JP2008205298A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Kazuyoshi Maekawa
和義 前川
Toshiaki Tsutsumi
聡明 堤
Kazuyuki Omori
和幸 大森
Kenichi Mori
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Abstract

【課題】バリアメタルの低抵抗化により配線抵抗の低抵抗化を図ると共に、バリアメタルのCuに対する拡散バリア性を高める。
【解決手段】層間絶縁膜10内に下層配線14が形成される。層間絶縁膜10及び下層配線14上にライナー膜20と層間絶縁膜22とが順次形成される。ライナー膜20と層間絶縁膜22内にビア28と上層配線30とが形成される。下層及び上層配線14,30とビア28とは、バリアメタル16,32とCu18,36とを有している。バリアメタル16,32は、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A,34Aと、Ru膜17B,34Bと、Ru膜17C,34Cとが積層されてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、多層配線を有する半導体装置及びその製造方法に係り、特にRuを含むバリアメタル構造に関するものである。
従来、配線材料として、アルミを主体とした合金材料(例えば、Al−Cu合金等)が用いられていた。近年、配線の低抵抗化を目的として、この合金材料に代わり、銅(Cu)が広く用いられている。Cu配線の形成方法として、従来のドライエッチング法に代えて、ダマシン(Damascene)法が採用されている。このダマシン法によれば、層間絶縁膜に溝や孔が形成され、これらの溝や孔内に配線材料であるCuが埋め込まれ、その後、余分なCuがCMP法により除去される。これにより、Cuからなる配線やビアを形成することができる。
Cu配線構造では、Cuが層間絶縁膜に拡散することを防止する必要がある。このため、Cu配線の表面部分を全て拡散防止膜(以下「バリア膜」という。)で覆う必要がある。通常、Cu配線の上面を覆うバリア膜としては、絶縁膜系バリア膜(以下「ライナー膜」という。)が用いられる。このライナー膜は、Cu配線上の層間絶縁膜の一部としても用いられる。一方、Cu配線の側壁・底部を覆うバリア膜としては、金属系バリア膜(以下「バリアメタル」という。)が用いられる。バリアメタルは、Cuの埋め込みに先立ち、上記の溝やホール内壁に成膜される。よって、バリアメタルは、配線材料の一部として用いられる。
ところで、バリアメタルとして、Ta膜,TaN膜又はその積層膜が知られている。かかるTa系バリアメタルの比抵抗は、Cuの比抵抗に比べて著しく高い。このため、Ta系バリアメタルを採用する場合には、バリアメタル上に、Cuメッキ用のCuからなるシード膜(以下「Cuシード膜」という。)が成膜される。さらに、配線の微細化が進んでも配線抵抗を一定に保つためには、高抵抗のTa系バリアメタルを薄膜化していく必要がある。実際、65nmまたは45nmノードのような先端デバイス用のCu配線を開発する際、配線の信頼性を確保しつつもバリアメタルを薄膜化することが重要な課題となっている。
バリアメタルの薄膜化に関して、従来のスパッタ法を改良して膜厚及び段差被覆性の制御性を高めた技術を用いることが検討されている。このほか、ALD(Atomic Layer Deposition)法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いることが検討されている。
更に、最近ではバリアメタルとしてRu膜を使用する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。Ruの比抵抗は、Cuの比抵抗より高いものの、TaやTaNの比抵抗よりも低い。よって、Cuシード膜を形成することなく、Ru膜上にCuメッキを直接行うことが可能である。すなわち、Ru膜は、バリアメタルの役割と、シード膜の役割とを兼用することができる。従って、このRuバリアメタルのみの膜厚を、Ta系バリアメタルとCuシード膜との積層構造の全体膜厚に比して薄膜化することが可能となる。この薄膜化によって、配線の微細化に伴ってビア・トレンチ設計寸法が縮小化しても、Cuめっきを行うために最低限必要なビア・トレンチ寸法を確保することが可能となる。
H. Kim 他1名, "The comparison of Cu wettability on Ru and Ta substrate, and the barrier property of Ru thin film", Proc. Advanced Metallization Conference, Asia Session 2004 (ADMETA 2004), Tokyo, September 28, 2004, pp. 20-21
しかしながら、Ruは、TaやTaNに比して、Cuに対する拡散バリア性が弱い。このため、バリアメタルとしてRu単層での使用は困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、バリアメタルの低抵抗化により配線抵抗の低抵抗化を図ると共に、バリアメタルのCuに対する拡散バリア性を高めることを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、多層配線を有する半導体装置であって、
基板上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜内に形成された第1配線と、
前記第1配線上に形成されたビアと、
前記ビア上に形成された第2配線とを備え、
前記第1配線、前記ビア及び前記第2配線は、バリアメタルとCuを有し、
前記バリアメタルは、Cuに向かって、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜が積層されてなる積層構造、又は、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜が積層されてなる積層構造を有することを特徴とするものである。
本発明は、バリアメタルとして単層Ru膜ではなくRu膜を併用することにより、バリアメタルのCuに対する拡散バリア性を向上させることができる。また、バリアメタルを構成するRu膜,Ru膜,RuSi膜,Ru膜,RuSi膜は、Ta膜やTaN膜よりも比抵抗が小さいため、バリアメタルの低抵抗化が可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図中、同一または相当する部分には同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省略することがある。
図1は、本発明が適用される半導体装置の概略断面図である。
図1に示すように、基板1には、絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜)からなる素子分離2が形成されている。この素子分離2により区画された基板1の活性領域には、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するMISFET4が形成されている。このMISFET4を覆うように層間絶縁膜6が形成されている。層間絶縁膜6は、例えば、BPSGやTEOS酸化膜等である。層間絶縁膜6内には、MISFET4の不純物拡散層(ソース/ドレイン領域)5と連通するタングステンプラグ8が形成されている。
図1において破線Lで囲んで示すように、プラグ8上には多層配線が形成されている。以下、本発明による半導体装置の要部である多層配線及びその製造方法について詳細に説明する。
実施の形態1.
図2は、本実施の形態1の半導体装置を示す要部断面図である。図2に示すように、層間絶縁膜6上に形成された層間絶縁膜10内に、溝(トレンチ)12が形成されている。層間絶縁膜10は、例えば、SiCN膜、SiCO膜、MSQ膜、HSQ膜等である(後述の層間絶縁膜22も同様)。溝12内には、下層配線14が形成されている。この下層配線14は、図1に示したタングステンプラグ8に接続されている。下層配線14は、積層構造を有するバリアメタル16と、Cu18とによって構成されている。バリアメタル16は、溝12内壁からCu18に向かって、RuSi膜と酸化ルテニウム膜(以下「Ru膜」とする。)とRuSi膜の少なくとも1つの膜17Aと、窒化ルテニウム膜(以下「Ru膜」とする。)17Bと、Ru膜17Cとがこの順番で積層されてなる。なお、組成式中のx,y,nは、それぞれ正の数(整数を含む)である(後述するm,zも同様)。
下層配線14及び層間絶縁膜10の上には、ライナー膜20が形成されている。ライナー膜20は、例えば、SiNやSiC等である。ライナー膜20の膜厚は、例えば、5〜100nmである。このライナー膜20は、Cu18上面を覆うバリア膜として機能すると共に、層間絶縁膜としても機能する。ライナー膜20上には、層間絶縁膜22が形成されている。層間絶縁膜22の膜厚は、例えば、100〜600nmである。
ライナー膜20及び層間絶縁膜22下層部には、孔(ビアホール)24が形成されている。また、層間絶縁膜22上層部には、孔24と連通する溝(トレンチ)26が形成されている。孔24内には、ビア28が形成されている。溝26内には、ビア28に接続された上層配線30が形成されている。
かかるビア28及び上層配線30は、下層配線14と同様に、積層構造を有するバリアメタル32と、Cu36とによって構成されている。バリアメタル32は、バリアメタル16と同様に、孔24及び溝26の内壁からCu36に向かって、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34Aと、Ru膜34Bと、Ru膜34Cとが、この順番で積層されてなる。バリアメタル32全体の膜厚は、例えば、0.3〜50nmである。
次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
図3及び図4は、本実施の形態1による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
先ず、図1に示すように、公知のSTI(shallow trench isolation)法により、基板1に素子分離2を形成する。次に、公知の手法により、基板1の活性領域に、LDD構造を有するMISFET4を形成する。そして、このMISFET4を覆う層間絶縁膜6をCVD法により形成する。続いて、この層間絶縁膜6内に、不純物拡散層5と接続するタングステンプラグ8を形成する。
次に、層間絶縁膜6及びタングステンプラグ8上に、CVD法により層間絶縁膜10を形成する。そして、図3(A)に示すように、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより溝12を形成する。その後、基板に付着した水分や大気成分を取り除く処理(以下「脱ガス処理」という。)を行う。この脱ガス処理は、圧力10-7Torr以下の真空中で、温度150〜350℃に基板を加熱することにより実行される。
その後、図3(A)に示すように、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜の成膜パワー、圧力、温度などの成膜条件を調整して溝12内を含む基板全面に、バリアメタル16の一層であるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17Aを形成する。このRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17Aは、Ruが、層間絶縁膜10に含まれるSiやOの未結合手と結合、層間絶縁膜10を還元することにより形成される。
かかるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17Aの成膜条件として、例えば成膜パワー:500W〜20000W,圧力:0〜5Torr,温度:0〜250℃を用いることができる。
その後、Ar及び窒素雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A上にRu膜17Bを形成する。さらに、Ru膜17B上に、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜17Cを形成する。バリアメタル16を構成するこれらの膜17A〜17Cは、In-situで形成される。その後、メッキ法により溝12内にCu18を埋め込む。そして、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu18を結晶化させる。続いて、CMP法により、層間絶縁膜10上の不要なCu18及びバリアメタル16を除去する。これにより、溝12内に下層配線14が形成される。
次に、図3(B)に示すように、層間絶縁膜10及び下層配線14上に、ライナー膜20を形成する。続いて、ライナー膜20上に層間絶縁膜22を形成する。層間絶縁膜22の形成条件として、例えば、ガス:ジメトキシジメチルシラン(DMDMOS),He;RF:1500W;圧力:400〜500Pa;ウェハ温度:300〜500℃を用いることができる(他の層間絶縁膜も同様)。
次に、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより、層間絶縁膜22内に下層配線14上面に達する孔24を形成する。さらに、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより、層間絶縁膜22の上層部に溝26を形成する。かかる孔24及び溝26のドライエッチング条件として、例えば、ガス系:C4F8,Ar,CHF3,CF4,N2;RF:100〜3000W;圧力:3〜10Pa;ウェハ温度:0〜30℃を用いることができる。
次に、上記脱ガス処理を実行する。また、必要に応じて、孔24底部に露出する下層配線14のCu18表面に形成された自然酸化膜を除去するために、プリクリーン処理を実行する。このプリクリーン処理は、例えば水素ガス雰囲気もしくは水素ガスと不活性ガスの混合ガス雰囲気での、温度250〜350℃、時間30〜90secのアニール処理である。また、このアニール処理に代えて、水素ガス雰囲気もしくは水素ガスと不活性ガスの混合ガス雰囲気で時間10〜90secのプラズマ処理を、プリクリーン処理とすることもできる。
次に、図3(C)に示すように、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、孔24及び溝26の内部を含む基板全面に、17Aの形成時と同様にRu膜の成膜パワー、圧力、温度などの成膜条件を調整してバリアメタル32の一層であるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34Aを形成する。すなわち、このRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34Aは、Ruが、層間絶縁膜22に含まれるSiやOの未結合手と結合、層間絶縁膜10を還元することにより形成される。
次に、図4(A)に示すように、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34A上に、Ar及び窒素雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜34Bを形成する。さらに、Ru膜34B上に、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜34Cを形成する。バリアメタル32を構成するこれらの膜34A〜34Cは、In-situで形成される。
その後、図4(B)に示すように、孔24及び溝26内に、メッキ法によりCu36を埋め込む。そして、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu36を結晶化させる。続いて、CMP法により、層間絶縁膜22上の不要なCu36及びバリアメタル32を除去する。これにより、図2に示すように、孔24内にビア28が形成されるとともに、溝26内に上層配線30が形成される。
以上説明したように、本実施の形態1では、配線14,30及びビア28のバリアメタル16,32が、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜からなる積層膜により構成される。ここで、単層Ru膜からなるバリアメタルでは、Cuに対するバリア性が問題となる。しかし、本実施の形態1のように、バリアメタル16,32の構成膜としてRu膜17B,34Bを併用することで、バリアメタル16,32のCu18,36に対する拡散バリア性を向上させることができる。
また、本実施の形態1では、バリアメタル16,32としてRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A,34Aがさらに併用されている。このRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A,34Aは層間絶縁膜10,22との間に自己整合的に形成されるため、バリアメタル16,32と層間絶縁膜10,22との間で良好な密着性を確保できる。
また、Ru膜,Ru膜,RuSi膜,Ru膜,RuSi膜は、Ta膜やTaN膜よりも比抵抗が低い。このため、バリアメタルの低抵抗化が可能である。さらに、Ru膜上に直接Cuをメッキすることが可能であり、Cuシード膜の形成は不要であるため、バリアメタルの薄膜化が可能である。よって、配線の微細化に伴ってビア・トレンチ設計寸法が縮小化しても、Cuめっきを行うために最低限必要なビア・トレンチ寸法を確保することが可能となる。
[変形例]
(第1変形例)
ところで、本実施の形態1では、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16,32を用いているが、図5に示すように、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16A,32Aを用いることもできる。図5は、本実施の形態1の第1変形例による半導体装置を示す要部断面図である。この場合、バリアメタル16A,32AのうちメッキCu18,36と接する層は、Ru膜17B,34Bとなる。これらのRu膜17B,34Bの比抵抗は、Ruの比抵抗に比して高いものの、TaまたはTaNの比抵抗よりも低い。よって、本変形例においても、Cuシード膜を形成することなく、Ru膜17B,34B上に直接Cu18,36をメッキすることができる。このため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
また、本実施の形態1では、多層配線のデュアルダマシン法が用いられている。しかし、本発明は、シングルダマシン法を用いる場合にも適用することができる(後述する実施の形態及び変形例についても同様)。
図6は、本実施の形態1の第2変形例による半導体装置を示す要部断面図である。図6に示す半導体装置は、図2に示す半導体装置と同様に、層間絶縁膜10内に形成された下層配線14を有している。この下層配線14及び層間絶縁膜10の上には、ライナー膜20が形成されている。ライナー膜20上には、上記層間絶縁膜22よりも膜厚が薄い層間絶縁膜40が形成されている。このライナー膜20及び層間絶縁膜40には、孔42が形成されている。この孔42内には、ビア44が形成されている。このビア44は、下層配線14と同様に、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜48AとRu膜48B/Ru膜48Cからなるバリアメタル46と、Cu50とを有している。
ビア44及び層間絶縁膜40の上には、層間絶縁膜52が形成されている。この層間絶縁膜52には、溝54が形成されている。この溝54内には、上層配線56が形成されている。この上層配線56は、下層配線14及びビア44と同様に、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜60AとRu膜60B/Ru膜60Cからなるバリアメタル58と、Cu62とを有している。
次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
図7は、図6に示した半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
先ず、上記実施の形態1と同様に、図3(A)に示す工程まで実行する。すなわち、層間絶縁膜10内に溝12を形成し、その溝12内に下層配線14を形成する。
次に、図7(A)に示すように、層間絶縁膜10及び下層配線14上に、ライナー膜20を形成する。続いて、ライナー膜20上に層間絶縁膜40を形成する。そして、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより、層間絶縁膜40内に下層配線14上面に達する孔42を形成する。その後、上記脱ガス処理を実行する。また、必要に応じて、プリクリーン処理を実行する。
次に、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜の成膜パワー、圧力、温度などの成膜条件を調整して孔42の内部を含む基板全面に、バリアメタル46の一層であるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜48Aを形成する。このRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜48Aは、Ruが、ライナー膜20及び層間絶縁膜40に含まれるSiやOの未結合手と結合、ライナー膜20及び層間絶縁膜40を還元することにより形成される。その後、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜48A上に、Ar及び窒素雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法によりRu膜48Bを形成する。さらに、Ru膜48B上に、Ar雰囲気下でRuターゲットを用いたPVD法によりRu膜48Cを形成する。その後、孔42内に、メッキ法によりCu50を埋め込む。そして、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu50を結晶化させる。続いて、CMP法により、層間絶縁膜40上の不要なCu50及びバリアメタル46を除去する。これにより、図7(B)に示すように、孔42内にビア44が形成される。
次に、図7(C)に示すように、ビア44及び層間絶縁膜40上に層間絶縁膜52を形成する。そして、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより、層間絶縁膜52内に下ビア44上面に達する溝54を形成する。その後、上記脱ガス処理を実行する。また、必要に応じて、プリクリーン処理を実行する。
その後、上記RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜48Aと同様の手法により、溝54の内部を含む基板全面に、バリアメタル58の一層であるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜60Aを形成する。その後、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜60A上に、上記Ru膜48Bと同様の手法により、Ru膜60Bを形成する。さらに、Ru膜60B上に、上記Ru膜48Cと同様の手法により、Ru膜60Cを形成する。その後、溝54内に、メッキ法によりCu62を埋め込む。そして、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu62を結晶化させる。続いて、CMP法により、層間絶縁膜52上の不要なCu62及びバリアメタル58を除去する。これにより、図6に示すように、溝54内に上層配線56が形成される。
また、本実施の形態1及び変形例では、Ar及び窒素雰囲気下でPVD法によりRu膜を形成しているが、Ru膜を形成した後に窒化処理を行うことでRu膜を形成してもよい(後述する実施の形態についても同様)。窒化処理としては、窒素雰囲気下あるいは窒素プラズマ中での熱処理を挙げることができる。
また、本実施の形態1及び変形例では、PVD法によりバリアメタルの各構成膜を形成しているが、公知のCVD法やALD法等により各構成膜を形成してもよい(後述する実施の形態についても同様)。
実施の形態2.
次に、図8〜図10を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図8は、本実施の形態2の半導体装置を示す要部断面図である。図8に示すように、層間絶縁膜10内に溝12が形成されている。溝12内には、下層配線14Bが形成されている。この下層配線14Bは、バリアメタル16BとCu18とにより構成されている。
下層配線14B及び層間絶縁膜10の上には、ライナー膜20が形成されている。ライナー膜20上には、層間絶縁膜22が形成されている。ライナー膜20及び層間絶縁膜22内には、孔24及び溝26が形成されている。孔24内には、ビア28Bが形成されている。溝26内には、ビア28Bに接続された上層配線30Bが形成されている。これらのビア28B及び上層配線30Bは、バリアメタル32BとCu36とにより構成されている。
バリアメタル16B,32Bは、上記実施の形態1のバリアメタル16,32と相違している。具体的には、バリアメタル16B,32Bは、バリアメタル16,32を構成するRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A,34A〜Ru膜17C,34Cに加えて、RuCu膜17D,34DとCu膜17E,34Eとが更に積層されたものである。
これらのRuCu膜17D,34DとCu膜17E,34Eにおける「M」は、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子であり、例えば、Al,Ag,Sn,Ti,Mn,Zn,Mg,Fe,Ni,Taの中から選択される。これらのうち、Ti,Mn又はTaを選択することが、Ruのバリア性を向上させる観点から望ましい。また、これらのRuCu膜17D,34DとCu膜17E,34Eにおける添加金属原子Mの濃度は、0.001wt%〜5.0%の範囲にすることが望ましい。この範囲にすることで、配線抵抗の上昇を許容範囲内に収めることができる。
次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
図9及び図10は、本実施の形態2による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
先ず、実施の形態1と同様の手法により、層間絶縁膜10内に溝12を形成した後、この溝12内に、先ず、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17Aを形成する。さらに、実施の形態1と同様の手法により、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17A上にRu膜17BとRu膜17Cとを順次形成する。
次に、Ar雰囲気下で、Cuターゲットに上記金属Mが0.01wt%〜5.0wt%の濃度で添加されたものを用いたPVD法により、Cu膜17Eを形成する。形成されたCu膜17Eは、Cuと金属Mとの合金膜であり、金属Mを0.001wt%〜5.0wt%の濃度で含有する。このCu膜17Eは、バリアメタルとして機能するだけでなく、シード膜としても機能し得る。その後、メッキ法により溝12内にCu18を埋め込む。
そして、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu18を結晶化させる。この熱処理により、Cu膜17EとRu膜17Cとが反応することでRuCu膜17Dが形成されると共に、Cu膜17EからCu18内に金属Mが拡散せしめられる。Cu18における金属原子Mの濃度は、上記と同様に、0.001wt%〜5.0wt%の範囲にすることが望ましい。後述のCu36についても同様である。
その後、層間絶縁膜10上の不要なCu18及びバリアメタル16を除去する。これにより、図9(A)に示すように、層間絶縁膜10の溝12内に下層配線14Bが形成される。
次に、図9(B)に示すように、層間絶縁膜10及び下層配線14B上に、ライナー膜20を形成する。その後、ライナー膜20上に層間絶縁膜22を形成する。そして、リソグラフィ技術及びドライエッチングにより、孔24と溝26を順次形成する。そして、上記脱ガス処理を実行する。また、必要に応じて、上記プリクリーン処理を実行する。
次に、実施の形態1と同様の方法により、孔24及び溝26の内部を含む基板全面に、バリアメタル32Bの一層であるRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34Aを形成する。そして、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜34A上にRu膜34Bを形成する。さらに、Ru膜34B上にRu膜34Cを形成する。
本実施の形態2では、このRu膜34C上にCuをメッキするのではなく、図9(B)に示すように、Cu膜34Eを形成する。その後、メッキ法によりCu36を形成する。これにより、溝26内にCu36が埋め込まれる。
その後、温度100〜450℃の熱処理を実行することで、Cu36を結晶化させる。この熱処理により、図10に示すように、Cu膜34EとRu膜34Cとが反応してRuCu膜34Dが形成されると共に、Cu膜34FからCu18内に金属Mが拡散せしめられる。
その後、層間絶縁膜22上の不要なCu36及びバリアメタル32Bを除去する。これにより、図8に示すように、孔24内にビア28Bが形成されるとともに、溝26内に上層配線30Bが形成される。
以上説明したように、本実施の形態2では、配線14B,30B及びビア28Bのバリアメタル16B,32Bが、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜/RuCu膜/Cu膜からなる積層膜により構成される。単層Ru膜ではなく、バリアメタル16B,32Bの構成膜としてRu膜17B,34Bを併用することで、Cu18,36に対するバリア性を向上させることができる。
また、本実施の形態2では、Ru膜17C,34CとCu18,36との間に、RuCu膜17D,34DとCu膜17E,34Eとが形成されている。これにより、上記実施の形態1に比して、バリアメタル16B,32BとCu18,36との間の密着性を向上させることができる。
さらに、Cuメッキ後の結晶化用熱処理により、Cu膜17E,34EからCu18,36に金属原子Mを拡散させることができる。この金属原子Mは、Cuに比して酸化エネルギーが高いため、Cuよりも優先的に酸化されることによってCuの酸化を防止することができる。また、Cu18,36の結晶粒界に拡散した金属原子Mが、Cu原子や空孔の移動を抑制する。これにより、エレクトロマイグレーション耐性(以下「EM耐性」という。)及びストレスマイグレーション耐性(以下「SM耐性」という。)を向上させることができる。
[変形例]
ところで、本実施の形態2では、Cuに添加される金属原子Mは1種類であるが、2種類以上の金属原子Mを添加してもよい。
また、本実施の形態2では、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜/RuCu膜/Cu膜の順に積層されたバリアメタル16B,32Bが用いられている。しかし、本実施の形態2で使用可能なバリアメタルはこの限りではなく、図11に示すバリアメタル16C,32Cを用いることができる。
図11は、本実施の形態2の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。図11に示すように、配線14C,30C及びビア28Cのバリアメタル16C,32Cは、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜/RuCu膜/Cu膜の順に積層された積層膜である。本変形例においても、Cuメッキ後の結晶化用熱処理により、Ru膜17B,34BとCu膜17E,34Eが反応することで、その間にRuCu膜17D,34Dが形成される。また、この熱処理により、金属原子MがCu18,36内に拡散する。このため、上記実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
図12は、本実施の形態3の半導体装置を示す要部断面図である。図12に示すように、溝12内に下層配線14Dが形成され、孔24内にビア28Dが形成され、さらに溝26内に上層配線30Dが形成されている。これらの配線14D,30D及びビア28Dのバリアメタル16D,34Dは、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17F,34FとRu膜17G,34G/Ru膜17H,34Hからなる積層膜である。
上記の膜中の「M」は、上記実施の形態2で説明したように、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子である。この金属原子Mは、例えば、Al,Ag,Sn,Ti,Mn,Zn,Mg,Fe,Ni,Taの中から選択される。特に、Ti,Mn又はTaを選択することが好適である。これらの膜における金属原子Mの濃度は、例えば、0.001wt%〜5.0%の範囲にすることが望ましい。
上記半導体装置の製造方法は、PVD法で使用されるRuターゲットに金属原子Mを添加させておく点においてのみ、上記実施の形態1と相違している。よって、本実施の形態3では、半導体装置の製造方法についての詳細な説明を省略する。
RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜17F,34Fは、Ruが、層間絶縁膜1022及びライナー膜20に含まれるSiやOの未結合手と結合、層間絶縁膜10を還元することにより形成される。
また、Cuメッキ後の結晶化用熱処理により、金属原子MがCu18,36中に拡散する。なお、Ruターゲットにおける金属元素Mの含有濃度は、上記実施の形態2と同様に、例えば、0.001wt%〜5.0%の範囲にすることが望ましい。
以上説明したように、本実施の形態3では、配線14D,30D及びビア28Dのバリアメタル16D,32Dを、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜からなる積層膜とした。単層Ru膜ではなく、バリアメタル16D,32Dの構成膜としてRu膜17G,34Gを用いることで、Cuに対するバリア性を向上させることができる。
また、Ru膜17H,34HからCu18,36に金属原子Mが拡散する。この金属原子Mは、Cuに比して酸化エネルギーが高いため、Cuよりも優先的に酸化されることによってCuの酸化を防止することができる。さらに、Cu18,36に金属Mが拡散することで、EM耐性及びSM耐性を向上させることができる。
[変形例]
ところで、本実施の形態3では、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16D,32Dを用いているが、図13に示すように、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜とRu膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16E,32Eを用いることもできる。図13は、本実施の形態3の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。この場合、メッキCu18,36と接する層は、Ru膜17G,34Gとなる。メッキ後の熱処理により、Ru膜17G,34GからCu18,36中に金属元素Mが拡散するため、上記実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
既述したように、Ta及び窒化タンタル(以下「Ta」とする。)の比抵抗は、Ruの比抵抗に比して高い。さらに、Ta系バリアメタルを採用すると、CuメッキのためのCuシード膜を形成する必要がある。このため、Cuに対する拡散バリア性を確保しつつ、Ta系バリアメタルとCuシード膜の積層構造全体の膜厚を薄膜化することは難しい。
これに対して、本実施の形態4では、Ta系バリアメタルを用いつつ、上記の問題を回避する。
図14は、本実施の形態4の半導体装置を示す要部断面図である。図14に示すように、溝12内に下層配線14Fが形成され、孔24内にビア28Fが形成され、さらに溝26内に上層配線30Fが形成されている。これらの配線14F,30F及びビア28Fのバリアメタル16F,32Fは、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17I,34IとTa膜17J,34J/Ru膜17C,34C/Ru膜17D,34Dからなる積層膜である。
次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
本実施の形態4では、溝12を形成した後、Ar雰囲気下でTaターゲットを用いたPVD法により、Ta膜の成膜パワー、圧力、温度などの成膜条件を調整してTaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17Iを形成する。このTaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17Iは、層間絶縁膜10に含まれるSiやOの未結合手と結合することにより形成される。
かかるTaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17Iの成膜条件として、例えば成膜パワー:500W〜20000W,圧力:0〜5Torr,温度:0〜250℃を用いることができる。
その後、上記実施の形態1と同様の方法により、Ru膜17Bと、Ru膜17Cを順次形成することで、バリアメタル16Fが形成される。その後、Cuメッキを行い、結晶化用の熱処理を実行する。そして、CMPにより不要なバリアメタル16FとCu18を除去することで、溝12内に下層配線14Fが形成される。
また、孔24及び溝26を形成した後、上記バリアメタル16Fと同様に、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜34Iを形成する。その後、Ru膜34Bと、Ru膜34Cを順次形成することで、バリアメタル32Fが形成される。その後、Cuメッキを行い、結晶化用の熱処理を実行する。そして、CMP法により層間絶縁膜22上の不要なCu36及びバリアメタル32Fを除去する。これにより、図14に示すように、孔24内にビア28Fが形成されるとともに、溝26内に上層配線30Fが形成される。
以上説明したように、本実施の形態4では、配線14F,30F及びビア28Fのバリアメタル16F,32Fを、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜とした。ここで、単層Ta膜からなるバリアメタルでは、Cuに対するバリア性を保ちつつ、薄膜化により低抵抗化するには限界がある。さらに、Ta系バリアメタルを採用するとCuシード膜が必要となり、配線の微細化に伴ってビア・トレンチ設計寸法が縮小化した場合には、Cuめっきを行うために最低限必要なビア・トレンチ寸法を確保することが難しい。一方、単層Ruでは、Cuに対するバリア性が問題となる。しかし、本実施の形態4のように、比抵抗の低いRu膜と、Cuバリア性の高いTa膜を併用することで、Cuに対するバリア性を確保しつつ、バリアメタルを低抵抗化することができる。更に、Cuシード膜の形成が不要となるため、ビア・トレンチ設計寸法が縮小化した場合でも、Cuめっきを行うために最低限必要なビア・トレンチ寸法を確保することができる。
[変形例]
ところで、本実施の形態4では、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16F,32Fが用いられているが、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16G,32Gを用いることもできる。図15は、本実施の形態4の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。本変形例においても、上記実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態4でバリアメタルとして使用可能な積層膜はこの限りではない。図15に示す例以外にも、Ta膜とTa膜の少なくとも1つ、及び、Ru膜とRu膜の少なくとも1つを積層したバリアメタルを用いることができる。
具体的には、Ta膜を構成膜とする場合には、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜からなる積層膜をバリアメタルとして用いることができる。
さらに、Ta膜を構成膜とする場合には、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜をバリアメタルとして用いることができる。但し、層間絶縁膜との密着性の観点からは、Ta膜よりもTa膜を用いることが好適である。
さらに、Ta膜及びTa膜を構成膜とする場合には、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ta膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ta膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ta膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ta膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜をバリアメタルとして用いることができる。
実施の形態5.
次に、図16を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
図16は、本実施の形態5の半導体装置を示す要部断面図である。図16に示すように、溝12内に下層配線14Hが形成され、孔24内にビア28Hが形成され、さらに溝26内に上層配線30Hが形成されている。これらの配線14H,30H及びビア28Hのバリアメタル16H,34Hは、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17I,34IとTa膜17J,34J/Ru膜17G,34G/Ru膜17H/34Hからなる積層膜である。
上記Ru膜17G,34G及びRu膜17H/34H中の「M」は、上記実施の形態2,3で説明したように、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子である。この金属原子Mは、例えば、Al,Ag,Sn,Ti,Mn,Zn,Mg,Fe,Ni,Taの中なら選択される。これらの膜における金属原子Mの濃度は、例えば、0.001wt%〜5.0%の範囲にすることが望ましい。
上記半導体装置の製造方法は、PVD法で使用されるRuターゲットに金属原子Mを添加させておく点においてのみ、上記実施の形態4と相違している。よって、本実施の形態5では、半導体装置の製造方法についての詳細な説明を省略する。
上記実施の形態4と同様の方法により、溝12内にTaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜17IとTa膜17Jを形成する。その後、Ar及び窒素雰囲気下で、金属原子Mが添加されたRuターゲットを用いたPVD法により、Ta膜17J上にRu膜17Gを形成する。その後、Ar雰囲気下で、金属原子Mが添加されたRuターゲットを用いたPVD法により、Ru膜17G上にRu膜17Hを形成する。その後、メッキCu18を形成した後、結晶化用熱処理により、金属原子MがRu膜17HからCu18中に拡散する。その後、CMP法により層間絶縁膜10上の不要なCu18及びバリアメタル16Hを除去することで、溝12内に下層配線14Hが形成される。
下層配線14Hと同様に、孔24及び溝26内に、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜34IとTa膜34Jを形成する。その後、上記Ru膜17G及びRu膜17Gと同様の方法により、Ru膜34GとRu膜34Hを順次形成する。その後、メッキCu36を形成した後、結晶化用熱処理により、金属原子MがRu膜34HからCu36中に拡散する。その後、CMP法により層間絶縁膜22上の不要なCu36及びバリアメタル32Hを除去する。これにより、孔24内にビア28Hが形成されると共に、溝26内に上層配線30Hが形成される。
以上説明したように、本実施の形態5では、配線14H,30H及びビア28Hのバリアメタル16H,32Hを、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜からなる積層膜とした。比抵抗の低いRu膜と、Cuバリア性の高いTa膜を併用することで、上記実施の形態4と同様に、Cuに対するバリア性を確保しつつ、バリアメタルを低抵抗化することができる。
さらに、Ru膜17H,34HからCu18,36に金属原子Mが拡散する。この金属原子Mは、Cuに比して酸化エネルギーが高いため、Cuよりも優先的に酸化されることによってCuの酸化を防止することができる。
さらに、Cu18,36に金属Mが拡散することで、EM耐性及びSM耐性を向上させることができる。
[変形例]
ところで、本実施の形態5では、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタル16H,32Hが用いられているが、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜とTa膜/Ru膜/Ru膜の順に積層されたバリアメタルを用いることもできる。この場合も、上記実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態5では、1種類の金属原子Mを添加しているが、2種類以上の金属原子Mを添加してもよい。
また、上記実施の形態4の変形例において説明したように、バリアメタルを構成するTa膜に代えて、Ta膜又はTa膜/Ta膜を用いてもよい。
実施の形態6.
次に、図17及び図18を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。図17は、本実施の形態6の半導体装置を示す要部断面図である。
上記実施の形態1の半導体装置では、孔24の底部にも、バリアメタル32が形成されている。
これに対して、本実施の形態6では、図17に示すように、この孔24底部に形成されたバリアメタル32の一部が除去され、その除去部分にCu36が埋め込まれている。これにより、上記実施の形態1に比して、配線抵抗をさらに低抵抗化することができる。
次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
図18は、本実施の形態6による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
先ず、図4に示す工程まで実行する。すなわち、上記実施の形態1と同様の方法により、孔24及び溝26内にバリアメタル32を形成する。
次に、例えば、スパッタエッチングのような異方性エッチングにより、孔24底部に形成されたバリアメタル32を除去する。このスパッタエッチングは、バリアメタル32の形成を行ったチャンバにおいて連続して行われる。ここで、孔24側壁及び溝26側壁に形成されたバリアメタル32のエッチングレートに比して、孔24底部、溝26底部及び層間絶縁膜22上に形成されたバリアメタル32のエッチングレートが高くなるようなエッチング条件が適用される。スパッタエッチングの条件は、例えば、ガス系:Ar、圧力:0.3〜5mTorr、RFパワー:300〜3000W、基板バイアスパワー:100〜1000W、成膜パワー:100〜10000Wを適用することができる。これにより、孔24底部に形成されたバリアメタル32が選択的に除去されるため、図18(A)に示すような構造が得られる。さらに、このスパッタエッチングにより、孔24底部に形成されたCu18の一部も除去されることで、孔35が形成される。Cu18の除去深さdは、例えば、1nm〜100nmである。
なお、上記スパッタエッチングにより、溝26底部に形成されたバリアメタル32の膜厚が著しく減少する場合には、該膜厚を補うために、Ru膜又はRu膜の単層膜、あるいはそれらの積層膜を再度成膜してもよい。
また、エッチング成分と成膜成分とを有する条件を用いて、孔24底部をエッチングしつつ、その他の部分にはバリアメタル32を形成するようにしてもよい。
上記スパッタエッチングの後、図18(B)に示すように、孔35内、孔24内および溝26内にメッキCu36を形成する。その後、結晶化用の熱処理を行う。そして、CMP法により層間絶縁膜22上の不要なCu36及びバリアメタル32を除去する。これにより、図17に示すような構造が得られる。
以上説明したように、本実施の形態6では、孔24底部のバリアメタル32が除去され、その除去部分にCu36が埋め込まれている。これにより、上記実施の形態1に比して、ビア28の抵抗をさらに低抵抗化することができる。
ところで、本実施の形態6では、スパッタエッチングをPVD装置のチャンバにおいて実行しているが、エッチング装置のチャンバにおいて実行することもできる。
また、本実施の形態6では、孔底部のバリアメタルを除去する方法を上記実施の形態1に適用した態様について説明したが、以下に説明するように、その他の実施の形態2〜5及びそれらの変形例に対して適用することができる。
図19は、本実施の形態6の第1変形例による半導体装置を示す要部断面図である。本第1変形例は、孔底部のバリアメタルを除去する方法を上記実施の形態2に適用した態様である。本第1変形例では、Ru膜34Cを形成した後、Cu膜34Fの成膜前に、スパッタエッチングにより孔24底部の積層膜34A〜34Cが除去される。本第1変形例によれば、上記実施の形態2に比して、ビア抵抗を低抵抗化することができる。
図20は、本実施の形態6の第2変形例による半導体装置を示す要部断面図である。本第2変形例は、孔底部のバリアメタルを除去する方法を上記実施の形態3に適用した態様である。本第2変形例では、RuM膜34Hを形成した後、Cuメッキの前に、スパッタエッチングにより孔24底部のバリアメタル32Dが除去される。本第2変形例によれば、上記実施の形態3に比して、ビア抵抗を低抵抗化することができる。
図21は、本実施の形態6の第3変形例による半導体装置を示す要部断面図である。本第3変形例は、孔底部のバリアメタルを除去する方法を上記実施の形態4に適用した態様である。本第3変形例では、Ru膜34Cを形成した後、Cuメッキの前に、スパッタエッチングにより孔24底部のバリアメタル32Fが除去される。本第3変形例によれば、上記実施の形態4に比して、ビア抵抗を低抵抗化することができる。
図22は、本実施の形態6の第4変形例による半導体装置を示す要部断面図である。本第4変形例は、孔底部のバリアメタルを除去する方法を上記実施の形態5に適用した態様である。本第4変形例では、Ru膜34Hを形成した後、Cuメッキの前に、スパッタエッチングにより孔24底部のバリアメタル32Hが除去される。本第4変形例によれば、上記実施の形態5に比して、ビア抵抗を低抵抗化することができる。
本発明が適用される半導体装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の実施の形態1の第1変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1の第2変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 図6に示した半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の実施の形態2の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の実施の形態2の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態3の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態4の変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態6の半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態6による半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の実施の形態6の第1変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態6の第2変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態6の第3変形例による半導体装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態6の第4変形例による半導体装置を示す要部断面図である。
符号の説明
10,22 層間絶縁膜、 12,26 溝、 14,14A〜14H 下層配線、 16,16A〜16H バリアメタル、 17A,34A RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜、 17B,34B Ru膜、 17C,34C Ru膜、 17D,34D RuCu膜、 17E,34E Cu膜、 17F,34F RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜、 17G,34G Ru膜、 17H,34H Ru膜、 17I,34I TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜、 17J,34J Ta膜、 18,36 Cu、 20 ライナー膜、 24 孔、 28,28A〜28H ビア、 30,30A〜30H 上層配線。

Claims (13)

  1. 多層配線を有する半導体装置であって、
    基板上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜内に形成された第1配線と、
    前記第1配線上に形成されたビアと、
    前記ビア上に形成された第2配線とを備え、
    前記第1配線、前記ビア及び前記第2配線は、バリアメタルとCuを有し、
    前記バリアメタルは、Cuに向かって、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜が積層されてなる積層構造、又は、RuSi膜あるいはRu膜あるいはRuSi膜/Ru膜/Ru膜が積層されてなる積層構造を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 多層配線を有する半導体装置であって、
    基板上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜内に形成された第1配線と、
    前記第1配線上に形成されたビアと、
    前記ビア上に形成された第2配線とを備え、
    前記第1配線、前記ビア及び前記第2配線は、バリアメタルとCuを有し、
    前記バリアメタルは、Cuに向かって、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜/RuCuM膜/CuM膜が積層されてなる積層構造、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜/RuCuM膜/CuM、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜が積層されてなる積層構造、又は、RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜/Ru膜が積層されてなる積層構造を有し、該MはCuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子であることを特徴とする半導体装置。
  3. 多層配線を有する半導体装置であって、
    基板上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜内に形成された第1配線と、
    前記第1配線上に形成されたビアと、
    前記ビア上に形成された第2配線とを備え、
    前記第1配線、前記ビア及び前記第2配線は、バリアメタルとCuを有し、
    前記バリアメタルは、Cuに向かって、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つと、Ta膜とTa膜の少なくとも1つと、Ru膜とRu膜とRu膜とRu膜の少なくとも1つとが積層されてなる積層膜であり、該MはCuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2又は3に記載の半導体装置において、
    前記金属原子Mの含有濃度は、0.001〜5.0wt%の範囲内であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の半導体装置において、
    前記ビアの底部に孔が形成され、該孔内に前記Cuが埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  6. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔と連通する第2溝を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成すると共に、前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝又は前記孔及び前記第2溝内を含む基板全面にRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜とRu膜とを形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成する工程と、
    前記ビア上に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜内に前記ビアと連通する第2溝を形成する工程と、
    前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝,前記孔又は前記第2溝内を含む基板全面にRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上にRu膜とRu膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、
    前記Ru膜及びRu膜を形成した後に、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子Mを含むCu膜を形成する工程を更に有し、
    メッキされたCuを結晶化させる熱処理を実行する工程を更に有し、
    該熱処理により前記Ru膜又はRu膜と前記Cu膜とを反応させることで、前記Ru膜又はRu膜と前記Cu膜との間にRuCu膜又はRuCu膜が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔と連通する第2溝を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成すると共に、前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝又は前記孔及び前記第2溝内を含む基板全面に、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子Mを含むRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上に、Ru膜とRu膜とを形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成する工程と、
    前記ビア上に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜内に前記ビアと連通する第2溝を形成する工程と、
    前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝,前記孔又は前記第2溝内を含む基板全面に、Cuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子Mを含むRuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜を形成する工程と、
    前記RuSi膜とRu膜とRuSi膜の少なくとも1つの膜上に、Ru膜とRu膜とを形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔と連通する第2溝を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成すると共に、前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝又は前記孔及び前記第2溝内を含む基板全面にTaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜上にTa膜とTa膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記Ta膜又はTa膜上に、Ru膜とRu膜とCuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子Mを含むRu膜とRu膜の少なくとも1つを形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
    第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜内に第1溝を形成する工程と、
    前記第1溝内に下層配線を形成する工程と、
    前記下層配線上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜内に前記下層配線と連通する孔を形成する工程と、
    前記孔内にビアを形成する工程と、
    前記ビア上に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜内に前記ビアと連通する第2溝を形成する工程と、
    前記第2溝内に上層配線を形成する工程とを含み、
    前記下層配線、前記ビア及び前記上層配線を形成する工程は、バリアメタルを形成する工程と、該バリアメタルの形成後にCuをメッキする工程とを有し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、
    前記第1溝,前記孔又は前記第2溝内を含む基盤全面に、TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記TaSi膜とTa膜とTaSi膜の少なくとも1つの膜上にTa膜とTa膜の少なくとも1つを形成する工程と、
    前記Ta膜又はTa膜上に、Ru膜とRu膜とCuよりも酸化エネルギーが大きい金属原子Mを含むRu膜とRu膜の少なくとも1つを形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項6から12の何れかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ビアを形成する工程は、前記孔内に前記バリアメタルを形成した後、前記孔底部に形成されたバリアメタルを選択的に除去する工程を更に有し、
    バリアメタルが除去された部分にCuがメッキされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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