JP2008207673A - 車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の走行時には前部潜り込み防止効果を有し、不整地での走破性に影響を与えない車両の前部構造を提供することを目的とし、また、車両前部潜り込み防止効果を有するアンダーバンパーに衝撃が加えられた場合に、フロントバンパーに影響を及ぼさない車両の前部構造を提供する。
【解決手段】フロントバンパー4と、このフロントバンパー4の背面に設けられたアンダーバンパー5とを備えた車両前部構造において、前記アンダーバンパー5は、車両フレーム3の前方下部に配置されるアンダーバンパー本体6と前記フロントバンパー4の後方で前記アンダーバンパー本体6と前記車両フレーム3とを連結する連結フレーム7とを備え、車両前方からの低床型自動車との衝突により衝撃が加えられた車両前部潜り込み防止効果を有するアンダーバンパー5に対し、衝撃を受けるアンダーバンパー5からの影響をフロントバンパー4に及ぼさない構造とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の前部構造、特に前部潜り込み防止装置を備えた車両の前部構造に関する。
近年、車体と地上高との隙間が大きい、トラック等の大型貨物自動車や、ダンプ等の不整地運搬車や、SUV(スポーツユーティリティヴィークル)タイプの自動車等で、一般的なフロントバンパー(例えば、特許文献1)を備えた高床型自動車に対して、乗用車等の比較的車高の低い低床型自動車が衝突した場合、低床型自動車が高床型自動車の車両前部に潜り込むことによって、より大きな被害を受ける可能性があった。このような事故による被害の軽減を目的として高床型自動車の前部潜り込み防止装置の装着が義務付けられることとなった。
特開2003−182488号公報
上記の特許文献1に開示されているフロントバンパーに対し、前部潜り込みを防止するために、バンパーの下部を下方に延設した場合や、またフロントバンパーの下にアンダーバンパーを一体的に設けた場合では、路面上の凹凸が激しく乗り越える為に一定の車高が必要となる不整地等の路面において、路面の障害物と接触が起こり、フロントバンパーの延設した下部やアンダーバンパーが損傷し、走破性が確保できないという問題点があった。
また、アンダーバンパーが、フロントバンパーに一体的に固定されたことにより、車両前後方向の前側からの衝撃をアンダーバンパーが受けた場合に、フロントバンパーに対して影響を与える構造を有していた。そのため、衝撃を受け損傷したアンダーバンパーとともにフロントバンパーの修理又は交換も余儀なくされる場合もあり、修理費又は部品交換費用等のコスト高が懸念されていた。
本発明は、通常の走行時には前部潜り込み防止効果を有し、不整地での走破性に影響を与えない車両の前部構造を提供することを目的とし、また、車両前部潜り込み防止効果を有するアンダーバンパーに衝撃が加えられた場合に、フロントバンパーに影響を及ぼさない車両の前部構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、フロントバンパーと、このフロントバンパーの背面に設けられたアンダーバンパーとを備えた車両の前部構造であって、前記アンダーバンパーは、車両フレームの前方下部に配置されるアンダーバンパー本体と、前記フロントバンパーの後方で前記アンダーバンパー本体と前記車両フレームとを連結する連結フレームとを備えたことである。
請求項2の発明は、前記アンダーバンパーは、前記アンダーバンパー本体の前面と前記フロントバンパーの背面とを離間した状態のまま前記フロントバンパーの背面側で昇降可能とする昇降機構を備えたことである。
請求項3の発明は、前記車両フレームと前記連結フレームとを着脱自在に連結する着脱手段を備えたことである。
請求項4の発明は、前記アンダーバンパー本体の前面に、衝撃吸収部材を配設したことである。
請求項5の発明は、前記アンダーバンパー本体に、車両前方からの衝撃を吸収可能なエアバックを配設したことである。
請求項1の発明によれば、車両前方からの低床型自動車との衝突により衝撃が加えられた車両前部潜り込み防止効果を有するアンダーバンパーに対し、衝撃を受けるアンダーバンパーからの影響をフロントバンパーに及ぼさない構造とすることができる。
請求項2の発明によれば、アンダーバンパー本体の地上高を可変としたことにより、不整地等の一定の車高が必要となる路面においてアンダーバンパー本体を上昇させることで路面の障害物との接触が起こらないために、アンダーバンパーを装着した状態でも走破性が確保できる。さらに、アンダーバンパー本体における昇降に関する動作をこのようにすることで、低床型自動車との衝突により衝撃を受けるアンダーバンパーからの影響をフロントバンパーに与え難い構造とすることができる。
請求項3の発明によれば、アンダーバンパーの着脱に係る作業性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、車両前方からの低床型自動車との衝突による衝撃を吸収することにより、アンダーバンパーに衝突した低床型自動車を保護するとともに、アンダーバンパー自体も保護することが可能となる。
請求項5の発明によれば、車両前方からの低床型自動車との衝突による衝撃を吸収することにより、アンダーバンパーに衝突した低床型自動車を保護するとともに、アンダーバンパー自体も保護することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1乃至図6は、本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1は本発明を実施する形態の一例を示す車両の前部構造の取り付け状態を示す斜視図、図2は図1の動作を示す斜視図であり、図3は本実施例における取付部材の斜視図、図4は本実施例における要部の車両正面図、図5は本実施例における要部の側面図、図6は本実施形態の変形例を示す要部の側面図であり、本実施例では、左右の両サイドレール1,1の前端離間に架設されたフロントクロスメンバ2からなる車両フレーム3の前部に対し、フロントバンパー4の背面に位置するようにアンダーバンパー5を備えた大型貨物自動車等の高床型自動車の場合で示している。
前記アンダーバンパー5は、車幅方向Yに延設されたアンダーバンパー本体6と、アンダーバンパー本体6と車両フレーム3とを連結する連結フレーム7とを備えている。
本実施例では、アンダーバンパー本体6は、車幅方向Yに直線状に延出する断面矩形状の金属管からなり、上面部6aと、前面部6bと、下面部6cと、後面部6dとを備える。この前面部6bに、衝撃吸収部材8が配設されている。衝撃吸収部材8は、硬質のゴム板を車両前後方向Xにおける前方に向けて半円弧状に湾出させて配設し、この衝撃吸収部材8の中央をアンダーバンパー本体6にボルト9とナット10により支持固定している。ここで、この衝撃吸収部材8にボルト9の頭部9aが収納可能に形成された凹部11が形成され、この凹部11に貫通部12を形成し、アンダーバンパー本体6との固定時には、ボルト9を挿通可能としている。そして、凹部11に対し貫通部12に挿通されたボルト9の頭部9aが外部に露出しないよう凹部11の残りのスペースを弾性部材からなる栓体13で塞ぐことが好ましい。
アンダーバンパー本体6は前面部6bが、車体前後方向Xにおいてフロントバンパー4の後端の後方に間隔Hを設けて配設される。この間隔Hは、後述する昇降機構30によって、アンダーバンパー本体6を上下に昇降させた場合に対し、フロントバンパー4の背面に接触しないよう十分な間隔である。
連結フレーム7は、車両前後方向Xに延設された左右一対の金属管からなり、一端をアンダーバンパー本体6の後面部6dに固定され、他端を車両フレーム3のサイドレール1に着脱手段たる第1の枢着機構14を介して垂直方向に回転自在に接続される。さらに、連結フレーム7の前側には、後述する昇降機構30の可動アーム部31の先端が第2の枢着機構15によって垂直方向に回動自在に接続される。
第1の枢着機構14とは、連結フレーム7の一端側に対し、車幅方向Yにおいて外側から内側へと水平方向に貫通して形成された第2の貫通部16と、車両フレーム7の前側に対し、車幅方向Yにおいて外側から内側へと水平方向に貫通して形成された第3の貫通部17と、この第2の貫通部16と第3の貫通部17に対し水平方向に揃えた状態で車幅方向における外側から挿通され、車両フレーム3に対し連結フレーム7を垂直方向に回動自在に接続固定する第1の取付部材18からなる。第1の取付部材18は、基端に扁平頭部19を有する棒状の挿通体20と、前記挿通体20の先端に形成されたスリット21内で回動自在に枢着された平棒状のストッパ部材22と、前記挿通体20の基端の扁平頭部19に係止するように設けられた弾性部材たるコイルスプリング23と、この挿通体20の外周で挿通体20の軸方向に対しスライド自在に形成された円筒状のスペーサ部材24と、平面の中心に挿通体20の外周で挿通体20の軸方向に対しスライド自在に形成された第4の貫通部25が形成された座金26からなる。
第2の枢着機構15とは、連結フレーム7の車体前後方向Xの前側に対し、車幅方向Yにおいて外側から内側へと水平方向に貫通して形成された第5の貫通部27と、後述する昇降機構30の可動アーム部31の先端に対し、車幅方向Yにおいて外側から内側へと水平方向に貫通して形成された第6の貫通部28と、この第5の貫通部27と第6の貫通部28に対し水平方向に揃えた状態で車幅方向Yにおける外側から挿通され、車両フレーム7に対し連結フレーム7を垂直方向に回動自在に接続固定する第2の取付部材29からなる。ここで、第2の取付部材29は、前記第1の取付部材18と同様の構成である。
昇降機構30は、車体側に設けられ、可動アーム部31を油圧、空圧、又はモータ駆動等により昇降機構本体30aに伸張自在に設け、この可動アーム部31の一端をアンダーバンパー5の連結フレーム7の前側に接続可能に設けたものである。
本実施例では、油圧や空圧を用いた流体圧シリンダたる昇降機構20において、昇降機構本体30aたるシリンダ部と、この昇降機構本体30aにストローク自在に設けられた可動アーム部31たるピストンロッドとした構成としている。
前記構成につき、その作用について説明する。本実施例では、図2、図4乃至図6において後述する使用位置のアンダーバンパー5を実線で示し、同じく後述する格納位置のアンダーバンパー5を二点鎖線で示している。さらに、図1、図2、図4乃至図6において、車両前後方向Xにおける前方とは図中右側とする。
図1に示すように、本実施例の車体前部構造における車両フレーム3とアンダーバンパー5との取付方法については、まずは、第1の取付部材18におけるストッパ部材22を、前記棒状の挿通体20と同一方向とした状態で、連結フレーム7の外面側から第2の貫通部16に車幅方向Yに挿入する。この第2の貫通部16から挿入されたストッパ部材22を、前記ストッパ部材22側から前記コイルスプリング23の弾性力に抗して圧縮させて少なくとも前記車両フレーム3の第3の貫通部17をストッパ部材22が貫通するまで挿通する。さらに、挿通体20にスペーサ部材24、座金26の順で扁平頭部19と反対側から装着していき、最終的に、該ストッパ部材22を図3中において二点鎖線で示すように挿通体20と概ね直交するように回動させたら第1の取付部材18を解放する。そうすると、第1の取付部材18は、前記コイルスプリング23の復元力により、ストッパ部材22が座金26、スペーサ部材24を介して車両フレーム3に押圧状態で当接した段階で停止し、コイルスプリング23の復元力による押圧力によってストッパ部材22が回動した状態で保持され、連結フレーム7を車両フレーム3に垂直方向に回動自在に固定することが可能となっている。また、車両フレーム3から連結フレーム7を取り外す際には、扁平頭部19を押圧してコイルスプリング23をその弾性力に抗して圧縮させ、ストッパ部材22を挿通体20と同一方向に回動させるだけでよい。
図1に示すように、本実施例における昇降機構30とアンダーバンパー5との取付方法については、まず、第2の取付部材29におけるストッパ部材22を、前記棒状の挿通体20と同一方向とした状態で、可動アーム部31の先端の外面側から第6の貫通部28に車幅方向Yに挿入する。この第6の貫通部28から挿入されたストッパ部材22を、前記ストッパ部材22側から前記コイルスプリング23の弾性力に抗して圧縮させて少なくとも前記連結フレーム7の第5の貫通部27をストッパ部材22が貫通するまで挿通する。さらに、挿通体20にスペーサ部材24、座金26の順で扁平頭部19と反対側から装着していき、最終的に、該ストッパ部材22を図3中において二点鎖線で示すように挿通体20と概ね直交するように回動させたら第2の取付部材29を解放する。そうすると、第2の取付部材29は、前記コイルスプリング23の復元力により、ストッパ部材22が座金26、スペーサ部材24を介して連結フレーム7に押圧状態で当接した段階で停止し、コイルスプリング23の復元力による押圧力によってストッパ部材22が回動した状態で保持され、連結フレーム7と昇降機構30とを垂直方向に回動自在に固定することが可能となっている。また、昇降機構30から連結フレーム7を取り外す際には、扁平頭部19を押圧してコイルスプリング23をその弾性力に抗して圧縮させ、ストッパ部材22を挿通体20と同一方向に回動させるだけでよい。
図2に示すように、連結フレーム7を車両フレーム3に第1のストッパ部材22を軸として、垂直方向に回転自在に固定するとともに、連結フレーム7の前側を昇降機構30の可動アーム部31の先端と同期して昇降可能としたことにより、昇降機構30によってアンダーバンパー本体6を昇降可能としている。これにより、アンダーバンパー5のアンダーバンパー本体6を昇降可能としたことで、図4中において二点鎖線で示すように、車両正面視において、フロントバンパー4の下端よりアンダーバンパー本体6の下端が上方に位置するまで上昇された格納位置と、同じく図4中において実線で示した、フロントバンパー4の下端から下方へとアンダーバンパー本体6の前面部6b全てが露出するまで降下された使用位置との間で、昇降可能に設けられている。ここで、使用位置におけるフロントバンパー4の下端からアンダーバンパー本体6の下端までの距離Hは、例えば150mmとする。
ここで、アンダーバンパー本体6をフロントバンパー4より下方に降下させた使用状態では、車両前後方向Xにおける前方からフロントバンパー4の下方へと侵入してくる低床型乗用車を受け止める。
また、図5に示すように、使用状態におけるアンダーバンパーでは、連結フレーム7は、地面と略水平になるように、車両フレーム3に支持されているので、車両前後方向Xにおける前方からアンダーバンパー本体6の前面部6bが受ける衝撃を、連結フレーム7で確実に支持するともに、この衝撃により、連結フレーム7が車両フレーム3に対して揺動し難い位置となっている。これにより、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃をアンダーバンパー5で確実に支持するとともに、この衝撃によりアンダーバンパー5が跳ね上がったり、落ち込む等の上下動を防ぎ、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃により、アンダーバンパー5が、このアンダーバンパー5が装着された高床自動車の車両フレーム3及びフロントバンパー4に及ぼす二次的な損害を防ぐ。さらに、アンダーバンパー本体6を金属管としたことで、衝突時の衝撃をアンダーバンパー本体6が潰れることで吸収し、このアンダーバンパー5を備えた高床型自動車及びこの高床型自動車に衝突した低床型自動車への衝撃を軽減する。
そして、アンダーバンパー本体6を上昇させた格納位置では、高床型自動車の車両フレーム3下部のフロントタイヤ前方のクリアランスを確保し、高床型自動車の車高に影響を及ぼさない仕様となっている。その為、不整地等の一定の車高が必要となる路面において、アンダーバンパー本体6を格納位置まで上昇させることで、路面の障害物との接触が起こらないために、アンダーバンパー5を装着した状態でも走破性が確保される。
さらに、この昇降可能に設けられたアンダーバンパー本体6は、車両前後方向Xにおいて、前面部6aをフロントバンパー4の背面と間隔Lを設けて配設されているので、アンダーバンパー本体6が、格納位置から使用位置までを第1の枢着機構14における第1の取付部材18を軸に回転しながら垂直方向に昇降したとしても、フロントバンパー4に接触することがない。さらに、このアンダーバンパー本体6の前面部6aに対して、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃が加えられ、アンダーバンパー5を構成するアンダーバンパー本体6及び連結フレーム7が変位又は変形しても、主にアンダーバンパー本体6及び連結フレーム7の変位及び変形は、車両前後方向Xにおいて、フロントバンパー4の後端より後方で起こる。そのため、変位及び変形したアンダーバンパー本体6や連結フレーム7と、フロントバンパー4とが接触することがない。これに加えて、図5に示すように、アンダーバンパー本体6の回転軸たる第1の枢着機構14を、車両前後方向Xにおけるアンダーバンパー本体6の後方に配設したことにより、この第1の枢着機構14を軸に上下動するアンダーバンパー本体6の図5中では一点鎖線で示される動線Dにフロントバンパー4がかかることがないため、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃により、アンダーバンパー5が跳ね上がったり、落ち込む等の上下動によりアンダーバンパー5がフロントバンパー4に及ぼす二次的な損害を防ぐ。
さらに、アンダーバンパー本体6の前面部6bに衝撃吸収部材8が配設されたことにより、この衝撃吸収部材8であるゴム板が車両前後方向Xにおける前方からの低床型自動車との衝突によって生じる衝撃を吸収し、この衝撃からアンダーバンパー本体6及びこのアンダーバンパー本体6と衝突する低床型自動車を保護する。
以上のように本実施例では請求項1に対応しており、フロントバンパー4と、このフロントバンパー4の背面に設けられたアンダーバンパー5とを備えた車両の前部構造であって、前記アンダーバンパー5は、車両フレーム3の前方下部に配置されるアンダーバンパー本体6と、前記フロントバンパー4の後方で前記アンダーバンパー本体6と前記車両フレーム3とを連結する連結フレーム7とを備えたことにより、車両前方からの低床型自動車との衝突により衝撃が加えられた車両前部潜り込み防止効果を有するアンダーバンパー5に対し、衝撃を受けるアンダーバンパー5からの影響をフロントバンパー4に及ぼさない構造とすることができる。
また、本実施例では請求項2に対応しており、前記アンダーバンパー5は、前記アンダーバンパー本体6の前面6aと前記フロントバンパー4の背面とを離間した状態のまま前記フロントバンパー4の背面側で昇降可能とする昇降機構30を備えたことにより、アンダーバンパー本体6の地上高を可変としたことにより、不整地等の一定の車高が必要となる路面においてアンダーバンパー本体6を上昇させることで路面の障害物との接触が起こらないために、アンダーバンパー5を装着した状態でも走破性が確保できる。さらに、アンダーバンパー本体6における昇降に関する動作をこのようにすることで、低床型自動車との衝突により衝撃を受けるアンダーバンパー5からの影響をフロントバンパー4に与え難い構造とすることができる。
さらに、本実施例では請求項3に対応しており、前記車両フレーム3と前記連結フレーム7とを着脱自在に連結する着脱手段14を備えたことにより、アンダーバンパー5の着脱に係る作業性を向上させることができる。
また、本実施例では請求項4に対応しており、前記アンダーバンパー本体6の前面に、衝撃吸収部材8を配設したことにより、車両前方からの低床型自動車との衝突による衝撃を吸収することにより、アンダーバンパー5に衝突した低床型自動車を保護するとともに、アンダーバンパー5自体も保護することが可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、昇降機構30として、油圧シリンダ又は油圧ジャッキとしてもよい。また、図6に示すように、車両フレーム3の前側にサポート部材31を設け、アンダーバンパーを使用位置とした場合に、連結フレーム7が地面と水平となるように、連結フレーム7とサポート部材31を第1の枢着機構14により接続してもよい。このように使用位置において、連結フレーム7の姿勢を常に地面を水平とすることで、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃をアンダーバンパー5で確実に支持するとともに、この衝撃によりアンダーバンパー5が跳ね上がったり、落ち込む等の上下動を防ぎ、車両前後方向Xにおける前方からの衝撃によって、アンダーバンパー5が、このアンダーバンパー5が装着された高床自動車の車両に及ぼす二次的な損害を防ぐ。また、衝撃吸収部材8として、硬質のゴム材を例に挙げたが、これに替えて衝撃吸収効果に優れた材質や構造のものをアンダーバンパー本体6の前面部6bに備えたとしてもよい。さらに、衝撃吸収部材8とアンダーバンパー本体6の前面部6bとの間の空間に衝撃吸収効果に優れた材質を充填してもよい。この場合、さらに衝撃吸収効果が向上する。また、アンダーバンパー本体6の断面形状についても、本実施例では矩形としているが、これに限定されるものではなく、例えば円筒、多角形等としてもよい。この場合、アンダーバンパー本体6の断面形状をバリエーション豊富なものとすることで、アンダーバンパー本体6の断面形状を車両フレーム3の下部のスペースに合わせた形状とし、車両フレーム3の下部のスペースの有効利用を可能とするとともに、様々な角度からの衝撃に対応可能とし、衝撃吸収効果を向上させることができる。同様に、衝撃吸収部材8たるゴム材の断面形状についても、本実施例では半円弧状としているが、矩形、コ字形又は多角形等としてもよい。この場合、ゴム材の断面形状をバリエーション豊富なものとすることで、ゴム材の断面形状を車両フレーム3の下部のスペースに合わせた形状とし、車両フレーム3の下部のスペースの有効利用を可能とするとともに、様々な角度からの衝撃に対応可能とし、衝撃吸収効果を向上させることができる。また、アンダーバンパー本体6と衝撃吸収材8たるゴム材との固定方法についても、本実施例ではボルト9、ナット10により固定していたが、アンダーバンパー本体6への固定方法はこれに限られるものではない。さらに、車両フレーム3の構成についても上記実施例に記載されたものに限られたものではない。また、フロントバンパー4等の車両前部に衝突対象識別センサを設け、このセンサからの信号により、低床型自動車か路面上の障害物かどうかを判断する衝撃対称識別制御手段を設けて、アンダーバンパー5を使用位置に降下させた場合において、この衝撃対称識別制御手段が、車両前方の反応に対し路面上の障害物と判断した場合にアンダーバンパー5を格納位置まで移動させるとしてもよい。この場合に、不整地等の路面上に障害物のある状況での走破性がさらに向上する。
本実施例では、図7は、本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例と同一の構成については、同一符号を付すことでその説明を省略する。また、使用位置のアンダーバンパー5を実線で示し、格納位置のアンダーバンパー5を二点鎖線で示している。さらに、図7中において、車両前後方向Xにおける前方とは図中右側とする。
図7において、本実施例では、アンダーバンパー本体6には、第1のエアバック32が配設されている。図7に示すように、このエアバック32は、膨張時に車両前後方向Xにおいて衝撃吸収部材8の前方に配設される。これに対し、図示しない格納時の第1のエアバッグ32は、アンダーバンパー本体6の内部又はアンダーバンパー本体6の前面部6bと衝撃吸収部材8であるゴム材との間に格納可能なものとする。
また、フロントバンパー4に対しても、第2のエアバック33が配設されている。図7に示すように、この第2のエアバック32は、膨張時に車両前後方向Xにおいてフロントバンパー4の前方に配設される。これに対し、図示しない格納時の第2のエアバッグ32は、フロントバンパー4の内部に格納可能なものとする。
以上の構成において、衝撃吸収部材8であるゴム材に、車両前後方向Xにおける前方から衝撃が加えられた場合、アンダーバンパー本体6の前方で第1のエアバック32が膨張する。このように車両前後方向Xにおける前方からの衝撃に対し、エアバック32と衝撃吸収部材8とにより、その衝撃を吸収し、アンダーバンパー5を備えた高床型自動車と、この高床型自動車に衝突する低床型自動車の両方を保護する。
フロントバンパー4に、車両前後方向Xにおける前方から衝撃が加えられた場合、フロントバンパー4の前方で第2のエアバック33が膨張する。このように車両前後方向Xにおける前方からの衝撃に対し、第2のエアバック33により、その衝撃を吸収し、高床型自動車と、この高床型自動車に衝突する低床型自動車の両方を保護する。
このように本実施例では請求項1乃至請求項4に対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、さらに、このように本実施例では請求項5に対応して、前記アンダーバンパー本体6に、車両前方からの衝撃を吸収可能なエアバック32を配設したことにより、車両前方からの低床型自動車との衝突による衝撃を吸収することにより、アンダーバンパー5に衝突した低床型自動車を保護するとともに、アンダーバンパー5自体も保護することが可能となる。
本実施例上の効果として、フロントバンパーに第2のエアバックを配設したことにより、車両前方からの低床型自動車との衝突による衝撃を吸収することにより、フロントバンパー4に衝突した低床型自動車を保護するとともに、フロントバンパー4自体も保護することが可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施例において図示されるエアバック32は、アンダーバンパー本体6の前面部6bを覆う構造としているが、前面部6bのみではなく、上面部6a及び/又は下面部6cを覆うものでもよい。これにより、様々な角度からの衝撃に対応可能とし、衝撃吸収効果がさらに向上する。また、図7中では、第2のエアバック33はフロントバンパー4の前面を覆う構造としているが、フロントバンパー4の前面のみではなく、下面を覆うものでもよい。
本実施例では、図8は、本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例及び第2実施例と同一の構成については、同一符号を付すことでその説明を省略する。また、図8中において、車両前後方向Xにおける前方とは図中右側とする。
図8において、本実施例では、連結フレーム7には、伸縮機構34を備えた。この伸縮機構34は、伸縮機構本体34aと、伸縮機構本体34aに対し車両前後方向Xにスライド可能に設けられ一側にアンダーフレーム本体6が接続されたスライドフレーム35からなる。この伸縮機構34には、ダンパ装置36が設けられている。
フロントバンパー4の前面には、高床型自動車の車両前部への衝突予知のためのレーダ、赤外線センサ又は加速度センサ等からなる衝突センサ37が設けられ、この衝突センサ37から入力された信号に基づいて、昇降機構30及び連結フレーム7の制御を行う制御装置38を備えている。ここで、制御装置38には、昇降機構30の制御を行う昇降機構制御手段39と、連結フレーム7の伸縮機構34の制御を行う伸縮機構制御手段40と、ダンパ装置36の制御を行うダンパ装置制御手段41を備えている。
図8では、予めアンダーバンパー5を格納位置まで上昇させ、高床型自動車の走破性を向上させた状態でのアンダーバンパー5の作用について述べている。
本実施例では、まずは、フロントバンパー4に設けた衝突センサ37からの信号に対し、衝突の虞があると制御装置38が判断した場合、昇降機構制御手段39により連結フレーム7を使用位置まで降下させる。続いて、伸縮機構制御手段40により連結フレーム7を車両前後方向Xにおいて前方に伸張させ、衝突前にアンダーバンパー本体6の前面部6aとフロントバンパー4の前面部とが略面一となったところで、連結フレーム7の伸張を止める。
そして、車両前後方向Xにおける前方からアンダーバンパー5が受ける衝撃について、連結フレーム7に設けられたダンパ装置36が作動して、スライドフレーム35が伸縮機構本体34aに格納され、アンダーバンパー本体6が車両前後方向Xにおいて後退する。ここで、衝突センサ37からの信号により、ダンパ装置制御手段41は、スライドフレーム35の車両前後方向Xにおける後方への格納速度を調整し、衝撃が小さい場合には格納速度を大きくし、また衝撃が大きい場合には格納速度を小さくして、アンダーバンパー5にかかる衝撃を安定して吸収する。
このように本実施例では請求項1乃至請求項4に対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、さらに、このように本実施例では、アンダーバンパー本体6を予め格納位置に置くことで、高床型自動車の走破性が確保できる。さらに、この状態の高床型自動車に対し車両前後方向Xにおける前方からの衝突の虞がある場合に、アンダーバンパー本体6を使用位置まで降下させ、さらに連結フレーム7を衝突前にアンダーバンパー本体6の前面部6aとフロントバンパー4の前面部とが略面一なるまで伸張させる。そして、高床型自動車が低床型自動車と正面衝突をした場合に、低床型自動車がフロントバンパー4の下に潜り込む前にアンダーバンパー本体6によって受け止めることにより、高床型自動車のフロントバンパー4が低床型自動車に乗り上げることを防ぐ。さらに、アンダーバンパー5にダンパ装置36を備えたことで、衝撃を安定して受け止めことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施例におけるダンパ装置36の制御方法や、伸縮機構34の構造について、適宜変更が可能である。また、図8中では、第2の枢着機構を伸縮機構34に設けたが、これに限られるものではなく適宜変更が可能である。
本発明の第1実施例における車両の前部構造の取り付け状態を示す斜視図である。 同上、図1における車両の前部構造の動作を示す斜視図である。 同上、取付部材の斜視図である。 同上、車両前部構造における要部の正面図である。 要部の側面図である。 同上、実施形態の変形例を示す要部の側面図である。 本発明の第2の実施例における車両の前部構造において、要部の側面図である。 本発明の第3の実施例における車両の前部構造において、要部の側面図である。
符号の説明
3 車両フレーム
4 フロントバンパー
5 アンダーバンパー
6 アンダーバンパー本体
7 連結フレーム
8 衝撃吸収部材
14 第1の枢着機構(着脱手段)
30 昇降機構
32 第1のエアバック(エアバック)
X 車両前後方向

Claims (5)

  1. フロントバンパーと、このフロントバンパーの背面に設けられたアンダーバンパーとを備えた車両の前部構造であって、
    前記アンダーバンパーは、車両フレームの前方下部に配置されるアンダーバンパー本体と、前記フロントバンパーの後方で前記アンダーバンパー本体と前記車両フレームとを連結する連結フレームとを備えたことを特徴とする車両の前部構造。
  2. 前記アンダーバンパーは、前記アンダーバンパー本体の前面と前記フロントバンパーの背面とを離間した状態のまま前記フロントバンパーの背面側で昇降可能とする昇降機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の前部構造。
  3. 前記車両フレームと前記連結フレームとを着脱自在に連結する着脱手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の前部構造。
  4. 前記アンダーバンパー本体の前面に、衝撃吸収部材を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
  5. 前記アンダーバンパー本体に、車両前方からの衝撃を吸収可能なエアバックを配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
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