JP2008199380A - 波形信号解析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送路のネットワーク構成を変えることなく、実際の通信に用いられている波形信号に基づいて伝送路の状態を推論する、波形信号解析装置を得る。
【解決手段】伝送路に流れる電文の波形信号を取り込む波形信号入力手段110と、波形信号入力手段110が取り込んだ波形信号からパルス信号を抽出するパルス抽出手段120と、パルス抽出手段120が抽出したパルス信号の歪量を算出するパルス歪量算出手段130と、パルス歪量算出手段130が算出した歪量を集計するパルス歪量集計手段140と、パルス歪量集計手段140の集計結果に基づき伝送路の状態を推定する伝送路診断手段150と、伝送路診断手段150の推定結果を出力する出力手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、有線あるいは無線ネットワークの伝送路を流れる波形信号を自動で解析することにより、ネットワーク伝送障害に対する診断作業を支援する、波形信号解析装置に関するものである。
ネットワーク伝送障害は、伝送路を流れる波形信号の形状が何らかの要因で乱され、命令送信元が意図した信号を命令送信先まで維持できなくなるために発生する。よって伝送障害に対する診断作業として、ネットワーク物理層レベルの解析(波形信号の解析)が求められる。
波形信号解析に関する技術として、『入力のパルス列が所定レベル以上になる期間と高さを有意なパルスとして検出し、これら有意なパルスの諸元を解析する構成において、有意なパルスの立ち上がり波形または立ち下がり波形の特定部分での傾斜相当を検出する特定部分立ち上がりまたは立ち下がり傾斜検出器を備えて、この特定部分立ち上がりまたは立ち下がり傾斜検出器出力も加えて入力パルス列を解析し分類するようにした。また更に、特定部分立ち上がり傾斜検出器として、有意なパルスの立ち上がり波形の所定レベルとピーク値、及び所定レベルとピーク値のほぼ中間点の傾斜相当を検出する立ち上がり傾斜検出器及び中間立ち上がり傾斜検出器とした。』というものが提案されている(特許文献1)。
また、『論理回路において論理素子に入力される論理信号の前縁部の波形と後縁部の波形とをデジタル的に判定することにより、微妙な段差等を見逃すことなく、常に正しい判定を行うことができる波形歪判定装置および波形歪判定方法を提供すること』を目的とした技術として、『第1微分部6は、微分した波形を第1整流部7と第2微分部8とに送出し、第1整流部7は、第1微分部6からの波形を半波整流して検出部10に送出し、第2微分部8は、第1微分部6からの波形を更に微分して第2整流部に送出し、第2整流部9は、第2微分部8からの波形を半波整流して検出部10に送出し、検出部10は、第1整流部7からの波形および第2整流部9からの波形の負極性パルスの数をそれぞれカウントして被測定信号が正常か異常かを判定する。』というものも提案されている(特許文献2)。
特開平10−260209号公報(要約) 特開2003−14797号公報(要約)
上記各特許文献に記載の従来の波形信号解析技術では、波形信号に含まれる個々のパルスについて正常/異常を判別することは可能であるが、波形信号が流れている伝送路の状態を判別することは出来ない。そのため、伝送障害の要因の特定をするためには、各パルスの正常/異常の判別結果を受けて、人間が障害箇所等を判断しなければならないという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、伝送路のネットワーク構成を変えることなく、実際の通信に用いられている波形信号に基づいて伝送路の状態を推論する、波形信号解析装置を得ることを目的とするものである。
本発明に係る波形信号解析装置は、
伝送路に流れる電文の波形信号を取り込む波形信号入力手段と、
前記波形信号入力手段が取り込んだ波形信号からパルス信号を抽出するパルス抽出手段と、
前記パルス抽出手段が抽出したパルス信号の歪量を算出するパルス歪量算出手段と、
前記パルス歪量算出手段が算出した歪量を集計するパルス歪量集計手段と、
前記パルス歪量集計手段の集計結果に基づき前記伝送路の状態を推定する伝送路診断手段と、
前記伝送路診断手段の推定結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る波形信号解析装置は、パルス歪みの解析及び伝送路状態の推論を自動で行うため、通信プロトコルや波形信号に関する専門的な知識や経験がなくても、伝送障害の原因や障害発生箇所の特定を容易に行い、早期に対処することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る波形信号解析装置100の機能ブロック図を示すものである。
波形信号解析装置100は、波形信号入力手段110、パルス抽出手段120、パルス歪量算出手段130、パルス歪量集計手段140、伝送路診断手段150、出力手段160を備える。
波形信号入力手段110は、伝送路000に流れる電文の波形信号を取り込み、パルス抽出手段120に出力する。
パルス抽出手段120は、電気フィルタ121を備え、あらかじめ設定されたパルス抽出ルール122に従って、波形信号入力手段110が取り込んだ波形信号からパルス信号を抽出する。抽出したパルス信号は、パルス歪量算出手段130に出力される。
パルス歪量算出手段130は、あらかじめ設定された後述の算出関数にしたがって、パルス抽出手段120が抽出したパルス信号の歪みの度合いを数値化したもの(パルス歪量)を算出する。算出したパルス歪量は、パルス歪量集計手段140に出力される。
パルス歪量集計手段140は、パルス歪量算出手段130が算出したパルス歪量を元に後述のパルス歪量情報141を求め、その集計結果を伝送路診断手段150に出力する。
伝送路診断手段150は、パルス歪量集計手段140よりパルス歪量情報141を受け取り、あらかじめ設定された伝送路状態推論木151にしたがって、伝送路000の障害状況などを推論し、診断結果として出力手段160に出力する。
出力手段160は、波形信号、パルス歪量、パルス歪量情報141の集計結果、伝送路診断手段150の診断結果のうち、少なくとも1つを出力する機能を持つ。
波形信号入力手段110は、伝送路000の構成に合わせて、適切なインターフェース部材などを用いて構成する。
パルス抽出手段120、パルス歪量算出手段130、パルス歪量集計手段140、伝送路診断手段150は、これらの機能を実現する回路デバイス等のハードウェアで構成することもできるし、CPUやマイコン等の演算装置上で動作するソフトウェアとして構成することもできる。
出力手段160は、受け取った情報を表示するためのディスプレイデバイスなどの画面表示装置で構成することもできるし、データのみを出力するインターフェースとして構成することもできる。
図2は、パルスの歪み波形を例示するものである。
図2において、200は理想形状パルス波形である。また、201〜205は歪んだパルス波形の例示である。各図の矢印で表した部分が歪み成分であり、パルス歪量算出手段130は、この部分を数値化した値をパルス歪量として算出する。
パルス歪量算出手段130は、これらのパルス歪量を算出するため、あらかじめ設定された以下の算出関数を内部的に保持している。
(1)サグ成分201を算出するためのサグ成分算出関数131
(2)リンギング成分202を算出するためのリンギング成分算出関数132
(3)バックスイング成分203を算出するためのバックスイング成分算出関数133
(4)ベースノイズ204を算出するためのベースノイズ算出関数134
(5)立上り傾斜205を算出するための立上り傾斜算出関数135
次に、これら各算出関数の内容について説明する。
(1)サグ成分算出関数131
サグ成分算出関数131は、パルス信号のレベルの絶対値が閾値以上である部分の始点と終点を結ぶ一次関数の傾きを求める関数、とすることができる。
また、上記一次関数は、最小二乗法によって求まる一次近似関数としてもよい。
(2)リンギング成分算出関数132
リンギング成分算出関数132は、パルス信号の奇数倍高調波成分の大きさを求める関数、とすることができる。また、振動部分の大きさを求める関数、振動部分の一次近似直線と実際の信号レベルとの差分の実効値を求める関数であってもよい。
(3)バックスイング成分算出関数133
バックスイング成分算出関数133は、パルス信号の立下り時点から一定時間経過後の信号レベルを求める関数、とすることができる。
(4)ベースノイズ算出関数134
ベースノイズ算出関数134は、パルス信号のレベルの絶対値が閾値未満である部分の振動の大きさ、もしくは信号レベルの実効値を求める関数、とすることができる。
(5)立上り傾斜算出関数135
立上り傾斜算出関数135は、パルス信号の立上り部分の傾きを求める関数、とすることができる。
なお、上記各歪み成分及びその算出関数は例示であり、伝送路の診断に用いるパルス歪みはこれらに限られるものではないことを付言しておく。
次に、波形信号解析装置100の動作について説明する。
波形信号解析装置100の動作は、以下のステップS1〜S3に大別される。
(S1)パルス抽出ステップ
伝送路000を流れる電文の波形信号を取得し、その波形信号からパルス信号を抽出する。波形信号入力手段110とパルス抽出手段120がその役割を担う。
(S2)パルス歪量算出ステップ
ステップS2で抽出したパルス信号の歪量を算出して集計する。パルス歪量算出手段130とパルス歪量集計手段140がその役割を担う。
(S3)伝送路状態推定ステップ
伝送路診断手段150が、ステップS2のパルス歪量集計結果に基づき、伝送路000の障害状況を推定する。推定結果は出力手段160によりユーザに向けて出力される。
次に、ステップS1の詳細を、各部の詳細機能・動作とともに説明する。
波形信号入力手段110は、有線あるいは無線の伝送路000に接続されており、伝送路000上に接続されている機器が送受信する電文の波形信号を取得する。
波形信号入力手段110は、波形信号取得を実行する度に、その波形信号をパルス抽出手段120に通知する。
パルス抽出手段120は、通知された波形信号に対し電気フィルタ121をかける。そしてパルス抽出ルール122に基づき、電気フィルタ121を通過した波形信号に含まれるパルス信号を一つ一つ抽出し、抽出したパルス信号をパルス歪量算出手段130に通知する。
電気フィルタ121は、ローパスフィルタであってもよいし、ハイパスフィルタであってもよいし、バンドパスフィルタであってもよい。
パルス抽出ルール122は、波形信号のレベルについての閾値判定ルールであってもよいし、波形信号のレベルの微分値についての閾値判定ルールであってもよいし、両者の論理積や論理和でもよい。
次に、ステップS2の詳細を、各部の詳細機能・動作とともに説明する。
パルス歪量算出手段130は、パルス抽出手段120よりパルス信号が通知されるたびに、そのパルス信号を上述のサグ成分算出関数131、リンギング成分算出関数132、バックスイング成分算出関数133、ベースノイズ算出関数134、及び立上り傾斜算出関数135に入力する。
パルス歪量算出手段130は、これら各算出関数を用いることにより、パルス信号の各歪み成分(サグ成分201、リンギング成分202、バックスイング成分203、ベースノイズ204、立上り傾斜205)の値を算出する。
算出された各歪み成分の値は、パルス歪量集計手段140に出力される。
図3は、パルス歪量情報141のデータ例を示すものである。
パルス歪量集計手段140は、パルス歪量算出手段130より、サグ成分201、リンギング成分202、バックスイング成分203、ベースノイズ204、立上り傾斜205が通知されるたびに、これらをパルス歪量情報141として図示しない記憶手段に蓄積する。蓄積のデータ形式は、例えば図3に示すように、テーブル形式などにすればよい。
また、パルス歪量集計手段140は、蓄積されたパルス歪量情報141に基づきパルス歪量集計結果を求め、そのパルス歪量集計結果を伝送路診断手段150に通知する。
なお、パルス歪量集計結果は、それまでに蓄積されたサグ成分201、リンギング成分202、バックスイング成分203、ベースノイズ204、立上り傾斜205のうち1つ以上について求めた平均値でもよいし、最大値でもよいし、最小値でもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
次に、ステップS3の詳細を、各部の詳細機能・動作とともに説明する。
図4は、伝送路状態推論木151の構成例を示すものである。
図4において、伝送路状態推論木151は、末端に伝送路状態ノード303a〜303d、末端以外に閾値判定ノード302a〜302cを有する。
伝送路状態ノード303a〜303dは、伝送路000の状態を表す。閾値判定ノード302a〜302cは、パルス歪量閾値と次ノード決定ルールを有する。
伝送路診断手段150は、閾値判定ノード302aにパルス歪量集計結果301を入力する。次に、各閾値判定ノード302a〜302cが有するパルス歪量閾値を用いて閾値判定を実施し、その結果と次ノード決定ルールに応じ、次に辿るノードを決定する。
上述の手順を繰り返し、最終的に辿り着いた伝送路状態ノード303が表す伝送路000の状態を、伝送路診断手段150の出力とする。
なお、図4では推論木の構成例として2分木を示したが、推論木の構成はこれに限られるものではない。同様に、各閾値判定ノードの次ノード決定ルールも、「高」「低」のいずれか2値による決定に限られるものではない。
伝送路診断手段150の出力は、出力手段160により出力され、波形信号解析装置100のユーザに診断結果が通知される。ユーザは、その診断結果により、伝送路000の障害状況の推定結果を知ることができるので、調査や修繕作業をその推定箇所に限定することができ、速やかな対応をすることができる。
以上のように、本実施の形態1によれば、伝送路000を流れる波形信号からパルス信号を抽出し、その歪量を算出して集計することにより、伝送路000の障害状況を推定してユーザに提示することができるので、ユーザは通信プロトコルや波形信号に関する専門的な知識や経験がなくても、伝送障害の原因や障害発生箇所の特定を容易に行い、早期に対処することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る波形信号解析装置100の機能ブロック図を示すものである。
本実施の形態2に係る波形信号解析装置100は、波形信号入力手段110、パルス抽出手段120、パルス歪量算出手段130、パルス歪量集計手段140、伝送路診断手段150、出力手段160、診断結果記憶手段170を備える。
波形信号入力手段110、パルス抽出手段120、パルス歪量算出手段130、パルス歪量集計手段140、及び出力手段160の構成は、実施の形態1で説明した図1と同様であるため、説明を省略する。
診断結果記憶手段170は、後述の図6で説明する過去診断情報171を格納している。これは、過去に実施した伝送路000の診断結果と、その時のパルス歪量集計結果との対応関係を格納したものである。
伝送路診断手段150は、あらかじめ設定されたパルス歪量類似度算出関数161を用いて、パルス歪量集計手段140による集計結果と過去診断情報171を比較し、集計結果に最も類似している過去診断情報を特定することにより、伝送路000の障害状況を推定する。詳細は後述する。
診断結果記憶手段170は、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置で構成することができる。
図6は、過去診断情報171の構成とデータ例を示すものである。
過去診断情報171は、過去に実施したパルス歪量の集計結果(図6の171a)と、その時の伝送路状態の診断結果(図6の171b)とから構成されている。データ形式は、例えば図6のようにテーブル形式とすることができる。
これらの集計結果と診断結果は、伝送路000について過去に実施したものでもよいし、同様の特性を有するその他の伝送路について実施したものでもよい。また、診断結果は、作業員等が実際に伝送路を点検して得た診断結果でもよいし、実施の形態1のような推論演算による自動推定結果でもよい。
即ち、過去診断情報171は、伝送路の障害診断について、これまでに蓄積したノウハウをデータ化して構成したものと言うことができる。
パルス歪量集計手段140による集計結果と、過去診断情報171とを比較することにより、過去に同様の状況下で実施された診断結果を参照することができるので、診断の確実性が増す。
次に、本実施の形態2に係る波形信号解析装置100の動作について説明する。
ステップS1〜S2については実施の形態1と同様であるため、ステップS3について説明する。
(1)伝送路診断手段150は、パルス歪量集計手段140からパルス歪量集計結果が通知されると、診断結果記憶手段170が格納している過去診断情報171の1件分のデータ(図6の1行分のデータ)を参照し、パルス歪量類似度算出関数161を用いて、過去パルス歪量集計結果171aと、パルス歪量集計手段140によるパルス歪量集計結果との類似度を求める。類似度の算出方法は後述する。
(2)伝送路診断手段150は、上記(1)の処理を診断結果記憶手段170が有する過去診断情報171の全件分のデータについて繰り返す。
(3)伝送路診断手段150は、上記(1)〜(2)の処理の結果、過去診断情報171のうち最も類似度が高かったものを特定する。次に、その過去診断情報171の過去伝送路状態171bに基づき、伝送路000の状態を推定し、表示手段160に通知する。
なお、パルス歪量類似度算出関数161を用いた類似度の算出は、例えば以下のようにすることができる。
(1)パルス信号の各歪み成分(サグ成分〜立上り傾斜)毎に、過去パルス歪量集計結果171aと、パルス歪量集計手段140によるパルス歪量集計結果との差分を求め、それらを合算する。合算値が小さいものほど、両者が類似しているものとみなす。
(2)パルス信号の各歪み成分(サグ成分〜立上り傾斜)毎に、過去パルス歪量集計結果171aと、パルス歪量集計手段140によるパルス歪量集計結果との差分を求め、それらの2乗和の平方根を取る。その値が小さいほど、両者が類似しているものとみなす。
上記の類似度算出方法(1)(2)は例示であり、これらに限られるものではないことを付言しておく。
本実施の形態2において、伝送路診断手段150による診断結果を基に、ユーザが伝送路000の点検を行うが、その結果を波形信号解析装置100に入力し、過去診断情報171に新たな診断結果エントリを追加して更新するように構成してもよい。
これにより、常に最新の診断結果を反映することができるので、伝送路診断手段150による推定の精度が増す。
以上のように、本実施の形態2によれば、過去に実施した伝送路のパルス歪量集計結果の中から、パルス歪量集計手段140による集計結果と最も類似しているものを特定し、その時の伝送路状況の診断結果を参照できるので、過去の診断ノウハウを活かして、正確かつ迅速な対応を行うことができる。
また、過去の診断ノウハウの活用により、プロトコルや波形信号に関する専門的な知識や経験がなくても、伝送障害の原因や障害発生箇所の特定を容易に行い、早期に対処することができる。
なお、実施の形態1で説明した伝送路状態推論木151による伝送路状態の推定と、実施の形態2で説明した過去診断結果の活用による推定は、併用して用いてもよい。
この場合には、例えば、(1)両者の推定結果に適切な重み付けをして優先度を設定する、(2)双方の推定結果をユーザに提示してユーザに判断させる、などの方法により、2つの推定方法を並存させることができる。
実施の形態1に係る波形信号解析装置100の機能ブロック図を示すものである。 パルスの歪み波形を例示するものである。 パルス歪量情報141のデータ例を示すものである。 伝送路状態推論木151の構成例を示すものである。 実施の形態2に係る波形信号解析装置100の機能ブロック図である。 過去診断情報171の構成とデータ例を示すものである。
符号の説明
000 伝送路、100 波形信号解析装置、110 波形信号入力手段、120 パルス抽出手段、121 電気フィルタ、122 パルス抽出ルール、130 パルス歪量算出手段、131 サグ成分算出関数、132 リンギング成分算出関数、133 バックスイング成分算出関数、134 ベースノイズ算出関数、135 立上り傾斜算出関数、140 パルス歪量集計手段、141 パルス歪量情報、150 伝送路診断手段、151 伝送路状態推論木、160 出力手段、170 診断結果記憶手段、171a 過去パルス歪量集計結果、171b 過去伝送路状態、200 理想形状パルス波形、201 サグ成分、202 リンギング成分、203 バックスイング成分、204 ベースノイズ、205 立上り傾斜、301 歪量集計結果、302a〜302c 閾値判定ノード、303a〜303d 伝送路状態ノード。

Claims (16)

  1. 伝送路に流れる電文の波形信号を取り込む波形信号入力手段と、
    前記波形信号入力手段が取り込んだ波形信号からパルス信号を抽出するパルス抽出手段と、
    前記パルス抽出手段が抽出したパルス信号の歪量を算出するパルス歪量算出手段と、
    前記パルス歪量算出手段が算出した歪量を集計するパルス歪量集計手段と、
    前記パルス歪量集計手段の集計結果に基づき前記伝送路の状態を推定する伝送路診断手段と、
    前記伝送路診断手段の推定結果を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする波形信号解析装置。
  2. 前記パルス抽出手段は、
    前記波形信号の信号レベル又はその信号レベルの1次微分値のうち、少なくとも1つについて閾値判定を行い、前記パルス信号を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の波形信号解析装置。
  3. 前記パルス抽出手段は電気フィルタを備え、
    前記波形信号を前記電気フィルタにかけた上で、前記パルス信号を抽出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の波形信号解析装置。
  4. 前記パルス歪量集計手段は、
    前記パルス歪量算出手段が算出した歪量の平均値、最大値、最小値の少なくとも1つを前記集計結果として算出する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  5. 前記伝送路診断手段は、
    前記集計結果に基づき、所定の推論木を用いた推論演算を行って、前記伝送路の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  6. 前記推論木のノードは、
    前記集計結果に含まれるパルス歪量の値と、当該各ノードに対応付けられた各閾値とを比較することにより、次ノードが決定されるように構成されており、
    前記伝送路診断手段は、
    前記推論木に前記集計結果を入力して推論演算を行い、その結果として得られた最終ノードに基づき、前記伝送路の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の波形信号解析装置。
  7. 前記伝送路の診断結果を格納した診断結果記憶手段を備え、
    前記伝送路診断手段は、
    前記診断結果記憶手段に格納されている診断結果と前記集計結果とを比較することにより、前記伝送路の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  8. 前記診断結果記憶手段に格納されている診断結果と前記集計結果との類似度を算出する類似度算出手段を備え、
    前記伝送路診断手段は、
    前記類似度算出手段により最も類似度が高いと算出された前記診断結果を特定し、
    その診断結果に基づき前記伝送路の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の波形信号解析装置。
  9. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の歪量としてそのパルス信号のサグ成分を算出し、
    算出に際しては、
    当該パルス信号の信号レベルの絶対値が所定の閾値以上である部分の1次近似直線の傾きを当該サグ成分とする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  10. 前記パルス歪量算出手段は、最小2乗法により前記1次近似直線を求める
    ことを特徴とする請求項9に記載の波形信号解析装置。
  11. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の歪量としてそのパルス信号のリンギング成分を算出し、
    算出に際しては、
    当該パルス信号の信号レベルの絶対値が所定の閾値以上である部分の振動の大きさを当該リンギング成分とする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  12. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記振動部分の1次近似直線を求め、その1次近似直線と振動波形との差分の実効値を前記リンギング成分とする
    ことを特徴とする請求項11に記載の波形信号解析装置。
  13. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の歪量としてそのパルス信号のバックスイング成分を算出し、
    算出に際しては、
    当該パルス信号の立ち下がり時点から一定時間経過後の信号レベルを当該バックスイング成分とする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  14. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の歪量としてそのパルス信号のベースノイズを算出し、
    算出に際しては、
    当該パルス信号の信号レベルの絶対値が所定の閾値未満である部分の振動の大きさを当該ベースノイズとする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の波形信号解析装置。
  15. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の信号レベルの絶対値が所定の閾値未満である部分の信号レベル実効値を前記ベースノイズとする
    ことを特徴とする請求項14に記載の波形信号解析装置。
  16. 前記パルス歪量算出手段は、
    前記パルス信号の歪量としてそのパルス信号の立上り傾斜を算出する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の波形信号解析装置。
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