JP2008208615A - 化粧柱構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】柱芯材10と、一対の化粧柱部材20と、取付具40とを備える。柱芯材10は、四角柱状に形成されている。化粧柱部材20は、互いに対向する接合面に形成された凹部21と、この凹部21と接合面との間に形成された被挟持部28とを備える。取付具40は、化粧柱部材20の被挟持部28を弾性的に挟持する弾性挟持部41と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間において柱芯材10に固定される固定片44とを備える。固定片44がビスによって柱芯材10に着脱可能に固定されている。
【選択図】図3
Description
従来、これらの施工は、塗料や顔料などを吹き付けることにより行われていたが、近年、柱芯材に取付具を固定し、この取付具に化粧柱部材を取り付ける施工が行われている。
化粧カバー部材の両端部分には、各取付部材の両端部が収納される嵌合溝がそれぞれ形成されている。
ところが、この方法の場合、上下方向に長い取付部材の幅方向両端の翼片全長(上下方向全長)に渡って、両化粧カバー部材の対向する嵌合溝を嵌合させなければならないため、これも施工性が悪い。
従って、一対の化粧柱部材を片側ずつ柱芯材に固定することができるから、施工が簡易である。つまり、従来のように、一対の化粧カバー部材を保持しておかなくてもよいから、施工が簡易である。また、止着具を緩めれば、取付具の固定片を柱芯材から外すことができるから、化粧柱部材が破損や損傷した場合でも簡単に交換することができる。
この構成によれば、弾性挟持部は、被挟持部の第1被挟持面を弾性的に挟持する第1弾性挟持片と、被挟持部の第2被挟持面を弾性的に挟持する第2弾性挟持片とを備えているから、化粧柱部材が外れにくく、かつ、化粧柱部材の嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向に対してずれにくい。
つまり、化粧柱部材に外れる方向の力が作用した場合、第1弾性挟持片が凹部の内側面にこれと交差して形成され第1被挟持面に当接して、化粧柱部材が外れる方向へ移動するのを阻止するから、化粧部材が外れにくい。化粧柱部材に嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向の力が作用した場合、第2弾性挟持片が接合面にこれと略直交して形成された第2被挟持面に当接して、化粧柱部材が嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向に移動するのを阻止するから、化粧柱部材のずれを防止できる。
この構成によれば、取付具を化粧柱部材に装着する際、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪が化粧柱部材の被挟持部を挟む姿勢で、取付具を化粧柱部材の被挟持部に差し込む。すると、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪は、化粧柱部材の被挟持部によって互いに離れる方向へ弾性変形されながら差し込まれる。やがて、第1挟持爪の先端が凹部の内側面に形成された第1被挟持面に達すると、第1挟持爪は弾性復帰して第1被挟持面に係合される。これにより、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪が化粧柱部材の被挟持部を挟持した状態で、取付具が化粧柱部材に装着される。
従って、取付具を化粧柱部材の被挟持部に差し込むだけで、取付具を化粧柱部材に装着することができるので、施工性をより高めることができる。
この構成によれば、一対の化粧柱部材の対向する接合面間にはシーリング材が充填されているから、雨水などの浸入を確実に防ぐことができる。
図1は、住宅1の玄関部分2に設けられた玄関ポーチ3を示している。
玄関ポーチ3は、住宅1の玄関部分2の上部に設けられた玄関庇4と、この玄関庇4を支持する2本のポーチ柱5によって構成されている。本実施形態では、ポーチ柱5が本発明の化粧柱構造によって構成されている。
図2は、ポーチ柱5の断面図、図3は、ポーチ柱5の分解斜視図である。
ポーチ柱5は、柱芯材10と、この柱芯材10の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材10の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材20と、柱芯材10の外周に取り付けられ各化粧柱部材20を柱芯材10に取り付ける複数の取付具40とを備えて構成されている。
柱芯材10は、四角柱状、具体的には、断面四角形の鋼管製柱材によって構成されているが、これに限られない。内部が空洞でない無垢の柱材であってもよく、あるいは、鋼管製に限らず、木製であってもよい。
化粧柱部材20は、円柱を軸方向に沿って2つに分割した形状、つまり、柱芯材10の長手方向に沿った接合面20Aを有する断面半円形状で、かつ、長さが柱芯材10の長さに略等しい柱状に形成されている。化粧柱部材20の材質は、窯業系、石材系、タイル系、樹脂系、アルミ系、木質系などが用いられる。
化粧柱部材20の接合面20A、つまり、半円形状の直径に相当する面には、中心部分に柱芯材10の少なくとも一部(略半分)を収納する凹部21が、両端部分に断面矩形状の溝部27が化粧柱部材20の長手方向に沿ってそれぞれ形成されているとともに、凹部21と化粧柱部材20の外周輪郭円20Bとの間には複数の肉抜き孔23が形成されている。
両内側面21Bの中間位置には、深さが凹部21の開口側へ向かうに従って次第に深くなる傾斜溝26が形成されている。
傾斜溝26と溝部27との間、つまり、凹部21と接合面20Aとの間の角部には、被挟持部28が形成されている。被挟持部28は、凹部21の内側面21Bに対して交差する第1被挟持面28Aと、接合面20Aに対して略直交する第2被挟持面28Bとを備えている。つまり、第1被挟持面28Aは、傾斜溝26の開口側傾斜面によって形成されている。第2被挟持面28Bは、溝部27の内側側壁によって形成されている。
取付具40は、全体が弾性を有する材料、例えば、メッキ鋼板、ステンレス材、アルミ材、樹脂材などによって形成されているとともに、化粧柱部材20の被挟持部28を弾性的に挟持する弾性挟持部41と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間において、柱芯材10に固定される固定片44とを備えている。
弾性挟持部41は、固定片44の中間位置から一体的に形成され第1被挟持面28Aを弾性的に挟持する第1弾性挟持片42と、この第1弾性挟持片42を挟んで固定片44の上下端位置から一体的に形成され第2被挟持面28Bを弾性的に挟持する一対の第2弾性挟持片43とを備える。
第1弾性挟持片42は、固定片44から柱芯材10と凹部21との間に延長して形成された延長部42Aと、この延長部42Aの先端に第1被挟持面28Aに向かって斜めに折曲された第1挟持爪42Bとを有する。第2弾性挟持片43は、固定片44から略直角に折曲され一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間に延びる折曲部43Aと、この折曲部43Aの先端から略直角に折曲げられたのち外側に向かって折曲された第2挟持爪43Bとを備える。
施工にあたっては、片方の化粧柱部材20の被挟持部28に取付具40の弾性挟持部41を差し込んで、取付具40を化粧柱部材20に装着する。
まず、取付具40の第1挟持爪42Bおよび第2挟持爪43Bが化粧柱部材20の被挟持部28を挟む姿勢で、取付具40を化粧柱部材20の被挟持部28に差し込む。すると、取付具40の第1挟持爪42Bおよび第2挟持爪43Bは、化粧柱部材20の被挟持部28によって互いに離れる方向へ弾性変形されながら差し込まれる。やがて、第1挟持爪42Bの先端が凹部21の内側面21Bに形成された第1被挟持面28Aに達すると、第1挟持爪42Bは弾性復帰して第1被挟持面28Aに係合される。
つまり、化粧柱部材20に外れる方向の力が作用した場合、第1弾性挟持片42が凹部21の内側面21Bと交差して形成され第1被挟持面28Aに当接するので、化粧柱部材20が外れるのが阻止される。
化粧柱部材20に嵌め込み方向(化粧柱部材20の凹部21深さ方向)に対して交差する方向の力が作用した場合、第2弾性挟持片43が接合面20Aと略直交して形成された第2被挟持面28Bに当接するので、化粧柱部材20が嵌め込み方向に対して交差する方向に対してずれるのが阻止される。
シーリング材70としては、湿式シーリング材と乾式シーリング材とがあるが、乾式シーリング材が好ましい。乾式シーリング材としては、シリコン系、ウレタン系、アクリル系などを採用することができる。なかでも、EPDM(エチレン・プロピレンゴム系)などの弾性シーリング材は好適に使用できる。
(1)一対の化粧柱部材20を片側ずつ柱芯材10に固定することができるから、施工が簡易である。つまり、従来のように、一対の化粧カバー部材を保持しておかなくてもよいから、施工が簡易である。
(5)一対の化粧柱部材20の突き合わせ端部間にはシーリング材70が充填されているから、雨水などの浸入を確実に防ぐことができる。
例えば、化粧柱部材20の形状は、半円形状に限らず、断面矩形状であってもよく、あるいは、これ以外の形状であってもよい。また、外形輪郭形状については、特に問わない。
10…柱芯材、
20…化粧柱部材、
20A…接合面、
20B…外周輪郭円、
21…凹部、
21A…内底面、
21B…内側面
28…被挟持部、
28A…第1被挟持面、
28B…第2被挟持面、
40…取付具、
41…挟持部、
42…第1弾性挟持片、
42A…延長部、
42B…第1挟持爪、
43…第2弾性挟持片、
43A…折曲部、
43B…第2挟持爪、
44…固定片、
46…ビス(止着具)。
Claims (4)
- 柱芯材と、この柱芯材の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材と、この各化粧柱部材を前記柱芯材に取り付ける取付具とを備え、
前記柱芯材は、四角柱状に形成され、
前記各化粧柱部材は、互いに対向する接合面に形成され前記柱芯材の少なくとも一部を収納する断面矩形状の凹部と、この凹部と接合面との間に形成された被挟持部とを備え、
前記取付具は、前記化粧柱部材の被挟持部を弾性的に挟持する弾性挟持部と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記柱芯材に固定される固定片とを備え、
前記固定片が止着具によって前記柱芯材に着脱可能に固定されている、ことを特徴とする化粧柱構造。 - 請求項1に記載の化粧柱構造において、
前記被挟持部は、前記凹部の内側面に形成されその内側面に対して交差する第1被挟持面と、前記接合面に形成されその接合面に対して略直交する第2被挟持面とを備え、
前記弾性挟持部は、前記固定片から一体的に形成され前記第1被挟持面を弾性的に挟持する第1弾性挟持片と、前記固定片から一体的に形成され前記第2被挟持面を弾性的に挟持する第2弾性挟持片とを備える、ことを特徴とする化粧柱構造。 - 請求項2に記載の化粧柱構造において、
前記第1弾性挟持片は、前記固定片から前記柱芯材と前記凹部との間に延長して形成された延長部と、この延長部の先端に前記第1被挟持面に向かって斜めに折曲された第1挟持爪とを有し、
前記第2弾性挟持片は、前記固定片から略直角に折曲され前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間に延びる折曲部と、この折曲部の先端から略直角に折曲げられたのち、外側に向かって折曲された第2挟持爪とを備える、ことを特徴とする化粧柱構造。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧柱構造において、
前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間には、シーリング材が充填されていることを特徴とする化粧柱構造。
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-
2007
- 2007-02-26 JP JP2007046325A patent/JP5016325B2/ja active Active
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