JP2008201229A - 車両用駆動装置の制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の制御装置 Download PDF

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寛之 柴田
Toru Matsubara
亨 松原
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Abstract

【課題】エンジンと、差動機構の回転要素に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、その電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置において、エンジン始動を伴う変速時のエンジンの吹き上がりを抑制する車両用駆動装置の制御装置を提供する。
【解決手段】自動変速部20の変速中にエンジン8を始動させる際は、エンジン8の始動状況に応じて自動変速部20の係合装置の係合圧を適切に制御することで、自動変速部20のトルク容量を増加させることができ、エンジン8の始動による急激なトルク上昇に対しても対処可能となるため、自動変速部20のトルク容量不足によるエンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンと、差動機構の回転要素に動力伝達可能に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、該電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置に係り、特に、エンジン始動を伴う変速制御に関するものである。
エンジンと、差動機構の回転要素に動力伝達可能に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、該電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用駆動装置の制御装置がそれである。このような車両用駆動装置では、一般に低車速領域や低出力領域などのエンジン効率の悪い運転領域においては、エンジンを停止させてモータ走行させることで車両の低燃費化を可能としている。一方、中高車速領域或いは中高出力領域などのエンジン効率の良い領域に達すると、エンジンを始動させて主にエンジンによって走行する。また、モータ走行領域であってもバッテリーの容量が低下すると発電用にエンジンを始動させる。このように、特許文献1などの車両用駆動装置においては、エンジンの始動および停止が頻繁に繰り返される。
特開2005−264762号公報
ところで、上述した特許文献1には、エンジンの始動方法として第1電動機および第2電動機を同時に同回転方向に回転させることで、エンジンの回転速度を点火可能回転速度に速やかに上昇させてエンジンの始動性を向上させる技術が開示されている。ここで、例えばダウンシフトなどの変速中にエンジンを始動させる際において、エンジンを始動させる前はその駆動トルクは零であり、変速部に伝達される駆動トルクはモータ走行によるモータトルクのみと比較的低トルクとなっている。ところが、変速中にエンジンが始動する場合、エンジントルクが急速に立ち上がるため、変速の際に係合および解放される係合装置の係合圧が低いとこれに間に合わず、係合装置において過剰な滑りが発生するに伴い、エンジンが吹き上がる恐れがあった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンと、差動機構の回転要素に動力伝達可能に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、該電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置において、エンジン始動を伴う変速時のエンジンの吹き上がりを抑制する車両用駆動装置の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、エンジンと、差動機構の回転要素に動力伝達可能に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、該電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置であって、前記変速部の変速中に前記エンジンを始動させる際は、前記エンジンの始動状況に応じて前記変速部内に備えられている係合装置の係合圧を制御するエンジン始動時係合圧制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1の車両用駆動装置の制御装置において、前記エンジン始動時係合圧制御手段は、前記エンジンの完爆までは変速の際に解放される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2の車両用駆動装置の制御装置において、前記エンジン始動時係合圧制御手段は、前記エンジンの完爆までは変速の際に係合される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項2または3の車両用駆動装置の制御装置において、前記所定の待機圧は、前記差動機構の出力軸から出力される駆動トルクに基づく係合圧とは相違する予め設定された一定の圧力であることを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明の要旨とするところは、請求項2または3の車両用駆動装置の制御装置において、前記所定の待機圧は、アクセル開度に基づく目標トルクに応じた圧力であることを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至5のいずれかの車両用駆動装置の制御装置において、前記エンジン始動時係合圧制御手段は、エンジン完爆後には、通常の変速制御に切り換えることを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至6のいずれかの車両用駆動装置の制御装置において、前記電気式差動部は、前記電動機の運転状態が制御されることにより、無段変速機構として作動することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至7のいずれかの車両用駆動装置の制御装置において、前記変速部は、有段式の自動変速機であることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、前記変速部の変速中に前記エンジンを始動させる際は、前記エンジンの始動状況に応じて前記変速部の係合装置の係合圧を適切に制御することで、例えばエンジンの完爆等による急激なトルク上昇に対しても、変速部においてそのトルク上昇に対処可能となるように係合装置の係合圧を制御することができる。これにより、エンジン始動の際の急激なトルク上昇においても、変速部の係合装置において過剰な滑りが発生せず、変速部のトルク容量不足によるエンジンの吹き上がりを抑制することができる。
また、請求項2にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、前記エンジンの完爆までは変速の際に解放される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることで、エンジン始動時において完爆などにより急激にトルク上昇が発生しても、変速部の係合装置において過剰な滑りが発生せず、エンジンの吹き上がりを抑制することができる。
また、請求項3にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、前記エンジンの完爆までは変速の際に係合される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることで、エンジン始動時において完爆などにより急激にトルク上昇が発生しても、変速部の係合装置において過剰な滑りが発生せず、エンジンの吹き上がりを抑制することができる。
また、請求項4にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、前記所定の待機圧は、前記差動機構の出力軸から出力される駆動トルクに基づく係合圧とは相違する予め設定された一定の圧力であるため、例えばエンジンの完爆直後のトルクの急上昇に対しても、予め設定されている圧力が前記係合装置の待機圧として供給されており、変速部はそのトルク上昇に対処可能なトルク容量を備えているので、変速部のトルク容量不足によるエンジンの吹き上がりを抑制することができる。なお、前記出力軸から出力される駆動トルクに基づいて係合装置の係合圧が制御されると、エンジン始動前は駆動トルクが小さいためにそれに基づいて係合装置の係合圧が低くなり、変速部の伝達可能なトルク容量も小さくなる。そして、エンジンが完爆すると、急激にトルクが上昇するが、係合圧はこの急激なトルク上昇に対して間に合わず、エンジン完爆による駆動トルク上昇に対して変速部のトルク容量が小さいため、係合装置において過剰な滑りが発生し、エンジンの吹き上がりが発生する恐れがある。
また、請求項5にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、前記所定の待機圧は、アクセル開度に基づく目標トルクに応じた圧力であるため、運転者の要求トルクに対して速やかに変速部の係合圧が制御される。これにより、エンジンの完爆時においても、係合装置には、変速部がその完爆によるトルク上昇に対処可能なトルク容量を有するように十分な係合圧が供給されているため、係合装置において過剰な滑りが発生せず、エンジンの吹き上がりを抑制することができる。
また、請求項6にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、エンジン完爆後には、通常の変速制御に切り換えられることで、クラッチツウクラッチ等の通常の変速制御が可能となる。
また、請求項7にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、電気式差動部と変速部とで無段変速機が構成され、滑らかに駆動トルクを変化させることができる。なお、電気式差動部は、変速比を連続的に変化させて電気的な無段変速機として作動させる他に、変速比を段階的に変化させて有段変速機として作動させることもできる。
また、請求項8にかかる発明の車両用駆動装置の制御装置によれば、たとえば電気的な無段変速機として機能させられる電気式差動部と有段式の自動変速機とで無段変速機が構成され、滑らかに駆動トルクを変化させることができるとともに、電気式差動部の変速比を一定となるように制御した状態においては電気式差動部と有段式の自動変速機とで有段変速機と同等の状態が構成され、車両用駆動装置の総合変速が段階的に変化させられて速やかに駆動トルクを得ることもできる。
ここで、好適には、前記差動機構の回転要素は、前記入力軸およびエンジンに連結された第1要素と前記電動機に連結された第2要素と前記出力軸に連結された第3要素との3つの回転要素を有する遊星歯車装置であり、前記第1要素はその遊星歯車装置のキャリヤであり、前記第2要素はその遊星歯車装置のサンギヤであり、前記第3要素はその遊星歯車装置のリングギヤである。このようにすれば、前記差動機構の軸心方向寸法が小さくなる。また、差動機構が1つの遊星歯車装置によって簡単に構成される。
また、好適には、前記遊星歯車装置はシングルピニオン型の遊星歯車装置である。このようにすれば、前記差動機構の軸心方向寸法が小さくなる。また、差動機構が1つのシングルピニオン型遊星歯車装置によって簡単に構成される。
また、好適には、前記変速部の変速比(ギヤ比)と前記電気式差動部の変速比とに基づいて前記車両用駆動装置の総合変速比が形成されるものである。このようにすれば、変速部の変速比を利用することで駆動力が幅広く得られるようになる。
また、好適には、前記変速部は有段式の自動変速機である。このようにすれば、例えば電気的な無段変速機として機能させられる電気式差動部と有段式自動変速機とで無段変速機が構成され、滑らかに駆動トルクを変化させることが可能であるとともに、電気式差動部の変速比を一定となるように制御した状態においては電気式差動部と有段式自動変速機とで有段変速機と同等の状態が構成され、車両用駆動装置の総合変速が段階的に変化させられて速やかに駆動トルクを得ることもできる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両の駆動装置の一部を構成する変速機構10を説明する骨子図である。図1において、変速機構10は車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース12(以下、ケース12という)内において共通の軸心上に配設された入力回転部材としての入力軸14と、この入力軸14に直接に或いは図示しない脈動吸収ダンパー(振動減衰装置)などを介して間接に連結された無段変速部としての差動部11と、その差動部11と駆動輪34(図7参照)との間の動力伝達経路で伝達部材(伝動軸)18を介して直列に連結されている動力伝達部としての自動変速部20と、この自動変速部20に連結されている出力回転部材としての出力軸22とを直列に備えている。この変速機構10は、例えば車両において縦置きされるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両に好適に用いられるものであり、入力軸14に直接に或いは図示しない脈動吸収ダンパーを介して直接的に連結された走行用の駆動力源として例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジン8と一対の駆動輪34との間に設けられて、エンジン8からの動力を動力伝達経路の一部を構成する差動歯車装置(終減速機)32(図7参照)および一対の車軸等を順次介して一対の駆動輪34へ伝達する。なお、本実施例の変速機構10が本発明の車両用駆動装置に対応しており、差動部11が本発明の電気式差動部に対応しており、自動変速部20が本発明の変速部に対応しており、伝達部材18が本発明の差動機構の出力軸に対応している。
このように、本実施例の変速機構10においてはエンジン8と差動部11とは直結されている。この直結にはトルクコンバータやフルードカップリング等の流体式伝動装置を介することなく連結されているということであり、例えば上記脈動吸収ダンパーなどを介する連結はこの直結に含まれる。なお、変速機構10はその軸心に対して対称的に構成されているため、図1の骨子図においてはその下側が省略されている。以下の各実施例についても同様である。
差動部11は、第1電動機M1と、入力軸14に入力されたエンジン8の出力を機械的に分配する機械的機構であってエンジン8の出力を第1電動機M1および伝達部材18に分配する差動機構としての動力分配機構16とを、備えている。また、伝達部材18には、一体的に回転するように第2電動機M2が連結されている。本実施例の第1電動機M1および第2電動機M2は発電機能をも有する所謂モータジェネレータであるが、第1電動機M1は反力を発生させるためのジェネレータ(発電)機能を少なくとも備え、第2電動機M2は走行用の駆動力源として駆動力を出力するためのモータ(電動機)機能を少なくとも備える。なお、本実施例の第1電動機M1および第2電動機M2が本発明の電動機に対応している。
動力分配機構16は、例えば「0.418」程度の所定のギヤ比ρ1を有するシングルピニオン型の第1遊星歯車装置24を主体として構成されている。この第1遊星歯車装置24は、第1サンギヤS1、第1遊星歯車P1、その第1遊星歯車P1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1、第1遊星歯車P1を介して第1サンギヤS1と噛み合う第1リングギヤR1を回転要素(要素)として備えている。第1サンギヤS1の歯数をZS1、第1リングギヤR1の歯数をZR1とすると、上記ギヤ比ρ1はZS1/ZR1である。
この動力分配機構16においては、第1キャリヤCA1は入力軸14すなわちエンジン8に連結され、第1サンギヤS1は第1電動機M1に連結され、第1リングギヤR1は伝達部材18に連結されている。このように構成された動力分配機構16は、第1遊星歯車装置24の3要素である第1サンギヤS1、第1キャリヤCA1、第1リングギヤR1がそれぞれ相互に相対回転可能とされて差動作用が作動可能なすなわち差動作用が働く差動状態とされることから、エンジン8の出力が第1電動機M1と伝達部材18とに分配されるとともに、分配されたエンジン8の出力の一部で第1電動機M1から発生させられた電気エネルギで蓄電されたり第2電動機M2が回転駆動されるので、差動部11(動力分配機構16)は電気式差動部として機能させられて例えば差動部11は所謂無段変速状態(電気的CVT状態)とされて、エンジン8の所定回転に拘わらず伝達部材18の回転が連続的に変化させられる。すなわち、差動部11はその変速比γ0(入力軸14の回転速度NIN/伝達部材18の回転速度N18)が最小値γ0min から最大値γ0max まで連続的に変化させられる電気的な無段変速機として機能する。また、第1電動機M1および第2電動機M2を制御することにより、差動部11の各回転要素の差動状態が制御される。なお、本実施例の第1電動機M1が本発明の電動機に対応している。
自動変速部20は、差動部11から駆動輪34への動力伝達経路の一部を構成し、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置26、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置28、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置30を備え、有段式の自動変速機として機能する遊星歯車式の多段変速機である。第2遊星歯車装置26は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、例えば「0.562」程度の所定のギヤ比ρ2を有している。第3遊星歯車装置28は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、例えば「0.425」程度の所定のギヤ比ρ3を有している。第4遊星歯車装置30は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、例えば「0.421」程度の所定のギヤ比ρ4を有している。第2サンギヤS2の歯数をZS2、第2リングギヤR2の歯数をZR2、第3サンギヤS3の歯数をZS3、第3リングギヤR3の歯数をZR3、第4サンギヤS4の歯数をZS4、第4リングギヤR4の歯数をZR4とすると、上記ギヤ比ρ2はZS2/ZR2、上記ギヤ比ρ3はZS3/ZR3、上記ギヤ比ρ4はZS4/ZR4である。
自動変速部20では、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第2クラッチC2を介して伝達部材18に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介してケース12に選択的に連結され、第2キャリヤCA2は第2ブレーキB2を介してケース12に選択的に連結され、第4リングギヤR4は第3ブレーキB3を介してケース12に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3キャリヤCA3と第4キャリヤCA4とが一体的に連結されて出力軸22に連結され、第3リングギヤR3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して伝達部材18に選択的に連結されている。
このように、自動変速部20と差動部11(伝達部材18)とは自動変速部20の変速段を成立させるために用いられる第1クラッチC1または第2クラッチC2を介して選択的に連結されている。言い換えれば、第1クラッチC1および第2クラッチC2は、伝達部材18と自動変速部20との間の動力伝達経路すなわち差動部11(伝達部材18)から駆動輪34への動力伝達経路を、その動力伝達経路の動力伝達を可能とする動力伝達可能状態と、その動力伝達経路の動力伝達を遮断する動力伝達遮断状態とに選択的に切り換える係合装置として機能している。つまり、第1クラッチC1および第2クラッチC2の少なくとも一方が係合されることで上記動力伝達経路が動力伝達可能状態とされ、或いは第1クラッチC1および第2クラッチC2が解放されることで上記動力伝達経路が動力伝達遮断状態とされる。
また、この自動変速部20は、解放側係合装置の解放と係合側係合装置の係合とによりクラッチツウクラッチ変速が実行されて各ギヤ段(変速段)が選択的に成立させられることにより、略等比的に変化する変速比γ(=伝達部材18の回転速度N18/出力軸22の回転速度NOUT)が各ギヤ段毎に得られる。例えば、図2の係合作動表に示されるように、第1クラッチC1および第3ブレーキB3の係合により変速比γ1が最大値例えば「3.357」程度である第1速ギヤ段が成立させられ、第1クラッチC1および第2ブレーキB2の係合により変速比γ2が第1速ギヤ段よりも小さい値例えば「2.180」程度である第2速ギヤ段が成立させられ、第1クラッチC1および第1ブレーキB1の係合により変速比γ3が第2速ギヤ段よりも小さい値例えば「1.424」程度である第3速ギヤ段が成立させられ、第1クラッチC1および第2クラッチC2の係合により変速比γ4が第3速ギヤ段よりも小さい値例えば「1.000」程度である第4速ギヤ段が成立させられる。また、第2クラッチC2および第3ブレーキB3の係合により変速比γRが第1速ギヤ段と第2速ギヤ段との間の値例えば「3.209」程度である後進ギヤ段(後進変速段)が成立させられる。また、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、および第3ブレーキB3の解放によりニュートラル「N」状態とされる。
前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、および第3ブレーキB3(以下、特に区別しない場合はクラッチC、ブレーキBと表す)は、従来の車両用自動変速機においてよく用いられている係合要素としての油圧式摩擦係合装置であって、互いに重ねられた複数枚の摩擦板が油圧アクチュエータにより押圧される湿式多板型や、回転するドラムの外周面に巻き付けられた1本または2本のバンドの一端が油圧アクチュエータによって引き締められるバンドブレーキなどにより構成され、それが介挿されている両側の部材を選択的に連結するためのものである。
以上のように構成された変速機構10において、無段変速機として機能する差動部11と自動変速部20とで全体として無段変速機が構成される。また、差動部11の変速比を一定となるように制御することにより、差動部11と自動変速部20とで有段変速機と同等の状態を構成することが可能とされる。
具体的には、差動部11が無段変速機として機能し、且つ差動部11に直列の自動変速部20が有段変速機として機能することにより、自動変速部20の少なくとも1つの変速段Mに対して自動変速部20に入力される回転速度(以下、自動変速部20の入力回転速度)すなわち伝達部材18の回転速度(以下、伝達部材回転速度N18)が無段的に変化させられてその変速段Mにおいて無段的な変速比幅が得られる。したがって、変速機構10の総合変速比γT(=入力軸14の回転速度NIN/出力軸22の回転速度NOUT)が無段階に得られ、変速機構10において無段変速機が構成される。この変速機構10の総合変速比γTは、差動部11の変速比γ0と自動変速部20の変速比γとに基づいて形成される変速機構10全体としてのトータル変速比γTである。
例えば、図2の係合作動表に示される自動変速部20の第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段や後進ギヤ段の各ギヤ段に対し伝達部材回転速度N18が無段的に変化させられて各ギヤ段は無段的な変速比幅が得られる。したがって、その各ギヤ段の間が無段的に連続変化可能な変速比となって、変速機構10全体としてのトータル変速比γTが無段階に得られる。
また、差動部11の変速比が一定となるように制御され、且つクラッチCおよびブレーキBが選択的に係合作動させられて第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられることにより、略等比的に変化する変速機構10のトータル変速比γTが各ギヤ段毎に得られる。したがって、変速機構10において有段変速機と同等の状態が構成される。
例えば、差動部11の変速比γ0が「1」に固定されるように制御されると、図2の係合作動表に示されるように自動変速部20の第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段や後進ギヤ段の各ギヤ段に対応する変速機構10のトータル変速比γTが各ギヤ段毎に得られる。また、自動変速部20の第4速ギヤ段において差動部11の変速比γ0が「1」より小さい値例えば0.7程度に固定されるように制御されると、第4速ギヤ段よりも小さい値例えば「0.7」程度であるトータル変速比γTが得られる。
図3は、差動部11と自動変速部20とから構成される変速機構10において、ギヤ段毎に連結状態が異なる各回転要素の回転速度の相対関係を直線上で表すことができる共線図を示している。この図3の共線図は、各遊星歯車装置24、26、28、30のギヤ比ρの関係を示す横軸と、相対的回転速度を示す縦軸とから成る二次元座標であり、横線X1が回転速度零を示し、横線X2が回転速度「1.0」すなわち入力軸14に連結されたエンジン8の回転速度Nを示し、横線XGが伝達部材18の回転速度を示している。
また、差動部11を構成する動力分配機構16の3つの要素に対応する3本の縦線Y1、Y2、Y3は、左側から順に第2回転要素(第2要素)RE2に対応する第1サンギヤS1、第1回転要素(第1要素)RE1に対応する第1キャリヤCA1、第3回転要素(第3要素)RE3に対応する第1リングギヤR1の相対回転速度を示すものであり、それらの間隔は第1遊星歯車装置24のギヤ比ρ1に応じて定められている。さらに、自動変速部20の5本の縦線Y4、Y5、Y6、Y7、Y8は、左から順に、第4回転要素(第4要素)RE4に対応し且つ相互に連結された第2サンギヤS2および第3サンギヤS3を、第5回転要素(第5要素)RE5に対応する第2キャリヤCA2を、第6回転要素(第6要素)RE6に対応する第4リングギヤR4を、第7回転要素(第7要素)RE7に対応し且つ相互に連結された第2リングギヤR2、第3キャリヤCA3、第4キャリヤCA4を、第8回転要素(第8要素)RE8に対応し且つ相互に連結された第3リングギヤR3、第4サンギヤS4をそれぞれ表し、それらの間隔は第2、第3、第4遊星歯車装置26、28、30のギヤ比ρ2、ρ3、ρ4に応じてそれぞれ定められている。共線図の縦軸間の関係においてサンギヤとキャリヤとの間が「1」に対応する間隔とされるとキャリヤとリングギヤとの間が遊星歯車装置のギヤ比ρに対応する間隔とされる。すなわち、差動部11では縦線Y1とY2との縦線間が「1」に対応する間隔に設定され、縦線Y2とY3との間隔はギヤ比ρ1に対応する間隔に設定される。また、自動変速部20では各第2、第3、第4遊星歯車装置26、28、30毎にそのサンギヤとキャリヤとの間が「1」に対応する間隔に設定され、キャリヤとリングギヤとの間がρに対応する間隔に設定される。
上記図3の共線図を用いて表現すれば、本実施例の変速機構10は、動力分配機構16(差動部11)において、第1遊星歯車装置24の第1回転要素RE1(第1キャリヤCA1)が入力軸14すなわちエンジン8に連結され、第2回転要素RE2が第1電動機M1に連結され、第3回転要素(第1リングギヤR1)RE3が伝達部材18および第2電動機M2に連結されて、入力軸14の回転を伝達部材18を介して自動変速部20へ伝達する(入力させる)ように構成されている。このとき、Y2とX2の交点を通る斜めの直線L0により第1サンギヤS1の回転速度と第1リングギヤR1の回転速度との関係が示される。
例えば、差動部11においては、第1回転要素RE1乃至第3回転要素RE3が相互に相対回転可能とされる差動状態とされており、直線L0と縦線Y3との交点で示される第1リングギヤR1の回転速度が車速Vに拘束されて略一定である場合には、エンジン回転速度Nを制御することによって直線L0と縦線Y2との交点で示される第1キャリヤCA1の回転速度が上昇或いは下降させられると、直線L0と縦線Y1との交点で示される第1サンギヤS1の回転速度すなわち第1電動機M1の回転速度が上昇或いは下降させられる。
また、差動部11の変速比γ0が「1」に固定されるように第1電動機M1の回転速度を制御することによって第1サンギヤS1の回転がエンジン回転速度Nと同じ回転とされると、直線L0は横線X2と一致させられ、エンジン回転速度Nと同じ回転で第1リングギヤR1の回転速度すなわち伝達部材18が回転させられる。或いは、差動部11の変速比γ0が「1」より小さい値例えば0.7程度に固定されるように第1電動機M1の回転速度を制御することによって第1サンギヤS1の回転が零とされると、エンジン回転速度Nよりも増速された回転で伝達部材回転速度N18が回転させられる。
また、自動変速部20において第4回転要素RE4は第2クラッチC2を介して伝達部材18に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介してケース12に選択的に連結され、第5回転要素RE5は第2ブレーキB2を介してケース12に選択的に連結され、第6回転要素RE6は第3ブレーキB3を介してケース12に選択的に連結され、第7回転要素RE7は出力軸22に連結され、第8回転要素RE8は第1クラッチC1を介して伝達部材18に選択的に連結されている。
自動変速部20では、差動部11において出力回転部材である伝達部材18(第3回転要素RE3)の回転が第1クラッチC1が係合されることで第8回転要素RE8に入力されると、図3に示すように、第1クラッチC1と第3ブレーキB3とが係合させられることにより、第8回転要素RE8の回転速度を示す縦線Y8と横線XGとの交点と第6回転要素RE6の回転速度を示す縦線Y6と横線X1との交点とを通る斜めの直線L1と、出力軸22と連結された第7回転要素RE7の回転速度を示す縦線Y7との交点で第1速(1st)の出力軸22の回転速度が示される。同様に、第1クラッチC1と第2ブレーキB2とが係合させられることにより決まる斜めの直線L2と出力軸22と連結された第7回転要素RE7の回転速度を示す縦線Y7との交点で第2速(2nd)の出力軸22の回転速度が示され、第1クラッチC1と第1ブレーキB1とが係合させられることにより決まる斜めの直線L3と出力軸22と連結された第7回転要素RE7の回転速度を示す縦線Y7との交点で第3速(3rd)の出力軸22の回転速度が示され、第1クラッチC1と第2クラッチC2とが係合させられることにより決まる水平な直線L4と出力軸22と連結された第7回転要素RE7の回転速度を示す縦線Y7との交点で第4速(4th)の出力軸22の回転速度が示される。
図4は、本実施例の変速機構10を制御するための電子制御装置80に入力される信号及びその電子制御装置80から出力される信号を例示している。この電子制御装置80は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことによりエンジン8、第1、第2電動機M1、M2に関するハイブリッド駆動制御、自動変速部20の変速制御等の駆動制御を実行するものである。
電子制御装置80には、図4に示すような各センサやスイッチなどから、エンジン水温TEMPを表す信号、シフトレバー52(図6参照)のシフトポジションPSHや「M」ポジションにおける操作回数等を表す信号、エンジン8の回転速度であるエンジン回転速度Nを表す信号、ギヤ比列設定値を表す信号、Mモード(手動変速走行モード)を指令する信号、エアコンの作動を表す信号、出力軸22の回転速度(以下、出力軸回転速度)NOUTに対応する車速Vを表す信号、自動変速部20の作動油温TOILを表す信号、サイドブレーキ操作を表す信号、フットブレーキ操作を表す信号、触媒温度を表す信号、運転者の出力要求量に対応するアクセルペダルの操作量であるアクセル開度Accを表す信号、カム角を表す信号、スノーモード設定を表す信号、車両の前後加速度Gを表す信号、オートクルーズ走行を表す信号、車両の重量(車重)を表す信号、各車輪の車輪速を表す信号、第1電動機M1の回転速度NM1(以下、第1電動機回転速度NM1という)を表す信号、第2電動機M2の回転速度NM2(以下、第2電動機回転速度NM2という)を表す信号、蓄電装置56(図7参照)の充電容量(充電状態)SOCを表す信号などが、それぞれ供給される。
また、上記電子制御装置80からは、エンジン出力を制御するエンジン出力制御装置58(図7参照)への制御信号例えばエンジン8の吸気管60に備えられた電子スロットル弁62のスロットル弁開度θTHを操作するスロットルアクチュエータ64への駆動信号や燃料噴射装置66による吸気管60或いはエンジン8の筒内への燃料供給量を制御する燃料供給量信号や点火装置68によるエンジン8の点火時期を指令する点火信号、過給圧を調整するための過給圧調整信号、電動エアコンを作動させるための電動エアコン駆動信号、電動機M1およびM2の作動を指令する指令信号、シフトインジケータを作動させるためのシフトポジション(操作位置)表示信号、ギヤ比を表示させるためのギヤ比表示信号、スノーモードであることを表示させるためのスノーモード表示信号、制動時の車輪のスリップを防止するABSアクチュエータを作動させるためのABS作動信号、Mモードが選択されていることを表示させるMモード表示信号、差動部11や自動変速部20の油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータを制御するために油圧制御回路70(図5、図7参照)に含まれる電磁弁(リニアソレノイドバルブ)を作動させるバルブ指令信号、この油圧制御回路70に設けられたレギュレータバルブ(調圧弁)によりライン油圧Pを調圧するための信号、そのライン油圧Pが調圧されるための元圧の油圧源である電動油圧ポンプを作動させるための駆動指令信号、電動ヒータを駆動するための信号、クルーズコントロール制御用コンピュータへの信号等が、それぞれ出力される。
図5は、油圧制御回路70のうちクラッチC1、C2、およびブレーキB1〜B3の各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)AC1、AC2、AB1、AB2、AB3の作動を制御するリニアソレノイドバルブSL1〜SL5に関する回路図である。
図5において、各油圧アクチュエータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3には、ライン油圧PLがそれぞれリニアソレノイドバルブSL1〜SL5により電子制御装置80からの指令信号に応じた係合圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3に調圧されてそれぞれ直接的に供給されるようになっている。このライン油圧PLは、図示しない電動オイルポンプやエンジン30により回転駆動される機械式オイルポンプから発生する油圧を元圧として例えばリリーフ型調圧弁(レギュレータバルブ)によって、アクセル開度或いはスロットル開度で表されるエンジン負荷等に応じた値に調圧されるようになっている。
リニアソレノイドバルブSL1〜SL5は、基本的には何れも同じ構成で、電子制御装置80により独立に励磁、非励磁され、各油圧アクチュエータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3の油圧が独立に調圧制御されてクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の係合圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3が制御される。そして、自動変速部20は、例えば図2の係合作動表に示すように予め定められた係合装置が係合されることによって各変速段が成立させられる。また、自動変速部20の変速制御においては、例えば変速に関与するクラッチCやブレーキBの解放と係合とが同時に制御される所謂クラッチツウクラッチ変速が実行される。
図6は複数種類のシフトポジションPSHを人為的操作により切り換える切換装置としてのシフト操作装置50の一例を示す図である。このシフト操作装置50は、例えば運転席の横に配設され、複数種類のシフトポジションPSHを選択するために操作されるシフトレバー52を備えている。
そのシフトレバー52は、変速機構10内つまり自動変速部20内の動力伝達経路が遮断されたニュートラル状態すなわち中立状態とし且つ自動変速部20の出力軸22をロックするための駐車ポジション「P(パーキング)」、後進走行のための後進走行ポジション「R(リバース)」、変速機構10内の動力伝達経路が遮断された中立状態とするための中立ポジション「N(ニュートラル)」、自動変速モードを成立させて差動部11の無段的な変速比幅と自動変速部20の第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段の範囲で自動変速制御される各ギヤ段とで得られる変速機構10の変速可能なトータル変速比γTの変化範囲内で自動変速制御を実行させる前進自動変速走行ポジション「D(ドライブ)」、または手動変速走行モード(手動モード)を成立させて自動変速部20における高速側の変速段を制限する所謂変速レンジを設定するための前進手動変速走行ポジション「M(マニュアル)」へ手動操作されるように設けられている。
上記シフトレバー52の各シフトポジションPSHへの手動操作に連動して図2の係合作動表に示す後進ギヤ段「R」、ニュートラル「N」、前進ギヤ段「D」における各変速段等が成立するように、例えば油圧制御回路70が電気的に切り換えられる。
上記「P」乃至「M」ポジションに示す各シフトポジションPSHにおいて、「P」ポジションおよび「N」ポジションは、車両を走行させないときに選択される非走行ポジションであって、例えば図2の係合作動表に示されるように第1クラッチC1および第2クラッチC2のいずれもが解放されるような自動変速部20内の動力伝達経路が遮断された車両を駆動不能とする第1クラッチC1および第2クラッチC2による動力伝達経路の動力伝達遮断状態へ切換えを選択するための非駆動ポジションである。また、「R」ポジション、「D」ポジションおよび「M」ポジションは、車両を走行させるときに選択される走行ポジションであって、例えば図2の係合作動表に示されるように第1クラッチC1および第2クラッチC2の少なくとも一方が係合されるような自動変速部20内の動力伝達経路が連結された車両を駆動可能とする第1クラッチC1および/または第2クラッチC2による動力伝達経路の動力伝達可能状態への切換えを選択するための駆動ポジションでもある。
具体的には、シフトレバー52が「P」ポジション或いは「N」ポジションから「R」ポジションへ手動操作されることで、第2クラッチC2が係合されて自動変速部20内の動力伝達経路が動力伝達遮断状態から動力伝達可能状態とされ、シフトレバー52が「N」ポジションから「D」ポジションへ手動操作されることで、少なくとも第1クラッチC1が係合されて自動変速部20内の動力伝達経路が動力伝達遮断状態から動力伝達可能状態とされる。また、シフトレバー52が「R」ポジションから「P」ポジション或いは「N」ポジションへ手動操作されることで、第2クラッチC2が解放されて自動変速部20内の動力伝達経路が動力伝達可能状態から動力伝達遮断状態とされ、シフトレバー52が「D」ポジションから「N」ポジションへ手動操作されることで、第1クラッチC1および第2クラッチC2が解放されて自動変速部20内の動力伝達経路が動力伝達可能状態から動力伝達遮断状態とされる。
図7は、電子制御装置80による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図7において、有段変速制御手段82は、図8に示すような車速Vと自動変速部20の出力トルクTOUTとを変数として予め記憶されたアップシフト線(実線)およびダウンシフト線(一点鎖線)を有する関係(変速線図、変速マップ)から実際の車速Vおよび自動変速部20の要求出力トルクTOUTで示される車両状態に基づいて、自動変速部20の変速を実行すべきか否かを判断しすなわち自動変速部20の変速すべき変速段を判断し、その判断した変速段が得られるように自動変速部20の自動変速制御を実行する。
このとき、有段変速制御手段82は、例えば図2に示す係合表に従って変速段が達成されるように、自動変速部20の変速に関与する油圧式摩擦係合装置を係合および/または解放させる指令(変速出力指令、油圧指令)を、すなわち自動変速部20の変速に関与する解放側係合装置を解放すると共に係合側係合装置を係合することによりクラッチツウクラッチ変速を実行させる指令を油圧制御回路70へ出力する。油圧制御回路70は、その指令に従って、例えば解放側係合装置を解放すると共に係合側係合装置を係合して自動変速部20の変速が実行されるように、油圧制御回路70内のリニアソレノイドバルブSLを作動させてその変速に関与する油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータを作動させる。
ハイブリッド制御手段84は、エンジン8を効率のよい作動域で作動させる一方で、エンジン8と第2電動機M2との駆動力の配分や第1電動機M1の発電による反力を最適になるように変化させて差動部11の電気的な無段変速機としての変速比γ0を制御する。例えば、そのときの走行車速Vにおいて、運転者の出力要求量としてのアクセル開度Accや車速Vから車両の目標(要求)出力を算出し、その車両の目標出力と充電要求値から必要なトータル目標出力を算出し、そのトータル目標出力が得られるように伝達損失、補機負荷、第2電動機M2のアシストトルク等を考慮して目標エンジン出力を算出し、その目標エンジン出力が得られるエンジン回転速度NとエンジントルクTとなるようにエンジン8を制御するとともに第1電動機M1の発電量を制御する。
例えば、ハイブリッド制御手段84は、その制御を動力性能や燃費向上などのために自動変速部20の変速段を考慮して実行する。このようなハイブリッド制御では、エンジン8を効率のよい作動域で作動させるために定まるエンジン回転速度Nと車速Vおよび自動変速部20の変速段で定まる伝達部材18の回転速度とを整合させるために、差動部11が電気的な無段変速機として機能させられる。すなわち、ハイブリッド制御手段84は、エンジン回転速度Nとエンジン8の出力トルク(エンジントルク)Tとで構成される二次元座標内において無段変速走行の時に運転性と燃費性とを両立するように予め実験的に求められて記憶された図9の破線に示すようなエンジン8の最適燃費率曲線(燃費マップ、関係)に沿ってエンジン8が作動させられるように、例えば目標出力(トータル目標出力、要求駆動力)を充足するために必要なエンジン出力を発生するためのエンジントルクTとエンジン回転速度Nとなるように、変速機構10のトータル変速比γTの目標値を定め、その目標値が得られるように自動変速部20の変速段を考慮して差動部11の変速比γ0を制御し、トータル変速比γTをその変速可能な変化範囲内で制御する。
このとき、ハイブリッド制御手段84は、第1電動機M1により発電された電気エネルギをインバータ54を通して蓄電装置56や第2電動機M2へ供給するので、エンジン8の動力の主要部は機械的に伝達部材18へ伝達されるが、エンジン8の動力の一部は第1電動機M1の発電のために消費されてそこで電気エネルギに変換され、インバータ54を通してその電気エネルギが第2電動機M2へ供給され、その第2電動機M2が駆動されて第2電動機M2から伝達部材18へ伝達される。この電気エネルギの発生から第2電動機M2で消費されるまでに関連する機器により、エンジン8の動力の一部を電気エネルギに変換し、その電気エネルギを機械的エネルギに変換するまでの電気パスが構成される。
また、ハイブリッド制御手段84は、車両の停止中又は走行中に拘わらず、差動部11の電気的CVT機能によって第1電動機回転速度NM1および/または第2電動機回転速度NM2を制御してエンジン回転速度Nを略一定に維持したり任意の回転速度に回転制御させられる。言い換えれば、ハイブリッド制御手段84は、エンジン回転速度Nを略一定に維持したり任意の回転速度に制御しつつ第1電動機回転速度NM1および/または第2電動機回転速度NM2を任意の回転速度に回転制御することができる。
例えば、図3の共線図からもわかるようにハイブリッド制御手段84は車両走行中にエンジン回転速度Nを引き上げる場合には、車速V(駆動輪34)に拘束される第2電動機回転速度NM2を略一定に維持しつつ第1電動機回転速度NM1の引き上げを実行する。また、ハイブリッド制御手段84は自動変速部20の変速中にエンジン回転速度Nを略一定に維持する場合には、エンジン回転速度Nを略一定に維持しつつ自動変速部20の変速に伴う第2電動機回転速度NM2の変化とは反対方向に第1電動機回転速度NM1を変化させる。
また、ハイブリッド制御手段84は、スロットル制御のためにスロットルアクチュエータ64により電子スロットル弁62を開閉制御させる他、燃料噴射制御のために燃料噴射装置66による燃料噴射量や噴射時期を制御させ、点火時期制御のためにイグナイタ等の点火装置68による点火時期を制御させる指令を単独で或いは組み合わせてエンジン出力制御装置58に出力して、必要なエンジン出力を発生するようにエンジン8の出力制御を実行するエンジン出力制御手段を機能的に備えている。
例えば、ハイブリッド制御手段84は、基本的には図示しない予め記憶された関係からアクセル開度Accに基づいてスロットルアクチュエータ60を駆動し、アクセル開度Accが増加するほどスロットル弁開度θTHを増加させるようにスロットル制御を実行する。また、このエンジン出力制御装置58は、ハイブリッド制御手段84による指令に従って、スロットル制御のためにスロットルアクチュエータ64により電子スロットル弁62を開閉制御する他、燃料噴射制御のために燃料噴射装置66による燃料噴射を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ等の点火装置68による点火時期を制御するなどしてエンジントルク制御を実行する。
また、ハイブリッド制御手段84は、エンジン8の停止又はアイドル状態に拘わらず、差動部11の電気的CVT機能(差動作用)によってモータ走行させることができる。例えば、ハイブリッド制御手段84は、一般的にエンジン効率が高トルク域に比較して悪いとされる比較的低出力トルクTOUT域すなわち低エンジントルクT域、或いは車速Vの比較的低車速域すなわち低負荷域において、モータ走行を実行する。また、ハイブリッド制御手段84は、このモータ走行時には、停止しているエンジン8の引き摺りを抑制して燃費を向上させるために、第1電動機回転速度NM1を負の回転速度で制御して例えば第1電動機M1を無負荷状態とすることにより空転させて、差動部11の電気的CVT機能(差動作用)により必要に応じてエンジン回転速度Nを零乃至略零に維持する。
また、ハイブリッド制御手段84は、エンジン走行領域であっても、上述した電気パスによる第1電動機M1からの電気エネルギおよび/または蓄電装置56からの電気エネルギを第2電動機M2へ供給し、その第2電動機M2を駆動して駆動輪34にトルクを付与することにより、エンジン8の動力を補助するための所謂トルクアシストが可能である。
また、ハイブリッド制御手段84は、第1電動機M1を無負荷状態として自由回転すなわち空転させることにより、差動部11がトルクの伝達を不能な状態すなわち差動部11内の動力伝達経路が遮断された状態と同等の状態であって、且つ差動部11からの出力が発生されない状態とすることが可能である。すなわち、ハイブリッド制御手段84は、第1電動機M1を無負荷状態とすることにより差動部11をその動力伝達経路が電気的に遮断される中立状態(ニュートラル状態)とすることが可能である。
前述したように、比較的低出力トルク域、或いは比較的低車速領域において、モータ走行を実行する。このモータ走行は、図8に示すように、太実線A(境界線A)で囲まれるモータ走行領域内で実行される。ここで、図8の変速線図において、アクセルペダル74(図7参照)を踏み込むことで、破線で示す矢印B方向に出力トルクを上げていくと、第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフト線とモータ走行領域からエンジン走行領域への境界線Aとが交差する点Cでは、ダウンシフト変速およびエンジン始動が同時に実行される。具体的には、第2速ギヤ段(第1クラッチC1および第2ブレーキB2の係合)から第1速ギヤ段(第1クラッチC1および第3ブレーキB3の係合)への変速においては、第2ブレーキB2が解放されると共に第3ブレーキB3が係合されるクラッチツウクラッチ変速が為されるとともに、エンジン8を第1電動機M1によって点火可能な回転速度まで引き上げて点火装置68などによりエンジン8を始動させる。なお、本実施例の第2ブレーキB2が本発明の解放側の係合装置に対応しており、第3ブレーキB3が本発明の係合側の係合装置に対応している。
また、エンジン始動前では、車両は第2電動機M2のモータトルクによって走行するが、エンジン8が完爆されると、自動変速機20に入力される駆動トルクが急激に大きくなる。これより、変速中においても、係合および解放される係合装置(本実施例では第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)の係合圧もそれに応じて高くする必要がある。ところが、クラッチツウクラッチ変速などの通常の変速制御において、係合装置の係合圧はエンジントルク、入出力軸回転速度などの情報に基づいて制御されるため、エンジン8の完爆に対して係合圧が間に合わず、係合装置に過剰な滑りが生じるに伴い、エンジン8が吹き上がる可能性がある。そこで、本実施例では、後述するエンジン始動時係合圧制御手段86および係合圧切換判定手段88によって係合装置の係合圧を制御し、エンジン8の吹き上がりを抑制する。
アクセル開度検出手段90は、アクセル開度センサ72により検出されたアクセルペダル74の操作量であるアクセル開度Accを表すアクセル開度信号を検出する。また、エンジン出力検出手段92はエンジン8側からのエンジン回転速度N、スロットル開度θTH、エンジン吸入空気量などの情報を基にエンジン8のエンジントルクを検出する。
エンジン始動時係合圧制御手段86は、エンジン8の始動を伴うクラッチツウクラッチ変速などの変速制御において、エンジン8の始動状況に応じて自動変速部20の係合装置の係合圧を制御する。具体的には、エンジン8の完爆などによる急激なトルク上昇に対して、自動変速部20の係合装置にエンジン8の吹き上げを抑制する程度の係合圧が出力されるように制御する。さらに具体的には、係合圧切換判定手段88によって、エンジン8の始動を伴うクラッチツウクラッチ変速であるか否かを判定し、エンジン8の始動を伴うクラッチツウクラッチ変速と判定されると、解放側および係合側の係合装置の係合圧制御手段を通常のクラッチツウクラッチ変速制御から切換えて、それらの係合装置にはエンジン8の吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧、すなわちエンジン8の完爆により伝達部材18の回転上昇を抑制できるように所定の滑りを生じさせつつある程度の伝達トルク容量を持つことができる圧力値で待機させる。なお、通常のクラッチツウクラッチ変速制御では、エンジン出力検出手段92によって検出されるエンジントルク、自動変速機20に入力される入力回転部材である伝達部材18の回転速度N18、自動変速部20の出力軸22などの各種情報を基に係合および解放される係合装置の係合圧を好適に制御する。
具体的には、第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフトクラッチツウクラッチ変速においてエンジン8の始動を伴うと判定されると、解放側の係合装置である第2ブレーキB2のアクチュエータAB2および係合側の係合装置である第3ブレーキB3のアクチュエータAB3には、それぞれ予め実験的に設定された一定或いは略一定の待機圧PB2a、PB3a(図11参照)が供給される。この待機圧PB2aおよびPB3aは、エンジン8の完爆による自動変速機20へ入力される駆動トルクの急激な増加に対しても第2ブレーキB2および第3ブレーキB3において過剰な滑りが生じない、すなわちエンジン8の吹き上がりが生じない程度の圧力に設定されている。なお、この待機圧PB2a、PB3aは差動部11の伝達部材18から出力される駆動トルクに基づく係合圧とは相違しており、予め実験などによって好適な値に設定されている。また、この待機圧PB2aおよびPB3aの開始時間は、例えば係合圧切換判定手段88による判定時を基準としてタイマ制御等によって制御される。そして、エンジン8の完爆、すなわちエンジントルクの増加が検出されると、通常のクラッチツウクラッチ変速によるダウンシフトに切り換えられる。
図10は、電子制御装置80の制御作動の要部すなわちエンジン8の始動を伴うクラッチツウクラッチ変速においてエンジン8の吹き上がりを抑制する変速制御を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。
先ず、係合圧切換判定手段88に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、パワーオンダウンシフト判定か否かを判定する。パワーオンダウンシフト判定は、例えばアクセル開度Accによってアクセルペダル74が踏み込まれているすなわちパワーオン状態か否かを判定するとともに、図8に示す第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフト線図を横切ったか否かを判定する。S1が否定されると、S6において自動変速部20の他の変速制御やロックアップ制御等のその他の制御が実施され本ルーチンが終了させられる。
S1が肯定されると、係合圧切換判定手段88に対応するS2において、エンジン8の始動要求が為されたか否かが判定される。具体的には、例えば図8に示すモータ走行状態からエンジン走行状態に切り換えられる太実線A(境界線A)を横切った、或いは蓄電装置56の充電容量SOCが所定の値を下回ったか否かが判定される。S2が否定されると、S5において、例えば図8に示す自動変速マップから実際の車速Vおよび自動変速部20の要求出力トルクTOUTで示される車両状態に基づいて自動変速部20の変速すべきギヤ段が判断され、その判断された変速すべきギヤ段が得られるように自動変速部20の自動変速制御が実行される。
S2が肯定されると、エンジン始動時係合圧制御手段86に対応するS3において、エンジン8の完爆前に、第2ブレーキB2のアクチュエータAB2および第3ブレーキB3のアクチュエータAB3にエンジン8の吹き上げを抑制できる程度の待機圧を供給して待機させる。これにより、自動変速機20の伝達可能なトルク容量が大きくなり、エンジン8の完爆によるトルクの急激な上昇に対しても係合装置(第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)での過剰な滑りが抑制され、エンジン8の吹き上げが抑制される。S4では、エンジン8の完爆後において、クラッチツウクラッチなどの通常の変速制御に切り換えられ、変速制御が実施された後、本ルーチンが終了させられる。
図11は、図10に示す制御作動を示すタイムチャートである。T1時点において、パワーオンダウンシフトおよびエンジン8の始動が要求されると、T1時点乃至T2時点の間では、第1電動機M1によってエンジン8の回転速度Nがエンジン8の点火可能回転速度まで引き上げられる。このとき、解放側の係合装置である第2ブレーキB2のアクチュエータAB2の係合圧が減圧されるが、例えばT1時点を基準としてタイマ制御により減圧が一時的に停止され、待機圧PB2aで待機される。また、係合側の係合装置である第3ブレーキB3のアクチュエータAB3の係合圧も同様に、T1時点を基準として例えばタイマ制御によって予め増圧され、待機圧PB3aで待機される。T2時点において、エンジン8が完爆されると、自動変速機20に伝達される入力トルクが急激に上昇する。また、このT2時点においては、第2ブレーキB2のアクチュエータAB2および第3ブレーキB3のアクチュエータAB3の係合圧が予め定圧待機圧PB2a、PB3aで保持されており、T2時点でのエンジン8の完爆による入力トルクの急激な上昇に対して、エンジン8の吹き上がり、すなわちエンジン回転速度Nの急激な上昇が抑制されている。そしてT2時点乃至T3時点において、例えばタイマ制御或いはエンジントルクの上昇の検出により、通常の変速制御(本実施例ではクラッチツウクラッチ変速制御)に切り換えられる。T3時点においては、エンジン走行状態に切り換えるため、第2電動機M2の出力トルクを減少させるに伴い、入力トルクが減少される。そして、変速制御が終了するT4時点において、第2電動機M2の出力を零とすることで入力トルクの減少が停止される。なお、第2電動機M2の出力トルクは必ずしも零にするものではなく、モータアシストを要する領域ならそのままモータアシスト量に応じたトルクを出力し続けてもよい。
上述のように、本実施例によれば、自動変速部20の変速中にエンジン8を始動させる際は、エンジン8の始動状況に応じて自動変速部20の係合装置の係合圧を適切に制御することで、例えばエンジン8の完爆等による急激なトルク上昇に対しても、自動変速部20においてそのトルク上昇に対処可能となるように係合装置の係合圧を制御することができる。これにより、エンジン始動の際の急激なトルク上昇においても、自動変速部20の係合装置において過剰な滑りが発生せず、自動変速部20のトルク容量不足によるエンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
また、前述の実施例によれば、エンジン8の完爆までは変速の際に解放される側の係合装置である第2ブレーキB2をエンジン8の吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることで、エンジン始動時において完爆などにより急激にトルク上昇が発生しても、自動変速部20の第2ブレーキB2において過剰な滑りが発生せず、エンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
また、前述の実施例によれば、エンジン8の完爆までは変速の際に係合される側の係合装置である第3ブレーキB3をエンジン8の吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることで、エンジン始動時において完爆などにより急激にトルク上昇が発生しても、自動変速部20の第3ブレーキB3において過剰な滑りが発生せず、エンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
また、前述の実施例によれば、待機圧は差動機構の伝達部材18から出力される駆動トルクに基づく係合圧とは相違する予め設定された一定の圧力であるため、例えばエンジン8の完爆直後のトルクの急上昇に対しても、予め設定されている圧力が係合装置(第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)の待機圧として供給されており、自動変速部20はそのトルク上昇に対処可能なトルク容量を備えているので、自動変速部20のトルク容量不足によるエンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
また、前述の実施例によれば、エンジン完爆後には、通常の変速制御に切り換えることで、クラッチツウクラッチ等の通常の変速制御が可能となり、スムーズな変速が可能となる。
また、前述の実施例によれば、差動部11と自動変速部20とで無段変速機が構成され、滑らかに駆動トルクを変化させることができる。なお、差動部11は、変速比を連続的に変化させて電気的な無段変速機として作動させる他に、変速比を段階的に変化させて有段変速機として作動させることもできる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の定圧待機圧は、アクセル開度Accに基づく目標トルクに応じた係合圧が供給される。具体的には、第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフト変速において、エンジン8の始動を伴うと判定されると、第2ブレーキB2のアクチュエータAB2および第3ブレーキB3のアクチュエータAB3には、アクセル開度Accに基づく目標トルクに応じた待機圧PB2b、PB3bが供給される。なお、他の変速機構10等の構成は前述の実施例と同様であるため、その説明を省略する。
図7のブロック線図に示すアクセル開度検出手段90によって検出されたアクセル開度Accに応じて待機圧PB2b、PB3bが供給される場合、運転者の要求トルクに対して速やかに待機圧を供給することが可能となる。すなわち、エンジン8の完爆時には、第2ブレーキB2のアクチュエータAB2および第3ブレーキB3のアクチュエータAB3には予めアクセル開度Accに基づく待機圧が供給されているため、第2ブレーキB2および第3ブレーキB3において過剰な滑りが発生せず、エンジン8の吹き上がりが抑制される。また、待機圧の圧力値は、アクセル開度Accに基づくため、自動変速部20に入力される入力トルクと自動変速部20が許容可能なトルク容量とを略等しくすることができ、油圧の効率的な供給が可能となる。
上述のように、本実施例によれば、前述の実施例と同様の効果得られ、さらに、所定の待機圧は、アクセル開度Accに基づく目標トルクに応じた圧力であるため、運転者の要求トルクに対して速やかに自動変速部20の係合圧が制御される。これにより、エンジンの完爆時においても、係合装置(第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)には、自動変速部20がその完爆によるトルク上昇に対して許容可能なトルク容量を有するように待機圧が供給されているため、係合装置(第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)において過剰な滑りが発生せず、エンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、エンジン8の完爆時において、解放側および係合側の両方の係合装置(第2ブレーキB2、第3ブレーキB3)の両方のアクチュエータAB2、AB3に待機圧が予め供給されていたが、必ずしも両方に供給する必要はなく、解放側の係合装置(第2ブレーキB2)および係合側の係合装置(第3ブレーキB3)のいずれか一方に待機圧を供給することでもエンジン8の吹き上がりを抑制することができる。
また、前述の実施例では、エンジン8の始動を伴うクラッチツウクラッチ変速制御について説明したが、特にクラッチツウクラッチ変速制御に限定されず、例えば係合のみ或いは解放のみを要する変速など、他の態様の変速制御であっても本発明を適用することができる。
また、前述の実施例では、解放側の係合装置として第2ブレーキB2が、係合側の係合装置として第3ブレーキB3が適用されているが、この係合側および解放側の係合装置は常にそれらが選択されるわけではなく、自動変速部20の構造によっては、他のクラッチおよびブレーキが適用される。同様に前述の実施例では、ダウンシフトは第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフトであったが、必ずしも第2速ギヤ段から第1速ギヤ段へのダウンシフトに限定されず、変速マップのモータ走行領域が更に広い場合には、例えば第3速ギヤ段から第2速ギヤ段へのダウンシフトにおいて本発明が適用されるなど、他の態様が適用され得る。
また、前述の実施例では、第2電動機M2は、伝達部材18に直接連結されているが、第2電動機M2の連結位置はそれに限定されず、差動部11から駆動輪34の間の動力伝達経路に直接的或いは変速機等を介して間接的に連結されていてもよい。なお、差動部11から駆動輪34への間の動力伝達経路において、駆動輪34は前輪および後輪のどちらであっても構わない。
また、前述の実施例では、差動部11はそのギヤ比γ0が最小値γ0minから最大値γ0maxまで連続的に変化させられる電気的な無段変速機として機能するものであったが、たとえば差動部11の変速比γ0を連続的ではなく差動作用を利用して敢えて段階的に変化させるものであっても本発明は適用することができる。
また、前述の実施例において、差動部11は、動力分配機構16に設けられて差動作用を制限することにより少なくとも前進2段の有段変速機としても作動させられる差動制限装置を備えたものであってもよい。
また、前述の実施例の動力分配機構16では、第1キャリヤCA1がエンジン8に連結され、第1サンギヤS1が第1電動機M1に連結され、第1リングギヤR1が伝達部材18に連結されていたが、それらの連結関係は、必ずしもそれに限定されるものではなく、エンジン8、第1電動機M1、伝達部材18は、第1遊星歯車装置24の3要素CA1、S1、R1のうちのいずれと連結されていても差し支えない。
また、前述の実施例では、エンジン8は入力軸14と直結されていたが、たとえばギヤ、ベルト等を介して作動的に連結されておればよく、共通の軸心上に配置される必要もない。
また、前述の実施例では、第1電動機M1および第2電動機M2は、入力軸14に同心に配置されて第1電動機M1は第1サンギヤS1に連結され第2電動機M2は伝達部材18に連結されていたが、必ずしもそのように配置される必要はなく、たとえばギヤ、ベルト、減速機等を介して作動的に第1電動機M1は第1サンギヤS1に連結され、第2電動機M2は伝達部材18に連結されていてもよい。
また、前述の実施例では、自動変速部20は伝達部材18を介して差動部11と直列に連結されていたが、入力軸14と平行にカウンタ軸が設けられてそのカウンタ軸上に同心に自動変速部20が配列されていてもよい。この場合には、差動部11と自動変速部20とは、たとえば伝達部材18としてカウンタギヤ対、スプロケットおよびチェーンで構成される1組の伝達部材などを介して動力伝達可能に連結される。
また、前述の実施例の差動機構としてお動力分配機構16は、たとえばエンジンによって回転駆動されるピニオンと、そのピニオンに噛み合う一対のかさ歯車が第1電動機M1および伝達部材18(第2電動機M2)に作動的に連結された差動歯車装置であってもよい。
また、前述の実施例の動力分配機構16は、1組の遊星歯車装置から構成されていたが2以上の遊星歯車装置から構成されて、非差動状態(定変速状態)では3段以上の変速機として機能するものであってもよい。また、その遊星歯車装置はシングルピニオン型に限られたものではなくダブルピニオン型の遊星歯車装置であってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例であるハイブリッド車両の駆動装置の構成を説明する骨子図である。 図1の駆動装置の変速作動に用いられる油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせを説明する作動図表である。 図1の駆動装置における各ギヤ段の相対回転速度を説明する共線図である。 図1の駆動装置に設けられた電子制御装置の入出力信号を説明する図である。 油圧制御装置のうちクラッチCおよびブレーキBの各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブに関する回路図である。 シフトレバーを備えた複数種類のシフトポジションを選択するために操作されるシフト操作装置の一例である。 図4の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 駆動装置の変速制御において用いられる変速マップの一例と、エンジン走行とモータ走行とを切り換える駆動力源切換制御において用いられる駆動力源マップの一例を示す図であって、それぞれの関係を示す図でもある。 破線はエンジンの最適燃費率曲線であって燃費マップの一例である。 図4の電子制御装置の制御作動すなわちエンジンの始動を伴う変速の制御作動を説明するフローチャートである。 図10のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートである。
符号の説明
8:エンジン 10:変速機構(車両用駆動装置) 11:差動部(電気式差動部) 14:入力軸 18:伝達部材(出力軸) 20:自動変速部(変速部) 34:駆動輪 86:エンジン始動時係合圧制御手段 M1:第1電動機(電動機) M2:第2電動機(電動機) B2:第2ブレーキ(解放側の係合装置) B3:第3ブレーキ(係合側の係合装置)

Claims (8)

  1. エンジンと、差動機構の回転要素に動力伝達可能に連結された電動機の運転状態が制御されることにより前記エンジンに連結された入力軸の回転速度と出力軸の回転速度の差動状態が制御される電気式差動部と、該電気式差動部から駆動輪への動力伝達経路の一部を構成する変速部とを、備えた車両用駆動装置の制御装置であって、
    前記変速部の変速中に前記エンジンを始動させる際は、前記エンジンの始動状況に応じて前記変速部内に備えられている係合装置の係合圧を制御するエンジン始動時係合圧制御手段を備えることを特徴とする車両用駆動装置の制御装置。
  2. 前記エンジン始動時係合圧制御手段は、前記エンジンの完爆までは変速の際に解放される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることを特徴とする請求項1の車両用駆動装置の制御装置。
  3. 前記エンジン始動時係合圧制御手段は、前記エンジンの完爆までは変速の際に係合される側の前記係合装置をエンジンの吹き上げを抑制できる程度の所定の待機圧で待機させることを特徴とする請求項1または2の車両用駆動装置の制御装置。
  4. 前記所定の待機圧は、前記差動機構の出力軸から出力される駆動トルクに基づく係合圧とは相違する予め設定された一定の圧力であることを特徴とする請求項2または3の車両用駆動装置の制御装置。
  5. 前記所定の待機圧は、アクセル開度に基づく目標トルクに応じた圧力であることを特徴とする請求項2または3の車両用駆動装置の制御装置。
  6. 前記エンジン始動時係合圧制御手段は、エンジン完爆後には、通常の変速制御に切り換えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの車両用駆動装置の制御装置。
  7. 前記電気式差動部は、前記電動機の運転状態が制御されることにより、無段変速機構として作動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの車両用駆動装置の制御装置。
  8. 前記変速部は、有段式の自動変速機であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの車両用駆動装置の制御装置。
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