JP2008207789A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気管の長さを十分に確保しながら、リヤサスペンションの上方に配置される部材の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することが可能な車両を提供する。
【解決手段】この自動二輪車(車両)1は、エンジン29と、エンジン29の後ろ側に接続される排気管44と、後輪21と、後輪21が上下方向に移動する際の衝撃を吸収するリヤサスペンション23とを備えている。排気管44には、リヤサスペンション23と、後輪21が上下方向に移動する際の後輪21のタイヤハウスAとの間に配置されるとぐろ形状部44dが形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両に関し、特に、排気管を備えた車両に関する。
従来、排気管を備えた車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、エンジンの後ろ側に接続される排気管と、排気管の下方に配置されるとともに、後輪が上下方向に移動する際の衝撃を吸収する緩衝器(リヤサスペンション)と、緩衝器および排気管の上方に配置されるフューエルタンク(燃料タンク)とを備えた自動二輪車(車両)が開示されている。この自動二輪車では、排気管の長さを十分に確保するために、排気管の緩衝器の上方を通過する部分は、上下方向に湾曲した形状に形成されている。
実公平4−18898号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された自動二輪車では、緩衝器および排気管の上方にフューエルタンクが配置されているとともに、排気管の緩衝器(リヤサスペンション)の上方を通過する部分は、上下方向に湾曲した形状に形成されているので、フューエルタンク(燃料タンク)の高さ位置が高くなりすぎるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、排気管の長さを十分に確保しながら、リヤサスペンションの上方に配置される部材の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することが可能な車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、エンジンと、エンジンの後ろ側に接続される排気管と、後輪と、後輪が上下方向に移動する際の衝撃を吸収するリヤサスペンションとを備え、排気管には、リヤサスペンションと、後輪が上下方向に移動する際の後輪の移動可能領域との間に配置される巻き形状部が形成されている。
この一の局面による車両では、上記のように、排気管に、リヤサスペンションと、後輪が上下方向に移動する際の後輪の移動可能領域との間に配置される巻き形状部を形成することによって、排気管の巻き形状部を、たとえば、リヤサスペンションの後方に配置すれば、排気管の巻き形状部がリヤサスペンションの上方に配置されるのを抑制することができる。これにより、リヤサスペンションの上方に配置される部材の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することができる。また、排気管に、リヤサスペンションと、後輪が上下方向に移動する際の後輪の移動可能領域との間に配置される巻き形状部を形成することによって、容易に、排気管の長さを十分に確保することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、巻き形状部は、エンジンに接続され、後方かつ上方に延びる部分と、後方かつ上方に延びる部分に接続され、下方に延びる部分と、下方に延びる部分からさらに後方かつ上方に延びる部分とを含む。このように構成すれば、排気管と消音器との接続位置を低くすることができるので、排気管および消音器の上方にシートレールおよび座席シートが配置される場合、シートレールおよび座席シートの位置が高くなるを抑制することができる。これにより、ライダーポジションが高くなるのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、リヤサスペンションは、後輪の前方に配置され、排気管の巻き形状部は、リヤサスペンションの後方で、かつ、後輪の移動可能領域の前方に配置されている。このように構成すれば、排気管の巻き形状部がリヤサスペンションの上方に配置されるのを容易に抑制することができるので、リヤサスペンションの上方に配置される部材の高さ位置が高くなりすぎるのを容易に抑制することができる。
この場合、好ましくは、車体フレームに揺動可能に支持されたリヤアームをさらに備え、排気管は、車両側方から見てリヤアームから所定の距離を隔てた位置に配置されている。このように構成すれば、リヤアームに、排気管が接触するのを抑制するための逃げ部を形成する必要がないので、リヤアームの一部を細く形成する必要がない。これにより、リヤアームの剛性を確保することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、燃料タンクをさらに備え、排気管の巻き形状部は、燃料タンクの後方に配置されている。このように構成すれば、燃料タンクがリヤサスペンションおよび排気管の巻き形状部の両方の上方に配置されるのを抑制することができるので、燃料タンクの高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することができる。これにより、車両の重心が燃料タンクの重心よりも下側に配置されている場合、重量物である燃料タンクの重心を車両の重心に近づけることができるので、車両の重心回りの慣性モーメントを低減することができる。その結果、車両の重心回りの操縦性を向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、巻き形状部の上方に少なくとも一部が配置される座席シートをさらに備える。このように巻き形状部の上方に座席シートの少なくとも一部が配置される場合にも、リヤサスペンションの上方に巻き形状部および座席シートの両方が配置されるのを抑制することができるので、座席シートの高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管の巻き形状部は、平面的に見て、車体の幅方向に拡がるように巻かれた形状を有する。このように構成すれば、巻き形状部が車体の前後方向に大きくなるのを抑制することができるので、リヤサスペンションと移動可能領域との間の領域が車体の前後方向に大きくなるのを抑制することができる。これにより、車体が前後方向に大きくなるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、排気管の後ろ側に接続される消音器と、消音器の車幅方向で反対側に配置され、後輪を駆動するチェーンとをさらに備え、巻き形状部は、車幅方向の消音器側に配置される部分と、消音器側に配置される部分に接続され、車幅方向のチェーン側に延びる部分と、チェーン側に延びる部分に接続され、消音器に接続される部分とを含む。このように構成すれば、排気管の巻き形状部を、消音器側からチェーン側に延ばした後、消音器側に戻るように形成することができる。これにより、消音器とチェーンとの間の空間を、巻き形状部を配置する領域として有効に利用することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、車体の幅方向に互いに所定の間隔を隔てて配置された一対のフレーム部を含む車体フレームをさらに備え、排気管の巻き形状部は、平面的に見て、車体フレームの一対のフレーム部の内側に配置されている。このように構成すれば、車体の幅方向の大きさが大きくなるのを抑制しながら、排気管の長さを十分に確保することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管のエンジンに接続された接続部の少なくとも近傍部分は、実質的に直線状に形成されている。このように構成すれば、排気管のエンジンに接続された接続部の少なくとも近傍部分において、エンジンから排気される空気の排気抵抗を低減することができる。これにより、エンジン性能を向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管に接続され、エンジンの後方の上側に配置される消音器をさらに備え、排気管と消音器との接続中心は、排気管とエンジンとの接続中心よりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管がエンジンなどよりも下側を通過するのを抑制しながら、排気管を消音器に接続することができる。これにより、たとえば、山道などのオフロードを走行する場合、排気管が地面などに接触するのを抑制することができるので、排気管が損傷するのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管の後ろ側に接続される消音器と、排気管の消音器との接続部近傍に配置され、排気管の開度を制御するための排気制御バルブとをさらに備える。このように構成すれば、排気管が曲線部である巻き形状部を有する場合にも、排気管の消音器との接続部近傍は直線部を有するので、構造上曲線部に配置することが困難な排気制御バルブを、容易に、排気管に配置することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管の後ろ側に接続される消音器と、排気管の消音器との接続部近傍に配置され、排気ガスを浄化するための触媒とをさらに備える。このように構成すれば、排気管が曲線部である巻き形状部を有する場合にも、排気管の消音器との接続部近傍は直線部を有するので、ハニカム構造であるために曲線部に配置することが困難な触媒を、容易に、排気管に配置することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管の後ろ側に接続される消音器と、消音器内に配置され、排気ガスを浄化するための触媒とをさらに備える。このように構成すれば、たとえば排気制御バルブなどを、排気管の消音器との接続部近傍に配置した場合でも、触媒を排気経路中に配置することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、巻き形状部に配置され、排気管の内部の排気ガスの成分を検出するためのセンサ部をさらに備える。このように構成すれば、巻き形状部によって生じた空間を有効に活用することができる。
この場合、好ましくは、センサ部の排気管から外部に突出している部分は、巻き形状部の内側に突出するように設けられている。このように構成すれば、巻き形状部がセンサ部の保護部材としての役割を果たすので、車両が走行中に巻き上げた石や土などによってセンサ部が損傷するのを抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、オフロード仕様の自動二輪車からなる。このように構成すれば、排気管の長さを十分に確保しながら、リヤサスペンションの上方に配置される部材の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することが可能なオフロード仕様の自動二輪車を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構成を示した側面図である。図2〜図7は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を説明するための図である。なお、第1実施形態では、本発明の車両の一例として、オフロード仕様の自動二輪車について説明する。図中、矢印FWD方向は、自動二輪車の走行方向の前方を示している。以下、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の構造について説明する。
本発明の第1実施形態による自動二輪車1の全体構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2の接続部2aに、メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)が接続されている。なお、第1実施形態において、左側および右側とは、それぞれ、走行方向(矢印FWD方向)に向かって左側および右側を意味する。メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3bは、それぞれ、後ろ側の下方向に延びるように形成されている。また、ヘッドパイプ2の後部と左側フレーム3aの上部および右側フレーム3bの上部との間には、それぞれ、タンクレール4の左側タンクレール4aおよび右側タンクレール4b(図2参照)が配置されている。また、図2に示すように、左側フレーム3aの後部の上部と右側フレーム3bの後部の上部とは、接続部材5により連結されている。この接続部材5には、接続部材5に一体的に形成された支持部6を介して、後ろ側の上方に延びるシートレール7の左側レール7aおよび右側レール7bが接続されている。また、左側フレーム3aとシートレール7の左側レール7aとの間には、図1に示すように、バックステー8の左側ステー8aが接続されている。また、右側フレーム3b(図2参照)とシートレール7の右側レール7b(図2参照)との間には、バックステー8の右側ステー8b(図2参照)が接続されている。これら左側ステー8aおよび右側ステー8bは、図2に示すように、車体の幅方向(走行方向に向かって左右方向)に互いに所定の間隔を隔てて配置されている。なお、左側ステー8aおよび右側ステー8bは、本発明の「一対のフレーム部」の一例である。
また、ヘッドパイプ2の下側には、図1に示すように、後方かつ下方に延びるダウンチューブ9が配置されている。このダウンチューブ9の下端部には、ダウンチューブ9とメインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)とをそれぞれ接続する下部フレーム10の左側下部フレーム10aおよび右側下部フレーム(図示せず)が配置されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、タンクレール4、シートレール7、バックステー8、ダウンチューブ9および下部フレーム10によって、車体フレーム11が構成されている。
また、ヘッドパイプ2の上方には、ハンドル12が回動可能に配置されている。また、ヘッドパイプ2の前方には、ヘッドパイプ2の前方を覆うゼッケンプレート13が配置されている。また、ヘッドパイプ2の下方には、一対のフロントフォーク14が配置されている。この一対のフロントフォーク14の下端部には、車軸15が固定されている。この車軸15には、前輪16が回転可能に取り付けられている。この前輪16の上方には、前輪16の上方を覆うフロントフェンダ17が配置されている。
また、メインフレーム3には、ピボット軸18が設けられている。このピボット軸18により、リヤアーム19の前端部が上下に揺動可能に軸支されている。このリヤアーム19は、図7に示すように、左側アーム部19aと、右側アーム部19bと、左側アーム部19aおよび右側アーム部19bを連結する連結部19cとからなる。また、左側アーム部19aの前部と、右側アーム部19bの前部と、連結部19cとによって囲まれた領域には、後述するリヤサスペンション23が配置されている。また、リヤアーム19の後端部には、車軸20が固定されている。この車軸20には、後輪21が回転可能に取り付けられている。また、後輪21には、後輪21と共に回転するように、ドリブンスプロケット21aが設けられている。このドリブンスプロケット21aには、チェーン49が噛合されており、チェーン49は、後述するエンジン29により駆動されるように構成されている。また、ドリブンスプロケット21aおよびチェーン49は、車幅方向の左側に配置されている。また、後輪21の上方には、後輪21の上方を覆うリヤフェンダ22が配置されている。このリヤフェンダ22は、図3に示すように、前部フェンダ22aおよび後部フェンダ22bが一体的に形成されることにより構成されている。
また、メインフレーム3の後部で、かつ、後輪21の前方には、図1に示すように、リヤサスペンション23が配置されている。このリヤサスペンション23の上部は、接続部材5(図2参照)の支持部6を介してメインフレーム3に支持されているとともに、リヤサスペンション23の下部は、連結部材24を介してリヤアーム19に連結されている。これにより、リヤアーム19および後輪21が上下方向に揺動(移動)する際の衝撃を吸収することが可能となる。また、メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)には、図示しないフットレストを保持するフットレスト保持プレート25が固定されている。
また、タンクレール4の左側タンクレール4aと右側タンクレール4bとの間には、図2に示すように、エアクリーナ26が配置されている。このエアクリーナ26は、図1に示すように、後述するエンジン29の前方かつ上方に配置されている。また、エアクリーナ26は、図4に示すように、スポンジ製のフィルタ部26aと、フィルタ部26aが内部に配置されるクリーナケース部26bと、クリーナケース部26bの上方を覆うカバー部材26cとによって構成されている。クリーナケース部26bは、フィルタ部26aが固定される上部ケース部26dと、後述するファンネル37が配置される下部ケース部26eとにより構成されている。また、カバー部材26cの前方斜め下の部分には、開口部26fが形成されている。この開口部26fは、図5に示すように、前方からの空気が流入されるように形成されており、開口部26fから流入した空気は、フィルタ部26aを通過してクリーナケース部26bの下部ケース部26eに流入される。また、開口部26fは、ゼッケンプレート13(図1参照)よりも後方に配置されている。これにより、カバー部材26cの開口部26fに異物(水や小石など)が入るのを抑制することが可能である。
また、エアクリーナ26の後ろ側には、図4に示すように、エアクリーナ26の後方に延びるように樹脂製の燃料タンク27が配置されている。これにより、図1に示すように、重量物である燃料タンク27の重心g1を、燃料タンク27の重心g1よりも後ろ側に配置されている車両の重心Gに近づけることが可能となるので、車両の重心G回りの慣性モーメントを低減することが可能となる。その結果、車両の重心G回りの操縦性を向上させることが可能となる。また、燃料タンク27は、エアクリーナ26の上方に重なる上方重複部27aと、エアクリーナ26の側方に重なる側方重複部27bと、リヤサスペンション23の上方に重なる後部重複部27cとを含んでいる。また、燃料タンク27およびリヤサスペンション23の上方には、座席シート28の前部が配置されている。この座席シート28は、燃料タンク27の後方に延びるように形成されている。
また、メインフレーム3の下方には、エンジン29が配置されている。このエンジン29は、メインフレーム3に固定された支持プレート30と、ダウンチューブ9に固定された支持プレート31と、下部フレーム10に固定された支持プレート32とにより固定されている。
また、エンジン29は、シリンダ軸線L1(図4参照)が後方に約5度傾斜するように配置されている。これにより、重量物であるエンジン29の重心g2を車両の重心Gに近づけることが可能となるので、車両の重心G回りの慣性モーメントを低減することが可能となる。なお、第1実施形態では、車両の重心Gは、エンジン29の重心g2よりも後ろ側に配置されている。また、エンジン29は、図6に示すように、クランクケース部29a(図3参照)と、ピストン33が内部に配置されるシリンダ部29bと、シリンダ部29bの上側に配置されるシリンダヘッド部29cと、シリンダヘッドカバー部29dとによって構成されている。
また、エンジン29のシリンダヘッド部29cには、エンジン29の前側に延びる吸気ポート29eと、エンジン29の後ろ側に延びる排気ポート29fと、吸気ポート29eおよび排気ポート29fが接続された燃焼室29gとが形成されている。このように、シリンダ軸線L1が後方に傾斜したエンジン29の前側に吸気ポート29eを形成することによって、エンジン29の前側の吸気ポート29eの周囲に空間を形成することが可能となるので、後述する吸気管43を、直線状に形成した状態でエンジン29の吸気ポート29eに接続することが可能となる。また、吸気ポート29eには、吸気ポート29eを開閉する吸気バルブ34が配置されており、排気ポート29fには、排気ポート29fを開閉する排気バルブ35が配置されている。
また、シリンダヘッド部29cの前側に形成された吸気ポート29eには、スロットルボディ36および樹脂製のファンネル37が接続されている。具体的には、吸気ポート29eの開口端部には、バンド部材38により、ゴム製の連結部材39の一方端側(下流側)が固定されている。また、連結部材39の他方端側(上流側)には、バンド部材38により、上方に傾斜した状態で直線状のスロットルボディ36が固定されている。このスロットルボディ36の内部には、吸気ポート29eを通過する空気の量を調節するためのスロットルバルブ40が配置されている。また、スロットルボディ36には、エンジン29に燃料(ガソリン)を供給するための燃料噴射装置41が取り付けられている。この燃料噴射装置41は、スロットルボディ36を基準に、ダウンチューブ9が配置された側(前側)とは反対側(後ろ側)に取り付けられている。また、スロットルボディ36の上流側の部分には、エアクリーナ26を通過した空気をエンジン29に供給するためのファンネル37が、バンド部材42により固定されている。これら連結部材39、スロットルボディ36およびファンネル37によって、吸気管43が構成されている。この吸気管43の下部は、エンジン29とダウンチューブ9との間に配置されている。
また、吸気ポート29eの上流側の部分、連結部材39、スロットルボディ36およびファンネル37の下流部37aは、図6の中心線L2で示すように、前方の上側に延びる実質的に直線状に形成されている。このように、吸気管43のエンジン29の近傍部分を直線状に形成することによって、吸気管43のエンジン29の近傍部分を湾曲させる場合や、吸気管43のエンジン29から離れた部分を直線状に形成する場合に比べて、エンジン29に吸気される空気の吸気抵抗を低減することが可能である。これにより、エンジン29の性能を向上させることが可能である。
また、ファンネル37は、図4に示すように、下流部37aの上流側に配置される湾曲部37bと、湾曲部37bの上流側に配置され、エアクリーナ26に向かって実質的に直上に直線状に延びる上流部37cとを含んでいる。この上流部37cの上部は、エアクリーナ26のクリーナケース部26bの内部に配置されている。
また、シリンダヘッド部29cの後ろ側に形成された排気ポート29fには、図6に示すように、排気管44が接続されている。具体的には、シリンダヘッド部29cの排気ポート29fの開口端部の近傍には、凹部29hと、2つのねじ穴29iとが形成されている。この凹部29hには、排気管44の接続部44aが挿入されている。また、排気管44の接続部44aの下流側の端部には、段差部44bが形成されており、段差部44bには、固定部材45が取り付けられている。そして、固定部材45の2つのねじ穴45aと、シリンダヘッド部29cの2つのねじ穴29iとが、それぞれ、スタットボルト46によりねじ止めされることによって、固定部材45がシリンダヘッド部29cに固定されている。このようにして、排気管44の接続部44aがシリンダヘッド部29cに固定されている。また、排気管44は、図3に示すように、車体の側方から見て、上下方向にリヤアーム19から所定の距離を隔てた位置に配置されている。
また、第1実施形態では、図6に示すように、排気管44のシリンダヘッド部29cに接続された接続部44aの近傍部分は、図6の中心線L3で示すように、実質的に直線状に形成されている。このように、排気管44のエンジン29の近傍部分を直線状に形成することによって、排気管44のエンジン29の近傍部分を湾曲させる場合や、排気管44のエンジン29から離れた部分を直線状に形成する場合に比べて、エンジン29から排気される空気の排気抵抗を低減することが可能である。これにより、エンジン29の性能をより向上させることが可能である。
また、排気管44は、図3に示すように、直線状の近傍部分に連結して後方かつ上方に延びる部分44cを有している。また、排気管44は、後方かつ上方に延びる部分44cに連結されたとぐろ形状部44dと、とぐろ形状部44dの下流側に配置され、後方の上方に延びる後部44eとを有している。なお、とぐろ形状部44dは、本発明の「巻き形状部」の一例である。
ここで、第1実施形態では、とぐろ形状部44dは、図3に示すように、リヤサスペンション23の後方で、かつ、後輪21のタイヤハウスAの前方に配置されている。すなわち、とぐろ形状部44dは、リヤサスペンション23と、後輪21のタイヤハウスAとの間の領域に配置されている。なお、タイヤハウスAは、本発明の「移動可能領域」の一例である。
また、第1実施形態では、とぐろ形状部44dは、図1に示すように、燃料タンク27の後方に配置されている。これにより、燃料タンク27がリヤサスペンション23およびとぐろ形状部44dの両方の上方に配置されるのを抑制することが可能となるので、燃料タンク27の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することが可能となる。このため、重量物である燃料タンク27の重心g1を、燃料タンク27の重心g1よりも下側に配置された車両の重心Gに近づけることが可能となるので、車両の重心G回りの慣性モーメントを低減することが可能となる。その結果、車両の重心G回りの操縦性を向上させることが可能となる。また、とぐろ形状部44dは、座席シート28の中央部より後ろ側の下方で、かつ、シートレール7の上面よりも下側に配置されている。
また、第1実施形態では、とぐろ形状部44dは、図2に示すように、平面的に見て、車体の幅方向に拡がるように巻かれた形状を有する。具体的には、とぐろ形状部44dは、上流側から下流側に向かって、後方かつ上方に延びるとともに車幅方向の右側に配置される部分44fと、部分44fに接続されるとともに、下方かつ車幅方向の左側に延びる部分44gと、部分44gに接続されるとともに、車幅方向の右側に配置され、部分44gからさらに後方かつ上方に延びる部分44hとを含んでいる。なお、部分44fは、本発明の「後方かつ上方に延びる部分」および「消音器側に配置される部分」の一例である。また、部分44gは、本発明の「下方に延びる部分」および「チェーン側に延びる部分」の一例である。また、部分44hは、本発明の「下方に延びる部分からさらに後方かつ上方に延びる部分」および「消音器側に接続される部分」の一例である。
また、第1実施形態では、とぐろ形状部44dは、平面的に見て、車体フレーム11の左側ステー8aおよび右側ステー8bの内側に配置されている。
また、排気管44の後部44eは、エンジン29の後方の上側に配置されるマフラー47に接続されている。このマフラー47は、車幅方向の右側に排気管44の後部44eの後ろ側に接続された状態で配置されている。また、マフラー47は、支持プレート48を介して、シートレール7の右側レール7b(図2参照)に支持されている。また、排気管44のマフラー47との接続部近傍である排気管44の後部44eは、図3の中心線L4で示すように、実質的に直線状に形成されている。なお、マフラー47は、本発明の「消音器」の一例である。
また、排気管44の後部44eとマフラー47との接続中心L4は、排気管44の接続部44a(図6参照)とエンジン29との接続中心L5よりも高い位置に配置されている。また、排気管44の後部44eとマフラー47との接続中心L4、および、排気管44の接続部44aとエンジン29との接続中心L5は、エンジン29のシリンダ面(シリンダ部29bの上面)の後端部29jよりも高い位置に配置されている。
また、排気管44の全ての部分は、車軸20、リヤアーム19およびエンジン29のクランクケース部29aよりも高い位置に配置されている。これにより、排気管44が車軸20、リヤアーム19およびエンジン29などよりも下側を通過するのを抑制しながら、排気管44をマフラー47に接続することが可能となるので、たとえば、山道などのオフロードを走行する場合、排気管44が地面などに接触するのを抑制することが可能となる。その結果、排気管44が損傷するのを抑制することが可能となる。
第1実施形態では、上記のように、排気管44に、リヤサスペンション23と、後輪21のタイヤハウスAとの間に配置されるとぐろ形状部44dを形成することによって、排気管44のとぐろ形状部44dを、リヤサスペンション23の後方に配置することができるので、排気管44のとぐろ形状部44dがリヤサスペンション23の上方に配置されるのを抑制することができる。これにより、リヤサスペンション23の上方に配置される燃料タンク27および座席シート28の高さ位置が高くなりすぎるのを抑制することができる。また、排気管44に、リヤサスペンション23と、後輪21のタイヤハウスAとの間に配置されるとぐろ形状部44dを形成することによって、容易に、排気管44の長さを十分に確保することができる。
また、第1実施形態では、排気管44のとぐろ形状部44dを、平面的に見て、車体の幅方向に拡がるように巻くことによって、とぐろ形状部44dが車体の前後方向に大きくなるのを抑制することができるので、リヤサスペンション23とタイヤハウスAとの間の領域が車体の前後方向に大きくなるのを抑制することができる。これにより、車体が前後方向に大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、とぐろ形状部44dを、後方かつ上方に延びる部分44fと、部分44fに接続され、下方に延びる部分44gと、部分44gからさらに後方かつ上方に延びる部分44hとにより構成することによって、排気管44とマフラー47との接続位置を低くすることができるので、排気管44およびマフラー47の上方に配置されるシートレール7および座席シート28の位置が高くなるのを抑制することができる。これにより、ライダーポジションが高くなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、排気管44を、車体の側方から見て、上下方向にリヤアーム19から所定の距離を隔てた位置に配置することによって、リヤアーム19に、排気管44が接触するのを抑制するための逃げ部を形成する必要がないので、リヤアーム19の一部を細く形成する必要がない。これにより、リヤアーム19の剛性を確保することができる。
また、第1実施形態では、とぐろ形状部44dを、車幅方向のマフラー47側(右側)に配置される部分44fと、部分44fに接続され、車幅方向のチェーン49側(左側)に延びる部分44gと、部分44gに接続され、車幅方向のマフラー47側(右側)に配置される部分44hとにより構成することによって、排気管44のとぐろ形状部44dを、マフラー47側(右側)からチェーン49側(左側)に延ばした後、マフラー47側(右側)に戻るように形成することができる。これにより、マフラー47とチェーン49との間の空間を、とぐろ形状部44dを配置する領域として有効に利用することができる。
また、第1実施形態では、車体の幅方向に互いに所定の間隔を隔てて左側ステー8aおよび右側ステー8bを設け、排気管44のとぐろ形状部44dを、平面的に見て、車体フレーム11の左側ステー8aおよび右側ステー8bの内側に配置することによって、車体の幅方向の大きさが大きくなるのを抑制しながら、排気管44の長さを十分に確保することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。また、図9は、本発明の第2実施形態による自動二輪車の排気制御バルブの構造を示した斜視図である。図8および図9を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態の構造において、自動二輪車100の排気管144に排気制御バルブ150をさらに設けた例について説明する。
本発明の第2実施形態による自動二輪車100は、図8に示すように、排気管144の開度を制御するための排気制御バルブ150を備えている。
ここで、第2実施形態では、排気制御バルブ150は、図8に示すように、排気管144のマフラー47との接続部近傍である、実質的に直線状に形成された排気管144の後部144eに配置されている。
また、排気制御バルブ150には、図9に示すように、開時用ケーブルのワイヤ150aの一方端と、閉時用ケーブルのワイヤ150bの一方端とが接続されている。また、開時用ケーブルのワイヤ150aの他方端と、閉時用ケーブルのワイヤ150bの他方端とには、排気制御バルブ150を駆動するためのモータ(図示せず)が接続されている。このモータは、エンジン29(図3参照)の回転数が所定の範囲(たとえば、低回転領域または高回転領域)である場合に、所定の方向に所定の角度だけ回動することにより開時用ケーブルのワイヤ150aを巻き取って、排気制御バルブ150のバタフライバルブ部150cを回動させるとともに、排気管144の開度を大きくするように構成されている。その一方、モータは、エンジン29の回転数が所定の範囲(たとえば、中回転領域)である場合に、所定の方向とは反対方向に所定の角度だけ回動することにより閉時用ケーブルのワイヤ150bを巻き取って、排気制御バルブ150のバタフライバルブ部150cを回動させるとともに、排気管144の開度を小さくするように構成されている。これにより、たとえば中回転領域において、エンジン29のトルク特性を向上させることが可能である。また、排気制御バルブ150を曲線部に配置した場合、曲線部が排気制御バルブ150のバタフライバルブ部150cが回動するのを妨げることがある。このため、排気制御バルブ150を曲線部に配置することは困難である。
第2実施形態では、上記のように、排気制御バルブ150を、排気管144の後部144eに配置する。このように構成することによって、排気管144が曲線部であるとぐろ形状部144dを有する場合にも、排気管144のマフラー47との接続部近傍である排気管144の後部144eは実質的に直線状に形成されていることにより、曲線部に配置することが困難な排気制御バルブ150を、容易に、排気管144に配置することができる。
なお、第2実施形態のその他の構成および効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。図11は、本発明の第3実施形態による自動二輪車の酸素センサの配置を示した背面図である。図10および図11を参照して、この第3実施形態では、上記第1実施形態の構造において、自動二輪車200の排気管244に触媒251および酸素センサ252をさらに設けた例について説明する。
本発明の第3実施形態による自動二輪車200は、図10に示すように、ハニカム構造を有する、排気ガスを浄化するための触媒251と、排気管244の排気ガスに含まれる酸素を検出するための酸素センサ252とを備えている。ここで、触媒251は、曲線形状を作ることができないハニカム構造を有しているため、触媒251を曲線部に配置することは困難である。なお、酸素センサ252は、本発明の「センサ部」の一例である。
ここで、第3実施形態では、触媒251は、図10に示すように、排気管244の内部のマフラー47との接続部近傍である、実質的に直線状に形成された排気管244の後部244eに配置されている。また、酸素センサ252は、図10および図11に示すように、とぐろ形状部244dの下方かつ車幅方向の走行方向(FWD方向)に向かって左側に延びる部分244gに配置されている。また、酸素センサ252の排気管244から外部に突出している部分252aは、とぐろ形状部244dの内側に突出するように設けられている。
また、触媒251は、所定の温度(活性化温度)以上で、燃料の燃え残りであるHC(ハイドロカーボン)およびCO(一酸化炭素)を、HO(水)およびCO(二酸化炭素)に酸化するとともに、NO(窒素酸化物)を還元する機能を有する。また、酸素センサ252は、検知部(図示せず)により排気ガスに含まれる酸素が検出された際に、電気信号が出力されて図示しないECU(Engine Control Unit)に伝達され、ECUは、伝達された電気信号により排気ガスに含まれる酸素の濃度を算出可能に構成されている。また、ECUは、算出された排気ガスに含まれる酸素の濃度に応じて燃料噴射量を調節する機能を有する。
第3実施形態では、上記のように、触媒251を、排気管244の後部244eに配置する。このように構成することによって、排気管244が曲線部であるとぐろ形状部244dを有する場合にも、排気管244のマフラー47との接続部近傍である排気管244の後部244eは実質的に直線状に形成されていることにより、ハニカム構造であるために曲線部に配置することが困難な触媒251を、容易に、排気管244に配置することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、酸素センサ252を、とぐろ形状部244dの下方かつ車幅方向の走行方向(FWD方向)に向かって左側に延びる部分244gに配置することによって、とぐろ形状部244dによって生じた空間を有効に活用することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、酸素センサ252の排気管244から外部に突出している部分252aを、とぐろ形状部244dの内側に突出するように設ける。このように構成することによって、とぐろ形状部244dがセンサ部の保護部材としての役割を果たすので、自動二輪車200が走行中に巻き上げた石や土などによって酸素センサ252が損傷するのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の構成および効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態による自動二輪車の酸素センサの配置を示した背面図である。図12は、本発明の第4実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。図11および図12を参照して、この第4実施形態では、上記第1実施形態の構造において、自動二輪車300のマフラー347の内部に触媒351をさらに設けるとともに、自動二輪車300の排気管344に酸素センサ352をさらに設けた例について説明する。
本発明の第4実施形態による自動二輪車300は、図12に示すように、ハニカム構造を有する、排気ガスを浄化するための触媒351と、排気管344の排気ガスに含まれる酸素を検出するための酸素センサ352とを備えている。
ここで、第4実施形態では、マフラー347の内部の排気管344との接続部近傍は、実質的に直線状に形成されているとともに、図12に示すように、触媒351が配置されている。また、酸素センサ352は、図11および図12に示すように、とぐろ形状部344dの下方かつ車幅方向の走行方向(FWD方向)に向かって左側に延びる部分344gに配置されている。また、酸素センサ352の排気管344から外部に突出している部分352aは、とぐろ形状部344dの内側に突出するように設けられている。
第4実施形態では、上記のように、触媒351を、マフラー347の内部の排気管344との接続部近傍に配置する。このように構成することによって、排気管344が曲線部であるとぐろ形状部344dを有する場合にも、マフラー347の内部の排気管344との接続部近傍は実質的に直線状に形成されていることにより、ハニカム構造であるために曲線部に配置することが困難な触媒351を、容易に、排気経路中に配置することができる。さらに、たとえば排気制御バルブなどを、排気管344の後部344eに配置した場合でも、触媒351を排気経路中に配置することができる。
なお、第4実施形態のその他の構成および効果は、上記第1実施形態および第3実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を自動二輪車に適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、自動車、自転車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、車両を、オフロード仕様の自動二輪車に適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、車両を、オンロード仕様の自動二輪車に適用してもよい。
また、上記実施形態では、排気管の巻き形状部を、平面的に見て、車体の幅方向に拡がるように巻いて形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、排気管の巻き形状部を、平面的に見て、前後方向に拡がるように巻いて形成してもよい。
また、上記実施形態では、排気管のとぐろ形状部を燃料タンクの後方に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、排気管のとぐろ形状部を燃料タンクの下方に配置してもよい。
また、上記実施形態では、エンジンを、シリンダ軸線が後方に傾斜するように配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、エンジンを、シリンダ軸線が前方傾斜するように配置してもよいし、シリンダ軸線が垂直になるように配置してもよい。
また、上記実施形態では、排気管のエンジンに接続された接続部の近傍部分を、実質的に直線状に形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、排気管のエンジンに接続された接続部の近傍部分を、直線状に形成しなくてもよい。
また、上記第3実施形態および第4実施形態では、排気経路中に触媒と酸素センサとの両方を配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、触媒とセンサ部とのどちらか一方を排気経路中に配置してもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構成を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジン周辺を示した側面図である。 図4の100−100線に沿った断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のリヤアームの構造を示した平面図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車の排気制御バルブの構造を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。 本発明の第3実施形態(第4実施形態)による自動二輪車の酸素センサの配置を示した背面図である。 本発明の第4実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。
符号の説明
1、100、200、300 自動二輪車(車両)
8a 左側ステー(フレーム部)
8b 右側ステー(フレーム部)
11 車体フレーム
19 リヤアーム
21 後輪
23 リヤサスペンション
27 燃料タンク
28 座席シート
29 エンジン
44、144、244、344 排気管
44a 接続部
44d、144d、244d、344d とぐろ形状部(巻き形状部)
44f、144f、244f、344f 部分(後方かつ上方に延びる部分、消音器側に配置される部分)
44g、144g、244g、344g 部分(下方に延びる部分、チェーン側に延びる部分)
44h、144h、244h、344h 部分(下方に延びる部分からさらに後方かつ上方に延びる部分、消音器側に接続される部分)
47、347 マフラー(消音器)
49 チェーン
150 排気制御バルブ
251、351 触媒
252、352 酸素センサ(センサ部)
A タイヤハウス(移動可能領域)
L4、L5 接続中心

Claims (17)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの後ろ側に接続される排気管と、
    後輪と、
    前記後輪が上下方向に移動する際の衝撃を吸収するリヤサスペンションとを備え、
    前記排気管には、前記リヤサスペンションと、前記後輪が上下方向に移動する際の前記後輪の移動可能領域との間に配置される巻き形状部が形成されている、車両。
  2. 前記巻き形状部は、前記エンジンに接続され、後方かつ上方に延びる部分と、前記後方かつ上方に延びる部分に接続され、下方に延びる部分と、前記下方に延びる部分からさらに後方かつ上方に延びる部分とを含む、請求項1に記載の車両。
  3. 前記リヤサスペンションは、前記後輪の前方に配置され、
    前記排気管の巻き形状部は、前記リヤサスペンションの後方で、かつ、前記後輪の移動可能領域の前方に配置されている、請求項1に記載の車両。
  4. 車体フレームに揺動可能に支持されたリヤアームをさらに備え、
    前記排気管は、車両側方から見て前記リヤアームから所定の距離を隔てた位置に配置されている、請求項3に記載の車両。
  5. 燃料タンクをさらに備え、
    前記排気管の巻き形状部は、前記燃料タンクの後方に配置されている、請求項1に記載の車両。
  6. 前記巻き形状部の上方に少なくとも一部が配置される座席シートをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  7. 前記排気管の巻き形状部は、平面的に見て、車体の幅方向に拡がるように巻かれた形状を有する、請求項1に記載の車両。
  8. 前記排気管の後ろ側に接続される消音器と、
    前記消音器の車幅方向で反対側に配置され、前記後輪を駆動するチェーンとをさらに備え、
    前記巻き形状部は、前記車幅方向の前記消音器側に配置される部分と、前記消音器側に配置される部分に接続され、前記車幅方向の前記チェーン側に延びる部分と、前記チェーン側に延びる部分に接続され、前記消音器に接続される部分とを含む、請求項7に記載の車両。
  9. 車体の幅方向に互いに所定の間隔を隔てて配置された一対のフレーム部を含む車体フレームをさらに備え、
    前記排気管の巻き形状部は、平面的に見て、前記車体フレームの一対のフレーム部の内側に配置されている、請求項1に記載の車両。
  10. 前記排気管の前記エンジンに接続された接続部の少なくとも近傍部分は、実質的に直線状に形成されている、請求項1に記載の車両。
  11. 前記排気管に接続され、前記エンジンの後方の上側に配置される消音器をさらに備え、
    前記排気管と前記消音器との接続中心は、前記排気管と前記エンジンとの接続中心よりも高い位置に配置されている、請求項1に記載の車両。
  12. 前記排気管の後ろ側に接続される消音器と、
    前記排気管の前記消音器との接続部近傍に配置され、前記排気管の開度を制御するための排気制御バルブとをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  13. 前記排気管の後ろ側に接続される消音器と、
    前記排気管の前記消音器との接続部近傍に配置され、排気ガスを浄化するための触媒とをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  14. 前記排気管の後ろ側に接続される消音器と、
    前記消音器内に配置され、排気ガスを浄化するための触媒とをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  15. 前記巻き形状部に配置され、前記排気管の内部の排気ガスの成分を検出するためのセンサ部をさらに備える、請求項1に記載の車両。
  16. 前記センサ部の前記排気管から外部に突出している部分は、前記巻き形状部の内側に突出するように設けられている、請求項15に記載の車両。
  17. オフロード仕様の自動二輪車からなる、請求項1に記載の車両。
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