JP2008199921A - チューインガム - Google Patents

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Yasuhiro Matsumoto
安広 松本
Takayoshi Machida
貴義 町田
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Abstract

【課題】咀嚼の程度に応じて色が変化するチューインガムを提供する。
【解決手段】センターガムを糖衣層で被覆したチューインガムにおいて、糖衣部がアントシアニン系色素およびアカビート色素からなる群から選ばれるいずれかの色素を有し、センターガム部にウコン色素、スピルリナ色素、およびベニバナ黄色素からなる少なくとも1種の色素を有し、咀嚼の程度に応じて色が変化する、チューインガム。
【選択図】なし

Description

本発明は、チューインガムに関し、詳しくは、咀嚼中に色が変化し、咀嚼力が判定可能なチューインガムに関する。
一般に咀嚼とは、われわれが食物を摂取してこれを粉砕し、唾液と混ぜ合わせ、柔らかく擦りつぶす生理的作用をいい、咀嚼力とは、咀嚼時間、咀嚼回数、唾液量などの複数の因子の総合的な結果である。
近年、食品嗜好の変化や加工食品の普及など食環境の急速な変化に伴い、現代人の咀嚼力の低下が懸念される一方で、咀嚼の重要性はますます増してきており、全身の健康とりわけ脳機能の発達との依存性や、肥満との関係も強調され始めている。
従って、咀嚼機能の向上や改善に向けて、まず、個人の咀嚼力を評価することが重要であり、咀嚼中の客観的でかつ簡易な判定方法が求められている。
従来、咀嚼することによってその色が変わる、咀嚼力判定用のチューインガムとして、酸成分を配合したチューインガムが知られている。このチューインガムは、酸成分とpHにより色が変わる色素が配合され、咀嚼に応じて酸成分がチューインガムから口中に放出され、酸性から中性に変化するに従って、色が変化する。
しかしながら、クエン酸などの酸成分を配合すると口腔内のpHが低下するため、歯牙への悪影響が心配されるうえ、酸味を呈するためチューインガムの味が制約されるという問題があった。
また、これらのチューインガムに使用されている色素は主に合成色素であった。
従って、天然色素のみを使用して、かつ、酸成分を含まない、色変わり咀嚼判定用チューインガムは存在しなかった。
従来、咀嚼により変色するチューインガムとしては例えば、特許文献1(特開2000−83593号公報)は、赤色色素としてアントシアニン系色素の一種であるムラサキイモ色素および又は赤キャベツ色素を使用し、青色色素としてスピルリナ色素を使用する色変わりチューインガムに関する。特許文献1の発明は、チューインガムへの染着性が低い、ムラサキイモ色素や赤キャベツ色素などのアントシアニン系色素をはじめとする赤色色素と、スピルリナ青色素をはじめとするチューインガムへの染着性が高い色素との組み合わせにより、染着性の低い赤色から、咀嚼中に徐々に染着性の高い青色に変化し、最終的には染着性の高い色素のみの色調になる点で咀嚼により変色が起こる効果がある。しかし、特許文献1の発明は、ムラサキイモ色素や赤キャベツ色素などのアントシアニン系色素を使用するにはチューインガムベースにクエン酸などの酸成分を添加しなければならず、歯牙への悪影響や、味の制約の問題があった。
また、特許文献2(特許番号2849095号公報)は、油溶性色素をガムベース材料に混入して、着色ガムベース材料を作り、別に砂糖、ブドウ糖、水飴、香料等で味付け材料を製造する際に前記油溶性色素と異なる色の水溶性色素を混入して、着色味付け材料を作り、これらの着色ガムベース材料と、着色味付け材料とを所定の割合で混合して製造する変色チューインガムの方法に関する。しかし、特許文献2の方法で作製したチューインガムは、銅クロロフィル、ベータカロチンなどの合成色素が使用されている。特許文献2の方法で、アントシアニン系色素、アカビート色素などの天然水溶性色素を使用した場合には、保存中に徐々に色素の退色が進行するため、咀嚼による変色推移を長期間一定に保つことが出来ず、本発明の目的とする咀嚼判定ガムとして使用することが出来ない。さらにガムベースに色素を混合する必要があり、製造上かなり煩雑となる点においても問題があった。
特開2000−83593号公報 特許2849095号公報
本発明は、酸成分を使用する必要がなく、色素の保存安定性が高く、かつ、咀嚼力を判定可能なチューインガムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のチューインガムを提供するものである。
1. センターガムを糖衣層で被覆したチューインガムにおいて、糖衣部がアントシアニン系色素およびアカビート色素からなる群から選ばれるいずれかの色素を有し、センターガム部にウコン色素、スピルリナ色素、およびベニバナ黄色素からなる少なくとも1種の色素を有し、咀嚼の程度に応じて色が変化する、チューインガム。
2. 酸成分フリーの項1に記載のチューインガム。
3. 糖衣層の色素がムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、ブドウ果汁色素、エルダーベリー色素およびアカビート色素からなる群から選ばれるいずれかの色素を有し、センターガムの色素がウコン色素を有する、項1または2に記載のチューインガム。
本発明によれば、一定時間チューインガムをかむことで、咀嚼力を容易に判定することができるチューインガムを提供することができる。本発明のチューインガムは、酸成分を使用することなしに咀嚼の程度に応じて色が変わるため、歯牙への悪影響がない。
また、色素のチューインガム中における保存安定性が高く、保存中の退色がほとんどない。そのため、咀嚼の程度に応じた色の変化が明瞭にあらわれ、咀嚼力を正確に判定することができる。
本発明のチューインガムは、センターガムを糖衣層で被覆した構造を有し、センターガムと糖衣層の両方に色素が配合されている。特に、糖衣層に配合される色素が染着性の低い色素であり、センターガムに配合される色素が染着性の高い色素の組み合わせの場合、咀嚼の初期段階には、糖衣層の色素の影響が大きく、染着性の低い色素の色、または、染着性の低い色素と染着性の高い色素が混じり合った色を呈するが、咀嚼するに従い、センターガム中の染着性が高い色素の影響を大きく受けるようになり、色調が変化する。ここで、センターガムに色素を加えない場合、または、糖衣層とセンターガムに同じ色調の色素を添加した場合には、糖衣層に添加した染着性の低い色素が徐々に溶出するのみであることから、チューインガムの色の変化が不明瞭になり、本発明のチューインガムのような咀嚼力判定ガムとしての機能が損なわれる。
本発明のチューインガムは、天然色素を使用する。糖衣層に配合される染着性の低い色素としては、アントシアニン系色素とアカビート色素が挙げられ、センターガムに配合される染着性の高い色素としては、ウコン色素、スピルリナ色素、ベニバナ黄色素が挙げられる。
好ましい色素の組み合わせは、糖衣層の色素がアントシアニン系色素ないしアカビート色素でありセンターガムに配合される色素がウコン色素である組み合わせ、さらに好ましくは糖衣層の色素がアントシアニン系色素でありセンターガムの色素がウコン色素である組み合わせである。最も好ましい組み合わせは、糖衣層の色素がムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、ブドウ果汁色素およびエルダーベリー色素からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、センターガムの色素がウコン色素である。
本発明では、染着性の高い色素と低い色素をセンターガムと糖衣層に分けて配合しているが、これらをセンターガムのみ或いは糖衣層のみに組み合わせて配合した場合、本発明のチューインガムのような咀嚼力判定ガムとしての機能は損なわれ、咀嚼力の明確な判定ができなくなる。また、色素の種類を入れ替えて、糖衣層に染着性の高い色素を配合し、センターガムに染着性の低い色素を配合した組み合わせの場合は、保存中にセンターガムに添加した色素が退色してしまうため、咀嚼力判定ガムとしての機能は損なわれる。
本発明で糖衣層に配合されるアントシアニン系色素とアカビート色素(特にアントシアニン系色素)は、いずれもセンターガム中では不安定であり、保存中に色素が退色し、咀嚼力の判定を困難にするが、糖衣層に配合されることにより保存安定性が劇的に向上することが本発明者により見出された。
センターガムに配合される色素の量は、センターガムの総量を100重量部として0.010〜10重量部程度、好ましくは0.050〜1.0重量部程度、より好ましくは0.10〜0.30重量部程度が挙げられる。
糖衣層に配合される色素の量は、糖衣層の総量を100重量部として0.10〜10重量部程度、好ましくは0.50〜8.0重量部程度、より好ましくは1.0〜6.0重量部程度が挙げられる。
センターガムまたは糖衣層の色素の配合量が少なすぎる(センターガムに配合される色素の量が、センターガム100重量部に対して0.010重量部未満、または、糖衣層に配合される色素の量が、糖衣層100重量部に対して0.10重量部未満)場合は、少なくとも一方の色素量が少ないため、咀嚼に応じた色変化の判別がしにくく、咀嚼力判定ガムとしての機能が損なわれる。
一方、センターガムと糖衣層の色素の配合量が多すぎる(センターガムに配合される色素の量が、センターガム100重量部に対して10重量部を超える、または、糖衣層に配合される色素の量が、糖衣層100重量部に対して10重量部を超える)場合は、色素の影響により製造上の困難が生じると考えられるうえ、チューインガムに色素の味が強く出てしまい、味の面からも好ましくない。さらに、色素の使用によるコストの上昇をまねくのでその面からも好ましくない。
センターガムと糖衣層に配合される色素量の比は、(糖衣層中の色素)/(センターガム中の色素)=0.0045〜420程度、好ましくは0.10〜200程度、より好ましくは0.50〜80程度、特に好ましくは1.0〜20程度である。
本発明において、チューインガムの咀嚼時間は、1〜30分程度が例示され、この咀嚼時間内で、一定時間咀嚼したチューインガムの色を、色と咀嚼力の関係を示す標準表と比較することで、咀嚼力の判定を行うことができる。
糖衣層に配合される成分としては、アントシアニン系色素ないしアカビート色素のほかに、甘味成分、増粘剤、香料などが挙げられる。甘味成分としては、糖類(砂糖、ブドウ糖など)、糖アルコール(キシリトール、マルチトールなど)、高甘味度甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK,スクラロースなど)などが挙げられ、好ましくは、糖アルコール、高甘味度甘味料などの、う蝕性の少ない甘味成分が好ましい。増粘剤としては、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアガムなどが挙げられる。
センターガムに含まれる成分としては、染着性の高い色素のほかに、ガムベース、前記のような甘味成分、還元水飴、グリセリン、香料などが挙げられる。
本発明の好ましいチューインガムは、クエン酸などの酸成分を含まない(酸成分フリー)。
本明細書において「酸成分フリー」とは、酸味料(あるいは食用酸)が添加されていないことを意味する。
従来、酸成分は、色素の変色を誘発する成分として加えられていたが、本発明のチューインガムでは配合する必要はなく、特に、酸味料としてクエン酸などの歯牙への悪影響が心配される酸成分は配合されないのが好ましい。
糖衣層の構成は、センターガムを、色素を含む糖衣層で直接被覆してもよく、色素を含まない糖衣層でいったん被覆し、その外側に色素を含む糖衣層を被覆してもよい。また、色素を含む糖衣層に、さらに、色素を含まない糖衣層や光沢剤を被覆してもよい。
本発明のチューインガムは、常法に従い製造可能である。
以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜5
下記の表1に示される組成を有するチューインガムを常法に従い製造した。得られたチューインガムについて咀嚼力を判定した。結果を表2に示す。
表2に示すように、本発明の実施例1〜5のチューインガムは、咀嚼時間5分後で変化の明瞭さが4以上、咀嚼時間10分後で変化の明瞭さが3以上であり、咀嚼力の判定を行うことができる。
Figure 2008199921
Figure 2008199921
変化の明瞭さは前の色との差を評価
5=全く異なる色であり、変化が極めて明瞭にわかる。
4=同系色であるが、色差が大きく明瞭に差がわかる。
3=同系色であるが、色変化は判別できる。
2=同系色であり、色変化がややわかりにくい。

Claims (3)

  1. センターガムを糖衣層で被覆したチューインガムにおいて、糖衣部がアントシアニン系色素およびアカビート色素からなる群から選ばれるいずれかの色素を有し、センターガム部にウコン色素、スピルリナ色素、およびベニバナ黄色素からなる少なくとも1種の色素を有し、咀嚼の程度に応じて色が変化する、チューインガム。
  2. 酸成分フリーの請求項1に記載のチューインガム。
  3. 糖衣層の色素がムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、ブドウ果汁色素、エルダーベリー色素およびアカビート色素からなる群から選ばれるいずれかの色素を有し、センターガムの色素がウコン色素を有する、請求項1または2に記載のチューインガム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103202380A (zh) * 2013-04-17 2013-07-17 福建省好邻居食品工业有限公司 复合营养软糖及其制备方法
CN114615892A (zh) * 2019-10-29 2022-06-10 博费蒂·迈·麦勒有限公司 用于即时光学美白牙齿的糖食产品

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