JP2008203759A - 画像形成装置における定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着ローラ4と、その定着ローラに巻き掛けられて回動自在な定着ベルト6と、定着ベルトを挟んで前記定着ローラに向けて加圧する加圧ローラ7とを設け、定着ローラよりも記録紙移動方向下手側において定着ベルトの内周面に対して略全幅に亘って圧接させる圧接面9を備えた圧接部材10を、定着ベルトを挟んで加圧ローラに対して押し付けて、定着ベルトと加圧ローラとの間にニップ部8を形成し、圧接面の記録紙移動方向に沿う曲率を、定着ローラの外周面よりも大きい曲率に設定してある画像形成装置における定着装置であって、圧接部材を圧接面に略沿って湾曲する板状に形成して、その圧接部材における記録紙移動方向上手側の端縁部11を加圧ローラに向けて延設してあるとともに、その端縁部を、定着ベルトを挟んで加圧ローラに対して押し付けてある。
【選択図】図2
Description
また、ニップ部を通過した記録紙部分が定着ベルトに巻き付いても、その記録紙部分が自身の腰の強さ(剛性)によって定着ベルトの曲り変形に追従して変形できないようにすることで、記録紙を定着ベルトから確実に分離(曲率分離)できるように、圧接面の記録紙移動方向に沿う曲率を、定着ローラの外周面における記録紙移動方向に沿う曲率よりも大きい曲率に設定してある。
上記定着装置では、従来、圧接部材を、圧接面の記録紙移動方向上手側に、記録紙を圧接面に摺動案内する案内部を一体に備えた形状に形成してある(例えば、特許文献1参照)。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、定着ベルトの加圧ローラに対する押し付け力をニップ幅の全幅に亘って確保し易くすることを目的とする。
前記圧接部材を前記圧接面に略沿って湾曲する板状に形成して、その圧接部材における記録紙移動方向上手側の端縁部を前記加圧ローラに向けて延設してあるとともに、その端縁部を、前記定着ベルトを挟んで前記加圧ローラに対して押し付けてある点にある。
圧接部材を圧接面に略沿って湾曲する板状に形成して、その圧接部材における記録紙移動方向上手側の端縁部を加圧ローラに向けて延設してあるとともに、その端縁部を、定着ベルトを挟んで加圧ローラに対して押し付けてあるので、板状の圧接部材を、定着ローラに接触しないように定着ベルトと定着ローラとの間に入り込ませて、圧接面が定着ローラ側に近接するように組み付けることができる。
従って、定着ローラによる定着ベルトに対する圧接終了位置から、圧接部材による定着ベルトに対する圧接開始位置までの加圧ローラの外周面に沿う距離を所望の距離に設定し易くなり、定着ベルトの加圧ローラに対する押し付け力をニップ幅の全幅に亘って確保し易い。
端縁部が加圧ローラに押し付けられるように、圧接部材を固定部に固定してある場合は、圧接部材の加圧ローラに対する組み付け姿勢や、圧接部材の固定の緩みなどに起因して、所定の押し付け力を作用させることができないおそれがあるが、端縁部が定着ベルトを挟んで加圧ローラに対して押し付けられるように付勢する付勢機構を設けてあるので、加圧ローラに対する所定の押し付け力を確実に作用させることができる。
定着ベルトの回動に伴って、定着ベルトと圧接部材との摺動抵抗が生じるが、圧接部材の定着ベルトに対する組み付け精度などに起因して、圧接面の定着ベルトに対する圧接力のベルト幅方向に沿う分布が不均一になると、摺動抵抗の大きさのベルト幅方向に沿う分布も不均一になり、その結果、摺動抵抗が大きい定着ベルト部分の回動速度が、摺動抵抗が小さい定着ベルト部分の回動速度よりも遅くなって、定着ベルトが蛇行しながら回動し易い欠点がある。
そこで、この欠点に鑑みて、圧接部材の端縁部を定着ベルトの内周面に対する圧接方向に揺動自在に設けてあるので、圧接面の定着ベルトに対する圧接力のベルト幅方向に沿う分布が不均一で、摺動抵抗の大きさのベルト幅方向に沿う分布が不均一になっている場合に、摺動抵抗が大きい側の端縁部分は、摺動抵抗が小さくなるように定着ベルトに対する圧接力が減少する側に揺動し、同時に、摺動抵抗が小さい側の端縁部分が、定着ベルトに対する圧接力が増大する側に揺動する。
従って、ベルト幅方向に沿って分布する摺動抵抗の大きさの差が小さくなるように、圧接部材の端縁部を揺動させることができるので、定着ベルトが蛇行しながら回動する事態を防止できる。
定着ベルトと加圧ローラとを、ニップ部を通過する記録紙よりも幅広に形成し、定着ベルトの側縁部と加圧ローラとを互いに圧接させて、加圧ローラの駆動回転により定着ベルトを従動回動させる回動機構を設けてあるので、定着ローラの内周面や圧接部材の圧接面に潤滑剤を塗布して、定着ベルトと圧接部材との摺動抵抗を全体に小さくできるようにしながら、定着ベルトの側縁部、つまり、ニップ部を通過する記録紙が介在しない定着ベルト部分と加圧ローラとの圧接で定着ベルトを回動させることができる。
〔第1実施形態〕
図1は、電子写真式画像形成装置の一例としてのカラーレーザープリンタを示し、光学部A,作像部B,定着部C,給紙部D,排紙部E等を備え、作像部Bには、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの夫々に対応する四つの現像転写ユニット1を、給紙部Dと排紙部Eとに亘る記録紙2の挟持搬送経路3に沿って設けてある。
図6は、本発明による定着装置Fの別実施形態を示し、定着ローラ4と円筒状の加熱ローラ18とに亘って巻き掛けられて、加熱ローラ18によってテンションが付与された状態で回動自在な定着ベルト6と、定着ローラ4に向けて加圧する円筒状の加圧ローラ7とを設け、加熱ローラ18と加圧ローラ7の夫々の内周側にヒータ18a,7aを内装してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図7,図8は、本発明による定着装置Fの別実施形態を示し、端縁部11が定着ベルト6を挟んで加圧ローラ7に対して押し付けられるように付勢する付勢機構20を設けてある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
1.本発明による定着装置は、定着ローラの駆動回転で定着ベルトを回動させるように構成してあっても良い。
2.本発明による定着装置は、レーザープリンタの他、複写機,ファクシミリなどの電子写真式画像形成装置における定着装置であっても良い。
3.本発明による定着装置は、モノクロ画像を形成する電子写真式画像形成装置における定着装置であっても良い。
4 定着ローラ
6 定着ベルト
6a 側縁部
7 加圧ローラ
8 ニップ部
9 圧接面
10 圧接部材
11 端縁部
17 回動機構
20 付勢機構
Claims (4)
- 定着ローラと、その定着ローラに巻き掛けられて回動自在な定着ベルトと、前記定着ベルトを挟んで前記定着ローラに向けて加圧する加圧ローラとを設けてあるとともに、
前記定着ローラよりも記録紙移動方向下手側において前記定着ベルトの内周面に対して略全幅に亘って圧接させる圧接面を備えた圧接部材を、前記定着ベルトを挟んで前記加圧ローラに対して押し付けて、前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間にニップ部を形成し、
前記圧接面の記録紙移動方向に沿う曲率を、前記定着ローラの外周面における記録紙移動方向に沿う曲率よりも大きい曲率に設定してある画像形成装置における定着装置であって、
前記圧接部材を前記圧接面に略沿って湾曲する板状に形成して、その圧接部材における記録紙移動方向上手側の端縁部を前記加圧ローラに向けて延設してあるとともに、その端縁部を、前記定着ベルトを挟んで前記加圧ローラに対して押し付けてある定着装置。 - 前記端縁部が前記定着ベルトを挟んで前記加圧ローラに対して押し付けられるように付勢する付勢機構を設けてある請求項1記載の定着装置。
- 前記端縁部を前記定着ベルトの内周面に対する圧接方向に揺動自在に設けてある請求項1又は2記載の定着装置。
- 前記定着ベルトと前記加圧ローラとを、前記ニップ部を通過する記録紙よりも幅広に形成し、
前記定着ベルトの側縁部と前記加圧ローラとを互いに圧接させて、前記加圧ローラの駆動回転により前記定着ベルトを従動回動させる回動機構を設けてある請求項1〜3のいずれか1項記載の定着装置。
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JP2007042509A JP2008203759A (ja) | 2007-02-22 | 2007-02-22 | 画像形成装置における定着装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-02-22 JP JP2007042509A patent/JP2008203759A/ja active Pending
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