JP2008201185A - 自動車運搬船の船首構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車運搬船の船首垂線よりも船首側の満載喫水線の上方には船首船底部から浮力体が垂設され、該浮力体は船体に一体化されてその両舷方向の断面は緩やかなV字を描くように形成され、船舷側から見た該浮力体の下面の線は該船首垂線と該満載喫水線との交点の上方略1%Lppを起点とし該満載喫水線との仰角が略35°の斜め上方向に向けた略直線であって、船首先端部が形成する略垂直な船首先端線と結ばれる構成とした。
【選択図】図1
Description
この装置の概要を図8に基づいて説明する。なお、図8は、特開2004−136780号公報に開示の船体運動低減装置を備えた2つの実施例に係る船首部の側面図である。
船首部101において、満載喫水線102よりも上方の船体外板面101aに、船首端から左右両舷側部に沿いながら後方へゆくにしたがい低下するように傾斜した帯状突起部103が、相互に間隔をあけて設けられていて、各帯状突起部103の船体外板面101aからの突出高さは、後方へゆくにしたがい減少するように設定されている。その結果、波浪中を航行する際に帯状突起部103の海水との相互作用でもたらされる造波減衰力の増大により、船体運動の低減効果が得られるようになる、というものである。
なお、浮力体とは、当該浮力体が水中に没したときに、船体に上向きの復原力が働く概ね内部が空洞の船舶の付属物をいう。
また、本願請求項2に係る自動車運搬船の船首構造は、請求項1に記載の自動車運搬船の船首構造であり、船舷側から見た前記浮力体の下面の線は、前記船首垂線と前記満載喫水線との交点の上方略1%Lppを起点とし該満載喫水線との仰角が略35°の斜め上方向に向けた略直線であって、該船首垂線から2%Lpp〜2.5%Lpp突き出した前記船首先端部が形成する略垂直な船首先端線と係船甲板よりも下方で結ばれる、ことを特徴としている。
(1)船首船底部に浮力体を垂設することにより、満載喫水線の船首部の容積が増加する。このため、波浪の波長(λ)が船舶の垂線間長(Lpp)の1.2〜1.4倍(λ/L=1.2〜1.4、L:Lpp)となる同調点の近傍で、船体に比較的大きなピッチング運動が発生するときには、船首没水時に増加させた船首部の容積に相応する復原モーメントが作用することになる。そして、この復原モーメントは運動を抑制する方向に作用するため、結果として、ピッチング運動が小さくなり、さらにピッチング運動に起因する抵抗増加も低減される。なお、同調点は船速と関係していて、船速が遅くなるとλ/Lは1.0に近づき、船速が速くなるとλ/Lは大きくなる。
(2)水槽実験の結果、満載喫水線上の船首端部のみの船体形状変化により、平穏時の性能に影響を与えることなく、波浪時のピッチング運動を10〜20%低減することができるとともに、ピッチング運動が低減されることにより、このピッチング運動に起因する波浪中の抵抗増加もまた、同程度低減されることが判明した。
なお、水槽実験については、後述する。
なお、従来例の自動車運搬船について、図7および図8で説明した要素と同一の要素については、図1ないし図3においても同一の符号を付している。
船舶の進行方向に対する船体運動には、図2(a)に示すヒーブ運動と、図2(b)に示すピッチング運動とがある。ヒーブ運動は船舶全体が略水平を保持しながら、上下に揺れる船体運動であり、ピッチング運動は縦方向に揺れる船体運動である。このヒーブ運動およびピッチング運動は、波浪の波長(λ)と船舶の垂線間長(Lpp)との相関関係で決まり、波浪の波長(λ)と船舶の垂線間長(Lpp)との同調点(λ/L≒1.4)では、波浪25とヒーブ運動の位相差は0deg.となり、ピッチング運動の位相差は−180deg.〜−90deg.となる。また、同調点では、ヒーブ運動およびピッチング運動とも運動振幅は最大となる。
船首部10が波頂部252に没すると、浮力体11の大部分もまた波頂部252に没する(以下「ステップ3」という。)。ここで、自動車運搬船1と自動車運搬船2とを比較すると、図3において斜線を施した部分が自動車運搬船1にはあって自動車運搬船2にはない部分ということになる。このため、自動車運搬船1では、自動車運搬船2では存在しなかった図3における斜線を施した部分による浮力が上向きの力Fとなって作用し、重心Gには左回りのモーメントMLが働く(以下「ステップ4」という。)。この左回りのモーメントMLを復原モーメントMLということにする。
当該実験では、実施例に係る船首構造を備える自動車運搬船の模型(以下、水槽実験においても「自動車運搬船1」という。)と従来例に係る船首形状の自動車運搬船の模型(以下、水槽実験においても「自動車運搬船2」という。)とを比較しながら、ヒーブ運動の振幅およびピッチング運動の振幅を測定するとともに、波浪中における船体の受ける抵抗についても測定した。
図5(a)は自動車運搬船2の船体運動水槽試験結果を示す図であって、左図はヒーブ運動の水槽試験結果であり、右図はピッチング運動の水槽試験結果である。そして、左図の上段は縦軸をξ3/A(ξ3:ヒーブ運動振幅、A:入射波の波振幅)とし、横軸をλ/L(λ:波長、L:Lpp(垂線間長))としていて、左図の下段はヒーブ運動の位相差を示している。また、右図の上段は縦軸をξ5/k0A(ξ5:ピッチング運動振幅、k0:入射波の波数、A:入射波の波振幅)とし、横軸をλ/Lとしていて、右図の下段はピッチング運動の位相差を示している。
一方、図5(b)は自動車運搬船1の船体運動水槽試験結果を示す図であって、左図はヒーブ運動の水槽試験結果であり、右図はピッチング運動の水槽試験結果である。そして、左図の上段は縦軸をξ3/Aとし、横軸をλ/Lとしていて、左図の下段はヒーブ運動の位相差を示している。また、右図の上段は縦軸をξ5/k0Aとし、横軸をλ/Lとしていて、右図の下段はピッチング運動の位相差を示している。
この実験結果から、波浪時における自動車運搬船1のピッチング運動は、自動車運搬船2のピッチング運動を10〜20%低減していることになる。
図6(a)は自動車運搬船2の波浪中における抵抗増加水槽試験結果を示す図であって、縦軸をRAW/ρgζ2(B2/L)(RAW:波浪中抵抗増加量、ρ:密度、g:重力加速度、ζ:入射波の波振幅、B:船腹、L:Lpp)とし、横軸をλ/Lとしている。また、図6(b)は自動車運搬船1の波浪中における抵抗増加水槽試験結果を示す図であって、縦軸をRAW/ρgζ2(B2/L)とし、横軸をλ/Lとしている。
10 船首部
11 浮力体
15 実施例に係る船首船底
19 実施例に係る船首先端部
21 係船甲板
23 球状船首
Claims (2)
- 満載喫水線下に球状船首を有する自動車運搬船の船首垂線よりも船首側の該満載喫水線の上方には船首船底部から浮力体が垂設され、
該浮力体は船体に一体化されてその両舷方向の断面は緩やかなV字を描くように形成され、
船舷側から見た該浮力体の下面の線は該船首垂線と該満載喫水線との略交点を起点とする斜め上方向に向けた略直線であって、船首先端部が形成する略垂直な船首先端線と係船甲板よりも下方で結ばれる、ことを特徴とする自動車運搬船の船首構造。 - 船舷側から見た前記浮力体の下面の線は、前記船首垂線と前記満載喫水線との交点の上方略1%Lppを起点とし該満載喫水線との仰角が略35°の斜め上方向に向けた略直線であって、該船首垂線から2%Lpp〜2.5%Lpp突き出した前記船首先端部が形成する略垂直な船首先端線と係船甲板よりも下方で結ばれる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車運搬船の船首構造。
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