JP2008204577A - 記録装置および再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高倍速記録をする場合であっても電子透かし検出を低速で行う記録装置および再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】コンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段のコンテンツ出力を圧縮暗号化する圧縮暗号化手段と、前記再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、前記電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かしを検出する電子透かし検出手段と、前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記圧縮暗号化手段の出力を記録媒体に記録する記録手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子透かし(ウォーターマーク)技術を利用して、ディジタルコンテンツを高倍速で記録または再生する装置に関するものである。
近年AV機器のディジタル化が進むに伴い、コンテンツの品質を劣化させることなく複製することが可能になった。しかし、著作権のあるコンテンツを無制限に複製することは著作権保持者の権利を侵害する恐れがある。AV機器としても適切な著作権保護機能を持つことが要望されている。
ディジタルオーディオ機器の複製制御としては、1980年代から、シリアルコピーマネジメントシステム(以下SCMSと略称する)が広く使用されている。SCMSは、CD、MDや放送電波などのメディアにコンテンツとともに複製制御情報を記録しておき、同一筐体内、あるいは、異なる機器間をディジタルインターフェイスを介して接続してコンテンツを複製する場合に、被複製コンテンツの複製制御情報に従って複製の可否制御を行うものである。SCMSはMDなどの民生用録音機器では一定の効果を上げている。
しかし、SCMSでは複製制御情報をコンテンツと独立したディジタルデータとして持つ。このため、アナログ伝送の場合には複製制御情報が伝送できず、複製制御もできない。また、パーソナルコンピュータなどを用いると容易に複製制御情報を無効化できる。
このようなSCMSの問題点を踏まえて、DVDやSD(Secure Digital)メモリカード用オーディオ規格(以下SDオーディオと省略する)の著作権保護システムであるContent Protection for Prerecorded Media規格、及びContent Protection for Recordable Media規格(以下CPRM、CPPMと省略する)では、電子透かしを利用した複製制御方式が採用されている。また、音楽業界、コンピュータ業界、民生エレクトロニクス業界などが参加して決めたSDMI(Secure Digital Music Initiative)規格でも電子透かしを用いた複製制御・再生制御方式が提案されている。CPPM、CPRM、SDMIで用いられている電子透かし技術は、リニアPCM形式のディジタルオーディオデータに12ビットの情報を電子透かしとして埋め込むことができる。このうち複製制御に用いられるのは2ビットで、「複製自由」、「一世代複製可」および「複製禁止」の3つの状態を示す。2ビットであるから4状態を示すことができるが、残りの1つは使用禁止となっている。
電子透かしは所定時間長(SDMI、CPRM、CPPMの場合は15秒)のリニアPCM形式のディジタルオーディオデータを所定の信号処理することで検出される。コンテンツがMP3などに圧縮されている場合には、リニアPCMにデコードした後、電子透かし検出を行う。アナログ信号もADコンバータでリニアPCMに変換すれば、電子透かしを検出できる。電子透かし検出結果は、まず電子透かしが検出された・されないの2種類がある。さらに電子透かしが検出された場合には、「複製自由」、「一世代複製可」および「複製禁止」の3状態が識別される。
第1の従来技術として、非特許文献1に記載のSDMI方式の電子透かしを利用した記録制御について説明する。メモリースティック(R)のオーディオ記録やSDオーディオは、このSDMI記録制御方式に準拠している。
以下、SDオーディオにおける非特許文献1記載の記録制御方式について説明する。SDオーディオの記録は、記録対象がSDMI保護コンテンツと非SDMI保護コンテンツの2つに大別される。SDMI保護コンテンツは、SDMI規格で認められた暗号などにより複製制御情報も含めて保護されている。したがってSDMI保護コンテンツをSDオーディオ記録する場合には暗号化された複製制御情報にしたがう。一方、SDMI保護コンテンツ以外のコンテンツである非SDMI保護コンテンツの場合には、コンテンツに付属する複製制御情報があったとしても、改竄されている可能性もあるので、コンテンツに埋め込まれた電子透かしに含まれる複製制御情報を調べる必要がある。
以下、非SDMIコンテンツをSDオーディオ記録する場合について説明する。
図12は、第1の従来技術における電子透かしの検出タイミングを示す図である。電子透かしを検出するためには、15秒のオーディオ信号を処理しなければならない。
図13は、第1の従来技術における電子透かしを利用した記録装置のブロック図である。901はコンテンツ入力端子であり、902はコンテンツから電子透かしを検出する電子透かし検出手段であり、903はコンテンツを圧縮暗号化する手段であり、904はコンテンツを記録する記録手段である。記録手段904は、電子透かし検出手段902から複製禁止を示す制御信号が送信されてきた場合、当該コンテンツを、それまでに記録した部分も含めて消去する。
図14は、図13の電子透かし検出手段902において、コンテンツの電子透かしに基づいて制御信号を送信するための手順を示すフローチャートである。コンテンツ開始指示が受信されると(S301)、開始から15秒以内に第1の電子透かし検出が開始され、開始から30秒以内で1回目の電子透かし検出が完了する(S302)。第1の電子透かし検出の開始位置は、コンテンツ開始と同時でもよいし、コンテンツ開始から15秒以内の適当な時点から開始してもよい。SDオーディオの記録では、入力コンテンツは圧縮され、さらに暗号化されて記録される。図14には示されていないが、この圧縮暗号化処理は図13の圧縮暗号化手段903において電子透かし検出と同時に行われている。第1の電子透かし検出が終了すると、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S303)。S303で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S307)。S307で、電子透かしが複製禁止を示していれば、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段903と記録手段904へ送信する(S310)。圧縮暗号化手段903は処理を停止し、記録手段904はそれまでに圧縮暗号化したコンテンツを削除する。また、たとえば、記録装置がCDプレーヤと同一筐体内でSDオーディオ記録をしている場合には、CDの再生を次のコンテンツに移す、あるいは生成停止する等の制御をしてもよい。また、外部からコンテンツが入力されている場合には、コンテンツの入力を停止することはできないので、そのまま待ち状態に入ってもよい。一方、S307で電子透かしが複製禁止でないか、あるいはS303で電子透かしが検出されなかった場合には、45秒以降の任意の位置まで待つ(S304)。そして、第2の電子透かし検出を行う(S305)。第2の電子透かし検出が終了すると、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S306)。S306で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S308)。S308で電子透かしが複製禁止でなければ、そのコンテンツは複製してよい。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段903と記録手段904へ送信する(S309)。一方、S308で、電子透かしが複製禁止を示していれば、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段903と記録手段904へ送信する(S310)。一方、S306で電子透かしが検出されなかった場合には、そのコンテンツには電子透かしが埋め込まれておらず、複製してよいものと考える。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段903と記録手段904へ送信する(S309)。圧縮暗号化手段903と記録手段904はコンテンツの最後まで圧縮、暗号化を継続する。
以上のように、SDオーディオにおいては非特許文献1記載の記録制御方式によって、著作権保護がなされている。
また従来、再生用ディスクに記録されている音楽データ等を、他の記録メディアに圧縮して記録する記録装置、あるいは記録メディアに記録されている音楽データを再生する再生装置として、たとえば、特許文献1に記載されたものがある。以下第2の従来技術として、この記録再生装置について説明する。
図15は第2の従来技術における記録再生装置の構成を示すブロック図である。1001は記録用のコンテンツを入力する記録コンテンツ入力端子、1002はコンテンツ切り替え手段、1003はコンテンツ切り替え手段1002からの入力から電子透かしを検出する電子透かし検出手段、1004は記録用のコンテンツを圧縮暗号化してSDメモリカード(図示せず)に記録する記録手段、1005は、SDメモリカード(図示せず)に記録されているコンテンツを復号伸張する再生手段、そして1006は前記再生手段1005の再生コンテンツを出力する再生コンテンツ出力端子である。コンテンツ切り替え手段1002は記録コンテンツ入力端子1001または再生手段1005のどちらかのコンテンツを選択し、電子透かし検出手段1003へ送る。また電子透かし検出手段1003は記録手段1004と再生手段1005に制御信号を送信する。
記録再生装置(SDオーディオ機器)から、一般のディジタルメディア(たとえばMD、CD−Rなど)へのディジタル複製はできないよう、ディジタル出力は基本的に禁止されている。すなわち、SDMI保護コンテンツはSDオーディオ機器の範囲外では、複製禁止扱いとなる。したがって、第2の従来技術における記録再生装置は、SDオーディオ記録する場合には、入力コンテンツの複製制御情報が複製禁止であるかどうかだけを判別し、一世代複製可、複製自由の区別は行わない。すなわち、全ての状態の電子透かしを検出する場合に比べて簡単な処理で済み、処理量を削減できる、というものである。
特開2005−166185号公報(第1頁) 「Amendment 3 to SDMI Portable Device Specification、Part 1、VerSion 1.0」、SECURE DIGITAL MUSIC INITIATIVE発行、2001年6月5日改訂版
しかしながら、上記の従来の構成では、非SDMIコンテンツを高倍速で記録する場合、圧縮暗号化処理の処理速度を上げると電子透かし検出の処理速度も上げなければならないという問題点を有していた。たとえば、6倍速でコンテンツを記録する場合には、6倍速で圧縮暗号化処理と電子透かし検出をする必要がある。電子透かし検出は15秒分を2回行えば良いにもかかわらず6倍速で処理する必要があり電子透かし検出リソースの使用効率が悪い。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、高倍速記録をする場合であっても電子透かし検出を低速で行うことができる記録装置および再生装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の記録装置は、コンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段のコンテンツ出力を圧縮暗号化する圧縮暗号化手段と、前記再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、前記電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かしを検出する電子透かし検出手段と、前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記圧縮暗号化手段の出力を記録媒体に記録する記録手段と、を有する。
また、本発明の記録装置は、コンテンツを再生しコンテンツからトラック長を抽出するコンテンツ再生手段と、前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力を圧縮暗号化する圧縮暗号化手段と、前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、前記コンテンツ再生手段のトラック長出力と圧縮暗号化処理の速度と電子透かしの検出に必要な時間に基いて算出される速度で電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かし検出を行う電子透かし検出手段と、前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記圧縮暗号化手段の出力を記録媒体に記録する記録手段と、を有する。
また、本発明の再生装置は、コンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、前記電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かしを検出する電子透かし検出手段と、前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記再生手段の動作を制御する制御手段と、を有する。
さらに、本発明の再生装置は、コンテンツを再生しコンテンツからトラック長を抽出するコンテンツ再生手段と、前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、前記コンテンツ再生手段のトラック長出力と圧縮暗号化処理の速度と電子透かしの検出に必要な時間に基いて算出される速度で電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かし検出を行う電子透かし検出手段と、前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記コンテンツ再生手段の動作を制御する制御手段と、を有する。
以上のように本発明は、高倍速記録をする場合であっても電子透かし検出を低速で行うことができる記録装置および再生装置を提供することができるという優れた効果が得られる。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における記録装置の構成を示すブロック図である。101はコンテンツの再生手段、102は再生手段101から出力されたデータから電子透かし検出用データを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段、103は電子透かし検出用データを格納する電子透かし検出用データ格納メモリ、104は電子透かし検出手段である。再生手段101から出力されたデータは圧縮暗号化手段105で圧縮暗号化され、記録手段106で記録媒体に記録される。電子透かし検出手段104から複製禁止を示す制御信号が送信されてきた場合、圧縮暗号化手段105は、圧縮暗号化処理を停止する。また記録手段106は、当該コンテンツを、それまでに記録した部分も含めて消去する。
図2は本発明の実施の形態1における記録装置の電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段104の動作を示すフローチャートである。以下、図2にしたがって説明する。再生手段101でコンテンツは高倍速再生され(S101)、電子透かし検出用データ抽出手段102と圧縮暗号化手段105に入力される。図2には示されていないが、圧縮暗号化手段105に入力されたデータは順次、圧縮暗号化処理され、記録手段106で記録媒体に記録される。一方、電子透かし検出用データ抽出手段102では、再生手段101で再生されたコンテンツの開始から15秒以内の適当な位置まで待った後(S102)、第1の電子透かし検出用のデータを抽出し、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S103)。電子透かし検出手段104では第1の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納され始めるまで待ち(S106)、第1の電子透かし検出用のデータが15秒分格納され始めると同時に電子透かし検出手段104が読み出し、電子透かし検出を開始する(S107)。また電子透かし検出用データ抽出手段102では、並行してコンテンツの開始から45秒以上の任意な開始点まで待ち(S104)、第2の電子透かし検出用のデータを電子透かし検出用データ抽出手段102で抽出して、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S105)。S107で第1の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S108)。S108で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S112)。S112で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S115)。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでに圧縮暗号化したコンテンツを削除する。一方、S112で電子透かしが複製禁止でないか、あるいはS108で電子透かしが検出されなかった場合には、第2の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納されるまで待ち(S109)、電子透かし検出用データが格納され始めると同時に第2の電子透かし検出を行う(S110)。S110で第2の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S111)。S111で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S113)。S113で電子透かしが複製禁止でなければ、そのコンテンツは複製してよい。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する。(S114)。S113で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S115)。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでに圧縮暗号化したコンテンツを削除する。一方、S111で電子透かしが検出されなかった場合には、そのコンテンツには電子透かしが埋め込まれておらず、複製してよいものと考える。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S114)。
次に電子透かし検出手段104に必要な処理速度について説明する。例えばコンテンツを再生手段101で6倍速再生し、圧縮暗号化手段105で6倍速の圧縮暗号化処理を行い、記録手段106で6倍速録音をする場合について説明する。従来の方式では、コンテンツを6倍速録音する場合には、電子透かし検出用データを格納するためのメモリが無いため電子透かし検出は6倍速で処理する必要があった。一方、実施の形態1では、電子透かし検出用データ格納メモリ103にデータを格納するため必ずしも電子透かし検出手段104は6倍速で処理する必要は無い。
図3は6倍速記録再生の場合にコンテンツのトラック長(以下、「トラック長」という。)に対する電子透かし検出に必要な倍速を示す図である。以下に図3の電子透かし検出の速度の算出方法について述べる。電子透かし検出に必要な処理時間は圧縮暗号化処理に必要な処理時間以下であることを要する。ここで電子透かし検出の対象とする期間をT(秒)、電子透かし検出に必要な倍速数をX,トラック長をS(秒)、圧縮暗号化処理に必要な倍速数をYとする。すると電子透かし検出に必要な処理時間はT/X(秒)、圧縮暗号化処理に必要な処理時間はS/Y(秒)であるから、(T/X)<=(S/Y)である。故にX>=T*Y/Sとなる。
具体的には、トラック長が180秒(S=180)、圧縮暗号化手段105が6倍速(Y=6)であれば当該コンテンツを圧縮暗号化するのに180秒/6倍速=30秒かかる。一方、電子透かし検出に関しては当該コンテンツの圧縮暗号化が完了するまでに処理が終了していればよい。前記の180秒のトラック長であれば30秒以内に電子透かし検出が終了していればいいことになる。電子透かし検出手段104で処理するデータは15秒+15秒の合計30秒分(T=30)である。すると、X>=1である。即ち、電子透かし検出手段104は1倍速で処理をすれば、30秒/1倍速=30秒となり前記の圧縮暗号化の時間30秒以内に処理が終了する。
トラック長が90秒(S=90)、圧縮暗号化手段105が6倍速(Y=6)であればそのトラックを圧縮暗号化するのに90秒/6倍速=15秒かかる。一方、電子透かし検出に関しては当該トラックの圧縮暗号化が完了するまでに処理が終了していればよい。前記の90秒のトラック長であれば15秒以内に電子透かし検出が終了していればいいことになる。電子透かし検出手段104で処理するデータは15秒+15秒の合計30秒分(T=30)である。すると、X>=2である。即ち、電子透かし検出手段104は2倍速で処理をすれば、30秒/2倍速=15秒となり前記の圧縮暗号化の時間15秒以内に処理が終了する。
トラック長が60秒(S=60)、圧縮暗号化手段105が6倍速(Y=6)であればそのトラックを圧縮暗号化するのに60秒/6倍速=10秒かかる。一方、電子透かし検出に関しては当該トラックの圧縮暗号化が完了するまでに処理が終了していればよい。前記の60秒のトラック長であれば10秒以内に電子透かし検出が終了していればいいことになる。電子透かし検出手段104で処理するデータは15秒+15秒の合計30秒分(T=30)である。すると、X>=3である。即ち、電子透かし検出手段104は3倍速で処理をすれば、30秒/3倍速=10秒となり前記の圧縮暗号化の時間10秒以内に処理が終了する。
トラック長が60秒(S=60)未満で圧縮暗号化手段105が6倍速(Y=6)であればそのトラックを圧縮暗号化するのは60秒/6倍速=10秒未満で終了する。一方、電子透かし検出に関しては当該トラックの圧縮暗号化が完了するまでに処理が終了していればよい。前記の60秒未満のトラック長であれば10秒未満で電子透かし検出が終了していればいいことになる。電子透かし検出手段104で処理するデータは、60秒未満の場合は第1の電子透かし検出だけで良い。つまり15秒分(T=15)である。すると、X>=1.5である。即ち、電子透かし検出手段104は2倍速で処理をすれば、15秒/2倍速=7.5秒となり前記の圧縮暗号化の時間10秒未満で処理が終了する。
つまり、実施の形態1では電子透かし検出の検出手段の倍速は、コンテンツが90秒未満60秒以上の場合を考慮して3倍速で処理すれば良いことが分かる。
以上のように、従来の方式では電子透かし検出を圧縮暗号化処理と同じ処理速度にする必要があったが、実施の形態1では電子透かし検出用データ格納メモリ103にデータを格納することにより、電子透かし検出の処理を軽減することができる。
図4は本発明の実施の形態1における記録装置を含むシステム構成を示すブロック図である。コンパクトディスク201はCDドライブ202で6倍速再生され、記録装置203にデータが入力される。記録装置203では圧縮暗号化手段105で6倍速の圧縮暗号化処理が行われメモリカード204に圧縮オーディオデータが記録される。記録装置203では、入力されたデータに対して、電子透かし検出用データ抽出手段102で第1の電子透かし検出用データの抽出を行い、電子透かし検出用データメモリ103に格納する。格納されたデータは、電子透かし検出手段104にて読み出され3倍速で電子透かし検出が行われる。また電子透かし検出と並行して電子透かし検出用データ抽出手段102で第2の電子透かし検出用データの抽出を行い、電子透かし検出用データメモリ103に格納する。第1の電子透かし検出で複製禁止が検出された場合には、複製禁止の制御情報が圧縮暗号化手段105と記録手段106に送られる。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでにメモリカード204に記録したコンテンツを削除する。第1の電子透かし検出で電子透かしが検出され複製禁止で無かった場合か、あるいは第1の電子透かし検出で電子透かしが検出されなかった場合には、電子透かし検出手段104にて3倍速で第2の電子透かし検出が行われる。第2の電子透かし検出で複製禁止が検出された場合には、複製禁止の制御情報が圧縮暗号化手段105と記録手段106に送る。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでにメモリカード204に記録したコンテンツを削除する。第2の電子透かし検出で電子透かしが検出され、複製禁止で無かった場合には複製可能であるため、圧縮暗号化手段105と記録手段106に複製許可の制御信号を送る。第2の電子透かし検出で電子透かしが検出されなかった場合にも、複製可能であるため、圧縮暗号化手段105と記録手段106に複製許可の制御信号を送る。
なお、本実施の形態1では、圧縮暗号化手段105で圧縮暗号化されたデータは直接、記録手段106で記録媒体に記録されているが、圧縮暗号化手段105で圧縮暗号化されたデータを一旦格納するメモリを用意し、電子透かし検出手段104から複製許可の制御信号が送られた場合にのみ、前記メモリから圧縮暗号化データを読み出し記録手段106で記録媒体に記録する方法でも良い。
また、本実施の形態1では、CPRM、SDMI制御方式に準拠した記録装置での電子透かし検出について説明したが、CPRM、SDMI制御方式以外の他の制御方式に準拠した記録装置で高倍速記録をする場合の電子透かし検出についても同様である。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における記録装置の構成を示すブロック図である。102、103、105、106は図1と同様である。301はコンテンツの再生手段でありコンテンツのトラック長情報を出力する機能を有する。302は処理速度可変機能付き電子透かし検出手段でありトラック長情報に応じて処理速度を可変制御できる機能を持っている。
例えば6倍速の場合、実施の形態1ではコンテンツが90秒未満60秒以上の場合を考慮して3倍速で処理しなければいけなかったが、実施の形態2では事前にコンテンツのトラック長情報から電子透かしの倍速を決定することができるため、例えばコンテンツが180秒以上であれば電子透かし検出を1倍速で処理すれば良く、更に電子透かし検出を軽減することができる。
図6は、本発明の実施の形態2における記録装置の電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段302の動作を示すフローチャートである。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302は、トラック長情報出力機能付き再生手段301から再生を行うコンテンツのトラック長情報を取得する(S201)。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302ではコンテンツのトラック長情報に応じて電子透かし検出に必要な処理速度を決定する(S202)。実施の形態1で説明した様に、例えば6倍速の場合、トラック長が180秒以上であれば1倍速、180秒未満90秒以上または60秒未満であれば2倍速、90秒未満60秒以上であれば3倍速、60秒未満であれば2倍速の処理とする(図3参照)。コンテンツのトラック長情報の取得は、1曲毎に取得して再生しても良いし、再生する全曲分を予めまとめて取得しておいても良い。
次に、トラック長情報出力機能付き再生手段301でコンテンツは高倍速再生され(S203)、電子透かし検出用データ抽出手段102と圧縮暗号化手段105に入力される。図示していないが、圧縮暗号化手段105に入力されたデータは順次、圧縮暗号化処理され、記録手段106で記録媒体に記録される。一方、電子透かし検出用データ抽出手段102では、トラック長情報出力機能付き再生手段301で再生されたコンテンツの開始から15秒以内の適当な位置まで待った後(S204)、第1の電子透かし検出用のデータを抽出し、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S205)。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302では第1の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納され始めるまで待ち(S208)、第1の電子透かし検出用のデータが15秒分格納され始めると同時に処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302が読み出し、電子透かし検出を開始する(S209)。電子透かし検出の倍速は、S202で決定したコンテンツのトラック長情報に応じた倍速で処理すれば良い。また並行してコンテンツの開始から45秒以上の任意な開始点まで待ち(S206)、第2の電子透かし検出用のデータを電子透かし検出用データ抽出手段102で抽出して、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S207)。S209で第1の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S210)。S210で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S214)。S214で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S217)。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでに圧縮暗号化したコンテンツを削除する。一方、S214で電子透かしが複製禁止でないか、あるいはS210で電子透かしが検出されなかった場合には、第2の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納されるまで待ち(S211)、電子透かし検出用データが格納され始めると同時に第2の電子透かし検出を行う(S212)。電子透かし検出の倍速は、S202で決めたコンテンツのトラック長情報に応じた倍速で処理すれば良い。S212で第2の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S213)。S213で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S215)。S215で電子透かしが複製禁止でなければ、そのコンテンツは複製してよい。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する。(S216)。S215で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S217)。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでに圧縮暗号化したコンテンツを削除する。一方、S213で電子透かしが検出されなかった場合には、そのコンテンツには電子透かしが埋め込まれておらず、複製してよいものと考える。したがって、複製許可の制御信号を圧縮暗号化手段105と記録手段106へ送信する(S216)。
図7は本発明の実施の形態2における記録装置を含むシステム構成を示すブロック図である。まず、コンパクトディスク201をCDドライブ401で読み取り、再生するコンテンツのトラック長情報を取得する。取得した情報は、処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302に入力される。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302では、取得したコンテンツのトラック長情報により、電子透かし検出の処理速度を決定する。6倍速再生の場合、トラック長が180秒以上であれば1倍速、180秒未満90秒以上または60秒未満であれば2倍速、90秒未満60秒以上であれば3倍速、60秒未満であれば2倍速の処理速度とする(図3参照)。次にCDドライブ401でコンパクトディスク201は6倍速再生され、記録装置402にデータが入力される。記録装置402では6倍速の圧縮暗号化処理が行われメモリカード204に圧縮オーディオデータが記録される。
記録装置402では、入力されたデータに対して、電子透かし検出用データ抽出手段102で第1の電子透かし検出用データの抽出を行い、電子透かし検出用データメモリ103に格納する。格納されたデータは、処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302にて事前に決定した処理速度で電子透かし検出を行う。また並行して電子透かし検出用データ抽出手段102で第2の電子透かし検出用データの抽出を行い、電子透かし検出用データメモリ103に格納する。第1の電子透かし検出で複製禁止が検出された場合には、複製禁止の制御情報が圧縮暗号化手段105と記録手段106に送られる。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでにメモリカード204に記録したコンテンツを削除する。第1の電子透かし検出で電子透かしが検出され複製禁止で無かった場合か、あるいは第1の電子透かし検出で電子透かしが検出されなかった場合には、処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302にて第2の電子透かし検出が行われる。第2の電子透かし検出で複製禁止が検出された場合には、複製禁止の制御情報を圧縮暗号化手段105と記録手段106に送る。圧縮暗号化手段105は処理を停止し、記録手段106はそれまでにメモリカード204に記録したコンテンツを削除する。第2の電子透かし検出で電子透かしが検出され、複製禁止で無かった場合には複製可能であるため、圧縮暗号化手段105と記録手段106に複製許可の制御信号を送る。第2の電子透かし検出で電子透かしが検出されなかった場合にも、複製可能であるため、圧縮暗号化手段105と記録手段106に複製許可の制御信号を送る。
なお、本実施の形態2では、圧縮暗号化手段105で圧縮暗号化されたデータは直接、記録手段106で記録媒体に記録されているが、圧縮暗号化手段105で圧縮暗号化されたデータを一旦格納するメモリを用意し、電子透かし検出手段104から複製許可の制御信号が送られた場合にのみ、前記メモリから圧縮暗号化データを読み出し記録手段106で記録媒体に記録する方法でも良い。
また、本実施の形態2では、CPRM、SDMI制御方式に準拠した記録装置での電子透かし検出について説明したが、CPRM、SDMI制御方式以外の他の制御方式に準拠した記録装置で高倍速記録をする場合の電子透かし検出についても同様である。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における再生装置の構成を示すブロック図である。102、103、104は図1と同様である。再生手段501から出力された再生データは、再生データ出力端子502から再生装置504の外部に出力される。また、電子透かし検出手段104では再生手段501より出力された再生データから電子透かし検出を行い、複製禁止あるいは複製許可の制御信号を再生手段501に出力し、制御信号が複製禁止の場合には再生手段501で再生を停止する。また、複製禁止あるいは複製許可の制御信号は、再生装置504の外部に出力することもできる(図示せず)。
実施の形態3における電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段104の動作を示すフローチャートは、図2と同じである。図2で実施の形態3の動作を説明する。再生手段501でコンテンツは高倍速再生され(S101)、電子透かし検出用データ抽出手段102へ入力されると同時に再生データ出力端子502から再生装置504の外部へ出力される。電子透かし検出用データ抽出手段102では、再生手段501で再生されたコンテンツの開始から15秒以内の適当な位置まで待った後(S102)、第1の電子透かし検出用のデータを抽出し、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S103)。電子透かし検出手段104では第1の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納され始めるまで待ち(S106)、第1の電子透かし検出用のデータが15秒分格納されると同時に電子透かし検出手段104が読み出し、電子透かし検出を開始する(S107)。また並行してコンテンツの開始から45秒以上の任意な開始点まで待ち(S104)、第2の電子透かし検出用のデータを電子透かし検出用データ抽出手段102で抽出して、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S105)。S107で第1の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S108)。S108で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S112)。S112で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を再生手段501に送る。また、複製禁止の制御信号は、再生装置504の外部に出力することもできる(図示せず)。一方、S112で電子透かしが複製禁止でないか、あるいはS108で電子透かしが検出されなかった場合には、第2の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納されるまで待ち(S109)、電子透かし検出用データが格納され始めると同時に第2の電子透かし検出を行う(S110)。S110で第2の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S111)。S111で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S113)。S111で電子透かしが検出されなかった場合またはS113で電子透かしが複製禁止でなければ、そのコンテンツは複製してよい。したがって、複製許可の制御信号を再生手段501に送る(S114)。また、複製許可の制御信号は、再生装置504の外部に出力することもできる(図示せず)。S113で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号を再生手段501へ送る(S115)。また、複製禁止の制御信号は、再生装置504の外部に出力することもできる(図示せず)。
図9は本発明の実施の形態3における再生装置を含むシステム構成を示すブロック図である。再生装置504で高倍速再生されたデータは記録装置606で圧縮暗号化処理されメモリカード204に圧縮オーディオデータとして記録される。再生装置504では、コンパクトディスク201をスピンドルモータ601で高倍速に回転させ、コンパクトディスク201に記録された信号を光ピックアップ602で読み取る。スピンドルモータ601と光ピックアップ602は機構制御部603で駆動し制御される。光ピックアップ602から出力されたデータは、信号処理部604で復調や誤り訂正が行われ再生データとして再生データ出力端子502より記録装置606に出力される。電子透かし検出手段104で検出された複製禁止あるいは複製許可の制御信号は制御マイコン605に入力され、複製禁止の場合には機構制御部603に対して再生を停止するための制御信号を出力し、再生データ出力端子502からの再生データの出力を停止させる。
また、複製禁止あるいは複製許可の制御信号は記録装置606に出力することもできる(図示せず)。記録装置606が複製禁止の制御情報を受信した場合には、圧縮暗号化処理を停止し、それまで記録したコンテンツを削除する。
再生データ出力端子502から出力される高倍速の再生データを記録装置606へ出力することにより、高倍速の記録システムが可能である。
実施の形態3における再生装置を用いることにより、外部の記録装置では高倍速の圧縮暗号化処理機能を備えるだけで良いというメリットがある。
また、実施の形態3では、CPRM、SDMI制御方式に準拠した再生装置での電子透かし検出について説明したが、CPRM、SDMI制御方式以外の他の制御方式に準拠した再生装置で高倍速記録をする場合の電子透かし検出についても同様である。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4における再生装置の構成を示すブロック図である。102、103、302、502は図1、図5、図8と同様である。701はコンテンツの再生手段でありコンテンツのトラック長情報を出力する機能を有する。302は処理速度可変機能付き電子透かし検出手段でありトラック長情報に応じて処理速度を可変制御できる機能を持っている。
実施の形態4における電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段302の動作を示すフローチャートは、図6と同じである。図6で実施の形態4の動作を説明する。まず処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302は、トラック長情報出力機能付き再生手段701から再生を行うコンテンツのトラック長情報を取得する(S201)。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302ではコンテンツのトラック長情報に応じて電子透かし検出に必要な処理速度を決定する(S202)。実施の形態1で説明した様に、例えば6倍速の場合、トラック長が180秒以上であれば1倍速、180秒未満90秒以上または60秒未満であれば2倍速、90秒未満60秒以上であれば3倍速、60秒未満であれば2倍速の処理速度とする(図3参照)。コンテンツのトラック長情報の取得は、1曲毎に取得して再生しても良いし、再生する全曲分を予めまとめて取得しておいても良い。次に、トラック長情報出力機能付き再生手段701でコンテンツは高倍速再生され(S203)、電子透かし検出用データ抽出手段102と圧縮暗号化手段105に入力される。電子透かし検出用データ抽出手段102では、トラック長情報出力機能付き再生手段701で再生されたコンテンツの開始から15秒以内の適当な位置まで待った後(S204)、第1の電子透かし検出用のデータを抽出し、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S205)。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302では第1の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納され始めるまで待ち(S208)、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納されたデータは第1の電子透かし検出用のデータが格納され始めると同時に処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302が読み出し、電子透かし検出を開始する(S209)。電子透かし検出の倍速は、S202で決定したコンテンツのトラック長情報に応じた倍速で処理すれば良い。また並行してコンテンツの開始から45秒以上の任意な開始点まで待ち(S206)、第2の電子透かし検出用のデータを電子透かし検出用データ抽出手段102で抽出して、電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納する(S207)。S209で第1の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S210)。S210で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S214)。S214で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御情報を、トラック長情報出力機能付き再生手段701に送る(S217)。また、複製禁止の制御信号は、再生装置702の外部に出力することもできる(図示せず)。一方、S214で電子透かしが複製禁止でないか、あるいはS210で電子透かしが検出されなかった場合には、第2の電子透かし検出用データが電子透かし検出用データ格納メモリ103に格納されるまで待ち(S211)、電子透かし検出用データが格納され始めると同時に第2の電子透かし検出を行う(S212)。電子透かし検出の倍速は、S202でコンテンツのトラック長情報に応じた倍速で処理すれば良い。S212で第2の電子透かし検出を行った結果、電子透かしが検出されたかどうかを確認する(S213)。S213で電子透かしが検出された場合には、検出された電子透かしが複製禁止を示しているかどうかを確認する(S215)。一方、S213で電子透かしが検出されなかった場合には、そのコンテンツには電子透かしが埋め込まれておらず、複製してよいものと考える。S215で電子透かしが複製禁止でなければ、そのコンテンツは複製してよい。したがって、複製許可の制御信号をトラック長情報出力機能付き再生手段701に送る(S216)。また、複製許可の制御信号は、再生装置702の外部に出力することもできる(図示せず)。S215で複製禁止が検出された場合は、そのコンテンツは複製禁止であるから、複製禁止の制御信号をトラック長情報出力機能付き再生手段701に送る(S217)。また、複製禁止の制御信号は、再生装置702の外部に出力することもできる(図示せず)。
図11は本発明の実施の形態4における再生装置を含むシステム構成を示すブロック図である。再生装置702で高倍速再生されたデータは記録装置606で圧縮暗号化処理されメモリカード204に圧縮オーディオデータとして記録される。再生装置702では、コンパクトディスク201をスピンドルモータ601で回転させ、コンパクトディスク201に記録されたトラック長情報を光ピックアップ602で読み取る。読み取ったトラック長情報は制御マイコン801から、処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302へ入力され、電子透かし検出の処理速度が決定される。次に、コンパクトディスク201をスピンドルモータ601で高倍速に回転させ、コンパクトディスク201に記録された信号を光ピックアップ602で読み取る。スピンドルモータ601と光ピックアップ602は機構制御部603で駆動し制御される。光ピックアップ602から出力されたデータは、信号処理部604で復調や誤り訂正が行われ再生データとして再生データ出力端子502より記録装置606に出力される。処理速度可変機能付き電子透かし検出手段302で検出された複製禁止あるいは複製許可の制御信号は制御マイコン801に入力され、複製禁止の場合には機構制御部603に対して再生を停止するための制御信号を出力し、再生データ出力端子502からの再生データの出力を停止させる。
また、複製禁止あるいは複製許可の制御信号は制御マイコン801から記録装置606に出力することもできる(図示せず)。記録装置606が複製禁止の制御情報を受信した場合には、圧縮暗号化処理を停止し、それまで記録したコンテンツを削除する。
以上のように、再生データ出力端子502から出力される高倍速の再生データを記録装置606へ出力することにより、高倍速の記録システムが可能である。
実施の形態4における再生装置を用いることにより、外部の記録装置では高倍速の圧縮暗号化処理機能を備えるだけで良いというメリットがある。
また、実施の形態4では、CPRM、SDMI制御方式に準拠した再生装置での電子透かし検出について説明したが、CPRM、SDMI制御方式以外の他の制御方式に準拠した再生装置で高倍速記録をする場合の電子透かし検出についても同様である。
本発明の記録装置および再生装置は、高倍速記録をする場合であっても電子透かし検出を低速で行うことができるという優れた効果を有しているため、ディジタルコンテンツを高倍速で記録または再生する装置等において有用である。
本発明の実施の形態1における記録装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における記録装置の電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段104の動作を示すフローチャート 6倍速記録再生の場合にコンテンツのトラック長に対する電子透かし検出に必要な倍速を示す図 本発明の実施の形態1における記録装置を含むシステム構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における記録装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における記録装置の電子透かし検出用データ抽出手段102と電子透かし手段302の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における記録装置を含むシステム構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における再生装置を含むシステム構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における再生装置を含むシステム構成を示すブロック図 第1の従来技術における電子透かしの検出タイミングを示す図 第1の従来技術における記録装置を示すブロック図 第1の従来技術における記録装置の電子透かし検出手段の動作を示すフローチャート 第2の従来技術における電子透かしを利用した記録再生装置のブロック図
符号の説明
101、501 再生手段
102 電子透かし検出用データ抽出手段
103 電子透かし検出用データ格納メモリ
104 電子透かし検出手段
105、607 圧縮暗号化手段
106、608 記録手段
201 コンパクトディスク
202、401 CDドライブ
203、402、606 記録装置
204 メモリカード
301、701 トラック長情報出力機能付き再生手段
302 処理速度可変機能付き電子透かし検出手段
502 再生データ出力端子
504、702 再生装置
601 スピンドルモータ
602 光ピックアップ
603 機構制御部
604 信号処理部
605、801 制御マイコン

Claims (4)

  1. コンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段のコンテンツ出力を圧縮暗号化する圧縮暗号化手段と、
    前記再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、
    前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、
    前記電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かしを検出する電子透かし検出手段と、
    前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記圧縮暗号化手段の出力を記録媒体に記録する記録手段と、
    を有する記録装置。
  2. コンテンツを再生しコンテンツからトラック長を抽出するコンテンツ再生手段と、
    前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力を圧縮暗号化する圧縮暗号化手段と、
    前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、
    前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、
    前記コンテンツ再生手段のトラック長出力と圧縮暗号化処理の速度と電子透かしの検出に必要な時間に基いて算出される速度で電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かし検出を行う電子透かし検出手段と、
    前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記圧縮暗号化手段の出力を記録媒体に記録する記録手段と
    を備えた記録装置。
  3. コンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、
    前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、
    前記電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かしを検出する電子透かし検出手段と、
    前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記再生手段の動作を制御する制御手段と、
    を備えた再生装置。
  4. コンテンツを再生しコンテンツからトラック長を抽出するコンテンツ再生手段と、
    前記コンテンツ再生手段のコンテンツ出力に基いて電子透かしの検出に必要な時間分のデータを抽出する電子透かし検出用データ抽出手段と、
    前記電子透かし検出用データ抽出手段の出力を格納する電子透かし検出用データ格納メモリと、
    前記コンテンツ再生手段のトラック長出力と圧縮暗号化処理の速度と電子透かしの検出に必要な時間に基いて算出される速度で電子透かし検出用データ格納メモリの出力に基いて電子透かし検出を行う電子透かし検出手段と、
    前記電子透かし検出手段の出力に基いて前記コンテンツ再生手段の動作を制御する制御手段と、
    を備えた再生装置。
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