JP2008206388A - 電気駆動システム技術を制御するためのシステムおよび方法 - Google Patents

電気駆動システム技術を制御するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリ電圧および電力範囲内で駆動システムの動作を調整するための方法、装置およびシステムを提供すること。
【解決手段】本装置は、DC電圧源の限界および/または電力限界に基づいて駆動システムのトルク出力を調整する信号を発生するPIレギュレータと、新しいトルク限界を生成するためにPIレギュレータからの信号を規準化するコンバータと、駆動システムの新しいトルク限界または使用可能なトルク限界のどちらかを選択するスイッチとを含む。PIレギュレータは、駆動システムのトルク出力および銅損項に基づく初期値を有する積分器を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に車両制御システム、より詳しくは電気駆動システムを制御するためのシステムおよび方法に関する。
電気車両(EV)/燃料電池電気車両(FCEV)/ハイブリッド電気車両(HEV)推進用途では、1つの関心事は、事前設定された範囲内の動作電圧および電力に車両バッテリを維持することにある。バッテリが事前設定された範囲を超えて動作する場合、バッテリの寿命を縮めるか、そうでければバッテリの性能に否定的影響を招くおそれがある。いくつかの異なる車両システムおよび機能が、バッテリから電流と電力を引き出す。例えば、モータリングの間、推進システムは一般的にバッテリから電流と電力を引き出す。推進システムが余り多くの電流を引き出すと、バッテリ電圧が、バッテリの最小動作電圧未満に下がることがある。
事前設定された動作範囲内にバッテリを維持する一つの方法は、推進システムのトルクを制限することである。例えば、モータリングの間、バッテリ電圧を最小動作電圧より上に保つように、モータトルクが制限されることがある。他の例では、バッテリの回生動作の間、回生トルクが制限されて、バッテリ電圧を最大値未満に保つことができる。バッテリのモデル化に基づいて、トルクを制限するためにオープンループトルク限界表が用いられる。バッテリモデルは、温度、充電状態、バッテリの寿命などに関して著しく変化することがあるので、これらのトルク限界表は、一般的に最適な動作を低下させる可能性のある大きな変動を十分に考慮する許容範囲を含む。
したがって、電気推進駆動システムをもっと最適に制御するシステムを提供することが望ましい。さらに、電気推進駆動システムをもっと最適に制御する方法を提供することが望ましい。本発明のさらなる他の望ましい特徴および特性が、添付の図面および前述の技術分野および背景と併せてなされる次の詳細な説明と添付の特許請求範囲から明らかになるであろう。
方法、装置およびシステムでは、駆動システムによって生成されるトルク出力を調整することにより車両の駆動システムを制御するステップが提供される。駆動システムは第2のトルク限界を有し、電圧限界および電力限界を有する直流(DC)電圧源によって少なくとも部分的に駆動される。例示の実施形態では、制御装置は、少なくとも1つの電圧限界および電力限界に基づいてトルク出力を調整するための信号を発生するよう構成された比例積分(PI)レギュレータと、出力およびPIレギュレータに結合した入力を有するコンバータと、PI電流レギュレータに結合し、第1および第2トルク限界の中からトルク限界を選択するよう構成されたスイッチとを含んで提供される。PIレギュレータは、トルク出力および損失項に基づく初期値を有する積分器を備える。コンバータは、第2トルク限界を生成するためにPIレギュレータからの信号を規準化するよう構成される。
他の例示の実施形態では、駆動システムのトルク出力を調整する方法が提供される。駆動システムはリンク電圧を有し、電圧範囲、電源電力、および電力範囲を有するDC電圧源によって少なくとも部分的に駆動される。その方法は、トルク指令に応答してトルク出力を発生するステップと、リンク電圧が電圧範囲を超えているかどうかを決定し、リンク電圧が電圧範囲を超える場合、第1トルク限界を選択するステップと、電源電力が電力範囲を超えるかどうかを決定し、電源電力が電力範囲を超える場合、第2トルク限界を選択するステップとを含む。第1トルク限界はトルク出力および第1損失項に基づき、第2トルク限界はトルク出力および第2損失項に基づく。
駆動システムによって生成されたトルク出力を調整するための制御システムが提供される。駆動システムはリンク電圧を有し、電圧範囲、電源電力、および電力範囲を有するDC電圧源によって少なくとも部分的に駆動される。制御システムはトルク指令を発生するよう構成された第1制御器と、第1制御器に結合された第2制御器とを含む。トルク出力および第1損失項に基づいて電圧範囲内にリンク電圧を維持するためにトルク指令を調整し、トルク出力および第2損失項に基づいて電力範囲内に電源電力を維持するためにトルク指令を調整するリンク電圧および電源電力をモニタするよう第2制御器は構成される。
以降に、同様の参照番号が同様の要素を表す以下に描かれた図と共に、本発明が説明されるであろう。
以下の詳細な説明は、実際、単に例示であり、本発明または本発明の応用および使用を制限するものではない。さらに、先行の技術分野、背景技術、概要または以下の詳細な説明において提示された、記述され、また明示されてない理論によって拘束されるべきであるという意図は少しもない。
本発明は、閉ループを介して電気駆動システムのトルク出力(例えば、推進駆動システム)を調整する制御システム、制御器および方法を提供する。DC電圧源の寿命維持および性能を規定できるように、トルク出力が、事前設定された動作電圧および電力範囲内でDC電圧源(例えばバッテリ)の電圧および/または電力を維持するように調整される。電圧および電力範囲は、いろいろな他の駆動システムの考慮にしたがって規定されてもよい。
一例示の実施形態では、電気駆動システムは、必ずしも限定されないが、DC電圧源によって全体的または部分的に駆動されるモータ(例えば、永久磁界モータ)を含む。モータは、駆動モードつまりモータ駆動モードおよび回生動作モードで動作するが、モータは他のモードで動作することもできる。DC電圧源の電圧範囲は、モータ駆動動作の最小電圧とモータ回生動作の最大電圧の間に規定できる。電力範囲は、モータ駆動動作の最大電力とモータ回生動作の最小電力の間に規定できる。
電気駆動システムのトルク出力を調整するために制御器はDCリンク電圧をモニタし、駆動動作の間に最大トルク限界を調整し、また回生動作の間にDC電圧源の電圧を電圧範囲内に維持するために最小トルク限界を調整する。制御器はDC電圧源の電力もモニタし、駆動動作の間に最大トルク限界を調整し、また回生動作の間にDC電圧源の電力を電力範囲内に維持するために最小トルク限界を調整する。実質的に制御器(例えば、トルクジャークを防ぐために)をシームレスに起動/停止するために、制御器は事前設定された値に初期化される積分器を含む。さらに、調整されたトルク限界は、電圧低下および銅損が著しい場合、電圧低下およびステータの銅損で説明できる。閉ループ制御を用いると電気駆動システムの動作が最適化できる。
図1を参照すると、本発明の一例示の実施形態による電気駆動システムが図示されている。電気駆動システム10は、トルク指令(Te)を発生する高レベル制御器12(例えば、速度制御器、電圧制御器、トルク基準発生器など)と、動作モードを選択し、選択された動作モードに基づいて高レベル制御器12からのトルク指令を受け取るスイッチ16と、スイッチ16の出力に結合された入力を有する電圧/電力リミッタ20と、電圧/電力リミッタ20の出力に結合された入力を有する弱め界磁制御22と、弱め界磁制御22の出力に結合された入力を有する電流レギュレータ24と、電流レギュレータ24の出力に結合された入力を有するパルス幅変調(PWM)変調器26と、RWM変調器26の出力に結合された入力を有するインバータ28と、インバータ28の出力に結合されたモータ(例えばPMM)30とを含む。モータ30は、DC電圧源(図示されてない)によって少なくとも部分的に駆動される。電圧制御器構成において、高レベル制御器12は、DCリンク電圧レギュレータ14を含んでよい。
制御器18および電圧/電力リミッタ20は、それぞれ一ユニットとして説明されるが、制御器18が複数の制御ユニットを含んでもよいし、電圧/電力リミッタ20が対応する制御ユニットにそれぞれ結合された複数のリミッタユニットを含んでもよい。例えば、制御器18は下限電圧制御器と、上限電圧制御器と、最大放電電力制御器と、最大充電電力制御器とを含んでよく、電圧/電力リミッタ20は、それぞれ対応する制御器に結合された最小電圧リミッタと、最大電圧リミッタと、最大放電電力リミッタと、最大充電電力リミッタを含んでよい。さらに、電気駆動システム10は、いろいろ異なる構成を有してよい。例えば、弱め界磁制御22は、省くことも、またはモータ30の動作の間に発生することがある起電力(EMF)を元にもどす異なる制御方法に置き換えることもできる。制御システム10の1つまたは複数の構成要素が、ソフトウェアまたはファームウェア中に、1つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェア・プログラム、組合せ論理回路および/または他の適切な構成要素、もしくはこれらの組合せを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループの)およびメモリなどのハードウェア中に組み入れられてもよい。
例示の一実施形態では、制御器18および電圧/電力リミッタ20は、必要ならば、高レベル制御器12によって発生されるトルク指令を制限するよう一緒に動作する。制御器18はDC電圧源に付随したDCリンク電圧(例えばDCバス電圧)をモニタし、DC電圧源の事前設定された動作電圧範囲内にDCリンク電圧を維持するようにトルク限界を調節する。制御器18はDC電圧源に付随した電力もモニタし、DC電圧源の事前設定された動作電力範囲内にDC電圧源の電力を維持するようにトルク限界を調節する。調節されたトルク限界は電圧/電力リミッタ20に供給される。
駆動システム10の動作(例えば、駆動動作または回生動作)およびモニタされたDCリンク電圧および/またはDC電圧源の電力に基づいて、制御器18によって供給され調節されたトルク限界と、モータ30の使用できるトルク(例えば使用できるモータリングトルクおよび使用できる回生トルク)から、トルク限界が電圧/電力リミッタ20に対して選択される。選択されたトルク限界を用いて、電圧/電力リミッタ20は高レベル制御器12によって発生されたトルク指令から制限されたトルク指令を発生する。
弱め界磁制御22は、制限されたトルク指令から同期基準系電流指令(例えば、ir*ds、ir*qs)を発生する。電流レギュレータ24は、同期基準系電流指令から電圧出力を発生し、PWM変調器26は、これらの電圧出力からデューティサイクル指令(例えば、3相のそれぞれに対し)を発生する。インバータ28は、デューティサイクル指令を受け取り、デューティサイクル指令を用いて供給電位(例えば、バッテリ電位またはDCバス電圧(Vdc))から3相電圧(例えばVa、Vb、Vc)を発生させ、3相電圧でモータ30を駆動する。
図2は、本発明の一例示の実施形態による最小電圧制御器40のブロック図である。DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)未満に低下するのを防ぐために、モータリングトルク指令(Te)は、制御器40によって最大トルク(Tmax)までに制限される。制御器40は、比例積分(PI)レギュレータ42と、PIレギュレータ42の出力に結合された入力を有し、また出力を有するコンバータ44と、コンバータ44の出力または使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)からトルク限界を選択するスイッチ46と、スイッチ46の出力に結合された入力を有するリミッタ48とを含む。リミッタ48は、トルク指令(Te)(例えば高レベル制御器12から)を受け取り、最大トルク(Tmax)を用いて制限されたトルク指令(Te Limited)を発生する。プラント(例えば、インバータ28、モータ30およびDC電圧源)50は、リミッタ48の出力に結合され、制限されたトルク指令を受け取り、制限されたトルク指令に応答してDCリンク電圧(VDC)を発生する。
この例示の実施形態では、PIレギュレータ42は、DCリンク電圧(VDC)と最小電圧(VFLOOR)の間の差(例えば、加算器52を介して)に基づいて誤差を受け取り、したがって制御器40は閉ループである。PIレギュレータ42は、第1処理モジュール54と、第2処理モジュール56と、第2処理モジュール56の出力に結合された積分器58とを含む。第1処理モジュール54は、誤差に対して比例利得(K)を適用して比例項を生じる。第2処理モジュール56および積分器58は、誤差に対し積分利得(K)および積分関数をそれぞれ適用して積分項を生じる。
比例利得(K)および積分利得(K)は、DCリンク電圧に基づいて導き出すことも、選択することもできる。 図1および2を参照すると、閉ループ制御器40はリンク電圧レギュレータ14に基づいているので、比例利得(K)および積分利得(K)は、DCリンク電圧レギュレータ14から導くことができる。解析を容易にするために、電流レギュレータ24の動特性は実質的にDCリンク電圧レギュレータ14のそれより速いので、実際の出力トルクは、基準トルクと同じであると仮定する。さらに、インバータ28およびモータ30での損失は無視できると仮定し、したがって全ての電力が機械的パワーを発生させるのに消費される。解析を簡単にするために、直列RCモデルとしてモデル化されるDC電圧源を用いると、
=ωbw/Rおよび
/K>>ωbwである。
ここで、RはDC電圧源の等価抵抗を表し、ωbwは電圧調整の帯域幅を表す。
DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)未満に低下すると、積分器58が、トルク出力(例えば、プラント50によって生成される)および任意にステータに付随した損失項から導かれる初期値に初期化(例えばフラグを介して)される。トルク出力は、ωrm/VDCを掛け、損失項(P/VDC)を加えることによってDC電流に変換される。ここでPはモータ30のステータ銅損を表し、ωrmはモータ30のステータのロータ速度を表す。比例および積分項は加算器60を介して加算されDC電流を生成する。一例示の実施形態において、加算器60は、比例および積分項の和から損失項(P/VDC)も除去する。コンバータ44は、加算器60からのDC電流にVDC/ωrmを掛けることによってDC電流をトルクに変換する。
DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)未満に低下する場合、スイッチ46はコンバータ44の出力につながれ、コンバータ44によって生成されるトルクが、リミッタ48の最大トルク(Tmax)として選択される。DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)より大きく、トルク指令が最大トルク(Tmax)より小さい場合、使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)が、リミッタ48のトルク限界として選択される。
図3は、図2に示した制御器40の動作を説明するのに有用な論理ラッチ66のブロック図である。ラッチ66は、フラグ信号を積分器58およびスイッチ46に提供するセット/リセット論理ラッチである。DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)未満に低下する場合、ラッチ66はフラグを論理「1」にセットする。フラグが論理「1」である場合、スイッチ46はコンバータ44の出力につながれ、コンバータ44によって生成されるトルクが、リミッタ48のトルク限界として選択される。DCリンク電圧が最小電圧(VFLOOR)より大きく、トルク指令が最大トルク(Tmax)より小さい場合、フラグは論理「0」にリセットされる。フラグが論理「0」である場合、使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)がリミッタ48のトルク限界として選択される。
図4は、本発明の一例示の実施形態による最大電圧制御器70のブロック図である。DCリンク電圧が最大電圧(VLID)より上昇するのを防ぐために、回生トルク指令(Te)は、制御器70によって最小トルク(Tmin)に制限される。制御器70は、最小電圧リミッタ48(図2に示した)を最大電圧リミッタ72と置き換えたほかは制御器40(図2に示した)と同様の構成要素を含む。この例示の実施形態において、スイッチ46はコンバータ44の出力または使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)からトルク限界を選択するように構成される。リミッタ72は、トルク指令(Te)(例えば高レベル制御器12から)を受け取り、最小トルク(Tmin)を用いて制限されたトルク指令(Te Limited)を発生する。
この例示の実施形態では、PIレギュレータ42は、DCリンク電圧(VDC)と最大電圧(VLID)の間の差(例えば、加算器52を介して)に基づいて誤差を受け取り、したがって制御器70は閉ループである。DCリンク電圧が最大電圧(VLID)より上昇すると、積分器58が、トルク出力(例えば、プラント50によって生成される)および任意にステータの銅損項(P/VDC)から導かれる初期値に初期化(例えばフラグを介して)される。さらに、スイッチ46はコンバータ44の出力につながれ、コンバータ44によって生成されるトルクがリミッタ72の最小トルク限界として選択される。DCリンク電圧が最大電圧(VLID)未満であり、トルク指令が最小トルク(Tmin)より大きい場合、使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)がリミッタ72のトルク限界として選択される。
図5は、図4に示した制御器70の動作を説明するのに有用な論理ラッチ76のブロック図である。ラッチ76は、ラッチ66(図3に示した)と類似である。DCリンク電圧が最大電圧(VLID)より上昇する場合、ラッチ76はフラグを論理「1」にセットする。フラグが論理「1」である場合、スイッチ46はコンバータ44の出力につながれ、コンバータ44によって生成されるトルクが、リミッタ72のトルク限界として選択される。DCリンク電圧が最大電圧(VLID)未満であり、トルク指令が最小トルク(Tmin)より大きい場合、フラグは論理「0」にリセットされる。フラグが論理「0」である場合、使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)がリミッタ72のトルク限界として選択される。
図6は、本発明の一例示の実施形態による最大放電電力制御器80のブロック図である。DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)より上昇するのを防ぐために、モータリングトルク指令(Te)は、制御器80によって最大トルク(Tmax)に制限される。場合によって、DC電圧源の電流が使用できないことがある。DC電圧源の電力は、インバータ損失が無視できると仮定すると、モータ30(図1に示した)に供給される電力から推定できる。電力を確定する、DC電圧源の電流と電圧の測定のために、電流センサ(例えば、バッテリ電流センサ)が取り付けられてよい。
制御器80は、最小電圧リミッタ48(図2に示した)を最大電力リミッタ82と置き換え、コンバータ44(図2に示した)を除算器84と置き換えたほかは制御器40(図2に示した)と同様の構成要素を含む。この例示の実施形態において、スイッチ46は、コンバータ44の出力または使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)からトルク限界を選択するように構成される。リミッタ82は、トルク指令(Te)(例えば高レベル制御器12から)を受け取り、最大トルク(Tmax)を用いて制限されたトルク指令(Te Limited)を発生する。
この例示の実施形態において、PIレギュレータ42は、DC電圧源の電力(PBattery)と最大放電電力(PDischargeMax)の間の差(例えば、加算器52を介して)に基づいて誤差を受け取り、したがって制御器80は閉ループである。図1および6を参照すると、DC電圧源の電力はモータ30の機械的パワーとステータの銅損の和であると仮定される。比例利得(K)および積分利得(K)は、以下の式から導き出すことも、または選択することもできる。すなわち、
=ωbw
<<K/ωbw
ここで、ωbwは電力調整の帯域幅である。
DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)より上昇すると、積分器58が、トルク出力(例えば、プラント50によって生成される)およびステータの銅損項(P)から導かれる初期値に初期化(例えばフラグを介して)される。この例示の実施形態では、ステータの銅損項(P)は、1.5R(Ir*2 ds+Ir*2 qs)となることが確認される。ここで、Rはステータの抵抗を表す。トルク出力は、ωrmを掛け、損失項(P)を加えることによって電力に変換される。比例および積分項は加算器60を介して加算され、損失項(P)は比例および積分項の和から除去される。加算器60の出力をωrmで割ることによって、除算器84は加算器60の出力をトルクに変換する。
DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)より上昇すると、スイッチ46は、除算器84の出力につながれ、除算器84によって生成されるトルクがリミッタ82の最大トルク(Tmax)として選択される。DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)未満であり、トルク指令が最大トルク(Tmax)未満である場合、使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)がリミッタ82のトルク限界として選択される。
図7は、図6に示した制御器80の動作を説明するのに有用な論理ラッチ86のブロック図である。ラッチ86は、ラッチ66(図3に示した)と類似である。DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)より上昇すると、ラッチ86はフラグを論理「1」にセットする。フラグが論理「1」である場合、スイッチ46は除算器84の出力につながれ、除算器84によって生成されるトルクが、リミッタ82のトルク限界として選択される。DC電圧源の電力が最大放電電力(PDischargeMax)未満であり、トルク指令が最大トルク(Tmax)未満である場合、フラグは論理「0」にリセットされる。フラグが論理「0」である場合、使用可能なモータリングトルク(TMotorAvailable)がリミッタ82のトルク限界として選択される。
図8は、本発明の一例示の実施形態による最大充電電力制御器90のブロック図である。DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)未満に低下するのを防ぐために、回生トルク指令(Te)は、制御器90によって最小トルク(Tmin)に制限される。制御器90は、最大電力リミッタ82(図6に示した)を最小電力リミッタ92と置き換えたほかは制御器80(図6に示した)と同様の構成要素を含む。この例示の実施形態において、スイッチ46はコンバータ44の出力または使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)からトルク限界を選択するように構成される。リミッタ92は、トルク指令(Te)(例えば高レベル制御器12から)を受け取り、最小トルク(Tmin)を用いて制限されたトルク指令(Te Limited)を発生する。
この例示の実施形態では、PIレギュレータ42は、DC電圧源の電力(PBattery)と最大充電電力(PChargeMax)の間の差(例えば、加算器52を介して)に基づいて誤差を受け取り、したがって制御器90は閉ループである。 DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)未満に低下すると、積分器58が、トルク出力(例えば、プラント50によって生成される)およびステータの銅損項(P)から導かれる初期値に初期化(例えばフラグを介して)される。 DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)未満に低下すると、スイッチ46は、除算器84の出力につながれ、除算器84によって生成されるトルクがリミッタ92の最小トルク(Tmin)として選択される。DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)より大きく、トルク指令が最小トルク(Tmin)より大きい場合、使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)がリミッタ92のトルク限界として選択される。
図9は、図8に示した制御器90の動作を説明するのに有用な論理ラッチ96のブロック図である。ラッチ96は、ラッチ86(図3に示した)と類似である。DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)未満に低下すると、ラッチ86はフラグを論理「1」にセットする。フラグが論理「1」である場合、スイッチ46は除算器84の出力につながれ、除算器84によって生成されるトルクが、リミッタ92のトルク限界として選択される。DC電圧源の電力が最大充電電力(PChargeMax)より大きく、トルク指令が最小トルク(Tmin)より大きい場合、フラグは論理「0」にリセットされる。フラグが論理「0」である場合、使用可能な回生トルク(TRegenAvailable)がリミッタ92のトルク限界として選択される。
図10は本発明の一例示の実施形態による駆動システムのトルク出力を調整するための方法100の流れ図である。駆動システムはリンク電圧(例えば、DCリンク電圧)を有し、電圧範囲、電源電力および電力範囲を有するDC電圧源(例えばバッテリ)によって少なくとも部分的に駆動される。トルク出力は、ステップ105に示したようにトルク指令に応答して発生させる。ステップ110に示したように、電圧範囲を超えるリンク電圧に関して判定が為される。ステップ115に示したように、リンク電圧が電圧範囲を超える場合、第1トルク限界が選択される。第1トルク限界は、トルク出力および第1損失項(例えばP/VDC)に基づく。
一例示の実施形態では、リンク電圧が最小電圧(例えばVFLOOR)より低いかどうかの判定が為される。さらなる判定が、リンク電圧と最小電圧の間の誤差(例えば、差)に対して為される。比例利得が誤差に適用され比例項を生じ、積分利得と積分関数が誤差に適用され積分項を生じる。積分関数は、駆動システムのトルク出力および第1損失項に基づく初期値を有する。比例項は、積分項と合計され第1電流を生じ、第1損失項がこの第1電流から除かれ第2電流を生じ、さらに第2電流はトルクに変換され、第1トルク限界(例えばTmax)を生成する。
他の例示の実施形態では、最大電圧(例えばVLID)より大きいリンク電圧に関して判定が為される。さらなる判定が、リンク電圧と最大電圧の間の誤差に関して為されてよい。比例利得が誤差に適用され比例項を生じ、積分利得と積分関数が誤差に適用され積分項を生じる。積分関数は、駆動システムのトルク出力および第1損失項に基づく初期値を有する。比例項は、積分項と合計され第1電流を生じ、第1損失項がこの第1電流から除かれ第2電流を生じ、さらに第2電流はトルクに変換され、第1トルク限界を生成する(例えばTmin)。
ステップ120に示したように、電源電力が電力範囲を超えるかどうかの判定が為される。ステップ125に示したように、電源電力が電力範囲を超える場合、第2トルク限界が選択される。第2トルク限界は、トルク出力および第2損失項(例えば、P=1.5R(Ir*2 ds+Ir*2 qs))に基づく。一例示の実施形態では、電源電力が最大放電電力(例えば、PDischargeMax)より大きいかどうかに関し判定が為される。電源電力と最大放電電力の間の誤差に対し、さらなる判定が為される。比例利得が誤差に適用され比例項を生じ、積分利得と積分関数が誤差に適用され積分項を生じる。積分関数は、駆動システムのトルク出力および第2損失項に基づく初期値を有する。比例項は、積分項と合計され第1電流を生じ、第2損失項がこの第1電流から除かれ第2電流を生じ、さらに第2電流はトルクに変換され、第2トルク限界(例えばTmax)を生成する。
他の例示の実施形態では、電源電力が最大充電電力(例えば、PChargeMax)未満かどうかに関し判定が為される。さらなる判定が、電源電力と最大充電電力の間の誤差に対して為されてよい。比例利得が誤差に適用され比例項を生じ、積分利得と積分関数が誤差に適用され積分項を生じる。積分関数は、駆動システムのトルク出力および第2損失項に基づく初期値を有する。比例項は、積分項と合計され第1電流を生じ、第2損失項がこの第1電流から除かれ第2電流を生じ、さらに第2電流はトルクに変換され、第2トルク限界(例えばTmin)を生成する。
この駆動システムは、駆動モードの間ずっと、対応する使用可能なモータリングトルクを伴う駆動モードまたはモータリングモードを有する。さらに駆動システムは、回生モードの間に、対応する使用可能な回生トルクを伴う回生モードを有する。リンク電圧が最小電圧(例えば、VFLOOD)より大きく、トルク指令が第1トルク限界(例えば、Tmax)未満である場合、駆動システムの使用可能なモータリングトルク(例えば、TMotorAvailable)は第1トルク限界(例えば、Tmax)が選択され、したがって駆動システムは駆動モードで動作する。リンク電圧が最大電圧(例えば、VLID)未満であり、トルク指令が第1トルク限界(例えば、Tmin)内である場合、駆動システムの使用可能な回生トルク(例えば、TRegenAvailable)は第1トルク限界が選択され、したがって駆動システムは回生モードで動作する。電源電力が最大電力(例えば、PDischargeMax)未満であり、トルク指令が第2トルク限界未満である場合、駆動システムの使用可能なモータリングトルクは第2トルク限界(例えば、Tmax)が選択され、したがって駆動システムは駆動モードで動作する。電源電力が最小電力(例えば、PChargeMax)より大きく、トルク指令が第2トルク限界内である場合、駆動システムの使用可能な回生トルクは第2トルク限界(例えば、Tmin)が選択され、したがって駆動システムは回生モードで動作する。
少なくとも1つの例示的実施形態が前述の詳細な説明の中で提示されてきたが、膨大な数の変形形態が存在することを理解されたい。1つまたは複数の例示的実施形態は、単なる例であり、本発明の範囲、適用性または構成を何ら限定するものでないことも理解されたい。むしろ、前述の詳細な説明は、1つまたは複数の例示的実施形態を実行する便利なロードマップを当業者に提供するであろう。添付の特許請求の範囲およびその法的な等価物において詳述する本発明の範囲を逸脱せずに、構成要素の機能および配置に様々な変更が為され得ることも理解されたい。
本発明の一例示の実施形態による電気駆動システムのブロック図である。 本発明の一例示の実施形態による最小電圧制御器のブロック図である。 図2に示した制御器の動作を説明するのに有用な論理ラッチのブロック図である。 本発明の他の例示の実施形態による最大電圧制御器のブロック図である。 図4に示した制御器の動作を説明するのに有用な論理ラッチのブロック図である。 本発明の別の例示の実施形態による最大放電電力制御器のブロック図である。 図6に示した制御器の動作を説明するのに有用な論理ラッチのブロック図である。 本発明の別の例示の実施形態による最大充電電力制御器のブロック図である。 図8に示した制御器の動作を説明するのに有用な論理ラッチのブロック図である。 本発明の一例示の実施形態による電気駆動システムのトルク出力を調整する方法の流れ図である。
符号の説明
10 電気駆動システム
12 高レベル制御器
16 スイッチ
40 制御器
42 PIレギュレータ
44 コンバータ
46 スイッチ
48 リミッタ
52 加算器
54 第1処理モジュール
56 第2処理モジュール
58 積分器
60 加算器
66 論理ラッチ
70 最大電圧制御器
72 最大電圧リミッタ
80 最大放電電力制御器
82 リミッタ
84 除算器
86 ラッチ
90 最大充電電力制御器
92 最小電力リミッタ
96 ラッチ

Claims (20)

  1. 第1トルク限界、電圧限界および電力限界を有する電気駆動システムによって生成されるトルク出力を調整する制御器において、
    少なくとも1つの前記電圧限界および前記電力限界に基づいて前記トルク出力を調整する信号を生成するように構成され、前記トルク出力および損失項に基づく初期値を有する積分器を含む比例積分(PI)レギュレータと、
    前記PIレギュレータに結合された入力を有し、かつ出力を有し、前記出力の所で第2トルク限界を生成するために前記PIレギュレータからの前記信号を規準化するように構成されるコンバータと、
    前記PI電流レギュレータに結合され、前記第1および第2トルク限界から1つのトルク限界を選択するように構成されるスイッチとを含む制御器。
  2. 前記電気駆動システムが、バッテリ電圧を有するバッテリを含み、前記PI電流レギュレータが、
    比例項を生成するために第1誤差に第1利得を適用するように構成され、前記第1誤差が前記電圧限界と前記バッテリ電圧の間の差に基づく、第1モジュールと、
    積分項を生成するために前記第1誤差に第2利得および積分関数を適用するように構成され、前記積分器を介して前記積分関数を適用するようにさらに構成される第2モジュールと、
    前記第1モジュールに結合された第1入力および前記第2モジュールに結合された第2入力を有し、前記比例項と前記積分項の和から第1電流を生成するように構成される加算器とをさらに含む請求項1に記載の制御器。
  3. 前記加算器が前記コンバータの前記入力に結合された出力を有し、さらに第2電流を生成するために前記第1電流から前記損失項を減算するように構成され、
    前記コンバータがさらに前記第2電流から前記第2トルク限界を生成するように構成される請求項2に記載の制御器。
  4. 前記電気駆動システムがそれに付随した銅損を有し、前記損失項が前記銅損に基づく請求項1に記載の制御器。
  5. 前記電気駆動システムがトルク指令に応答して前記トルク出力を生成するように構成され、前記駆動システムがバッテリ電圧を有するバッテリを含み、
    前記電圧限界が最小バッテリ電圧であり、前記第1トルク限界が使用可能なモータトルクであり、前記第2トルク限界が最大トルクであり、
    前記スイッチが、
    前記バッテリ電圧が前記最小バッテリ電圧未満である場合に、前記コンバータから前記第2トルク限界を選択し、
    前記バッテリ電圧が前記最小バッテリ電圧より大きく、前記トルク指令が前記第2トルク限界未満である場合に、前記駆動システムの前記第1トルク限界を選択するようにさらに構成される請求項1に記載の制御器。
  6. 前記電気駆動システムがトルク指令に応答して前記トルク出力を生成するように構成され、前記駆動システムがバッテリ電圧を有するバッテリを含み、
    前記電圧限界が最大バッテリ電圧であり、前記第1トルク限界が使用可能な回生トルクであり、前記第2トルク限界が最小トルクであり、
    前記スイッチが、
    前記バッテリ電圧が前記最大バッテリ電圧より大きい場合に、前記第2トルク限界を選択し、
    前記バッテリ電圧が前記最大バッテリ電圧未満であり、前記トルク指令が前記最小トルクより大きい場合に、前記第1トルク限界を選択するようにさらに構成される請求項1に記載の制御器。
  7. 前記電気駆動システムがトルク指令に応答して前記トルク出力を生成するように構成され、前記駆動システムがバッテリ電力を有するバッテリを含み、
    前記電力限界が最大放電電力であり、前記第1トルク限界が使用可能なモータトルクであり、前記第2トルク限界が最大トルクであり、
    前記スイッチが、
    前記バッテリ電力が前記最大放電電力より大きい場合に、前記第2トルク限界を選択し、
    前記バッテリ電力が前記最大放電電力未満であり、前記トルク指令が前記最大トルク未満である場合に、前記第1トルク限界を選択するようにさらに構成される請求項1に記載の制御器。
  8. 前記電気駆動システムがトルク指令に応答して前記トルク出力を生成するように構成され、前記駆動システムがバッテリ電力を有するバッテリを含み、
    前記電力限界が最大充電電力であり、前記第1トルク限界が使用可能な回生トルクであり、前記第2トルク限界が最小トルクであり、
    前記スイッチが、
    前記バッテリ電力が前記最大充電電力未満である場合に、前記第2トルク限界を選択し、
    前記バッテリ電力が前記最大充電電力より大きく、前記トルク指令が前記最小トルクより大きい場合に、前記第1トルク限界を選択するようにさらに構成される請求項1に記載の制御器。
  9. リンク電圧を有する駆動システムならびに電圧範囲、電源電力および電力範囲を有するDC電圧源によって少なくとも部分的に駆動される前記駆動システムのトルク出力を調整する方法において、
    トルク指令に応答して前記トルク出力を発生するステップと、
    前記リンク電圧が前記電圧範囲を超えるかどうかを判定するステップと、
    前記リンク電圧が前記電圧範囲を超える場合に、前記トルク出力かつ第1損失項に基づく第1トルク限界を選択するステップと、
    前記電源電力が電力範囲を超えるかどうかを判定するステップと、
    前記電源電力が前記電力範囲を超える場合に、前記トルク出力かつ第2損失項に基づく第2トルク限界を選択するステップとを含む方法。
  10. 前記リンク電圧が前記電圧範囲を超えるかどうかを判定する前記ステップが、前記リンク電圧が最小電圧未満であるかどうかを判定するステップを含み、
    前記リンク電圧と前記最小電圧の間の誤差を判定するステップと、
    比例項を生成するために前記誤差に比例利得を適用するステップと、
    積分項を生成するために前記誤差に、積分利得ならびに前記駆動システムの前記トルク出力および前記第1損失項に基づく初期値を有する積分関数を適用するステップと、
    第1電流を生成するために前記積分項と前記比例項を加算するステップと、
    第2電流を生成するために前記第1電流から前記第1損失項を除去するステップと、
    前記第1トルク限界を生成するために前記第2電流をトルクに変換するステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記リンク電圧が前記電圧範囲を超えるかどうかを判定する前記ステップが、前記リンク電圧が最大電圧より大きいかどうかを判定するステップを含み、
    前記リンク電圧と前記最大電圧の間の誤差を判定するステップと、
    比例項を生成するために前記誤差に比例利得を適用するステップと、
    積分項を生成するために前記誤差に、積分利得ならびに前記駆動システムの前記トルク出力および前記第1損失項に基づく初期値を有する積分関数を適用するステップと、
    第1電流を生成するために前記積分項と前記比例項を加算するステップと、
    第2電流を生成するために前記第1電流から前記第1損失項を除去するステップと、
    前記第1トルク限界を生成するために前記第2電流をトルクに変換するステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  12. 前記電源電力が前記電力範囲を超えるかどうかを判定する前記ステップが、前記電源電力が最大放電電力より大きいかどうかを判定するステップを含み、
    前記電源電力と前記最大放電電力の間の誤差を判定するステップと、
    比例項を生成するために前記誤差に比例利得を適用するステップと、
    積分項を生成するために前記誤差に、積分利得ならびに前記駆動システムの前記トルク出力および前記第2損失項に基づく初期値を有する積分関数を適用するステップと、
    第1電流を生成するために前記積分項と前記比例項を加算するステップと、
    第2電流を生成するために前記第1電流から前記第2損失項を除去するステップと、
    前記第2トルク限界を生成するために前記第2電流をトルクに変換するステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  13. 前記電源電力が前記電力範囲を超えるかどうかを判定する前記ステップが、前記電源電力が最大充電電力未満であるどうかを判定するステップを含み、
    前記電源電力と前記最大充電電力の間の誤差を判定するステップと、
    比例項を生成するために前記誤差に比例利得を適用するステップと、
    積分項を生成するために前記誤差に、積分利得ならびに前記駆動システムの前記トルク出力および前記第2損失項に基づく初期値を有する積分関数を適用するステップと、
    第1電流を生成するために前記積分項と前記比例項を加算するステップと、
    第2電流を生成するために前記第1電流から前記第2損失項を除去するステップと、
    前記第2トルク限界を生成するために前記第2電流をトルクに変換するステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  14. 前記電圧範囲が最小および最大電圧を含み、
    前記駆動システムが、駆動モードと、前記駆動モードの間に使用可能なモータリングトルクとを有し、さらに回生モードと、前記回生モードの間に使用可能な回生トルクとを有し、
    前記リンク電圧が前記最小電圧より大きく、前記トルク指令が前記使用可能なモータリングトルク未満である場合に、前記第1トルク限界に対して前記使用可能なモータリングトルクを選択し、したがって前記駆動システムが前記駆動モードで動作しているステップと、
    前記リンク電圧が前記最大電圧未満であり、前記トルク指令が前記使用可能な回生トルクより大きい場合に、前記第1トルク限界に対して前記使用可能な回生トルクを選択し、したがって前記駆動システムが前記回生モードで動作しているステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  15. 前記電力範囲が最小および最大電力を含み、
    前記駆動システムが、駆動モードと、前記駆動モードの間に使用可能なモータリングトルクとを有し、さらに回生モードと、前記回生モードの間に使用可能な回生トルクとを有し、
    前記電源電力が前記最大電力未満であり、前記トルク指令が前記使用可能なモータリングトルク未満である場合に、前記第2トルク限界に対して前記使用可能なモータリングトルクを選択し、したがって前記駆動システムが前記駆動モードで動作しているステップと、
    前記電源電力が前記最小電力より大きく、前記トルク指令が前記使用可能な回生トルクより大きい場合に、前記第2トルク限界に対して前記使用可能な回生トルクを選択し、したがって前記駆動システムが前記回生モードで動作しているステップとをさらに含む請求項9に記載の方法。
  16. リンク電圧を有する駆動システムならびに電圧範囲、電源電力および電力範囲を有する直流(DC)電圧源によって少なくとも部分的に駆動される前記駆動システムによって生成されるトルク出力を調整する制御システムにおいて、
    トルク指令を生成するように構成された第1制御器と、
    前記第1制御器に結合された第2制御器であって、
    前記リンク電圧および前記電源電力をモニタし、
    前記トルク出力および第1損失項に基づいて前記電圧範囲内に前記リンク電圧を維持するように前記トルク指令を調整し、
    前記トルク出力および第2損失項に基づいて前記電力範囲内に前記電源電力を維持するように前記トルク指令を調整する第2制御器と
    を含む制御システム。
  17. 前記駆動システムが電圧調整の帯域幅を有し、
    前記DC電圧源が等価直列抵抗を有し、
    前記第2制御器が、前記リンク電圧が前記電圧を超える場合に誤差を受け取るようにさらに構成され、前記第2制御器が、
    第1利得を有し、比例項を生成するために前記誤差に対し前記第1利得を適用するように構成される第1モジュールと、
    第2利得を有し、積分項を生成するために前記誤差に対し前記第2利得および積分関数を適用するように構成される第2モジュールであって、前記第2利得が前記電圧調整の帯域幅と前記等価直列抵抗の比に基づき、前記第2利得と前記第1利得の比が実質的に前記電圧調整の帯域幅より大きい、第2モジュールと、
    前記比例利得モジュールおよび前記積分モジュールに結合され、前記積分項と前記比例項を加算するように構成される加算器とを含む請求項16に記載の制御システム。
  18. 前記第2モジュールが前記トルク出力と銅損項に基づく初期値を有する積分器を含む請求項17に記載の制御システム。
  19. 前記駆動システムが電力調整の帯域幅を有し、
    前記第2制御器が、前記電源電力が前記電力範囲を超える場合に誤差を受け取るようにさらに構成され、前記第2制御器が、
    第1利得を有し、前記誤差に対し前記第1利得を適用するように構成される第1モジュールと、
    第2利得を有し、前記誤差に対し前記第2利得および積分関数を適用するように構成される第2モジュールであって、前記第2利得が前記電力調整の帯域幅に基づき、前記第2利得と前記第1利得の比が実質的に前記電力調整の帯域幅より大きい、第2モジュールと
    前記比例利得モジュールおよび前記積分モジュールに結合され、前記積分項と前記比例項を加算するように構成される加算器とを含む請求項16に記載の制御システム。
  20. 前記第2モジュールが前記トルク出力と銅損項に基づく初期値を有する積分器を含む請求項16に記載の制御システム。
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