JP2008204588A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二重構造マスクを用いることなく、かつ磁区制御膜の厚さの制御が容易な磁気ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】 (a)基板上に、導電材料からなる下部電極を形成し、(b)その上に、磁気抵抗効果膜を形成する。(c)磁気抵抗効果膜の上に、スペーサ膜を形成し、(d)その上に、研磨耐性膜を形成する。(e)再生素子を配置すべき領域の両側の研磨耐性膜及びスペーサ膜を、同一のエッチングガスを用いてエッチングする。(f)工程eでエッチングされた領域内の磁気抵抗効果膜をエッチングする。(g)基板表面を、絶縁膜で覆う。(h)その上に、磁区制御膜を堆積させる。(i)磁区制御膜及び絶縁膜を、研磨耐性膜が露出するまで研磨することにより、工程e及びfでエッチングされた凹部内に、磁区制御膜及び絶縁膜を残す。(j)研磨耐性膜及びスペーサ膜を除去する。(k)再生素子を配置すべき領域に残っている磁気抵抗効果膜の上に、該磁気抵抗効果膜と電気的に接続される上部電極を形成する。
【選択図】 図1−2

Description

本発明は、磁気ヘッドの製造方法に関し、特に再生素子の両側に磁区制御膜を配置した磁気ヘッドの製造方法に関する。
図3A〜図3Dを参照して、下記の特許文献1に開示された磁気ヘッドの製造方法について説明する。
図3Aに示すように、基板100の上に、スピンバルブ膜等の磁気抵抗効果膜101を形成する。磁気抵抗効果膜101の上に、レジストパターン102aとアルミナ膜102bとからなるオーバハング形状の二層構造マスク102を形成する。図3Bに示すように、二層構造マスク102で覆われていない領域の磁気抵抗効果膜101を、イオンミリングにより除去する。二層構造マスク102の下方に、磁気抵抗効果膜101が残る。
図3Cに示すように、磁気抵抗効果膜101の両側の基板100の表面、及び二層構造マスク102の上面を、硬質磁性膜(ハード膜)110で覆う。さらに、ハード膜110の上に、電極膜111を堆積させる。図3Dに示すように、レジストパターン102aを剥離する。このとき、その上に堆積しているアルミナ膜102b、ハード膜110、及び電極膜111も除去(リフトオフ)される。このようにして、基板100の一部の領域上に、磁気抵抗効果膜101を配置し、その両側にハード膜110を配置することができる。
上記方法では、二重構造マスク102の上に堆積しているハード膜110及び電極膜111をリフトオフするために、二重構造マスク102をオーバハング形状にする必要がある。最終的に基板100の上に残る磁気抵抗効果膜101の幅は、二重構造マスク102の寸法に依存する。二重構造マスク102の土台となるマスクパターン102aの幅は、磁気抵抗効果膜101の幅よりも狭くしなければならない。マスクパターン102aの幅を狭くすると、二重構造マスク102の機械的強度が低下してしまうため、磁気抵抗効果膜101の幅を100nm以下にすることが困難である。さらに、リフトオフによるバリの発生が避けられないため、再現性よく所望の素子形状を得ることが困難である。
図3A〜図3Dに示した磁気ヘッドにおいては、電流が、磁気抵抗効果膜101を、その面内方向に流れる。電流が磁気抵抗効果膜に対して垂直方向に流れる垂直通電型(CPP:Current Perpendicular to the Plane)構造を採用する場合には、ハード膜110に代えて絶縁膜が用いられ、電極膜111に代えて、硬磁性材料からなる磁区制御膜が用いられる。
二重構造マスク及びリフトオフ法を用いないで、磁気抵抗効果膜をパターニングする方法が、下記の特許文献2に開示されている。図4A〜図4Eを参照して、特許文献2に開示された方法を用いて、垂直通電型磁気ヘッドを製造する方法について説明する。
図4Aに示すように、基板150の上に、下部電極151及び磁気抵抗効果膜152を順番に形成する。磁気抵抗効果膜152の、再生素子を配置すべき領域を、レジストパターン155で覆う。
図4Bに示すように、レジストパターン155をマスクとして、磁気抵抗効果膜152をエッチングする。残された磁気抵抗効果膜152の両側に、下部電極151が露出する。図4Cに示すように、下部電極151の露出した表面、磁気抵抗効果膜152の側面、及びレジストパターン155の表面を、絶縁膜160で覆う。絶縁膜160の上に、磁区制御膜161を堆積させる。
図4Dに示すように、レジストパターン155が露出するまで化学機械研磨(CMP)を行う。図4Eに示すように、レジストパターン155を除去して、磁気抵抗効果膜152を露出させる。露出した磁気抵抗効果膜152の上に、上部電極を形成する。
この方法では、二重構造マスクを用いないため、磁気抵抗効果膜152の幅を100nm以下にすることが容易である。
特開平11−185223号公報 特開2004−342154号公報
図4A〜図4Eに示した方法では、図4DのCMP工程における研磨量によって磁区制御膜161の厚さが決定される。研磨量は、研磨時間によって制御される。このため、磁区制御膜161の厚さの精度を高めることが困難である。
本発明の目的は、二重構造マスクを用いることなく、かつ磁区制御膜の厚さの制御が容易な磁気ヘッドの製造方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
(a)基板上に、導電材料からなる下部電極を形成する工程と、
(b)前記下部電極の上に、磁界によって電気抵抗を変化させる磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
(c)前記磁気抵抗効果膜の上に、スペーサ膜を形成する工程と、
(d)前記スペーサ膜の上に、該スペーサ膜とは異なる材料からなる研磨耐性膜を形成する工程と、
(e)再生素子を配置すべき領域の両側の前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を、同一のエッチングガスを用いてエッチングする工程と、
(f)前記工程eでエッチングされた領域内の前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と、
(g)前記工程fにおけるエッチング後の表面を、絶縁膜で覆う工程と、
(h)前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に充填されるように、基板上に、磁性材料からなる磁区制御膜を堆積させる工程と、
(i)前記磁区制御膜及び絶縁膜を、前記研磨耐性膜が露出するまで研磨することにより、前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に、該磁区制御膜及び絶縁膜を残す工程と、
(j)前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を除去する工程と、
(k)前記再生素子を配置すべき領域に残っている磁気抵抗効果膜の上に、該磁気抵抗効果膜と電気的に接続される上部電極を形成する工程と
を有する磁気ヘッドの製造方法が提供される。
磁区制御膜のパターニングにリフトオフ法を用いないため、二重構造マスクを採用する必要がない。また、スペーサ膜の厚さを調整することにより、磁区制御膜を所望の厚さに設定することができる。
図1A〜図1Jを参照して、実施例による磁気ヘッドの製造方法について説明する。図1A〜図1Jは、磁気記録媒体に対向する浮上面に平行な断面を示す。浮上面をxy面とし、トレーリング方向をx軸、磁気記録媒体の法線方向をz軸とするxyz直交座標系を定義する。
図1Aに示すように、基板1の上に下部電極2を形成する。基板1は、アルミニウムチタンカーバイド等で形成されている。下部電極2は、NiFeで形成され、その厚さは50〜100nmである。下部電極2は、例えばめっき法により形成する。
下部電極2の上に、エッチング耐性膜3、磁気抵抗効果膜4、キャップ膜5、スペーサ膜6、及び研磨耐性膜7を順番に、スパッタリングにより成膜する。エッチング耐性膜3は、例えばタンタル(Ta)で形成され、その厚さは5nmである。磁気抵抗効果膜4として、例えば巨大磁気抵抗効果膜(GMR膜)、またはトンネル磁気抵抗効果膜(TMR膜)が用いられ、その厚さは、例えば20〜30nmである。
GMR膜は、反強磁性材料からなるピニング層、強磁性材料からなるピンド層、非磁性中間層、及びフリー層が積層された積層構造を有する。TMR膜は、GMR膜の非磁性中間層に代えて、トンネル電流が流れる程度の厚さを持つトンネル絶縁層を有する。ピニング層には、MnPt、MnPtPd、MnIr、MnFe、MnNi、NiO等が用いられる。ピンド層及びフリー層には、NiFe合金、またはFeCo合金等が用いられる。ピニング層とピンド層とが交換相互作用を及ぼし合うことにより、ピンド層の磁化方向が固定される。フリー層の磁化方向は、外部磁場の影響によって変化する。TMR膜のトンネル絶縁層には、Al、SiO、AlN、SiN、TiO、MgO、HfO等が用いられる。GMR膜の非磁性中間層には、Cuが用いられる。
キャップ膜5は、ルテニウム(Ru)で形成され、その厚さは例えば10nmである。スペーサ膜6は、酸化シリコンで形成され、その厚さは例えば50〜100nmである。研磨耐性膜7は、Taで形成され、その厚さは例えば20〜30nmである。エッチング耐性膜3は、磁気抵抗効果膜4とはエッチング耐性の異なる材料で形成されており、キャップ膜5は、スペーサ膜6とはエッチング耐性の異なる材料で形成されている。
図1Bに示すように、研磨耐性膜7の表面のうち、再生素子を形成すべき領域(再生素子形成領域)11を覆い、その両側の表面を露出させるレジストパターン10を形成する。再生素子形成領域11の幅(y軸方向の寸法)は、例えば40〜70nmである。
図1Cに示すように、レジストパターン10をエッチングマスクとして、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6を反応性イオンエッチング(RIE)によりエッチングして凹部を形成する。RIEの条件は、例えば下記の通りである。
・エッチングガス CFとArとの混合ガス
・ガス圧 1.5Pa
・バイアス電力 200W
・ソース電力 20W
・研磨耐性膜7のエッチングレート 0.85nm/s
・スペーサ膜6のエッチングレート 0.78nm/s
この条件でのキャップ膜5のエッチングレートは、約0.07nm/sであり、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6のエッチングレートに比べて十分遅い。このため、キャップ膜5を、エッチングストッパとして利用することができる。キャップ膜5をエッチングストッパとして利用するために、キャップ膜5のエッチングレートが、スペーサ膜6のエッチングレートの10〜15%以下の条件でスペーサ膜6をエッチングすることが好ましい。スペーサ膜6のエッチング後、レジストパターン10を剥離する。
図1Dに示すように、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6をマスクとして、キャップ膜5及び磁気抵抗効果膜4を、RIEによりエッチングする。RIEの条件は、例えば下記の通りである。
・エッチングガス COとNHとの混合ガス
・ガス圧 0.2Pa
・バイアス電力 800W
・ソース電力 200W
・キャップ膜5のエッチングレート 0.25nm/s
この条件でのエッチング耐性膜3のエッチングレートは0.036nm/sであり、キャップ膜5及び磁気抵抗効果膜4のエッチングレートに比べて十分遅い。このため、エッチング耐性膜3をエッチングストッパとして利用することができる。エッチング耐性膜3をエッチングストッパとして利用するために、エッチング耐性膜3のエッチングレートが、磁気抵抗効果膜4の最も基板側の材料のエッチングレートの10〜15%以下の条件で磁気抵抗効果膜4をエッチングすることが好ましい。なお、エッチング耐性膜3に、Taに代えてTiを用いてもよい。
図1Eに示すように、基板全面を覆うように、絶縁膜15をスパッタリングにより形成する。絶縁膜15は、例えばAlで形成され、その厚さは8〜10nmである。絶縁膜15の上に、磁区制御膜18をスパッタリングにより形成する。磁区制御膜18の厚さは、研磨耐性膜7の上面からエッチング耐性膜3の上面まで達する凹部の深さ以上とする。磁気制御膜18には、CoCrPt等の硬質磁性材料が用いられる。
図1Fに示すように、研磨耐性膜7の上面よりも上方に堆積している磁区制御膜18及び絶縁膜15を、CMPにより除去する。このCMPは、Taからなる研磨耐性膜7の研磨レートが、磁区制御膜18及び絶縁膜15の研磨レートに比べて十分遅い条件で行う。例えば、研磨耐性膜7の研磨レートが、磁区制御膜18及び絶縁膜15の研磨レートの1%以下になる条件で行う。
図1Gに示すように、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6を、RIEにより選択的に除去する。RIEの条件は、図1Cに示した工程で、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6をエッチングする条件と同一である。これにより、キャップ膜5が露出する。
図1Hに示すように、再生素子形成領域11及びその両側をフォトレジストによりマスクして、その他の領域のキャップ膜5、及び磁気抵抗効果膜4を除去する。このエッチングは、イオンミリングにより行う。このとき、絶縁膜15及び磁区制御膜18の外側の縁の近傍領域もエッチングされる。残された磁区制御膜18よりも外側に、エッチング耐性膜3が露出する。
図1Hの工程でエッチング工程で用いたフォトレジスト膜を残した状態で、図1Iに示すように、磁区制御膜18よりも外側の領域のエッチング耐性膜3の上に、Alからなる絶縁膜20をスパッタリングにより形成する。このとき、フォトレジスト膜の上にも、絶縁膜が堆積する。絶縁膜20の成膜後、フォトレジスト膜と、その上に堆積している絶縁膜とを、リフトオフ法により除去する。
図1Jに示すように、全面に、NiFeからなる上部電極22を、スパッタリングまたは鍍金により形成する。上部電極22は、再生素子形成領域11において、キャップ膜5を介して磁気抵抗効果膜4に電気的に接続される。
上記実施例においては、再生素子を構成する磁気抵抗効果膜4の幅(y軸方向の寸法)が、図1Bに示したレジストパターン10の寸法で決定される。二重構造マスクを用いる必要がないため、磁気抵抗効果膜4の幅が100nm未満になっても、容易に磁気抵抗効果膜4のパターニングを行うことができる。
また、上記実施例では、図1Fに示したCMP工程において、研磨耐性膜7が研磨ストッパとして機能するため、磁区制御膜18の厚さの制御が容易である。
図1Cに示した研磨耐性膜7のエッチング時に、反応生成物としてTaFが発生し、スペーサ膜6のエッチング時に、反応生成物としてSiFが発生する。TaFの沸点は229℃、融点は97〜230℃であるため、エッチング時にTaFが凹部の側壁に付着しやすい。これに対し、SiFの沸点は−86℃、融点は−95.7〜−77℃であるため、エッチング時にガスとして排気される。
実施例においては、研磨耐性膜7が十分薄いため、側壁に付着しやすいTaFの生成を抑制することができる。スペーサ膜6のエッチング時には、側壁に付着するような反応生成物が発生しないため、スペーサ膜6を厚くすることが可能である。スペーサ膜6の厚さを調節することにより、磁区制御膜18を所望の厚さに設定することが可能になる。
磁区制御膜18は、磁気抵抗効果膜4のフリー層に静磁界を印加し、その磁化方向が一方向に揃うように磁区制御を行う。磁区制御膜18を所望の厚さに設定することができるため、フリー層に所望の大きさの静磁界を印加することが可能になる。
側壁に付着しやすい反応生成物の発生を抑制するために、研磨耐性膜7及びスペーサ膜6の材料として、図1Cに示した工程のエッチング条件でスペーサ膜6をエッチングしたときの反応生成物の沸点(蒸気圧)が、研磨耐性膜7をエッチングした時の反応生成物の沸点(蒸気圧)より高いものを選択することが好ましい。ここで、「沸点」とは、外圧が1気圧の条件下における沸点を意味する。一例として、上記実施例のように、CF等のフッ素系ガスを用いてエッチングする場合、研磨耐性膜7にTaを用い、スペーサ膜6にSiOを用いればよい。
また、スペーサ膜6を配置しても、研磨耐性膜7が相対的に厚い場合には、スペーサ膜6を配置する十分な効果が得られない。十分な効果を得るために、スペーサ膜6を研磨耐性膜7よりも厚くすることが好ましく、2倍以上の厚さとすることがより好ましい。
図2に、上記実施例による方法で作製した磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置の概略図を示す。ロータリアクチュエータ54で支持されたサスペンションアーム53の先端に、ジンバルと呼ばれる支持具でスライダ52が取り付けられている。スライダ52の端部に磁気ヘッド51が取り付けられている。磁気ヘッド51には、上記実施例による方法で製造される再生素子の他に、公知の方法で作製された記録素子も搭載されている。
磁気ヘッド51は、磁気ディスク50の表面から微小な高さだけ浮上している。磁気ディスク50の表面に、同心円状の多数のトラック55が画定されている。ロータリアクチュエータ54を駆動してサスペンションアーム53を旋回させることにより、磁気ヘッド51を、磁気ディスク50上の半径方向に関して異なる位置に移動させることができる。
実施例においては、磁気ヘッド51の再生素子の幅(y軸方向の寸法)を狭めることができるため、トラック幅を狭め、記録密度の向上を図ることが可能になる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
上記実施例から、以下の付記に示された発明が導出される。
(付記1)
(a)基板上に、導電材料からなる下部電極を形成する工程と、
(b)前記下部電極の上に、磁界によって電気抵抗を変化させる磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
(c)前記磁気抵抗効果膜の上に、スペーサ膜を形成する工程と、
(d)前記スペーサ膜の上に、該スペーサ膜とは異なる材料からなる研磨耐性膜を形成する工程と、
(e)再生素子を配置すべき領域の両側の前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を、同一のエッチングガスを用いてエッチングする工程と、
(f)前記工程eでエッチングされた領域内の前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と、
(g)前記工程fにおけるエッチング後の表面を、絶縁膜で覆う工程と、
(h)前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に充填されるように、基板上に、磁性材料からなる磁区制御膜を堆積させる工程と、
(i)前記磁区制御膜及び絶縁膜を、前記研磨耐性膜が露出するまで研磨することにより、前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に、該磁区制御膜及び絶縁膜を残す工程と、
(j)前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を除去する工程と、
(k)前記再生素子を配置すべき領域に残っている磁気抵抗効果膜の上に、該磁気抵抗効果膜と電気的に接続される上部電極を形成する工程と
を有する磁気ヘッドの製造方法。
(付記2)
前記スペーサ膜は、前記研磨耐性膜よりも厚い付記1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記3)
前記スペーサ膜及び研磨耐性膜は、前記工程eのエッチング条件で該スペーサ膜をエッチングしたときの反応生成物の沸点が、同一条件で該研磨耐性膜をエッチングしたときの反応生成物の沸点よりも高い材料で形成されている付記1または2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記4)
前記研磨耐性膜がTaで形成され、前記スペーサ膜が酸化シリコンで形成されている付記1乃至3のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記5)
前記工程bと工程cとの間に、さらに、前記磁気抵抗効果膜の上に、前記スペーサ膜とはエッチング耐性の異なる材料からなるキャップ膜を形成する工程を含み、
前記工程fが、工程eでエッチングされた領域内の前記キャップ膜をエッチングする工程を含み、
前記工程jにおいて、前記スペーサ膜を除去する際に、前記キャップ膜をエッチングストッパとして利用する付記1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記6)
前記工程aとbとの間に、さらに、前記下部電極の上に、前記磁気抵抗効果膜とはエッチング耐性の異なる材料からなるエッチング耐性膜を形成する工程を含み、
前記工程fにおいて、前記磁気抵抗効果膜をエッチングする際に、前記エッチング耐性膜をエッチングストッパとして利用する付記1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記7)
前記エッチング耐性膜が、TaまたはTiで形成されている付記6に記載の磁気ヘッドの製造方法。
実施例による磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造工程途中における磁気ヘッドの断面図である。 実施例による磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造工程途中における磁気ヘッドの断面図である。 実施例による磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造工程途中における磁気ヘッドの断面図である。 実施例による磁気ヘッドの製造方法で製造される磁気ヘッドの断面図である。 実施例による方法で作製される磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置の概略図である。 二重構造マスクを用いた従来の磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 二重構造マスクを用いない従来の磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 二重構造マスクを用いない従来の磁気ヘッドの製造方法を説明するための製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。
符号の説明
1 基板
2 下部電極
3 エッチング耐性膜
4 磁気抵抗効果膜
5 キャップ膜
6 スペーサ膜
7 研磨耐性膜
10 レジストパターン
11 再生素子形成領域
15 絶縁膜
18 磁区制御膜
20 絶縁膜
22 上部電極
50 磁気ディスク
51 磁気ヘッド
52 スライダ
53 サスペンションアーム
54 ロータリアクチュエータ
55 トラック
100 基板
101 磁気抵抗効果膜
102 二重構造マスク
110 ハード膜
111 電極膜
150 基板
151 下部電極
152 磁気抵抗効果膜
155 レジストパターン
160 絶縁膜
161 磁区制御膜

Claims (5)

  1. (a)基板上に、導電材料からなる下部電極を形成する工程と、
    (b)前記下部電極の上に、磁界によって電気抵抗を変化させる磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
    (c)前記磁気抵抗効果膜の上に、スペーサ膜を形成する工程と、
    (d)前記スペーサ膜の上に、該スペーサ膜とは異なる材料からなる研磨耐性膜を形成する工程と、
    (e)再生素子を配置すべき領域の両側の前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を、同一のエッチングガスを用いてエッチングする工程と、
    (f)前記工程eでエッチングされた領域内の前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と、
    (g)前記工程fにおけるエッチング後の表面を、絶縁膜で覆う工程と、
    (h)前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に充填されるように、基板上に、磁性材料からなる磁区制御膜を堆積させる工程と、
    (i)前記磁区制御膜及び絶縁膜を、前記研磨耐性膜が露出するまで研磨することにより、前記工程e及びfでエッチングされた凹部内に、該磁区制御膜及び絶縁膜を残す工程と、
    (j)前記研磨耐性膜及びスペーサ膜を除去する工程と、
    (k)前記再生素子を配置すべき領域に残っている磁気抵抗効果膜の上に、該磁気抵抗効果膜と電気的に接続される上部電極を形成する工程と
    を有する磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記スペーサ膜は、前記研磨耐性膜よりも厚い請求項1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記スペーサ膜及び研磨耐性膜は、前記工程eのエッチング条件で該スペーサ膜をエッチングしたときの反応生成物の沸点が、同一条件で該研磨耐性膜をエッチングしたときの反応生成物の沸点よりも高い材料で形成されている請求項1または2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記研磨耐性膜がTaで形成され、前記スペーサ膜が酸化シリコンで形成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記工程bと工程cとの間に、さらに、前記磁気抵抗効果膜の上に、前記スペーサ膜とはエッチング耐性の異なる材料からなるキャップ膜を形成する工程を含み、
    前記工程fが、工程eでエッチングされた領域内の前記キャップ膜をエッチングする工程を含み、
    前記工程jにおいて、前記スペーサ膜を除去する際に、前記キャップ膜をエッチングストッパとして利用する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012119684A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Samsung Electronics Co Ltd 磁気トンネル接合構造体の製造方法及びこれを利用する磁気メモリ素子の製造方法

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JP2012119684A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Samsung Electronics Co Ltd 磁気トンネル接合構造体の製造方法及びこれを利用する磁気メモリ素子の製造方法

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