてノーズと羽根車羽根の干渉によって発生すると考えられ、聴感上も不快な騒音であるとともに図18に示すように騒音のオーバーオール値にも影響を与える。
図19においてノーズ隙間を拡大した場合にそのピークの値は4dB低減する。
これより、同一回転数においては、ノーズ隙間を広くすることにより、音圧を低くすることが可能であることがわかる。
一方で図20に示すように、ノーズ隙間を狭くすることにより騒音は大きくなるが、高静圧が得られる傾向がある。そこでノーズ隙間を変更することにより高静圧を要する用途、低騒音を要する用途に応じて同一のファンで使い分けることが可能になる。
図4乃至図8は、ノーズ14と羽根車11との距離であるノーズ隙間を変更することを目的として、ケーシング10を吐出口方向へ平行移動させるための実施例を表している。
図4は、磁石を取り付けたケーシングを電磁石にて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10に取り付けられたばね20および磁石21と、磁石21の近傍に設置された磁性材料22と、磁性材料22に巻き付けられたコイル23と、コイル23に通電するための電気回路24と、ケーシング10の移動方向を規制するためのガイド15を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、先ず、電気回路24およびコイル23に通電させることにより、磁性材料22に磁力を発生させる。これにより、ばね20によって遠心ファン2の吐出口方向に引っ張られているケーシング10が磁性材料22側に引き付けられる。また、電気回路24およびコイル23への通電を止めることにより、磁性材料22は磁力を失い、ケーシング10がばね20側に引っ張られる。
ここで、ケーシング10はガイド15によって移動する方向が規制されている。また、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、ばね20と磁石21とは、互いにケーシング10の略反対側に取り付けられていればよく、ばね20と磁石21の取り付け位置が入れ替わっても同様の効果が得られる。
図5は、ケーシングを偏心カムと帯ばねにて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10の近傍に設置された偏心カム30および帯ばね31と、ケーシング10の移動方向を規制するためのガイド15を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、偏心カム30を回転させ、帯ばね31によって遠心ファン2の吐出口方向に押し付けられているケーシング10を移動させる。
ここで、ケーシング10はガイド15によって移動する方向が規制されている。また、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、偏心カム30と帯ばね31は互いにケーシング10の略反対側に取り付けられていればよく、上記例において、偏心カム30と帯ばね31の取り付け位置が入れ替わっても同様の効果が得られる。
図6は、ケーシングをラックアンドピニオンにて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10に取り付けられたラック40と、ラック40に対応するピニオン41と、ケーシング10の移動方向を規制するためのガイド15を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ピニオン41を回転させ、ラック40を遠心ファン2の吐出口方向または逆方向に水平移動させることにより、ケーシング10を移動させる。
ここで、ケーシング10はガイド15によって移動する方向が規制されている。また、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、上記例において、ラック40が遠心ファン2の吐出口方向に沿って水平方向に取り付けられていれば同様の効果が得られる。
図7は、給気ダクト切り替えダンパーにピニオンを取り付けることにより、給気ダクトの切り替え動作に連動させて、ケーシングを平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、給気ダクト4a,4bを切り替えるためのダンパー51と、ケーシング10に取り付けられたラック52と、ラック52に対応し、かつダンパー51の回転軸に取り付けられたピニオン53と、ケーシング10の移動方向を規制するためのガイド15を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ダンパー51を動作させることによりピニオン53が回転し、ラック52を遠心ファン2の吐出口方向または逆方向に水平移動させることにより、ケーシング10を移動させる。
ここで、ケーシング10はガイド15によって移動する方向が規制されている。また、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、上記例において、ラック52が遠心ファン2の吐出口方向と水平方向に取り付けられていれば同様の効果が得られる。
図8は、ケーシングをスライドダンパーに連動させて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10に取り付けられた偏心カム61と、偏心カム61に取り付けられ、給気ダクト4a,4bを切り替えるためのスライドダンパー62を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、偏心カム61を回転させ、給気ダクト4a,4bを切り替えると共に、ケーシング10を移動させる。
ここで、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
上記の図4乃至図8の実施例にて示したとおり、本実施形態にかかる空気調和機によれば、ケーシング10を平行移動させることにより、ノーズ隙間の変更を可能とし、ファンの用途に応じて必要な風量、静圧特性を確保することが可能であり、かつ、騒音を制御することが可能である。
また、このような空気調和機によれば、スペースの制約がある空気調和機室内ユニット1内にノーズ隙間変更手段を組み込むことが容易である。
また、例えば、図7および図8に示すとおり、ファンの用途に応じて給気ダクトの流路の切り替えを行うためのダンパーと、ノーズ隙間変更手段を連動させることが可能である。このような空気調和機によれば、ダンパーの動作によって、給気ダクトの流路の切り替えおよびファンの特性の変更を行うことが可能となり、制御の容易化を図ることが可能である。
〔第2の実施形態〕
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態にかかる空気調和機が、第1の実施形態と異なる点は、羽根車11の回転軸12と平行な軸線回りにケーシング10を偏心移動させて、ケーシング10と羽根車11との相対位置を変更することにより、遠心ファン2の吐出口のノーズ隙間を変更している点である。
図9は、ケーシングに取り付けたバーを動かすことによりケーシングを偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10の中心軸から偏心させた位置に取り付けられたバー70を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ケーシング10に取り付けたバー70を動かすことによって、ケーシング10を偏心移動させる。
ここで、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
図10は、ケーシングをケーシングに固定された歯車により偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10の中心軸から偏心させた位置に固定された歯車71と、歯車71に外力を加えるための歯車72を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、歯車72を回転させることにより、歯車71の取り付けられたケーシング10を偏心移動させる。
ここで、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
図11は、ケーシングを給気ダクト切り替えダンパーに連動させて偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、給気ダクト4a,4bを切り替えるためのダンパー51と、ダンパー51の回転軸に取り付けられた歯車74と、ケーシング10の中心軸から偏心させた位置に固定された歯車73を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ダンパー51を動作させることにより歯車74が回転し、歯車71の取り付けられたケーシング10を偏心移動させる。
ここで、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
上記の図9乃至図11の実施例にて示したとおり、本実施形態にかかる空気調和機によれば、ケーシング10を偏心移動させることにより、第1の実施形態と同様に、ファンの用途に応じた風量、静圧特性の確保、騒音の制御、省スペース化を図ることが可能である。
〔第3の実施形態〕
次に本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態にかかる空気調和機が、前述の各実施形態と異なる点は、羽根車11を吐出口方向へ平行移動させて、ケーシング10と羽根車11との相対位置を変更することにより、遠心ファン2の吐出口のノーズ隙間を変更している点である。
図12、図13は、ノーズ14と羽根車11との距離であるノーズ隙間を変更することを目的として、羽根車11を吐出口方向へ平行移動させるための実施例を表している。
図12は、羽根車をラックアンドピニオンにて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、ケーシング10に取り付けられたラック75と、ラック75に対応するピニオン76を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ピニオン76を回転させ、ラック75を遠心ファン2の吐出口方向または逆方向に水平移動させることにより、羽根車11を移動させる。
ここで、ケーシング10は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、上記例において、ラック75が遠心ファン2の吐出口方向と水平方向に取り付けられていれば同様の効果が得られる。
図13は、羽根車を給気ダクト切り替えダンパーに連動させて平行移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、給気ダクト4a,4bを切り替えるためのダンパー51と、羽根車11に取り付けられたラック52と、ラック52に対応し、かつダンパー51の回転軸に取り付けられたピニオン53を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ダンパー51を動作させることによりピニオン53が回転し、ラック52を遠心ファン2の吐出口方向または逆方向に水平移動させることにより、羽根車11を移動させる。
ここで、ケーシング10は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
なお、上記例において、ラック52が遠心ファン2の吐出口方向と水平方向に取り付けられていれば同様の効果が得られる。
上記の図12および図13の実施例にて示したとおり、本実施形態にかかる空気調和機によれば、羽根車11を平行移動させることにより、前述の各実施形態と同様に、ファンの用途に応じた風量、静圧特性の確保、騒音の制御、省スペース化、給気ダクト切り替え用のダンパー52と連動させることによる制御の容易化を図ることが可能である。
さらにケーシング10は固定されているため、排気ダクト3との接続が容易となる。また、摺動部が少ないことより、磨耗によるケーシング10からの漏れが生じにくく、ファンの効率化を図ることが可能である。
〔第4の実施形態〕
次に本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態にかかる空気調和機が、前述の各実施形態と異なる点は、羽根車11の回転軸12と平行な軸線回りに羽根車11を偏心移動させて、ケーシング10と羽根車11との相対位置を変更することにより、遠心ファン2の吐出口のノーズ隙間を変更している点である。
図15は、羽根車に取り付けたバーを動かすことにより羽根車を偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、羽根車11の中心軸から偏心させた位置に取り付けられたバー70を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、羽根車11に取り付けたバー70を動かすことによって、羽根車11を偏心移動させる。
ここで、ケーシング10は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
図16は、羽根車を羽根車に固定された歯車により偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、羽根車11の中心軸から偏心させた位置に固定された歯車71と、歯車71に外力を加えるための歯車72を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、歯車72を回転させることにより、歯車71の取り付けられた羽根車11を偏心移動させる。
ここで、ケーシング10は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
図17は、羽根車を給気ダクト切り替えダンパーに連動させて偏心移動させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、給気ダクト4a,4bを切り替えるためのダンパー51と、ダンパー51の回転軸に取り付けられた歯車74と、ケーシング10の中心軸から偏心させた位置に固定された歯車73を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ダンパー51を動作させることにより歯車74が回転し、歯車71の取り付けられた羽根車11を偏心移動させる。
ここで、ケーシング10は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
本実施形態にかかる空気調和機によれば、羽根車11を偏心移動させることにより、第1の実施形態と同様に、ファンの用途に応じた風量、静圧特性の確保、騒音の制御、省スペース化を図ることが可能である。
さらにケーシング10は固定されているため、第3の実施形態と同様に、排気ダクト3との接続容易化、ファンの効率化を図ることが可能である。
〔第5の実施形態〕
次に本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施形態にかかる空気調和機が、前述の各実施形態と異なる点は、ケーシング10のノーズ部分14をキャタピラ状の帯状の変形部材で構成し、そのノーズ部分80を変形させて、ケーシング10と羽根車11との相対位置を変更することにより、遠心ファン2の吐出口のノーズ隙間を変更している点である。
図14は、ケーシング10のノーズ部14を変形させる実施例を表している。
本実施例に係る空気調和機は、遠心ファン2と、キャタピラ状の帯状の変形部材で構成されたケーシング10のノーズ部分80と、ケーシング10に取り付けられたラック81と、ラック81に対応するピニオン82を備えている。
ノーズ隙間を変更する場合には、ピニオン82を回転させ、ラック81を遠心ファン2の吐出口方向または逆方向に水平移動させることにより、ケーシング10のノーズ部分80を変形させる。
ここで、羽根車11は空気調和機室内ユニット1に対して固定されているため、ケーシング10のノーズ部分80と羽根車11との相対位置が変化し、ノーズ隙間を変更することができる。
本実施形態にかかる空気調和機によれば、ノーズ部分を変形させることにより、第1の実施形態と同様に、ファンの用途に応じた風量、静圧特性の確保、騒音の制御、省スペース化を図ることが可能である。
さらにケーシング10は固定されているため、第3の実施形態と同様に排気ダクト3との接続容易化を図ることが可能である。
本発明に係る空気調和機の室内ユニットの内部レイアウトを示した斜視図である。 図1の室内ユニットにおける遠心ファンと給気ホースの接続状態を表した概略図である。 図1の室内ユニットにおける遠心ファンの横断面図である。 ケーシングを電磁石にて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングを偏心カムにて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングをラックアンドピニオンにて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングを給気ダクト切り替えダンパーに連動させて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングをスライドダンパーに連動させて平行移動させる場合における遠心ファンの概略図である。 ケーシングをバーにより偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングを歯車により偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングを給気ダクト切り替えダンパーに連動させて偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 羽根車をラックアンドピニオンにて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 羽根車を給気ダクト切り替えダンパーに連動させて平行移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 ケーシングのノーズ部を変形させる場合における遠心ファンの横断面図である。 羽根車をバーにより偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 羽根車を歯車により偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 羽根車を給気ダクト切り替えダンパーに連動させて偏心移動させる場合における遠心ファンの横断面図である。 各実施形態にかかる遠心ファンにおいて周波数と音圧の1/3オクターブ分析を表すグラフである。 各実施形態にかかる遠心ファンにおいて周波数と音圧の狭帯域分析を表すグラフである。 各実施形態にかかる遠心ファンにおいて風量と制圧の関係を表すグラフである。
符号の説明
1 空気調和機室内ユニット
2 遠心ファン
3 排気ホース
4a,4b 給気ホース
10 ケーシング
11 羽根車
12 回転軸
13 通風路
14 ノーズ
15 ガイド
20 ばね
21 磁石
22 電磁石
30 偏心カム
31 帯ばね
40 ラック
41 ピニオン
51 ダンパー
52 ラック
53 ピニオン
61 偏心カム
62 スライドダンパー
70 バー
71 歯車
72 歯車
73 歯車
74 歯車
75 ラック
76 ピニオン
80 キャタピラ状の帯状の変形部材で構成されたケーシング10のノーズ部分
81 ラック
82 ピニオン

Claims (7)

  1. 渦巻型のケーシングと、該ケーシングに収容される羽根車と、該羽根車の回転軸方向から吸入した空気を遠心方向に吐出するための通風路を有した遠心ファンを具備し、
    前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することによって、ノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記ノーズ隙間変更手段は、前記ケーシングを吐出口方向へ平行移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ノーズ隙間変更手段は、前記ケーシングを前記羽根車の回転軸と平行な軸線回りに偏心移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記ノーズ隙間変更手段は、前記羽根車を吐出口方向へ平行移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記ノーズ隙間変更手段は、前記羽根車を前記羽根車の回転軸と平行な軸線回りに偏心移動させて、前記ケーシングと前記羽根車との相対位置を変更することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  6. 前記ノーズ隙間変更手段は、前記ケーシングのノーズ部分がキャタピラ状の帯状の変形部材で構成され、該ノーズ部分を変形させる手段を有することにより、前記遠心ファンの吐出口のノーズ隙間を変更するノーズ隙間変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  7. 運転モードに合わせてノーズ隙間を変更することが可能な前記遠心ファンを有する請求項1から請求項6のいずれかに記載の空気調和機。
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