JP2008202684A - 変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】シンクロ機構を制御するアクチュエータにより変速を自動的に行なう変速機において、ギヤ抜け状態から再びギヤを入れる際に、ギヤ鳴りの発生を抑制しつつ、ギヤ入れ時間が不必要に長くなることを抑制する。
【解決手段】ECUは、スリーブ移動量Sに基づいて、スリーブの位置がギヤ抜け位置S(B)より中立位置側であるか否かを判断するステップ(S106)と、スリーブの位置がギヤ抜け位置S(B)より中立位置側である場合(S106にてYES)、車両が停止中である場合(S112にてYES)および入力軸回転数NINと出力軸回転数NOUTとが同期している場合(S114にてYES)のいずれかの場合に、スリーブを中立位置に戻さずに、スリーブをギヤ入れ位置S(MAX)に移動させるステップ(S118)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、変速機の制御に関し、特に、シンクロ機構とシンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機の制御に関する。
従来、シンクロ機構と、シンクロ機構を制御するアクチュエータとにより自動的に変速を行なう変速機が公知である。シンクロ機構には、スリーブとシンクロナイザリングとが備えられる。スリーブは、変速機の入力軸および出力軸のいずれかに接続され、アクチュエータにより中立位置からギヤ入れ位置に移動させられると、スリーブが接続された軸と異なる軸の回転と同期した歯車と噛み合うように構成される。シンクロナイザリングは、スリーブの移動に応じて増大する摩擦力により、入力軸と出力軸とが同期するように構成される。これにより、入力軸と出力軸とが、変速前に同期していなくても、変速中のスリーブの移動に伴って同期される。そのため、スムーズな変速を行なうことができる。このようなシンクロ機構を備えた変速機において、急な加減速、凹凸道路の走行、段差越えなどで車両にショックがかかると、ギヤ入れ位置にあったスリーブが中立位置側に移動してしまう、いわゆるギヤ抜け現象を起こすおそれがある。ギヤ抜け状態ではニュートラル状態(動力が伝達されない状態)になり、ドライバーの意図しない走行状態となってしまう。このような問題を解決する技術が、たとえば、実公平2−21646号公報(特許文献1)および特開2000−205410号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1に開示された自動変速装置は、機械式シンクロ機構を備え、シフトチェンジ操作を自動的に行なう制御装置を有する車両の変速を行なう。この自動変速装置は、ギヤ抜けを検出するためのギヤ抜け検出手段と、ギヤをセットするためのギヤセット手段と、ギヤ抜け検出手段の検出信号に基づいて、ギヤをニュートラルにセットしてからもとのギヤにセットする指令をギヤセット手段に発信するための手段とを含む。
特許文献1に開示された自動変速装置によると、外的な要因でギヤが外れたときに、一旦、完全にギヤをニュートラル位置にして噛み合いをなくし、再度ギヤのセット動作を行なう。そのため、同期が中途半端な状態でギヤセット動作が行われることが抑制される。これにより、機械式シンクロ機構を確実に作動でき、短時間にギヤ鳴りのしない正常なギヤセットを行なうことができる。
特許文献2に開示された自動操作変速装置は、ドリブンシャフト上のクラッチハブと同回転しかつ軸方向に移動可能であってニュートラル状態において中立位置に位置するスリーブと、スリーブの軸方向への移動量に応じたシフト入れ領域から同期領域への変位で歯車変速機構の所定歯車への摩擦力を増大しつつ同期をとり、スリーブが同期領域から押分け領域に移ると空転して所定歯車の外歯へのスリーブの内歯の噛み合いを許容しシフトを完了させるシンクロナイザリングとをもつ操作機構と、スリーブを軸方向に移動させる電気式あるいは流体圧式に駆動可能なアクチュエータとを具備する。この自動操作変速装置は、アクチュエータの駆動動作に基づくアクチュエータの可動部材またはスリーブの移動量を検出するための手段と、正規のシフト操作以外で検出した移動量が押分け領域に対応した値のときは、アクチュエータを現シフト状態へ再駆動し、検出した移動量が同期領域あるいはシフト入れ領域に対応した値のときは、スリーブを中立位置に戻した後にアクチュエータを現シフト状態へ再駆動するための手段とを含む。
特許文献2に開示された自動操作変速装置によると、スリーブの移動量が同期領域あるいはシフト入れ領域に対応した値のときは、所定歯車とスリーブとが噛み合っていない状態であるため、スリーブを中立位置に戻した後にアクチュエータを現シフト状態へ再駆動する。一方、スリーブの移動量が押分け領域に対応した値のときは、所定歯車とスリーブとが噛み合っている状態であるため、スリーブを中立位置に戻さずにアクチュエータを現シフト状態へ再駆動する。これにより、運転者の意図しないニュートラル状態となる時間を最小限に短くすることができる。
実公平2−21646号公報 特開2000−205410号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動変速装置において、ギヤ抜けが発生すると、常に、ギヤをニュートラル位置に戻してからギヤの再セット動作を行なう。そのため、たとえば、変速機の入力軸と出力軸とが同期している場合や、車両が停止していおり入力軸と出力軸との同期を考慮する必要がない場合にまで、ギヤがニュートラル位置に戻されてしまい、再セット時間が不必要に長くなってしまう。また、特許文献2に開示された自動操作変速装置においては、スリーブを中立位置に戻した後に再セットする動作と、スリーブを中立位置に戻さずに再セットする動作とを、スリーブの移動量に応じて切り換えているが、歯車とスリーブとが噛み合っていない状態(すなわちギヤ抜け状態)である場合には、常に、スリーブを中立位置に戻した後に再セットしている。そのため、特許文献1と同様に、再セット時間が不必要に長くなってしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、シンクロ機構とシンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機において、ギヤ抜け状態から再びギヤを入れる際に、ギヤ鳴りの発生を抑制しつつ、ギヤ入れ時間が不必要に長くなることを抑制することができる制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、シンクロ機構とシンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機を制御する。シンクロ機構には、変速機の入力軸および出力軸のいずれか一方の軸に接続され、中立位置からギヤ入れ位置への移動により、他方の軸の回転と同期する歯車の回転と同期しつつ歯車と噛み合うスリーブが備えられる。制御装置は、スリーブの移動量を検出するための手段と、移動量に基づいて、歯車とスリーブとが噛み合っていないギヤ抜け状態であるか否かを判断するための判断手段と、ギヤ抜け状態であると判断されると、入力軸および出力軸の同期に関する変速機の状態に基づいて、アクチュエータを制御するための手段とを含む。第8の発明に係る制御方法は、第1の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第1または8の発明によると、ギヤ抜け状態になった場合において、入力軸および出力軸が同期している場合には、スリーブによる同期は不要であり、スリーブを中立位置に一旦戻さずに直接ギヤ入れ位置に移動させても、ギヤ鳴り等は発生しない。そこで、ギヤ抜け状態であると判断されると、入力軸および出力軸の同期に関する変速機の状態に基づいて、アクチュエータが制御される。たとえば、入力軸および出力軸が同期している場合には、スリーブを中立位置に一旦戻さずに直接ギヤ入れ位置に移動させるように、アクチュエータが制御される。これにより、ギヤ抜け状態から再びギヤを入れる際に、ギヤ鳴りの発生を抑制しつつ、ギヤ入れ時間が不必要に長くなることを抑制することができる。その結果、シンクロ機構とシンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機において、ギヤ抜け状態から再びギヤを入れる際に、ギヤ鳴りの発生を抑制しつつ、ギヤ入れ時間が不必要に長くなることを抑制することができる制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御手段は、ギヤ抜け状態であると判断されると、入力軸および出力軸の同期に関する変速機の状態に基づいて、アクチュエータを用いてスリーブを中立位置に移動させた後にギヤ入れ位置に移動させる第1の制御と、スリーブを中立位置に移動させないでアクチュエータを用いてギヤ入れ位置に移動させる第2の制御とのいずれかの制御を、選択するための選択手段と、選択手段により選択された制御を実行するように、アクチュエータを制御するための手段とを含む。第9の発明に係る制御方法は、第2の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第2または9の発明によると、スリーブを中立位置に移動させた後にギヤ入れ位置に移動させる第1の制御と、スリーブを中立位置に移動させないでギヤ入れ位置に移動させる第2の制御とが、入力軸および出力軸の同期に関する変速機の状態に基づいて選択される。たとえば、入力軸および出力軸が同期している場合には、第2の制御が選択される。これにより、スリーブによる同期が不要な場合に、スリーブを中立位置に一旦戻す時間を削減し、ギヤ入れ時間を短縮することができる。
第3の発明に係る制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、選択手段は、入力軸の回転数および出力軸の回転数に基づいて、いずれかの制御を選択するための手段を含む。第10の発明に係る制御方法は、第3の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第3または10の発明によると、入力軸の回転数および出力軸の回転数に基づいて、いずれかの制御が選択される。そのため、たとえば、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期している場合に、第2の制御を選択することができる。これにより、入力軸の回転数および出力軸の回転数に基づいて、ギヤ入れ時間を短縮することができる。
第4の発明に係る制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、選択手段は、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期している場合に、第2の制御を選択するための手段を含む。第11の発明に係る制御方法は、第4の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第4または11の発明によると、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期している場合に、第2の制御が選択される。そのため、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期している場合のギヤ入れ時間を短縮することができる。
第5の発明に係る制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、選択手段は、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期していない場合に、第1の制御を選択するための手段を含む。第12の発明に係る制御方法は、第5の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第5または12の発明によると、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期していない場合に、スリーブを直接ギヤ入れ位置に移動されると、ギヤ鳴りが発生する。このギヤ鳴りの発生を抑制するために、スリーブによる同期が必要である。そこで、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが同期していない場合に、スリーブを中立位置に移動させた後にギヤ入れ位置に移動させる第1の制御が選択される。そのため、ギヤ入れ時のギヤ鳴りの発生を抑制することができる。
第6の発明に係る制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、選択手段は、変速機が搭載された車両が停止状態である場合に、第2の制御を選択するための手段を含む。第13の発明に係る制御方法は、第6の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第6または13の発明によると、変速機が搭載された車両が停止状態である場合、入力軸と出力軸とは回転しておらず、両者の同期を考慮する必要はないと考えられる。そこで、変速機が搭載された車両が停止状態である場合、第2の制御が選択される。これにより、車両が停止状態である場合のギヤ入れ時間を短縮することができる。
第7の発明に係る制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、アクチュエータは、油圧により制御される。判断手段は、移動量が第1の値になった場合に、ギヤ抜け状態であると判断するための手段を含む。制御装置は、移動量が第1の値よりギヤ入れ位置側の第2の値になると、油圧を調整してアクチュエータを用いてスリーブを移動させる準備をするための手段をさらに含む。第14の発明に係る制御方法は、第7の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第7または14の発明によると、アクチュエータが油圧により制御される。そのため、アクチュエータがスリーブの移動指令を受信してから油圧を制御し始めた場合、実際にスリーブの移動を開始するまでの時間が遅れてしまう場合がある。そこで、スリーブの移動量を検出し、移動量がギヤ抜け状態である第1の値よりギヤ入れ位置側の第2の値になると、油圧を調整してアクチュエータを用いてスリーブを移動させる準備をする。そのため、アクチュエータがスリーブの移動指令を受信してから実際にスリーブの移動を開始するまでの時間の遅れを抑制することができる。
第15の発明に係るプログラムにおいては、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実行させる。第16の発明に係る記録媒体は、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する。
第15または16の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を備えた変速機について説明する。この変速機は、変速機ケース100と、変速機ケース100に収納された歯車変速機構200と、シンクロメッシュ機構300と、セレクトアクチュエータ400と、シフトアクチュエータ500と、セレクトアクチュエータ400およびシフトアクチュエータ500に接続されたECU600とを含む。
歯車変速機構200は、入力軸202、カウンタ軸(図示せず)および出力軸204と、各軸に接続され、常時噛み合い状態にされた歯車列とからなり、出力軸204上の歯車列は、それぞれ出力軸204に対して空転可能に接続されている。
シンクロメッシュ機構300は、歯車変速機構200の歯車列のうち予め定められた歯車の状態を切り換えて出力軸204と同回転させることにより、歯車変速機構200の変速比を予め定められた変速比に設定する。なお、シンクロメッシュ機構300については後に詳述する。
セレクトアクチュエータ400は、セレクトシャフトをシフト動作させることにより、シンクロメッシュ機構300の歯車のうちの、設定する変速比に対応した歯車を選択する。セレクトアクチュエータ400は、シフトアクチュエータ500をシフトフォークのそれぞれに設ける場合は不要となる。なお、以下の説明においては、シフトフォークのそれぞれに設けられるシフトアクチュエータ500を制御する場合について説明する。
シフトアクチュエータ500は、後述するシンクロメッシュ機構300のスリーブ310をライン油圧により軸方向に移動させる。なお、シフトアクチュエータ500は油圧式であることに限定されず、たとえば、電気式のモータを用いてもよい。
ECU600には、ストロークセンサ602と、シフトレバー604のシフトポジションセンサ606と、入力軸回転数センサ608と、出力軸回転数センサ610とがハーネスなどを介在させて接続されている。
ストロークセンサ602は、後述するシンクロメッシュ機構300のスリーブ310の中立位置からの移動量(スリーブ移動量)Sを検出し、検出結果を表わす信号をECU600に送信する。
シフトポジションセンサ606は、シフトレバー604の位置を検出し、検出結果を表わす信号をECU600に送信する。なお、シフトレバー604は、運転者が希望するギヤ段に応じた位置に運転者により操作される。
入力軸回転数センサ608は、歯車変速機構200の入力軸202の回転数(入力軸回転数)NINを検出し、検出結果を表わす信号をECU600に送信する。
出力軸回転数センサ610は、歯車変速機構200の出力軸204の回転数(出力軸回転数)NOUTを検出し、検出結果を表わす信号をECU600に送信する。
ECU600は、ストロークセンサ602、シフトポジションセンサ606、入力軸回転数センサ608、および出力軸回転数センサ610などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、歯車変速機構200が所望の状態となるように、セレクトアクチュエータ400およびシフトアクチュエータ500を制御する。
図2を参照して、シンクロメッシュ機構300について説明する。シンクロメッシュ機構300は、シフトフォーク(図示せず)に係合されたスリーブ310と、シンクロナイザリング320と、シフティングキー316とを含む。
スリーブ310は、出力軸204上に接続されたクラッチハブ(図示せず)の外周スプラインに、内周スプライン312により嵌合される。スリーブ310は、シフトアクチュエータ500により軸方向Xに移動される。
シンクロナイザリング320は、コーン状に形成される。スリーブ310によって軸方向Xに押圧されることにより、シンクロナイザリング320のコーン面326が、出力軸204上で入力軸202と同期した回転数で空転している歯車330のコーン面336に当接する。シンクロナイザリング320の外周にはスリーブ310の内周スプライン312に噛み合うように外周歯324が形成されている。
シフティングキー316は、スリーブ310の内周面に遠心方向に嵌合され、軸方向Xへの移動初期(後述するシフト入れ領域)において、シンクロナイザリング320の端面を軸方向Xに押圧する。
図3を参照して、シンクロメッシュ機構300の動作について説明する。歯車変速機構200のニュートラル状態においては、図3(A)に示すように、スリーブ310は中立位置に保持される。
スリーブ310が軸方向Xへの移動を開始する(以下、この期間をシフト入れ領域とも記載する)と、シフティングキー316も軸方向Xに移動し、シンクロナイザリング320の端面を同方向に押圧する。
シフティングキー316は、シンクロナイザリング320の外周歯324の溝の片側に寄った位置で回転するように位置決めされている。そのため、図3(B)に示すように、内周スプライン312のチャンファ面314とシンクロナイザリング320の外周歯324のチャンファ面322とが常にずれた位相で向い合うように位相が規制される。
これにより、スリーブ310がさらに軸方向Xに移動可能となり、図3(C)に示すように、スリーブ310のチャンファ面314がシンクロナイザリング320のチャンファ面322を押圧し、シンクロナイザリング320のコーン面326と歯車330のコーン面336とに大きな摩擦力が発生する。さらに、スリーブ310の内周スプライン312がシンクロナイザリング320の外周歯324の溝間に入り込む(以下、この領域を同期領域とも記載する)と、スリーブ310が直接にシンクロナイザリング320を軸方向Xに押圧して歯車330がシンクロナイザリング320の回転と同期する。
同期が完了するとシンクロナイザリング320は空転状態となり、スリーブ310はさらに軸方向Xに移動し、スリーブ310の端面がストッパ334に当接した時点で、図3(D)に示すように、内周スプライン312が歯車330の外歯332の溝間に入り込み(以下、この期間を押分け領域とも記載する)、変速(ギヤ入れ)が完了する。
以上のような構成を備えた変速機において、急な加減速、凹凸道路の走行、段差越えなどで、変速機を搭載した車両にショックがかかると、スリーブ310がストッパ334に当接していた位置(ギヤ入れ位置)から中立位置側(ギヤ抜け方向)に移動してしまい、ギヤ抜け状態となる場合がある。ギヤ抜け状態においては、変速機が運転者の意図しないニュートラル状態となるため、ギヤ抜け状態の時間を短くする必要がある。
ここで、ギヤ抜け状態からスリーブ310を直接ギヤ入れ位置に移動させると、ギヤ抜け状態の時間を短くすることができる一方、入力軸202と出力軸204とが同期していない場合には、ギヤ鳴りが発生してしまう。
そこで、本実施の形態においては、ギヤ抜け状態において、入力軸202と出力軸204とが同期しているか否かを判断し、その判断結果に基づいて、スリーブ310を中立位置へ戻した後にギヤ入れ位置に移動させるのか、スリーブ310を中立位置へ戻さずに直接ギヤ入れ位置に移動させるのかを切り換える。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置の機能ブロック図について説明する。図4に示すように、この制御装置は、ギヤ状態判断部620と、アクチュエータ駆動準備部630と、同期判断部640と、車両停止判断部650と、アクチュエータ制御部660とを含む。
ギヤ状態判断部620は、ストロークセンサ602からのスリーブ移動量Sに基づいて、歯車変速機構200のギヤの状態を判断する。
アクチュエータ駆動準備部630は、ギヤ状態判断部620の判断結果に基づいて、シフトアクチュエータ500に駆動遅れが生じないように、シフトアクチュエータ500のライン油圧を予め高めておく制御信号をシフトアクチュエータ500に送信する。
同期判断部640は、入力軸回転数センサ608からの入力軸回転数NINと出力軸回転数センサ610からの出力軸回転数NOUTとに基づいて、入力軸202と出力軸204とが同期しているか否かを判断する。
車両停止判断部650は、出力軸回転数センサ610からの出力軸回転数NOUTに基づいて、車両が停止しているか否かを判断する。
アクチュエータ制御部660は、ギヤ状態判断部620、同期判断部640および車両停止判断部650の各判断結果に基づいて、歯車変速機構200のスリーブ310を移動させてギヤの状態を制御するように、シフトアクチュエータ500に制御信号を送信する。
このような機能ブロックを有する本実施の形態に係る制御装置は、デジタル回路やアナログ回路の構成を主体としたハードウェアでも、ECUに含まれるCPU(Central Processing Unit)およびメモリとメモリから読み出されてCPUで実行されるプログラムとを主体としたソフトウェアでも実現することが可能である。一般的に、ハードウェアで実現した場合には動作速度の点で有利で、ソフトウェアで実現した場合には設計変更の点で有利であると言われている。以下においては、ソフトウェアとして制御装置を実現した場合を説明する。なお、このようなプログラムを記録した記録媒体についても本発明の一態様である。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU600が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、予め定められたサイクルタイムで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU600は、ストロークセンサ602からの信号に基づいて、スリーブ310の中立位置からの移動量(スリーブ移動量)Sのモニタを開始する。
S102にて、ECU600は、スリーブ移動量Sに基づいて、スリーブ310の位置がアクチュエータ駆動準備位置S(A)より中立位置側であるか否かを判断する。なお、アクチュエータ駆動準備位置S(A)は、図6に示すように、スリーブ310がストッパ334に当接するギヤ入れ位置S(MAX)よりも中立位置側であって、ギヤ抜け状態となるギヤ抜け位置S(B)よりも、予め定められた値ΔSだけギヤ入れ位置S(MAX)側の値に設定される。なお、ギヤ抜け位置S(B)は、スリーブ310、歯車330およびストッパ334の取り付け精度のばらつき等を考慮して、ギヤ抜け状態となる可能性がある値として、実験等により予め決められる。また、予め定められた値ΔSは、スリーブ310がギヤ抜け位置S(B)に移動するまでの時間で、シフトアクチュエータ500のライン圧を十分に高めておくことが可能な時間として、実験等により予め決められる。スリーブ310の位置がアクチュエータ駆動準備位置S(A)より中立位置側であると(S102にてYES)、処理はS104に移される。そうでないと(S102にてNO)、この処理は終了する。
S104にて、ECU600は、シフトアクチュエータ500に駆動遅れが生じないように、シフトアクチュエータ500のライン油圧を予め高めておく制御信号を、シフトアクチュエータ500に送信する。
S106にて、ECU600は、スリーブ移動量Sに基づいて、スリーブ310の位置が、上述したギヤ抜け位置S(B)(図6参照)より中立位置側であるか否かを判断する。スリーブ310の位置がギヤ抜け位置S(B)より中立位置側であると(S106にてYES)、処理はS108に移される。そうでないと(S106にてNO)、処理はS118に移される。
S108にて、ECU600は、入力軸回転数センサ608からの信号に基づいて、入力軸回転数NINを検出する。
S110にて、ECU600は、出力軸回転数センサ610からの信号に基づいて、出力軸回転数NOUTを検出する。
S112にて、ECU600は、出力軸回転数NOUTに基づいて、車両が停止中であるか否かを判断する。停止中であると(S112にてYES)、処理はS118に移される。そうでないと(S112にてNO)、処理はS114に移される。
S114にて、ECU600は、入力軸回転数NINと出力軸回転数NOUTとが同期しているか否かを判断する。ECU600は、たとえば、入力軸回転数NINが、出力軸回転数NOUTと変速比との積から予め定められた値の範囲である場合に、入力軸回転数NINと出力軸回転数NOUTとが同期していると判断する。入力軸回転数NINと出力軸回転数NOUTとが同期していると(S114にてYES)、処理はS118に移される。そうでないと(S114にてNO)、処理はS116に移される。
S116にて、ECU600は、スリーブ310を中立位置に戻すように、シフトアクチュエータ500に制御信号を送信する。
S118にて、ECU600は、スリーブ310をギヤ入れ位置S(MAX)に移動させるように、シフトアクチュエータ500に制御信号を送信する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU600により制御される車両の動作について説明する。
まず、図7に示すように、ギヤ入れ位置S(MAX)であったスリーブ310が中立位置側へ移動し、時刻T(1)で、スリーブ310がアクチュエータ駆動準備位置S(A)に移動した場合(S102にてYES)を想定する。
この場合、時刻T(1)で、シフトアクチュエータ500のライン油圧が予め高められる(S102)。その後、時刻T(2)で、スリーブ310がギヤ抜け位置S(B)まで移動していないと判断されると(S106にてNO)、スリーブ310が中立位置に戻されずに、ギヤ入れ位置S(MAX)に直接戻される(S118)。このように、ギヤ抜け状態になる前に、スリーブ310をギヤ入れ位置S(MAX)に移動するため、ギヤ抜け状態になることを未然に防止することができる。
さらに、時刻T(1)でシフトアクチュエータ500のライン油圧が予め高められるため、時刻T(2)でシフトアクチュエータ500のライン油圧が高められる場合(図7の一点鎖線参照)に比べて、ギヤ入れが完了する時刻を時刻T(4)から時刻T(3)に早めることができる。そのため、ギヤ入れ時間を短縮することができる。
次に、図8に示すように、スリーブ310がギヤ入れ位置S(MAX)から中立位置側へ移動し、時刻T(6)で、スリーブ310の位置がギヤ抜け位置S(B)に移動した場合を想定する。
時刻T(6)において、車両が停車中である場合(S112にてYES)や、入力軸回転数NINと出力軸回転数NOUTとが同期している場合(S114にてYES)には、スリーブ310を中立位置に戻さずに、ギヤ入れ位置S(MAX)に直接戻しても、ギヤ鳴り等は発生しない。
そこで、スリーブ310が中立位置に戻されずに、ギヤ入れ位置S(MAX)に直接戻される(S118)。そのため、スリーブ310を中立位置に戻した後にギヤ入れ位置S(MAX)に戻す場合(図8の一点鎖線)に比べて、ギヤ入れが完了する時刻を時刻T(8)から時刻T(7)に早めることができる。これにより、ギヤ入れ時間が不必要に長くなることを抑制して、ギヤ入れ時間を短縮することができる。
さらに、スリーブ310がアクチュエータ駆動準備位置S(A)移動した時刻T(5)で、シフトアクチュエータ500のライン油圧が予め高められる(S102)。そのため、時刻T(5)より後の時刻T(6)でシフトアクチュエータ500のライン油圧が高められる場合(図8の二点鎖線参照)に比べて、ギヤ入れが完了する時刻を時刻T(9)から時刻T(7)に早めることができる。これにより、アクチュエータ500がスリーブ310の移動指令を受信してからスリーブ310の移動を開始するまでの時間の遅れを抑制して、ギヤ入れ時間が長期化することを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置によれば、シンクロ機構とシンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機のギヤ抜けが発生した場合において、変速機の入力軸と出力軸とが同期している場合および車両が停止している場合は、スリーブを中立位置に戻さずに、直接ギヤ入れ位置に戻すように、アクチュエータが制御される。そのため、ギヤを入れる際のギヤ鳴りの発生を抑制しつつ、ギヤ入れ時間を短縮することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置により制御される変速機の構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置により制御される変速機に備えられたシンクロメッシュ機構の構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置により制御される変速機に備えられたシンクロメッシュ機構の動作を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUの制御構造を示すフローチャートである。 スリーブの中立位置、ギヤ入れ位置、アクチュエータ駆動準備位置およびギヤ抜け位置との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置により制御されるスリーブの移動量のタイミングチャート(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置により制御されるスリーブの移動量のタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
100 変速機ケース、200 歯車変速機構、202 入力軸、204 出力軸、300 シンクロメッシュ機構、310 スリーブ、312 内周スプライン、314,322 チャンファ面、316 シフティングキー、320 シンクロナイザリング、324 外周歯、326,336 コーン面、330 歯車、332 外歯、334 ストッパ、400 セレクトアクチュエータ、500 シフトアクチュエータ、602 ストロークセンサ、604 シフトレバー、606 シフトポジションセンサ、608 入力軸回転数センサ、610 出力軸回転数センサ。

Claims (16)

  1. シンクロ機構と前記シンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機の制御装置であって、
    前記シンクロ機構には、前記変速機の入力軸および出力軸のいずれか一方の軸に接続され、中立位置からギヤ入れ位置への移動により、他方の軸の回転と同期する歯車の回転と同期しつつ前記歯車と噛み合うスリーブが備えられ、
    前記制御装置は、
    前記スリーブの移動量を検出するための手段と、
    前記移動量に基づいて、前記歯車と前記スリーブとが噛み合っていないギヤ抜け状態であるか否かを判断するための判断手段と、
    前記ギヤ抜け状態であると判断されると、前記入力軸および前記出力軸の同期に関する前記変速機の状態に基づいて、前記アクチュエータを制御するための手段とを含む、制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ギヤ抜け状態であると判断されると、前記入力軸および前記出力軸の同期に関する前記変速機の状態に基づいて、前記アクチュエータを用いて前記スリーブを前記中立位置に移動させた後に前記ギヤ入れ位置に移動させる第1の制御と、前記スリーブを前記中立位置に移動させないで前記アクチュエータを用いて前記ギヤ入れ位置に移動させる第2の制御とのいずれかの制御を、選択するための選択手段と、
    前記選択手段により選択された制御を実行するように、前記アクチュエータを制御するための手段とを含む、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記選択手段は、前記入力軸の回転数および前記出力軸の回転数に基づいて、前記いずれかの制御を選択するための手段を含む、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記選択手段は、前記入力軸の回転数と前記出力軸の回転数とが同期している場合に、前記第2の制御を選択するための手段を含む、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記選択手段は、前記入力軸の回転数と前記出力軸の回転数とが同期していない場合に、前記第1の制御を選択するための手段を含む、請求項3に記載の制御装置。
  6. 前記選択手段は、前記変速機が搭載された車両が停止状態である場合に、前記第2の制御を選択するための手段を含む、請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記アクチュエータは、油圧により制御され、
    前記判断手段は、前記移動量が第1の値になった場合に、前記ギヤ抜け状態であると判断するための手段を含み、
    前記制御装置は、前記移動量が前記第1の値より前記ギヤ入れ位置側の第2の値になると、前記油圧を調整して前記アクチュエータを用いて前記スリーブを移動させる準備をするための手段をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の制御装置。
  8. シンクロ機構と前記シンクロ機構を制御するアクチュエータとにより変速を自動的に行なう変速機の制御方法であって、
    前記シンクロ機構には、前記変速機の入力軸および出力軸のいずれか一方の軸に接続され、中立位置からギヤ入れ位置への移動により、他方の軸の回転と同期する歯車の回転と同期しつつ前記歯車と噛み合うスリーブが備えられ、
    前記制御方法は、
    前記スリーブの移動量を検出するステップと、
    前記移動量に基づいて、前記歯車と前記スリーブとが噛み合っていないギヤ抜け状態であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記ギヤ抜け状態であると判断されると、前記入力軸および前記出力軸の同期に関する前記変速機の状態に基づいて、前記アクチュエータを制御するステップとを含む、制御方法。
  9. 前記制御ステップは、
    前記ギヤ抜け状態であると判断されると、前記入力軸および前記出力軸の同期に関する前記変速機の状態に基づいて、前記アクチュエータを用いて前記スリーブを前記中立位置に移動させた後に前記ギヤ入れ位置に移動させる第1の制御と、前記スリーブを前記中立位置に移動させないで前記アクチュエータを用いて前記ギヤ入れ位置に移動させる第2の制御とのいずれかの制御を、選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された制御を実行するように、前記アクチュエータを制御するステップとを含む、請求項8に記載の制御方法。
  10. 前記選択ステップは、前記入力軸の回転数および前記出力軸の回転数に基づいて、前記いずれかの制御を選択するステップを含む、請求項9に記載の制御方法。
  11. 前記選択ステップは、前記入力軸の回転数と前記出力軸の回転数とが同期している場合に、前記第2の制御を選択するステップを含む、請求項10に記載の制御方法。
  12. 前記選択ステップは、前記入力軸の回転数と前記出力軸の回転数とが同期していない場合に、前記第1の制御を選択するステップを含む、請求項10に記載の制御方法。
  13. 前記選択ステップは、前記変速機が搭載された車両が停止状態である場合に、前記第2の制御を選択するステップを含む、請求項9に記載の制御方法。
  14. 前記アクチュエータは、油圧により制御され、
    前記判断ステップは、前記移動量が第1の値になった場合に、前記ギヤ抜け状態であると判断するステップを含み、
    前記制御方法は、前記移動量が前記第1の値より前記ギヤ入れ位置側の第2の値になると、前記油圧を調整して前記アクチュエータを用いて前記スリーブを移動させる準備をするステップをさらに含む、請求項8〜13のいずれかに記載の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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