JP2008204422A - 現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】担当者がレジスタから回収した現金を入金する際、担当者が挿入したIDカードから当該カードを特定する識別子をカードリーダ5で読取り、その識別子に該当する前回の処理を記憶部7に記憶された入出金処理履歴から検索して、当該カードでの出金が処理履歴上に存在しない場合、その旨の警告メッセージを表示部3に表示して、処理終了を選択できるようにした。
【選択図】図1
Description
レジ担当者がレジスタから回収した現金を入金する際、レジ担当者が売上金の金額を入力するため、金額を誤入力し、それに気付かないまま処理を進めてしまうと、釣銭用現金収納庫や現金回収庫に本来収納される金額と実際に収納される金額が相違してしまい、運用に支障が出る等の問題がある。
図10は従来装置の問題の解決策を示す説明図である。
図に示したようにレジスタ1、2、3に対してそれぞれIDカード1、2、3が対応付けられているものとする。
そこでレジスタ1の担当者がカード1により釣銭用の現金を例えば「30,000円」出金したとき、現金処理装置はその履歴として、カード2に対する「30,000円」の出金を履歴として記憶部に記憶する。
例えば、カード1に対して「30,000円」出金し、レジスタ1から回収した現金「98,000円」を入金する際、出金実績のない別のカードを使用すると、本来「30,000円」の釣銭出金分を釣銭用現金収納庫に収納し、残りの「68,000円」を売上金として現金回収庫に収納すべきところを、「98,000円」全額が売上金として現金回収庫に収納されてしまい、同様にカード1に対して「30,000円」を出金し、レジスタ1から回収した現金「98,000円」を入金する際、間違ってカード2を使用した場合、このカード2の釣銭出金分「10,000円」がすでに入金されていると出金実績は「0円」となるので、「98,000円」が売上金として現金回収庫に収納されてしまうことになる。
本実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図において1は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機(現金処理機)、2は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機(現金処理機)であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
4はレジスタの現金を入出金するレジ担当者や売上の締めを行う店長(装置管理者)等が操作するキーボードあるいは表示部3上に配置されたタッチパネル等の操作部で、入金処理や出金処理、締上げ処理、回収処理等の実行指示や出金金額等をキー入力することができるものとなっている。
IDカードは、レジスタに対応付けられており、レジ担当者用のIDカードには、利用者の区分、カードを特定するカード番号(識別情報)、レジスタを特定するレジ番号(識別情報)等がカード情報として記録されている。
6は伝票記録部(プリンタ)で、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて現金処理装置全体の制御を行う主制御部で、硬貨処理機1及び紙幣処理機2で入出金処理が行われる毎にこの主制御部8により記憶部7の入出金処理履歴が更新されるものとなっており、更に主制御部8は必要に応じて各種の演算を行う演算部としても機能する。
硬貨処理機1は、レジスタから回収した硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口11と、この硬貨入金口11に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、分離された硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部12と、この硬貨鑑別部12で鑑別計数された硬貨を一時保留する一時保留部13と、レジスタ用の釣銭として使用する硬貨を金種別に収納する釣銭用硬貨収納庫14と、入金硬貨のうちの売上金を金種別に収納する硬貨回収庫15と、釣銭用の硬貨を出金するための硬貨出金箱(硬貨出金カセット)16と、硬貨リジェクト口17と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて硬貨処理機1全体の動作制御を行う制御部18を有している。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金箱16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から繰出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金箱16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
一方、紙幣処理機2は、入金処理時にレジスタから回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口21と、この紙幣入出金口21に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部22と、この紙幣鑑別部22で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する一時保留部23と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する複数の釣銭用紙幣収納庫24と、入金紙幣のうちの売上金を金種別に収納する複数の紙幣回収庫25と、紙幣リジェクト庫26と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて紙幣処理機2全体の動作制御を行う制御部27を備えている。
前記各釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。
この釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰出す繰出し手段と共に設けられている。
図2は前記記憶部7の記憶される入出金処理履歴の内容例を示す図である。
この入出金処理履歴は、図示したように通番、レジNo.、カードNo.、利用者ID、区分、処理金額、金種、釣銭収納額、売上収納額により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、カードNo.のエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったカード番号が書込まれる。このカードNo.はカードを特定するための情報(識別子)である。
また、利用者IDのエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったID番号等が書込まれ、区分のエリアには処理の種類が入金であるか出金であるかの処理の種類を示す情報が書込まれる。
更に、釣銭収納額のエリアには入金処理で計数されて釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に実際に収納された金額、売上収納額のエリアには入金処理で計数されて硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に実際に収納された金額がそれぞれ書込まれる。
上述した構成による第1の実施例の作用について説明する。
尚、以下に説明において、主制御部8や制御部18、27による制御の説明については、必要な説明を除いて省略する。
図3はその出金処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
レジ担当者がIDカードを現金処理装置に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分、カード番号(カードNo.)、レジ番号(レジNo.)を読取る(S1)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードと照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S3)、レジ担当者に選択させる。
この画面を見てレジ担当者が操作部4を操作して、出金金額(硬貨及び紙幣の金種毎の枚数)を入力すると、主制御部8はその入力金額を受付けて(S5)、その出金金額と硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24内の現金を比較し、出金の可否を判断する(S6)。
出金可能な場合は、硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24から該当金種の硬貨及び紙幣が繰出され、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数された後、硬貨出金庫16や紙幣入出金口21に放出あるいは集積されてレジ担当に出金される(S7)。
次に、レジ担当者がレジスタから回収した現金を入金させる場合の入金処理について説明する。
図4はその入金処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
続いて、レジ担当者は操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S12)。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「入金」を選択すると、主制御部8はその「入金」の選択を受付け(S14)、記憶部7に記憶されている図2に示す入出金処理履歴を検索して、前記カード情報のカードNo.に該当する区分の従前の処理に今回の入金処理に対応する出金処理があるか否かを判断し(S15)、出金処理がある場合はS18に進んで入金処理を実施するが、出金処理がない場合、主制御部8は確認画面を表示部3に表示する(S16)。
一方、確認画面を見てレジ担当者が「確認」ボタン30を押下して入金処理継続を選択した場合、または前記S15で出金処理があると判断した場合、主制御部8は硬貨処理機1及び紙幣処理機2に入金処理を実施させる(S18)。
収納不可(NG)の場合、一時保留した硬貨は硬貨リジェクト口17から、紙幣は紙幣入出金口21からレジ担当者に返却して処理を終了するが、収納可能(OK)の場合、硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留した硬貨及び紙幣を収納する。
以上説明した第1の実施例によれば、担当者がレジスタから回収した現金を入金する際、担当者が挿入したIDカードから当該カードを特定する識別情報をカードリーダで読取り、その識別子に該当する従前の処理を入出金処理履歴から検索して、従前の処理に今回の入金処理に対応する出金がない場合、その旨の警告メッセージを表示して、処理終了を選択できるようにしているため、担当者は使用するカードを間違えた場合、その間違えに気付くことができ、正しいカードを使用して入金処理をやり直すことができる。
次に、第2の実施例について説明する。
この第2の実施例は、入金処理時に出金実績のあるカードを間違えて使用した場合、その間違いをチェックして警告メッセージを表示するもので、そのためチェック用のレジ別設定ファイルを図1に示した記憶部7に格納している。
このカード番号とレジ番号の関係は図2に示した入出金履歴と同様に対応付けられている。
最低売上金のエリアには予めレジスタ毎に設定した最低売上金の金額が書込まれており、各々のレジスタに設定される最低売上金の金額は、例えば過去の実績の統計等を参考にして決められる。
次に第2の実施例の作用について説明する。
この第2の実施例において、出金処理は第1の実施例と同様に行われるので、ここではレジ担当者がレジスタから回収した現金を入金させる場合の入金処理について説明する。
尚、以下に説明において、主制御部8や制御部18、27による制御の説明については、必要な説明を除いて省略する。
まず、レジ担当者がIDカードを現金処理装置に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分、カード番号(カードNo.)、レジ番号(レジNo.)等のカード情報を読取る(S21)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードと照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S23)、レジ担当者に選択させる。
また、確認画面を見てレジ担当者が「確認」ボタン30を押下して入金処理継続を選択すると、主制御部8は硬貨処理機1及び紙幣処理機2に入金処理を実施させる(S28)。
収納不可(NG)の場合、一時保留した硬貨は硬貨リジェクト口17から、紙幣は紙幣入出金口21からレジ担当者に返却して処理を終了するが、収納可(OK)の場合、硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留した硬貨及び紙幣を収納する。
一方、主制御部8が前記S25で、従前の処理に今回の入金処理に対応する出金処理があると判断した場合は、以下のように入金処理が実行される。
まず、硬貨処理機1及び紙幣処理機2は主制御部8の指示により、硬貨入金口11及び紙幣入出金口21に設けられているシャッタをそれぞれ開放して、レジ担当者がレジスタから回収してきた現金である硬貨及び紙幣を受入れ、そして受入れた硬貨及び紙幣を硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22に搬送してそれぞれ鑑別、計数を行う(S31)。
受入れたすべての硬貨及び紙幣を計数して一時保留すると、主制御部8は今回使用されたカードに該当する前回の出金金額を記憶部7に記憶されている入出金処理履歴(図2)から検索して、前記の計数による全金種の合計額つまり入金金額が前回の出金金額以上か否かを比較、判断し(S32)、入金金額が前回の出金金額未満の場合はS34へ移行する。
その結果、今回の売上金額が検索した最低売上金額以上であれば、主制御部8はカードを間違えていないものと判断し、今回の計数した現金の金種毎の枚数及び金額、全金種の合計額(入金金額)を計数結果として表示部3に表示する。
この場合、レジ担当者は前記の確認画面に表示された今回の入金額が今回使用のカードにより行われた前回の出金金額に満たないことを警告するメッセージにより、カードを間違えたことを認識することができ、この段階で「取消」ボタン31を押下して処理終了を選択することができる。
確認画面を見てレジ担当者が「確認」ボタン30を押下して入金処理継続を選択した場合は、硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留した硬貨及び紙幣をすべてが釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納し(S36)、その後、前記S29、S30の処理を行って入金処理を終了する。
確認画面を見てレジ担当者が「確認」ボタン30を押下して入金処理継続を選択した場合は、前回の出金処理で出金された金額を釣銭分として釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納し、残りを売上として硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に収納(S36)した後、前記S29、S30の処理を行って入金処理を終了する。
2 紙幣処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
6 伝票記録部
7 記憶部
8 主制御部
11 硬貨入金口
12 硬貨鑑別部
13 硬貨一時保留部
14 釣銭用硬貨収納庫
15 硬貨回収庫
16 硬貨出金庫
17 硬貨リジェクト口
18 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣鑑別部
23 紙幣一時保留部
24 釣銭用紙幣収納庫
25 紙幣回収庫
26 紙幣リジェクト庫
27 制御部
30 「確認」ボタン
31 「取消」ボタン
Claims (4)
- 複数のレジスタに対して釣銭として使用する現金を釣銭用現金収納庫から繰出して出金する出金処理機能と、各レジスタから回収した現金を受け入れて釣銭として出金した金額分の現金を前記釣銭用現金収納庫に収納すると共に残りの現金を売上金として現金回収庫に収納する入金処理機能を備えた現金処理装置において、
表示部と、レジスタ毎に対応付けられたカードからそのカードを特定する識別情報を読取る読取り手段と、入金処理、出金処理等の処理毎にその処理の種類及び処理金額をその処理に使用されたカードの識別情報と対応付けて処理履歴として記憶する記憶部を備え、
入金処理時に前記読取り手段でカードから当該カードを特定する識別情報を読取り、その識別情報に該当する従前の出金処理を前記処理履歴から検索して、今回の入金処理に対応する出金処理がない場合、その旨の警告メッセージを前記表示部に表示して、処理終了を選択できるようにしたことを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
前記警告メッセージを表示した画面に今回使用したカードの識別情報及び該カードと対応するレジスタの識別情報を表示することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
今回の入金処理に対応する出金履歴がある場合、今回の入金処理による入金金額と前回の出金処理による出金金額を比較し、前記入金金額が前記出金金額未満の場合、その旨の警告メッセージを前記表示部に表示して、処理終了を選択できるようにしたことを特徴とする現金処理装置。 - 請求項3記載の現金処理装置において、
レジスタ毎に予め定めた最低売上金額を前記記憶部に記憶させ、
今回の入金処理による入金金額が前回の出金処理による出金金額以上の場合、その入金金額から出金金額を差し引くことで算出される売上金額を、今回の入金処理に使用されたカードに対応するレジスタに対して定められたた最低売上金額と比較し、前記売上金額が前記最低売上金額未満の場合、その旨の警告メッセージを前記表示部に表示して、処理終了を選択できるようにしたことを特徴とする現金処理装置。
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JP2011113154A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Fujitsu Frontech Ltd | 現金管理システム、現金管理プログラム及び現金管理方法 |
JP2011154599A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Oki Electric Industry Co Ltd | 現金処理装置 |
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