JP2008201516A

JP2008201516A - 振動式部品供給装置

Info

Publication number: JP2008201516A
Application number: JP2007038063A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Matsushita; 彰彦松下
Original assignee: NTN Corp; NTN Toyo Bearing Co Ltd
Current assignee: NTN Corp
Priority date: 2007-02-19
Filing date: 2007-02-19
Publication date: 2008-09-04

Abstract

【課題】長尺の部品搬送部材の長手方向重量バランスによらず、部品をスムーズに搬送できる振動式部品供給装置を提供することである。
【解決手段】下部振動体７の搬送路上流側部分および整列供給用トラフ（部品搬送部材）３の搬送路下流側部分にバランスウェイト１２、１３を取り付け、その取付位置を整列供給用トラフ３の長手方向に調整可能として、下部振動体７を主体とする下部振動系と、上部振動体４および整列供給用トラフ３を主体とする上部振動系のそれぞれについて重心位置を調整できるようにすることにより、整列供給用トラフ３の長手方向重量バランスによらず、両振動系の重心バランスを最適に設定して、整列供給用トラフ３の搬送路３ａ、３ｂ全域にわたって一定の搬送速度で部品を搬送できるようにしたのである。
【選択図】図１

Description

本発明は、部品を直線的に搬送しながら整列させて次工程に供給する振動式部品供給装置に関する。

比較的小型の部品を直線的に搬送しながら整列させて次工程に供給する振動式部品供給装置は、一般に、直線状の搬送路を有する長尺の部品搬送部材と、この部品搬送部材を取り付ける上部振動体と、防振部材を介して床上に支持される下部振動体と、上部振動体と下部振動体とを連結する板ばねと、両振動体を振動させる加振手段とを備え、下部振動体の搬送路上流側部分にバランスウェイトを取り付けたものが多い（例えば、特許文献１参照。）。
特開平８−２３９１１３号公報

ここで、上記部品供給装置におけるバランスウェイトは、下部振動体を主体とする下部振動系と、上部振動体および部品搬送部材を主体とする上部振動系との重心バランスが最適となるように、下部振動系の重心位置を調整するものである。すなわち、適度な重量のバランスウェイトの取付位置を調整して、下部振動系の重心位置と上部振動系の重心位置とを結ぶ直線が板ばねと直交するように重心バランスを設定することにより、部品搬送部材の振動角および搬送速度が搬送路全域にわたって一定となり、部品をスムーズに搬送することができる。

しかしながら、部品搬送部材の搬送路下流側の方が搬送路上流側に比べてかなり軽い場合には、上記バランスウェイトの取付位置を調整しても下部振動系と上部振動系との重心バランスを最適に設定できず、搬送路の上流側と下流側とでの搬送速度差により、部品が搬送路上で滞留しやすくなることがある。

本発明の課題は、長尺の部品搬送部材の長手方向重量バランスによらず、部品をスムーズに搬送できる振動式部品供給装置を提供することである。

上記の課題を解決するため、本発明は、直線状の搬送路を有する長尺の部品搬送部材と、この部品搬送部材を取り付ける上部振動体と、防振部材を介して床上に支持される下部振動体と、前記上部振動体と下部振動体とを連結する板ばねと、前記両振動体を振動させる加振手段とを備え、前記下部振動体の搬送路上流側部分に、下部振動体を主体とする下部振動系の重心位置を調整するための第１のバランスウェイトを取り付けた振動式部品供給装置において、前記部品搬送部材の搬送路下流側部分に第２のバランスウェイトを取り付けて、前記上部振動体および部品搬送部材を主体とする上部振動系の重心位置を調整できるようにした。

すなわち、従来と同じく下部振動体の搬送路上流側部分に第１のバランスウェイトを取り付けるとともに、部品搬送部材の搬送路下流側部分に第２のバランスウェイトを取り付けて、下部振動系と上部振動系のそれぞれについて重心位置を調整できるようにすることにより、部品搬送部材の長手方向重量バランスによらず、下部振動系と上部振動系との重心バランスを最適に設定することができ、搬送路全域にわたって一定の搬送速度で部品を搬送できるようにしたのである。

上記の構成において、前記第２のバランスウェイトの取付位置を、前記部品搬送部材の長手方向に調整可能とすれば、下部振動系と上部振動系との重心バランスの調整がより簡単にできるようになる。

本発明の振動式部品供給装置は、上述したように、下部振動体の搬送路上流側部分と部品搬送部材の搬送路下流側部分にバランスウェイトを取り付けたものであるから、部品搬送部材の下流側が上流側に比べてかなり軽いような場合でも、下部振動系と上部振動系のそれぞれについて重心位置を調整して両振動系の重心バランスを最適に設定し、部品をスムーズに搬送することができる。

以下、図１乃至図３に基づき、本発明の実施形態を説明する。この振動式部品供給装置は、２台の振動式直進フィーダ１、２が部品Ｐを互いに反対方向に搬送するように並べて配置され、一方の直進フィーダ（整列供給フィーダ）１で部品Ｐを搬送しながら整列させて次工程へ供給し、その搬送途中で排除された部品Ｐは他方の直進フィーダ（リターンフィーダ）２で整列供給フィーダ１の供給端に戻す方式のものである。

前記整列供給フィーダ１は、直線状の搬送路３ａ、３ｂを有する長尺の整列供給用トラフ（部品搬送部材）３と、このトラフ３を取り付ける上部振動体４と、床上に固定される基台５に防振ゴム（防振部材）６を介して支持される下部振動体７と、上部振動体４と下部振動体７とを連結する板ばね８と、両振動体４、７間に対向配置される電磁石９と可動鉄芯１０の作用で両振動体４、７を振動させる加振手段１１とを備えており、上部振動体４からトラフ３に伝わる振動によりトラフ３上の部品Ｐを図１および図２における右方向へ搬送するものである。そして、トラフ３の外側搬送路３ａ上の部品Ｐは所定の姿勢に整列されて次工程に供給され、所定の姿勢とならず外側搬送路３ａから排除されて内側搬送路３ｂへ移った部品Ｐはリターンフィーダ２へ送られるようになっている。

また、前記下部振動体７の搬送路上流側部分には第１のバランスウェイト１２が、整列供給用トラフ３の搬送路下流側部分には第２のバランスウェイト１３がそれぞれ取り付けられており、その取付位置は、トラフ３長手方向に調整可能となっている。これにより、下部振動体７を主体とする下部振動系と、上部振動体４および整列供給用トラフ３を主体とする上部振動系のそれぞれについて重心位置を調整して、両振動系の重心位置を結ぶ直線が板ばね８と直交するように重心バランスを設定することができる。

一方、前記リターンフィーダ２は、整列供給用トラフ３と並列に配されるリターン用トラフ１４が板ばね１５で上部振動体４に連結されており、上部振動体４からリターン用トラフ１４に伝わる振動により、整列供給用トラフ３の内側搬送路３ｂから送られてきた部品Ｐを、図１および図２における左方向へ戻し搬送して、整列供給用トラフ３の外側搬送路３ａへ送るものである。

この部品供給装置は、上記の構成であり、下部振動体７の搬送路上流側部分と整列供給用トラフ３の搬送路下流側部分にそれぞれバランスウェイト１２、１３を取り付けて、整列供給用トラフ３の長手方向重量バランスによらず、両振動系の重心バランスを最適に設定できるようにしたので、整列供給用トラフ３の下流側が上流側に比べてかなり軽い場合でも、整列供給用トラフ３の搬送路３ａ、３ｂ全域にわたって一定の搬送速度で部品Ｐをスムーズに搬送することができる。

実施形態の部品供給装置の正面図図１の平面図図１の右側面図

符号の説明

１整列供給フィーダ
２リターンフィーダ
３整列供給用トラフ
３ａ、３ｂ搬送路
４上部振動体
５基台
６防振ゴム
７下部振動体
８板ばね
９電磁石
１０可動鉄芯
１１加振手段
１２、１３バランスウェイト
１４リターン用トラフ
１５板ばね
Ｐ部品

Claims

直線状の搬送路を有する長尺の部品搬送部材と、この部品搬送部材を取り付ける上部振動体と、防振部材を介して床上に支持される下部振動体と、前記上部振動体と下部振動体とを連結する板ばねと、前記両振動体を振動させる加振手段とを備え、前記下部振動体の搬送路上流側部分に、下部振動体を主体とする下部振動系の重心位置を調整するための第１のバランスウェイトを取り付けた振動式部品供給装置において、前記部品搬送部材の搬送路下流側部分に第２のバランスウェイトを取り付けて、前記上部振動体および部品搬送部材を主体とする上部振動系の重心位置を調整できるようにしたことを特徴とする振動式部品供給装置。
前記第２のバランスウェイトの取付位置を、前記部品搬送部材の長手方向に調整可能としたことを特徴とする請求項１に記載の振動式部品供給装置。