JP2008202481A - 流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 膨張機のサイズを大型化することなく、膨張室における高圧側膨張室及び低圧側膨張室の容積を適宜、変更して過膨張現象あるいは膨張不足現象を防止することが可能な膨張機を提供することを目的とする。
【解決手段】 ケーシング6と、シリンダ7と、動力回収シャフト8に支持された偏心ロータ10と、ベーン収納部15とからなる膨張機4において、前記ベーン収納部15の側面に、ベーン16を回動させるピストン収納部18を設け、膨張不足現象及び膨張不足現象が発生した際、前記ベーン16を前記ピストン収納部18により回動させ、高圧側膨張室11aあるいは低圧側膨張室11bの容積を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高圧流体の膨張により動力を発生させ、エネルギ回収を行う膨張機に係わり、より詳細には、エネルギ回収効率低下の原因となる、高圧流体の過膨張現象及び膨張不足現象を防止する構成に関する。
従来の膨張機は、例えば図6で示すように、シリンダ70と、同シリンダ70内を公転運動する偏心ロータ71と、同偏心ロータ71が連結された動力回収シャフト72とから構成されている。前記偏心ロータ71には半径方向へ延びるブレード73が一体に設けられており、前記シリンダ70には、前記ブレード73を摺動自在に支持するとともに、回動可能な一対のブッシュ74が設けられている。また、前記シリンダ70には、高圧流体を同シリンダ70内に導入する流入ポート75と、膨張し低圧となった流体を前記シリンダ70外に導出する流出ポート76とが設けられている。また、前記シリンダ70には、同シリンダ70内の容積を変更するための容積変更機構が設けられており、同容積変更機構は、補助シリンダ78と、同補助シリンダ78内に前後摺動自在に収納されたピストン79とからなっている。
前記流入ポート75から導入された高圧流体は、前記シリンダ70の内壁面と、前記偏心ロータ71と前記ブレード73とで区画される膨張室77に流入し、同膨張室77で膨張することにより前記偏心ロータ71を公転運動させるようになっている。続いて、膨張室77で膨張し、低圧となった流体は前記流出ポート76から外部に導出されるようになっている。
膨張機を空調機の冷凍サイクルに用いている場合には、冷房運転と暖房運転の切り換えや外気温度の変化などの運転条件の変動により、冷凍サイクルの膨張比が膨張機の設計膨張比と異なる場合が生じる。運転条件の変化により冷凍サイクルの実際の膨張比が、膨張機の設計膨張比よりも小さくなると、前記膨張室77の圧力が冷凍サイクルの低圧側圧力よりも低くなる状態が生じ、所謂、膨張機の膨張室で過膨張現象が発生し、動力回収効率が低下してしまうこととなる。
前記ピストン79は、前記膨張室77で、流体の過膨張現象あるいは膨張不足現象が生ずる場合、前記補助シリンダ78の容積を増減するように移動するようになっている。前記ピストン79は、補助シリンダ78の開口端に最も前進した状態において、前記シリンダ70の内周面にほぼ一致し、前記補助シリンダ78の容積は実質的に零となる。一方、前記ピストン79が補助シリンダ78の閉塞端に最も後退した状態においては、前記補助シリンダ78の容積が最大となる。そして、前記ピストン79は、運転条件等に対応して補助シリンダ78内での位置が、適宜制御されるようになっている。
前記補助シリンダ78により、前記膨張室77の容積を適宜増減させることにより、同膨張室77で過膨張現象あるいは膨張不足現象が生じたとしても、流入する流体流量を調節することにより、これらの現象を防止あるいは抑制することができるようになっている。
しかしながら、前記補助シリンダ78は、冷媒の膨張容積は変更できるものの、前記膨張室77に前記流入ポート75から高圧の冷媒が導入された際、前記偏心ロータ71の回転に伴って、高圧の冷媒と、前記補助シリンダ78に滞留する低圧の冷媒とが混合して冷媒の圧力が急激に低下し、前記偏心ロータ71の回動を付勢する付勢力が変化してしまうというような問題があった。
特開2006−46257号(7頁、図4)
本発明は、上記問題点に鑑み、偏心ロータの回動を付勢する付勢力が変動することなく、過膨張現象あるいは膨張不足現象に的確に対応することのできる膨張機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、シリンダと、同シリンダ内に収納され、シャフトに支持された偏心ロータと、同偏心ロータに先端部を摺接させ、往復運動を行うベーンとからなり、前記シリンダ内に高圧室及び低圧室を形成してなる流体機械において、前記ベーンの角度を変更させる角度変更機構を設け、同角度変更機構により前記高圧室及び前記低圧室の容積比率を変更できるようにした構成となっている。
前記角度変更機構が、前記シリンダに回動自在に支持され、前記ベーンが摺動する摺動孔を設けたブッシュと、前記ベーンを収納するベーン収納部に付設され前記ベーンの側面を押圧するピストンを収納したピストン収納部とからなる構成となっている。
また、前記ピストンは、前記ピストン収納部に導入された高圧冷媒により作動する構成となっている。
本発明によると、高圧室及び低圧室との容積比率を変更して過膨張現象及び膨張不足現象を抑制することができるようになっている。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による膨張機を備えた冷媒回路を示す説明図であり、図2は動力回収シャフトに垂直な面で切断した本発明による膨張機の断面図である。図3はその要部詳細図であり、図4(A)及び図4(B)はベーンの動作を示す説明図である。
本願は、流体機械として膨張機を説明しているが、これに限定されるものでなく、例えばロータリー圧縮機等も含まれるようになっている。以下、本願は膨張機について説明する。本発明による膨張機4を備えた冷媒回路1は、図1で示すように、圧縮機2と、放熱器3と、膨張機4と、吸熱器5とを順次接続して構成されており、同冷媒回路1には、例えば、自然冷媒としての二酸化炭素冷媒が循環するようになっている。前記圧縮機2はスクロール圧縮機、あるいはロータリー圧縮機で構成され、前記放熱器3と、前記吸熱器5とは、平行して並べられた多数のフィンと、同フィンに直交するように配設された蛇行状のチューブとからなる、所謂クロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器で構成されている。
前記圧縮機2で圧縮され、高温高圧となった二酸化炭素冷媒は、前記放熱器3に流入し、同放熱器3で熱を放出する。熱を放出した冷媒は、前記膨張機4に流入し、同膨張機4内で膨張して低温低圧となる。低温低圧となった冷媒は前記吸熱器5で熱を吸収した後、前記圧縮機2に還流するようになっている。ここで、前記膨張機4内で膨張した冷媒は、膨張するエネルギにより同膨張機4に設けられた、後述する動力回収シャフト8を回転駆動させるようになっている。
膨張機4は、図2の動力回収シャフト8に垂直な面で切断した断面図で示すように、円筒状に形成されたケーシング6と、同ケーシング6の内壁に密着して形成された円筒状のシリンダ7と、前記動力回収シャフト8に形成されたクランク部9と、同クランク部9の外周縁に嵌着されたリング状の偏心ロータ10とからなっている。同偏心ロータ10は前記クランク部9により前記動力回収シャフト8に対し偏心して軸支されることにより、外周面一端を前記シリンダ7の内壁面に摺接させながら同シリンダ7の内部空間を公転運動するようになっている。
また、開閉弁13を備え、高圧の冷媒を前記シリンダ7内に導入する流入ポート12が前記ケーシング6から突設されるとともに、膨張し低圧となった冷媒を外部に導出する流出ポート14が前記ケーシング6から突設されている。前記流入ポート12に備えられた開閉弁13は、前記偏心ロータ10及びこれに連結された動力回収シャフト8が回転した際、予め定められた同動力回収シャフト8の回転角度範囲内で開閉動作を行うようになっている。
後述するベーン16と、前記偏心ロータ10の外周面と、前記シリンダ7の内壁面とで囲まれる空間には高圧側膨張室11a及び低圧側膨張室11bが形成されるようになっている。前記高圧側膨張室11aには高圧の冷媒が流入するようになっており、冷媒が膨張する際のエネルギにより、前記偏心ロータ10を反時計方向に公転運動させ、前記動力回収シャフト8で動力回収を行うようになっている。また、膨張して低圧となった冷媒は、前記偏心ロータ10の公転運動に伴って、前記低圧側膨張室11bに設けられた前記流出ポート14から流出していくようになっている。このように、前記シリンダ7内には、高圧側膨張室11aと低圧側膨張室11bとが連続的に形成されるようになっている。前記流入ポート12に備えられた前記開閉弁13は、前記偏心ロータ10が所定角度回転するまで開放されて、同高圧側膨張室11aに高圧の冷媒を導入し、所定角度を超えると閉鎖され、高圧冷媒の導入を遮断するようになっている。
また、前記偏心ロータ10に連結された前記動力回収シャフト8は、例えば、その一端を、発電機等に接続されており、前記高圧側膨張室11aが流入する高圧冷媒により容積を増大させることにより、前記偏心ロータ10が公転運動し、これに伴い前記動力回収シャフト8が回転駆動されると、同動力回収シャフト8に接続された発電機等が発電作用を行い、これにより、冷媒の膨張エネルギが無駄に廃棄されることなく有効に利用することができるようになっている。
前記ケーシング6には、外方に突出してベーン収納部15が形成されており、同ベーン収納部15内には、鋭角状となった下端部を前記偏心ロータ10の外周面に摺接させる平板状に形成されたベーン16が設けられている。同ベーン16は、図3の要部拡大図で示すように、前記シリンダ7に形成された断面円形状の凹部7aに回動自在に支持される左右一対のブッシュ17a及びブッシュ17bにより摺動自在に支持されている。これらブッシュ17a及びブッシュ17bが回動すると、前記ベーン16は角度が変更されて前記偏心ロータ10に下端部を当接させるようになっている。また、前記ベーン16の上端部と、前記ベーン収納部15の上部内壁との間には、押圧手段としての第一スプリング22が設けられており、同第一スプリング22に押圧されて前記ベーン16は下端部を前記偏心ロータ10の外周面に摺接させるようになっており、同偏心ロータ10の公転運動に伴って上下運動するようになっている。また、前記ベーン16の側面部と、前記ベーン収納部15の内側壁との間には、同ベーン16を後述するピストン収納部18側に押圧する第二スプリング23が設けられている。
また、前記ベーン収納部15の側面には、図3の要部拡大図で示すように、ピストン収納部18が突設されている。同ピストン収納部18内には、円筒状のリング19aと、同リング19aから突設されたロッド19bとからなるピストン19が移動自在に収納されており、前記ロッド19bの先端部には、前記ベーン16の側面に当接するとともに、回動自在なローラー20が軸支されている。また、前記リング19aと前記ベーン収納部15の側面との間には、前記リング19aを前記ベーン収納部15から離間する方向に押圧するスプリング21が設けられ、前記ピストン収納部18の内壁面には、前記リング19aの移動を掛止するストッパ18bが設けられている。
前記流入ポート12と前記ピストン収納部18との間には、図2で示すように、導入側開閉弁25を備えた高圧冷媒導入パイプ24が接続され、また、前記ピストン収納部18と前記流出ポート14との間には、排出側開閉弁27を備えた排出パイプ26が接続されている。前記導入側開閉弁25及び前記排出側開閉弁27は、膨張機4が通常の運転状態では共に閉鎖されるようになっているが、前記導入側開閉弁25が開放されると、前記流入ポート12から高圧の冷媒が前記高圧冷媒導入パイプ24を通り、前記ピストン収納部18の充填空間18aに充填されるようになっている。
前記ピストン収納部18の充填空間18aに高圧冷媒が充填されると、前記ピストン19が、前記スプリング21の反力に抗して前記ベーン収納部15側に押圧され移動するようになっている。前記ピストン19が移動すると、前記ロッド19bの先端部に設けられた前記ローラー20が前記ベーン16の側面部を押圧し、これにより同ベーン16は回動自在に支持された前記ブッシュ17a及びブッシュ17bにより時計方向に回動するようになっている。
続いて、前記導入側開閉弁25が閉鎖され、前記排出側開閉弁27が開放されると、前記ピストン収納部18の充填空間18aに充填された高圧冷媒は、前記排出パイプ26を通り、低圧側の前記流出ポート14に排出されるようになっている。これにより、前記ピストン収納部18に収納された前記ピストン19は、前記スプリング21の押圧力により左方側に移動し、前記ローラー20は前記ベーン16の側面部から離間するようになっている。前記ローラー20が離間すると前記ベーン16は第二スプリング23に押圧され、回動自在に支持された前記ブッシュ17a及びブッシュ17bにより反時計方向に回動するようになっている。
前記流入ポート12には、図2で示すように、前記放熱器3から流出し前記膨張機4に流入する高圧冷媒の圧力を検出する高圧側圧力センサ28が設けられ、前記流出ポート14には、膨張し低圧となった冷媒の圧力を検出する低圧側圧力センサ29が設けられている。前記高圧側圧力センサ28で検出された冷媒圧力は信号線28aにより制御部30に送出され、同様に、前記低圧側圧力センサ29で検出された冷媒圧力は信号線29aにより制御部30に送出されるようになっている。尚、前記低圧側圧力センサ29は、前記流出ポート14に必ずしも設けられる必要はなく、低圧側であれば任意の位置に設置することができる。
また、前記制御部30は制御信号線25aにより前記導入側開閉弁25に接続されるとともに、制御信号線27aにより前記排出側開閉弁27に接続されており、前記高圧側圧力センサ28で検出された冷媒圧力は信号線28aにより制御部30に送出され、同制御部30は、前記高圧側圧力センサ28で検出された検出値及び前記低圧側圧力センサ29で検出された検出値を基に、前記制御信号線25a及び前記制御信号線27aを介して制御信号を送出し、前記導入側開閉弁25及び前記排出側開閉弁27の開閉を制御するようになっている。
次に、図2により膨張機4の動作について説明する。同膨張機4では、前記流入ポート12から流入する流入冷媒と、前記流出ポート14から流出する流出冷媒の密度比、所謂、膨張比が一定となるように設計されている。そして、所定の容積で高圧冷媒を前記高圧側膨張室11aに導入し、膨張過程で定められた膨張比で膨張させ、前記動力回収シャフト8に回転動力を回収するようになっている。しかしながら、本願のような冷凍サイクルでは冷却対象の温度変化や加熱対象の温度変化により冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力が変化するため、圧力比が変動し、それに伴って前記膨張機4の流入冷媒と流出冷媒の密度も夫々変動する。このような場合、膨張した冷媒の圧力が設定値以下に低下してしまう所謂、過膨張現象が発生し、前記膨張機4の動力回収効率が低下してしまう状態を生じる。あるいは設定した膨張比まで到達せず、膨張不足を生じてエネルギ回収効率が低下してしまう状態を生じる。
前記冷媒回路1での動作環境等の変化により、前記膨張機4において過膨張現象が発生した際は、前記流出ポート14での冷媒圧力が所定設定値より低くなり前記低圧側圧力センサ29の圧力検出値が低下する。上記したように、前記制御部30は前記高圧側圧力センサ28の検出値と、前記低圧側圧力センサ29の検出値との差が、所定範囲外となった場合は、過膨張現象が発生していると判断するようになっている。また、前記膨張機4において膨張不足現象が発生した際は、前記流出ポート14での冷媒圧力が所定設定値より高くなり前記低圧側圧力センサ29の圧力検出値が上昇する。前記制御部30は前記高圧側圧力センサ28の検出値と、前記低圧側圧力センサ29の検出値との差が所定範囲より小さくなった場合は、膨張不足現象が発生していると判断するようになっている。
例えば、膨張不足現象が発生した際、前記制御部30は、前記制御信号線25aを介して制御信号を送出し、前記導入側開閉弁25を開放させるようになっている。これにより、上記したように、前記流入ポート12から高圧の冷媒が前記高圧冷媒導入パイプ24を通り、前記ピストン収納部18の充填空間18aに充填されるようになっている。前記ピストン収納部18の充填空間18aに高圧冷媒が充填されると、図4(A)で示すように、前記ピストン19が前記ベーン収納部15側に移動し、前記ローラー20が前記ベーン16の側面部を押圧して、同ベーン16を時計方向に回動させるようになっている。これにより、前記高圧側膨張室11aの容積が狭まる一方、前記低圧側膨張室11bの容積が増大し、前記高圧側膨張室11aの容積と、前記低圧側膨張室11bの容積との比である膨張比が増加することにより、膨張不足現象を抑制することができるようになっている。
また、過膨張現象が発生した際は、前記制御部30は、前記制御信号線27aを介して制御信号を送出し、前記排出側開閉弁27を開放させるようになっている。これにより、前記ピストン収納部18の充填空間18aから冷媒が前記排出パイプ26を通り、低圧側の前記流出ポート14に排出されるようになっている。図4(B)で示すように、前記ピストン19は、前記スプリング21により左方側に移動し、これに伴って前記ベーン16は前記第二スプリング23の押圧力に押圧されて反時計方向に回動するようになっている。これにより、前記高圧側膨張室11aの容積が増大する一方、前記低圧側膨張室11bの容積が減少し、前記高圧側膨張室11aの容積と、前記低圧側膨張室11bの容積との比である膨張比が低下することにより、膨張不足現象を抑制することができるようになっている。
上記したように、前記ベーン16を前記ブッシュ17a及びブッシュ17bにより回動させることにより前記高圧側膨張室11aあるいは低圧側膨張室11bの容積比を変更して過膨張現象及び膨張不足現象を抑制することができるようになっており、また、前記偏心ロータ10を回動させる冷媒の膨張による付勢力が変動することなく、前記動力回収シャフト8において円滑な回転を得ることができるようになっている。また、圧縮機等に応用した場合には、圧縮機サイクルの状態に応じて圧縮容量を適宜、変更することが可能となっている。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例は図5で示すように、前記ベーン16を支持するブッシュ17bの外周面一部に、歯型を形成したラック部17cを設けるとともに、これに噛合するギア32を前記シリンダ7に軸支している。同ギア32は、点線で示す駆動モータ31に接続されており、同モータ31が駆動されると、ギア32が回動し、これに伴って前記ブッシュ17bが回動するようになっている。これにより前記ベーン16は任意の角度に傾斜することができ、前記高圧側膨張室11aと前記低圧側膨張室11bとの容積比率を変更することができるようになっている。ギア32を用いることにより、精度が高く前記ベーン16の角度変更を行えるとともに、前記ベーン16は高圧側膨張室11aの高圧の冷媒により前記ブッシュ17b側に常に押圧されていることにより、同ブッシュ17bを回動させることにより、更に正確な角度位置決めが行えるようになっている。
本発明による膨張機を備えた冷媒回路を示す説明図である。 動力回収シャフトに垂直な面で切断した本発明の第一実施例による膨張機の断面図である。 その要部詳細図である。 (A)及び(B)はベーンの動作を示す説明図である。 動力回収シャフトに垂直な面で切断した本発明の第二実施例による膨張機の断面図である。 従来の膨張機の動力回収シャフトに垂直な面で切断した断面図である。
符号の説明
1 冷媒回路
2 圧縮機
3 放熱器
4 膨張機
5 吸熱器
6 ケーシング
7 シリンダ
7a 凹部
8 動力回収シャフト
9 クランク部
10 偏心ロータ
11a 高圧側膨張室
11b 低圧側膨張室
12 流入ポート
13 開閉弁
14 流出ポート
15 ベーン収納部
16 ベーン
17a、17b ブッシュ
17c ラック部
18 ピストン収納部
18a 充填空間
18b ストッパ
19 ピストン
19a リング
19b ロッド
20 ローラー
21 スプリング
22 第一スプリング
23 第二スプリング
24 高圧冷媒導入パイプ
25 導入側開閉弁
26 排出パイプ
27 排出側開閉弁
27a 制御信号線
28 高圧側圧力センサ
28a 信号線
29 低圧側圧力センサ
29a 信号線
30 制御部
31 駆動モータ
32 ギヤ

Claims (3)

  1. シリンダと、同シリンダ内に収納され、シャフトに支持された偏心ロータと、同偏心ロータに先端部を摺接させ、往復運動を行うベーンとからなり、前記シリンダ内に高圧室及び低圧室を形成してなる流体機械において、
    前記ベーンの角度を変更させる角度変更機構を設け、同角度変更機構により前記高圧室及び前記低圧室の容積比率を変更できるようにしたことを特徴とする流体機械。
  2. 前記角度変更機構が、前記シリンダに回動自在に支持され、前記ベーンが摺動する摺動孔を設けたブッシュと、前記ベーンを収納するベーン収納部に付設され前記ベーンの側面を押圧するピストンを収納したピストン収納部とからなることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
  3. 前記ピストンは、前記ピストン収納部に導入された高圧冷媒により作動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体機械。
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