JP2008203261A - クロノグラフ時計 - Google Patents

Abstract

【課題】デジタル表示のクロノグラフ時計を提供すること。
【解決手段】 本発明のクロノグラフ機構を有するクロノグラフ時計は、クロノグラフ用輪列（５０）と、前記クロノグラフ用輪列（５０）に機構学的に連結されたカウンタ機構（６４）とを有する。前記カウンタ機構（６４）は、第１と第２の表示部材（３６，３８）をそれぞれ具備する第１と第２の歯車セット（７８，８２）を有する。前記第１歯車セット（７８）は、位置決め手段（８６）を用いて、ステップ状に回転するよう配置される。
前記第２歯車セット（８２）は、第１歯車セット（７８）により段階的に動くよう配置される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、時計の技術分野に関し、特に、デジタル表示を瞬時に行う機能を有するカウンタ機構を搭載したクロノグラフ時計（ストップウオッチ）に関する。

測定された時間間隔のデジタル表示は、アナログ表示に比較して遙かに読みやすい。特にスポーツを行っている時はそうである。デジタル表示のクロノグラフ時計は公知である。このクロノグラフ時計は通常クロノグラフ機構を有する。このクロノグラフ機構は、測定された時間を表示する秒針即ちクロノグラフ指針を搭載するクロノグラフ輪列と、ディスクを具備するカウンタ機構とを有する。ディスクによる測定された時間表示は、連続的かまたは瞬時的である。連続的表示とは、開口を介して数字がゆっくりと動くことによる表示であり、瞬時的表示とは、ある単位から次の単位に瞬間的にジャンプする表示である。

連続的なデジタル表示のクロノグラフ時計の一例は、特許文献１に開示されている。この特許文献１は、測定された時間を示す秒針と、第１開口を通して見える分表示ディスクと、第２開口を通して見える時間表示ディスクを具備する秒／分／時を表すクロノグラフ時計を開示する。このディスクを駆動するエネルギーは、ベーシック・ムーブメントの香箱により、結合された伝達輪列を介して提供される。駆動は連続的に行われ、その結果カウンタ機構のエネルギー消費は低い。ベーシック・ムーブメントの香箱は、かくしてムーブメントとクロノグラフ機構の両方にエネルギーを供給するのに十分である。しかし、連続的表示は不都合であり、測定された時間間隔を瞬時に読みとることはできない。

フランス特許出願第２０９７１２６号明細書 ヨーロッパ特許第１４９８７８８号明細書

瞬時のデジタル表示を具備したクロノグラフ時計は、特許文献２に開示されている。このクロノグラフ時計は、第１エネルギー源によりパワーが供給されるベーシック・ムーブメントと、測定された時間を表示する秒針を具備するクロノグラフ機構と、１桁の分用と２桁目の分用と時間用の３個のインジケータ・ディスクとを有する。各ディスクは、ジャンパー・スプリングにより位置決めして配置される。表示が変わる毎に、このスプリングの弾性力に打ち勝って、ディスクをステップで駆動しなければならない。従って、この機構のエネルギー消費は大きく、ベーシック・ムーブメントからエネルギーを取り出すことはできない。この欠点を克服するために、クロノグラフ機構は、エネルギー源を更に３個有し、それらがそれぞれ１つのインジケータ・ディスクにエネルギーを与えている。この解決方法は複雑であり、クロノグラフ機構のスペースが大きくなり過ぎ、その結果製造コストが上がる。

本発明の目的は、ベーシック・ムーブメント用に具備された香箱によりエネルギーが与えられる瞬時のデジタル表示を具備するクロノグラフ時計用のカウンタ機構を提供することである。

上記課題を解決するために、本発明のクロノグラフ機構を有するクロノグラフ時計は、 （Ａ） クロノグラフ用輪列と、
（Ｂ） 前記クロノグラフ用輪列に機構学的に連結されたカウンタ機構と
を有し、
前記カウンタ機構は、第１と第２の表示部材をそれぞれ具備する第１と第２の歯車セットを有し、前記第１歯車セットは、位置決め手段を用いて、ステップ状に回転するよう、配置される。
本発明によれば、前記第２歯車セットは、第１歯車セットにより段階的に動くよう配置される。

第１表示用歯車セットを用いて第２表示用歯車セットを位置決め配置することにより、第２表示用歯車セット用の弾性部材を省略できる。カウンタ機構は、かくして大きなエネルギーを使用せず、ベーシック・ムーブメントの香箱で駆動可能である。

図１のクロノグラフ時計は、ムーブメント（図示せず）を収納するケース１０を有する。このムーブメント上に文字板１２が搭載される。ムーブメントは、分針１４と、時針１６と、秒針１８と、クロノグラフ用秒針２０と、クロノグラフ用分針２２とを搭載する。秒針１８は９時の位置にある第１副文字板２４上を動き、一方クロノグラフ用分針２２は３時の位置にある第２副文字板２６上を動く。クロノグラフ時計は、さらに巻き上げ竜頭２８と２個のプシュボタン３０、３２を有し、これでクロノグラフ制御機構とクロノグラフリセット機構とを活性化する。

本発明によれば、文字板１２は、６時の位置に形成された開口３４を有する。この開口３４を介して表示ディスク３６、３８が見え、それぞれクロノグラフの時間単位とこの時間単位１０倍を表示する。図１では９９時間を示している。

本発明のクロノグラフ時計のムーブメントの一部が図２に示されている。このムーブメントは底部プレート３９を有する。この底部プレート３９の上にブリッジ・サイドに時方輪列４２にパワーを与える香箱４０が搭載される。時方輪列４２は、従来と同様に、中央歯車セット４４を有する。この中央歯車セット４４は、一方で香箱４０と他方で第３歯車セット４６と噛み合う。この第３歯車セット４６は、秒針１８を搭載する秒針歯車４８と噛み合う。

ムーブメントは、ブリッジ・サイドに搭載されたクロノグラフ用輪列５０を有する。このクロノグラフ用輪列５０は、クロノグラフ用秒針２０を搭載するクロノグラフ用秒針歯車５２を有する。このクロノグラフ用秒針歯車５２は第１中間歯車５４と噛み合う。第１中間歯車５４は中間クロノグラフ用分針歯車５６と噛み合う。中間クロノグラフ用分針歯車５６は、第２中間歯車５８と噛み合う。第２中間歯車５８は、クロノグラフ用分針歯車６０と噛み合う。このクロノグラフ用分針歯車６０は、クロノグラフ用分針２２を搭載する。

往復ピニオン６２は、時方輪列４２とクロノグラフ用秒針歯車５２との間の結合部材として機能する。かくして、往復ピニオン６２は、自由位置と結合位置との間で移動する。この結合位置においては、往復ピニオン６２は、クロノグラフ用秒針歯車５２と秒針歯車４８とを機構学的に連結する。従来タイプのクロノグラフ制御機構（図示せず）により、往復ピニオン６２は、プシュボタン３０の動作を介して自由位置と結合位置との間を移動する。

ムーブメントは、文字板側にカウンタ機構６４を有する。このカウンタ機構６４は、経過時間をカウントし、それを表示する。カウンタ機構は、中間クロノグラフ用分針歯車５６に搭載される渦巻き形状カム６６を有する。ハート形部品６７がカム６６の下に配置される。このハート形部品６７は、カム６６と中間クロノグラフ用分針歯車５６に係合する。制御レバー６８は、軸真７０に回転可能に搭載される。制御レバー６８は、第１アーム７２と第２アーム７３を有し、ジャンパー・スプリング７６を用いて配置される。第１アーム７２は、カム６６と共働するセンサを形成する。第２アーム７３は、クリック７４を具備する。制御レバー６８は、カム６６に弾性部材７７を用いて、当接して保持される。一回転方向にクリック７４を介して、制御レバー６８は、自由に回転可能に搭載された第１表示用歯車セット７８を活性化し、軸真８４に自由に回転可能に搭載された第２表示用歯車セット８２と共働する。第１表示用歯車セット７８は、ジャンパー・スプリング８６を用いても位置決め／配置される。

第１表示用歯車セット７８と第２表示用歯車セット８２の詳細を図３，４に示す。第１表示用歯車セット７８は、１０枚の歯を有する星形歯車８７と、摩擦装置８８と、停止フィンガー９０と、ハート形部品９２と、表示ディスク３６とを組み合わせることにより形成される。停止フィンガー９０は、従来と同様、円の一部を形成する係合表面９４と突起９６を有する。これらの部品の機能を次に説明する。表示ディスク３６とハート形部品９２と停止フィンガー９０は、互いに係合され、軸真８０を自由に回転するよう搭載される。星形歯車８７は、軸真８０を自由に回転するよう搭載される。星形歯車８７は、制御レバー６８により回転駆動され、ジャンパー・スプリング８６により位置決めされる。摩擦装置８８は、停止フィンガー９０と星形歯車８７の間の摩擦力がジャンパー・スプリング８６の位置決め力以下となるよう選択される。

第２表示用歯車セット８２は、１０個のブランチ９７と１０個のノッチ９９を有するマルテーゼ・クロス９８と、摩擦装置１００と、ハート形部品１０２と、１０時間用の表示ディスク３８とを組み合わせることにより形成される。ハート形部品１０２と表示ディスク３８は、軸真８４で自由に回転するよう搭載されるが、互いに固定される。マルテーゼ・クロス９８は、軸真８４に自由に回転するよう且つ停止フィンガー９０と同じ高さに搭載され、係合表面９４と突起９６と共働する。かくしてマルテーゼ・クロス９８のブランチ９７は、従来と同様、凹状の頭部を有し、ノッチ９９は外側にフレア状に開いている。係合表面９４または係合表面９４の一部がマルテーゼ・クロス９８の方向を向いた時には、係合表面９４は、ブランチ９７の頭部の凹部に適合し、その形状故にマルテーゼ・クロス９８は回転しない。突起９６は、係合表面９４がブランチ９７の先端部から解放された時に、ノッチ９９と係合するよう配置される。かくして、突起９６は、マルテーゼ・クロス９８を回転駆動する。

ハンマー（図示せず）は、ハート形部品９２、１０２、６７を、プシュボタン３２を駆動することにより、方向づける。

図５，６，７，８を用いて、本発明ののクロノグラフ時計のカウンタ機構の動作を説明する。

図５において、往復ピニオン６２が自由位置にあると、クロノグラフ用輪列５０とカウンタ機構６４は停止している。初期位置において、表示ディスク３６、３８は、それぞれ「０」を示している。星形歯車８７とマルテーゼ・クロス９８は、いかなる角度方向も採りうる。その理由はこれらの要素は１０本の直径を通る線で対称だからである。同じことは停止フィンガー９０に対しては当てはまらない。初期位置において、係合表面９４の第１端（凹部の上端）は、マルテーゼ・クロス９８の一つのブランチ９７ａとかみ合う。このブランチ９７ａは、ノッチ９９αとノッチ９９βの間にある。突起９６はノッチ９９α内（対向した位置）に配置される。さらにカム６６は、センサである第１アーム７２がカム６６の最小半径の場所に当たるような方向を向いている。その時クロノグラフ用分針２２は「０」を表示している。図５は初期位置を示す。

図６において、往復ピニオン６２が結合位置にある時には、クロノグラフ用秒針歯車５２は１分間に１回転の角速度で回転し、中間分針歯車５５とクロノグラフ用分針歯車６０は１時間に１回転の角速度で回転する。カム６６は、中間クロノグラフ用分針歯車５６に搭載されるが、１時間に１回転時計方向に回転する。カム６６の半径が増加（カム６６が右回転）すると、制御レバー６８は軸真７０を中心にゆっくりと反時計方向に回転する。制御レバー６８の回転は星形歯車８７を回転駆動させない。その理由は、歯「Ａ」を収納するクリック７４とジャンパー・スプリング８６の組み合わせ動作が行われるためである。１時間が経過すると、制御レバー６８は突然に動く。これはカム６６の半径が急に（第２アーム７３の当たる場所が大きな半径位置から小さな半径位置に）変化するからである。制御レバー６８が時計方向に突然に動くことにより、星形歯車８７をワンステップ駆動する。これは歯「Ａ」にクリック７４が作用することにより行われる。第１表示用歯車セット７８全体が摩擦装置８８によりワンステップ回転駆動されると、表示ディスク３６は「１」を示す。図６はこの状態を示す。

図７において、往復ピニオン６２が結合位置にある間、第１表示用歯車セット７８は、１時間にワンステップの速度で回転する。９時間が経過すると、第１表示用歯車セット７８の第２表示用歯車セット８２に対する方向は、図７に示した通りになる。係合表面９４の第２端（凹部の下端）は、マルテーゼ・クロス９８のブランチ９７ａと共働し、ラグ９６は、ノッチ９９βに対抗した位置に配置され、そこに係合するようになる。１０時間経過時、制御レバー６８は、第１表示用歯車セット７８を歯「Ａ」の隣にある歯「Ｂ」を介してワンステップ駆動する。突起９６は、ノッチ９９βに係合して第２表示用歯車セット８２をワンステップ回転駆動する。カウンタ機構は、「１０」を表示する。この状態を図８に示す。

上記のカウンタ機構６４は、エネルギーの観点から特に経済的である。実際に第１表示用歯車セット７８のみが弾性部材を用いて位置決め（配置）され、１０時間表示用の第２表示用歯車セット８２は、形状の特徴により位置決め（配置）される。従って、制御レバー６８は、１０時間の設定から次の１０時間の設定（例、１０時間台から次の２０時間台）に移行する間、第１表示用歯車セット７８と第２表示用歯車セット８２を回転駆動するために、ジャンパー・スプリング８６の弾性力に打ち勝つだけでよい。さらにこの弾性力に打ち勝つために香箱４０から得られたエネルギーは、カム６６が１回転するのに必要な時間すなわち１時間の間、連続して得ることができる。従って、カウンタ機構６４により消費されるパワーは一定で且つ低く、それ故に香箱４０により提供される最大パワーを超えることはない。

カウンタ機構６４は、上記したように、ハンマー（図示せず）によりゼロにリセットされて、ハート形部品９２，１０２，６７を方向付ける。

ハート形部品６７は、カム６６に固定される。ハート形部品６７は、第１アーム７２がカム６６の最小直径部分上に静止するよう、カム６６を制御レバー６８に対し位置決め（配置）する。カム６６の方向付けにより、クロノグラフ用針２０、２２をリセットし、クロノグラフの秒と分をゼロに設定する。

ハート形部品９２は停止フィンガー９０と表示ディスク３６に固定され、ハート形部品１０２は表示ディスク３８に固定される。ハンマーがプシュボタン３２により活性化されると、ハート形部品１０２−表示ディスク３８までの組立体は、マルテーゼ・クロス９８とは独立して、方向付けられて、係合表面９４によりブロックされる。ハート形部品１０２−表示ディスク３８からなる組立体の結合は、摩擦装置１００より達成される。同様に、停止フィンガー９０−ハート形部品９２−表示ディスク３６からなる組立体は、星形歯車８７とは独立して、方向付けることができるが、これは摩擦装置８８とジャンパー・スプリング８６の組み合わせ動作に起因する。摩擦装置８８を使用することにより、星形歯車８７を、第１表示用歯車セット７８、第２表示用歯車セット８２の残りの部分から切り離す。このことは、どの結合システムも、ゼロにリセットするために、制御レバーであるカム６６の制御用には必要ないことを意味する。かくしてカウンタ機構６４は、スペースが節約でき、構造が単純となる。

停止フィンガー９０が方向付けられると、停止フィンガー９０は、同一の構造において、マルテーゼ・クロス９８を回転駆動する。これは、表示ディスク３８をゼロにリセットすることに対し何ら影響を及ぼさない。その理由は、摩擦装置１００は、マルテーゼ・クロス９８を表示ディスク３８から切り離しているからである。さらに、マルテーゼ・クロス９８の最終方向は、問題とはならない。

かくして、本発明により、瞬時のデジタル表示を具備するクロノグラフ時計が得られ、そのカウンタ機構は時方輪列用香箱により提供される。

本発明の変形例として、特に本発明の時計のカウンタ機構は、２桁までの時間をカウントできる。この実施例においては、カウンタ機構は、１００時間までの時間間隔を測定でき、これは機械式のクロノグラフにとっては重要なことである。この実施例の変形例として、カウンタ機構は２桁の分数もカウントできるようにすることもできる。

以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。

本発明のクロノグラフ時計の上面図。 図１のクロノグラフ時計のムーブメントの部分上面図。 本発明のクロノグラフ時計のカウンタ機構の部品展開斜視図。 本発明のクロノグラフ時計のカウンタ機構の図２のＡ−Ａ断面図。 カウンタ機構が００時間を表す上面図。 カウンタ機構が０１時間を表す上面図。 カウンタ機構が０９時間を表す上面図。 カウンタ機構が１０時間を表す上面図。

符号の説明

１０ ケース
１２ 文字板
１４ 分針
１６ 時針
１８ 通常秒針
２０ クロノグラフ用秒針
２２ クロノグラフ用分針
２４ 第１副文字板
２６ 第２副文字板
２８ 巻き上げ竜頭
３０，３２ プシュボタン
３４ 開口
３６，３８ 表示ディスク
４０ 香箱
４２ 時方輪列
４４ 中央歯車セット
４６ 第３歯車セット
４８ 秒針歯車
５０ クロノグラフ用輪列
５２ クロノグラフ用秒針歯車
５４ 第１中間歯車
５６ 中間クロノグラフ用分針歯車
５８ 第２中間歯車
６０ クロノグラフ用分針歯車
６２ 往復ピニオン
６４ カウンタ機構
６６ カム
６７ ハート形部品
６８ 制御レバー
７０ 軸真
７２ 第１アーム
７３ 第２アーム
７４ クリック
７６ ジャンパー・スプリング
７７ 弾性部材
７８ 第１表示用歯車セット
８０ 軸真
８２ 第２表示用歯車セット
８４ 軸真
８６ ジャンパー・スプリング
８７ 星形歯車
８８ 摩擦装置
９０ 停止フィンガー
９２ ハート形部品
９４ 係合表面
９６ 突起
９７ ブランチ
９８ マルテーゼ・クロス（Maltese cross）
９９ ノッチ
１００ 摩擦装置
１０２ ハート形部品

Claims (19)

1. クロノグラフ機構を有するクロノグラフ時計において、
   （Ａ） クロノグラフ用輪列（５０）と、
   （Ｂ） 前記クロノグラフ用輪列（５０）に機構学的に連結されたカウンタ機構（６４）と
   を有し、
   前記カウンタ機構（６４）は、第１と第２の表示部材（３６，３８）をそれぞれ具備する第１と第２の歯車セット（７８，８２）を有し、
   前記第１歯車セット（７８）は、位置決め手段（８６）を用いて、ステップ状に回転するよう、配置され、
   前記第２歯車セット（８２）は、第１歯車セット（７８）により、段階的に動くよう配置される
   ことを特徴とするクロノグラフ時計。
2. 前記第２歯車セット（８２）は、その形状により、前記第１歯車セット（７８）により段階的に動くよう配置される
   ことを特徴とする請求項１記載のクロノグラフ時計。
3. 前記第２歯車セット（８２）は、ブランチ（９７）を具備するマルテーゼ・クロス（９８）を有し、
   前記第１歯車セット（７８）は、係合表面（９４）を有し、
   前記係合表面（９４）は、前記マルテーゼ・クロス（９８）のブランチ（９７）と共働する円の一部を形成し、
   これにより、前記マルテーゼ・クロス（９８）を段階的に動くのを阻止する
   ことを特徴とする請求項１，２のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
4. 前記第１歯車セット（７８）は、前記第２歯車セット（８２）を回転駆動するよう配置される
   ことを特徴とする請求項１−３のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
5. 前記マルテーゼ・クロス（９８）は、ノッチ（９９）を有し、
   前記第１歯車セット（７８）は、前記ノッチ（９９）に係合する突起（９６）を有し、
   これにより、前記第２歯車セット（８２）を回転駆動する
   ことを特徴とする請求項３，４のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
6. 前記突起（９６）は、前記係合表面（９４）と共に、停止フィンガー（９０）を構成し、
   前記停止フィンガー（９０）は、前記表示ディスク（３６）に回転するよう取り付けられる
   ことを特徴とする請求項３，５のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
7. 前記カウンタ機構（６４）は、クロノグラフ機構を有し、
   前記クロノグラフ機構は、所定の時間ユニットの終了時にワンステップ前記第１歯車セット（７８）を駆動する
   ことを特徴とする請求項１−６のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
8. 前記クロノグラフ機構は、レバー（６８）を有し、
   前記レバー（６８）は、前記時間ユニットの間１回転するよう、前記クロノグラフ用輪列（５０）に搭載されたカム（６６）と共働し、
   前記制御レバー（６８）は、前記カム（６６）を介して、前記時間ユニットの間、一定のパワーを取り出し、前記パワーを前記第１歯車セット（７８）に前記時間ユニットの終了時に与える
   ことを特徴とする請求項７記載のクロノグラフ時計。
9. 前記レバー（６８）は、
   前記カム（６６）と共働するセンサを形成する第１アーム（７２）と、
   前記第１歯車セット（７８）と共働するクリック（７４）を具備する第２アーム（７３）と
   を有する
   ことを特徴とする請求項８記載のクロノグラフ時計。
10. 前記第１歯車セット（７８）は、星形歯車（８７）を有し、
    前記星形歯車（８７）は、前記レバー（６８）と共働するブランチを具備し、前記位置決め手段（８６）を用いて配置される
    ことを特徴とする請求項８，９のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
11. 前記位置決め手段（８６）は、弾性部材により形成される
    ことを特徴とする請求項１０記載のクロノグラフ時計。
12. 前記第１歯車セット（７８）は、前記星形歯車（８７）と停止フィンガー（９０）との間に挿入される摩擦装置（８８）を有する
    ことを特徴とする請求項１０記載のクロノグラフ時計。
13. 前記第１歯車セット（７８）は、ハート形部品（９２）を有し、
    前記ハート形部品（９２）は、前記停止フィンガー（９０）と第１表示ディスク（３６）に回転可能に係合する
    ことを特徴とする請求項６−１２のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
14. 前記第２歯車セット（８２）は、
    前記第２表示ディスク（３８）に回転可能に係合されるハート形部品（１０２）と、
    前記ハート形部品（１０２）と前記マルテーゼ・クロス（９８）の間に挿入される摩擦装置（１００）と
    を有する
    ことを特徴とする請求項３−１３のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
15. 前記第１と第２の表示ディスク（３６，３８）は、それぞれ前記時間ユニットに関連するディスクと、前記時間ユニットの１０倍に関連するディスクである
    ことを特徴とする請求項１−１４のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
16. 前記時間ユニットは、１時間である
    ことを特徴とする請求項１５記載のクロノグラフ時計。
17. （Ｃ） エネルギー源（４０）によりエネルギーを供給される時方輪列（４２）
    をさらに有し、
    前記クロノグラフ用輪列（５０）は、前記エネルギー源（４０）に結合部材（６２）を介して機構学的に連結される
    ことを特徴とする請求項１−１６のいずれかに記載のクロノグラフ時計。
18. クロノグラフ機構を有するクロノグラフ時計において、
    （Ａ） クロノグラフ用輪列（５０）と、
    （Ｂ） 前記クロノグラフ用輪列（５０）に機構学的に連結されたカウンタ機構（６４）と
    を有し、
    前記カウンタ機構（６４）は、第１と第２の表示部材（３６，３８）をそれぞれ具備する第１と第２の歯車セット（７８，８２）を有し、
    前記第１表示部材（３６）は、時間ユニットに関連し、
    前記第２表示部材（３８）は、前記時間ユニットの１０倍に関連する
    ことを特徴とするクロノグラフ時計。
19. 前記第１歯車セット（７８）は、位置決め手段（８６）により、段階的に動くよう配置される
    前記第２歯車セット（８２）は、前記第１歯車セット（７８）により段階的に動くよう配置される
    ことを特徴とする請求項１８記載のクロノグラフ時計。

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