JP2008205726A - 画像読み取り装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿支持板上を搬送される原稿に浮きが発生しても、濃度差なく当該原稿を読み取る。
【解決手段】 画像読み取り装置1は、原稿を搬送しながら画像を読み込むシートスルー方式のスキャナであり、光源として赤(R)、緑(G)、青(B)の3色(RGB)のLED(Light Emitting Diode)を用いた複数CIS(密着型イメージセンサ)5−1〜5−5を千鳥状に配置して原稿を読み取る。このとき、画像読み取り装置1は、原稿の浮きによって読み取った画像に濃淡が発生しないように、各CISの近傍に設けられた原稿高さ検出センサ6−1〜6−5によって原稿までの距離を測定し、LED制御回路は、測定した距離に応じて各CIS5−1〜5−5の光源毎の点灯時間を個別にダイナミックに調整及び変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読み取り装置及び方法に関する。
従来、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色(RGB)のLED(Light Emitting Diode)を光源として内蔵したCIS(密着型イメージセンサ)を複数用いて、幅広の読み取り部を構成するシートスルー方式のモノクロおよびカラースキャナがある。
一方、カラーモード時には、赤(R)、緑(G)、青(B)のLED光源を1ラインについて順次点灯させ、モノクロモード時には、緑(G)のLEDを1ラインで連続点灯させるカラー画像読み取り装置において、モノクロモード時には、緑(G)のLEDの点灯電流を、カラーモード時の各RGBのLEDの各点灯電流よりも最大値、最小値ともに小さく設定し、また、ラインセンサにより白基準板を読み取って補正データを得る際は、光量オーバフロー検出回路により光源ごとに光量のオーバフローを検出して、このオーバフローが無くなるように、上記最大値、最小値の調整範囲においてそれぞれ調整する技術がある(例えば、特許文献1)。これにより、点灯時間の短い光源による原稿の読み飛ばしを低減すると共に、モノクロモード時において一つの光源を連続点灯することによるその光源の劣化を抑えることができる。
特開2000−287036号公報
原稿を搬送しながら画像を読み取るシートスルー方式の画像読み取り装置においては、原稿支持板と原稿を押さえる上カバーとの間で原稿の浮き沈みが発生することがある。原稿の浮き沈みが発生すると、上記のような複数のCISを千鳥状に配置した画像読み取り装置の場合、CIS間で読み取りの濃度差が生じてしまうという問題がある。つまり、原稿がガラス面から浮いてしまうと、CISと原稿までの距離が遠くなってしまう。CISは、ガラス面の下からLEDにより光を当て、ガラス面の上に載っている原稿からの反射光を読み取るため、ガラス面に近い部分と比べて、ガラス面から浮いている部分は反射する光が弱まり、結果、濃度の濃い画像となってしまう。しかし、特許文献1に記載の技術による各色LEDの点灯の時間幅調整は、LEDの劣化防止のためや、カラースキャン時読み飛ばしのために行われるものであり、1回のスキャン中では固定であった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、原稿支持板上を搬送される原稿に浮きが発生した場合でも、濃度差なく当該原稿を読み取ることのできる画像読み取り装置及び方法を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、本発明は、原稿支持板上の原稿を読み取る画像読み取り装置であって、前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に配置され、光源を点灯して、前記原稿支持板上の原稿からの反射光を検出して当該原稿を読み取るイメージセンサと、前記原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力する光源制御回路と、前記イメージセンサにおける反射光の検出値から画像データを生成する信号処理回路とを備え、前記イメージセンサは、前記光源制御回路から出力された信号により指示される点灯時間だけ光源を点灯する、ことを特徴とする画像読み取り装置である。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離を検出する原稿高さ検出センサをさらに備え、前記光源制御回路は、前記原稿高さ検出センサが検出した距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記イメージセンサは複数備えられ、副走査方向に複数列をなして千鳥状に配置され、前記原稿高さ検出センサは、各イメージセンサに対応して複数備えられ、前記光源制御回路は、1ライン毎に、前記原稿高さ検出センサが検出した距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を、当該原稿高さ検出センサに対応する前記イメージセンサに出力し、各前記イメージセンサにおける反射光の検出値から前記信号処理回路により生成された画像データをあわせて1つの画像データを生成する画像処理部をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記原稿高さ検出センサは、前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に設置され、対応するイメージセンサの副走査方向横、あるいは、主走査方向横に設置される、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、距離と点灯時間との関係を示す関数を用いて、前記原稿高さ検出センサが検出した距離から点灯時間を算出する演算部をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記演算部は、前記原稿支持板に密着した白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標、ならびに、前記原稿支持板から離れた白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標を通る一次関数により、距離と点灯時間との関係を示す前記関数を求める、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記光源制御回路は、距離と点灯時間との対応付けを示すテーブルを用いて、前記原稿高さ検出センサが検出した距離を点灯時間に変換する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記原稿支持板に密着した白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標、ならびに、前記原稿支持板から離れた白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標を通る一次関数により、距離と点灯時間との関係を示す前記関数を求め、求めた前記関数から距離と点灯時間との対応付けを示す前記テーブルを生成する演算部をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記関数は、電源投入、あるいは、原稿読み取りの都度算出される、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、前記光源制御回路は、前記イメージセンサの備える複数の光源それぞれについて点灯時間を指示する信号を出力し、前記イメージセンサは、各光源を、タイミングをずらして、あるいは、同時に、前記光源制御回路から出力された当該光源の点灯時間だけ点灯する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述する画像読み取り装置であって、原稿支持板上の原稿をイメージセンサにより読み取る画像読み取り装置における画像読み取り方法であって、光源制御回路が、前記原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力し、前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に配置された前記イメージセンサが、前記光源制御回路から出力された点灯時間だけ光源を点灯し、前記原稿支持板上の原稿からの反射光を検出して当該原稿を読み取り、信号処理回路が、前記イメージセンサにおける反射光の検出値から画像データを生成する、ことを特徴とする画像読み取り方法である。
本発明によれば、原稿支持板上の原稿とイメージセンサとの間の距離を検出し、光源点灯時間を光源毎に個別にダイナミックに調整するようにしたので、原稿に浮きが発生した場合でも、読み取った画像に濃淡が発生することを防ぐことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
本実施の形態による画像読み取り装置1は、原稿を搬送しながら画像を読み込むシートスルー方式のスキャナであり、光源として赤(R)、緑(G)、青(B)の3色(RGB)のLED(Light Emitting Diode)を用いた複数CIS(密着型イメージセンサ)を千鳥状に配置して原稿を読み取る。このとき、画像読み取り装置1は、原稿の浮きによって読み取った画像に濃淡が発生しないように、各CISの近傍に設けられた距離センサによって原稿までの距離を測定し、測定した距離に応じて各CISの光源毎の点灯時間を個別にダイナミックに調整及び変更する。
図1は、本発明の一実施の形態による画像読み取り装置1の機能ブロック図である。同図において、画像読み取り装置1は、CPU(central processing unit)2、メモリ3、LED制御回路4、CIS5−1〜5−5(以下、総称して「CIS5」とも記載)、原稿高さ検出センサ6−1〜6−5(以下、総称して「原稿高さ検出センサ6」とも記載)、A/D(アナログ/デジタル)変換回路7、アナログフロントエンド8、CISデジタル信号処理回路9、画像処理プロセッサ10を備える。本実施の形態の画像読み取り装置1は、幅狭のCIS5を複数個備えることにより幅広の読み取り(スキャナ)を行うよう構成され、ここでは、A0サイズの読み取りを行うために、A4サイズの5個のCIS5−1〜5−5が設けられている。
CPU2は、各デバイスの制御や点灯時間幅演算を行う。メモリ3は、例えば、ROM、SDRAMやSRAM等で形成され、CPU2のプログラム、点灯時間演算時の画像データなどの各種データを格納する。CIS5は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの光源(RGB)のLEDと、これらの赤(R)、緑(G)、青(B)のLEDのそれぞれの光を原稿に照射する3本の導光体と、原稿から反射してきた光を受光する受光素子とを備える。受光素子は、主走査方向に1列に配置され、導光体は、受光素子の並びの方向と平行に配置される。原稿高さ検出センサ6は、原稿とCIS5との距離を検出する。原稿高さ検出センサ6は、1個のCIS5に対して1個用意され、ここでは、CIS5−i(i=1〜5)それぞれに対応して原稿高さ検出センサ6−iが設けられる。
A/D変換回路7は、原稿高さ検出センサ6からのアナログ出力をデジタル信号に変換する。LED制御回路4は、プログラム可能なLSI(Large Scale Integration)であるFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成することができ、赤(R)、緑(G)、青(B)の各光源個別に各CIS5の発光パルスLED#R#1、LED#G#1、LED#B#1を生成する。LED制御回路4は、内部に記憶され、距離とパルス幅との関係を示すテーブル(図示せず)を参照し、A/D変換回路7を経由して入力される原稿高さ検出センサ6の原稿までの距離の検出データに対応して、発光パルスのパルス幅を決定し、調整する。なお、CIS5への発光パルスは、赤(R)、緑(G)、青(B)の光源毎に用意され、カラーモード時には、赤(R)、緑(G)、青(B)のLED光源を1ラインについて順次点灯させ、モノクロモード時には、赤(R)、緑(G)、青(B)のLEDを1ラインで同時点灯させる。
アナログフロントエンド8は、A/D変換LSIで構成することができ、CIS5から出力された、光の強さを示すアナログ信号をデジタル信号に変換する。CISデジタル信号処理回路9は、FPGAで構成することができ、点灯時間幅演算を行うときは、メモリ3へ画像データを送り、スキャンデータの画像処理を行うときは、複数のCIS5から取得したデジタル信号をつなげて幅広のデータを実現する画像処理プロセッサ10へ画像データを出力する。
図2は、図1に示す画像読み取り装置1の概略構成図であり、(a)は、画像読み取り装置1を横方向から見た図、(b)は、画像読み取り装置1を上から見た図である。
同図において、CIS5は、副走査方向に平行な2つの列をなして千鳥状に配置される。つまり、CIS5−1、5−3、5−5が副走査方向に同じ列に、主走査方向に重ならないように配置され、CIS5−2、5−4は、CIS5−1、5−3、5−5より原稿搬送方向に対して上流側に、かつ、CIS5−1、5−3、5−5とは端部がオーバーラップするように配置されている。
また、原稿高さ検出センサ6−i(i=1〜5)は、それぞれ、対応するCIS5−iと同じ高さ、かつ、副走査方向横に設置されるが、主走査方向に並ぶよう設置することでもよい。CIS5及び原稿高さ検出センサ6は、原稿支持板としてのガラス11の下に設置され、原稿13は、ガラス11と上カバー12との間を搬送される。このガラス11と上カバー12の距離は原稿13の厚さよりも広くなっており、また、原稿13のパスが各CIS5上で微妙に異なるため、前後の列のCIS5において、原稿13との間の距離に違いが生じる場合がある。また、原稿13の送り具合により、副走査方向だけではなく、主走査方向にもCIS5から原稿13までの距離に違いが生じる場合もある。そこで、原稿高さ検出センサ6−i(i=1〜5)は、CIS5−iと原稿までの距離を計測し、LED制御回路4は、計測された距離に応じたCIS5−iの各LEDの点灯時間を指示する発光パルスを生成し、出力する。
図3は、原稿の高さXとLED点灯時間幅Yの関係を表すグラフである。
LEDの光の強さは電流と点灯時間によって決まり、電流が大きい程、また、点灯時間が長いほど光は強くなる。光の強さを可変とした場合、電流を変化させる制御よりも、点灯時間を変化させる制御のほうがより簡易かつ一般的である。そこで、原稿13に浮きがある場合に、CIS5の受光する光が、浮きの無い場合に検出されるべき強さより弱くなってしまうことのないように、原稿13までの距離が離れるに従って点灯時間を長くし、受光素子への反射光の受光時間を長くする。これにより、CIS5から原稿13までの距離が異なることに起因して、読み取った画像に濃淡が生じることを防ぐ。
ここで、まず、画像読み取り装置1における、シェーディング補正について説明する。画像読み取り装置1は、まず、白基準原稿(シェーディングガイド)をガラス11の上面(以下、「ガラス面」と記載)に密着させて置き、全てのLEDを消灯した状態でスキャンを行い、各CIS5による黒基準読み取り値を得る。続いて、画像読み取り装置1は、ガラス面に置かれた同白基準原稿を読み取るため、LEDを点灯させてスキャンを行い、各CIS5による白基準読み取り値を得る。画像読み取り装置1は、各CIS5のそれぞれの受光素子(画素)について、黒基準読み取り値と白基準読み取りとの幅を、所定の幅になるよう補正する。例えば、ある画素の黒基準読み取り値が10、白基準読み取り値が140であれば、10〜140の幅の値を、256段階の0〜255までの幅の値に変換する。これを個々の各CIS5の全ての受光素子について行うことにより、全てのCIS5の各受光素子の感度をそろえる。以下、各受光素子の検出値は、同じ幅の値となるよう感度をそろえたシェーディング補正後の値を用いるのもとする。
図3に示すガラス面での時間幅Y0は、ガラス面に密着して置かれた白基準原稿をスキャンしたときに、CIS5から予め定められた基準出力値Aを得たときのLEDの点灯時間幅を示す。すなわち、LEDの点灯時間幅を少しずつ変えながらガラス面に密着して置かれたシェーディングガイドをスキャンしてCIS5からの出力値を得、1本のCIS5内の各受光素子における検出値データの平均値=基準出力値A(例えば140)となったときの点灯時間幅を、そのCIS5の点灯時間幅Y0とする。この点灯時間幅Y0の情報は、画像読み取り装置1の製造時に測定され、原稿高さ検出センサ6により検出されたガラス面での原稿の高さX0の情報とともに、メモリ3に格納されるものとする。
シェーディングガイドでの点灯時間幅Y1は、白基準原稿としてのシェーディングガイドをスキャンしたときに、CIS5から基準出力値Aを得たときのLED時間幅を示す。ここでは、シェーディングガイドは、上カバー12が閉じられたときに、CIS5の真上に対向するように上カバー12へ取り付けられる。そして、LEDの点灯時間幅を少しずつ変えながらシェーディングガイドをスキャンしてCIS5からの出力値を得、1本のCIS5内の各受光素子における検出値データの平均値=基準出力値A(例えば140)となったときの点灯時間幅を、そのCIS5のY1とする。これは、印字開始前に都度、あるいは、電源投入の都度、測定される。また、スキャン時には、原稿高さ検出センサ6によりシェーディングガイドの高さX1も検出される。
なお、基準出力値とは、CIS出力の予め定められた目標値である。各CIS5の感度はそれぞれ異なるため、上記のように、基準出力値により目標値を決め、その目標値になるように時間幅を調整するために用いられる。
図3のグラフを用いて、LEDの点灯時間幅算出、時間幅算出テーブルの作成、及び、LED制御手順を説明する。これらは、カラーであれば、赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれについて、モノクロであれば、赤(R)、緑(G)、青(B)全てを点灯した場合について実行する。
図3のグラフにおいて、(ガラス面での原稿の高さX0,ガラス面での時間幅Y0)と(シェーディングガイドの高さX1、シェーディングガイドでの時間幅Y1)の2点から、直線の式「Y=aX+b」を求める。この式は、CPU2が、CISデジタル信号処理回路9によってメモリ3に書き込まれた画像データを用いて演算する。画像データには、各CIS5の受光素子における検出値の情報が含まれる。
次に、CPU2は、求めた「Y=aX+b」から、高さXをX0〜X1まで1ずつ(あるいは、2以上の所定量ずつ)変えたときのそれぞれの時間幅Yを求め、この求めた高さXに対応する時間幅Y(高さX,時間幅Y)の組を示す時間幅算出テーブルを作成してLED制御回路4内のメモリに書き込む。
LED制御回路4は、原稿読み取り時、原稿高さ検出センサ6から出力される原稿13までの距離のデータをXとし、当該時間幅算出テーブルを参照して、光源LEDの点灯時間幅Yに変換する。LED制御回路4が得られた点灯時間幅Yにてパルスを生成することにより、CIS5の光源LEDが原稿13の高さに応じた時間幅だけ発光する。
図4は、画像読み書き装置の動作処理フローを示す。なお、駆動電流は、1回のスキャン中は一定として制御する。
CPU2は、予め決められた値のLED時間幅をLED制御回路4へ出力し、初期設定する(ステップS110)。原稿高さ検出センサ6−1〜6−5は、上カバー12に取り付けられているシェーディングガイドの高さを読み取り、A/D変換回路7は、原稿高さ検出センサ6−1〜6−5が検出した高さを示すアナログ信号を受け、デジタル信号に変換する(ステップS115)。
続いて、CPU2は、時間幅を変えながらLEDを点灯するようLED制御回路4へ指示する。すなわち、LED制御回路4は、ステップS110においてCPU2から入力された時間幅のパルスを発生させてCIS5−1〜5−5へ出力する。CIS5−1〜5−5は、LED制御回路4から出力されたパルス幅により、カラーであれば、タイミングをずらして赤(R),緑(G),青(B)のLEDを単体で順次発光させ、モノクロであれば赤(R),緑(G),青(B)のLEDを同時に点灯させる。アナログフロントエンド8は、CIS5−1〜5−5の各受光素子が検出したアナログ信号をデジタル信号に変換してCISデジタル信号処理回路9へ出力し、CISデジタル信号処理回路9は、出力されたデジタル信号から得られた画像データをメモリ3に書き込む。つまり、画像データは、各CIS5の受光素子(画素)それぞれにおける検出値の情報が含まれる。CPU2は、この画像データにより、各CIS5−1〜5−5それぞれについて、各受光素子の検出値の平均を求める。
次に、CPU2は、所定時間分だけ前回指示した時間幅とは異なるLED時間幅をLED制御回路4へ出力し、LED制御回路4は、CPU2から入力された時間幅のパルスを発生させ、同様に、各CIS5−1〜5−5それぞれについて、各受光素子の検出値の平均を求める。これを、全てのCIS5−1〜5−5について、受光素子の検出値の平均値が基準出力値Aとなる時間幅が得られるまで繰り返す。
なお、カラーの場合には、タイミングをずらして赤(R),緑(G),青(B)それぞれを単体で発光させて、各赤(R),緑(G),青(B)の基準出力値が検出されるときの時間幅を得、モノクロのときは、赤(R),緑(G),青(B)全てを同時に発光させて、基準出力値が検出されるときの時間幅を得る(ステップS120)。
CPU2は、予めメモリ3内に記憶されている、CIS5−1〜5−5のガラス面での原稿の高さX0、及び、ガラス面での時間幅Y0を読み出し、ステップS115にて得られた原稿高さ検出センサ6−iのシェーディングガイドの高さX1、ステップS120で得られたCIS5−1〜5−5の時間幅Y1から、CIS5−iのそれぞれについて直線の式「Y=aX+b」を求め、時間幅算出テーブルを生成してLED制御回路4に書き込む(ステップS125)。時間幅算出テーブルは、カラーの場合には、赤(R),緑(G),青(B)それぞれについて、モノクロのときは、赤(R),緑(G),青(B)全てを同時に発光させたときのものを1つ生成する。なお、ガラス面での原稿の高さX0、及び、ガラス面での時間幅Y0は、画像読み取り装置1の出荷時などに、ガラス面に載せた白原稿について、上述したステップS110~120と同様の処理を行った結果より得られたものである。
原稿13が搬送されると、原稿高さ検出センサ6−1〜6−5は、原稿13の高さを読み取り(ステップS130)、A/D変換回路7は、原稿高さ検出センサ6−1〜6−5が出力した高さを示すアナログ信号をデジタル信号に変換する(ステップS135)。A/D変換回路7は、各原稿高さ検出センサ6−iが検出した高さのデータを示すデジタル信号をLED制御回路4に出力する(ステップS140)。
LED制御回路4は、内部に保持している時間幅算出テーブルを参照して、原稿高さ検出センサ6−i(i=1〜5)の検出値から、各R,G,BのLED点灯時間幅へと変換し、各R,G,Bの時間幅のパルスをCIS5へ出力する(ステップS145)。
CIS5−iは、LED制御回路4から出力された各R、G,Bの時間幅に応じて、R、G,BのLEDを点灯して、1ライン分のスキャンを行う(ステップS150)。カラーであれば、R、G,BのLEDを、タイミングをずらして、モノクロであれば、R,G,BのLEDを同時に点灯させる。CIS5−iは、検出したアナログ値をアナログフロントエンド8へ出力し(ステップS155)、アナログフロントエンド8は、アナログ値をデジタル値に変換する(ステップS160)。
アナログフロントエンド8は、入力されたデジタル値から画像データを生成し、画像処理プロセッサ10は、各CIS5−iから得られた画像データを1つの画像データにつなぐためのつなぎ処理を行う(ステップS165)。CPU2は、原稿送りが終了したか否かを判断する(ステップS170)。終了していない場合には(ステップS170:NO)、ステップS130からの処理を繰り返す。そして、原稿送りが終了すると(ステップS170:YES)、処理を終了する。
上述するように、本実施の形態では、複数CIS5のLED光源(R,G,B)を、個別点灯駆動電流を1回のスキャン中は一定として、点灯時間幅調整可能として、原稿高さ検出センサ6により、原稿の浮きを検出して、LED光源点灯時間を光源毎に個別にダイナミックに調整及び変更可能とした。これにより、原稿の浮きが発生した場合でも、読み取った画像に濃淡が発生することを防ぐことができる。
なお、上述の実施の形態では、モノクロモード時には、赤(R)、緑(G)、青(B)のLEDを1ラインで同時点灯させる場合について説明したが、モノクロモードにおいては赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれ単色のLEDを使用して、同様の制御で同様の効果を得られる。
なお、画像処理プロセッサ10の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリを含むものである。
本発明の一実施の形態による画像読み取り装置の機能ブロック図。 同実施の形態による画像読み取り装置の構成図。 原稿の高さとLED点灯時間幅との関係図。 同実施の形態による画像読み取り装置の動作処理フロー。
符号の説明
1…画像読み取り装置
2…CPU(演算部)
3…メモリ
4…LED制御回路(光源制御回路)
5−1,5−2,5−3,5−4,5−5…CIS(イメージセンサ)
6−1,6−2,6−3,6−4,6−5…原稿高さ検出センサ
7…A/D変換回路
8…アナログフロントエンド
9…CISデジタル信号処理回路(信号処理回路)
10…画像処理プロセッサ(画像処理部)
11…ガラス(原稿支持板)
12…上カバー
13…原稿

Claims (11)

  1. 原稿支持板上の原稿を読み取る画像読み取り装置であって、
    前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に配置され、光源を点灯して、前記原稿支持板上の原稿からの反射光を検出して当該原稿を読み取るイメージセンサと、
    前記原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力する光源制御回路と、
    前記イメージセンサにおける反射光の検出値から画像データを生成する信号処理回路と、を備え、
    前記イメージセンサは、前記光源制御回路から出力された信号により指示される点灯時間だけ光源を点灯する、
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離を検出する原稿高さ検出センサをさらに備え、
    前記光源制御回路は、前記原稿高さ検出センサが検出した距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記イメージセンサは複数備えられ、副走査方向に複数列をなして千鳥状に配置され、
    前記原稿高さ検出センサは、各イメージセンサに対応して複数備えられ、
    前記光源制御回路は、1ライン毎に、前記原稿高さ検出センサが検出した距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を、当該原稿高さ検出センサに対応する前記イメージセンサに出力し、
    各前記イメージセンサにおける反射光の検出値から前記信号処理回路により生成された画像データをあわせて1つの画像データを生成する画像処理部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記原稿高さ検出センサは、前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に設置され、対応するイメージセンサの副走査方向横、あるいは、主走査方向横に設置される、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像読み取り装置。
  5. 距離と点灯時間との関係を示す関数を用いて、前記原稿高さ検出センサが検出した距離から点灯時間を算出する演算部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかの項に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記演算部は、前記原稿支持板に密着した白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標、ならびに、前記原稿支持板から離れた白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標を通る一次関数により、距離と点灯時間との関係を示す前記関数を求める、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像読み取り装置。
  7. 前記光源制御回路は、距離と点灯時間との対応付けを示すテーブルを用いて、前記原稿高さ検出センサが検出した距離を点灯時間に変換する、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかの項に記載の画像読み取り装置。
  8. 前記原稿支持板に密着した白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標、ならびに、前記原稿支持板から離れた白基準原稿を読み取ったときに前記イメージセンサが基準出力値を検出したときの点灯時間、及び、前記原稿高さ検出センサが検出した当該白基準原稿と前記イメージセンサとの間の距離からなる座標を通る一次関数により、距離と点灯時間との関係を示す前記関数を求め、求めた前記関数から距離と点灯時間との対応付けを示す前記テーブルを生成する演算部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像読み取り装置。
  9. 前記関数は、電源投入、あるいは、原稿読み取りの都度算出される、
    ことを特徴とする請求項6または請求項8に記載の画像読み取り装置。
  10. 前記光源制御回路は、前記イメージセンサの備える複数の光源それぞれについて点灯時間を指示する信号を出力し、
    前記イメージセンサは、各光源を、タイミングをずらして、あるいは、同時に、前記光源制御回路から出力された当該光源の点灯時間だけ点灯する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかの項に記載の画像読み取り装置。
  11. 原稿支持板上の原稿をイメージセンサにより読み取る画像読み取り装置における画像読み取り方法であって、
    光源制御回路が、前記原稿支持板上の原稿と前記イメージセンサとの間の距離に応じて前記光源の点灯時間を指示する信号を出力し、
    前記原稿支持板を挟んで原稿とは反対側に配置された前記イメージセンサが、前記光源制御回路から出力された点灯時間だけ光源を点灯し、前記原稿支持板上の原稿からの反射光を検出して当該原稿を読み取り、
    信号処理回路が、前記イメージセンサにおける反射光の検出値から画像データを生成する、
    ことを特徴とする画像読み取り方法。
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